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2019.06.26

別稿『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』第12号実践編二

 本節は小分けした方が良いくらい長くなりました。しかし、例題二に関係しているので分割できません。そこで、以下のように小見出しをつけました。
 一度で読み切ろうとすると、ぼーっと読む通読で終わります。今日は1、2、翌日1、2をさあっと再読して3、4に進む――という部分の二度読みをしつつ読み切ることを勧めます。
  [小見出し]
 1 例題二「三大宗教の世界的分布」
 2 試験問題は「解ければそれでいい」のか
 3 一読法による解き方とつぶやき例
 4 応用問題に弱い理由
 5 講義型授業の弱点
 6 項目暗記主義は脳内のパソコンに過ぎない
 7 地域独自の学習と「答えのない」授業

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 実践編 目 次
 実践編前置き(1)
      前置き(2)
 一 社会(日本史)
 二 社会(文化史)――――――――本 号
 三 誤答率四割の原因を探る
 四 挫折に終わった一読法授業
 五 実践編の「まとめ」

 理論編・実践編の後書き
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 本号の難読漢字
・容易(たやす)く・忘却(ぼうきゃく)・偏(かたよ)る・跳(は)ね上がる・邁進(まいしん)・琉球(りゅうきゅう)・蝦夷(えぞ)
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**** 小論「一読法を学べ」*****
 『 一読法を学べ――学校では国語の力がつかない 』 12

 二 実践編、社会(文化史)

1 例題二「三大宗教の世界的分布」

 今号も国立情報学研究所による「読解認知特性診断テスト」中の問題より社会の二例目です。一読法ではどのように疑問・感想をつぶやいているか、その点に注目してお読みください。
 もちろん前号冒頭に提示した「理論編で触れなかった『講義型授業』」のこと、「学校と塾や予備校との関係」についても頭の片隅に置いて読み進めてほしいものです。「応用問題に弱い理由」についても言及しています。
 それともう一つ。例題一の生徒の疑問・感想の中に以下のようなつぶやきがありました。
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・沿岸って日本の周囲は海ばかりだから、内陸の方が少ない。じゃあ、内陸の大名には何を命令したんだろう?
・沿岸の警備を命じられた大名とか家臣の武士は大変だったろうな。刀と槍、弓矢に鉄砲。大砲なんかも備えたのだろうか。見回り用の船を造ったかもしれない。その費用は幕府が出してくれたんだろうか?
-----------------
 これを読んで「生徒がこんなことつぶやくかなあ」と異和感を覚えた方がいらっしゃるかもしれません。「これは作者の創作だな」と。
 もちろん私の創作ですが、生徒全員とは言わなくとも、一部地域の生徒からこういったつぶやきが出てもおかしくないと考えて掲載しました。この点にも注意して今号を読んでください。
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 例題二 次の文を読んで、後の問いに答えなさい。

 「仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。」
 問 オセアニアに広がっている宗教は何か、答えなさい。 [     ]
*********************************

 この例題の誤答率は中学校4割、高校が3割だったとのこと。おそらく読者は「どうしてそんなに間違えるんだ」とつぶやかれたのではないでしょうか。「オセアニアのすぐ前にキリスト教とあるじゃないか」と。
 さらに、この設問を誤答した原因として、例題一同様「文構造の理解不足」をあげることもできます。設問の例文は以下のように(広がっている)が省略されています。

・仏教は東南アジア、東アジアに(広がっている)、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに(広がっている)、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。

 この文構造に気付いていないと、「オセアニアに広がっている宗教」を文頭の「仏教」と答えてしまうでしょう。
 しかし、私はこの説明に異和感を覚えます。

 と言うのは現役中高生だってこの例題一つだけを解くのであれば、誤答率は1割以下だろうと思うからです。実際はたくさんの問題を限られた時間内で解かねばならない。しかもこの「診断テスト」は定期試験と違って成績には全く無関係。生徒の真剣度・集中度はかなり低いだろうことが想像できます。
 かくして例題一同様「さあっと読んで、あまり検討することなく一番最初の仏教を選ぶ」誤答が多かったのではないか。通読の理解度三〇と誤答率三〇が重なります。

 例文は教科書に載っている文章をそのまま使っています。文化史と言うか宗教史と言うか、三大宗教と呼ばれる「仏教・キリスト教・イスラム教」の世界的分布について述べています。この例文を理解できているか、それを確認するため「オセアニア」の宗教は何か問うています。

 私は国語の教員でしたから、社会の授業でこのような記述がどう教えられているか、知りません。ただ、自分の日本史や世界史の授業体験から言うと、主流は「歴史的事実」の講義解説が多く、このような文化史的事実は「読んでおきなさい」と言われ、授業ではカットされていたような記憶があります。
 そうなると三読法だから、まず一度読み……二度は読まずに終わりでしょうか。そして、定期テストが近付くと(これも試験範囲だから)二度目の読みは《丸暗記》です。

 と言うのは試験で次のような問題が出たとき答えられるようにするためです。
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 問い [   ]に入れる宗教の名を答えなさい。
 仏教は東南アジア、東アジアに、[  ]教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、[    ]教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。
------------------
 日本史や世界史の試験はこのように穴埋め問題であることが多い――みなさんも「確かに」とつぶやかれるのではないでしょうか。

 前号例題の[幕府は、一六三九年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた]も、年号やボルトガル人のところを空欄にした設問に出会います。それこそ何度も繰り返しているように、項目暗記主義です。もしも授業でこの部分に使える時間があるなら、仏教・キリスト教・イスラム教について簡単にその内容を紹介する程度でしょうか。
 これが三読法講義型授業の流れではないかと思います。

 では、一読法でこの部分を読み、授業で行うときはどうなるか。
 その前にこの問題を一読法によって解いておきます。

2 試験問題は「解ければそれでいい」のか

 一読法では例文の冒頭「仏教は東南アジア……」を読んだとき、次に出る語句として「キリスト教かな?」と予想します。そして「キリスト教は」に至ると、「やっぱり出てきた!」とつぶやきます。予想的中です。
 さらに「イスラム教は」を読むと、ただちに「仏教・キリスト教・イスラム教」を□で囲みます。重要部を見える化するためです(ここでは【 】を使います)。

 次に出る疑問のつぶやきは中高生のみならず、大人でも「あれっオセアニアってどこだっけ?」でしょう。
 当然「オセアニア」に傍線を引き、そこに[?]を付けます。最後の「広がっている」にも傍線です。すると抜き書きや記号は以下のようになります。

***********************************
例題二 次の文を読んで、後の問いに答えなさい。

 「【仏教】は東南アジア、東アジアに、
                            ↓?
 【キリスト教】はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、

 【イスラム教】は北アフリカ、 西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに《広がっている》。」

問 オセアニアに広がっている宗教は何か、答えなさい。[     ]

***********************************
 このように三つの宗教を□(【 】)で囲み、オセアニアのところに[?]を付けておけば、設問の「オセアニアに広がっている宗教の名は?」と聞かれたとき、すぐに「キリスト教!」と答えられるでしょう。

 これは重要部に記号を付けて「見える化」する一読法の読み方であり、問題の解き方ですが、例題一同様「予備校的テクニック」とか「受験対策的読解法」と見なす方も多いと思います。

 確かにこの作業によって例題は容易く正答に達します。そして、塾や予備校なら「問題を解けたからこれで終わり」でしょう。せいぜい「ほらね重要語句を□で囲ったり、傍線を引くと簡単に解けるだろ」とテクニックの重要性を強調する程度でしょうか。

 しかし、一読法授業はこれで終わりません。本文全体に渡る疑問とつぶやきを開始します。
 と言うのは受験対策的読解法では正答したとしても、生徒が本当にこの文全体を理解して正解にたどりついたかどうかわかりません。

 予備校や塾なら解ければそれで終わりでしょう。だから、そこを問題としないだろうし、さらにこれ以上知識が広がることもないと思います(私は一浪だったので昔の予備校を意識して書いています。現在の塾や予備校が「そんなことはない」とおっしゃるようでしたら、ご容赦下さい)。

 ときには「これ全体を覚えろ」と言われることだってあります。試験のための項目暗記です。先程の穴埋め問題に対処するため《キリスト教、仏教、イスラム教が世界のどのへんに広がったか丸暗記する》――これが「勉強であり、学習であり、入試対策だ」と考えている人は多いと思います(かつての私がそうでした)。

 ところが、一読法は(一読法授業なら)項目暗記主義になりません。
 一読法を実践すると、例文を読んだ生徒がどこを疑問としたか、何をつぶやいたか知ることができます。それによって生徒が本文を正しく理解して答えたか、さらに知識を拡大し深化させたか、そこを見極めることができるのです。

3 一読法による解き方とつぶやき例

 では、ゆっくりじっくり読む一読法を具体的に進めます。

 まず仏教・キリスト教・イスラム教にABCの記号を付けておく。そして「仏教は東南アジア、東アジア……」と地名が出てきたとき、「頭の中に地球儀か世界地図を思い浮かべて地名に傍線を引きながら、思うところをつぶやこう」と指示します。この場合は地名に対して具体的な国名をあげてもらいます。

 A 仏教は東南アジア、東アジアに……、
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・東南アジアってアジア東部を南に下ったところだ。確かベトナムとかカンボジアとかタイがそうかな? インドネシアってどうなんだ。仏教かな?
・東アジアは日本とか韓国、中国だ。北朝鮮はどうなんだろう?
・ぼくは韓国に行ったことがある。
・この文は仏教・キリスト教・イスラム教について書かれている。それぞれどんな宗教なんだろう、全く知らないなあ。
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 B キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに……、
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・ヨーロッパだから、イギリス、フランス、ドイツにスペインかな。
・南北アメリカだから、北はアメリカ合衆国にカナダとかメキシコ、南はブラジルが一番大きい国だ。あとチリとかアルゼンチンか。
・そう言えば、ブラジルはオリンピックがあったな。来年は日本だ。
・中南米とも言うけど、間の中部はどうなんだろう。やっぱりキリスト教?
・オセアニアってどこだっけ?
・オセアニアの国名を問う問題が出たらまずいなあ。
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 C イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアに……
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・北アフリカってアフリカの北部だからエジプトか。おや、中部や南部について書かれていないぞ。中部・南部はどうなんだろう?
・西アジアってアジアの西か。具体的にはどこだ? イラクとかイランかなあ。サウジアラビアもそうか?
・中央アジアってどこらへんかなあ。モンゴル? 大相撲で有名だけど。
・あれ、ロシアはどこに入るんだろう? 中央アジアかな。北アジア? またはヨーロッパ東部?
・おやーここにも東南アジアがあるぞ。仏教のところにも東南アジアがあった。こりゃどういうことだ? 間違いか。それとも東南アジアには仏教とイスラム教の二つが広がっているのか?
・そう言えばアジアは「東・西・中央・東南」とあって南がない。アジアの南ってインドだろう。インドの宗教はなんだ? 
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 これらのつぶやきや疑問はもちろん私が(中高生のつもりで)つぶやいたものです。中高生でも、ある程度の知識があればつぶやけると思います。
 逆に地理が不得意なら、各大陸の名を聞いても、国名が全く浮かばない生徒だっているでしょう。元教員の私でも中央アジアはモンゴル、北アフリカはエジプトしか思い出せませんでした。

 国名が出ないようなら、ネットで世界地図(や所持している地図帳)を見ながら、一つ一つチェックする作業に入ります。つまり、この授業は[三大宗教の世界的分布+地理]が合体するという広がりを持てます。

4 応用問題に弱い理由

 注意したいのは「オセアニアってどこだっけ? オセアニアの国名を問う問題が出たらまずいなあ」とつぶやいたところです。例題一でも「沿岸って何?」とつぶやく生徒がいるだろうと書きました。

 教師や大人から見ると、「それくらい知って当然」の言葉を「知らない」生徒はかなりいます。それは例文をさあっと一度読むだけでは先生に把握されません。一読法によって生徒が疑問やつぶやきを書き込み、それを発表することによって初めて「そんなことも知らないのか」とわかります。

 そうなると、例題二の設問に対して、
「オセアニアに広がっている宗教は[キリスト教]」と取りあえず正答を書けたとしても、「オセアニアってどこだ? オセアニアの国名を問う問題が出たらまずいなあ」とつぶやいた生徒は[○]をもらえても、これを「正答」と呼んでいいかどうか疑わしくなります。

 たとえば、もしも設問が
 (1)オセアニアに広がっている宗教と、
 (2)オセアニアの代表的な国を一つあげなさい。

 ――という問題なら、(1)は[キリスト教]と答えられても、(2)は答えられないか、的外れの答えが書かれて不正解です。この生徒は「オセアニア」がどこか知らないのですから。

 もしも(2)の答えとして「インド」と書いてあれば、私なら(1)が「キリスト教」とあっても[×](不正解)にします。
 なぜなら、インドはオセアニアではないし、キリスト教でもないからです。
 ちなみに、かつてこれと似たことが国語のテストでもあって私が(1)も[×]にすると、生徒からよく「(1)は合っているじゃないか」と猛抗議を受けたものです。

 あるいは、この例題が世界地図と一緒に出題され、オーストラリアのところに矢印が引いてあって「この国のおもな宗教は仏教・キリスト教・イスラム教のいずれであるか、答えなさい」となっていれば、オセアニアの意味を知らないまま通り過ぎた生徒はやはり答えることができません。これは地理が合体した応用問題と言えるでしょう。

 生徒が「基礎問題はできるけれど、応用は苦手」と言うなら、主たる原因はここにあります。知識が広がりを持っていない。オセアニアの意味がわかっていないのに、それを置き去りにしてテストのために例文を《丸暗記》する。結果、ちょっとひねった応用問題が出ると、もうお手上げです。

 もちろん例題二はあくまで生徒が問題文を理解できるかどうかを問うているだけ。よって、これらの設問は無関係と言えます。
 しかし、例文は社会の教科書であり、実際の授業で取り上げられるべき記述です。いわば世界の文化・宗教史として。果たしてどの程度深く読まれて解説されていることか。
 今も書いたように、文化的な史実は「読んでおきなさい」で終わっている可能性が高い。しかし、試験には出る(ことがある)。だから、中身を丸暗記するけれど、試験が終われば忘却の彼方に消え失せてしまいます。

 そもそも生徒に疑問や感想を書かせれば、「この文は仏教・キリスト教・イスラム教について書かれている。それぞれどんな宗教なんだろう、全く知らないなあ」とつぶやくでしょう。大人でもそうではないでしょうか。

 私は高校で世界史を学び、大学受験でも世界史を選択しました。しかし、三大宗教と呼ばれる仏教・キリスト教・イスラム教について、授業で内容を教わったことは一度もないし、当時自ら進んで調べたこともありません。
 それは別に知る必要のない知識でした。なぜなら大学入試で「三大宗教の内容について書きなさい」という記述問題が出ることはなかったからです。史学科の入試でもこの問いが出るかどうか。せいぜい創始者の名を書かせるくらいでしょうか。

5 講義型授業の弱点

 このように社会(や理科の生物・化学など)は項目暗記主義に偏りがちです。
 知識が本文だけにとどまって広がりを持たないと、先のような応用問題が出されたとき、生徒の正解率はぐんと下がります。
 しかし、生徒が疑問を提起してその答えを探し求める一読法授業なら、知識が広がりを持てる。これは項目暗記主義ではない。自ら疑問を出し、その答えを自分で探しているので、頭にしっかり定着します。オセアニアが世界のどこらへんか、具体的な国名も記憶に残るはずです。

 ゆえに、教師は生徒が疑問を持ったところ、どこが知らないかを把握して授業を展開する必要があります。
 例題二を社会(世界史)の授業で行うとき、先生は「オセアニアが世界のどのへんか、具体的国名を言えない生徒がいる」ことを意識して解説しなければなりません。
 ところが、教師中心の講義型授業はそこがおろそかになりがちです。と言うのは教師にとって「オセアニアが世界地図のどこにあるか」――それは常識だからです。

 先生は「オセアニアがどこか知らない生徒がいるかもしれない」と思えば、もちろん質問するでしょう。たとえば「オセアニアの別名、日本では何と呼んでいるか、また、具体的な国名をあげてごらん」と。
 生徒からは「豪州とか大洋州、具体的にはオーストラリアやニュージーランド」の答えが出るかも知れないし、「わかりません」と答える生徒もいて「こんなことも知らないのか!」と把握できます。
 しかし、先生が「これくらい知っているはず」と思えば、そこで立ち止まって質問することはありません。
 かくして生徒(の一部)はそこが不明のまま授業を終えます。帰宅して自分の疑問を調べようとする生徒はまず皆無。結果、試験でちょっとひねった問題が出されると、もう答えることができません。

 生徒がある教材についてどの程度知識を持っているか、それを把握するには生徒に疑問や感想をつぶやかせるのが一番です。さーっと一度読んで先生が質問し、生徒が答えて解説する――そういった三読法授業、講義型授業では生徒の実態に沿っているとはとても言えません。一読法を実践して疑問やつぶやきを発表させれば、先生は生徒が何を知らないか、どこを疑問としたか、すぐに把握できるのです。

