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2008.09.24

狂短歌ジンセー論[101号]――ほったらかし農法

 ようやく秋めいてまいりました。いかがお過ごしでしょうか(^_^)。
 私は例年季節の変わり目になると、体調をくずし不眠に陥るのですが、やっと穏やかな眠りをとることができるようになりました。

 それにしても8月から9月にかけていろいろありましたねえ。
 まずは8月の北京オリンピック。私も実家でテレビに釘付け。日本人選手の活躍に一喜一憂しました。中国の大国復活ぶりに感嘆し、同時に危うさも感じました(^_-)。

 そして9月に入るとすぐに福田総理の政権投げ捨てから総裁選。いよいよ衆院選が近づいていますが、果たして政権交替はあるのでしょうか。
 直近では輸入事故米・汚染米の不正売買騒動(--;)。多くの小売店が風評被害に悩まされています。さらに中国のメラミン入り牛乳・粉ミルク騒動も耳目をひきつけました。

 特に事故米騒動に関しては、あれほど食品偽装が厳しく糾弾されながら、懲りずに偽装・不正販売を続けていることに驚きます。発覚して会社が倒産すれば従業員を路頭に迷わせ、取引先や消費者に多大な迷惑をかける。それが予想されながら、それでも不正をやってしまう。ほんとに人間て自分が痛い目にあわなければ、なかなか変わらない、変えられないんだと悲しくなりますね(-_-)。

 また、世界を見ればアメリカの証券会社破綻など世界経済は恐慌間近と言われ、石油も高値安定、原材料も高騰して物価は上がるばかり。どうにも暗い話題の連続で、華やかなオリンピックが一カ月前とは思えないほど悲観的な世相です。

 で、私はと言えば……この間メルマガ再開後の最初のテーマとして何を書こうか――とごくごく個人的なことを考えていました。しかし、どうもそういう日本的世界的大かがりな話題には筆が――キーボードが伸びませんでした(^.^)。

 そこで今回はもっと個人的な、我が「ほったらかし農法」について書くことにいたしました(^_^)。

 夏に帰省したとき、実家裏の畑で実ったキュウリ、ナス、ゴーヤ、ゴボウ、ミニトマトなどを収穫してたっぷり味わいました。これらは5月に苗を植え、あとはほったらかしたあげくの野菜です。ほったらかしでも野菜ができて食べられるのが嬉しいのです(^o^)。
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 (^_^)本日の狂短歌(^_^)

 ○ ほったらかし それでも実るミニトマト 収穫思えば帰省は楽し(^o^)

 (^O^) ゆとりある人のための10分エッセー (^O^)

 【 ほったらかし農法 】

 野菜が高いですねえ。買うときの基本はまず100円でしょうか。たとえばジャガイモ、トマト、ほうれん草など100円だったら「安い方だ」と思って買います。ゴーヤも一本100円。キュウリはいま3本100円くらいでしょうか。
 中でも私はミニトマトが好きなのでよく買います。手頃だし、栄養価の面では大きなトマトとほとんど差がないからです。

 ところが、最近このミニトマトが高いのです。軒並み1バック200円を越えました。「実家ならミニトマト取り放題なんだがなあ」と思ってがっかりです。
 畑に植えるミニトマトの苗は1本150円前後です。これが夏になるとスーパーの10パック分は収穫できるほどでっかく育ちます。しかも、ほったらかしで。
 実家には大きいトマトも含めて苗を数本植えるので、8月の帰省中はミニトマト食べ放題でした(^o^)。

 ほったらかし農法は私の命名ですが、一般的には「雑草農法」と言われ、種をまいたらそれっきりで収穫を迎えるというやり方です。テレビなどで紹介されているのを見ると、やはり草ぼうぼうの中で野菜が育っています。

 私の場合は父亡き後実家が空き家状態になったので、最初は畑をどうするか考えました。
 父は普段から草むしりや水やりなど丹念に畑仕事をやっていました。だから、実家の畑に野菜を植えたとしても、普段の世話ができないから育たないのでは、と思いました。
 ところが、父が亡くなった年、畑に残っていた野菜の苗が数ヶ月経った夏、見事に実っていたのです。もちろん雑草ジャングルの中で(^_^)。
 それを見て自然の雨と太陽だけで野菜は充分育つとわかりました。そのときはある意味感激で、その後雑草農法があると知ったのです。

