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2017.07.03

宝塚記念、結果とほぞ噛み

 前期最後のほぞ噛み反省記は一週遅れとなってしまいました。
 馬券は不的中だし、あっさり書いて終わろうと思ったのに、始めたら止まらなくて(^_^;)今回も長くなりました。
 目次も付けましたので、のんびり時間をかけてお読み下さい(^_^)。
 特に逃げ馬の考察は今後に役立つと思います。
   ――目 次――
 【1】最大のほぞ噛み(^_^;)
 【2】外枠の逃げ馬はやはりきつい
 【3】キタサンブラックは昨年並みに走った
 【4】前期一覧結果

------------
 (^_^) 前回GI、結果とほぞかみ (^_^)

 宝塚記念、結果は――この「まさか」が起こるとは……の終戦(-.-)
 1着―デムーロ 11サトノクラウン……[・]E 単勝=9.0
 2着―横山 典 02ゴールドアクター…[△]F
 3着―浜  中 08ミッキークイーン…[△]B
 4着―ルメール 06シャケ ト ラ……[・]D
 5着―岩  田 07レインボーライン…[・]G
 前日馬順[E→F→C→D→H]      ↑一覧順位

 枠連=8-2=7.1 馬連=11-02=52.5 馬単=103.3
 3連複=11-02-08=106.7 3連単=704.2
 ワイド12=15.0 W13=11.7 W23=10.6

************************
 【2017宝塚記念 実近一覧表結果】阪神 芝22 11頭 定量
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|性齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]評 特  記
A=10|牡5|キタサンブラック| 1.9{AA}A=[10.231]逃ARX特V◎9
B=08|牝5|ミッキークイーン| 3.2{BB}C=[5513]3FX L20TX ―△3

C=05|牡5|シュヴァルグラン| 7.4{CD}B=[6544]    ―○●8
D=06|牡4|シャ ケ ト ラ| 8.5{DE}D=[4111]    ――・4

E=11|牡5|サトノ クラウン|11.0{FC}E=[6016]RX 特V3FY―・1
F=02|牡6|ゴールドアクター|11.3{EG}F=[9227]逃B RX ――△2
G=07|牡4|レインボーライン|14.8{GH}H=[3337]    ――・5
H=01|牡4|ミッキーロケット|15.3{09F}G=[4505]    ――・6

QA=04|牡6|クラリティシチー|36.4{1109} =[354.13]
QB=09|牡9|ヒットザターゲッ|43.4{H10} =[933.37]L24TX
QC=03|牡5|スピリッツミノル|53.2{1011}09=[511.22]L22TX
                   注…特Vは過去3走のGIV
※年齢 4歳=3 5歳=5 6歳=2 9歳=1頭
※牡牝 牡=10頭(セ=0頭)58キロ
    牝=1頭 56キロ(08ミッキークイーン)
※格
G1V=4頭
 A10キタサンブラック[5131]  B08ミッキークイーン[2113]3
 C02ゴールドアクター[1023]2 D11サトノクラウン [1016]1
 参考-4頭のG2V
 A10[3勝] B08[1勝]3 C02[3勝]2 D11[3勝]1

G2V=4頭(GIV除く)
 A05シュヴァルグラン[2勝] B09ヒットザターゲット[2勝]
 C01ミッキーロケット[1勝] D06シャケトラ[1勝]

※芝22優秀馬
 A02ゴールドアクター[2100]2 B11サトノクラウン [2001]1
 C03スピリッツミノル[2001]  D10キタサンブラック[1010]
 E06シャケ ト ラ [1000]4 F08ミッキークイーン[0010]3

※コース優秀
 A08ミッキークイーン[3300]3 B06シャ ケ ト ラ[3000]4
 C05シュヴァルグラン[3212]  D07レインボーライン[2000]5
 E10キタサンブラック[1110]  F01ミッキーロケット[0201]

※昨 年123着(頭) 父 馬       前走
1着=16マリアライト ディープインパクト G2目黒記念2着(1人)
2着=09ドゥラメンテ キングカメハメハ  GIドバイS2着(3人)
3着=03キタサンブラ ブラックタイド   GI天皇賞春1着(2人)