 国語教科書の論説文やエッセーの中には社会や理科に関係した教材をよく見かけます。
 もしもこれらのつぶやきと疑問に答える形で授業を展開すれば、先生は大変でしょう。しかし、文章の理解度は間違いなく八〇に達すると思います。何よりも生徒自身が感じた疑問の答えを探す形で授業が展開されます。生徒の心にしみこむこと間違いないと思います。

 実は一読法を実践している私自身でも、今回例題二の一度読みでは気づかなかったところがありました。それは「仏教~東南アジア……、イスラム教~東南アジア」と「東南アジア」が重なっていたことです。いろいろつぶやきながら、もう一度読んだとき初めて気づきました。
 すぐに「あれっ、例文の間違いか?」と思いました。
 そして、考えました。もしかしたら誤字かもしれない、関係先に問い合わせてみようかと。
 しかし、その後「タイやカンボジアは仏教だが、インドネシアはイスラム教だ。だから、間違いじゃないだろう」とつぶやいたことです。

 もしも現役の先生がこの部分に気づかずやり過ごしていたらと思うと、ぞっとします(大げさですが)。「読んでおきなさい」で終わって定期テストでも出題しないと、入試に以下のような問題が出されたとき、答えることができないでしょう。
 たとえば、空欄穴埋め問題の逆パターン、本文を掲載せず「東南アジアには[  ]や[  ]の宗教が広がっている」とあれば、「えっ、一つは仏教だが、もう一つは何だ?」となります。

 これが生徒に疑問をつぶやかせる一読法授業なら、「仏教とイスラム教のどちらにも東南アジアがある」ことに気づく生徒が必ずいます。あるいは、インドがヒンドゥー教であることを知っている生徒からは「南アジアのことが書かれていない」とのつぶやきが提示されることだってあるでしょう。それを授業で確認すれば、単なる丸暗記に終わらない広がりと深みを持つことができます。

6 項目暗記主義は脳内のパソコンに過ぎない

 もっとも、私としては詰まるところ項目暗記でしかない授業や穴埋め問題の試験に関して「そもそも」論を言いたくなります。

 内容を詳しく吟味検討していないのに、定期テストや入試に出題することに何の意味があるのでしょう。生徒はオセアニアがどこか知らないのに、「オセアニア=キリスト教」と頭の中にたたき込む。不充分な知識なのに、「仏教=東アジア・東南アジア」と丸暗記する。そして、中高の定期テストや入試はこれを穴埋め問題として出題する。それはまるでパソコンです。脳内パソコンにこの項目が入力されているかどうか、ただ単にそれを確かめているだけではないかと感じます。

 機械のパソコンなら壊れない限り記憶してくれます。質問すれば、すぐに正解が出力されます。しかし、人間の脳みそパソコンは項目暗記に弱い。それが定着するには痛みを伴うとか、身体が覚えているとか、前号の例題のような衝撃的事実とともに刻みつけられる必要があります。
 そして、ただ「読んでおけ」の授業、講義をぼーっと聞くだけの授業にはそれがない。だが、試験に出るから丸暗記する。試験が終われば忘れてそれっきり……私たちはこれが勉強だと思ってきました。せっせせっせと項目暗記に励み、試験が終わればころりと忘れました。

 では、生徒が項目暗記の勉強をやっているのはなぜか。その責任が生徒にないことは明らかでしょう。責任は講義型授業を無反省で行っている教師にある――と言うと、これも社会(や項目暗記教科)の先生に失礼です。
 なぜ講義型授業を行っているかと言えば、高校入試や大学入試が項目暗記主義であり、ある項目について深い知識や考察が求められていないからです。

 私の経験では項目暗記主義ではない授業を展開している先生もいました。しかし、それは時間がかかります。そして、求められているのは古代から現代までの浅く薄い知識です。教科書を一年間で全てやらなければならないから、ある事項だけ詳しく調べたり発表させたりする余裕などありません。
 なぜ全てやらなければならないかと言うと、(法律で決められていることもあるけれど)「どこが入試によく出るか」を生徒に教えるためです。生徒もそれを知りたい。だから、先生は古代から現代まで項目暗記主義の講義型授業を行わざるを得ないのです。
 そして、ここには大学と文部科学省の思惑もあるでしょう。ある事項だけ深く詳しくやる学習は大学で行えばいい。中学・高校にそれは求めていない。薄く広く事項を知っていてくれればそれで充分だと。だから、項目暗記の入試問題ができあがる。そして、中高の授業はそれにしっかり対応して項目暗記主義に邁進していると思います。

 私は本稿の表題として『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』とまとめました。この裏には三読法講義型授業、項目暗記主義への批判があります。むしろ表題には『学校の項目暗記主義・講義型授業では真の力がつかない』としたかったくらいです。
 責任は大学と大学入試にあると思います。入試が変わらなければ、高校・中学、予備校や塾の項目暗記主義――「入試にどこが出るかが重要」といった傾向も変わることはないと思います。

7 地域独自の学習と「答えのない」授業

 最後にもう一つ。社会科二つの例文に関して地域によっては予想外の質問や疑問が出る可能性について触れておきます。

 私は例一、例二とも生徒の気持ちでつぶやきました。例一に記した以下のつぶやきについてみなさんはどう思われたか。冒頭で書いたように「生徒がこんなことつぶやくかねえ」ではないでしょうか。
 私は「ある地域の子どもたちならこんな疑問をつぶやいてもおかしくない」と思って例としました。
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・沿岸って日本の周囲は海ばかりだから、内陸の方が少ない。じゃあ、内陸の大名には何を命令したんだろう?
・沿岸の警備を命じられた大名とか家臣の武士は大変だったろうな。刀と槍、弓矢に鉄砲。大砲なんかも備えたのだろうか。見回り用の船を造ったかもしれない。その費用は幕府が出してくれたんだろうか?
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 ここで突然クイズです。日本で海岸に面していない内陸の都道府県がいくつあるかご存じですか。

 答えは長野・群馬など八県です。残り三十九が海に面している。

 もうおわかりでしょう。「内陸の県には何を命令したのだろう」の疑問は海に面していない県に住む子どもたちなら、出ても不思議ないつぶやきです。
 逆に鹿児島などには大砲の遺跡が海岸にあります。そのことを知っていれば、「大砲なんか備えたのだろうか」とか「費用は幕府が出してくれたのか」とのつぶやきが出る可能性がある。地域独自の疑問であり、当然調べることになるし、地域の歴史を知るきっかけとなるはずです。
 例題一に関連して「一六四〇年ポルトガル使節団皆殺し」の史実を知れば、新たに「ボルトガル船は日本のどこにやって来たのだろう」との疑問が芽生えます。答えとなる県に住む生徒は他県の生徒と違う思いを持つのではないでしょうか。その県のどこかで六十一名の処刑が実行されたのですから。

 今は「都道府県」だが、江戸時代以前は「旧国名」であることもここで学ぶことができます。現在の内陸8県は旧国名ならもっと増えるし、「自分が住んでいるところは何々だったのか」と新鮮な驚きも持てるはずです(すでに学んでいればさらに深まり定着します)。

 また、北海道と沖縄の児童生徒なら、「うちも幕府から何か命令されたのか」について全く違う答えが出てきます。
 当時沖縄は「琉球」として独立国であり、北海道は「蝦夷」としてアイヌ民族が独自の言語・文化を持って住み、江戸幕府の支配が及ばない地域だったことを始めて知るかもしれません。

 もっとも、こうした生徒の疑問やつぶやき全てに答えようとすると、先生は大変です。例二に関しても「この文は仏教・キリスト教・イスラム教について書かれている。それぞれどんな宗教なんだろう、全く知らないなあ」とか「そう言えばアジアは『東・西・中央・東南』とあって南がない。アジアの南ってインドやパキスタンだろう。宗教はなんだ?」といった疑問が提出されたら、授業でどこまで応じるか深めるか、考えねばなりません。

 一読法によって教科書を読めば、そして生徒が活発に疑問を提示するようになれば、教師の手に負えない疑問が続出する可能性があります。
 しかし、今なら「授業ではそこまで深くやらないけど、パソコン検索使って調べてごらん」と言って構わないと私は思います。
 以前も書いたように、人生は何でもかんでも答えがすぐ見つかるものではありません。誰かに答えを言ってもらうより、自分で探し求めることが大切なことも多々あります。

 最近のNHK・Eテレ(昔の教育テレビ)には感心しきりの児童・生徒向け教育番組があります。
 そこでは自然や科学のテーマから日常生活の出来事まで様々なことを「考えよう」というスタンスで番組が作られています。中には「答え(正解)があるだろうな」と思えるテーマもあります。ところが、番組は「考えよう」で終わって答えが明示されません。素晴らしいと思います。
 学校もまた「この先は自分で考えてごらん」と言って構わない。年号や項目をテストのために丸暗記するのではなく、自分で調べ、自分で考える――その方がどれだけ大切か。それこそ学校を離れ社会に出ても続けられる勉強、いや、続けてほしい勉強ではないでしょうか。

 ただ、そのためには自宅で調べたり、考えるための時間が必要です。その時間を確保するには、英語・高校古典など一部の教科を除いて「予習をしてきなさい」という指導をやめるべきだと思います。
 ここでも一読法授業なら、「予習はしないように。教科書は学校に置いておきなさい」と言います。復習も一読法授業なら一教科数分で終わります。

 どうして「一読法授業では予習をするな」と言うのでしょう。

 考えてください。

===============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:前号の例題「幕府は1639年ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」に関連して「1640年、マカオから通商再開依頼のためポルトガル船来航。徳川幕府、使者六十一名を処刑」の史実があると書きました。
 読者各位はその後ネットでこの件を検索なさったでしょうか。「忙しくてそんなヒマないよ」と言われそうですが、(失礼ながら)もしも興味関心が湧いたのに、その先に進まなかったのなら、それもまた三読法通読(一度読んで終わり)の犠牲者だと言いたくなります。

 私がいろいろ探した中では、以下長崎大学松竹秀雄氏の「寛永17年(1640) ポルトガル使節団長崎受難事件 (1)・(2)」が最も精緻に調べて書かれた論文だと感じました。なぜオランダとは交易したのに、ポルトガルはダメだったのか。島原の乱が関係していたこと、船に乗っていたのは実は七四名で十三名は殺されずマカオに戻ったこと。報復の戦争となってもおかしくなかったのに、マカオ市民はこの事件を知ってお祭り騒ぎになったこと。単に幕府の蛮行とだけは言い切れない経緯があったことなど、目からうろこの史実を知ることができます。
 先に(2)を読まれた方が事件そのものの経緯がよくわかります。なお、論文は[PDF]ファイルです。

「寛永17年 (1640) ポルトガル使節団長崎受難事件 (1)」(.pdf)

「寛永17年 (1640) ポルトガル使節団長崎受難事件 (2)」(.pdf)

 なお、7月中に完結させたいので、次週より週刊配信と致します。

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2019.06.22

宝塚記念、直前予想

 さーいよいよ前期ラストGI、宝塚記念。頭数はさらに減って12頭。
 昨年最強の3歳馬と言われた現4歳からはエタリオウ1頭の出走とさみしい限り。3冠を分け合った皐月賞馬エポカロード、ダービー馬ワグネリアン、菊花賞馬フィエールマンの姿はなし。もちろん牝3冠アーモンドアイも。

 逆に一昨年3歳、現5歳勢は7頭の出走。こちらは皐月賞馬アルアイン、ダービー馬レイデオロ、菊花賞馬キセキが揃って出走。さらに同年ダービー2着・18年大阪杯Vスワーヴリチャード。牝馬ながら2歳阪神JF2着、3歳桜花2着、秋華2着、18年ヴィクトリアマイル2着から昨秋エリザベス女王杯でようやくGI馬となったリスグラシュー。目下の5歳トップクラスそろい踏みとなりました。
 たとえて言うなら、5歳馬によるオリンピック出場枠争奪戦でしょうか。金銀銅を予想するのはかなり難しそうです(^.^)。

 それにこの5頭に挑むのは史上最強の1勝馬4歳エタリオウ。GI・G2、4度の2着があります。また、16年ダービー馬にして凱旋門1番人気(失意の14着)6歳マカヒキの復活があるかどうか。私はやはりこの7頭に絞りたいと思います。

 さて、まずは実近一覧過去3年の結果。上位が不甲斐ない傾向が出ています。

【宝塚記念、過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭とH8番人気まで)
A=B| |B|8|A|9|A|2|02レイデオロ
B=A| |A|6|C|3|C|16|01キ セ キ
C=D| |10| |B| |E| |12リスグラシュー牝
D=C| |C| |D|4|B|3|04アルアイン

E=F| |11| |E|1|D|4|11スワーヴリチャード
F=G| |09| |F|2|G|1|07マカヒキ
G=E| |E| |H|5|F|5|03エタリオウ
H=09| |H|5|G| | | |

QA=H| |F|2| | |H| |09クリンチャー
QB=10| |D|4| | | | |
QC=11| | | |09| |10| |
QD=12| |12|3|×| | | |

QE=×| |G|1|×| | | |
QF=×| | | |×| | | |
QG=×| | | |×| |09| |
QH=×| | | |×| | | |
QI=×| |×| |×| | | |
QJ=×| |×| |×| |×| |
  12   16  11  17          
    ※注「人気」は前日馬連順位

 いつも「まずは一覧トップ3頭」と書いているのに、これは意外な過去3年データです。1着は全て一覧順位E以下から出ています。しかも馬順人気も[G→E→G]と中位人気馬。
 一覧順位と人気が対応しているのは能力を正確に反映している証だから良いことですが、結果は実力上位馬より中位が勝つという(連単派にとっては)ちょっと困る事態です。果たして今年もこの傾向が続くのか。そろそろトップABが1着になっていいような気もします。

*****************************
 【GI記念 実近一覧表】 阪神 芝22 16頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬      名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F
A=02|5|レイデ オロ | 1.9{AA}B=[7211]ルメル|◎▲◎
B=01|5|キ セ キ  | 3.2{BB}A=[4344]川 田|▲ ○

C=12|5|リスグラシュ牝| 6.6{DE}D=[4843]レーン|▲△ ▲
D=04|5|アル アイン | 7.5{CF}C=[5326]北村友|○○▲

E=11|5|スワーヴリチャ| 8.3{ED}F=[5324]デムロ|▲  ◎
F=07|6|マ カ ヒ キ|17.0{F09}G=[5227]岩田康|△  ○
G=03|4|エタリ オウ |23.2{HC}E=[1703]横山典|   ▲
H=06|5|スティッフェリ|29.9{G10}09=[7329]丸 山|

QA=09|5|クリン チャー|31.7{11G}H=[3127]三 浦| ◎
QB=10|6|ノーブルマーズ|31.8{10H}10=[568-]高 倉| △
QC=08|8|ショウナンバッ|42.0{0911}11=[414-]吉田豊|   △
QD=05|7|タツ ゴウゲキ|51.9{1212}12=[5129]秋 山|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
-----------------------------
 成績補足
QB=10|6|ノーブルマーズ|31.8{10H}10=[568.15]高 倉|
QC=08|8|ショウナンバッ|42.0{0911}11=[414.39]吉田豊|
----------------------------
※年齢 4歳=1 5歳=7 6歳=2 7歳=1 8歳=1 頭
※牡牝 牡=11頭(セ=0頭) 牝=1頭 
※格
G1V=6頭
 A02レイデオロ[2203]17年ダービー・18年秋天
 B04アルアイン[2024]17年皐月賞・前走大阪杯
 C01キ セ キ[1213]17年菊花賞
 D11スワーヴリ[1133]18年大阪杯
 E12リスグラシ[1513]18年エリザベス杯(牡牝GIは[0111])
 F07マカ ヒキ[1107]16年ダービー

 参考上記6頭よりG2V-2勝以上
 A02レイデオロ[3勝]
 B11スワーヴリチャード[2勝]
 C07マカ ヒキ[2勝]

G2V=1頭(GIV除く)
 A09クリンチャー[1勝]18年京都記念(菊花賞2着あり)

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=2枠04番今年アルアイン 2着=7枠13番今年なし
 3着=1枠02番今年レイデオロ 4着=5枠10番今年ノーブルマーズ
 昨年3着ノーブルマーズは今年10番、8着キセキは今年01番
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=3巴[AB型] 枠順AB=7.2
 馬連型=3巴[AB型] 馬連AB=7.7

 枠連=ABC//DEF/GH 
 枠順=281//436/75
 馬順=BDA CEG H09
 代行= F 11 1012
 ―――――――――――――
 結果=
-----------------------------
 ○ 展開予想
※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し 追込
 01 04 06 10-05 11 09 02-12 03 07 08
覧○ ▲ ◎ △ 5
3F C E D B A
本△ △ ○ ◎ ○ △ △

