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2014.01.13

狂短歌ジンセー論161号――つらいときのおまじない

 2014年、明けましておめでとうございます。m(_ _)m
 本年も狂短歌人生論エッセー、よろしくお願いいたします。

 以下は私が年賀状に書いた文面です。
 謹賀新年 今の世の中「ダメだ・できない・良くない・やめろ」など否定の言葉が飛び交っている感じです。それは最終的に相手を滅ぼすか、自分を消し去る方向へ進むのではないでしょうか。
 対して「やれる・できる・続けろ」が肯定。バカボンのパパのように「これでいいのだ~(^.^)」とつぶやいてみると、心穏やかになれます。最近なんでも肯定してみると、意外にもエネルギーがふつふつと湧いてくることに気が付きました。
 否定からスタートするのではなく、肯定から始める――今年はこのことをメルマガに書いていこうと思っています。
 本年もよろしくお願いいたします。             御影 祐

 お返しの賀状の中には「肯定から始める、大切ですね」とか「私も肯定がんばってみます」がありました(^_^)。
 この文面は12月の半ば頃考えました。年が明けて先週末、たまたまEテレ(昔のNHK教育)を見ていたら、思わぬ重なりが起こったので、今日はそれを書きたいと思います。
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 (^_^)本日の狂短歌(^_^)

 ○ つらいとき 苦しいときの おまじない 「がんばれ! やれる! 必ずできる!」

 (^O^) ゆとりある人のための10分エッセー (^O^)

 【 つらいときのおまじない 】

 みなさん方は夜のテレビをどのようにご覧になっているでしょうか。
 お気に入りのドラマとかバラエティを(CM込みで)見る――正統派でしょうか。
 あるいは、ドラマだろうが何だろうが、CMのたびにチャンネルを切り換えている漂流派でしょうか。
 私は午後6時前後に夕食を摂りつつニュースやワイドショーを眺め、食事が終わると暫時休憩してパソコン部屋にこもります。なので、午後7時以降のテレビはほとんど見ません。
 とは言え、ときには8時とか9時頃までだらだらテレビを眺めることがあり、深夜ひょいと目覚めて眠れないと、テレビをつけることもあります。つまり、テレビに関しては気まぐれ派です(^.^)。

 これから語ることには伏線があってそれは先月末のことでした。
 たまたま午後7時過ぎ、Eテレにチャンネルを回したら(リモコンで2を押したら?)、3人の女子高校生がダンスを一生懸命練習する様子が放映されていました。
 彼女らはオーディションで選ばれたらしく、プロの男性ダンサーの指導を受け、ニューヨークにあるアポロシアター出場を目指していたのです。いや、厳密に言うとアポロシアター出場はすでに決まっていてそのために練習している感じでした。

 解説によると、アポロシアターには「アマチュアナイト」というのがあって毎週一回、選抜されたアマチュアの個人や団体が一流の舞台と観客の前でパフォーマンスをやることができる。歌ったり、踊ったり、楽器を演奏したり、手品も?
 そして、舞台で最後まで貫徹できたパフォーマーの中から最優秀一組が選ばれる。

 この「最後まで貫徹できる」のところがみそで、判定するのは観客の拍手と歓声だけ。もしも満足させられないと容赦ないブーイングが巻き起こって演技は中断、強制退場させられる。とても厳しいシステムです。
 どうやら女子高生三人はその出場権をかけたオーディションに合格した人たちのようです(途中から見ただけなので、この程度しかわからなかったのです(^_^;)。

 テレビでは初対面の三人なのでなかなか踊りが合わないとか、画像をアポロシアターに送ってみると、「古いタイプのダンスだ。出場は許可するが、厳しいと思う」と返事があったり、高校生のスクールライブショーのダンス部門にゲストとして出場したら、反応イマイチ。かつてアポロシアターで二度最優秀を取ったことのある審査員から「これではブーイングが起こると思う」と言われたり、かなり難しい感じでした。
 それでも、指導する男性ダンサーと共にいろいろ工夫してちょっと明るい展望も開けつつあった――ところで番組は終わりました。
 これは前編で「後編は来年1月ほにゃらら」と言うのです。

 こちらとしては「何それ」って感じでした。面白そうだったので後編を見たいなあと思いました。
 しかし、私の常としてその日時とか曜日を控えたりすることはしません。めんどうだし(妙な言い方ですが)「必要ならたぶん見るだろう。必要なかったら見ないだろう」と思って自然にまかせているのです。
 そもそもカレンダーとかメモ帳に記しても、当日忘れて見損なうことはしばしばで、五十過ぎてからたびたびになりました(^.^)。だから、このような考えに到達したとも言えます。