 もちろん畑を耕し、堆肥など肥料をまくこと、時々石灰をまいて土をアルカリ性にすることなど勉強しました。土は何もしないでいると酸性になりやすく、それでは育ちが良くないのです。それから基本的には有機農法なので、科学肥料や農薬などは使いません。正直草むしりは大変です。
 しかし、このほったらかし農法のいい点は植えた後ほったらかしでいいことです。だから、ぐうたら向きなのです。それでも野菜が収穫できるから、昨今のように野菜の値段が高いときはてきめんに経済的です(^_^)。

 ところで、先日テレビでキューバの農業が紹介されていました。それがちょっとほったらかし農法と関係あったので面白いと思いました。

 十数年前のキューバは自給率40パーセント程度でしたが、今は70パーセントにまで向上したというから驚きです。
 キューバは1990年頃ソ連など社会主義国の崩壊により、食糧が輸入されなくなって一気に食糧危機に陥りました。そこで行われた改革が、ある意味個人によるほったらかし農法の推奨でした。

 キューバは社会主義国ですから、土地は基本的に国の所有です。食糧危機になったとき、政府はその土地を畑にして野菜や果物を作るなら、土地の私有を認めることにしたのです。そうなると各家庭は自宅の庭やちょっとしたスペースに野菜や果物を植える。空き地があれば「私は畑にして野菜を作ります」と申し出れば、土地はその人のものになる。そこで農業が始まり、徐々に農業生産が増え、その結果十数年後の現在、食糧自給率70パーセントにまでなったというのです。

 いま日本の食糧自給率は十数年前のキューバと同じで、約40パーセントです。食糧輸入がストップすれば、ただちに食糧危機となるでしょう。日本は工業立国だから食料輸入がなくなることはないだろうと思われています。しかし、いまの世界情勢を眺めるなら、果たして食糧危機が来ないと言い切れるでしょうか。

 そのときになってからでは遅いので、今から自宅の庭のちょっとしたスペースに野菜を植えてはどうかと思います。特におすすめはミニトマトです(^_^)。
 キューバをならって家のすきまにミニトマトを作りましょう。ベランダがあるならプランターでもいいと思います。

 実は数年前まで私は畑仕事を全くやったことがありませんでした。ひ弱な話ながらクワを使って畑を耕すと数メートルでもう腰が痛くなるからです。
 父が癌を患ってともに暮らすようになってから亡くなるまでほぼ一年。父が体調不良の時など、いやおうなく畑仕事をやるようになりました。そのときクワではなくスコップを使えば、腰痛が少なくなんとか畑を耕せることに気づきました。そして約一年間父の指導を受けて畑仕事をやりました。

 このときの経験がそのまま野菜を作ろうかと思わせたから、不思議なものです。
 父が亡くなったとき、実家に帰っても誰も迎えてくれないし、帰る気がしなくなるのではと思いました。しかし、野菜が実っていると思うと、楽しい気持ちで帰ることができます。

 もっとも、5月に畑を耕し、苗を植えるためわざわざ帰省するので、その費用を野菜の生産費として計上すると、ミニトマト1パック1000円くらいになるのです(^.^)。
 しかし、帰省してからの楽しみを思うと、このぜいたくな野菜作り当分やめられそうにありません。

 ○ ほったらかし それでも実るミニトマト 収穫思えば帰省は楽し(^o^)

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。
後記:この夏は冬野菜として大根や白菜を種まきしました。これらは11月末から12月にかけて収穫できます。ところで、ほったらかし農法には葉物はあまり適していないようで、うまく育ちませんでした。それからもしトマトをつくるようでしたら、水をやり過ぎないようご注意下さい。実がなるまでは自然の雨水で充分だし、夏になってかんかん照りが続いているからと、毎日水をやっているとトマトの実が割れてしまいます。特に今年の夏のように雨が多いときは、トマトの上にビニールをかけるなどする必要があるほどです。私はそれをやらなくてずいぶんトマトを腐らせたり、割らせてしまいました(^.^)。

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