« オークス、直前予想 | Main | ダービー、直前予想 »

2014.05.29

オークス、結果とほぞ噛み

 [オークス]、結果は……ほぞ噛みなき敗戦(^.^)

 1着―岩 田 09ヌーヴォレコルト…[△] 単勝=9.8
 2着―川 田 10ハーブスター………[◎]
 3着―北村宏 05バウンスシャッセ…[?]
 4着―勝 浦 13ニシノアカツキ……[?]
 枠連=5-5=3.9 馬連=09-10=3.8 馬単=17.3
 3連複=09-10-05=15.3 3連単=128.5
 ワイド12=1.9 W13=9.1 W23=4.0

 1 レース回顧

 オークス直線残り200メートル――ほぼ最後方から怒濤の追い込みを見せるど本命ハーブスター。誰もが「全馬あっさりごぼう抜き」のゴールシーンを思い描いたことでしょう。
 なのに、先に抜け出したヌーヴォレコルトとバウンスシャッセはなかなか止まらず、ハーブは懸命に追って追って……「バウンスシャッセ交わせたの?」と思ったところがゴール。内外大きく離れていたものの、ヌーヴォレコルトの1着は誰の目にも明らかでした。

 まさかの3着だけは辛うじて食い止めたけれど、レース直後しらーっとした空気が場内をおおったように見えました。みんなぽかんとして「何それ?」って感じでしょうか(^.^)。

 競馬に「絶対はない」とは言え、大方のファンは「ハーブスターのアタマは鉄板」と信じ、なおかつ「2、3着はヒモ荒れ」と思ったことでしょう。
 ところが、結果はヒモ荒れどころか(最終単勝人気で)[2→1→3]だから笑ってしまいます。これもまた「終わってみればよくあること」でした(^_^)。

 私は直前予想で「ハーブスターのマイナス点は東京初、芝20以上初の2点~2着以下に落ちるなら、前走上がり32.9を出した反動と、追って届かずだろう」と書きました。
 が、これ書いただけです(^_^;)。1着ほとんど疑っていませんでした。単軸にしなかったのは「この単勝買っても仕方ないし、相手はわからんし」だったからです。

 ただ、万一荒れるならと思ってウラ●のつもりで○フォーエバーモアを選び、この馬の単勝とか馬単で軽く遊びました。大勝負はしなかったし、終わって「ふーん」てなもんで、ショックもほぞ噛みもありませんでした(^.^)。

 的中で言うなら◎-△の馬連が当たっているのですが、配当380円で当たったと言うのもねえ。11頭に絞った印で言うと3連系[▲→◎→△]でした。
 もしも荒れると思って昔みたいに1万とか2万ぞろぞろ買っていたら、「馬連的中、雀の涙の払い戻しでした(T_T)」と嘆いたことでしょう。

 もっとも、若干のほぞ噛みもあって今回から実績一覧表に前日オッズ順位を書かなかったことです。そうしたら下から2番目なのに妙に人気を集めていた05バウンスシャッセが3着激走してしまいました。「やっぱり来るのか~」でした(^_^;)。
 出走14頭以上の場合、実績一覧表Q以下から1頭入ることが多いのです。上位人気になったときは必ず流さねばなりません。
 「人気を掲載すれば実績上位の人気薄馬をカットしてほぞを噛むし、書かなきゃ下位の上位人気馬を見落とすし……」とビミョーな気分でした(^_^;)。

 さて、私の嘆きや感慨はどうでもいいことです。我々は(未来のために)今回のオークスをじっくり振り返らねばと思います。
 安易に「◎ハーブ、アタマは鉄板」と思っていなかったか。馬柱や実績をしっかりチェックしたかどうかを。

 2 ハーブスターはなぜ2着に負けたか

 今回のポイントは「ハーブスターはなぜ2着に落ちたか」であり、「ヌーヴォレコルトはなぜ1着できたか」でしょう。それは予測できなかったか?

