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2019.10.28

天皇賞秋、結果とほぞ噛み

 天皇賞秋、結果は――◎1着●3着なのに払い戻しなし……(-.-)。

 1着―ルメール 02アーモンドアイ…………[◎]A 単勝=1.6
 2着―川  田 09ダノンプレミアム………[・]D
 3着―戸崎 圭 05アエロリット……………[●]H
 4着―岩田 康 06ユーキャンスマイル……[・]F
 5着―福  永 14ワグネリアン……………[・]E(一覧順位)
 前日馬順[A→D→F→G→E]枠順[A→B’→C→C’]

 枠連=1-5=2.2 馬連=02-09=9.2 馬単=11.7
 3連複=02-09-05=32.1 3連単=88.6
 ワイド12=4.0 W13=4.0 W23=17.4
--------------
 ○ 展開予想結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 05 16 07 09 -12 15 10 11 -04 14 13 02 -03 06 08 01
覧 △ ○ ▲ 5 ◎ 6
3F E A B C D
本● ○ ◎
結3 2 5 1 4
-----------------------------
 本紙予想
 印番馬      名 馬 結果
◎02アーモンドアイ   A 1
○10サートゥルナーリア B  6
・16アルアイン     H  14
・09ダノンプレミアム  D 2
・15ウインブライト   12 
・14ワグネリアン    E 5
・04スワーヴリチャード C 
・07スティッフェリオ  11 
・12ドレッドノータス  15 
・06ユーキャンスマイル G 4
・08マカヒキ      09 
●05アエロリット    F 3

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 【GI天皇賞秋 実近一覧表】 東京 芝20 16頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬      名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印着
A=02|4|アーモンドア牝| 1.6{AA}A=[7110]ルメル|◎▲◎◎◎1
B=10|3|サートゥルナー| 5.4{BB}B=[5001]スミヨ|▲○ ▲○6
C=04|5|スワーヴリチャ| 8.2{CE}C=[5334]横山典|△◎
D=09|4|ダノンプレミア| 9.7{EC}D=[6002]川 田|△○ △ 2

E=14|4|ワグネリアン |10.2{DD}E=[5112]福 永|     5
F=06|4|ユーキャンスマ|11.1{GF}G=[5313]岩 田|  △  4
G=16|5|アルアイン  |13.7{F09}H=[5327]北村友|▲ △
H=05|5|アエロリット牝|14.0{HH}F=[4705]戸 崎|△ ○ ●3

QA=07|5|スティッフェリ|27.0{1011}11=[832-]丸 山| △
QB=08|6|マ カ ヒ キ|28.3{0912}09=[5228]武 豊|△
QC=15|5|ウインブライト|28.9{12G}12=[8209]松 岡| ◎ △

QD=03|4|ケイアイノーテ|35.6{1113}14=[3217]幸 英|  △○
QE=01|5|カ  デ  ナ|37.9{1310}10=[333-]藤岡佑|
QF=12|6|ドレッドノータ|53.1{1414}15=[615-]坂 井| △
QG=13|3|ランフォザロー|55.3{1515}13=[1304]デムロ|
QH=11|4|ゴーフォザサミ|70.2{1616}16=[300-]北村宏|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
----------------------------
 成績補足
QA=07|5|スティッフェリオ |27.0{1011}11=[832.10]丸 山|
QE=01|5|カ  デ  ナ  |37.9{1310}10=[333.10]藤岡佑|
QF=12|6|ドレッドノータス |53.1{1414}15=[615.14]坂 井|
QH=11|4|ゴーフォザサミット|70.2{1616}16=[300.10]北村宏|
---------------------------
※年齢 3歳=2 4歳=6 5歳=6 6歳=2 頭
※牡牝 牡=16頭(セ1頭=12) 牝=2頭(02・05) 
※格
G1V=10頭
 A02アーモンドア[5010]1 B10サートゥルナーリ[2001]
 C16アルアイン [2025]  D04スワーヴリチャー[1143]
 E05アエロリット[1206]3 F08マ カ ヒ キ [1108]
 G14ワグネリアン[1011]  H15ウインブライト [1004]
 I09ダノンプレミ[1002]2 J03ケイアイノーテッ[1003]

G2V=4頭(GIV除く)
 A01カ デ ナ [1勝] B07ステッィッフェリ[1勝]
 C11ゴーフォザサ[1勝] D12ドレッドノータス[1勝]

 昨年(13頭)1234着馬の馬番
 1着=4枠04番  2着=6枠09番
 3着=7枠10番  4着=5枠07番
 今回2着=09番
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れE [AB型] 枠順AB=3.3
 馬連型=A流れG [AB型] 馬連AB=2.7

 枠連=AB//CDE//FG/H 
 枠順=15//372//84/6
 馬順=AB FEC H09 15 馬順 [A→D→F→G→E]
 代行=10D G1314 1211 16
 ―――――――――――――
 結果=102 345       枠順[A→B’→C→C’]
****************************
 ※ 回  顧

 う~~ん、ビミョーな内らち抜け出し(-.-)。
 もちろん勝った◎ルメール02アーモンドアイの直線残り400での最内すり抜け行為のことです。「それやる?!」って思ったのは私だけでなく、その前にいて逃げ残りをはかっていた3着●05アエロリットの鞍上戸崎圭も同じでしょう。陸上のトラック競技なら内を抜くのは完全違反行為。

 よく中山とか京都競馬場で逃げ先直後につけていた有力馬が「前が壁になって脚を余して負ける」というのがあります。今回の秋天、正にそういう気配でした。
 ところが、ルメール・アーモンドアイ。すっとアエロリットの内を抜け出すと、後はもう上がり2位の33.8で3馬身差の圧勝。勝ちタイム1562は秋天レコードよりコンマ1遅いだけ。2着09ダノンプレミアムとの差はコンマ5。そして、ダノンと3着アエロリットは同タイムクビ差。

 もちろん私は最後200「粘れ、粘れ! 戸崎! アエロリット」と絶叫(^_^)。 [◎→●]の組み合わせなら馬連・馬単の的中、充分元取りになったのです。

 がしかし、やはりあと200長いのでしょう。これが1800だったら、アエロリットの2着だったと思います。よく頑張ったけれどクビ差ダノンに負けました。

 それにしても、不可解なのは○スミヨン牡310サートゥルナーリアの6着敗退。ほぼ番手先行して(1000メートル通過59.0だったから、このメンバーと走破タイムを考えればむしろスロー)、直線残り400~200ではアエロリットと2着争いでした。
 なので[◎→●→○]の「究極3頭絞りが成立するぞお!」と皮算用はじいた(^.^)ら、その後あれよあれよと下がる始末。
 そして、ダノン・アエロに先着許して「4着かあ」と思ったら、追い上げてきた岩田06ユーキャンスマイルと福永14ワグネリアンにも抜かれてしまいしました。「なにそれ?(-_-;)」

 鞍上スミヨンによると、「ずっと緊張していた」とか。敗因を探るなら、古馬との初対戦でしょうか。
 予想ではサートゥルナーリアへのいちゃもんとして次のように書きました。
----------------
 次に3歳サートゥルナーリア。6戦[5001]で唯一負けたのがダービー
の4着。このとき私はいちゃもんとして「ロードカナロア産駒であること、東京コース初、左回り初、鞍上ルメール→Dレーンに格下げ乗り替わり。基本先行馬で上がり最速34.1しかなく、最後ちょい差し食らうかもしれない」と書きました。
----------------
 不思議なのはダービーで負けたと言っても、コンマ5差。東京・左回り2戦目となる今回は大丈夫だろうと思いました。それにロードカナロア産駒にしても中山芝20のGIを連勝しているのだから、なかなか「ここで無理」とは思えません。
 結果論ながら、東京ダービー4着、秋天6着となって「東京と左回りには?が付くのかも」と見なすべきか。また、ここに「古馬との対戦初、乗り替わり初は厳しい」も入れておくべきだったかもしれません。
 今後JCに行くのか、飛ばして有馬記念か。はたまた休養か。どこぞの馬のように失意の敗退続きにはってほしくないものです。

 この日私は2週間ぶりにいとこと温泉競馬観戦。二人とも外した……けれど、私は帰路に就きながら、「予想の最初に書いた3連複のあれこれの中に的中があるのではないか」と思いました。1着◎だし、3着は●。2着は相手10頭の1頭。「何か引っかかっているのではないか」と。
 ところが、09ダノンプレミアム、3、4頭絞りに結構入っていました。がしかし、この3頭の組み合わせだけはありませんでした(-_-;)。

 ちなみに、戸崎圭アエロリットの直線での走り。帰宅後周回パトロールを確認しました。
 すると、スタートから4コーナーまでアエロリットはずっとほぼ内らち沿いを走っています。その間隔たるや50センチほど。ところが、4コーナーを回って直線に入ると、内を1メートルほど空けているのです。同馬の外には先行馬3頭が横並び。直後にルメール・アーモンドアイ。
「最内を1メートルも空けてりゃそこ来るよな」と思って戸崎圭「どうしてもっと内を走らなかったんだ?」と思いました。が、内に寄れば、隣の馬との間が開きます。そこをアーモンドアイがすり抜けてくることは明らか。だから、内によらず、1メートルも空けてしまった……。

 ということはアーモンドアイの前が壁になろうがカンケーなく、どう転んでも同馬の2着以下はなく、サートゥルナーリアが消えては私の馬券の払い戻しもない……という結果だったようです。
 次回がんばりたいと思います。

 最後に実近一覧今年の結果は以下の通り。「A~D」から2頭、[E~H]から2頭の傾向は今年も続いたようです。

【GI天皇賞秋、過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭と12番人気まで)
A=A|1|A|10|C|4|C|12|02アーモンドアイ   1
B=B|6|B|1|E| |B|7|10サートゥルナーリア  6
C=C| |G|3|H| |A|1|04スワーヴリチャード
D=D|2|E|4|D| |F|2|09ダノンプレミアム  2

E=E|5|C| |A|1|D|4|14ワグネリアン    5
F=G|4|D|2|10|5|G| |06ユーキャンスマイル 4
G=H| |F| |F| |E|3|16アルアイン
H=F|3|10| |B|2|H| |05アエロリット    3

QA=11| |H|5| | |09| |07スティッフェリオ
QB=09| |09| | | |11|5|08マカヒキ
QC=12| | | | | | | |15ウインブライト
QD= | | | |G| | | |03ケイアイノーテック

QE=10| | | |09| | | |01カデナ
QF= | |×| |14|3|×| |12
QG= | |×| | | |×| |13
QH= | |×| | | |×| |11
QI=×| |×| | | |×| |×
QJ=×| |×| | | |×| |×
頭=16 13 18 13 ※注「人気」は前日馬連順位

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.10.26

天皇賞秋、直前予想

 菊花賞回顧で一つ書き忘れたことがあります。周回パトロールで確認しましたが、1着武豊が直線ムチを叩いた回数は10回。京都だから直線がやや短いとは言え、これは賞賛できる少なさ。だから、私は武豊教徒なのです(^.^)。
 逃げ先行だけでなく、追い込みでも来て欲しいもんです。

 それと最近異変が起こっているのはミルコ・デムーロの不振。重賞・GIでとんと上位に来なくなりました。これが「彼を乗せると馬が壊れる」と思った(壊れてもいい馬を任せるようになった)のであれば、私は良いことだと思います。
 そして、デムーロ騎手はあまりムチをふるわなくとも上位に行ける騎乗術を身につける必要があると思います。

 さて、いよいよ天皇賞秋。全16頭、うちGI馬10頭という、ファン垂涎のレースが始まります(^_^)。まずは恒例過去3年の実近一覧結果から。

【GI天皇賞秋、過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭と12番人気まで)
A=A| |A|10|C|4|C|12|02アーモンドアイ
B=B| |B|1|E| |B|7|10サートゥルナーリア
C=C| |G|3|H| |A|1|04スワーヴリチャード
D=D| |E|4|D| |F|2|09ダノンプレミアム

E=E| |C| |A|1|D|4|14ワグネリアン
F=G| |D|2|10|5|G| |06ユーキャンスマイル
G=H| |F| |F| |E|3|16アルアイン
H=F| |10| |B|2|H| |05アエロリット

QA=11| |H|5| | |09| |07スティッフェリオ
QB=09| |09| | | |11|5|08マカヒキ
QC=12| | | | | | | |15ウインブライト
QD= | | | |G| | | |03ケイアイノーテック

QE=10| | | |09| | | |01カデナ
QF= | |×| |14|3|×| |12
QG= | |×| | | |×| |13
QH= | |×| | | |×| |11
QI=×| |×| | | |×| |×
QJ=×| |×| | | |×| |×
頭=16 13 18 13 ※注「人気」は前日馬連順位

 最も目に付くのはトップAの不振。馬順CCAだけにちと異常。
 2016年はトップ3の馬順ABCであり、つまり3強。このとき一覧予想オッズも抜けた3強でした。ところが、結果は2頭も消えた(-.-)。

 次に2017年はトップ3全滅。実はこのとき一覧Aの予想オッズは[5.1]。つまり、一覧上位馬の信頼性薄く混戦であることを示していました。で、私も珍しくトップ3は押さえに回し一覧E(馬順A)の馬を◎にして1着でした。
 さて、この馬の名は?(答えは後で)。

 このときの2着馬は馬順Bであり、2強と見るなら、1、2着は単純。問題は3着14番人気馬が[?]となることです(3複配当150倍)。

 そして、昨年はトップ2頭のAB。一覧オッズも2強で、私は当然のように◎○。そして、3複→総流し路線(13頭だから後ろめたさなし(^.^)。
 ところが、両雄並び立たずのジンクスどおり、Aスワーヴリチャードが10着敗退。Bレイデオロの1着。スワーヴリチャードの敗因はやはり安田記念(3着)以来の休み明けでしょう。
 そのスワーヴリチャードが再登場。今回は宝塚記念(3着)以来。前期GI大坂杯馬だけにちょっと触手が動きます(^_^)。