****************************
 ※ 直前予想

 前期ラスト予想は表◎からウラ●を探り、結局一周回って元の◎に戻りました(^_^;)。
 表の◎はルメール5歳02レイデオロです。
 まず芝全成績[7211]が抜けている。芝22[1010]はまー普通。しかし、当該3種距離(芝20・22・24)成績[7111]で抜けている。
 また、斤量58キロ1戦1勝(GI秋天)、阪神コース1戦1勝(G2)。GIVは秋天・ダービーの2勝。G2も4戦3勝。芝24TX・芝20TXがあり、中団から差す競馬で上がりもいい。騎手はルメール、父キングカメハメハも文句なし。
 どうしてこの馬が単勝100円台の1番人気にならないのか不思議なくらいハイレベルの馬です。

 唯一の不安は3月末ドバイ(GI6着)以来の出走でしょうか。
 確かにドバイ1着アーモンドアイでさえ安田記念で3着に負けました。しかし、あれはスタートの不利があったからと見るべきで、「あれがなかったら」1着か2着でしょう。ここはレイデオロ大丈夫と思って自信の◎。連単候補とします。

 問題は相手。7頭よりレイデオロを引けば6頭。馬連・3複6頭総流しをしたくなりますが、絞ります。2、2、2に分けられます。
 前走国外GIなら8枠12リスグラシューと11スワーヴリチャードの2頭。
 前走国内GI大阪杯(4頭)からは1着04アルアインと2着01キセキの2頭。

 そして、史上最強の1勝馬とは言え、重賞を勝てない以上格下の4歳03エタリオウとかつての栄光今いずこ、前走上位馬のいない大阪杯で10番人気、追い込んでも4着精一杯の6歳マカヒキ。この2頭でひと組。私は最後の2頭、良くて3着の3番手候補とします。

 そこで2番手候補として国外GI組を選ぶか大阪杯1、2着を選ぶか。

 これは結構あっさり片が付きました。ればたらで言うと、もしも日本馬がドバイに行かなかったら、アーモンドアイもリスグラシューもスワーヴリチャードも大阪杯に出たでしょう。そうなると、アルアインの1着、キセキの2着はあっただろうかと。このればたらを考えれば、上位はドバイ組のような気がします。

 そもそも大阪杯自体正直低レベル決着でした。阪神芝20(良馬場)を逃げたのは皐月賞馬のエポカドーロ。1000メートル通過61.3のスローなのに、粘れず10着惨敗。2番手先行がキセキ(2人気)。これは2着粘り込みが精一杯。
 キセキは昨秋JCでアーモンドアイと死闘を演じ、逃げて強烈なレコードを出した馬です。なのに2番人気で2着。
 では1番人気はなんだったか。昨年有馬記念Vの4歳ブラストワンピースです。が、追い込めど6着。3、4番手先行の5歳アルアイン(9番人気)が同タイムクビ差の1着でした。このレースにはダービー馬ワグネリアンも出ており、7、8番手を差せど3着まで。

 レースの勝ちタイムは2010とチョー平凡。このタイムは良馬場過去10年の最下位でした。結局、大阪杯に出てきた4歳勢――勝って不思議ない皐月賞馬エポカロード、ダービー馬ワグネリアン、有馬記念馬ブラストワンピースは揃って討ち死に。勝ったのは人気薄だと走る5歳アルアインであり、勝っても不思議ないキセキは2着止まり。また、復活Vがあっても不思議ない6歳マカヒキも出ていたけれど4着まで。つまり、大阪杯のレベルは低い――と見なして3番手候補に格下げします。

 かくして相手に選びたいのは国外帰りの8枠5歳両馬。
 デムーロ11スワーヴリチャードとDレーン12リスグラシュー。どちらも差すか追い込み。距離・コース・上がりなど優劣付けがたいので、どちらも○にしたいと思います。残り4頭は△。馬連馬単◎→○○で。

 さて、前期ラストのウラですが、探したけれど見つかりませんでした。心情的には6歳マカヒキに復活Vを期待したいところだし、ひそかに単勝買いたい気もするけれど、オッズにうまみがありません。

 ただ、以下のように枠連順位は281枠の3巴なのに、馬順ABCの3巴と重なっていません。8枠は本来なら枠順Dであるはず。2頭枠なので枠順Bに上昇しています。また、馬順ABも乱れています。
 [枠連順位]
 枠連=ABC//DEF/GH 
 枠順=281//436/75
 馬順=BDA CEG H09
 代行= F 11 1012
 ―――――――――――――
 結果=

 こういう構造の時、本命ならば当然枠のABC(すなわち01キセキ、02レイデオロ、11スワーヴリチャード、12リスグラシュー)で決まる。しかし、枠ABC3着以下の可能性もあります。そのときはいわゆるタテ目の枠DE(すなわち4枠04アルアインと3枠03エタリオウ)で決まるかもしれません。

 そこで03-04の馬連と3複[ABC枠+FGの67枠(07マカヒキ・08ショウナンバッハ・09クリンチャー)]流し馬券を組んでおきます。
 まさかのドブ捨てだと思いますが……(^_^;)。

-----------------------------
 本紙予想
 印番馬     名 性齢 馬順
 ◎02レイデ オロ  牡5 B
 ○12リスグラシュー 牝5 D
 ○11スワーヴリチャ 牡5 F
 △01キ セ キ   牡5 A
 △04アル アイン  牡5 C
 △03エタリ オウ  牡4 E
 △07マ カ ヒ キ 牡6 G
 ・08ショウナンバッ 牡8 11
 ・09クリン チャー 牡5 H

 さて結果は?

================
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.06.17

別稿『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』第11号実践編一

実践編 目 次
 実践編前置き(1)
    前置き(2)
 一 社会(日本史)――――――本 号
 二 社会(文化史)
 三 誤答率四割の原因を探る
 四 挫折に終わった一読法授業
 五 実践編の「まとめ」
 理論編・実践編の後書き
-------------------
 本号の難読漢字
・読解(どっかい)・沿岸(えんがん)・丁半博打(ちょうはんばくち)・鎖国(さこく)・忘却(ぼうきゃく)・交易(こうえき)・驚愕(きょうがく)・平山常陳(ひらやまじょうちん)・英蘭(えいらん、イギリスとオランダ)・元和(げんな)・繋(つな)がる・割愛(かつあい)
**********************************
『 一読法を学べ――学校では国語の力がつかない 』 11

 一 実践編、社会(日本史)

 前号で書いたように、これから実践編を始めるに当たって以下の問題意識を持って 読んでほしいと思います。
1 実践二例は社会の教科書の本文を使っていること
2 理論編で触れなかった「学校全体を覆っている講義型授業」についてどう語っているか
3 学校と塾や予備校との関係。それと一読法・三読法との関係
4 なぜ「私の一読法授業は挫折に終わった」のか。その経緯や原因

 国語教材の一読法は理論編で説明しました。その中で「社会や理科なども同じ読み方をした方がいい」と軽く触れた程度で、「では具体的にどのように読むか」はやはり実践例を使った方が理解しやすいと思って社会科を取り上げました。

 ここでは授業展開を中心に解説します。一見先生向きですが、一読法ならどう疑問をつぶやき、それをどう発展させるか。その点は中高生、一般の方にも参考になると思いますので、ぜひお読み下さい。

 なお、この二例は2017年、国立情報学研究所が開発実施した、基礎的読解力を診断する「読解認知特性診断テスト」中の問題を使わせてもらいました。
 この「読解認知特性診断テスト」というのは(おそらく)今までにない画期的な診断テストだと思います。通常学校の定期テストや入試問題の多くは物事を知っているかどうか、その知識を使って課題を解けるかどうか――が問われています。しかし、この読解診断テストは教科書本文を例としながら《知識を問う》のではなく、その本文が《ちゃんと理解できているかどうか》を問うています。
 以前「多くの先生が生徒は問題文そのものが理解できていないと語っている」ことを紹介しました。それは教員個人の感想に過ぎませんが、公的機関がはじめて「生徒は問題文そのものが理解できているか」を大々的に検証してくれたわけです。

 テストには全国の小学校から社会人まで、合計二万四千人余りが参加しています。
 内訳は小学生1347人、中学生7073人、高校生14083人、高専生198人、大学生1316人、社会人600人。
 翌年問題の一部と分析結果が公開され、「教科書の文章を正しく理解できていない中高生が多数いる」として話題となりました(詳細はネット検索してください)。

 なお、例題1の正答率は「中学生57、高校生72」、例題2の正答率は「中学生62、高校生72」。
 逆に言うと、中学生は約四割、高校生は約三割が誤答したことになります。「中高生の読解力に問題あり」とされた例題です。

**************************
 例題一 次の文を読んで後の問いに答えなさい。

 「幕府は、一六三九年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。」

 問 上記の文が表す内容と以下の文が表す内容は同じか。「同じである」「異なる」 のうちから答えなさい。

 「一六三九年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。」
  (1)同じである   (2)異なる
***************************
 例題は歴史的事実の中身を問うのではなく、例文が《理解できているかどうか》を聞いています。主述の対応、能動と受身を把握しているか。つまり、沿岸の警備を命じたのは幕府か大名か。
 もちろん答えは「幕府が大名に命じた」のであり、大名から見れば「幕府に命じられ」た。ところが、後者の文は「幕府が大名から命じられた」となっているので誤り。よって、正解は「(2)異なる」です。
 これを中高校生三割から四割が不正解だというから驚きです。

 情報学研究所は誤答の原因として「生徒が文構造を理解していない」ことをあげています。これについてはいずれ考察することにして生徒と二十数年付き合った私の経験から一つ指摘しておきたいことがあります。

 それはこの例題について、生徒が「何を問われているか理解できなかった」可能性が高いということです。社会科(日本史)の問題として難しく考えたかもしれません。
 たとえば、例文を生徒に示して疑問を書かせると「沿岸って何? 一六三九年って何時代?」とつぶやく生徒がいると思います。それくらい常識だと思う先生や大人からすると、「そんなことも知らないのか」と驚きあきれることでしょう。特に後者は中学生ならあり得ても、高校生なら「それくらい知って当然」と思います。
 ところが、基礎的知識が少ないというか、ほとんどない生徒は高校の段階でもかなりいます。「一六三九年」と「江戸時代」がすぐつながったか、疑わしいところです。

 もちろんこの例題にとって「一六三九年は江戸時代」とわかる必要はありません。しかし、「どの時代かわからないので、自分には難しい問題だ」と感じた生徒がいるかもしれません。
 例題は史実の内容を問うているのではなく、例文を理解したかどうか尋ねているだけ。なのに、生徒は問題の意味を理解しないまま、さあっと読んで「難しいなあ」と思い、丁半博打のように、勘で(1)か(2)と答えて間違えた可能性があります。
 となると、実のところ正解者六、七割の中にも、単に確率2分の1の賭けに勝っただけの生徒がいるかもしれず、真の誤答率はもっと高いかもしれません。

 どちらにせよ、私には誤答した生徒(と丁半博打に勝った正答者)が問題文をさあっと目で追って答えただけ――つまり、この結果は三読法「通読」の癖から生じた現象ではないかと考えます。だからこそ一読目からじっくり読まねばならないのです。

 では、一読法ならこの例題をどう読み、どう解くか、やってみます。

 まず最初の文に[A]、後の文に[B]と記号を付けます([1]や[2]でも構わないけれど、設問部にない記号がいい)。
 そして、Aについて重要と思えるところに傍線を引き、感じたこと、考えたこと、疑問などをつぶやきます。

A 「幕府は、一六三九年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。」
-------------
・「沿岸」って何? 一六三九年って何時代だ? 戦国時代かな?
・幕府って一六三九年とあるから江戸時代だな。徳川幕府だ。将軍は誰? 家康はもういないだろう。二代か三代か?
・Aの登場人物は幕府(将軍)とポルトガル人と大名だ。
・幕府はなぜポルトガル人を追放したのだろう、キリスト教と関係あるかな?
・幕府は大名に沿岸の警備を命じたんだ。なぜ? もしかしたら鎖国にしたからか?
・沿岸って日本の周囲は海ばかりだから、内陸の方が少ない。じゃあ、内陸の大名には何を命令したんだろう?
・沿岸の警備を命じられた大名とか家臣の武士は大変だったろうな。刀と槍、弓矢に鉄砲。大砲なんかも備えたのだろうか。見回り用の船を造ったかもしれない。その費用は幕府が出してくれたんだろうか?
------------
 これらのつぶやき、もちろん例題の試験用紙に書き込むわけではありません。また、中学生、高校生など各自の知識量によってつぶやくことができる感想もあれば、ひたすら疑問だらけになることもあるでしょう。大切なことは《とにかくつぶやくこと・疑問を持って読むこと》です。だから[?]だらけになって構いません。

 それによって、この一文を集中して読むことになるし、頭の中で整理したり、広がりを持つ事実として認識される。簡単に言うと、単なる一文が頭の中で大きなイメージをもってふくらむのです。

 例題はAとBが同じかどうか問う問題です。そこでBの文を読みます。
 こちらも当然傍線を引いて感想や疑問をつぶやきます。

B 「一六三九年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。」

 Aの文でいろいろつぶやいていれば、「あれっ妙だぞ?」と言えるはずです。
-------------
・一六三九年、Aと同じ。江戸時代だ。
・登場人物もAと同じ、幕府・ポルトガル人、大名だ。
・ポルトガル人は追放されたって誰から? 当然幕府からだ。合っている。
・幕府は大名から沿岸の警備を命じられた?
 なにっ、沿岸の警備を命じられたのは大名だ! 幕府が大名に命じたんだ。アホじゃないのか。そもそも最上位の将軍が部下である大名から命令されるわけがない。Bの文は間違ったことを言っている! 正しくは「大名は幕府から沿岸の警備を命じられた」じゃないか……。
-------------
 とつぶやいていけば、正解の[(2)異なる]にたどりつきます。

 ここで読者の批判的つぶやきが聞こえます。
「例題の解き方・読み方は別に一読法などと言わなくても、入試問題などを解く際、ごく普通にやっていることではないか」と。
 さらに「例題を誤答した生徒は受験テクニックを知らなかったからだろう。学校の授業はそうしたテクニックを教えない。だから、塾や予備校に行く必要があるんだ」とつぶやいた人がいるかもしれません。

 確かにこの例題に関しては、記号と傍線によってポイントを《見える化》すれば、正解に達します。だから、別に疑問や感想をつぶやく必要はない。誤答した生徒は単に解法テクニックを知らなかっただけ――そう言えるかもしれません。
 しかし、例文を実際の授業において実践する場合、三読法と一読法ではとても大きな違いが生まれます。それは講義型授業と一読法授業の違いとして現れます。

 以下三読法に基づく講義型授業と一読法授業の違いを書きます。

 例 「幕府は、一六三九年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。」
 ちなみに一六三九年というのは「第五次鎖国令」が発令された年です。

○ 三読法授業……本文をさあっと読んだら、先生が内容を解説。重要な部分には傍線を引かせたりする。時には他資料やプリントによって内容を深め、生徒に質問したりその答えを聞いて(または一切質問することなく)この単元を終える(講義型授業)。

○ 一読法授業……生徒は本文を読みながら、疑問やつぶやきを書き込み、その後それを発表。さらに調べたり話し合ったりした後先生が解説する。

 三読法授業の詳細とその後は以下の通り。
 たとえば、一般的な社会(日本史)の授業では、おそらく鎖国の開始から完成までが書かれたプリントが生徒に配布され(または教科書の当該頁を開き)、それを読んで先生が解説するでしょう。
 まずは一度読む。そして、生徒にちょっと質問して答えさせたり、関連したことがら、エピソードなどを紹介し、黒板にポイントを板書する。生徒は板書をノートに取って授業は終わる。いわば[通読→精読]の二読法です。

 その後生徒は定期試験(または入試)対策として「1639年第五次鎖国令、ポルトガル船入港禁止」として暗記する(このとき教科書を読み直せば、三読法の三度目)。すると試験に出たり出なかったり、入試に出たり出なかったりして大人になるとこんな項目、忘却の彼方に消えてしまう……のではないでしょうか。
 歴史授業における項目暗記主義、年号暗記主義の完成です。忘れたらそれっきり。いわんや、大学で日本史を専門に学ばない限り、「江戸時代の鎖国について何か考えたり、感じたりしたことがありますか」と訊かれて「これこれです」と答えられる人はまずいないと思います。

 我々は大人になっても794年や1192年のことは「鳴くよウグイス平安遷都」・「いい国つくろう頼朝さん」で覚えています。もしも1639年のことを言えるとしたら、相当記憶力がいいか専門家でしょう。江戸時代の「鎖国」は重要事項として記憶に残るけれど、「五回目の鎖国令とその年号」はそれほど重要と思えません。つまり、テストの前しか覚えていません。
 ちなみにネット検索したら、語呂合わせは「人むさくるしい鎖国令」とか「イチローサンキュー鎖国完成」というのがありました。どちらもイマイチながら、採用するなら後者でしょうか。