 レースを見た後私が思いだしたのは09年のオークスです。1着はあの名牝ブエナビスタ。同馬は桜花賞を直線一気の追い込みで勝って4連勝。オークスでは当然のように単勝140円の1番人気になりました。2番人気は桜花賞2着の差し馬レッドディザイア。
 レースは中団から4角6番手まで進出したレッドディザイアが先に抜け出し、4角15番手からブエナビスタが直線怒濤の追い込みを見せました。
 結果はブエナビスタがハナ差届いて優勝、2着レッドディザイア。3着は4番人気で、本命サイドの決着でした。レッドディザイアの上がりは34.2、ブエナビスタの上がりはトップの33.6でした。

 で、今回オークスも同じような展開で、4角8番手のヌーヴォレコルトが先に抜け出し、上がり34.2の1着。ハーブスターは4角15番手から上がり33.6でクビ差の2着……と単勝130円の期待を裏切りました。
 面白いのはハーブ、ヌーヴォ2頭の上がりが09年ブエナ、レッドと全く同じことです。なのに、09年ブエナビスタはハナ差届き、今回ハーブスターはクビ差届かなかった(-.-)。

 私は「ハーブスターは桜花賞激走の反動があるかも」と書きました。しかし、ブエナビスタと同じ上がりなんだから、ハーブスターはブエナビスタ並みの末脚を発揮したと言えるでしょう。つまり、桜花賞の反動はなかった……ように思えます。

 しかしながら、両レースのビデオを繰り返し眺めていたら、一つ妙なことに気が付きました。ブエナビスタとハーブスターはともに追い込みタイプなのに、直線入り口の走りで大きな違いが見られたのです。

 記録上、ハーブスターの4角は15番手です。ところが、同馬はその直後いったん最後方に下がってそれから進出を始めています。それは馬群から置いて行かれたように見えます。直線残り400の地点でもハーブスターはまだ最後方で、そこから一生懸命走り始めた感じなのです。
 対して09年のブエナビスタはケヤキ下でほぼ最後方なのに、4角入り口では15番手に進出、後はひたすら前の馬を抜き去るばかりでした。

 ハーブスターは残り400の地点から勘定すると、前にいる馬16頭をごぼう抜きしたことになります。それだけでもすごいけれど、いかんせん追い出しが遅れた分クビ差優勝に届かなかった。「ればたら」はないけれど、あそこで下がらなかったら、きっちり差しきっていたかもしれません。

 ハーブスターが4角でいったん下がったことが騎手の意志とは到底思えません。直線入り口の反応が悪かったところに歴戦の疲れとか、桜花賞で上がり32.9を出した反動があったのかもしれません(水曜配信された勝ち組の勝利指針氏によると、ハーブスターは「道中で左前脚の蹄鉄が外れかけてしまい、蹄鉄がブラブラした状態で走っていた」とあります。私にはわかりませんでしたが、それが4角で離された理由かもしれません)。

 ただ、それらがなくてハーブが優勝できたとしても、やはり際どい勝ち負けだったのではないかと思います。
 なぜなら、09年のブエナはハナ差届いて今年のハーブはクビ差届かなかった。逆に言うと09年のブエナはハナ差届かなかった可能性があり、今年のハーブは逆にクビ差届いていたかもしれません。
 つまり、09年も今年も1、2着馬は(オークスに関して)《同程度の力の持ち主だった》と見た方が良いのでは、ということです。両レースとも1、2着馬の上がりタイムは全く同じなのですから。
 私たちはそれを09年も今年も両馬に力の差があると思っていた――そこが問題ではないでしょうか。

 3 ヌーヴォレコルトの1着は予想できなかったか

 そこで、勝ったヌーヴォレコルトについて馬柱を再度振り返ってみます。
 ヌーヴォレコルトが「オークスを勝てるほどの桜3着馬だったか」は難しい問題です。もしも桜2着レッドリヴェールが出ていれば、まず間違いなくレッドが2番人気でヌーヴォは3番人気だったでしょう。結果もどうなったことか。どこか遠い別次元でそのレースが行われているかもしれません(^_^)。
 ヌーヴォにとっては漁夫の利と言うか、鳥なき里のこうもりと言っては失礼ながら……そのようにも感じられます(^.^)。

 ところが、09年桜花賞、オークスのブエナ対レッドディザイアと比較してみると、意外やヌーヴォがレッドディザイアに比肩できるレベルの馬であることがわかりました。まずは桜花賞を比べてみます。

