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2006.07.07

狂短歌ジンセー論

 (^_^)本日の狂短歌(^_^)

 ○ ヤンキース松井選手の事故を見て個と全体を考える

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 (^O^)ゆとりある人のための10分エッセー(^O^)

 【 松井選手の負傷事故

《ヤンキース松井選手の事故を見て個と全体を考える》とは、ちょっとわかりにくい狂短歌だと思います(^_^)。

 今年5月半ばに、米大リーグ松井秀喜選手が試合中に左手首を骨折する事件がありました。
 このとき私は「全体と個人」、「不幸中の幸い」ということについて考えました。
 その試合でレフトを守っていた松井選手は、レフト前に落ちる打球を捕ろうと滑り込んだとき、左手をひねって骨折しました。全治数ヶ月の重症だそうです。

 私はある友人とこの件について話しました。
「松井選手がワールドベースボールクラシック(WBC)に出なかったことが、あの事故を生み出したのかもしれないね」と。
 彼はけげんな顔をして「そんなことはないでしょう」と言いました。
「もちろんWBCに出なかった罰が当たったなどと言いたいわけではない。しかし、WBCに出なかったことが、彼の心の引っかかりとしてあったならどうだろう。彼は今年のシーズンで、今まで以上にいい成績を残さなければならない。なぜなら、WBC全日本代表よりも自分を優先したのだから。だから、彼が今まで以上の打撃、今まで以上のいい守備を見せよう、と心の奥で感じていたなら、普段なら捕れないとあきらめるはずの打球でさえも、無理をして捕りに行く。それがあったのではないか」
 友人は「そうだね。そんなことはあるかもしれない」と言ってこの説にはうなずいていました。

 WBC全日本の1番はマリナーズのイチロー、4番は松井選手以外にいない、と日本中の誰もがそう思い、彼らがWBCに出場してくれることを願った。イチローはすぐに快諾したけれど、松井選手は(迷っていたようだが)結局出場を辞退しました。
 3月という中途半端な時期にベストの体調に持っていくことは難しいし、それがシーズン本番に悪い影響をもたらすことは明らかです。こだわりの連続出場も頭をよぎったでしょう。成績不振で途切れることだけはしたくない。彼がそう考えたことは想像に難くありません。だから、松井選手は自分を優先した。
 他にも出場を断った有名選手が少なからずいたから、別にそうした決断を下したのは松井選手だけではありません。本家本元の大リーグでさえ、多くの有名選手がWBCに出なかったほどです。

 出場を快諾したイチローはすでに大リーグで確かな成績を残している。そのイチローと、3年連続100打点以上の成績を残したとは言え、松井の立場はまだまだ微妙です。
 彼は大リーグでいまだ目標を達成していない(と彼自身考えていると思います)。つまり、大リーグヤンキース内で、彼の立場は安泰ではないということです。だからこそ、松井は自分を優先させたのだと思います。
 私はそれを責めるつもりはありません。そうした決断もいいことだと思います。そもそも彼が自分を優先させたからと言って誰が責めることができましょう。その人の自由な選択なんですから。

 だが、ここで問題になるのが全体と個との関係です。もし彼が全体のことなんか関係ない、自分は自分のためだけにやるんだ――というタイプの人間だったら、おそらく今回の骨折事故は起きなかったと思います。

 そもそも自分のためだったら、無理をすることはない。時折外野フェンスにぶつかったり、無理してダイビング捕球して怪我をする事例はいくらでもあります。野球はほどほどにやって長く稼ぐのがいいではないですか(^.^)。
 もし松井選手がそのような考え方の持ち主だったなら、レフト前に落ちる球を無理してダイビング捕球に行かないでしょう。早めに見切ってワンバウンドで捕れば済むことです。そうしたからと言って誰も責めることもありません。

 しかし、同じくWBCに出なかったホワイトソックス井口選手は、4月に超ファインプレーを見せました。
 井口選手は2塁を守っています。そのとき打者が打った球は、ピッチャー後方に転がるぼてぼてのゴロ。彼は素早く前進したけれど、とても捕れるとは思えず、捕球しても一塁に投げられるとはとても思えなかった。
 だが、彼は果敢に飛び込み、倒れながら地上すれすれで一塁に送球。打者は間一髪アウトになった。 この様子は連日テレビで取り上げられ、拍手喝采を浴びました(^o^)。

 一方、WBCに出た選手はほとんどみなシーズン本番で調子が上がりませんでした。
 イチローなんぞ典型で、あのヒット量産打者が4月は打率1割台にまで落ちて絶不調に陥ったほどです。WBC疲れがあることは明らかでした。あるいは、物事を達成した――優勝後の燃え尽き症候群だったのかもしれません。

 そして松井選手です。4月本番を迎えたとき、彼は何をどのように考えたでしょうか。
 いつもファンのため、夢のためと言い、連続出場にこだわる松井が、「WBCに出なかった以上、自分はいい打撃、いい守備を見せなければ」と思ったとしても、ちっとも不思議ではありません。彼はそういう人柄です。
 だからこそ、あの事故は起きたと思います。松井は無理して捕りに行った。そして左手首を骨折してしまった。
 全体よりも個を優先した罰を受けた、と言えなくもありません。それが普段そのようなタイプの人ではないだけに、起こることが不思議です。
 しかし、むしろそのようなタイプの人でなかったからこそ、あの事故は起こったのかもしれません。