今年=09ヒットザターゲット 03スピリッツミノル 16なし 
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 ★ レース回顧

【1】最大のほぞ噛み(^_^;)

 前期最後に……このような仕打ちを受けるとは(-.-)……は言い過ぎながら、最悪の「まさか」が起こりました。

 テレビ桟敷では「キタサンブラックの単勝確率90パーセント超」と景気のいい見解が披露されていました。
 いつものいとことテレビ観戦しながら、彼は「これでキタサンブラックが来なかったら、みんな坊主にしろよ」とほざきました(^.^)。

 彼の◎はデムーロ11サトノクラウン。私の◎は10キタサンブラックでしたが、連単馬券はほんとに買わなかったので、実質の◎は[○+ウラ●]の福永05シュヴァルグラン。
 ただ、二人に共通していたのは相手本戦はほぼ武豊10キタサンブラック。私は3複3単全てシュヴァルグラン→キタサンブラック流し。キタサンブラックを外した馬券を全く買っていないのだから、馬券は当然のように全滅でした。

 いとこもせっかく単勝を当てながら、「この2頭は来ない」と見切った2頭が2、3着だった(^.^)ので、連勝馬券全滅でした。それでも単勝9倍的中で資金をちょっとプラスにしたのだから立派です。

 それにしても、予想段階で「まずはGIV4頭の3複買っとこうかなあ」と思って予想に書こうとしたのに、やめたことが悔やまれるというか、今回最大のほぞ噛みです。

 一覧下の特記事項をまとめた最初の「格」最上位のGIVは以下の4頭でした。
-------------
※格G1V=4頭
 A10キタサンブラック[5131]  B08ミッキークイーン[2113]3
 C02ゴールドアクター[1023]2 D11サトノクラウン [1016]1
 参考-4頭のG2V
 A10[3勝] B08[1勝]C02[3勝]D11[3勝]
-------------
 このうち3頭で3複万シュー成立だから参ります。キタサン蹴れたら1点です。

 いつもと違って4頭のG2Vも追加したのは、この4頭のGI・G2実績が抜きん出ていたからです。
 まとめると、キタサンブラックは8勝、ミッキークイーン3勝、ゴールドアクター4勝、そしてサトノクラウンも4勝。
 その下のGIVのないG2V馬トップはシュヴァルグランの2勝。つまり、格においてキタサンブラックは頭四つくらい抜け、他の3頭も頭一つは抜けていたのです。

 最初この4頭の実績を見て「GI・G2Vで抜けた4頭の3複ボックス買っておこうかなあ」と思いました。この馬券は4枚。その中でキタサンブラック流しが3枚、同馬が消える馬券が1枚。もうおわかりでしょう。私は最後の一枚をケチったのです(^_^;)。

 なぜなら、キタサンブラックを軸にする3複馬券は当然この3頭に流す。だから、ここでその馬券3枚を買っておく必要はない。
 そして、「まさかキタサンブラックが4着以下に落ちることはないだろう。タテ目の3複1枚は余計なドブ捨て馬券(^_^;)」と考えたのです。
 ところが、それが成立したのだから参ります。

 ただ、自己弁護気味に言うと、そう考えたのは私だけではないと思います。馬順も単勝人気も上位6頭内で決まったのに、3複配当はなんと1万です。万馬券になったということは買わない人が多かったことを示しています。くーっ(T_T)。

 キタサンブラック外しの3頭優劣は4勝の5歳サトノクラウン、同4勝の6歳ゴールドアクター、牝馬で3勝(なおかつ牡牝混合では連対実績のない)ミッキークイーンの順でしょう。ゴールドアクターはここ4戦最高3着に対してサトノクラウンは特V馬(2走前香港GIV)でもありました。
 この順の3連単が1点で配当7万……「夏のボーナス取り損ねた~」とは我が内心のつぶやき(T_T)。

 さらにほぞ噛みは続きます。終了後この件を振り返って「あれっ」と思いました。
 オレ「キタサンブラック→ミッキー・ゴールド・サトノクラウンの3複馬券を買っていないのではないか」と。