 では、一読法によって生徒が教科書やノートに、《疑問・つぶやき》を書き込む場合、その後の授業はどう展開されるのでしょう。

 【 一読法授業の詳細とその後 】

 先生は生徒が発表したつぶやきを、まとめながら板書します。たとえば、以下のように。
==============
 ↓?    ↓何時代?        なぜ?
「幕府は、一六三九年、 ポルトガル人を追放し、
      ↓?      なぜ?
大名には沿岸の警備を命じた。」

・徳川幕府か? 将軍は?
・幕府(将軍)・ポルトガル人・沿岸の大名
・なぜポルトガル人を追放したのか? 他の外国人はどうだったのか?
・キリスト教と関係あるか?
・大名に沿岸の警備? 鎖国か?
・内陸の大名に対する指示は?
・海岸に大砲は? 費用は幕府が持ったのか? 諸藩か?
==============

 その後先生の解説の前に、生徒自身がネットや事典類で調べたりして「時代は江戸時代、徳川幕府」とか「鎖国の歴史や事実」をノートに書き込んでいきます。「沿岸」の意味、一六三九年が何時代かわからなかった生徒も当然調べて答えを得るでしょう。
 生徒が調べてもわからないところは先生の出番であり、もちろん先生の全般的解説も聞きます。
 このようにして例文の授業を終えるでしょう。

 ここでまた読者の批判的つぶやきが聞こえてきます。
 「最初の先生中心の授業と大差ないではないか」と。

 これに対しては以下の記述を読めば、歴然とした違いがあることおわかりいただけると思います。

 これらの疑問・感想のつぶやきはもちろん私が生徒の立場を想定してつぶやきました。私は江戸時代の知識について現役中高生より少々多く持っていると自負しています。それでも今回これらの作業を経てネット事典ウィキペディアで「鎖国」を検索してみました。つぶやきの答えを探究したわけです。

 それによって「鎖国」体制は徳川二代将軍秀忠から始まり、三代家光によって完成されたこと、計五回の鎖国令が出され(五回も発令されたんだ!)、一六三九年の「ポルトガル人追放」によって鎖国が完成したこと(この年以降鎖国が始まったのか!)を知りました。( )内は私がつぶやいた驚きの言葉です。
 最後に「なるほど。だから一六三九年って大切な年なんだ」とつぶやきました。一回の鎖国令では効果がなかった。だから、二度、三度と出され、それでも効果がないので、四度、五度。五次が最後の鎖国令だから、これでようやく鎖国体制が完成したことになります。

 また、余計なクイズ的知識ながら「鎖国と言いつつ、長崎出島でオランダと交易していた」ことは有名です。さらに「朝鮮国、明から清にかわった中国ともずっと交易していた」との知識を得たし、交易相手国として「琉球(沖縄)」とあるのを見て「そうか。沖縄って江戸時代は独立国なんだ!」とつぶやいたことです。
 五回も鎖国令が出されたのは「日本側の問題か相手国の問題だったのだろうか」と思うし、「考えてみれば、オランダとは交易したのに、なぜポルトガル人追放なんだ?」とか、「三カ国と交易して鎖国と呼べるのだろうか」との疑問も芽生えます。

 さらに、これを調べているとき「ええっ!」と叫ぶ驚愕の事実を発見しました。翌一六四〇年のところに、
「マカオから通商再開依頼のためポルトガル船来航。徳川幕府、使者六十一名を処刑」とあったのです。
 これは今回初めて知った歴史的事実、衝撃の史実です。

 私は修学旅行で生徒と共に長崎に行ったことがあるし、江戸幕府のキリシタン弾圧のこともある程度知っています。しかし、幕府が通商再開を求める使節団六十一名を皆殺しにしたとは驚きの事実です。
 ここでも「使節団を処刑するとは……なんてむちゃくちゃな。一体何があったんだろう」とつぶやいたことです。

 幕府はどうしてポルトガルに対してそこまでひどい対応を取ったのか、もう一度一六三九年以前の解説を読み直しました。
 恥ずかしながら、一読法を推奨しているのに、私は鎖国について説明する文章をさあっと読んでいました。ところが、「なんだこれは。ひどい話だ」と感じる箇所に出くわしたので、もう一度集中して読み直したという流れ(つまり、「おやっ?」と思ったので、部分における二度読み開始)です。

 すると、一六二〇年のところに「平山常陳事件。英蘭が協力してポルトガルの交易を妨害し、元和の大殉教に繋がる」とか、「一六三六年《第四次鎖国令》。貿易に関係のないポルトガル人とその妻子(日本人との混血児含む)二八七人をマカオへ追放」などの記述が目にとまり、さらに知識が広がりました
 この部分も検索を続けると、信長から秀吉、家康に至るポルトガル、特にキリスト教との関係、当初は信仰の自由を認めていたのに、徐々に変化するなど新たな知識を得たし、さらなる疑問も湧きましたが、割愛します。

 おわかりでしょうか。疑問とつぶやきから自身で調べて答えを探す一読法だから、「幕府は、一六三九年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」の一文がこれだけの広がりと深みを持つのです。授業でこれを実践すれば、先生の解説も含めて相当内容の濃い授業が成立するはずです。

 そして、大切なことは以下の点です。
 私の頭の中には鎖国の開始時、江戸幕府の暴挙として「一六四〇年ポルトガル使節団皆殺し」の事実が強く印象づけられました。同時に他の項目を調べて読むことで、世界征服をもくろむヨーロッパ列強と小国日本との関係について「感想を書け」と言われれば、かなり書ける事柄を知ることができました。

 このように生徒の感想や疑問に答える形で授業を展開させるのが一読総合法に基づく授業です。これは自ら疑問を持ち、自ら調べて答えを得る授業であり、その中で何事かを感じ考え、ときには「どう思う?」と生徒同士話し合える授業となります。
 先生が一方的に解説し、時折質問して答えさせるだけの講義型授業とは似て非なる授業が成立するのです。

 講義型授業は所詮受け身です。どんなに「集中して聞きなさい」と言っても、ぼーっと聞き流していることが多く、体育や昼食後の授業は眠気に勝てません。
 一方、一読法授業なら手を動かし、身体を動かし、自分やクラスが出した疑問を調べる能動型授業です。ゆえに集中するし眠気も飛びます。答えが見つかれば「わかった!」の声が飛び交い、それを発表すれば「違うんじゃないの」といった反論が出ることもあります。授業が活性化すること間違いありません。
 ただ、時間はかかると思います。丸々一時間かそれ以上使うかもしれません。

 時間に関しては「鎖国の開始から完成」までのプリントや教科書のある頁全体を読みながら「疑問・つぶやきを書き込もう」とすると、かなりの時間が必要です。
 よって、短縮を意識するなら、例題のようにある年、ある一文だけを板書して疑問・つぶやきをノートに書く方法があります。その後プリントや教科書を読めば、多くの答えが得られるでしょう。一読法では見出した答えに対して新たな疑問が浮上し、別のつぶやきも出てきます。当然それらの疑問も教科書やプリント、ノートに書き込みます。

 時間が許せばその先も調べたいところですが、授業はそこまでとして、後は先生の解説に留めれば、時間短縮が可能です。最後に先生が「この先もっと関心があるなら、帰宅後調べてごらん」と言えば終わりにできるでしょう。
 江戸幕府はなぜ「一六四〇年ポルトガル使節団を皆殺しにした」のか。その答えは先生が解説してもいいし、生徒に調べさせてもいいと思います。
 間違いなく言えることは、この授業が生徒の知的好奇心を刺激することです。おそらく目を輝かせて「疑問の答えを得よう」と真剣になるだろうし、「もっと調べてみたい」気持ちになると思います。

 一般的な日本史授業は鎖国の単元を終えると、江戸時代の史実について学び、それを終えてから江戸末期の「開国」、そして「明治維新」に至るでしょう。
 しかし、一読法なら鎖国から一気に開国へとつながります。というのはさらなるつぶやきとして「これが鎖国なら、江戸時代末にはどうして鎖国を続けられなかったのだろう」との疑問が芽生えるからです。鎖国→開国という授業は一読法授業なら大いにあり得る展開です。

 なんにせよ、先生がちょっと質問して生徒が答え、あとは先生が鎖国の歴史を解説し、生徒は板書をノートに写すだけの授業――三読法的講義型授業か。
 あるいは、生徒が発した疑問やつぶやきを全体のものとして調べ、次から次に浮かぶ疑問やつぶやきも調べる。ときには「なぜ江戸幕府はポルトガルをそれほどまでに敵視したのか」に絞って調べ、調査結果を発表して生徒間で意見を闘わせる。
 こうした活動によって鎖国についての例文は単なる年代・項目暗記で終わることなく、はるかに深い、活きた知識として生徒に蓄えられるのではないでしょうか。これが一読法授業であり、生徒主体の授業です。

 ちなみに、生徒がいろいろ調べて発表したり、意見を交わす授業は国語科では「単元学習」と呼ばれ、最近は「アクティブ・ラーニング」として知られています。 大学ではゼミや演習など、学生自ら調べて発表する形で実施されています。
 私はこの基本として最初から疑問・つぶやきを持って読む一読法が最適だと考えています。さあっと通読して二度読みの段階で「疑問・感想を述べよう」と指導するのではなく、「一度目の読みから疑問と感想を述べる」方が新鮮だし、知的好奇心が刺激されるので、調べたり考えるエネルギーとなるからです。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。
後記:今号の「実践編目次」は前号と変わっています。(二)と(三)の間に「誤答率四割の原因を探る」を入れました。下書きでは(三)社会(文化史)の後半にあった部分で、あまりに長くなったので独立させました。気付いた方は正しく一読法完全実践者です。初段を献呈いたします。
 今回は罠でも落とし穴でもなく私の構想不足によるミスです。失礼いたしました。m(_ _)m

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宝塚記念、昨年の結果と回顧

 中2週のお目通り、最近ほぞ噛みの少ない御影祐です(^_^)。
 土日競馬は前代未聞の禁止薬物による大量除外で大騒動でした。
 函館メインなど13頭立てのところ6頭も取り消して「つまんねえ」レースに。
 それでもちょろっと馬券買っていつものいとこと温泉競馬観戦。
 彼には「ど1番人気13タワーオブロンドンから馬連総流し。でも11歳のユキノアイオロスは来ないでしょうから、相手5点で万全です」と言いました。
 すると、いとこは「ユキノアイオロスはセン馬だから単勝買う」と言うので、彼の穴党徹底ぶりには頭が下がります。

 結果ユキノアイオロスはもちろんダメ。ところが、まさかのタワーオブロンドン3着だから、やはり競馬に絶対はありません。私はちょろっとやった割には3複と単勝獲りました。残った7頭の中で逃げて粘るかもと江田照10カイザーメランジュの単勝買ったら、まさかの逃げ切り勝ち。「くあーっ2枚買や良かった。馬単買うんだった」と、やはりいつものほぞでした(^_^;)。

 さて、今週末は前期GI掉尾を飾る宝塚記念。目下頭数13頭とさみしい限り。
 ファン投票トップのアーモンドアイ不出走と知ったとき「一体あの安田記念3着はなんだったのか」と言いたくなりました。
 ドバイから宝塚出走なら、もちろん1番人気間違いなし。桜花、オークス、JCを勝った馬ですから、阪神芝22も全く問題なし。
 私も◎にしたし(ウラ●も構築して)、どんな勝ち方をするか(どんなこけ方をするか(^.^)楽しみなレースとなったでしょうに。
 まー愚痴ってもせんないことですが。

 ただ、13頭とは言え、絞るとなると意外に難しそうなメンバーとなりました。
 大きく見れば国内GI(大阪杯・春天)組と国外ドバイとシャティン帰りの対抗戦でしょうか。

 大阪杯1着北村友・アルアインと2着川田・キセキ。4着岩田・マカヒキも不気味です。春天経由は4着横山典・エタリオウ。
 かたや国外ドバイ帰りはデムーロ・スワーヴリチャードとルメール・レイデオロ。クイーンエリザベス帰りのDレーン・リスグラシュー。期せずして(?)外国人騎手3巨頭のそろい踏み。
 これで計7頭。残り6頭は「参加に意義あり」かなと思います。

 おお、これは日曜のG3函館スプリント、13頭立ての6頭除外、残り7頭と同じではありませんか(^.^)。
 軸はどの馬にするか、それが最も難しそうです。

 以下昨年の宝塚記念、結果と回顧です。
 昨年は一覧トップ2頭がまさかの凡走。さすがにお手上げでした。

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【2018宝塚記念、結果とほぞ噛み】

 宝塚記念、結果は――わずかに枠連A-E的中……の完敗(-.-)

 1着―和  田 04ミッキーロケット………[・]QE 単勝=13.1
 2着―ボウマン 13ワ ー ザ ー…………[★]QA
 3着―高  倉 02ノーブルマーズ…………[・]QD
 4着―福  永 10ヴィブ ロス …………[△]QB
 5着―武  豊 08ダンビュライト…………[●]H(一覧順位)
 前日馬順[G→F→12→D→H]枠順[A’→E→G’→B→C’]

 枠連=2-7=21.1 馬連=04-13=92.0 馬単=196.3
 3連複=04-13-02=934.5 3連単=4925.6
 ワイド12=34.5 W13=35.4 W23=71.6
---------------
 ○ 展開図結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)逃げA=2.6
 逃げ     先行     差し     追込
 11 08 07 02-12 05 13 04-10 15 03 09-06 16 01 14
覧 △ ▲ ○ ◎ 5
3F C D B E A
本 ● ★ △ △ ◎ ★ ○ △
結 5 3 2 1 4
------------------------------
 本紙予想結果
 印騎 手 番馬     名 性齢 馬 着 着
 ◎ルメル 03サトノダイヤモ 牡5 A   6
 ○デムロ 16キ  セ  キ 牡4 B   8
 △武 豊 08ダンビュライト 牡4 H 5
 △池 添 15ゼー ヴィント 牡5 10   14
 △福 永 10ヴィブ ロス  牝5 D 4
 ★石橋脩 09サトノクラウン 牡6 E   12
 ★ボウマ 13ワ ー ザ ー セ7 F 2
 △岩 田 01ステファノス  牡7 11   7
 ●武 豊 08ダンビュライト 牡4 H 5

 ?和 田 04ミッキーロケット牡5 G 1
 ?高 倉 02ノーブルマーズ 牡5 12 3

*****************************
 【GI宝塚記念 実近一覧表結果】 阪神 芝22 16頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬     名 |予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印着
A=16|4|キ セ キ  | 2.1{AA}B=[4122]デムロ|▲○◎△○8
B=03|5|サトノダイヤモ| 4.8{BC}A=[7131]ルメル|○△ ▲◎6

C=15|5|ゼーヴィント |10.9{DG}10=[4314]池 添| ○  △
D=07|6|パフォーマープ|11.8{HD}C=[6223]戸崎圭| △
E=01|7|ステファノス |12.9{FE}11=[454.]岩 田|    △
F=05|5|ストロングタイ|13.1{09F}09=[6306]川 田| ▲
G=09|6|サトノクラウン|13.1{EH}E=[7118]石橋脩|▲ ○ ★
H=08|4|ダンビュライト|14.6{G11}H=[3136]武 豊|△   ●5

QA=13|7|ワ ー ザ ー|17.1{14B}F=[10.8]ボウマ|◎◎  ★2
QB=10|5|ヴィブロス 牝|19.5{1309}D=[4305]福 永|○○ ◎△4
QC=06|7|アル バート |19.5{1210} =[922.]藤岡康|△▲ ▲

QD=02|5|ノーブルマーズ|21.2{1114}12=[567.]高 倉|  ▲ ?3
QE=04|5|ミッキーロケッ|21.5{1015}G=[460.]和 田|    ?1
QF=11|8|サイモンラムセ|22.4{1513} =[5.13]小 牧|
QG=12|6|タツ ゴウゲキ|27.4{1612} =[5128]秋 山|
QH=14|8|スマートレイ牝|27.5{C16} =[952.]松 山|△ △○
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
--------------------------------
 成績補足
E=01|7|ステファノス |12.9{FE} =[454.12]岩田|
QA=13|7|ワ ー ザ ー|17.1{14B}G=[10.857]ボウ|◎◎   2
QC=06|7|アル バート |19.5{1210} =[922.15]藤康|*▲ ▲
QD=02|5|ノーブルマーズ|21.2{1114}12=[567.10]高倉|  ▲  3
QE=04|5|ミッキーロケッ|21.5{1015}H=[460.11]和田|     1
QF=11|8|サイモンラムセ|22.4{1513} =[5.13.11.28]小牧|
QH=14|8|スマートレイ牝|27.5{C16} =[952.14]松山|* △○
-------------------------------
※年齢 4歳=2 5歳=6 6歳=3 7歳=3 8歳=2 頭
※牡牝 牡=13頭(セ=1頭) 牝=2頭 
※格
G1V=5頭
 A13ワ ー ザ ー[4631]2 B 03サトノダイヤモ[2122]
 C10ヴィブ ロス [2101]  D 09サトノクラウン[2119]
 E16キ  セ キ [1001]
 参考-頭のG2V
 A13[3勝] B03[2勝]D09[3勝]C10・E16[0勝]