 09年桜花賞
 1着ブエナ ビスタ 1340 3F33.3 4角16
 2着レッドディザイア1341 3F33.7 4角12

 本年桜花賞
 1着ハーブ スター 1333 3F32.9 4角18
(2着レッドリヴェール1333 3F33.4 4角15)
 3着ヌーヴォレコルト1334 3F33.8 4角12

 こうやって並べてみると、ヌーヴォレコルトは桜3着ながら、勝ち馬との着差はコンマ1で09年2着と全く同じ。上がりはレッドディザイアよりコンマ1悪いだけで、4角位置は全く同じ。つまり、ヌーヴォレコルトは本年桜花賞で09年2着レッドディザイア並みの数値を出していたのです(勝ちタイムは単純比較できないけれど、一応今年が上)。

 09年のレッドディザイアは新馬→OP2連勝後桜2着でした。重賞未出走のまま桜は2着に入り、オークスもハナ差2着となりました。
 対して今年のヌーヴォレコルトは成績[2111]ながら、桜3着前にG3チューリップ賞2着がありました。G32着→GI3着なら格的に問題ありません。
 こうして見ると、ヌーヴォレコルトは09年のレッドディザイアとほぼ同レベルの馬だった――と言って良さそうです。

 09年オークスでブエナビスタとレッドディザイアはハナ差の際どい勝負を演じました。ならば、今年ヌーヴォレコルトとハーブスターだって際どい勝ち負けになっても不思議ない――と見て良かったようです(もっとも、こんなことレース前にとても推理できませんが(^.^)。

 差しと追い込み馬が同程度の力を持っているなら、先に抜け出した方が有利です。最後方追い込みタイプはいつでも「追って届かず」の可能性を持っているからです。今回ヌーヴォレコルトの1着はあり得ない事態ではなかった――と言えそうです。先に抜け出した岩田騎手、「してやったり」だったでしょう。

 ちなみに、ハーブスターとヌーヴォレコルトは前日朝の単勝オッズで150円対1320円。当日朝でも140円対1040円――と10倍以上の差がありました。
 ところが、両馬の馬連オッズ10-09は1番人気で、前日朝も当日朝も450円。5倍を切るオッズでした(最終的に380円)。馬連2番人気は7倍から8倍だったから、1番人気にやや集中しています。馬連オッズはAB両馬が同レベルだと見抜いていたのかもしれません。

 かつてオッズ馬券で馬連1番人気が5倍を切ったとき「AB両馬から3連復を買い、馬連はこの1点を買う。おいしいのはBの単勝」というのを作っていました。
 だから、○ハーブスター、◎レッドリヴェールとしてもおかしくなかったのですが、単勝オッズが乱れているので(レッドリヴェールの前日は単勝3番人気)、「◎ハーブ固定でヒモは荒れる」と見てレッドリヴェールの評価を下げたのです。なかなか競馬って難しいですね。
 それから実績一覧表ではハーブスターがトップの位置ながら数値は74であまり高くありませんでした。2位とも僅差。その点ハーブダントツ人気に警鐘を鳴らしていたのかもしれません(ただし、実績一覧でヌーヴォレコルトは7番手でした。その点改良の余地があるようです)。

 最後に、ハーブスターの父はもちろんあのディープインパクト。勝ったヌーヴォレコルトの父はハーツクライです。これで「ぴん」と来た人は競馬ロマンの持ち主でしょう(^_^)。

 ご存じのとおりディープインパクトは国内連戦連勝、新馬から菊花賞まで7連勝して有馬記念で2着に負けました。ディープが国内で負けたのはこの1回きりです。ディープの単勝は130円。そのときディープを負かした馬がハーツクライ(4番人気)でした。私はテレビ観戦しながら「何それ?」ってつぶやいたものです。
 今回ハーブスターは父の無念を軽く晴らせると思ったのに、またも2着。
 競馬って血のドラマっていうのがよくわかりますね(^_^)。

===============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。(御影祐)

|

« オークス、直前予想 | Main | ダービー、直前予想 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« オークス、直前予想 | Main | ダービー、直前予想 »