 たった3回のデータが今回有効であるかは置くとして、かなりはっきりした傾向を示しています。まず一覧トップAが危険。BCDの上位人気から1~2頭。一覧E~Hから1~2頭。ほぼここまでで良さそうです。

 9番手のQA以下はカットできそうですが、チョー人気薄激走はここから出そう。
 そこで、過去3年QA以下唯一の3着馬17年のQF馬について。それは牡4レインボーラインでした。

 私は当時回顧として「08レインボーライン、ウラ●候補だったんだがなあ」とほぞ噛んでいます。前年菊花賞でウラ●として的中させた馬だったからです。
 前週菊花賞の「昨年回顧」で、私はレインボーラインについて「菊花賞のウラ●はG3アーリントンCV、GINHKマイル3着、鞍上福永の11レインボーラインです。前走ただ一頭、古馬重賞のG2札幌記念でモーリスらそうそうたる面々と闘って3着入線しました」と書いています。
 17年の秋天前はこの記述を読んでおり、秋天にレインボーラインが出走していることはもちろん気付いていました。がしかし、秋天のウラ●をやめてほぞ噛み。
 理由は4歳からは2頭選出と決めており、この馬は3番手扱いだったこと。そして、菊花賞9番人気2着後、GI・G2を4戦して[6→4→12→宝塚5着]とひどく、それ以来の秋天。さすがに14番人気ということもあって「無理だろう」と思ったのです。14番人気は総流し以外網にかからない馬券だけに、難しいところです。
 今回一覧予想オッズは2強というより1強気配です。Aに入ったアーモンドアイ、来るのか消えるのか。ちなみに17年の1着はキタサンブラックでした。

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 【GI天皇賞秋 実近一覧表】 東京 芝20 16頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬        名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F
A=02|4|アーモンドアイ 牝| 1.6{AA}A=[7110]ルメル|◎▲◎◎
B=10|3|サートゥルナーリア| 5.4{BB}B=[5001]スミヨ|▲○ ▲
C=04|5|スワーヴリチャード| 8.2{CE}C=[5334]横山典|△◎
D=09|4|ダノンプレミアム | 9.7{EC}D=[6002]川 田|△○ △
E=14|4|ワグネリアン   |10.2{DD}E=[5112]福 永|
F=06|4|ユーキャンスマイル|11.1{GF}G=[5313]岩 田|  △
G=16|5|アルアイン    |13.7{F09}H=[5327]北村友|▲ △
H=05|5|アエロリット  牝|14.0{HH}F=[4705]戸 崎|△ ○
QA=07|5|スティッフェリオ |27.0{1011}11=[832-]丸 山| △
QB=08|6|マ カ ヒ キ  |28.3{0912}09=[5228]武 豊|△
QC=15|5|ウインブライト  |28.9{12G}12=[8209]松 岡| ◎ △
QD=03|4|ケイアイノーテック|35.6{1113}14=[3217]幸 英|  △○
QE=01|5|カ  デ  ナ  |37.9{1310}10=[333-]藤岡佑|
QF=12|6|ドレッドノータス |53.1{1414}15=[615-]坂 井| △
QG=13|3|ランフォザローゼス|55.3{1515}13=[1304]デムロ|
QH=11|4|ゴーフォザサミット|70.2{1616}16=[300-]北村宏|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
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 成績補足
QA=07|5|スティッフェリオ |27.0{1011}11=[832.10]|丸 山
QE=01|5|カ  デ  ナ  |37.9{1310}10=[333.10]|藤岡佑
QF=12|6|ドレッドノータス |53.1{1414}15=[615.14]|坂 井
QH=11|4|ゴーフォザサミット|70.2{1616}16=[300.10]|北村宏
--------------------------

※年齢 3歳=2 4歳=6 5歳=6 6歳=2 頭
※牡牝 牡=16頭(セ1頭=12) 牝=2頭(02・05) 
※格
G1V=10頭
 A02アーモンドア[5010] B10サートゥルナーリ[2001]
 C16アルアイン [2025] D04スワーヴリチャー[1143]
 E05アエロリット[1206] F08マ カ ヒ キ [1108]
 G14ワグネリアン[1011] H15ウインブライト [1004]
 I09ダノンプレミ[1002] J03ケイアイノーテッ[1003]

G2V=4頭(GIV除く)
 A01カ デ ナ [1勝] B07ステッィッフェリ[1勝]
 C11ゴーフォザサ[1勝] D12ドレッドノータス[1勝]


 昨年(13頭)1234着馬の馬番
 1着=4枠04番  2着=6枠09番
 3着=7枠10番  4着=5枠07番
--------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れE [AB型] 枠順AB=3.3
 馬連型=A流れG [AB型] 馬連AB=2.7

 枠連=AB//CDE//FG/H 
 枠順=15//372//84/6
 馬順=AB FEC H09 15
 代行=10D G1314 1211 16
 ―――――――――――――
 結果=

-----------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 05 16 07 09 -12 15 10 11 -04 14 13 02 -03 06 08 01
覧 △ ○ ▲ 5 ◎ 6
3F E A B C D
本● ○ ◎

****************************
 ※ 直前予想

 2週連続単純3複馬券が成功したので、柳の下というわけではりませんが、もう一丁を求めて単純3~4頭馬券を考案してみました(^_^)。結構抜けた実績をもった数頭がいるからです。
 なお[→]があるところはその順で3連単も買います。

 まずはGIV馬10頭ですが、2勝以上している馬は3頭のみ。
 それが5勝の02アーモンドアイ。ともに2勝の10サートゥルナーリア、16アルアイン。この3頭[02→10→16]で1枚。
 次にG2V馬は(GIVを含めると)全11頭。この中でG2を3勝している馬は2頭。それが09ダノンプレミアムと15ウインブライト。そこで[02 09 15]の1枚。

 また、芝20でV率連率複率100の馬が3頭。2戦2勝が10サートゥルナーリアと09ダノンプレミアム。そして02アーモンドアイが1戦1勝、そこで[10→09→02]を1枚。この3頭は当該距離(芝18~22)でも各馬1勝ずつ足しての3強です。

 次に東京コース芝で抜けた馬が3頭。2戦2勝の14ワグネリアン、[3010]の02アーモンドアイ、[3402]の05アエロリット。[2221]の04スワーヴリチャード。 そこで[14→02→05・04]の3複2枚(ボックスかなあと思いつつ(^_^;)。

 さらに、私は過去3戦同クラスを勝っている馬を[特V馬]と呼んでいます。
 今回16頭の中に過去3走でGIを勝っている馬が4頭います。
 それが02アーモンドアイ(ドバイターフとJCの2勝)、10サートゥルナーリア(皐月賞)、15ウインブライト(QE2世C)、16アルアイン(大阪杯)。
 そこでこの4頭の3複ボックス[02 10 15 16]。

 また、右回りより左回り優秀が3頭。14ワグネリアンは右[2112]に対して左3戦3勝、06ユーキャンスマイルも右[2313]に対して左3戦3勝。アーモンドアイは右3戦3勝だが、左[3110]とどちも良いけれどV逸2回は左回り。よってアーモンドアイは2~3番手扱いとして3頭の3複[14→06=02]1枚だが、3単の頭は14ワグネリアンとする。

 ちなみに右回りは良いけれど、左回りイマイチの馬は人気で危険かもしれません。それは09ダノンプレミアム、右5戦5勝なのに左[2002]、10サートゥルナーリアも右5戦5勝なのに左は1戦4着(ダービー)。

 さらにさらに、ダービー馬が2頭。昨年14ワグネリアン、2016年08マカヒキ。そこでアーモンドアイとの3複[02 14 08]。ついでに皐月賞馬も2頭。今年10サートゥルナーリア、一昨年16アルアイン。やはりアーモンドアイとの[02 10 16]。

 最後にまさかの宝くじ馬券。前走G2を勝っている馬は3頭しかいません。
 神戸新聞杯の10サートゥルナーリア、オールカマーの07スティッフェリオ、京都大賞典の12ドレッドノータス。ここはドブ捨てと覚悟して(^_^;)[10→07→12]。

 結局、上記で名が出た馬はなんと12頭にもなってしまいました(^_^;)。

 ここで表の結論ですが、一覧で過去3年トップAが消えているということは、逆に「そろそろ来てもいい頃合い」です。
 アーモンドアイの予想オッズは1.6倍。これはもう抜けた存在であり、実績近走AA、馬順AのトリプルA。この馬を◎にしない理由がありません。なので◎アーモンドアイ。

 次に一覧Bのサートゥルナーリア。実近BB、馬順BのトリプルB。馬連1番人気は2.7倍。3歳馬Vだと17年ぶりとか。それは2002年Vの3歳シンボリクリスエス(父は外国馬)です。翌年も秋天を連覇したのでよく覚えています。
 同馬は2歳新馬Vから5戦[2120]とイマイチ。G2青葉賞を勝ってダービー3番人気2着でした。そして、後期神戸新聞杯(当時は芝20)を1番人気で勝ち、[4220]の成績をもって秋天挑戦。3番人気で勝ちました。

 今回サートゥルナーリアは[5001]、ホープフル1着・皐月1着のGI2勝、ダービー4着、前走神戸新聞杯1着と充分シンボリクリスエスに比肩できると思います。
 過去10年を見ると3歳馬は[021-]、2着2頭は10年ペルーサ(4人)と12年フェノーメノ(1人)。3着は14年イスラボニータ(1人)。この3頭に共通しているのは4連勝があったり、皐月・ダービーで着内だったり、イスラとフェノは前走G2セントライトを好タイム1着しています。サートゥルナーリアも着内に入って不思議ないと思います。よってこれも○とせざるを得ません。

 というわけで、表の◎アーモンドアイ、○サートゥルナーリア。馬連この一本。馬単はいつものように、欲深なのでウラの○→◎。残り上記10頭を3着候補として馬券を組みます。

◎02アーモンドアイ   A
○10サートゥルナーリア B
・16アルアイン     H
・09ダノンプレミアム  D
・15ウインブライト   12
・14ワグネリアン    E
・05アエロリット    F
・04スワーヴリチャード C
・07スティッフェリオ  11
・12ドレッドノータス  15
・06ユーキャンスマイル G
・08マカヒキ      09

 さて、ウラは設定しなくて良さそうですが、「終わってまさか」馬券、もしくはウラ●-◎○を厚めに買いたいところです。
 そうなると、いつものいちゃもん(^.^)。

 まずは02アーモンドアイV逸の可能性について。9戦[7110]。負けた2回が2歳新馬の2着と前走安田記念3着。
 新馬は芝14でした。ロードカナロア産駒らしい選び方でしょう。その後は未勝利1着から破竹の7連勝。今年GIドバイターフも勝って前走安田記念でまさかの1番人気3着。

 安田記念の直前予想で、私はアーモンドアイの危うさを以下のように書きました。
--------------
 まずルメール14アーモンドアイ。毎度書いているように牡牝混合の牝馬
1番人気は危険信号。あくまで牡馬とは2キロのハンデを貰っているので
あり、そのハンデによって「勝っている」とも言える。よって、何らかの
アクシデントが起こって数馬身の差ができれば、負けもあり得るし、3着
だってあり得る。
 また、安田記念は牡馬58キロ、牝馬56キロで、アーモンドアイは今回56
キロが初。あっさりクリアできるかどうか。
 そもそも3月末のドバイGIVから「なぜ安田記念」なのか。輸送疲れ
だってあるだろうに、充分休ませて次走宝塚記念で良かったのではないか。
他のドバイメンバーはみな宝塚のよう。あるいは、行きがけの駄賃でもう
1億取りに来たか(^.^)。または、宝塚で勝つための試走か。
--------------
 今回も牡牝混合の牝馬1番人気に変わりありません。昨年秋天では安田記念以来のスワーヴリチャードが1番人気10着に負けています。
 また、アーモンドアイの56キロはその安田記念だけとは言え1戦3着。安田記念は不利あっての3着であり、負けて強しだったし、この馬鉄砲は4戦4勝と得意。

 しかし、宝塚記念以来ではなく、安田記念以来としたことがどうしても引っかかります。もしかしたら宝塚も出るつもりだったのではないか。しかし、安田記念を負けたから無理せず休養とした。鉄砲4戦4勝に傲慢と誤算はないだろうか。
 鞍上ルメールだし、4着以下はないでしょうが、V逸2、3着ならあり得ると思います。父ロードカナロアに関しては、芝24のJCをレコード勝ちしているので大丈夫でしょう。

 次に3歳サートゥルナーリア。6戦[5001]で唯一負けたのがダービーの4着。
 このとき私はいちゃもんとして「ロードカナロア産駒であること、東京コース初、左回り初、鞍上ルメール→Dレーンに格下げ乗り替わり。基本先行馬で上がり最速34.1しかなく、最後ちょい差し食らうかもしれない」と書きました。

 ダービーでは怖いくらいにこの予想が当たって「ウラ●は逃げか番手の人気薄ロジャーバローズ」予想が的中したのですが、サートゥルナーリアはやや出遅れていました。
 そして、ダービー後の前走神戸新聞杯はルメールに戻り、8頭立てもあってスローペース。あっさり勝ちましたが、2番手先行で上がりが32.3。これは立派。
 今回ルメールがアーモンドアイを取ったので、初乗りスミヨン騎手に乗り替わりです。こちらのVはきついかもしれません。