G2V=5頭(GIV除く)
 A06アル バート [3勝]  B14スマートレイア[3勝]
 C04ミッキーロケッ[1勝]1 D07パフォーマープ[1勝]
 E08ダンビュライト[1勝]

※芝22優秀馬
 A09サトノクラウン[3001]  B02ノーブルマー[2102]3
 C13ワ ー ザ ー[1100]2 D08ダンビュライ[1000]
 E07パフォーマープ[1011]  F15ゼーヴィント[0200]

★当該距離(芝20・22・24)連率優秀=8頭
A13ワ ー ザ ー [7420]2 B15ゼーヴィント [2310]
C16キ  セ  キ [2110]  D10ヴィブロス  [2101]
E05ストロングタイタ[4303]  F06アルバート  [4002]
G07パフォーマープロ[3212]  H03サトノダイヤモ[3121]

★斤量(58キロ以上)優秀=2頭
A13ワ ー ザ ー [2013]2 B09サトノクラウン[2102]
 注…13ワーザーは60キロ(2走着外)があり、それを除くと[2011]

※阪神コース優秀
 A14スマートレイア[6103]  B03サトノダイヤ[3001]
 C16キ セ キ  [1120]  D01ステファノス[1211]
 E02ノーブルマーズ[2112]3 F11サイモンラム[2519]

※昨 年123着     (人気)前走 昨年11頭
1着=11サトノクラウン 牡6デムロ(3人)GI大阪杯 6着(3人)
2着=02ゴールドアクター牡5横山典(5人)GI天皇賞春5着(7人)
3着=08ミッキークイーン牝5浜 中(4人)GIヴィクM7着(1人)
 注 サトノクラウンは今年も出走
今年= 11サイモンラムセス 02ノーブルマーズ 3 08ダンビュライト
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD [4巴5巴] 枠順AB= 7.7
 馬連型=A流れD [4巴]   馬連AB=14.7

 枠連=ABCD//E/FG/H 
 枠順=2548//7/31/6
 馬順=ADCB F 0911 15
 代行=GEH10 13 1412 16
 ―――――――――――――
 結果= 145 2 3
*******************************
 ※ 回  顧

 誰もが「荒れるだろう」と思った今年の宝塚記念。3連単の1番人気は
万馬券でした。だいたい荒れます。
 しかし、軸馬・穴馬・相手候補の選定に決め手なく、いざ荒れてみると、
「……(-_-;)」と黙るしかない結末とあいなりました。

 馬順A~E全て消え、実近一覧もA~Hで掲示板に載ったのはH08ダンビュライトの5着だけ。QA以下8頭から1~4着馬が出ました。これでは獲れまっせん。

 最後に枠連[A-E]を買っていた(意外と高くて21倍)ので、雀の涙の払い戻しはあったものの、馬連3複系は完璧な完敗。
 ◎03サトノダイヤモンドは6着、○16キセキは8着。期待したウラ●武豊08ダンビュライトは先行できず、直線ずるずる下がり……「終わったよ」と思ったら、その後盛り返して5着入線。「だったら脚質どおり先行してよ」とつぶやいたものです。

 レースはスローに見えたのに、1000メートル通過59.4。稍重馬場を考えるとややハイペースでしょうか(走破タイム2116は過去10年5位)。

 ダンビュライトには番手あたりを走って直線粘ってほしかったのに、六番手前後の位置。04ミッキーロケットもそのあたりにいました。結局、直線下がってまた伸びたけれど、いつもどおりの5着惜敗でした。

 実はその前10レースで武豊の騎乗馬が1着になっており、そのときいやあな予感が湧いていました(^_^;)。今の豊に連勝する力はないと思ったので。やっぱり「買うと来ず、買わぬと来やがる」豊さんでした。

 馬順A~Hまでで、私がカットしたのは「C07パフォーマープロミス」――と書きました。これは9着だったからカットで正解。
 しかし、もう1頭G-7番人気の馬もカットしてこちらは全く言及しないまま。それが1着04ミッキーロケット……だから参ります。
「またやってもうた」です。

 同馬はA2枠03サトノダイヤモンドの代行。オッズ予想では「枠ABCDの代行に注意」と書いたけれど、本紙予想は総流しの押さえでしかなくほぼ無印。
 要するに「歯牙にもかけなかった」馬が1着だから、脱帽の上に帽子を捨てるしかない心境です。

 ただ、一覧を見返してほしいのですが、16頭には馬順人気をAから12番人気までつけています。QA以下に付けた順位は[F・D・12・G]の4頭で後は無印(つまり13番人気以下)。

 なんとこの4頭、上から13ワーザー、10ヴィブロス、02ノーブルマーズ、04ミッキーロケット……つまり1~4着馬の4頭なのです。
 この4頭ボックスの3複配当9万、3単ボックスなら24点で配当50万弱。「ええっ」と思いましたが、まー結果論です(^_^;)。
 一覧上のA~Hが「1頭も3着内に入らない」なんてちょっと記憶にありません。

 ただ、なぜ馬順AからH、そして09~12番人気だけつけているかと言うと、GIの多くは馬順1番人気から8番人気までで決まることが多く、その下の人気薄が絡む場合も12番人気までが多いという長年の経験によっています。
 いつか大荒れが予想されるときは下位8頭中12番人気以内の4頭を「超穴馬券」として選定しようかと思います(^_^)。

 さて、1着04ミッキーロケットについて。
 まずは鞍上和田騎手、17年ぶりのGI奪取おめでとうございます。あのテイエムオペラオー以来とか。
 もちろん私もテイエムオペラオーよく覚えています。3冠は獲れなかったけれど、皐月1着、ダービー3着、菊花2着(有馬2着)でした。が、4歳になって京都記念1着からGI・G2、有馬まで驚異の8連勝(秋天、JC、有馬3連勝)。和田騎手は新馬から全26戦全て手綱を取りました。
 ただ、その後の重賞で和田騎手の名はしばしば聞いたことがあり、
「そんなにGI勝っていなかったの?」とちと意外でした。

 その、歯牙にもかけなかったミッキーロケット(牡5)。データ派にとっては取りづらい馬です。
 まず全成績[460.11]だから着外多く複率50に達していない。芝22[0003]、斤量58キロ以上[0003]と悲惨。当該(芝20・22・24)成績も[3408]とイマイチ。前走は春天9番人気4着。先行馬ながら、この実績ではかなり早い段階でカットしそうです。

 ほぼ唯一と言っていい取り上げどころは、以下のように(GIVのない)G2V馬だったこと。このG2V馬5頭のコース・距離を追加して再掲すると、
 G2V=5頭(GIV除く)
 A06牡7歳アル バート[3勝]中山芝36(3前)
                ←中山芝36←中山芝36
 B14牝8スマートレイア[3勝]京都芝24(5前)
                ←阪神芝16←阪神芝14
 C04牡5ミッキーロケッ[1勝]京都芝24(10前)
 D07牡6パフォーマープ[1勝]京都芝24(2前)
 E08牡4ダンビュライト[1勝]中山芝22(3前)

 G2を勝ったのが何走前だったかを見ると、いいのは08ダンビュライトの3走前とか07パフォーマープロミスの2走前。ミッキーロケットの京都芝24日経新春杯は10走前です。すなわち昨年の1月。

 しかも、その後9戦最高2着1回であとは全て着外。キングカメハメハの子でやや先行タイプゆえか鋭い上がりもなし。
 ただ、3歳時は神戸新聞杯2着から菊花挑戦5着(4人気)の実績がありました。菊花賞まで11戦の成績は[3503]と2着が多いけれど、まずまずの成績。しかも、上がりは11戦中9回ベスト3内で1位7回と切れていました。ところが、その後10走は今述べたようにさんざん。

 もしもG2V馬がミッキーロケットただ1頭とか、せめて2頭だったら歯牙にかけたのですが、5頭ではねえ。
 年齢と性別を考えれば、AB2頭よりCDEでしょうが、その3頭から絞れば、同じ4歳のダンビュライトとパフォーマープロミスの方を取ってしまいます。私はダンビュライトを取りました。

 ……というわけで、終わった今でもミッキーロケットは買えません(^.^)。
 が、いとこはこの馬の単勝獲りました。理由は?
「騎手が和田だから」――恐るべし騎手馬券(^_^)。

 さらに、買えないのが3着02ノーブルマーズ――と書きたいところですが、この馬には買える要素がありました。
 同馬は前走東京芝25目黒記念2着(10人気)でしたが、そのときのタイムは2298です。勝ったのはウインテンダネスで、そのタイム2297は過去20年のレコードと同タイム。

 東京芝25で2分30秒を切るのはすごいことで、タイム差値では96の強烈タイムです。しかもまだ5歳。1枠02番の展開4位は「内枠先行」にあたり、芝22は内枠の逃げ先有利。そこで週中検討では「この馬のウラ●もあり得るな」と思っていました……が、やめました(^_^;)。

 やめた理由は前日オッズを見たことと、目黒記念3位がパフォーマープロミスでタイムはノーブルマーズと同じ2298、2頭からどちらかを選ばねばなりませんでした。

 また1枠には7歳とはいえ、GIで激走2着のイメージが強い01ステファノスもいました。ステファノスの鞍上が岩田騎手なら、ノーブルマーズの鞍上は(失礼ながら)GI「参加することに意義あり」の高倉騎手(^_^)。
 とても着内に入るとは思えず、人気薄で拾うなら「ステファノスの方」と決めてしまいました。

 ちなみに、ノーブルマーズは29戦[568.10]。重賞Vはなく、前走G2目黒記念2着が最高。そして高倉騎手は全29戦全て手綱を取っています。
 騎手歴9年、重賞はG3ばかりわずかに4勝。GIは過去9回出走して着内一度もなし。すなわち今回の3着が彼にとって初のGI着内です。
 まー12番人気もむべなるかなでしょう。今後の活躍を期待したいと思います。
 私は買いませんでしたが、いとこはこの馬の複勝穫りました。理由は?
「高倉騎手はときどき穴開けるんじゃ」――恐るべし騎手馬券(^.^)。

 もう1頭2着香港馬13ワーザーですが、これは予想に書いた通りです。実績からは走って不思議なし。ただ、アウェーをどう見るかの問題だけでした。
 直線伸びたとき、「ああやっぱり来たか」ってな感じで終わりました。

 ちなみに、騎手馬券のいとこは「セン馬」馬券も組んでいます(^_^)。GIにセン馬が出走したら、成績・騎手一切関係なく無条件に単勝を買っています。最近はとんとダメでした。が、とうとう2着。
 レース後「複勝も買うんだった」とほぞ噛んでいました(^.^)。

 ところで、ワーザーを含めて予想の最初に書いた「ウラ●で迷った」のが以下の3頭。
 香港セン馬7歳13ワーザー ……2着
 福永5歳牝馬10ヴィブロス ……4着
 武豊4歳牡馬08ダンビュライト…5着

 取りあえず5着内に入る馬を見つけることが予想の基本なら、この3頭の選定間違っていなかったようです。
 実は確率ものすごいワーザーをウラ●にしたかったのですが、最近ジャパンカップなど「外国馬をウラ●にして来たことがない」というトラウマがあったのが踏ん切りを悪くした理由です。
 しかし、ワーザーをウラ●にしても、04ミッキーロケット無印だから、どう転んでも馬券は獲れません。

 そこへいくと、いとこは騎手やセン馬など彼が決めた穴馬をとことん押し通します。私はレース毎に「こっちの穴馬、こっちの穴馬」と変えるもんだから、「そっちだったか~」とほぞ噛むことが多い(^_^;)……これ反省材料です。

 最後にいとこの馬券――1着和田騎手の単勝当て、2着はセン馬(1頭しかいない)に注目(単勝も買っていた)、3着人気薄も高倉騎手から複勝的中。さぞかし儲かっただろうと、レース終了後彼に聞きました。

「3頭の馬連買ったの?」
「いや、買っとらん」
 いとこは馬連・馬単よりワイド派です。
「じゃあワイドは? 2-3着のワイド高いよ」
「ワイドも穴馬からサトノダイヤモンドやヴィブロスに流した(-.-)」
「3連複は?」
「3連複は4着ヴィブロスが3着なら当たりじゃったが、この組み合わせは買っとらん……(-_-;)」
「じゃあ、何が当たったの?」
「当たったのは4番の単勝と2番の複勝だけじゃ」
 ちゃんちゃん(^.^)。

 私は(自分はさておき)「2頭の単勝買っておきながら、その2頭の馬連・ワイドを買わないなんて信じらんない」と、こんこんと馬券の買い方を伝授したことです。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.06.06

別稿『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』 第10号

実践編 目 次
 実践編前置き(1)
      前置き(2)――本 号
 一 社会(日本史)
 二 社会(文化史)
 三 挫折に終わった一読法授業
 四 実践編の「まとめ」

 理論編・実践編の後書き
------------------
 本号の難読漢字
・留(とど)める・覆(おお)う・一端(いったん)・顛末(てんまつ)・勧善懲悪(かんぜんちょうあく)・極悪(ごくあく)・征伐(せいばつ)・敢(あ)えて・興味津々(きょうみしんしん)・推奨(すいしょう)
-----------------
 『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』 第10号

 一 実践編、前置き(2)

 前号は「実践編、前置き」と書きつつ、すでに実践が始まっていた。
「ぼーっと歩いてると道路工事の穴に落ちる」具体例です(最近の比喩では「ながらスマホで歩いていると」でしょうか)。

 さて、「前置き」では語っていたのに、理論編本文で触れられなかったこととは何か。以下の部分です。
---------------
 この読み方(注・三読法)に基づく講義型の授業は面白くない。講義型の授業とは先生が内容を解説し、先生が発問し、児童生徒はそれに答える。児童生徒が自ら疑問を持って教科書を読んだり、探究することがない。
 講義型授業は知的好奇心を刺激しません。だから、面白くないし、自ら考える力もなかなか身につきません。
---------------
 私は理論編本文で「講義型授業」について一言も触れていない。国語授業の三読法は問題だとたくさん書いたけれど、他教科の読みや授業に関してはほとんど語っていません。
 この直前には「こうした問題の根本原因を、私は学校の国語授業にあると考えています。さらに国語に基づく他教科の授業も被害を拡大している」と書いています。「他教科の授業も被害を拡大している」と言うなら、具体的にどういうことか、説明されねばなりません。しかし、理論編では全く論及していません。

 また、前置きには以下の文言もありました。
---------------
 あなたが児童、生徒、学生なら、
 ・授業が面白くないので集中できない。いやいややっている。
 ・どの科目も基礎問題はできるけれど応用問題が苦手だ。
---------------
 この件に関しても「理論編では全く書かれていなかったな」と感じるはずです。

 もちろん話題にすることは可能でした。しかし、「理論編はあくまで一読法紹介に留めよう」と思い、「学校全体を覆っている講義型授業の問題点」は含めなかったのです。
 そもそも「前置き」とは本文全体について前もって内容の一端をお知らせするものです。これを逆に言うと、前置きで触れているのに、本文で何も語られないとしたら、「おいおい」と文句の一つも言ってしかるべき事態です。もっと言うなら、読者はその不手際というか、作者のいいかげんさに気付かねばなりません。
 私は「不手際でもいいかげんでもありません。これから実践編でその件について解説しますよ」との思いから、後記に一言書き添えたわけです。

 よって、「後記」に書いた「実践編では理論編[一]~[六]で触れなかったことについて解説する」の文意は次のようになります。
 《これから一読法についてもっと詳しく(他教科を例として)解説する。同時に理論編で触れなかった「講義型授業」に関して大いに問題として語る》という意味です。

 この部分、実は一読法の《題名読み》が身についていれば、理論編を読んでいる途中、さらに読み終えたとき、次のような感想や疑問が生まれていいところでした。
「この小論は文章の読み方、話の聞き方についてはよく解説されている。三読法国語授業の問題点もたくさん書かれている。だが、《学校全体の授業》については特に書かれていないのではないか」と。

 表題には『 一読法を学べ――学校では国語の力がつかない 』とあります。

 ここで題名読みを実行すると、
-----------------
・一読法って何だ? 普段私は小説でも何でも一度しか読んでいないが、それ専用の読み方なんてあるのか?
・学校では国語の力がつかない、なんてずいぶん過激な言葉だなあ。どうしてそんなことが言えるんだ?
・学校で国語の力がつかないなら、塾に行けということか?
-----------------
 こうした疑問を書き込んでいれば、そして前置きを読んだとき、「なるほど私が国語で学んだのは三読法か」とつぶやいたり、「講義型授業の問題点がちょっと書かれているな」と思ってそれらに傍線を引いていれば、本論の読みはずいぶん変わるはずです。
 頭の片隅で「理論編では国語授業の三読法とか一読法が語られるだろう。学校全体の講義型授業についても語られるはず」と予想して本文を読み進めることができます。

 題名読みによって「塾に行けということか」とつぶやいた人は、理論編を読み終えたとき「塾や予備校は意識せず一読法を使っているとあったが、だから学校をあてにせず塾に行けとは書かれていなかった」ことに気付いたはずだし、「学校と塾の関係についてもっと知りたかった」との感想を持たれたかもしれません。
 この件は(これまで特に触れませんでしたが)実践編でさらに語られることになります。私は学校で全教科にわたって一読法が実行されるなら、塾に行く必要はないと考えています。