 まさかなあと思いつつ調べてみました。馬連はもちろん買っています。しかし、3複キタサンブラック軸の相手はシュヴァルグラン1頭に絞りました。また、3単シュヴァルグランの2着付けもキタサンブラックのみ。つまり、どちらからも3複の相手として他のGIV3頭に流していないのです。

 シュヴァルグランは話にならない8着敗退でした。ということはキタサンブラック1、2着なら「馬連は当たったけど、3複買っていませんでした」となるし、キタサン3着だと「なんとこの3頭に流していなかったので全滅です」と嘆いたことになります。
 さらに、もしもシュヴァルグランが着内とか1着、キタサンブラック着外でこのGIV3頭が着内なら、「くあーっ。この3連馬券買っとらんかった~!」と痛恨の叫びをあげていたところです。シュヴァルグラン来なくて良かった~(^_^;)。

 ただ、もう一つ辛い伏線も告白します。
 前期直前予想の前振りとかで、しばしば「取りあえずこの3頭3複1点買っておきます」と書いていました。ところが、それがことごとく外れでした。結果、今回も「取りあえずこの4頭の3複4点買っておきます」と書く気力が萎えていたのです。

 いやいや、競馬ってほんとに気力と精神力が必要だと思います。ど本命馬券が永遠に続く訳ではない。必ずどこかで荒れる――それはわかっている。過去絶対と思われた1番人気が着外に落ちることもたびたび。「でも、今回は大丈夫」と誰もが言ってやっぱり負けた――こともたびたび(^_^;)。

 なのに、我々は本命馬券を買ってしまいます。思うに、不的中に耐えられないからでしょうか。ドブ捨て馬券を買い続けることの辛さでしょうか。荒れるときが来るまで、何レースも不的中とか配当微弱、当たってトリガミに耐えねばなりません。

 振り返れば、個人的に「逃げ馬の1番人気は危険」とか「芝レースで外枠の逃げ馬は危険」なるルールを作っていました。キタサンブラックは前走春天1着がレコードタイムでした。「前走レコードは次走反動あり」ルールもありました。「人馬合わせてGI3連勝は厳しい」もあります。キタサンブラックは四つも該当したのです。
 だからこそ「キタサンの1着は危ない」と見ました。しかし、「2着ならある。悪くとも3着だろう」と決めつけてその先の検討を放棄したのです。

 今回穴党に徹して的中された方々、素晴らしい精神力の持ち主であると称賛いたします。もっとも、それは(いつもいとこが言っていますが)「ひねくれ者」です(^.^)。
 私はそのたび「でも、大いなるひねくれ者です。ギャンブルはそれでなければ勝てません」と励ましています。
 素直で正直者の私はギャンブラーに向いていないようです(^_^;)。

【2】外枠の逃げ馬はやはりきつい

 さて、今回のレースを振り返ると、スタート直後と向こう正面で既にいやーな予感が漂っていました。
 キタサンブラックの10番枠は8枠でも頭数わずかに11頭。18頭なら真ん中の5枠に当たります。カンケーないだろうと思ったのに、スタート後武豊キタサンは先頭に出ません。出なかったのか、出られなかったのか、そこは不明。ペースはてれてれ走ってスローに見えたのに、です。

 結局キタサンブラックは逃げたシュヴァルグランと番手シャケトラを内に置き、外目の3、4番手で1コーナーを回ります。
 ハナに立った福永05シュヴァルグランは私の○兼ウラ●。同馬は先行タイプながら指数6.3。すなわち6番手前後が多く、全19戦これまで一度もハナに立ったことがありません。そーいう馬が突然逃げるとろくなことはないので……大丈夫かなあと思いました。

 次に不安がよぎったのは向こう正面のキタサンブラックです。同馬は時折口を開いて上を向くような感じを見せていました。
 この解釈として二点あります。一つは馬が何かしらいやがっている。極端に言うと走りたくないといった感じ。もう一つは馬が行きたがっているのに、鞍上が押さえている場合。よく「かかっている」と言います。
 これ、目に見えてわかることもあって鞍上が手綱を引っ張って「行くな行くな」の意志を見せることさえあります。後者の場合、その後大概ダメです。逃げ馬だろうが、差し追いだろうが、直線で末脚をなくすようです。