 そこで、やはりウラ●の設定。ダービーと同じ方針でいきます(^_^)。

 展開図を見ると、○10サートゥルナーリアは7番手、◎02アーモンドアイは12番手ですが、指数は前者が5.1、後者が7.4と先行、中団タイプ。
 そして、前走の上がりベスト2は前者が神戸新聞杯芝24を32.3でA、後者は安田記念芝16を32.4でB。つまり、2頭の前後にいて「追い込んで先着できる馬はいないだろう」と見ます。そこで狙うはダービー同様人気薄の逃げA馬。

 そこでウラ●は国内近5走全て逃げている5歳牝馬の05アエロリット。今回単騎逃げが濃厚。
 忘れがちですが、桜花賞5着後NHKマイルに挑戦して勝っているGI馬です。
 全成績[4706]と2着や着外多く、昨年10月毎日王冠1着後の5走(今年1月アメリカのGI9着除く)は[0203]と逃げて2着が精一杯――と見えます。

 ただ、この馬昨年4歳時は2、3番手先行で[ヴィクマイル4着→安田記念2着]。タイムは[稍1324→良1313]。今年前期も同じローテで(今年は逃げて)[ヴィクマイル5着→安田記念2着]。このタイムはどちらも1309。
 5月の東京はチョーのつく高速馬場だったとは言え、これは同馬の成長と見ていいのではないでしょうか。今回勝てないとしても粘って2着はあり得ると思います。

 そして、休み明けの前走東京芝18の毎日王冠。もちろん逃げてコンマ2差の2着。タイムは1446。昨年も毎日王冠を逃げて1着。タイム1445。はかったように同じです。昨年はその後マイルCSに行き2番人気12着大敗。そして、今年は秋天芝20に挑戦です。

 最大の問題はこの芝20という距離。同馬は国内16戦のうち15戦が芝18以下で、芝20以上は3歳秋華賞の1戦だけ。そのときは1番人気7着。2番手先行してコンマ1.2差の負けでした。これで「芝20以上は無理」と見なされたようです。

 父クロフネはNHKマイルを勝ったけれど、ダービーは5着。しかし、その前は芝20を4戦して[3010]の実績があります。ただ、クロフネ産駒は供用15年で重賞43勝をあげているけれど、芝20以上を勝った馬が0(-.-)。さらに東京芝20を逃げ切ることは至難の業と言われます。
 思うに同馬の狙いはやはりマイルCSではないか。しかし、毎日王冠からマイルCSは間が開きすぎるので、秋天に出てきたのではないかと思います。だから、まー消えて不思議なし(^.^)。

 なのに、なぜウラ●に指名するのか。
 これはもう鞍上戸崎圭も気楽に乗れる。内枠に入ったし、勝とうなどと思わず、ぽんと出て、すたこらさっさと逃げる。そして、もしかしたら結構大逃げ打って「ばてたら終わり。あわよくば2着、3着狙い」に徹したら、案外逃げ粘りがあるかもしれない――そう思ってのウラ●です。なので、表の◎○に馬連。馬単は2着づけで購入します。

 今回買いたい単勝はないので、ひそかな単勝馬券として武豊マカヒキ。ダービー1着から勇躍凱旋門賞に参戦して失意の14着。その後立ち直れず、11戦未勝利のままです。今回もたぶん無理でしょうが、鞍上武豊に米粒ほどの期待をこめて(^_^;)。以上です。

---------------------------
 本紙予想
 印番馬      名 馬順
◎02アーモンドアイ   A
○10サートゥルナーリア B
・16アルアイン     H
・09ダノンプレミアム  D
・15ウインブライト   12
・14ワグネリアン    E
・04スワーヴリチャード C
・07スティッフェリオ  11
・12ドレッドノータス  15
・06ユーキャンスマイル G
・08マカヒキ      09
●05アエロリット    F

 さて結果は?

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。(御影祐)

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2019.10.24

別稿『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』第22号実践編九 (二の2)

 ようやく『鼻』の授業実践後半です。今回はいつものように「一言一句注意して読む」だけでなく、「書かれていないことまで想像力をふくらませて読む」ところにも注目してください。「傍観者の利己主義」と結末についておそらく驚嘆の解釈を提示します(前号の答えは文中にて)。
 なお、『鼻』が発表されたのは一九一六(大正五)年二月、第四次『新思潮』創刊号です。芥川龍之介二十五歳、その一、二年前に書かれたと推測されます。
 ちなみに、『鼻』を激賞した夏目漱石は同年十二月に逝去しました(この前置き、ぼんやり読んではいけません。二度読んで記憶にとどめてください)。
 もう一つ、加筆を重ねた結果、思った以上に長くなりました。そこで、どこまで読んだか確認できるよう、予定になかった小見出しをたくさん付けました。一度に読み切ろうとせず、少しずつお読み下さい。また、「傍観者の利己主義」の詳細については次号に回しました。

 九 一読法はなぜ通読をしないのか(その二) 
 (1)一読法による『鼻』の授業実践(前半復習)
  [以下今号 小見出しの小見出し]
 (2)芥川龍之介『鼻』の授業実践(後半)
 [ 一 ]  鼻が短くなると予想外の反応が
 [ 二 ]  周囲の反応と傍観者の利己主義説
 [ 三 ]  内供の豹変とその理由?
 [ 四 ]  作者はなぜ理由を解説したのか
 [ 五 ]  作者から読者への挑戦状
 [ 六 ]  周囲の反応123を検証する
 [ 七 ]  内供には明が欠けている?
 [ 八 ]  内供に理由がわからなかったわけ
 [ 九 ]  「傍観者の利己主義」説、最重要語は?
 [ 十 ]  二つのたとえ話
 [ 十一 ] 不幸とは?
 [ 十二 ] 推理と邪推
 [ 十三 ] 我々はいつでも傍観者の利己主義を発揮するか?
 [ 十四 ] 普遍的真実ではなく内供の邪推
 [ 十五 ] 漱石を土台として『鼻』はある
 [ 十六 ] 鼻が元に戻った内供の未来を予想する
 [ 十七 ] もう一つ「ありのままに生きる」未来予想

  [以下次号]
 (3)「傍観者の利己主義」について
  ・なぜ「傍観者の利己主義」と書いたのか
  ・作者の思い――愛すべき内供
 (4)なぜ通読をやめようと言うのか

-------------------
 実践編 目 次
 実践編前置き(1)・(2)
 一 社会(日本史) 二 社会(文化史)
 三 現在の学校で一読法を実践するには
 四 誤答率四割の原因を探る
 五 挫折に終わった一読法授業、その一
 六 実践編執筆の裏話と卒業試験問題
 七 国語教材と日本史教材の違い
 八 挫折に終わった一読法授業、その二
 九 一読法はなぜ通読をしないのか(その一)
 九 一読法はなぜ通読をしないのか(その二)
 (1)一読法による『鼻』の授業実践(前半復習)
 (2)芥川龍之介『鼻』の授業実践(後半) ―――本 号
 (3)「傍観者の利己主義」について
 (4)なぜ通読をやめようと言うのか
 十 実践編の「まとめ」

 理論編・実践編の後書き
-----------------
 本号の難読漢字
・可笑(おか)しそうな・慳貪(けんどん、欲深く思いやりのない人間のこと)の罪を受ける(仏教において「地獄に堕ちるぞ」といった意味合いの言葉)・陥(おとしい)れる・豹変(ひょうへん)・機嫌(きげん)・一括(ひとくく)り・些細(ささい)・勿論(もちろん)・喧伝(けんでん)・貶(おとし)める・平生(へいぜい)・被(こうむ)る

********** 小論「一読法を学べ」*************
 『 一読法を学べ――学校では国語の力がつかない 』 21

 九 一読法はなぜ通読をしないのか(その二)

(2)一読法による『鼻』の授業実践(後半)

[一] 鼻が短くなると予想外の反応が

 さて、前半最後における未来予想を終えると、いよいよと言うか、ようやく後半に進みます。内供の「長い鼻が短くなった」ところまでは意味段落三でした。私はそこまでを前半としたので、これから後半です(二つに分けると、分量では前半が四分の三、後半が四分の一です。それで構わないと思います)。
 内供は鼻が短くなったことで、「こうなれば、もう誰も嗤うものはないのにちがいない」と思った。
 授業では、これを内供の未来予想(期待)の言葉として、周囲の反応もあれこれ予想しました。
 我等の予想は三つに分けられ、「相変わらず嗤った=反感?」と「鼻が短くなって良かったですね」と言ってくれる=同情?」。そして「どちらでもない」反応として「ア・イ・ウ」とまとめました。予想の板書を再掲します。
 なお、授業では3の「ア・イ・ウ」に「傍観者・愛情・ありのまま」を追加しました。
--------------
 ○ 鼻が短くなった内供に対して周囲の人は《未来予想》

※ 内供の期待
 「もう誰も嗤うものはないのにちがいない」
 (普通の人としてみてくれるはず、陰で嗤うことがなくなるはず)
※ 周囲の反応
1 冷淡かもしれない。相変わらず陰で嗤うかもしれない。(内供に反感を抱く人?)
2 鼻が短くなって「良かったですね」と言ってくれる。(内供に同情している人?)
3 どちらでもない[反感・同情どちらの態度も示さない]
 (ア)内供に興味関心がない人。(気付かないかも?) 傍観者
 (イ)内供を愛している人(母親)。(黙っている?) 愛情
    内供に同情しているが、黙っている人。
 (ウ)内供の鼻が長くても、短くてもそれでいいと思える人。 ありのまま
--------------

 前号のように、作品前半を詳細に精読していれば、この予想にもう一つ「もっとひどい反応が示される」と入れたくなるかもしれません。それほどに内供の内心と表面の違い、策を弄したところ、感謝の言葉が出ないなど、悲観的な未来が起こるかもしれないと予感させます。つまり、ひどい事態が起こったとき、その理由はとても周囲の人だけに負わせるわけにはいかない、と感じます。

 それはともかく、鼻が短くなった内供が「幾年にもなく……のびのびした気分」」になった数日後、予期せぬことが起こります。
 前号で書いたように、次の段の冒頭は「ところが二三日たつ中(うち)に、内供は意外な事実を発見した」とあって、逆説の接続詞「ところが」で始まるので、「おやっ、次の変化が始まったぞ」とわかります。しかも、それは何か反対の出来事であると。一読法では前半をじっくり読んでいるので、「意外な事実」の内容は内供の期待と予想を裏切る事態、相当の事件が起こったな、と予想できます。

 では何が起こったか。意外な事実を確認していきます。出来事を内供の反応(内心)を含めて箇条書きにすると、以下の通りです[書き込みも入れました。数字は本文にはありません]。
---------------
※ 数日後の意外な事実 と(内供の内心)

1 内供と対面したある侍は「前よりも一層可笑(おか)しそうな顔をして~じろじろ内供の鼻ばかり眺めて」いた。
 初登場 ある侍! なぜ内供の鼻ばかり見ていたのか? 
2 鼻もたげを失敗した中童子は「下を向いて可笑しさをこらえていたが、とうとうこらえかねたと見えて、一度にふっと吹きだしてしまった」。
 再登場 中童子! 吹きだした理由は? 反感か?
3 内供の用を言いつかった下法師たちは「面と向かっている間だけは、謹んで聞いて」いるが、「内供が後さえ向けば、すぐにくすくす笑い出した」。
 初登場 下法師! くすくす笑った理由は? 反感か?
・内供(「以前はあのようにつけつけとは嗤わなかった」と不思議に思い、ふさぎこむようになった。
 内供の思い 不思議 ふさぎこむ 「つけつけ」とは?
【作者の解説】(周囲が示した言動の理由は「傍観者の利己主義」である)
 理由! 矛盾した二つの感情! 「傍観者の利己主義」とは? 作者なぜ?
・内供(「そこで内供は日毎に機嫌が悪くなった。二言目には、誰でも意地悪く叱りつける」ようになった)
  内供の変化! 不機嫌 誰でも意地悪く叱りつける なぜ?
4 鼻の治療をした「弟子の僧でさえ、『内供は法慳貪の罪を受けられるぞ』と陰口をきく程に」なった。
 再登場! 治療をした弟子 法慳貪の罪? なぜ陰口を言ったのか? 反感か?
5 ある日いたずらな中童子が二尺ほどの木の棒を持ち、「鼻を打たれまいぞ」と言ってむく犬を追い回していた。それは内供が食事の時に使っていた鼻もたげの板だった。
 中童子はなぜそんなことをしたのか? 反感か?
・内供(「中童子の手からその木の片(きれ)をひったくって、したたかその顔を打った……内供はなまじいに、鼻の短くなったのが、かえって恨めしくなった」)
 内供の怒り! 暴力! 彼はなぜ怒ったのか、なぜ暴力までふるったのか?
 結局「鼻が短くなって良かったですね」と言ってくれた人は一人もいない。
---------------

 ここでは前半最後の未来予想がどうなったか、その書き込みも増えます。最大の予想不的中は誰も「鼻が短くなって良かったですね」と言ってくれなかったことです(作者が書き忘れたのでないことは明らか)。

[二] 周囲の反応と傍観者の利己主義説

 実はこの書き込み部分はほとんど私の疑問や感想です。私は「侍」と「下法師」は「初登場!」、「中童子」と「鼻の治療をした弟子」は「再登場!」と書いて抜き出します。
 生徒の傍線や書き込みで最も多いのは「傍観者の利己主義」であり、これに疑問の[?]を付けたり、「周囲のひどい反応!」とか「理由=傍観者の利己主義!」と抜き出すことが多く、周囲の反応一つ一つはあまり重要視していません(つまり、さらりと読んで深く考えようとしないということです)。