 このように一読法の《題名読み》を実践していれば、理論編を最後まで読み終えたとき、「おやー講義型授業の件は一つも出ていなかったな」とか「学校と塾や予備校との関係はイマイチ語られていなかったな」と気付いたはずです。

 しかし、三読法通読の癖で題名はさっと見ただけ、「前置き」もぼーっと読んだだけ。これでは何も頭に残っていない、引っかかりがありません。そして、疑問も予想も抱くことなく、本文もさあっと読み進める。
 結果、「前置きでは語られていたけれど、理論編本文では語られていないことがありますが?」と質問されても答えることができない――という顛末になります。私はこの状態を「理解度三〇」と呼んでいるのです。

 ここで執筆の裏話を打ち明けると、当初下書きでは国語三読法授業、そして社会や・理科など講義型授業をやっている教科の問題点など同時に書き込んでいました。しかし、ある程度書いたとき「ごちゃごちゃしてわかりづらい。前半と後半に分けよう」と思いました。そこで前半は《国語授業における三読法の問題点と一読法の紹介》に絞って書き、後半で《他教科の一読法実践例、さらに講義型授業のデメリット》を書こうと決めました。

 要するに、理論編を読み終えたとき、「一読法や三読法についてはよく説明されていた。だが、他教科の講義型授業に関しては一切説明されていなかった」ことに気付いてほしかったのです。
 そして、今後実践編を読むに当たって《学校全体を覆っている講義型授業》について「何が問題なのか、ではどうあるべきか、それと一読法・三読法との関連は?」などの問題意識を持って読み進めてほしい。そのような思いから、理論編ラストの後記に「実践編では理論編[一]~[六]で触れられなかったことについて解説する」との一文を入れました。

 ここで読者各位から不平不満のつぶやきが聞こえてきます。
「オレたちゃ(私は)そんなに文章を一言一句注意して読んでいない。また、そんな必要もないだろうに」と。

 それに対して私はこう答えます。「そのとおりです。単に楽しむための勧善懲悪小説なら、さあっと読めばいいでしょう」と。
 映画でも正義のヒーロー・ヒロインが極悪非道の悪人をこらしめる作品はぼーっと眺めて痛快で楽しければそれでいい。「悪人だって殴られたら痛いだろうな」とか「ヒーローに征伐された悪人にも親や子がいるかもしれない」などと考えることはしない。

 しかし、文学作品とか社会問題を扱った映画など、人生や家族、友人、恋愛など「考えさせられる」お話が展開される場合はどうでしょう。同じ読み・同じ見方をするでしょうか。作品の理解度三〇で満足できるでしょうか。理解度六〇、八〇に達するためには一言一句注意して読まねばならないのです。
「だから私はそんな小説は読まない、そんな映画は見ない」と言う人も多いでしょう。考えさせられる作品は疲れます。

 ところが、実生活では職場の人間関係でトラブルに陥ったり、親子、夫婦間で深刻な問題が起こったりします。否応なく考えねばならない事態が発生する。そのときあたふたしたり、どうしたらいいか思いもつかない……。
 日本や外国の文学作品、深刻な戦争映画、ハッピーに終わるとは言えない映画など《考えさせられる》作品に触れる意味はそこにあると思います。いざというときあわてないためには、普段から考えておく必要があるのです。

 さらに、追加するなら「一言一句注意する読みができないのは、学校でそのような読み方を学んでいないからだ」と断言します。学んでいないからやろうとしないのだし、学んでいないからできないのだと私は思います。

 みなさん方は泳げますか。逆上がりができますか。自転車に乗れますか。みな学ばなければできないし、実地に訓練を積んで溺れそうになったり、何度やってもうまくできなかったり、何度も倒れて転んで……そして、やっとできるようになった。
 学校とは水泳や逆上がりができるよう何度も何度も反復練習します。それと同じように、国語だって「文章の読み方」を実地訓練しています。
 そして、子ども時代に泳げなかったら、逆上がりができなかったら、自転車に乗れなかったら、大人になってもできないでしょう。国語だって同じこと。学校で一言一句注意する読みや話の聞き方を反復練習していなければ、大人になってもできないままです。

 五歳の子どもは大人が語る言葉を、途中でさえぎって「それは何? どういうこと?」と尋ねます。それは子どもが大人の言葉を一言一句注意して聞いていることを表しています。ところが、十年後の子どもはもうそれができません。さらに二十年経ち、三十年、数十年経ってできるはずもなく、逆に「一言一句注意して読んだり、聞いたりする必要があるのか」とつぶやくことになります。

 五歳児にできたことがなぜ十年後二十年後できなくなったのか。戦犯は学校であり、主犯は国語の授業です。学校で「一言一句注意する話の聞き方を教えてこなかった」からであり、「文章を読むときには最初から一言一句注意して読むんですよ」と教えなかったからです。学んでいない、反復練習していないからできないのです。

 恐縮ながら何度も同じことを書きます。我々が学んだ国語読書法の実地訓練は小学校から中学校、高校現代文まで一貫して三読法です。
 三読法には最低の絶対条件があります。それは《文章を二度読むこと》です。二度読めば、ほとんどの文章は(よっぽど難解でない限り)よく理解できます。これが三読法最大の効能です。

 先の質問「理論編で触れられなかったこととは何でしょう」に関しても、前置きから理論編をもう一度読めば、すぐ答えに気付きます。本稿を最初から再読すれば、前置きで「学校の講義型授業」について少々触れていることがわかる。もうこの段階で「確か理論編では学校の講義型授業について何も書かれていなかったな」と気付く。
 その時点でわからなかったとしても、理論編をもう一度読めば「おやー講義型授業については何も書かれていないじゃないか」とわかります。二度目が精読でなくとも、とにかく二度読めばかなり内容が頭に入る。これが三読法です。

 しかし、ここに三読法最大の欠陥があります。それは一度目をさあっと読むこと――すなわち、初めて接する文章に対して《一言一句注意する読み方をしない》ことです。だから、一読後では内容に関する質問をされても答えることができません。もう一度読むことでようやく答えることができます。

 もちろん国語授業でも一言一句注意する読み方訓練はされています。しかし、それは二度目の読みです。二度目に読むとき、漢字の読みとか意味とか、ある部分を何度も読んだり、前に戻ったりして「精読」します。国語三読授業では小学校から高校まで「二度目に読むとき一言一句注意する読み方」を反復練習しているのです。

 これが学校を離れ、大人になってどう実践されるか、おわかりでしょう。
 新聞記事であろうが、雑誌・単行本であろうが、人は目にする文章をさあっと一度読んで終わりです。実践しているのは一言一句注意しない初読の読み方だけ。ほんとうは再読しなければならないのに、二度読むことはない。

 そして、これが話の聞き方でもしっかり実践されます。人が語る言葉を一言一句注意して聞かない。「もう一度同じことを喋ってください」と要求することはないから、さあっと一度聞いただけで終わる。
 敢えて書きます。人の話の理解度三〇にとどまるから、詐欺にかかりやすい、おいしい儲け話に乗っかって大切な虎の子を失うのではないかと。

 このように書くと、読者各位は「責められ、批判されている」ように感じるかもしれません。私にそのような気持ちは毛頭ありません。
 大人になっても泳げない人、逆上がりができない人、自転車に乗れない人を責めることができましょうか。学んで練習したからと言ってできないことはたくさんあります。しかし、もしも子ども時代に学ぶことなく、全く練習していなければ、大人になって突然できるはずもありません。

 一度読んだだけで理解度六〇に達するためには、最初から一言一句注意して読む必要があります。国語授業においてその読書法を学んでいたら、それができないのは個人の問題でしょう。だが、我々はその読み方を学んでいません。教わらなければ、そしてその訓練を積まなければ、大人になってできないのは当たり前のことです。
 責められるべきは個人ではなく学校であり、国語授業です。三読法さえ教えていれば、読みの力も聞く力も話す力も養えると考え、それで「こと足れり」とした教育関係者・文部科学省の方々です。

 ほんとにくどくて恐縮ながら、何度も同じことを書きます。
 読みに関しては三読法が使えます。だが、人の話を聞くことに関しては三読法が使えません。聞き方の実地訓練をしないまま、三読法の読み方だけ学んでいるとどうなるか。それは大多数の人が泳げない、逆上がりができない、自転車に乗れないのと同じ状態です。人の話を満足に聞けない、誤解しやすい。疑問も抱くことなく、たださあっと聞いている、ぼーっと聞き流している――つまり、人の話の理解度三〇でしかない人の大量生産です。
 文章を読むことに関してはまだ三読法が使えます。文章は二度読める。しかし、人の話を聞くときには三読法が使えない。ゆえに、人の話を聞くときは最初から一言一句注意して聞く、一読法の訓練をしておく必要があるのです。

 いま題名読みの大切さを語りましたが、題名の後すぐ本文が始まるのは短い文章です。単行本とか長い論文だと通常「目次」があります。一言一句注意する一読法は当然この「目次」でも実践されます。言わば《目次読み》です。

 私は理論編のメルマガ冒頭に毎回「目次」を付けていました。前号「実践編前置き」でも「実践編」の「目次」を付けました。その内容覚えていらっしゃいますか。思い出してください。









10(これは10秒・10行、思い出すための数字です)

 振り返って何も思い出せない人は「実践編の目次を読まなかった」か「目を通したけれど、全く頭に残っていない」方々です。今号の冒頭にも掲載しています。上に戻って読み直してください。何とつぶやかれるでしょうか。









10(再び10秒・10行、読み直すための数字です)

 そこには以下のように書かれています。
------------------
 実践編前置き(1)
      前置き(2)
 一 社会(日本史)
 二 社会(文化史)
 三 挫折に終わった一読法授業
 四 実践編の「まとめ」
-------------------
 これを「さあっと目を通すだけ」で頭に残らないのが三読法の通読。
 思い出せなかった人は(誠に失礼ながら)一読法のやり方を学んだけれど、それを実践できなかった、実践しなかったと言わざるを得ません。つまり、一言一句注意する読み方をしていないということです。

 一読法なら(初めて目にする前号で)目次を見て以下のようにつぶやきます。
「おや、実践編の目次か。今までなかったな。なるほど実践編は国語の具体例じゃなく、社会なんだ。何っ(三)に《挫折に終わった一読法授業》とある。この人の一読法授業はうまくいかなかったんだ。どうして? どんなことが語られるんだろう?」と。

 この目次で最も関心を惹く、興味津々の言葉は「挫折」です。目次を見たとき「実践編で一読法の具体例は社会か。作者の一読法授業は挫折だったのか」とつぶやいていれば、それは頭に残ります。その疑問や感想を持って実践編を読み進める――これが一読法です。
 一読法なら「実践編の目次になんと書かれていましたか。読んでどんなことを感じましたか」と聞かれても答えることができます。

 以前五歳児は一読法で読み始め、聞き始めると書きました。それは児童生徒であろうが、大人であろうが一対一の対話なら、普通一読法で言葉が交わされています。
 簡単に言うと、講演のようにどちらかが三十分とか一時間しゃべり続けることはない(上司か先生の説教くらいでしょう)。特に対等の関係なら、どちらかがちょっと長く喋ったとしても、相手から質問があったり、感想が語られたりします。

 たとえば、私と読者の一人が居酒屋で意気投合して「国語授業の問題とか一読法、三読法について」語り合うとします。元教員の私がいろいろ説明する。あなたは質問しつつ、感想を述べつつ、私の話を聞く。これが一時間かかったとするなら、その間ずっと私が話し続けることはない。あなたも聞きっぱなしではなく、「私は一読法なんて学んだことがありません」などと語ったりする。面白いとか反論があるかもしれません

 そして、一時間後私が「今夜はここまでにして明日再会して続きを話しましょうか。明日は社会の教科書を一読法で読む読み方を説明します。それから私が行った一読法授業が挫折に終わったことも話します」と言ったらどうでしょう。

 おそらくあなたは「えっ、一読法授業が挫折に終わった? 失敗したのですか。どうして? なぜうまくいかなかったのですか」と驚きと疑問の言葉を矢継ぎ早に発するでしょう。
 それに対して私は「そうなんです。うまくいきませんでした。詳しくは明日お話しします。あなたもなぜうまくいかなかったのか、考えてみてください。私が実践したのは今から三十年ほど前のことです」と答えます。

 この対話の流れなら、あなたの頭の中には翌日の話に対するワクワク感とか、「明日は挫折に終わった話を集中して聞こう」との気持ちが芽生えるのではないでしょうか。
 このように話を聞くときに使われている(意識せざる)一読法、それを文章を読むときにも使いましょう、というのが一読法の勧めです。

 一読法とは一言一句注意する文章の読み方であり、話の聞き方です。それは文章なら題名から、目次から始まっている。本文の最初から始まっています。そして、人の話を聞くときも(単なる雑談でなければ)「今日はこの件について語りたい」とまず《題名》が告げられる。そこから一言一句注意する聞き方がスタートするのです。

 以上。これで実践編「前置き(1)(2)」を終えます。
 改めて私がここで言いたかったことをまとめておきます。次の二点です。

・読者各位は「一読法理論編」を読み終えた。だが、理論編を読んでも、理解度三〇の通読でしかなかった(であろう)こと、実践できる態勢にないこと、それを証明したかった。
・文章は一言一句注意して読むこと、ある長さを持つ文章なら、題名がある、目次がある、前置きもあったりする。それを素通りするのではなく、しっかり読んで「おやー妙な題名だな」とか「これはどういう意味だ、どういうことだ」と疑問を持つこと、その疑問を頭に留めて本文を読み進めること――その大切さを実感してほしかった。

 このように「前置き」と書きつつ、一読法の実践を始めていました。
 今後読者各位はさまざまな文章を読まれると思います。もしも理解度六〇に達したいと思われるなら、選択肢は二つです。「一言一句注意して疑問や感想をつぶやきながら一度読む」か、「一度目はさあっと読んで、もう一度考えつつ再読する」か。

 ここでも読者のつぶやきが聞こえます。
「一読法ってかなりめんどうだな。そんなことなら二度読んだ方がいい」と。

 これだけ一読法を推奨しながら、読者が「二度読んだ方が楽だ」と感じ、今後(これは大切だと感じる)文章を二度、三度読んでくれるなら、それこそ私の思うつぼであり、大いに望むところです。何しろ私は三読法の称賛者なのですから。

=================
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:先日引きこもりに関連した痛ましい事件が二つ起こりました。この場を借りて一言書かせてください。
 一つは無差別殺人のように小学校児童と大人が殺傷され犯人が自殺した事件、もう一つは父親が家庭内暴力と「子どもをぶっ殺す」とつぶやいた息子を刺し殺した事件です。
 前者に関してテレビやネットの「死ぬなら一人で死ね」といった言葉の是非が議論を呼んでいます。著名な落語家・ワイドショーのMC・大衆演劇界の重鎮が「当然だ」というのを聞いて私は「なんと貧弱な想像力だろう」と思いました。
 彼らは自分が道を歩いているとき突然刺し殺されるのはたまらない、幼い子どもや孫が自殺の道連れにされることは許せないと思って「死にたきゃ一人で死ね」と言うのでしょう。
 しかし、別の想像も可能です。もしもあなたのお子さん、お孫さん、あなたの伴侶や親友が人生に絶望して「もう死にたい。だが、自分をこんな風にした世の中に復讐してから死ぬ」と告白したら、「死にたきゃ一人で死ね」と言うでしょうか。
 私は思います。社会の多数派がこのような人たちだから、引きこもりを抱えたお父さんは誰にも相談せず、息子を殺したのではないかと。「死にたきゃ一人で死ね」というのは想像力も優しさのかけらもない言葉だと思います。

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2019.06.03

安田記念、結果とほぞ噛み

 直前予想の「前日馬順」の順位が一部間違っていました。
 今号のが正しいデータです。m(_ _)m
*****************************
 安田記念、結果は――「まさか」と「ればたら」の敗戦(-.-)

 1着―福  永 05インディチャンプ……[・]C 単勝=19.2
 2着―戸崎 圭 02アエロリット…………[★]E
 3着―ルメール 14アーモンドアイ………[◎]A
 4着―松  岡 06グァンチャーレ………[・]QD
 5着―岩田 康 04サングレーザー………[・]F(一覧順位)
 前日馬順[D→C→A→13→F]枠順[E→D→A→E’]

 枠連=3-1=40.1 馬連=05-02=56.7 馬単=136.6
 3連複=05-02-14=36.9 3連単=437.2
 ワイド12=14.6 W13=6.0 W23=4.7
----------------------------
 本紙予想
 印番馬     名 性齢 馬 着
 ◎14アーモンドアイ 牝4 A 3
 ○15ダノンプレミア 牡4 B   16
 ★02アエロ リット 牝5 C 2
 ★07モズアスコット 牡5 G   6
 ●12ロードクエスト 牡6 16   12
 ・05インディチャン 牡4 D 1
 ・06グァンチャーレ 牡7 13 4
 ・04サングレーザー 牡5 F 5