 しかし、このとき鞍上武豊は手綱を引っ張っているように見えませんでした。だから、後者ではないだろうと思いました。しかし、だとすると、馬が走るのをいやがるなんて始めて見るキタサンの姿でした。

 このように道中不安は感じたものの、直線入り口でキタサンブラックが先頭に出かけるや、着内はまず大丈夫と思いました。多くのファンもそう感じたのではないでしょうか。
 そのとき我が○●のシュヴァルグランはずるずる下がり始め、私は3連馬券の的中をあきらめました(^_^;)。

 そうなると、キタサンブラックの1着か2着で馬連的中を願うのみ。そう思ったとき、勝ち馬サトノクラウンがキタサンブラックと並びました。「そうか枠連8-8か」と見ていたら、サトノクラウンが伸び始めるや、キタサンが置いていかれるではありませんか。あれま。
 そして、場内から悲鳴のような声が聞こえ(たかどうか。そう感じただけかもしれません)、キタサンブはずるずる下がって他馬に抜かれるばかり。ボーゼン(-_-;)。
 結果、勝ち馬から1.3秒差の9着敗退。まるで一介の単純逃げ馬の敗退を見るような失意・失望のレースとなりました。

 今回馬券の敗因を考えてみると、最大の問題はもちろんキタサンブラックの取捨を誤ったことです。結論から言うと、久々の外枠が影響したことは間違いないでしょう。「今回は11頭の10番だから、まー大丈夫でしょう」と書いたけれど、競馬はそんなに単純ではなかったようです。

 ただ、不可解な点もあります。後に詳しく検証しますが、キタサンブラックは昨年の宝塚記念とほぼ同じタイム、上がりで走っていました。なのに、昨年は同タイム3着、今年は1秒3差の9着大敗。これは一体どういうことなのか。

 パトロール映像を見返すと、キタサンブラックがハナに立てなかったのはいいとして、道中の走りはかなりスムーズさを欠いていたことがわかります。
 原因はやはり外8枠のせいだと思います。これに気づいたとき、「そうか。たかが11頭でも逃げ馬が外枠に入るのは大変なことなんだ」と認識できました。

 先程書いたように、キタサンブラックは道中だいたい3番手でした。しかし、一列棒状の3番手と違います。まず逃げ馬と2番手が横に並んで走っていました。さらに、その直後4番手5番手の馬も併走していました。
 結果キタサンブラックは(記録上3番手でも)その4頭の外側を走っていたのです。最内から1頭、2頭、3頭目の位置です。
 馬群は当初ダンゴ状態でスローに見えました。しかし、帰宅後確認したら1000通過60.6。意外な平均ペースで稍重馬場を考えるとちょっと速い感じでしょうか。

 とまれ、キタサンブラックはその後3コーナー、4コーナーまで一貫して内に逃げ先2頭(2列)を置いた外側を走り続けました。
 私は思わず「あれじゃあ10メートルは余分に走っているよ」とつぶやいたものです。不利であることは明らかでしょう。これは鞍上武豊がそうしたのか、そうせざるを得なかったのか。

 そこでキタサンブラックが内に他馬を置いて外目を走ったことがあったかどうか、近走で逃げなかったレースを調べてみました。

 4月のGI大阪杯では同馬は1コーナー4番手につけ、以後4コーナーまでずっと3番手。内枠沿いを走っています。次走春天は終始2番手。当然内枠沿い。その前有馬記念も2番手で内枠沿い。
 これらを振り返って見ると、全て内枠だったからか、同馬は労せず番手や3、4番手につけ、位置も最内を先行できています。

 よって、先の疑問に対する答えは、今回意図して外側を走ったのではなく、そうせざるを得なかったのだと思います。本当は先行4番手以内で内にもぐり込みたかった。しかし「できなかった」のでしょう。できないまま1コーナー、2コーナー、3コーナー、最後の4コーナーを回ってしまった……。