 もちろん鼻の治療をした弟子が陰口を言った所に《同情が消えて反感!》と書くなら、これはかなり的確な書き込みです。この弟子は内供の策略に対して「反感と同情」を感じていた。あのときは同情が勝っていたが、態度が豹変した内供を見て同情が消え失せ、反感が表面化したというわけです。
 また、中童子が鼻もたげの板を持ってむく犬を追い回す場面は「なぜそんなことをしたのか?」と疑問を記す生徒が多い。ここはぜひ[?]を付けたいところです。

 問題はこの「なぜ?」に対してすぐに答えが出ることです。
 生徒に聞けば、「中童子は傍観者の利己主義を感じた」とか、「不幸を克服した内供に対してもう一度同じ不幸に陥れてみたいと思ったから」と返ってきます。
 しかし、この説明、わかったようで、よくわかりません。「同じ不幸に陥れてみたい」との気持ちが、どうして鼻もたげの板を持ってむく犬を追い回すことにつながるのか。疑問はむしろ深まるくらいです。

 私は周囲の反応と内供の心理、行動の全てに「なぜ?」と記し、周囲の反応は「反感か?」と[?]を付けました。と言うのは、周囲が示した言動はとても一つにくくれない、一括りにするべきではないと感じるからです。そこで周囲の反応を以下のように順番をつけて短く列挙しておきます。
------------------
 [周囲の反応]
 1 ある侍(内供の鼻をじろじろ見た)
 2 中童子(ふっと吹き出した)
 3 下法師たち(くすくす笑った)
 ※ 作者登場「傍観者の利己主義」説→内供の様子が豹変した
 4 鼻の治療をした弟子(陰口をきいた)
 5 中童子(「鼻を打たれまいぞ」と言ってむく犬を追い回した)
------------------

 作者が解説した傍観者の利己主義とは「人間の心には矛盾した二つの感情があり、誰でも他人の不幸に同情しない者はない。だが、その人が不幸を克服すると、物足りなさを覚え、もう一度同じ目にあわせたいと感じる。人はそのような意地悪な心を持っている」とまとめられます。つまり、内供の鼻が長かったときはみな内供に同情していた。だが、今や内供は不幸を克服した。それで周囲の人は物足りなさを覚え、もう一度その不幸に陥れてみたいという気持ちになった――と言わんばかりです。

[三] 内供の豹変とその理由?

 この解説を読んだ生徒は当然のように、周囲が見せた反応の理由として「傍観者の利己主義」を□で囲み、余白に抜き出します。そして、周囲の反応を一括りにして「ひどい行動」とまとめます。作者が解説しているのだから、そのようにまとめるのは無理からぬところです。
 そうなると、五つの反応の原因はただ一つ、「傍観者の利己主義」に集約されます。
 私は「そうだろうか。この作者の解説は正しいだろうか」と問題提起して1~5を一つ一つ検討します。

 その前に、周囲が見せた反応に対して「では内供の方はどの様な言動を取ったか」、それも以下のように抜き出しておきます。文頭の数字を(3)(5)としているのは上記123の後、45の後に入るという意味です。
------------------
 [内供の反応]
 ※ 作者登場「傍観者の利己主義」説
(3)内供は日毎に機嫌が悪くなった。二言目には、誰でも意地悪く叱りつけるようになった。
  ↑(鼻の治療をした弟子の僧でさえ、「慳貪の罪を受けるぞ」と陰口を言った)
(5)ある日むく犬を追い回す中童子の手からその木の片(きれ)をひったくって、したたかその顔を打った。
------------------

 もしも「傍観者の利己主義」説が書かれていなかったら、123の後直ちに(3)内供の変化へと続きます。すなわち、内供の短くなった鼻をじろじろ見た侍。次いで「ふっと吹き出した」中童子、「くすくすわらった」(ここはひらがなにします)下法師の様子が書かれた後、(3)内供は日毎に機嫌が悪くなって誰でも意地悪く叱りつけるようになった、という展開です。

 確かに人はわけもなく不機嫌になる生き物ではあります。しかし、「誰でも意地悪く叱りつける」となると、ただごとではありません。「誰でも」は周囲の人全て、寺に関係した人みんなと受け取れます。当然下法師も中童子もそこに入る。
 なぜそれができるかと言えば、内供がその寺で最も偉い人だからです。今で言うなら、社長に部長に課長、知事や市町村長など「長」と名の付く人。彼らは部下が失敗すると、責任ある者として叱責する。これもよくある話。

 だが、内供の叱り方は「意地悪く」というのです。これは周囲の者にとってかなり理不尽な、そんな些細なことも叱るのですか、と言いたくなるほどの叱責だったのではないか。
 あるいは、昨日も言ったばかりじゃないか。なぜ同じ失敗を繰り返すんだ、と怒鳴ったり、一つ叱り始めたら、あれもこれもと問題にしてなかなか説教が終わらない……等々部下にとって困った上司に変わったようです。

 この叱責は鼻の治療をした弟子には及んだのか。さすがに及ばなかった気はしますが、4にあるように弟子の方はあきれて陰口を言うほどだった。この「弟子でさえ」の「さえ」は注意したい言葉です。内供の悩みが深いことに気付き、同情した人でさえ陰口を言うのだから、内供の内心を知らない僧俗は、たくさんの陰口をひそひそ交わしただろうと想像できます。

 それほど内供の変化は過激なのに、作者がたった一行で済ませたのはちょっと不満ながら、ゆえに、こちらでふくらませねばなりません。
 余談ながら、4「弟子の陰口」に対して内供の反応となるべき(4)は本文にありません。
 敢えて創作するなら「弟子の言葉は陰口だったから、内供に届くはずもない」とでもなりましょうか。おそらく、内供に面と向かって「意地悪く叱りつけていないですか」と忠告する人もいなかっただろうと思われます。今で言うなら長と名の付く人が見せる「パワーハラスメント」でしょう。

 とにかく内供は激変した。そして、(5)ある日むく犬を追い回す中童子に対して暴力までふるった。ここはどうしても《内供が豹変した理由》を知りたい。作者からすると、読者が納得できる理由を書き込まねばならない。
 そこで作者は「傍観者の利己主義」説を挿入させた、ということになります。「人間というものは人が不幸を克服すると、もう一度その不幸に陥れてみたいと感じるような生き物だ。内供はそのような姿を見たので変わったんだ」と。

 こここそ次のようにつぶやいてほしいところです。「ほんとにそうなの? ほんとに周囲はそう思っていたの? 内供はそれをどうやって知ったの?」と。
 傍観者の利己主義説は4・5の後に入った理由説明ではありません。1・2・3の後に挿入されています。つまり「侍・中童子・下法師たち」は本当に内供をもう一度不幸に陥れてみたいと思ったのか。だから、じろじろ見たり、笑ったりしたのか――作者の解説は正しいか、検証されねばなりません。

[四] 作者はなぜ理由を解説したのか

 このように内供と周囲の様子をいろいろ想像したところで、いよいよ肝心の話題に移って私は次のように問題提起します。
「では、内供が豹変した理由は周囲が傍観者の利己主義を示したから、つまり周囲が意地悪な心を示したから――となるよね(生徒うなずく)。でも、周囲の人が意地悪な心を持っているからと言って人はそんなに変わるものだろうか。特に中童子を殴るほどの暴力行為を起こすだろうか」と聞くと、
「それは中童子が鼻もたげの板を持ってむく犬を追い回していたからでしょう?」との答えが返ってきます。

「確かにそれは関係ありそうだ。だが、中童子はなぜそんな行動を取ったんだろう? それも傍観者の利己主義であり、意地悪な心からかい?」と問えば、うなずく生徒だけでなく、頭をひねる生徒もいます。内供のように「どうもそれだけではない。もっと深い何かがありそうだ」と感じるからでしょう。
 中には「私もこの部分はよくわかりませんでした。なぜ中童子がむく犬を追い回したのか、それも鼻もたげの棒を持って『鼻を打たれないようにしろ』と言ったのか。そして、内供はなぜひどく怒って中童子をぶったのか。わかりそうだけど、うまく説明できません」と言う生徒もいます。
 私は「傍観者の利己主義説だけでは何か足りないと感じるのは鋭い感覚だよ」と応じます。

 結論を先に書くと、1・2・3で示された周囲の反応は驚きと「わらい」だが、この「わらい」を、内供は漢字の「嗤い=嘲笑」と感じた。そして、4の「陰口」は鼻の治療をした弟子が内供の豹変を見たゆえの言葉であり、5も内供の変化(意地悪く叱りつけるようになったこと)を受けて中童子が悪意ある行動を取った――それが描かれている。特に4と5は1・2・3と全く異なっており、決して同じ理由による言動ではない。
 だからこそ一つ一つ分けて検討する必要があるのです。

 ところが、こうした考察をさせてくれないのが本作です。作者は3の後で、周囲が示した反応の理由を一つにまとめて「傍観者の利己主義」と解説しました。内供はなぜつけつけ嗤われたのか。「その理由は人間が持つ傍観者の利己主義であり、それが内供に対して発揮されたから」と言うのです。
 本来の一読法なら、周囲の反応一つ一つを検討して「なぜ?」の原因・理由を探ります。しかし、その答えが作者によって明かされてしまいました。それも一つだけ。なぜ作者は答えを明かしたのか。この「作者なぜ?」はかなり難解です。
 もちろん「そんなの作家の勝手だろ」とは言わせません。純文学創作者は「どのように描くか」について心身をすり減らし、練りに練っている人たちです。思いつきをさらりと書くような作家など一人もいないと思います。

[五] 作者から読者への挑戦状

 私はこの部分を作者芥川龍之介による読者への挑戦状と受け取りました。
 まるで「ぼくは周囲が示した反応の理由を一つだけ書きます。読者は傍観者の利己主義説に賛同されますか。そんなことはありませんよね。もしも同意されるなら、あなたは内供さんと同じですよ」とでも言うかのように(後述)。

 以前次のように書いたことがあります。「生徒は『傍観者の利己主義(人は意地悪な心を持っている)』といった答えを知ると、なかなかそこから離れることができない」と。
 一読法の根本は極端に言うと、登場人物全ての言動、心理について「なぜ?」とつぶやくことです。しかしながら、表面に現れた一つの答えを知ると、生徒は「なぜ?」と問うことを忘れ、他の可能性がないか考えることをやめてしまう。結果、「それが重要だ」と思って「傍観者の利己主義」の方を一生懸命再読して、そちらの言葉には傍線を引いたり□で囲むのに、周囲の反応の方は「ひどい反応」の一言で終わりにしがちです。

 このようなことは以前もありました。鼻を短くする治療のところで、内供は策を弄し、弟子はそれを見抜いた。作者はそこで「内供のこの策略がわからない筈はない」と書いた。「何々しない何々はない」は二重否定であり、強い断定。自信にあふれた言葉です。

 私たちは人と話しているときなど、このように自信を持って断定されると、「あれっ」とつぶやいたり、「本当にそうだろうか?」と疑問を持つことを禁じられたような気持ちになります。相手から「こんなことは誰でもわかる。明白なことではないか」と言われた気がして「私にはよくわからないんですけど……」と言うのが恥ずかしい気持ちになるからです。

 だが、五歳児なら「知らないことが恥ずかしい」などと感じません。だから、何でも平気で「それはなぜ? どういう意味? ほんとにそうなの?」と問うことができます。一読法授業とは正に「五歳児に戻る」訓練なのです。
 私はここで「作者の解説を鵜呑みにしちゃいけない。周囲の反応についてもっと精読しなきゃ」と言います。

 ただ、このように書くと私が作者芥川龍之介を「批判している」と思われるかもしれません。
 もちろんそんなことはありません。この部分は読者が最も誤解しやすいところであり、その誤解に気付かねばならない。「傍観者の利己主義」と解説した作者がおかしいのではなく、読者が「答えはそれ一つ」と思い込んで、「なぜ?」と問い、さらなる検討をやめてしまう。そこが問題ありと言いたいのです。
 作者は周囲が見せた反応の理由を一つだけ書いた。「それでいいのですか」とひそかに問うている。もしも読者が「傍観者の利己主義」説を使って周囲の反応、対する内供の言動を全て説明しようとするなら、それは作者が仕掛けたわなにかかったことを意味する――と私は考えています。

[六] 周囲の反応123を検証する

 では、傍観者の利己主義の前に、内供が周囲の反応に対して不可解に感じた部分(1・2・3)をしっかり読んでいきます。
 内供は鼻が短くなったことで「こうなれば、もう誰も嗤うものはないのにちがいない」と思った。ところが、予期に反して嗤われている。

 最初に登場するのは内供と付き合いのあった一人の「侍」です。この人物は「僧俗」の「俗」を代表しています。「前よりも一層可笑しそうな顔をして~じろじろ内供の鼻ばかり眺めていた」とあり、一例であっても、そのような人は他にもいたであろうと想像できます。彼らは内供の鼻をただ見つめるだけで何も言わなかった。おかしそうな顔はしているのに。なぜか?