 結論から言えば、松井選手はWBCに出た方が良かった。結果論ではなく、そう思います。
 もし出ていたらこの事故は起きなかったのではないか。だが、おそらくイチローと同じように、松井選手も体調を崩し、シーズン当初は打撃不振に陥ったでしょう。それもまた充分予想できる結果です。
 しかし、そのうちイチローのように元に戻ると思います。その後首位打者を争うところまで復活したイチローはほんとにさすがです(^o^)。

 私はどちらを選択するも、その人の自由だと思います。だが、全体と個の関係で見るなら、全体にとっていいことであり、個にとってもいいことである出来事を拒否したときには、こういう悪しき結果が来るのかなと思います(これが第四の目覚めの考え方の一つでもあります)。

 しかし、この事件が必ずしも松井選手の将来全てを覆う悪しき出来事であるとは限らないでしょう。

 それが不幸中の幸いという考え方です(^_^)。

 まずはケガが復帰不可能なほどの重傷ではありませんでした。これが一つ目の幸い。
 そして、二つ目はくびき――束縛から解放されたこと(^_^)。
 松井選手が日米通算の連続出場にこだわっていたのは有名な話です。彼はそれから解放されました。

 大リーグでは選手を休ませるために、必ずと言っていいほど(有名選手であっても)ひと月に一度くらい試合を休ませます。しかし、松井だけは特例であるかのように、全試合に出場し続けました。彼の活躍や人柄ゆえだろうし、監督も理解ある人だからでしょう。
 しかし、そのことが――自ら課したことながら、どこかで手かせ足かせとなり、彼に窮屈な感じを与えていた可能性もあると思います。あるいは、それが気になって純粋に野球を楽しめなくなっていたかもしれません。
 彼は事故の後「いつか途切れると思っていた。それが今やって来た」とも語っていました。ある意味、ほっとしたのかもしれません。
 成績不振で試合に出られず、連続出場が途切れる――彼はそれだけはいやだったに違いありません。だから、事故で連続出場が途切れることは、彼の心の奥の奥底では望んでいたかたちだったのかもしれません。

 著名な心理学者、河合隼夫(はやお)氏によると「病気と事故は必要なときに起きる」といいます。
 子どもは親から愛されていないのではと心の底で不安に感じたとき、病気になり事故を起こす。親は心配し、看病する。子どもはなんだか安心する。
 大人だってストレスや多忙を自分ではどうしようもできなくなったとき、(自分では望んでいないのに)重い病気になり、あるいは事故を起こす。そして結果的に病気や事故で休まざるを得なくなり、親や家族の愛を感じるようになる。
 誰が病気や事故を望んでいるだろうか。でも、それは心の奥でひそかに望み、そして必要なときに起きる――というのです。
 その真理に従うなら、あの事故は松井選手にとっても必要な事故だったのかもしれません。

 そして最後に、松井人気の復活(^.^)。
 彼はWBC不出場で一気に人気を落としました。全体より自分を優先させた人が受けるバッシングもあったでしょう。この負傷事故を見て「ざまあ見ろ」と思った人さえいたかもしれません。
 私はそうした感情も、これまた無碍(むげ)に否定することはないと思います。それもまた人の心の正直な流れです。

 だが、多くの人は彼の負傷に同情しました。松井選手の誰に当たり散らすでもない、潔いさわやかな態度も好感を持たれました。たぶん松井選手の人気はこの事故で復活すると思います。
 そして、あれだけの人です。復帰後にさらなる活躍があれば、さらなる人気増となるでしょう。

 WBC不出場で失ったものがあり、得たものがある。
 松井選手が今回のケガで失ったものは大きい。だが、得たものもある。
 今後復活できるかどうかは松井自身のあり方であり、生き方次第です。
 私は彼が復帰できたなら、次回のWBCはきっと出場するだろうと思います(^_^)。

 ○ 全体と個に良いことは参加するその後の疲れはすぐ吹き飛ぶさ(^o^)

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:多くの日本人が予想したとおり(^.^)、日本サッカーチームはブラジルに敗れ、決勝トーナメント進出はなりませんでした。マスコミは軽く予選リーグを突破できるとあおっていましたが、アンケートによると、日本人の7、8割は妥当な結果だと思っていたそうです。さもありなん(^_^)。
 監督ジーコは去り、筆頭中田選手も引退を宣言しました。惜しむらくも……と思っていたら、次の監督はオシム氏に決まりました(^.^)。
 私はジーコの「監督の目指すサッカーではなく、選手が考えて決断するサッカー」って好きでした。02年トルシエ監督の組織がちがちのサッカー。06ジーコの自由なサッカー。オシム氏はそれらを統合してくれるかもしれません。それがあってこそ、らせん状の成長ではありませんか。(御影)

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