 かくして、この件は兄一家とともに年越しを迎え、お屠蘇とごちそうとお酒が取り込まれるや……完璧に忘れ去られました。

 開けて1月10日。私はすでに実家に戻って日々の活動に精出していました。
 この日は大量にできて捨てていた大根の葉っぱを「もったいない」と思ってきんぴら風に調理したら、これがなかなかうまくて午後6時くらいから焼酎と大量のきんぴら大根葉をちびちびやりつつ、テレビを眺めつつ夕食を摂りました。
 そして、午後7時過ぎ何気なくEテレに合わせたら……なんとアポロシアターを目指していた女子高生ダンサー三人組が現れたのです。
「おっ、今日だったか」とは私のつぶやき(^.^)。結末を見ることができるので、これはラッキーと思いました。

 番組名は「スクールライブショー《奮闘!夢の舞台へ~高校生ダンサーの6か月~》」で、正しく年末に見た番組の後編でした。三人はプロダンサー《ISOPP》さん(イソップでしょうか)と共にとうとうニューヨークへ向かったのです。

 番組ではその後の練習風景、緊張の面もちでアポロシアター控え室に入るところ、出番が近づく様子が映されました。
 その日アマチュアの出場は9組。観客は1500人。次々に舞台でパフォーマンスが披露されます。歓声と拍手が起こる組があれば、ブーイングが巻き起こって途中で強制退場させられる組もある。聞きしにまさる厳しさです。
 一人の出場男性はインタビューに答えて「ブーイングは怖いよ。でも、これで世界が終わるわけじゃない」と「ほーっ」と思える言葉をつぶやいていました。

 これなんにでも使えますね。何かの発表が近づいて不安と緊張を感じている人には「確かに人前で発表するのは怖いと思う。でも、それで世界が終わるわけじゃないさ」などと。
 結果は全9組のうち、3組が最後まで演技させてもらえませんでした。キビシー。

 そして、いよいよ女子高生三人組の出番。外見は和装の忍者仕立て、頭は銀髪、目には赤影マスクの化粧。
 ダンスは正座してお辞儀するところから始まり、ボイスパーカッションに乗って観客の心をつかむと、一人一人違うタイプのダンス、三人揃ってのダンスなどかなりいい感じでした。途中から音楽は三味線ロックに変わって日本風を強調すれば、ブーイングは全く起きない。
 そして最後の30秒、スタミナ切れでしんどいところを懸命に踊り、ぴたりと合わせて終了。また正座してのお辞儀。ブーイングは一切起きることなく最後まで貫徹できました。三人が喜んだことは言うまでもありません。

 そして、全組が終わって最優秀パフォーマーの発表。観客の歓声や拍手がバロメータとなって舞台に現れます。なんと女子高生三人組ダンサーは90点を取ってトップとなったのです。
 涙涙の結末となったことはこれまた言うまでもありません(^_^)。

 この後指導した《ISOPP》さんがインタビューに応じていました。「焦ったのではないですか」と問われたときの答えが狂短歌に書いた言葉です。
 彼は言いました。
「確かに半年前初めて会った三人で練習時間は少なかったし、なかなか合わせづらかった。それでもぼくは信じていました。彼女らはやってくれると。だいたいぼくが信じなくて誰が信じるんですか。ぼくは言ったんですよ。がんばれ! やれる! 必ずできるって」

 なんと私が年賀状に記した言葉「やれる・できる・続けろ」がここで出てきたのです。驚くと同時に、「こりゃあ早速メルマガに書かなきゃ」と思った次第です(^_^)。

 本メルマガをずっとお読みの読者は以前私が「がんばる」の言葉に異和感を覚え、それに替わる言葉を探したり、あれこれ書いたことを覚えていらっしゃるかもしれません。「がんばる」よりは「楽しみたい」を使いたいとか「がんばらないでがんばる」とか。結論として12年149号で《頑張れはただ純粋に応援の言葉なんだ》とまとめました。

 今でも「がんばる」はあまり好きではないものの、気にせず自分自身使い、人に対しても使っています。
 しかし、この「がんばれ! やれる! 必ずできる!」には「やれる! できる!」という強い肯定の言葉が含まれて絶品だと思います。

 これから高校入試、大学入試のシーズンです。受験生に「がんばれ! やれる! 必ずできる」と言って励ましてはいかがでしょうか。
 あるいは、今辛かったり、苦しいことがある人もおまじないのようにつぶやける言葉です。
「がんばれ! やれる! 必ずできる!」と。

 えっ、「入試だとそう言って落ちたらどうするの」ですって?

 必ずできると断言したからと言ってこちらの責任が問われることはないと思いますが、そのときはこう答えてはどうでしょう。
「それで世界が終わるわけじゃないさ」と(^.^)。

 ○ 何にでも となえてみよう おまじない 「がんばれ! やれる! 必ずできる(^o^)!」

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。
後記:文中「赤影マスク」のところで注が必要な方は「仮面の忍者赤影」でネット検索してください。1960年代後半、「カムイ外伝」・「サスケ」・「伊賀の影丸」など忍者ものがブームになったころの作品です。
 最後にもう一つ、《ISOPP》さんの言葉で感動的だったのが「ぼくが信じなくて誰が信じるんですか」の部分。これも素晴らしい言葉だと思いました(^_^)。(御影祐)

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