 ここで「ある侍はなぜ内供の鼻ばかり見て何も言わなかったのだろう?」と問えば、生徒の答えは明快です。「内供がこれまで長い鼻のことを何も語らず、気にしない顔をしてすましていたのだから、ここで改めて話題にすることもしづらいはず」と。

 私も「彼らは寺の僧ではない。内供とたまにしか会わない、いわば遠くの人。当然内供の内心を知らない。もしも内供がとても悩んでいると知っていたら、つまり、普段から長い鼻を話題にしていたら、すぐに「おや、鼻が短くなって良かったですね」と言っただろう。だが、これまで一度も鼻について話題にしたことがなかった。
 侍は『話もろくろくせずに、じろじろ内供の鼻ばかり眺めていた』とある。それは自分から鼻の話題は切り出しづらいので、内供から話題にしてくれるのを待っていた、と解釈できる。侍の心理を探るなら、『やっぱり内供さんは長い鼻を悩んでいたのか。だが、短くした今も何も語らない。さて、こちらから何か言った方がいいのか、言わない方がいいのか』という戸惑いの気持ちだろう。
 結局、二人はこの件を語ることなく、別れたようだ。もっとも、さほど親しくない人に自分の悩みを打ち明ける人はそんなにいないよね」と補っておきます。

 そして、次に登場するのが以前鼻もたげで失敗した「中童子」と、(初登場の)「下法師たち」。彼らは僧俗の「僧」を代表している。いわば内供の近くの人であり、日々内供と接している人たちです。

 まず中童子は「可笑しさをこらえかねた」ように「一度にふっと吹き出して」しまう。そして、用を言いつけた下法師たちは面と向かっているときは神妙に聞いているけれど、「内供が後さえ向けば、すぐにくすくす笑い」出す。それも「一度や二度の事ではない」とあります。一体この「わらい」は何だったのか。

 この疑問はしばし保留として先を読めば、内供がこれら周囲の反応に対して不可解な思いを抱いたことがわかります。「同じ嗤うにしても、鼻の長かった昔とは、嗤うのにどことなく様子がちがう。そこにはまだ何かあるらしい」と感じる。「前にはあのようにつけつけとは嗤わなんだて」と内供はつぶやきます。
 ここで当然「つけつけ」の意味を辞書で確認します。その前に何名かの生徒に「つけつけと嗤う様子を表現しなさい」と言ってよく演技してもらったものです。
 生徒はおかしさをこらえるように「くっくっ」と笑ったり、声は出さずににやにやしたり……面白いところでは、隣の生徒を引き込み、二人で顔を見合わせて「声を出さずに大笑いする」なんてのもあって、その仕草はそれこそ爆笑ものです。総じて笑い声は出ていないとイメージする方が多いようです。

「では、辞書で確認してみよう」と調べてみると、「つけつけ」とは「遠慮や加減をしないで、思ったことをはっきり言うさま。ずけずけ」とか、「無遠慮に振る舞うさま」とあります。意外にも遠慮なく、あからさまに嗤われたことがわかります。我々が受け取るイメージと違って内供には、はっきり嗤い声が聞こえていたようです。
 つまり、内供の鼻が長いときは、嗤っていたとしても遠慮がちであった。内供の目に見え、耳に聞こえるような嗤い方ではなかった。それが鼻を短くしたとたん、遠慮も加減もなく、ずけずけ嗤われるようになったというのです。「一体なぜ?」と思います。

[七] 内供には明が欠けている?

 ところが、ここで「内供には、遺憾ながらこの問いに答えを与える明(めい)が欠けていた」と書かれます。「明が欠けていた」の「明」とは明らかな知恵、考える力であり、それが欠けている。つまり、内供にはなぜ周囲が以前と違う反応を示すようになったのか、その理由がわからなかった、と言うのです。

 もちろん、表面的な理由は内供の鼻が短くなったことにある。内供も「自分の顔がわりがしたせい」であり、「見慣れた長い鼻より、見慣れない短い鼻の方が滑稽に見える」からだろうと考えた。だが、もっと深い理由がありそうだ。それが内供にはわからない、というわけです。

「ちなみに『明が欠けていた』という表現は内供じゃなく、作者の言葉だね。それとこの表現には《上から目線》と言うか、少々軽蔑的な響きも感じられる」と補足します。
 ここでつぶやきたい疑問があります。それは「内供はなぜわからないのか? 明が欠けているからと作者は言う。では、内供に必要な考える力とは一体何だったのだろうか?」と。

 私はこの疑問を解明するために、「この部分普通は次のように書くのではないか」と提起します。

 「内供には、遺憾ながらこの問いに答えを与える明が欠けていた」
→「内供にはなぜ周囲の僧俗がつけつけと嗤うようになったのか、その理由がわからなかった」と。

 こう書けば済むところを、作者は「明が欠けていた」などと皮肉っぽく、しかし自信に満ちて断定した。彼に「わかるはずがない」とでも言うかのように。その一方、この少し前には、理由がわからず「ふさぎこむ」内供について「愛すべき内供」とあることにも注目させます。
 要するに、内供についてかたや「愛すべき」と言い、かたや「明が欠けていた」と言う。この二つの表現には作者の矛盾した心情が感じ取れます。『鼻』を執筆したのは芥川龍之介が二十歳を少々過ぎた頃です。

 矛盾した心情の一つは「あんたは五十にもなって、内道場供奉という高僧にも選ばれ、仏教を学んだだろうに、そんなことさえ気付かない。周囲の気持ちを推理できないのかい?」といった非難の気持ち。もう一つは「でも、なかなかわからないだろうね。それは無理からぬことかもしれない」という同情の気持ち。
 そこで「これまで周囲の心情として反感と同情の言葉が出てきた。作者もまた内供に対して反感と同情の気持ちを持っていることがここでわかる」と説明しておき、相反する感情がなぜ作者にわき起こるのか。そして、なぜそれを明かすのか――この疑問は「最後に改めて考えたい」とします。

[八] 内供に理由がわからなかったわけ

 もっとも、内供に周囲が示した反応の理由がわからなかったわけは、すでに前半に書かれています。内供はなぜわからなかったのか。作者が「明が欠けている」と見なした根拠はどこにあるのか。この答えを導き出すための質問が以下、
「鼻が短くなったとき、我々は未来を予想した。その中のある部分を読めば、『ああ、これでは内供に周囲の反応の理由はわからないだろう』と推測できる表現がある。それはどこ?」と聞けば、生徒はしばしの熟考後「『こうなれば、もう誰も嗤うものはないのにちがいない』のところですか?」との答えが返ってきます。
 内供は周囲が誰も嗤わないだろうと予測している。「予想外の出来事が起こったので、理由がわからないのだ」と。

「そう。内供は鼻が短くなったことで『もう誰も嗤うものはないのにちがいない』と思って他の可能性を全く考えなかった。我々は他の可能性をいくつも考えた。もしかしたら『相変わらず嗤われるんじゃないか』とか、『短くなって良かったですねと言ってくれるんじゃないか』とか、無関心で黙っているかもしれないとか。つまり、未来をあれこれ予想した。
 このようにいろいろ考えられるのが『明がある』人の特徴であり、逆に一つしか考えられない人のことを、作者は『明が欠けている』と言っているんだ」

 ここで私は板書した未来予想の内供のところに「明が欠けた生き方=一つのことしか考えられない」、周囲のところに「明のある生き方=可能性をいろいろ考えられる」と追記します。そして、「内供に必要な《明》ってこのようにいろいろ考えることができる力なんだ」と補足します。

 さらに、続けて「念願かなって鼻が短くなったとき、内供は未来を一つしか予想できなかった。『こうなれば、もう誰も嗤うものはないのにちがいない』と。ところが、『意外な事実を発見した』とある。この『意外』というのは、未来をいくつも予想した我々読者にとっての《意外》ではない。内供一人にとっての《意外な事実》だ。
 内供は他の可能性を全く考えなかった、考えられなかった、考えようとしなかった。だったら、理由がわからないのは当然じゃないか。だから、作者が登場して理由を教えてあげた……。

 だが、こう考えてみると、ある大変なことに気付くね。なんと作者は周囲が示した反応の理由を一つしか書いていないんだ。一つとは限らないじゃないか」

 そろそろ読者各位はお気づきでしょうか。この理屈を押し通すと、作者こそ《明が欠けている人》になりはしませんか。なぜなら、作者は周囲が示した反応の理由を「傍観者の利己主義(人は他人の不幸に同情するが、その人が不幸を克服すると、物足りない気持ちになってもう一度その不幸に陥れてみたいと感じる)」と一つしか書いていないからです。さあ、どうする?

 あるいは、このようにつぶやかれるでしょうか。「一つしか思いつけないなら、芥川龍之介だって明の欠けた人だ」と。そして、「人の不幸は蜜の味という。人間なんて誰でも人の不幸を喜ぶような意地悪な心を持っている。それは人間の普遍的真実だ」と作者の解説に同意されるなら、読者もまた《明の欠けた人》ということになりはしませんか。

[九] 「傍観者の利己主義」説、最重要語は?

 この疑問をどう解決するのか。そこはひとまず保留として、次の段落において「傍観者の利己主義」を含む作者の解説が披露されるので、それをもっと検討します。
 この部分、私としては「作者の解説は正しいか?」と書き込んでほしいところです。が、そのような疑問を提起する生徒はまずいません。そこで次のように質問します。

「『傍観者』・『利己主義』の意味がわかりづらいと[?]を付けた人も多いだろう。そこはひとまず置いといて、この部分の最重要語として《傍観者の利己主義》を□で囲って余白に抜き出した人は?」と挙手を求めます。
 生徒は当然のように全員手を挙げます。
「確かに傍観者の利己主義は周囲の反応がなぜ起こったのか。その理由を説明している。だが、ここにはもっと重要な言葉がある。その言葉こそ□で囲い、[!]を付けて抜き出さなきゃならない。それはどの言葉だ?」と尋ねてさらなる熟読を求めます。

 では、その言葉とは何か。以下「傍観者の利己主義」説を全て掲載しますので、読者各位も(先を読まずに)考えてみてください。
 私はその後「この作者解説はほんとに周囲の人の反応を説明する理屈だろうか。違うんじゃないか」と問題提起します。この質問の意味するところと、答えも考えてみてください。よーく読めば「わからない筈はない」と思います。

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 人間の心には互いに矛盾した二つの感情がある。勿論、誰でも他人の不幸に同情しない者はない。ところがその人がその不幸を、どうにかして切り抜けることができると、今度はこっちで何となく物足りないような心持ちがする。少し誇張していえば、もう一度その人を、同じ不幸に陥れてみたいような気にさえなる。そうしていつの間にか、消極的ではあるが、ある敵意をその人に対して抱くようなことになる。――内供が、理由を知らないながらも、何となく不快に思ったのは、池の尾の僧俗の態度に、この傍観者の利己主義をそれとなく感づいたからにほかならない。
 そこで内供は日毎に機嫌が悪くなった。二言目には、誰でも意地悪く叱りつける。……
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[以下の空白は答えを見る時間を延ばすためです。あれこれ考えた人は先へどうぞ]


 さて、答えです。「傍観者の利己主義」以上に重要な言葉、それは「敵意」です。
 そして、この部分は「周囲が示した反応を説明する理屈」ではなく、「内供の内心を――内供が心中感じたこと」を説明しています。作者が解説したのは内供の感情です。内供はつけつけと嗤う周囲に対して自分への敵意を感じ取ったのです。なぜそう言えるのか。

 さすがに再読三読して「傍観者の利己主義よりもっと重要な言葉は?」と聞けば、「これですか」と指摘できる生徒が増えます。しかし、「矛盾」とか「感情」と答えるなど、まだわからない生徒には、
「傍観者の利己主義のところはここに出てくる別の言葉に置き換えることができる。その言葉は?」と聞けば、ようやく「敵意ですか?」と返ってきます。

「そう。《敵意》だ。内供が何となく不快に思ったのは池の尾の僧俗の態度に、敵意を感じたからだ。敵意の方が傍観者の利己主義よりよっぽどわかりやすい。それも消極的な敵意とある。消極的の反対語は?」
「積極的!」
「消極的も積極的も以前登場していたね。では、積極的な敵意とはどのような態度、言動だろうか?」と問えば、「面と向かって激しくののしったり、憎々しい目をして暴力をふるわれそうになったり、事実暴力をふるわれること」などが出てきます。「アメリカだったら銃、日本だったらナイフを突きつけられたら、敵意を感じると思う」との発言もあります。

「そうだよね。では、内供が感じた消極的敵意を端的に表した言葉は?」
「つけつけと嗤う、ですか」
「そう。池の尾の僧俗――僧侶と一般の人は鼻が長かったときは嗤っていたとしても、陰に隠れていた。ところが、鼻を短くしたら、あからさまに、無遠慮に嗤う声が聞こえるようになった。内供はそれを自分に対する敵意と感じたわけだ。

 これを逆に言うと、鼻が長かったとき、内供は周囲の反応を敵意と感じたことはなかったことがわかる。なのに、鼻が短くなったら、敵意だと感じた。そして、消極的であろうが、敵意を感じたからこそ、その後の内供は変わった。『二言目には、誰でも意地悪く叱りつける』とある。内供は鼻が長かったとき、誰でも意地悪く叱りつけるような人ではなかった。ところが、内供は変わった。終いにはいたずらな中童子に暴力までふるってしまった。これこそ内供が示した敵意、敵対行動だ。報復と言っていいかもしれない。『お前達が私に敵意を示すなら、私も報復するぞ』といった感じだ。
 内供が周囲の態度や言葉、つけつけと嗤う声に敵意を感じたことは最後に『それとなく感づいた』とあることからもわかる。つまり、作者が説明したのは《内供の感情》なんだ」

 このように読みとると、またも「作者なぜ?」と書きたくなる新たな疑問が生まれます。
 読者にとっては以下のように、「傍観者の利己主義」を削除して「消極的な敵意」と書いてもらった方がわかりやすかったはずです。

 内供は理由を知らないながらも、池の尾の僧俗の態度に、消極的な敵意を感じた――と。

 ところが、作者は「敵意」としていいところを突然のように「傍観者の利己主義」と書きました。「一体それはなぜ?」とつぶやきたくなるし、先程書いたように、「なぜこの理由一つしか書かなかったのだろう?」との疑問が湧きます。

[十] 二つのたとえ話

 この件もまたひとまず保留として、私は周囲が見せた1~5の反応と内供の言動(3)と(5)をもっと精読し、作者による「人間の心には互いに矛盾した二つの感情がある~傍観者の利己主義」説について「一見人間の本質を語っているように思える。だが、そうだろうか」と提起します。
 ここで私が用意するたとえ話は二つ。一つは不謹慎ながら「校長先生のはげ頭」、もう一つは(前々号で取りあげた)「もしも自分の親や親友が病気で入院したら」の具体例です。