 ただ、この事態は陣営や鞍上にとって想定内だったように思えます。外枠に入った以上、あり得る事態と考えたはずです。先に書いたように、ハナに立ちたければ、向こう正面で先頭に出ることだってできたはず。
 それをしなかったのはおそらく外目を走っても「勝てる」と考えたからでしょう。無理して内に入る必要はないし、向こう正面で先頭に立つ必要もない。「この馬なら10メートル20メートル余分に走っても勝てる」と考えたのではないでしょうか。

 そもそもキタサンブラックが外目を走り続けたことが9着に負けた理由かどうかは何とも言えません。
 と言うのは(一列棒状にならなかったからですが)馬群はダンゴで他の馬も半数は外目を走っていたからです。特に1着のサトノクラウンは終始外目だったし、向こう正面ではキタサンブラックをつっつくように近付いてまた下がるという妙な動きを見せていました。
 マラソン同様競馬でもペースの乱高下は大概ダメだから、私は「あんなことやってこれは消えたな」とほくそ笑んだくらいです(^_^;)。それで勝つのだから、デムーロマジックと言うべきか。恐るべしデムーロ。

 なんにせよキタサンブラックの8枠10番がこうまで走りに影響するとは予想外でした。やはり逃げ馬の外枠は割引材料と考えるべきだったと反省です(念のため補足しておくと、あくまで芝レースの場合です。ダート外枠の逃げ馬はむしろ有利なことが多いので、お忘れなきよう)。

【3】キタサンブラックは昨年並みに走った

 考えてみれば、他にぎんぎんの逃げ馬がいないとは言え、キタサンブラックが逃げるか先行するには、1コーナーまで一生懸命駆ける必要があります。あるいは、今書いたように、向こう正面でハナに立つ方法もあります。しかし、後者はペースの乱高下になるから、しなかったのでしょう。

 しばしば外枠の逃げ馬がどどっと走って先頭に立つレースを見かけます。この場合、力のない馬は大概つぶれる。しかし、力のある馬なら勝つことがあるし、粘ることもよくある。キタサンブラックは当然着内に残れる馬だろうと思いました。なぜそうしなかったのか。
 推測するに、気張って先頭に立つと、ハイペースになる恐れがあったからではないでしょうか。昨年の宝塚記念(3着)が正にそれでした。

 そのときキタサンブラックは内枠03番。逃げて同タイム3着でした。当時のラップタイムなどを以下に掲載します。比較のため昨年のジャパンカップも取り上げました。これも最内01番から逃げて東京の長い直線を耐えて快勝しました。

昨年宝塚03番=12.6-11.0-11.1[34.7]…1000通過59.1…3着(稍重)2128
昨年JC01番=13.3-11.3-12.6[37.2]…1000通過61.7…1着(良小雨)

 ご覧になってわかる通り、昨年の宝塚記念は入りの3F34.7、1000通過59.1。稍重馬場だからペースは速いと言えるでしょう。結果は同タイム2128の3着でした。
 対して2走後のジャパンカップでは入りの3F37.2、1000通過61.7のどスロー。勝ちタイム2258、コンマ4差の楽勝でした。

 では今回の宝塚記念はどうだったか。
 逃げたのは05シュヴァルグランだったので、そのラップタイムを掲載すると、

今年宝塚05番=12.5-11.1-11.6[35.2]…1000通過60.6…8着(稍重)2114

 今回は上記2レースと比較すると、中間にあるようで、正に平均ペース――稍重馬場を考慮すると、やや速めの平均でしょうか。
 ただ、昨年との最大の違いは勝ちタイムです。勝ったサトノクラウンのタイムは2114。これは昨年の2128より1秒4も速いのです。

 過去の宝塚記念レコードは良2101。今回のタイム2114を馬場差なしで比べると、過去10年の4位です。良馬場換算すればレコード近いでしょう。
 時節柄雨が降りやすいこともあって稍重馬場は20年間に5回あります。これまでの稍重最速タイムは2124。
 よって、妙な表現ながら、今回の勝ちタイム2114は宝塚稍重馬場を1秒縮めるレースレコードです(^.^)。