****************************
 【安田記念 実近一覧表】 東京 芝16 16頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬      名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F 印着
A=14|4|アーモンドア牝| 1.6{AA}A=[7100]ルメル|◎◎◎○ ◎3
B=15|4|ダノンプレミア| 3.9{BB}B=[6001]川 田|▲◎ △ ○16
C=05|4|インディチャン| 5.1{CD}D=[5112]福 永| △ ◎ ・1

D=07|5|モズアスコット| 7.3{DG}H=[5406]坂井瑠|△ △  ★6
E=02|5|アエロリット牝| 8.5{GC}C=[4505]戸崎圭|△△○  ★2
F=04|5|サングレーザー| 9.8{FF}F=[7245]岩田康|★ △  ・5
G=08|4|ステル ヴィオ| 9.8{EH}E=[4313]レーン|△▲△▲
H=10|5|フィアーノロマ| 9.9{09E} =[6005]北村友| ○ △

QA=11|4|エントシャイデ|13.4{H14} =[4138]田 辺|
QB=13|5|ペルシアンナイ|14.8{1110}G=[4418]デムロ|▲△
QC=12|6|ロードクエスト|15.4{1011} =[432-]石 川|     ●
QD=06|7|グァンチャーレ|17.4{1213}13=[595-]松 岡|     ・4
QE=16|6|ロジ クライ |19.4{1409} =[5247]武 豊|  ▲

QF=01|4|ケイアイノーテ|21.9{1316} =[3215]幸英明|△
QG=09|6|スマートオーデ|25.2{1515} =[5107]池 添|   ▲
QH=03|8|サクラアンプル|37.9{1612} =[443-]横山典|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
-------------------------
 成績補足
QC=12|6|ロードクエスト|15.4{1011} =[432.18]石 川|
QD=06|7|グァンチャーレ|17.4{1213} =[595.19]松 岡|
QH=03|8|サクラアンプル|37.9{1612} =[443.13]横山典|
--------------------------
※年齢 4歳=6 5歳=5 6歳=3 7歳=1 8歳=1頭
※牡牝 牡=16頭(セ=0頭) 牝=2頭 
※格
G1V=7頭
 A14アーモンドアイ[5000]3 B02アエロ リット  [1106]2
 C08ステルヴィオ [1103]  D15ダノン プレミアム[1001]
 E13ペルシアンナイ[1304]  F01ケイアイノーテック[1002]
 G07モズアスコット[1002]

G2V=4頭(GIV除く)
 A04サングレーザー[3勝] B09スマートオーディン[1勝]
 C12ロードクエスト[1勝] D03サクラアンプルール[1勝]

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)

 1着=5枠10番(モズアスコット) 2着=2枠04番(アエロリット)
 3着=1枠01番        4着=1枠02番 2
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れE [AB型] 枠順AB=2.6
 馬連型=A流れF [AB型] 馬連AB=3.2

 枠連=AB//CDE/FG//H 
 枠順=78//413/52//6
 馬順=AB ECD 09F 14 前日馬順[D→C→A→→F]
 代行=H10 G111312 15 16
 ―――――――――――――
 結果=3 214 5 前日枠順[E→D→A→E’]

-----------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 02 15 06 16-05 10 13 08-01 03 04 14-07 11 12 09
覧5 ○ ▲ ◎ △
3F C D A B E
本★ ○ ◎ ★ ●
結2 4 1 5 3

****************************
 ※ 回  顧

 本命党の受難が続きますねえ……(-.-)。
 貧乏人に銀行馬券とか単勝2倍を切る1番人気に賭ける大金は持ち合わせていない……とは言え、「もうそろそろ本命決着だろう」と予想することはあります。
 たとえば、競馬場に行って午前中大荒れが続くと、午後は「平穏だろう」とか、「今日のメインは本命だろうな」と思う。
 逆ももちろんあって本命ばかり続くと、「今日のメインは荒れるぞお」と大勝負して……「なんだよ。本命かよ」とがっかりする(^_^;)など数限りなくありました。

 ここんとこGIで波乱相場が続いていたので、さすがにアーモンドアイとダノンプレミアムに死角はないだろう。ここは穴党ケンするレースだと思っていとこと温泉予想に耽るとき、「今日は安くとも馬連AB1本。3複[◎○→総流し]で万全。後は3着にできるだけ人気薄が来てくれと祈るだけです」と言ったものです。

 それでもいとこは根っからの穴党騎手馬券だから、「いやいや、今日は岩田が来る(04サングレーザー)」とか「東京は松岡がいいんだ(06グァンチャーレ)」と言って人気薄単複とかワイド[04-06]などを買っていました(この2頭が4、5着だから恐るべし騎手馬券)。

 それが……《私の》[◎○→総流し]馬券はまたも成立しませんでした。
 本命党ではないけれど、この結果はある意味ショックでした。
 しかも、その原因がスタートから始まっていたとは《まさか》思いもしませんでした。

 レース直後「16番ロジクライが斜行した件について後ほどパトロールビデオを公開する」と放送がありました。審議ではなかったので「何それ?」って感じ。
 その後リプレイ画像が出て確かに武豊ロジクライがスタート直後内によれて内4頭の進路を妨害しているように見えました。
 それよりもっと衝撃的だったのは馬群に消えていた15ダノンプレミアムの鞍上川田が下馬して馬がぐるぐる回っている映像。「脚やられたか」と思いました。 馬運車で運ばれたそうですが、幸い故障などはなかったようです。

 帰宅後真っ正面から見るパトロール画像によると、ロジクライはかなりのよれ方でした。わざとかと勘ぐりたくなるほどですが、名手武豊がわざとやるはずはなく、だから審議にもならなかったのでしょう。レース後武豊は「申し訳ないです」と語っていました。結果彼は8日(土)1日の騎乗停止となりました。

 ただ、この影響を最も受けたと思われるのが15ダノンプレミアムでしょう。先行したかっただろうに、アーモンドアイと共に1角9番手前後を行くのが精一杯で、3、4角もそのまま。川田騎手は馬の異変を感じ取ったのでしょう。直線は追うことなく、最下位16着で入線後下馬しました。とにかく何事もなかったのは不幸中の幸いです。

 もう一頭の被害馬14アーモンドアイは9番手前後から上がり1位の32.4を出したけれど、ハナ差3着。またしても「銀行馬券はない。競馬は何が起こるかわからない」ことを知らしめてくれました。

 ればたらは言いたくないけれど、スタート直後の事件がなければ、逃げた02アエロリットと先行ちょい差しの05インディチャンプ。そして、14アーモンドアイと15ダノンプレミアム――この4頭の首位争いだったのではないかと思います。

 さて、問題は我がほぞ噛み予想。1着福永4歳05インディチャンプは実質無印でした。
 2強に◎○を打つのは仕方ないし、連単馬券はこちらから買いたいと書いた★02アエロリットまではいいとして、インディチャンプまで印が回りませんでした。
 ――と書くところですが、すみません。私インディチャンプの単勝獲りました(^_^;)。

 黙ることもできますが、どうしてインディチャンプの単勝を買ったのか、その経緯をお知らせすることは読者各位に役立つと思って詳細を書きます。

 その前に2強につけた「いちゃもん」を再掲しておきます。
-------------
 しかし、ここんとこ「何が起こるかわからない」競馬が続いているので、一応いつものように龍虎にいちゃもん付けてみます。

 まずルメール14アーモンドアイ。毎度書いているように牡牝混合の牝馬1番人気は危険信号。あくまで牡馬とは2キロのハンデを貰っているのであり、そのハンデによって「勝っている」とも言える。よって、何らかのアクシデントが起こって数馬身の差ができれば、負けもあり得るし、3着だってあり得る。
 また、安田記念は牡馬58キロ、牝馬56キロで、アーモンドアイは今回56キロが初。あっさりクリアできるかどうか。

 そもそも3月末のドバイGIVから「なぜ安田記念」なのか。輸送疲れだってあるだろうに、充分休ませて次走宝塚記念で良かったのではないか。他のドバイメンバーはみな宝塚のよう。あるいは、行きがけの駄賃でもう1億取りに来たか(^.^)。または、宝塚で勝つための試走か。

 ちなみに、今回のメンバーで牡58、牝56キロで着内の経験があるのは以下の3頭のみ。4歳馬はだいたい初。5歳以上馬は初か経験済みでも着内なしの馬ばかり。
 A07牡5モズアスコット[1101]2018安田記念1着・G2スワンS2着
 B02牝5アエロリット [0100]2018安田記念2着
 C04牡5サングレーザー[0101]2018秋天2着

 次にダノンプレミアム。最大の問題は2、3番手先行なのに、8枠15番に入ったこと。向こう正面は長いので、先行できそうだが、脚を使いすぎると、ゴール前粘る脚をなくす。また、前走京都マイルのマイラーズCこそ良1326で勝ったけれど、このタイムチョー平凡。2走前中京芝20金鯱賞の勝ちタイムも稍重ながら2001と平凡。
 目下安田記念のレコードは昨年と2012年の良1313。昨年の同タイム1、2着馬はモズアスコットとアエロリット。果たしてダノンプレミアムはこのタイムを出せるだろうか。
 そう考えると、まさかの「その他から1着」もあり得るような気がします。
---------------

 スタート直後の一件がなかったら――とは言え結果は結果。
 アーモンドアイの鞍上ルメールは「スタートで問題があって5馬身は無くなりました」とレース後語っていました。
 正に「何らかのアクシデントが起こって数馬身の差ができれば、負けもあり得るし、3着だってあり得る」と書いたことが現実となって怖いほどです。

 私にはアーモンドアイがハナ差3着に負けたのは「初の56キロが応えたのかも」と思えるし、8枠15に入ったダノンプレミアムも初の58キロだし、「先行馬の外枠は苦しい」が当たったような気もします。

 ただ、初の重斤量であっても、3歳・4歳の上がり馬とか、何か特Aとも言える数値を持っていれば、激走できる。それが今回1着となった福永05インディチャンプのようです。
 牡4歳の同馬も過去9走56キロが最重量で58どころか57キロの経験ないまま、58キロGI に挑戦してトップで駆け抜けました。

 57キロ未経験というのは3歳時にクラシック未出走ということです。同馬の成績は9戦[5112]。2歳新馬から3歳1W連勝後G3毎日杯とアーリントンCに挑戦して3着→4着。ここで3歳GIをあきらめたようで、2Wクラスから再スタート。ここで福永騎手に替わっています。
 その後2W→3Wを連勝して今年2月G3東京新聞杯も勝って3連勝。前走G2マイラーズCは2番人気に支持されるもダノンプレミアムに負けて4着。

 同馬の好データとしては9戦最低4着で掲示板率100があります。掲示板率100を持っていたのはこの馬と[7100]のアーモンドアイだけです。それが1、3着だから、データは時に単純です。
 逃げ馬アエロリットが粘って着内ありと予想すれば、アエロリットから掲示板率100の2頭に流せば、馬連・3複のゲットでした。
 もちろん結果論で、いろいろな確率数値100を持っている馬は他にたくさんいます(^.^)。

 ただ、私はかなり早い段階からインディチャンプに重い印をつけるのをやめていました。というのは4歳6頭の中ではアーモンドアイ、ダノンプレミアムに続く3番手評価だったからです。

 予想ではあまり書かなくなったけれど、私は今でも年齢別抽出法を使っています。今回の年齢構成は以下。

 ※年齢 4歳=6 5歳=5 6歳=3 7歳=1 8歳=1頭

 まず4歳から2頭、5歳から2頭選びます。4歳からは当然2強を外せない。5歳からは逃げAのアエロリットと近走イマイチながら昨年安田記念馬のモズアスコットは入れたい。なので私にとって4頭絞りはここまで。

 その後ウラ●としてもう1頭考えました。4歳か5歳か、6歳以上5頭からか。6歳以上馬はフタケタ人気ばかりでした。4歳なら3番手のインディチャンプか4番手の08ステルヴィオ。5歳なら3番手の04サングレーザーか4番手の10フィアーノロマーノ。

 しかし、ここまで範囲が広がると(この段階では)決め手なく、しかも所詮みな3着候補と思いました。3複総流しするので無印[?]馬はいない。「じゃあウラ●なしにしようか」と思いました。
 ここで、よせばいいのに過去10年データを見てしまいました(^_^;)。安田記念の6歳馬は[424-]とむしろ4、5歳馬より好成績なのです。7歳以上でも[021-]。

 かくして人気薄でもウラ●は6歳にしようと決めました。
 最も良さそうなのは武豊16ロジクライでした。が、先行馬で大外に入ってはイマイチ。内枠だったらこの馬をウラ●にしたと思います。そして、内枠だったら、今回のアクシデントはなかったかもしれません。ればたらですが。

 他の6歳以上馬はどれもこれも3着候補ばかり。かくして3年前NHKマイルで強烈な追い込みを見せてくれたロードクエスト。G2V馬でもあるしと、ある意味無理矢理ウラ●に指名……という流れでした。
 結果論ですが、あわや3着かと思わせた4着松岡06グァンチャーレは7歳馬でした。過去データも怖いですね。

 それが最終的になぜインディチャンプの単勝を買ったか。
 これはもうひとえに「単勝を買いたい馬がいなかったので、もう一度データを再検討した」からです。今回単勝買うなら1、2番人気だけれど、ど本命に回せる大金はない。ウラ●ロードクエストは最低16番人気でどうひいき目に見ても3着がいいところ。「複勝1枚買っとくか」程度です。

 そそられたのは★を付けたアエロリットとモズアスコットで、特に逃げるアエロリットは魅力的でした。しかし、東京マイルをこのメンバーで逃げ切るのは至難の業。しかも、鞍上はここんとこ勝って不思議ない馬に乗っているのに、勝てない戸崎圭(^.^)。ここも「良くて2着ではないか」と感じました。

 そこで「もしも4歳2強が2着以下に落ちて4歳馬から頭が出るとしたら」と推理して3番手インディチャンプを再検討しました。光るデータが2点ありました。
 一つは前走マイラーズCで3番手先行してコンマ2差の4着ながら上がり32.1だったこと。これは3位の上がりであり、トップは32.0。勝ったダノンプレミアムは2番手先行の32.2でした。これは週中知っていたことなので「インディチャンプはダノンプレミアムには勝てない」、所詮3番手の3着候補と思ってそれ以上の検討をやめました。

 ところが、金曜に実近一覧で全馬のデータを算出してみると、この前走32.1の上がりは前走のトップAでした。過去5走でもトップ。わずかコンマ1差でもトップはトップ(^_^)。
 厳密に言うと、同値がもう1頭いてそれが4歳01ケイアイノーテック(マイラーズC7番手から上がり32.1で6着)。
 ここでケイアイノーテックも新たな単勝候補として浮上。しかし、インディチャンプとはコンマ4差だし、インディチャンプが東京コース1戦1勝に対してケイアイノーテックは3戦[1002]。よって穴馬としてはインディ。

 だが、マイラーズCではダノンプレミアムに負けて4着だから、これだけではまだダノンプレミアムの上に行きません(^.^)。
 というのは展開指数予想では15ダノンプレミアムは2番手(前走上がりはC)、05インディチャンプは5番手。全成績・格を比べてもダノンプレミアム上位でしょう。ただ、先行インディチャンプは内枠に入り、ダノンプレミアムは外枠に入った。くじ運はインディチャンプにあったようです。

 その次に東京コース1勝の中身――2走前のG3東京新聞杯を見直しました。
 勝ちタイム良1319とあり、「あれっ意外と早いな」てな感じで、過去の東京新聞杯データを眺めました。すると、驚いたことに1319のタイムは東京新聞杯のレースレコードだったのです。過去のレコードは2010年の1321でした。
 5月以降の東京高速馬場でマイルレコード1305なんてのを見たので、感覚がぼけていますが、真冬の2月にマイル1320を切るレースレコードを出していたとは、「この馬ただ者ではない」と思いました(馬ですが)。

 今回の2強はともにマイル3戦3勝。しかし、アーモンドアイのマイル持ちタイムは桜花賞の1331。ダノンプレミアムは前走の1326。両馬ともまだ1320を切ったことがありません。ただ、アーモンドアイはジャパンカップで芝24レコード2206を出しているので、マイルでも対応できるだろう。しかし、ダノンプレミアムはどうかなあと思いました。それでいつもだったら2強は○→◎の馬単を買っているのに、今回それは買わないことにしたのです。

 今回1分31秒台の決着となることは必至。もしかしたらそれさえ切って安田記念レコードが出るかもしれない。そのレコード(1313)を持っているのが昨年1、2着のモズアスコットとアエロリットです。インディチャンプは4歳馬で58キロ初ではあるが、すでにマイル1320の壁を破っている。ここでようやく「単勝面白いかも」と思いました。