 まず周囲の僧俗が最初に見せた反応について
 1 ある侍は内供の短くなった鼻をじろじろ見た、
 2 中童子はぷっと吹き出し、
 3 下法師たちはくすくすわらった。

「これらは敵意だろうか」と問題にします。「たとえば、敢えて例に挙げると校長先生のはげ頭。男性の校長先生は一般的に頭髪の薄い人が多い。その校長先生が朝礼で『うそをつくのは良くないことです』と訓辞を垂れている。髪を赤く染めた女子生徒に対して『それは校則違反だ。頭髪は自然のままで。髪を染めるのはやめましょう』と説教している……としよう。

 ところが、ある日あるとき校長先生の頭がふさふさと真っ黒になっていることに気付く。彼はかつらをかぶった。それを見たとき、君らはぷっと吹き出し、みんなでそれを話題にして陰で笑うだろうね。それに見ちゃいけないと思いつつ、じろじろ眺めるんじゃないだろうか」
 生徒はほぼ全員うなずきます。

「でも、それは反感か? 敵意か?」と聞けば、「別に校長先生に反感とか敵意は持たない。ただ、何だか失望するし、今まで生徒に対して言ってきたことは何だったのだろうと感じる」と答えます。
 私はさらに「では、もしもかつらをかぶった校長先生が君たちを、がみがみ叱ったり、君の生活態度を厳しく注意したらどうだろう」と聞けば、「反感が強くなるかもしれないし、自分だけしつこく言われたら、敵意を感じるかもしれない」との感想が出てきます。

 これを内供と周囲の僧俗に当てはめれば、1・2・3は「反感」ではない。ぷっと吹きだして笑っただけ。嘲笑ではなかった可能性が高い。もちろん敵意なんかではない。ただ、鼻が短くなったことで「なんだ。そうだったんだ」と気付いた。「今まで内供様は鼻が長いことなど気にもしていない」と思っていた。そのような態度を示していたのだから。だが、それは外見だけであることがわかった。

 今まで内供の内心と表面の違いについて知っていた人は、鼻の治療をした弟子などごく少数であり、多くの僧俗は知らなかった。だが、鼻を短くしたことで、内供の内心が一気に表面化した。つまり、うそをついていたことが白日の下にさらされてしまった。今まで見せていた態度はうそだとわかった。

 周囲はこれまで内供を、皇室にも出入りするほどの高僧であり、有徳の人として尊敬していたかもしれない。だが、そのイメージは一気に崩れた。尊敬はおそらく失望や落胆に変わっただろう。周囲はその気持ちを、内供の鼻をじろじろ見るとか、くすくすわらうことで表した。鼻を短くした内供は普通の人になったのだから、もう遠慮する必要もないと感じた。だが、周囲が見せたこれらの反応は《敵意》ではない。嘲り笑うという意味の嘲笑でもなかった。

 このように、校長先生のたとえ話によって三者の反応は《敵意》ではないと理解できます。ただし、作者はそのつもりで書いているか、と疑問が湧くかもしれません。もちろん作者もそのつもりで書いています。それはある言葉からわかります。

「三者の《わらい》が嘲笑ではないと言い切れる根拠はある言葉からわかる。作者は侍、中童子、下法師の《わらい》はほぼ同じであること、対して内供が感じた《わらい》は別種のものとして明確に分けている。さて、その言葉とはどれだ?」と尋ねます。
 これは一言一句念入りに読まなければ出てこない問いです。わからないようだと「それは違う言葉ではない。同じ言葉で漢字表記を変えている」とヒントを出すと、さすがに「笑うと嗤うですか」と気付きます。

「そう。ある侍のところは『可笑しそうな顔』であり、中童子も『可笑しさをこらえていた』、下法師たちは『くすくす笑い出した』と全て《笑う》の漢字が使われている。だが、その直後内供の内心を描いたところでは、『同じ嗤うにしても~嗤うのにどことなく様子がちがう』と『嗤う(嘲笑する)』の漢字を使っている。作者はちゃんと分けているんだ」

 続けて「このように周囲が最初見せた《わらい》はあまり深い意味のない『笑い』だった。だが、内供はそれを嘲笑の嗤いと見なし、なおかつ自分への敵意がこめられていると感じた。だから、彼は機嫌が悪くなり、やがて意地悪く叱りつけるようになった。つまり、内供も敵意を露わにし始めた。

 すると、今君たちが言った通りだ。周囲もまた内供の敵意に対して反感と敵意を強める。鼻を短くする治療をした弟子でさえ、内供への同情が消え、反感の思いは『慳貪(けんどん)の罪を受けるぞ』と陰口として表された。ほんとは『地獄に堕ちるぞ』と言いたかったのかもしれない。そして、中童子だが、その前に……」

「どうだろう。もうそろそろ傍観者の利己主義と解説したところは周囲の人について書かれたものではないとわかったかい?」と聞きます。しかし、遺憾ながら生徒はまだぽかんとしています(読者各位もそうでしょうか)。

[十一] 不幸とは?

 ならば、と私は傍観者の利己主義説が言う「不幸」について考えます。「そもそも問いたい」と言って。
「一つ目、そもそも我々が長い鼻を持つことは不幸なのだろうか。二つ目、内供がそれを不幸であると感じていたなら、周囲の人はどうやって内供の内心を知ったんだ。三つ目。内供がその不幸を克服しようと努力していることを周囲はどうやって知ったんだ?」と。

 たとえば、長い鼻の場合、人間界に長い鼻を持つ人はいまだ一人も発見されていない。だが、猿の世界には「テングザル」と言って正に内供のような長い鼻を持つ猿がいる(知らなければ昔は百科事典で、今ならネットで確認させます)。
「では聞きたい。テングザルは自身長い鼻を持っていることを不幸と感じるだろうか」と。
「喋らないからわからないけど、たぶん感じないだろうと思います」
「そうだね。内供の悩みはそれが自分一人しかいなかったことだ。もしも長い鼻を持つ人がたくさんいたら、彼は食事の時など不便を感じたとしても、自分を不幸とは思わなかっただろう。

 そして、これでわかることがある。たとえば、私たちは片腕のない人を見ると、それは不幸だと思う。目が見えなければ、それも不幸だと思って同情する。だが、当人が不幸と感じているかどうか。不便であると感じても、不幸とは感じていないかもしれない。
 自分のことを不幸だと感じていれば、それは不幸なことだ。だが、不幸と感じていなければ、それは不幸でも何でもない、ごく普通のことになりはしないか。もしかしたら、不幸とは事実そのものではなく、不幸と感じることが不幸なのかもしれない……」

[十二] 推理と邪推

 そして、後の二点に移ります。こちらははすぐに答えが出ます。
 内供は物心ついて以来、表面では長い鼻を気にしないような顔をしていた。内心はかなり悩んでいたので、消極的・積極的な解決法を探ってきた。だが、全く効果がなかった。この全てを誰にも打ち明けていない。だから、内供の内心を知る人はいない。
「かと言って内供の悩みが深刻であることを誰一人気付かなかったか?」と問えば、これまた「そんなことはない」と言える。
 我々は前半をしっかり読んできたので、「気付いた人がいる。最低限鼻の治療をした弟子だけは内供の悩みが深刻であること、治療法を探していること、それらを隠していることを知っていた」との答えが返ってきます。

 ここで「もう一人、内供の内心を気付いた人がいるんじゃないか」と質問します。
 後半で登場した「ある侍、下法師、中童子」と読みあげれば、「鼻もたげで失敗した中童子だ!」の答えが出ます。
「そう。以前中童子が鼻を持ち上げるのを失敗した場面で、内供はどのような態度を取ったか、深く検討しなかった。だが、ここに来て内供が誰でも意地悪く叱りつけるようになったとき――その中に当然中童子も入っているだろう、内供はお粥事件を思い出して中童子には特に厳しくあたったかもしれない。

 そうなれば、中童子だって内供への反感を強め、自分だけ集中攻撃されていると、強い敵意を感じたはずだ。だから、中童子は鼻もたげの板をもってむく犬を追い回し、『鼻を打たれないようにしろよ』と内供への敵意を露わにした。
 ならば、鼻もたげで失敗したとき、内供が取った態度や言葉を想像できるのではないだろうか。内供は果たして『いい、いい。誰でも失敗はある』とか『大したことではない』と言っただろうか」
 生徒からは「かなりきつい、厳しい言葉で叱られたのではないか」との答えが出てきます。

「そうだね。あのときは知らなかったけれど、鼻の治療をしたとき、鼻自体は熱湯に浸かっても熱さを感じないとあった。つまり、長い鼻を熱々のお粥に落としても、別にヤケドするわけではなかったんだ。だが、自分の鼻が、つまり自分が粗末に扱われたと思えば、内供はかなりの剣幕で怒ったと想像できる。

 また、内供は寺の長だ。その他大勢の僧侶や修行僧は集まって食事を摂るけれど、内供の食事は一室で、鼻もたげの弟子と二人だけだったはず。中童子が鼻もたげを失敗したとき、内供は他の僧がいないこともあって余計に激しく叱責したかもしれない。結果、中童子は内供の内心と表面の違いに気付いた。彼が反感を覚えたことはそれを笑い話として言いふらしたことからもわかる。

 かと言ってまだ少年の中童子はそれを根に持つほど意地悪い人間ではないようだ。今や内供の長い鼻は短くなった。はじめてそれを見たとき中童子はぷっと吹き出す程度だ。下法師たちの笑いと大差ない。反感はあったとしても、ただおかしかっただけだ。
 そのとき内供は聞けば良かった。『何かおかしいことでもあるのかい?』と。
 中童子は正直に『内供様の鼻が突然短くなったのでびっくりしました。でも、短くなって良かったですね』と答えたかもしれない。
 だが、内供は聞かない。自分の内心を打ち明けないように、人の内心を聞こうとはしない。結局、内供は推理するしかない。あれは嘲笑であり、それ以上にひどい敵意に違いないと。

 その後内供が中童子を標的としてきつく叱っているなら、鼻もたげの失敗を、単なる推理ではなく邪推した可能性もある。邪推とは人の気持ちを悪く推し量ること。自分に悪意をもっていると疑ってかかることだ。
 回り回った笑い話は内供の耳にも入る。それを喧伝した張本人は中童子しかいない。内供は思う。『あのとき中童子はわざとくしゃみをしたのではないか。はじめから私を貶(おとし)めようと策を弄したのではないか』と」

 ここで生徒から「先生、そりゃあ考えすぎです」との言葉は出ません。内供こそ鼻の治療をしてくれた弟子に策を弄した人ですから。
 もちろんこの想像は策を弄する人ほど、他人の策に敏感であるという傾向を使っています。そういう人ほど相手は自然で素直な言動を取っているのに、策略ではないかと疑ってしまうのです。

 最後に私は中童子がむく犬を追い回した理由について解説します。
「このように考えをめぐらせれば、内供が中童子に対して特に意地悪く叱りつけるようになったことは充分想像できる。中童子は鬱憤がたまったのではないか。内供を殴ってやりたいと思ったことがあるかもしれない。だが、偉い人にそのようなことはできない。それくらいはわかる。結果、中童子は内供への敵意をむく犬に向けた。
 これはいじめを受けた子がいじめっ子に歯向かうのではなく、年下の子をいじめたり、小さな動物を虐待するのに似ているね。中童子は内供に直接手をあげることはできない。だから、むく犬を内供と見なし、鼻もたげの板を使って追い回したんだ。

 この場面でも中童子がまだまだ子どもとわかる表現がある。彼は最初から広々とした境内でむく犬を追い回したのだろうか。いや、おそらく隅っこの方だ。そこにたまたま捨てられた鼻もたげの板を見つけた。もう使われることはないと捨てられたのだろう。中童子はすぐそれに気付いて手に取る。
 さらにたまたま野良犬が尾っぽを振りつつ近付いてきた。よく見かけるむく犬だ。彼は寺で残飯にありつけるので人なつっこいはずだ。自分がひどい目にあうとは思ってもいない。
 中童子はむく犬の顔を鼻もたげの板でぱちんぱちんと叩いた。内供を殴っている気がして気持ちよかったはずだ。そのうち叩き方が強くなる。
 すると、犬はいやがって逃げ始めた。中童子はそれを追っかけた。彼はそれに熱中して広い境内に出てきたことを忘れ、周囲に人が集まり始めたことにも気付かず、『鼻を打たれないようにしろよ』とむく犬を追い回した。

 これもまた多くのいじめが初めはひそかに行われているのに、やがて大っぴらになるのとよく似ている。近くにいる人はそれに気付く。だが、いじめられている方が叫び声をあげないと、遠くにいる人は気付かない……」

 最後の話は「ちょっと本題から逸れるけどね」と言いつつ、私は内供と周囲の未来予想のところに、さらに以下の言葉を追記します。「明が欠けた生き方」とは自分を語らず、周囲の内心を聞こうとしないことであり、「明のある生き方」とは自分を語り、周囲の内心を聞くことだと。
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※ 内供の期待
 「もう誰も嗤うものはないのにちがいない」
 (普通の人としてみてくれるはず、陰で嗤うことがなくなるはず)
 明が欠けた生き方=一つしか考えられない。自分を語ることなく、周囲の内心を聞こうとしない。
※ 周囲の反応
(ア)内供に興味関心がない人。(気付かないかも?) 傍観者
(イ)内供を愛している人(母親)。(黙っている?) 愛情
   内供に同情しているが、黙っている人。
(ウ)内供の鼻が長くても、短くてもそれでいいと思える人。 ありのまま
 明のある生き方=可能性をいろいろ考えられる。自分を語り、周囲の内心を聞こうとする。
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[十三] 我々はいつでも傍観者の利己主義を発揮するか?