 しかも、昨年はハイペースだったのに、勝ちタイムは2128。今年はそれより遅い平均ペースだったのに、勝ちタイムは2114。普通ペースが速くなるほど走破タイムも速くなります。なのに昨年より遅いペースで稍重レコードを出したことになります。

 ということは今年の方が昨年より後半速くなり、上がりも良かったことを意味します。
 昨年1000通過後600メートルのラップは[12.4-12.3-12.2-]と全て12秒台。もちろんキタサンブラックがこのペースを演出しました。
 対して今年は[11.7-11.6-11.8]と全て11秒後半。これは先団3頭が併走状態だったので、キタサンブラックもほぼ同じラップだと思います。

 そして、昨年の最速上がりは2着ドゥラメンテが出した36.1、キタサンブラックは36.8だったから、差はコンマ7。昨年書いたようにこの最速上がりはかなり悪いです。
 対して今年の最速上がりは1、2着同値の35.4。昨年よりコンマ7速い。対する9着キタサンブラックは36.9。最速に比べて1秒5も悪い。
 しかし、キタサンブラック単独で比較すると、この上がり36.9は昨年よりコンマ1悪いだけです。

 要するに、今回キタサンブラックは9着だけれど、走破タイムは2127、上がりは36.9。昨年のタイム2128をコンマ1縮め、上がりは昨年よりコンマ1悪いだけ。まとめると、キタサンはほぼ昨年並みに走った――と言えるのです。

 ればたらはないけれど、今年も昨年並みの走破タイムだったら、キタサンブラックだって当然勝ち負けだったと思います。しかし、今回は走破タイムが格段に速くなった。よって、昨年と同じタイムでは勝つどころか、掲示板にも載れなかったわけです。

 昨年の宝塚記念回顧で、私は「要するに、キタサンブラックもばてたけれど、追い上げたマリアライト、ドゥラメンテだって鋭い上がりを使えないほどしんどかった。だから、3頭同タイムの2128となったのでしょう」と書きました。

 今年キタサンブラックは昨年並みの競馬をした。それは間違いありません。しかし、入着馬はばてることなく鋭い上がりを繰り出した、そう言えそうです。
 結局、先頭を併走する形となった3頭は06シャケトラが4着に粘れただけで05シュヴァルグラン8着、10キタサンブラック9着。先行馬はばててしまいました。

 これを見ると、「昨年の出走馬は太したことなく、今年の馬たちが凄い馬ばかりだったか」と言いたくなります。まーそんなことはないでしょう(^.^)。
 勝ったサトノクラウンは昨年宝塚記念6着、2着のゴールドアクターもキタサンと一緒に走っているなじみの馬。キタサンブラックがこのペース、上がり、走破タイムについていけなかった……それが敗因のような気がします。

 もう一つ「ればたら」を言うと、3頭が先頭を併走する形になったとしても、ペースがスローだったら、その3頭――シュヴァルグラン、シャケトラ、キタサンブラックで決まったかもしれません。これは私の印で言うと[○●→・→◎]になり、3複的中だったのではと思います。
 3騎鞍上の誤算は競る形になったため、ペースが思った以上に速くなったことでしょう。結果鋭い上がりを持つ3騎の餌食となってしまった――これが私の結論です。

 げに競馬は怖いと思います。スタート前、金欠病の私といとこは
「キタサンブラックの単勝は買わないが、ぽんと100万渡されたら、やっぱり買うのはキタサンの単勝だろう。50万の儲けだ」と話しました。
 私は「でも100万自由に使えるなら、90万は生活費にして10万で馬券を買うと思います。やっぱりキタサンブラックの単勝は買いません」と言ってうなずき合ったものです(^.^)。

 思うに、キタサンブラックの単勝・馬単・3単馬券は買いたくないと思った。そこまでは正しかった。しかし、落ちても2着、最悪3着。「まさか着外はないだろう」と思ってしまった。やはり古馬のGI3連勝(しかも今回は鞍上も)は厳しいということ、そして芝で逃げ馬が外枠にはいると、スムーズには走れない――これをしっかり記憶に留めなければならないようです。