 が、それでもまだ「良くて2着」感もぬぐいきれず、最後の決め手は「福永教」でした(^.^)。
 私の騎手馬券は武豊か福永。最近豊教は脱会気味ですが、福永教はまだまだ現役(?)。馬順D、単勝4番人気でも実オッズは20倍前後とお手頃。
 かくして最後の最後に単勝福永04インディチャンプを買い、相手は2強2頭に絞って馬連・馬単・3連単6枚を追加。

 だから、直線最後の200、私からは「福永、インディ! 差せっ、差せっ!」の声か出たし、同時に「ルメール、アーモンド! 差さんかいっ!」の声も出たのであります(^_^;)。
 なぜなら、この馬券馬連・馬単はアーモンドアイが2着なら成立するけれど、アエロリット2着では総外れだからです。

 そして……内外離れての2着写真判定。私だけでなく総外れだったいとこも「アーモンド、アーモンド」と祈るかのような言葉。
 アーモンドアイ2着なら私の総払い戻しは軽く1万を超え、またいとこに昼飯を奢れるからです(^.^)。しかし、アーモンドアイ3着なら、当たりは単勝のみで、こちらは元取りが精一杯。

 そして長い写真判定の末、ハナ差アエロリットの2着。最後にまさかのアーモンドアイ3着。二人して「ふう」とため息ついて今年の安田記念は終わりました。勝ちタイムは1309のレースレコード。クビハナ差で3頭同タイムでした。
 インディチャンプはハイペースを4、5番手先行しての優勝。上がりも32.9とお見事でした。

 振り返ってみると、このへんが年齢別抽出法の限界というか弱点で、ある年齢に強烈2頭がいると「この年齢からこれ以上は出ないだろう」と思って他の年齢の検討に汗水流すことになりがちです。
 もしも金・土の段階で4歳3番手インディチャンプをもっと真剣に検討していたら、6歳以上馬がイマイチだっただけに、インディチャンプをウラ●に指名した……かどうかビミョーです(^_^;)。
 ★印を付けたアエロリットとモズアスコットから2強への馬連・馬単は買ったけれど、この2頭の単勝は買いませんでした。基本単勝は1頭に絞れたときとかオッズ10倍を超える馬を狙っているからです。

 それにしても、SFの多次元宇宙理論によれば、「スタート時アクシデントがなかった」安田記念の時空が存在するはず。そこではアーモンドアイ1着、ダノンプレミアム2着となっているのか。知りたいものですが、この時空で生きる我々には知るすべもありません(^_^)。

 最後に実近一覧過去3年の追記です。
 「特徴的なことは一覧Dの不振」と書いたことは今年も継続。また、「一覧ABC中心。トップ3頭より1~2頭抽出。次いで一覧EFGHより1頭、QA~QDより1頭(人気上位が含まれていれば2頭)」もいい線ついていました。
 大荒れの感じがありましたが、馬順の結果は[D→C→A](最終単勝人気も同じ)だから、ほぼ本命サイド決着だったことになります。
 なのに、3連単4万だから、いかに◎○から買われていたか。あるいは、私の3複総流しのように、3単[◎または○→数頭→総流し]を買った人がいたかもしれず、やっぱり総流しって危険ですね。

【安田記念、過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭と馬順10番人気まで)
A=A|3|H|1|A|8|C|4|14アーモンドアイ  3
B=B|16|F|4|F|4|A|2|15ダノンプレミアム
C=D|1|A|3|09|1|D|5|05インディチャンプ 1
D=G| |D| |E| |B| |07モズアスコット

E=C|2|B| |B|5|E|3|02アエロリット   2
F=F|5|10| | | |H| |04サングレーザー  5
G=E| |C|5| | | | |08ステルヴィオ
H=09| |G|2| | | | |10フィアーノロマー

QA= | | | |C| |09|1|
QB=H| |E| |G|2|F| |13ペルシアンナイト
QC= | |09| |D|3| | |
QD=13|4|12| | | |G| |06グァンチャーレ  4

QE=10| | | | | |×| |16ロジクライ
QF= | | | | | |×| |
QG= | | | |H| |×| |
QH= | |11| | | |×| |
QI=×| |×| | | |×| |
QJ=×| |×| | | |×| |
  16  16 18 12 ※注「人気」は前日馬連順位

 以上です。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.06.01

安田記念、直前予想

 ダービーの回顧、いくつか書き忘れた事項がありました。
 最近そんなこと問題としていなかったので、全く気付いていませんでした。勝ったロジャーバローズと1番人気サートゥルナーリアが同厩角居師だったとは。
 昔「同厩同馬主の2頭出しは人気薄を狙え」とよく言われました。さすがに単勝ほぼ万馬券の人気薄では狙いづらかったようです。

 また、ロジャーバローズの鞍上浜中騎手がレース後「スローペースのヨーイドンでは3強に勝てない。だから、ハイペースとわかってもスローに落とさず、後続になしくずしに脚を使わせた」と語っていました。自らもつぶれる可能性が高かったのに、肉を切らせて骨を断つ戦法だったのですね。正しく好騎乗によるダービー戴冠だったと言えるでしょう。

 それから今開催より、いよいよクラス分けが「500万・1000万・1300万」から「1勝クラス・2勝クラス。3勝クラス」に変更されます。私は昔から[1W・2W・3W(Wは「WIN」)]と書いてきたので、異和感ありませんが、みなさん方は慣れるまでちょっとかかるかもしれません。

 また、今後4歳以上古馬から3歳以上古馬に替わるときの「降級」(別名勝ち得)もなくなりました。これによってそのクラスを一度勝ったら、二度と同クラスには出られません。これが何をもたらすか。私の推察では「昇級したけどなかなか勝てないとか掲示板にも載れない馬が(これまでは降級したら、もう勝つのをやめてそのクラスでちんたら掲示板に載ればいいや、と思っていたけれど)昇級後はとにかく「必死で走らねばならない」ことになるのかなと思います。
 以前から3Wクラスは荒れることが多かったけれど、今後も(陣営がまだオープン入りの馬ではないと判断すれば)、1、2番人気が勝つのを遠慮して(?)穴馬券になるかもしれません。

 さて、春競馬もこれでひと段落の東京マイルGI安田記念。
 2009年に武豊ウオツカと四位ディープスカイの1、2番人気決着で馬連290円というのがありました。それ以外はだいたい荒れることが多い気がします。
 今年はなんとあの牝4アーモンドアイと牡4ダノンプレミアムが出走。
 かたやアーモンドアイは新馬2着後7連勝。GI目下5連勝中。
 かたやダノンプレミアムは新馬V後重賞3連勝、ダービー6着後休養して今年G2を連勝しての安田記念。
 今週も龍虎の2頭。両馬の1、2番人気は間違いなく、馬連200円を切るかもしれません。さすがに今回馬連・馬単の「荒れはないだろう」と思えますがさて。
 では過去3年の実近一覧データです。
【安田記念、過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭と馬順10番人気まで)
A=A| |H|1|A|8|C|4|14アーモンドアイ
B=B| |F|4|F|4|A|2|15ダノンプレミアム
C=D| |A|3|09|1|D|5|05インディチャンプ
D=G| |D| |E| |B| |07モズアスコット

E=C| |B| |B|5|E|3|02アエロリット
F=F| |10| | | |H| |04サングレーザー
G=E| |C|5| | | | |08ステルヴィオ
H=09| |G|2| | | | |10フィアーノロマーノ

QA= | | | |C| |09|1|
QB=H| |E| |G|2|F| |13ペルシアンナイト
QC= | |09| |D|3| | |
QD= | |12| | | |G| |

QE=10| | | | | |×| |16ロジクライ
QF= | | | | | |×| |
QG= | | | |H| |×| |
QH= | |11| | | |×| |
QI=×| |×| | | |×| |
QJ=×| |×| | | |×| |
  16  16 18 12 ※注「人気」は前日馬連順位

 特徴的なことは一覧Dの不振。つまり一覧ABC中心。トップ3頭より1~2頭抽出。次いで一覧EFGHより1頭、QA~QDより1頭(人気上位が含まれていれば2頭)といったところでしょうか。
 また、過去3年1着馬は馬順[H・09]――8、9番人気です。毎回前日馬連オッズを使っているので、この傾向続くかもしれません。
 今年それに当たるのは馬順8番人気デムーロ13ペルシアンナイトと、9番人気北村友10フィアーノロマーノです。

*************************
 【安田記念 実近一覧表】 東京 芝16 16頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬      名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F
A=14|4|アーモンドア牝| 1.6{AA}A=[7100]ルメル|◎◎◎○
B=15|4|ダノンプレミア| 3.9{BB}B=[6001]川 田|▲◎ △
C=05|4|インディチャン| 5.1{CD}E=[5112]福 永| △ ◎

D=07|5|モズアスコット| 7.3{DG}H=[5406]坂井瑠|△ △
E=02|5|アエロリット牝| 8.5{GC}C=[4505]戸崎圭|△△○
F=04|5|サングレーザー| 9.8{FF}F=[7245]岩田康|★ △
G=08|4|ステル ヴィオ| 9.8{EH}D=[4313]レーン|△▲△▲
H=10|5|フィアーノロマ| 9.9{09E} =[6005]北村友| ○ △

QA=11|4|エントシャイデ|13.4{H14} =[4138]田 辺|
QB=13|5|ペルシアンナイ|14.8{1110}G=[4418]デムロ|▲△
QC=12|6|ロードクエスト|15.4{1011} =[432-]石 川|
QD=06|7|グァンチャーレ|17.4{1213} =[595-]松 岡|
QE=16|6|ロジ クライ |19.4{1409} =[5247]武 豊|  ▲

QF=01|4|ケイアイノーテ|21.9{1316} =[3215]幸英明|△
QG=09|6|スマートオーデ|25.2{1515} =[5107]池 添|   ▲
QH=03|8|サクラアンプル|37.9{1612} =[443-]横山典|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
----------------------------
 成績補足
QC=12|6|ロードクエスト|15.4{1011} =[432.18]石 川|
QD=06|7|グァンチャーレ|17.4{1213} =[595.19]松 岡|
QH=03|8|サクラアンプル|37.9{1612} =[443.13]横山典|
----------------------------
※年齢 4歳=6 5歳=5 6歳=3 7歳=1 8歳=1頭
※牡牝 牡=14頭(セ=0頭) 牝=2頭 
※格
G1V=7頭
 A14アーモンドアイ[5000] B02アエロ リット  [1106]
 C08ステルヴィオ [1103] D15ダノン プレミアム[1001]
 E13ペルシアンナイ[1304] F01ケイアイノーテック[1002]
 G07モズアスコット[1002]

G2V=4頭(GIV除く)
 A04サングレーザー[3勝] B09スマートオーディン[1勝]
 C12ロードクエスト[1勝] D03サクラアンプルール[1勝]

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)

 1着=5枠10番モズアスコット 2着=2枠04番アエロリット
 3着=1枠01番        4着=1枠02番
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れE [AB型] 枠順AB=2.6
 馬連型=A流れF [AB型] 馬連AB=3.2

 枠連=AB//CDE/FG//H 
 枠順=78//413/52//6
 馬順=AB ECD 09F 14
 代行=H10 G111312 15 16
 ―――――――――――――
 結果=
------------------------------
 ○ 展開予想
※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 02 15 06 16-05 10 13 08-01 03 04 14-07 11 12 09
覧5 ○ ▲ ◎ △
3F C D A B E
本★ ○ ◎ ★ ●

**********************
 ※ 直前予想

 毎年波乱気味の安田記念ですが、さすがに今年は馬連1番人気決着でしょうか。もちろんルメール14アーモンドアイ、川田15ダノンプレミアム。どちらも4歳でVを逃したのは1度だけ。
 アーモンドアイは既にGI5勝。うち2勝は牡牝混合戦。かたやダノンプレミアムはGIVこそ2歳朝日杯のみながら、すでにG2を3勝。格から言えばアーモンドアイの上位ながら、龍虎比肩のおもむきです。

 父はアーモンドアイがロードカナロア、ダノンプレミアムがディープインパクト。これまた文句なし。
 また、マイル実績はどちらも3戦3勝。東京コースはアーモンドアイの3戦3勝に対してダノンプレミアム2戦[1001]とやや劣る。ダノンの1勝は2歳G3マイル。V逸(6着)は昨年のダービー。
 どちらが勝っても不思議ないけれど、格上、コースに関してはアーモンドアイ上位でしょうか。今回同着でない限り、どちらかが2度目のV逸となります。果たして龍虎のマッチレースとなるかどうか。

 2強の出現パターンは「2頭とも着内、どちらかが着内、2頭とも着外」です。さすがにここはど本命「2頭ともに2着内」に賭けざるを得ません。つまり、2強の馬連1本。3複[2強→総流し]。どちらを◎とするかですが、とことん本命決着と見て◎14アーモンドアイ、○15ダノンプレミアム。
 うーん。つまらねえ予想(^.^)。

 しかし、ここんとこ「何が起こるかわからない」競馬が続いているので、一応いつものように龍虎にいちゃもん付けてみます。

 まずルメール14アーモンドアイ。毎度書いているように牡牝混合の牝馬1番人気は危険信号。あくまで牡馬とは2キロのハンデを貰っているのであり、そのハンデによって「勝っている」とも言える。よって、何らかのアクシデントが起こって数馬身の差ができれば、負けもあり得るし、3着だってあり得る。
 また、安田記念は牡馬58キロ、牝馬56キロで、アーモンドアイは今回56キロが初。あっさりクリアできるかどうか。

 そもそも3月末のドバイGIVから「なぜ安田記念」なのか。輸送疲れだってあるだろうに、充分休ませて次走宝塚記念で良かったのではないか。他のドバイメンバーはみな宝塚のよう。あるいは、行きがけの駄賃でもう1億取りに来たか(^.^)。または、宝塚で勝つための試走か。

 ちなみに、今回のメンバーで牡58、牝56キロで着内の経験があるのは以下の3頭のみ。4歳馬はだいたい初。5歳以上馬は初か経験済みでも着内なしの馬ばかり。
 A07牡5モズアスコット[1101]2018安田記念1着・G2スワンS2着
 B02牝5アエロリット [0100]2018安田記念2着
 C04牡5サングレーザー[0101]2018秋天2着

 次にダノンプレミアム。最大の問題は2、3番手先行なのに、8枠15番に入ったこと。向こう正面は長いので、先行できそうだが、脚を使いすぎると、ゴール前粘る脚をなくす。また、前走京都マイルのマイラーズCこそ良1326で勝ったけれど、このタイムチョー平凡。2走前中京芝20金鯱賞の勝ちタイムも稍重ながら2001と平凡。
 目下安田記念のレコードは昨年と2012年の良1313。昨年の同タイム1、2着馬はモズアスコットとアエロリット。果たしてダノンプレミアムはこのタイムを出せるだろうか。

 そう考えると、まさかの「その他から1着」もあり得るような気がします。
 そこで4頭絞りのもう2頭。今回はとても単純に上記牡58、牝56キロを経験済みの3頭より、昨年安田記念1、2着の坂井07モズアスコットと戸崎圭02アエロリットを選びます。基本3着狙いながら「もしや頭も?」という意味で★印。

 モズアスコットはマイル1分31秒台を2回出しているし、アエロリットも1回+前走ヴィクトリアマイルは逃げて5着ながら1309の秀逸タイム。高速馬場に充分対応できると思います。
 また、モズアスコットは左回り3戦3勝。昨年安田記念1着後の4走は右回りばかり。突然激走の可能性あり。
 アエロリットは逃げ切りを狙い、モズアスコットは中団からの差し追いを狙う。まさか馬券はこの2頭を頭に◎○に流す連単馬券でしょうか。

 最後にもう1頭、また「ひそかな」ウラ●(^_^)。
 実は前走東京G2京王杯SC1着牡4タワーオブロンドンが、今回出走したらウラ●にするつもりでした。勝ちタイム1194がレースレコードだったからです(上位人気にはならないだろうと)。
 しかし、残念ながら不出走。その代わりと言ってはなんですが、6枠石川牡612ロードクエストをウラ●に指名したいと思います。京王杯は12着でした(^_^;)。とても無理スジですが、タイム差はコンマ5。大した差ではありません。
 実は3年前のGINHKマイルでこの馬を「追い込みが面白い」とウラ●的○に抜擢。逃げた◎メジャーエンブレムが1着。ロードクエストは18頭立て4角ほぼ最後方からじりじり、じりじり伸びて2着。歓喜の的中という強烈な印象を残しました。
 その後秋に京成杯AH1着があったけれど、長期の不調に陥り、昨秋スワンSを復活の1着。しかし、その後6戦また低調。27戦も走っているのに、58キロは今回が初。目下単勝万シューの16番人気。とても来るとは思えません。が、ドブ捨て馬券と思ってウラ●(^_^;)。◎○へ。

-------------------------------
 本紙予想
 印番馬     名 性齢 馬順
 ◎14アーモンドアイ 牝4 A
 ○15ダノンプレミア 牡4 B
 ★02アエロ リット 牝5 C
 ★07モズアスコット 牡5 G
 ●12ロードクエスト 牡6 16

 さて結果は?

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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