 もう一つのたとえは、前々号で紹介した「両親や親友が入院したらどう思うか」という具体例です。「傍観者の利己主義――人が不幸を克服すると、周囲の人はもう一度同じ目にあわせたいと感じる。人間はそのような意地悪な心を持っている」との説は人間の普遍的真実を語っているように思える。だが、本当にそうだろうか、と検討するためです。

「たとえば、君のお父さんやお母さん、または仲の良い友達がひどい病気にかかって入院したとしよう。その後治って退院したとき、君はもう一回病気になれと思うか」と聞きます。
 この問いに「はい」と答える生徒はまずいません。ほぼ全員が「自分は違う。そんなこと思わない」と答えます。ごくまれに「父さん(または母さん)に対してそう思うことがある」と内心を正直に打ち明ける生徒もいます。「でも、本当に病気になったら、やっぱり早く治ってほしいと思う」と続ける生徒がほとんどです。
 では――と私は質問を変えます。
「もしもその人が君の嫌いな人間で、もっと言えば君をいじめたことがあるクラスメイトだったらどうだ。その子がひどい病気になって入院したらどう思う? そして、その子が病気を克服してまた登校してきたらどう思う?」と。

 この問いによって生徒はあることに気付きます。それは人が本質的に他人の不幸を喜ぶような意地悪な心を持っているとしても、その気持ちは相手によって表したり、表さないことがある、ということです。このように考えれば、内供の周囲にいた人は《内供を嫌っていたので、意地悪な気持ちを表した》ことがわかります。つけつけ嗤う嘲笑として、消極的な敵意として。

 ――と安易に「意地悪な気持ちを表した」と書きました。だが、ここでも先程と同じ質問を、今度は内供さんにしなければなりません。
「一つ目。ある侍がじろじろ内供の鼻ばかり見ていたこと、中童子が可笑しそうに吹きだしたこと、下法師たちがくすくす笑ったこと。それは本当に嘲笑なのか、敵意なのか。二つ目。内供さん、あなたはなぜそれが嘲笑だ、敵意だとわかったのか。周囲の内心をどうやって知ったのですか?」と。

 すでに我々は侍や中童子、下法師が見せた笑いは「嘲笑ではない、敵意ではない」と確認しました。では、内供はなぜそれが嘲笑であり、敵意だとわかったのか。周囲の僧俗が内供の内心を聞かないように、内供もまた周囲の内心を聞くことがない。よって、周囲の反応は嘲笑であり、敵意だと確かめたわけではない。内供が《そう感じた》に過ぎないのです。
「このように周囲は自分に対して敵意を持っている、自分は迫害されていると感じることを、精神用語では被害妄想という」と補足します。

 そして、こう考えてくると、周囲が示す嘲笑と敵意は同じではないことに気付きます。内供は鼻が長かったとき、「嗤われている、嘲笑されている」と感じていた。だからと言って意地悪く叱りつけたり、暴力をふるうことはなかった。嘲笑だけなら、内供の暴言暴力は起こらない。
 だが、今回はそこに敵意が加わった。だから、内供は鼻のことを話題にしないという防御から、相手を責める攻撃へと打って出た。

 たとえば、ケンカや国同士の戦争はどちらが先に手を出したか、しばしばそれが問題となります。衝突が起こって「お前が先に手を出したな」と指摘すると、「先に手を出したのはこちらだが、相手が挑発したからだ」というのもよく聞く言い訳です。

 もしも(逮捕された?)内供さんに「あなたはなぜ周囲の僧俗に敵意を示し、暴力までふるったのですか」と事情聴取するなら、内供は「彼らが先に敵意を示したのだ。だから、私も対抗せざるを得なかったんだ」と答えるでしょう。
 そうなると、内供には嘲笑以上の理由――「それは敵意だ」と感じられる理由がほしい。「そちらがそのように考えているなら、こっちだってタダではおかない。私だって敵意を返すぞ」と納得できる理由を知りたい。

 そこで《内供は》推理した。周囲の反応を敵意と見なす理屈を(作者が登場しなければ、小説はこのような流れになります)。
 それが「人間という生き物は確かに他人の不幸に同情する。だが、その人が不幸を克服すると、何となく物足りないような心持ちがして、もう一度その人を、同じ不幸に陥れてみたい気持ちになる。そうして、消極的ではあるが、ある敵意をその人に対して抱くようなことになる」という理屈だった。

 ただ、内供はこのように説明できません。この理屈を感じただけです。文学的表現を拝借するなら、内供は心の中でささやく声を聞いた。「これが彼らの嗤いを敵意と見なす理由だ」と。

[十四] 普遍的真実ではなく内供の邪推

 もうおわかりでしょう。「傍観者の利己主義」説とは作者が人間の普遍的真実を語ったのではありません。内供の内心を、その感情を説明してあげた。そして、内供はこの一つしか思いつけなかった。「私に対して不当な敵意が示された」と。だから、理由も一つしか書かれなかったのです。

 作者芥川龍之介は明のある人です。「傍観者の利己主義」はいつも誰に対しても発揮されるものではないと知っている。意地悪な心は確かに誰でも持っている。だが、それを示す人がいれば、示さない人がいる。嫌いな人間が病気になれば、「いい気味だ。もっとひどい目にあえ」と思う。それが愛する人なら、とても心配するし、「病気が治ってほんとうに良かった」と心から思う。あるいは、嫌ってもいないし、好きでもない人なら、「大変ですね」と言いつつ、内心何も感じていないこともある。

 作者は可能性がいくつもあることを知っている。だが、内供はそのように考えられない。一つの可能性しか推理できない。なぜなら、内供は「明が欠けている」人であり、多くの可能性を思いつけない人だから。
 内供は「あの連中は自分をもう一度不幸に陥れようと敵意を示している。そうにちがいない」と感じた。一つのことしか予想できない内供は「いやいや、あれは単なる笑いだ。別に私を嘲笑しているわけではない」とか、「周囲が私に敵意を示すはずがない」と考えることができなかった。

 ここで作者と内供の関係を、ちょっとテレビドラマや映画風に表現してみると、次のようになります。

 作者は悪魔となって内供の耳元でささやいた。「お前にあいつらが見せた嗤いのわけを説明してあげよう。あいつらはお前の鼻が長いときはバカにした、嘲笑した。だが、今やお前が不幸を克服したので、物足りないと思ってもう一度不幸に陥れようとしている。なんてやつらだ。あいつらはお前の敵だ! お前は攻撃を受けた。報復するのは当然じゃないか」と。

 そのそばで作者はまた観音菩薩になってこうも語りかけているはずです。

「悪魔の言うことは間違っている。お前の鼻が長くとも、お前の母親はお前を愛していた。それを見せてあげよう。子ども時代お前は確かにいじめられた。だが、お前を見守っている人もいた。お前がいじめられていると訴えさえすれば、お前を助けてくれる人がいた。なぜそれを信じなかった?
 僧侶になってお前は一生懸命勉強して出世を果たした。それはお前一人の力だろうか。仏典の難しいところを先輩僧に尋ねたとき、彼らは快く応じてくれたはずだ。そのとき長い鼻を持つ者に、質問する資格はないと言われたか。お前もまた鼻のことなど忘れて先輩僧の言葉に耳を傾けていたではないか。
 これまでお前が出会った人はみな長い鼻を嘲笑しただろうか。もちろん嘲笑する者がいたことは否定しない。だが、お前に同情して治療法を探してくれる人がいた。お前の鼻が長かろうが、短かろうが、あるがままでいいと思って接した人もいる。
 だが、残念なことにお前は一つの見方しかできない。彼らに聞いてごらん。お前の心を打ち明けてごらん。そうすれば、彼らが敵意など持っていないことがわかるはずだ」と。

[十五] 漱石を土台として『鼻』はある

 私は以前「傍観者の利己主義」説について次のように書きました。
----------------
 私はこの部分を作者芥川龍之介による読者への挑戦状と受け取りました。まるで「ぼくは周囲が示した反応の理由を一つだけ書きます。読者は傍観者の利己主義説に賛同されますか。そんなことはありませんよね。もしも同意されるなら、あなたは内供さんと同じですよ」とでも言うかのように。
----------------
 作者は周囲が見せた反応の理由を一つだけ書いた。「それでいいのですか」とひそかに問うている。もしも読者が「傍観者の利己主義」説を使って周囲の反応、対する内供の言動を全て説明しようとするなら、それは作者が仕掛けたわなにかかったことを意味する――と。
----------------
 残念ながら、多くの読者は作者のわなにかかり、傍観者の利己主義説に振り回されたのではないかと思えます。

 私には『鼻』を書き上げた作者がもらしたであろう不安のつぶやきが聞こえます。
「この作品は短編にするため、いろいろなことを省略した。だから、読者には書かれていないことまで想像をふくらませてもらわねばならない。大丈夫だろうか。読者はしっかり読みとってくれるだろうか」と。
 一方、「いや、我々は漱石を読んできた。彼の小説を学んでいれば、内供と周囲についていろいろな見方ができると気付いてくれるはずだ」とも。

 短編小説『鼻』は夏目漱石逝去の年(一九一六年)に発表されました。漱石の晩年、彼の邸宅に集まった俊秀たちは漱石の後を継ぐべく議論を重ね、小説を書きました。芥川龍之介にとって、その成果がデビュー作となる『鼻』であり、同時期に書かれた『羅生門』です。

 私は「作者芥川龍之介は明のある人間」と書きました。では、芥川龍之介はどこでどうやって《明》を学んだのでしょう。それこそ夏目漱石の小説群です。

 夏目漱石は『こころ』(一九一四年)の中で「先生」に語らせています。「悪い人間という一種の人間が世の中にいるのではない。平生はみんな善人であり、少なくとも普通の人間なんだ。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだ」と。

 小説『羅生門』の主人公「下人」は正に普通の人間が、明日の食事もない、住むところもないという状況に陥ったとき、「生きるためには何をやってもいいんだ」と決意して悪の道に入る物語でした。

 そして、『鼻』は「明の欠けた、一つのことしか考えられない人間禅智内供」を描きました。
 内供は悪人ではない。だが、内心を知れば善人とは言い難い。ただ、寺の長として見れば、周囲にとっては「普通の人」でしょう。それがあるとき突然暴言を吐き、暴力までふるう人間に豹変した。芥川龍之介は漱石が(長編で)描いた世界を、短編によって見事に描ききったのです。

 私はここまでを締めくくる言葉として生徒に次のように話します。
「どうだい。もうわかっただろう? 作者が登場して解説した傍観者の利己主義説とは内供と周囲の関係全体を説明する言葉ではない。内供の内心だけを説明した言葉だ。だから、この理由は一つしか書かれない。だって、内供にはこの一つしか思い浮かばないからだ。内供は周囲が示した反応は自分に対する敵意としか感じられなかった。もうちょっと冷静に『敵意ではないかもしれない』と考え直すことさえなかった。なぜなら内供には『明が欠けている』から。
 明が欠けている人は自分のことも周囲のことも、現在も未来も一つの答えしか推理できない。作者がここで描こうとしたのはそういう内供の、『明が欠けている』人の姿だ」

[十六] 鼻が元に戻った内供の未来を予想する

 このように解釈すると、内供が中童子に暴力をふるった後感じた「なまじいに、鼻の短くなったのが、かえって恨めしくなった」も、自分がどうして暴力をふるうまでになったか、そのわけをいろいろ考えるでもなく、原因は「鼻が短くなったことにある」と、依然として《鼻》一つに集約していることがわかります。
 そして、ある夜、鼻がむずむずし始め、翌朝また元のように長くなったとき、内供がつぶやいた言葉、
----------------
 ――こうなれば、もう誰も嗤うものはないにちがいない。
 内供は心の中でこう自分にささやいた。長い鼻を明け方の秋風にぶらつかせながら。
----------------
 これもまた内供は一つの未来しか予想していないことがわかります。

 そうなると、作品を読み終えた我々の未来予想はどうなるか。作品全体をゆっくりしっかり読んできた我々には、いろいろな「内供のその後」が予想できるはずです。大きく分ければ次の二つ。

 《悲観的未来》
・ もしも内供が自分の生き方を振り返り、反省することなく、今後も不機嫌であり、意地悪く叱りつけるようなことが続けば、周囲の人はもはや以前のように内供に同情することはないだろう。両者の敵対関係はもっと激しくなるに違いない。

 《楽観的未来》
・ 内供の内心が変わらなかったとしても、外見は以前のように戻るのではないか。今後内供の不機嫌が治まり、意地悪く叱りつけることがなくなれば、周囲の人だって同情が復活する。そして、反感を覚えながらも、穏やかな関係を築けるのではないだろうか。

 後者の予想の面白いところは内供が明ある生き方に進まなくとも、内供と周囲の関係は以前のように戻る、と予想していることです。
 もちろん以下のように、内供は「反省する」という予想もあり得ます。これは明ある生き方に進むという予想でしょう。

 《明のある生き方を始める》
・ 内供は観音菩薩の声を感じて自分の生き方を反省し改める。そして、自分のことを語り、周囲の声をよく聞き、いろいろな見方を学ぶことで、周囲とより良い関係を築けるようになる。

 しかし、ここに至っても、一つのことしか考えられない内供が、果たして明ある生き方に進めるか、疑わしいところです。生徒の多くもそのような感想をもらします。
 私は「今後内供と周囲がどうなるか。それはある意味無限大にあり、どう予想するかは読者の自由だ。内供は一貫して一つの見方しかできなかったのだから、明ある生き方に進むのは難しい気がする。ただ、次のような未来予想も可能だ」と言って以前「周囲の反応」で取り上げた《ありのまま》について語ります。
 もしも内供が「私の鼻は長いままでいい」と感じたなら、それは《ありのまま》を認め、受け入れたことになるのではないかと。