 最後にオッズ分析の結果は以下の通り。
 【宝塚記念、枠連順位表】A流れE・F
 枠連=ABCDE//F/G/H
 枠順=86752//1/3/4
 馬順=ADCBF G 09 10
 代行=EH11
 -------------
 結果=143 2     1着代行E

 枠連は[A→E→C=7.1]ですから、やはり本命決着でした。ところが、馬連・3連系はAの代行Eが1着で[E(代A)→F→C→D]の順。
 直前予想で「馬連順はA10キタサンブラックを軸にB~F、やや離れてGHに流れている。Aキタサンブラックが3着以下に落ちたときはおそらくBCDEF内の2頭で決まると思われるけれど、残念ながらオッズからの決め手はない」と書いた通り、馬順[ABCDEF]内で決まりました。しかしながら、Aキタサンブラックが消える検討をしませんでした。検討しておくべきだったと反省です。

 と言うのは昨年の宝塚記念レース回顧で以下のように書いていました。
 昨年の宝塚記念では4頭絞りに成功したけれど、3単馬券は獲れなかった。
 勝ったマリアライト△、2着ドゥラメンテ▲、3着キタサンブラック○、4着ラブリーデイ◎と、完璧な4頭絞りを達成しながら、印が真逆ででした。
 しかし、123着馬は同タイムのクビ、ハナ差。この結果を見ると、理屈で1着マリアライトを決めることは不可能。たまたま1着になっただけに過ぎない……。
-------------------
 こうなると、4頭絞りの成功とはその4頭から123着馬が出ることで
あり、単勝軸は全く別観点から構築すべきなのかもしれません。自信を持っ
て買えるのは3複ボックス4点なのでしょう(馬連ボックス6点は買いた
くないと思っています)。
 実はその別観点ルール、私はすでに作っています。これまで披露せず、
また私も実行していないのは、何というかとても情けない、不甲斐ない、
武士らしくない(?)ルールだからです(^_^;)。
 そのルールとは以下の通り。
 [連複は4頭の最上人気を軸とし、連単は最低人気を軸とする]
-------------------
 キタサンブラックを除くBCDEF5頭の最低人気F馬が02ゴールドアクターです。この馬を軸に[F→BC→DE]馬券なら3複的中でした。

 以上、宝塚記念回顧でした。

【4】前期一覧結果

 さて、これをもって2017年前期GIも終了。
 以下一覧ABCの結果を掲載します。実近順位と馬連人気を対応させました。

 【前期一覧ABC結果】(1→2→3→4着)

・レース名=A B C =実近順位   [馬連人気]
1フェブS=2 × × =D→A→QA→E[1→2→4→8]
2高松 宮=3 2 × =F→B→A→QH[5→3→1→17]
3大阪 杯=1 × × =A→G→QB→B[1→7→5→2]
4桜花 賞=3 2 1 =C→B→A→H[8→3→1→6]
5皐月 賞=× 2 × =QA→B→H→QJ[09→4→13→15]
6天皇賞春=3 1 2 =B→C→A→QC[1→3→2→10]
7NHKM=× × 2 =D→C→G→QA[3→13→6→4]
8ヴィクM=× × × =D→QG→G→F[6→12→7→3]
9オークス=1 3 × =A→E→B→QJ[1→6→3→09]
10ダービー=× × 2 =H→C→G→QH[1→4→2→13]
11安田記念=× × 1 =C→QB→QC→B[09→7→4→6]
12宝塚記念=× 3 × =E→F→B→D[5→6→3→4]

 トップABCの結果はいずれかが1着5回、2着7回(いずれか1または2着は10回)いずれか123着は11回。ABC全て着外だったのは1回。
 つまり、ABC3頭のいずれかが馬連軸になったのは10/12。この10頭は当然3複軸にもなります。馬連の軸は全馬を検討するより、一覧ABC3頭より選ぶのが懸命と言えそうです。いずれか3着内の3複軸は11回。今季も11/12=92パーセントを達成しました。
 ところが、ABC3頭から1頭選ぶことさえ結構難しく、いつも「なんとかならんかのう」と頭をひねっています(^_^;)。

 試みに予想オッズを使う方法を提起してみます。
 一覧予想オッズはトータライザーの単勝予測オッズ同様、順位を出すのに使っていますが、実力評価も示しています。よって、数値が小さいほど実力上位です。
 切れ目は5倍前後にあるようで、それ以下の数値が出た時を1強、2強、3強としてみると、多くは以下のように1強か2強です。

・レース名=A B C           -結果
1フェブS=2.5/5.6 6.6 =2 × × =1強-2
2高松 宮=3.4 3.7/5.2 =3 2 × =2強-32
3大阪 杯=2.2 3.2/7.5 =1 × × =2強-1×
4桜花 賞=1.9 3.7/6.7 =3 2 1 =2強-32
5皐月 賞=2.8 4.0/5.6 =× 2 × =2強-×2
6天皇賞春=1.7 2.4/7.0 =3 1 2 =2強-31
7NHKM=2.7/6.2 7.9 =× × 2 =1強-×
8ヴィクM=4.9/6.7 8.9 =× × × =1強?-×
9オークス=1.6 3.8/6.3 =1 3 × =2強-13
10ダービー=2.8/5.9 6.6 =× × 2 =1強-×
11安田記念=2.5 3.2/6.1 =× × 1 =2強-××
12宝塚記念=1.9 3.2/7.4 =× 3 × =2強-×3

 一覧で2強判定と出たのは計8レース。うちAB2頭とも3着内に入ったのが4回、どちらかが3着内に入ったのは3回(うち2回は1着か2着)。共倒れとなったのは1回。つまり、2強の場合は「いずれも3着内か、どちらかが3着内に入る確率が高い」とまとめられます。
 実はわたしすでにこの原理を使っていてAB2強の場合、ほぼ2強を◎○にしています。それゆえ4回で「3複的中」の報告ができたのです。

 はっきり1強と出たのは計3レース。1強の結果は2着、×、×です。1強と言いづらいヴィクトリアマイルもAは×。ということは1強タイプのAは危険である可能性が高いことになります。
 この1強4レース、実近Aの前日馬順は[2・9・1・6]人気です。下位・中位人気なら危険度が高く、上位人気の場合も「こける可能性あり」と考えた方が良さそうです。

 ではどうするか。掲載を拡大して4位のDまで出してみると……
               ABCD
1フェブS=2.5/5.6 6.6 6.6 =2××1=1強(2人)-2
7NHKM=2.7/6.2 7.9 9.2 =××21=1強(09人)-×2着=13人
8ヴィクM=4.9/6.7 8.9 9.9 =×××1=1強(1人)-×
10ダービー=2.8/5.9 6.6 7.6 =××2×=1強(6人)-×2着=4人

 このように1強タイプ4レースのうち3レースでDが1着になっています。Cも2回2着に食い込んでいます。1強の場合は「Aより[BCD]3頭から軸を探す」方法がお勧めかもしれません。今後簡単馬券としてご検討下さい。

 以上です。

 ○ 根が素直正直者に賭け事不向き ゆえにAI自動化なのか

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:今回も長々と書いて申しわけありません。
 最後の狂短歌について少々解説――先日NHKスペシャル「人工知能、天使か悪魔か」を見ました。それによると、現在機関投資家による株の売り買いはほぼAIによって自動化されているとか。株も売り買いで利益を出そうとするのはギャンブルのハイアンドローゲームと同じようなものでしょう。人がそれをやると、どうしても世の流れに惑わされ、感情が入ってしまう。だから、機械的に売り買いするようにしたようです。1番人気に流されやすい私も、勝手に1番人気をカットしてくれる馬券自動ソフトを考案中です(^.^)。

 さて、私は7・8月の夏競馬オフです。これまで書いたもろもろが読者
各位の馬券構築の参考になって的中できるよう祈っております。
 後期GIもよろしくお願い致します。m(_ _)m

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