[十七] もう一つ「ありのままに生きる」未来予想

 こう考えると、「なまじいに、鼻の短くなったのが、かえって恨めしくなった」との気持ちも少し違う読みができます。ここは「相変わらず内供は一つの見方しかできない。愚かな人間だ」と軽蔑的に見られがちなところです。

 一般的な話として長い鼻を短くした後、元に戻ったら普通の人はどう思うか。
 おそらく「せっかく鼻を短くしたのに、また長くなった。治療は失敗だった」とがっかりするはず。そして、「もう一度治療するしかない」と鼻を踏んづけてもらう人もいるでしょう。
 ところが、内供は短くしたことを後悔した。つまり、元のように長くなれと暗に願った。なぜそう思ったかと言えば、このままでは身の破滅だと感じたからでしょう……。

 ここまで解説したところで、話を中断して「内供が身の破滅だと感じたのはどこだろう?」と問えば、「中童子を殴ったとき」との答えが返ってきます。
「そうだね。中童子が鼻もたげの板を持ってむく犬を追い回したのは寺の庭だった。むく犬は『けたたましく吠えて』いた。内供が何事だと思って外に出たなら、他の僧俗だって外に出てきた可能性が高い。そのとき中童子が持つ棒が鼻もたげの板だと気付いた人が何人いたことか。もちろん内供はすぐに気付いた。

 そして、内供がその板を取り上げて中童子の顔をしたたかに打ったとき、そこにいた人たちは凍り付いたのではないだろうか。ちょっと文学的に表現するなら、むく犬は逃げ失せ、しーんとなった境内で内供は我に返った。そして、『私はなんてことをしたんだ』と思った。

 これまで内供は意地悪く叱りつけることはあっても、暴力をふるったことはない。もしかしたら、これが人生で初めて人を殴った瞬間かもしれない。
 禅智内供は寺の僧であり、仏教を信仰している。仏教は慈悲の心、優しい心を持ちましょうと説いている。自分はその教えに背く、正反対の暴力をふるってしまった……そのことに気付いたとき、内供は鼻を短くしたことで、自分は暴力までふるう人間になったと思った。短くなった鼻を恨めしく思い、長いときの方が良かった、と感じたのは正にこのときだろう」

 そして数日後、願い通りに鼻が長くなったとき、内供は「鼻が短くなった時と同じような、はればれとした心持ちが、どこからともなく帰ってくるのを感じ」、「こうなれば、もう誰も嗤うものはないにちがいない」とつぶやいた。
 ここも《情けない人》として批判的に見られがちなところです。私は次のように話して内供を弁護します。

「だが、この『はればれとした心持ち』は決して鼻が短くなったときの感情と同じではない。あのときは『やっと鼻が短くなった。これでもう誰も私を嘲笑しないだろう』という安心だった。『今後鼻が長くなれと願うことがあるかもしれない』など、夢にも思わなかっただろう。
 だが、鼻を短くしたことで、悪いことがどんどん起こる。鼻を短くしなければ良かったと思い、鼻が長くなることを願った。そして、その通りになったとき、内供は『もうこのままでいい。別に短くすることはない』と感じた。

 鼻が長いことは不幸であり、不便だと思い続けてきたのに、それを受け入れることに決めた。鼻よりも周囲の人と穏やかな関係を築く。その方が大切だと考えたからだろう。結果、内供は鼻が長いことを、ようやく心から受け入れた、とも言える。

 すると、ここで不思議なことが起こる。長い鼻を受け入れるということは、今後長い鼻を嘲笑されても構わないことになる。いわば『嗤いたければ、嗤えばいい。私はこのままでいい』ということ。つまり、周囲の感情さえもありのままに受け入れる――内供の言葉はそれを表明したことになる。

 内供はこの未来を予想した。それは長い鼻を苦に病むことのない未来、周囲の視線を気にする必要のない未来だ。だからこそ、彼は『はればれとした心持ち』になった。

 そして、観音菩薩と自然も内供のこの思いを支持する。
 鼻が元に戻った早朝、目を覚ました内供は『寺内の銀杏や橡(とち)が一晩の中に葉を落としたので、庭は黄金(きん)を敷いたように明るい』ことに気付く。さらに、塔の屋根に霜が降りて『まだうすい朝日に、九輪(くりん)がまばゆく光っている』のを見る――内供と周囲の未来は明るく、まばゆく光っている、と自然が教えてくれたのではないか」

 さすがに、最後の部分は「先生、それは言い過ぎでしょ?」との言葉が出てきます。
「でもね、秋の紅葉は今年の役目を終えてただ枯れているに過ぎない。それを美しい、明るいと感じるのは人間だ。この場面、作家は『重苦しい曇天で雨がざーざー降っている』とは書かない。内供の内心にふさわしい自然を描くんだ。
 それを自然が支持していると見るかどうかは置くとしても、とにかく内供は自分を、そして周囲も、ありのままに受け入れようと決めたのではないか。

 もちろん長い鼻を受け入れると決心しても、一直線にその境地に達するとは思えない。ときには食事で不便を感じ、周囲の嘲笑を意識してやっぱり短い方がいいと思うかもしれない。そこんところ作者は作品の最後に『長い鼻を明け方の秋風にぶらつかせながら』と書いている。右に揺れ、左に揺れ、上下に揺れ、斜めに揺れる。まだまだ揺れ動くであろう内供を予感させる表現だ。

 とは言え、この段階では間違いなく『鼻は長いままでいい』と感じた。よって、以下のように、もう一つの未来が予想できる。

 《ありのままに生きる》
・ 内供は自分の長い鼻と周囲をありのままに受け入れて生きる道に進む。

 この可能性もノートに書いておきたいね」

 この未来予想はもちろん『鼻』全体の解釈として提示しています。これをどう受け取るか、それもまた読者各位の自由です。ただ、『鼻』の結末十数行を読めば、作者はそのように描いているのではないか、と思えます。

 そして、小説『鼻』と、この結末は芥川龍之介による夏目漱石へのオマージュであり、漱石が投げかけた問いに対する回答であると私は考えています。

 漱石は小説『行人』(一九一二~一三年)の中で、主人公の兄「一郎」に「死ぬか、気が違うか、それでなければ宗教に入るか。僕の前途にはこの三つのものしかない」と語らせています。一郎は苦しみに満ちたこの世を誠実に生きるには、と三つの道を考えた。誠実に生きることをあきらめて死ぬか、気が狂うか。あるいは宗教に行って安心を得るか。

 この問いに対して芥川龍之介は『鼻』を書いた。やや皮肉っぽく「宗教に進んでも、世俗と同じではないですか」と反問し、四つ目の生き方として「ありのままを受け入れて生きる道がありはしませんか」と投げかけた。

 漱石はこの試みに対してなんと答えたか。死を前にして『鼻』を激賞したことが、その答えだろうと思います。

 ただ、芥川龍之介は『鼻』の結末が持つ意味に気付いていたかどうか。彼が最終的に選んだ道が自死であったことを思うと、もしかしたら気付いていなかったかもしれません。

 作家は必ずしもある意図と目的をもって小説を書いているわけではありません。芥川龍之介が書こうとしたのは、長い鼻を意識しすぎて傍観者の利己主義に振り回される、明の欠けた内供の愚かさであり、その不幸と悲劇――そこまでを描こうと思っただけかもしれません。であるなら、私の解釈は深読みに過ぎることになります。

 あるいは、ありのままに生きる道があるとわかっていたけれど、できなかったか。何しろあらゆることを、ありのままに受け入れることはとてつもなく難しいことですから。

================
 最後まで読んでいただきありがとうございました。
後記:『鼻』の後半を解釈するなら、「傍観者の利己主義」より「敵意」を取り出した方がわかりやすい。そう思っての実践授業です。
 ところで、前号にて「数日前(私にとっては)全く新しい解釈を発見して『これはどうしても入れたい』と思うに至りました」と書いて公開を延期しました。
 一読法を実践している私なら、「今号のどの部分が最近発見した解釈なんだろう」と思いながら読み進めます。
 最近気付いて追加した解釈は二点あります。さて、それはどこでしょうか。

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2019.10.22

菊花賞、結果とほぞ噛み

 菊花賞、結果は――○→・→◎の3連複的中(^_^)

 1着―武 豊 05ワールドプレミア………[○]D 単勝=6.5
 2着―福 永 14サトノルークス…………[・]QB
 3着―川 田 13ヴェロックス……………[◎]A
 4着―横山典 06ディバインフォース……[?]QF
 5着―坂 井 08メロディーレーン………[?]QE(一覧順位)
 前日馬順[B→G→A→17→14]枠順枠順[C→A’→A→C’]

 枠連=3-7=6.1 馬連=05-14=46.8 馬単=76.4
 3連複=05-14-13=30.7 3連単=235.1
 ワイド12=14.6 W13=3.2 W23=7.2
---------------
 ○ 展開結果
※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 11 01 13 04 -03 14 15 10 -05 12 16 09 -07 02 06 17 08 18
覧 5 ◎ ▲ △ ○            
3FE B C A D
本 ◎ ○ ●
結 3 2 1 6 4 5
-----------------------------
 本紙予想
 印番馬      名 馬 結果
 ◎13ヴェロックス   A 3
 ○05ワールドプレミア B 1
 ・02ニシノデイジー  C 
 ・12レッドジェニアル H 
 ・18メイショウテンゲン15 
 ・10カウディーリョ  11 
 ・07ヒシゲッコウ   F 
 ・14サトノルークス  G 2
 ・01ザ ダ ル    D 
 ・15ホウオウサーベル E 
 ・04ユニコーンライオン09 
 ●12レッドジェニアル H  6
 ?06ディバインフォース17 4
 ?08メロディーレーン 14 5

***************************
 【GI菊花賞 実近一覧表】 京都 芝30 18頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F 着
A=13|ヴェロックス  | 2.4{AC}A=[3311]川 田|◎○○▲ 3
B=07|ヒシゲッコウ  | 2.6{BA}F=[3010]スミヨ| ▲ △
C=03|カリボール   | 3.4{CB}10=[3200]藤井勧|  ▲△
D=05|ワールドプレミア| 8.1{DE}B=[2120]武 豊|△  ○ 1

E=01|ザ ダ ル   |10.3{GF}D=[3010]石橋脩| ▲
F=10|カウディーリョ |13.1{09G} =[3002]デムロ|
G=15|ホウオウサーベル|13.4{11D}E=[3002]蛯 名| △▲
H=04|ユニコーンライオ|13.5{F12}09=[3103]岩田康|

QA=11|シフル マン  |15.5{H11} =[3114]松 山|
QB=14|サトノ ルークス|18.0{E13}G=[3202]福 永|△    2
QC=12|レッドジェニアル|27.2{1015}H=[2023]酒井学|○△◎○
QD=09|ヴァンケドミンゴ|29.6{14H} =[3115]藤岡佑|

QE=08|メロディーレー牝|30.1{1610}14=[2028]坂 井|     5
QF=06|ディバインフォー|30.3{1709}17=[2105]横山典| △ ◎ 4
QG=02|ニシノ デイジー|31.9{1216}C=[3114]ルメル|▲
QH=18|メイショウテンゲ|40.7{1314} =[2214]池 添|○
QI=17|タガノディァマン|69.3{1817} =[1116]田 辺|  ▲
QJ=16|ナ イ マ マ |98.8{1518} =[1108]柴田大|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
-----------------------

※年齢 3歳=18頭 牡牝 牡=17頭(セ=0頭) 牝=1頭 
※格
G1V=0頭 参考GI3着内=2頭
 A13ヴェロックス [0110]皐月2着・ダービー3着 3
 B02ニシノデイジー[0012]ホープフル3着

G2V=2頭(GIV除く)
 A12レッドジェニアル[1勝]京都新聞杯(11人気)
 B18メイショウテンゲ[1勝]弥生賞(8人気)
G3V=1頭(上記含む)
 A02ニシノデイジー [2勝]札幌2S・東京スポーツ杯

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)

 1着=6枠12番  2着=5枠09番
 3着=4枠07番  4着=2枠03番
 今年=×
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD [AB型] 枠順AB=5.0
 馬連型=A流れH [AB型] 馬連AB=6.1

 枠連=ABC//D/E/FGH/ 
 枠順=713//4/6/285/
 馬順=ACB F H 091211  前日馬順[B→G→A→17→14]
 代行=ED17 14 13 101516
 代2=G 18
 ―――――――――――――
 結果=23 14 5 枠順[C→A’→A→C’]

*************************
 ※ 回  顧

 まずは、武豊騎手、菊花賞最年長勝利おめでとうございます(^_^)。
 これで昭和、平成、令和三代に渡るVも飾ったことに。
 昔明治、大正、昭和三代云々というのを聞いたことがあります。
 こんなこと彼が最初で最後でしょう。

 この日私はわけあって自宅でのテレビ観戦。連単馬券は○武豊ワールドプレミアから買っているので、実質そちらが◎みたいなもの。特に注意して見ました。

 同馬はパドック・返し馬で頭を上げ下げしていれこんでいるように見えたので「無理かなあ」と思いました。が、レースではしっかり折り合って馬群の内をじっと我慢の子。
 4角で最内を突きながら、前の逃げ馬の外に出すという絶妙な走りを披露して、抜け出したときはちょっと「豊っ、豊っ」の声が出ました(^_^)。
 残り200で頭は間違いないと確信。先行しながら、道中ずっと脚をため続けるという完璧な走り。さすが長距離の武豊、と感じさせました。1000メート通過62.4のスローで、上がり最速は2着馬の35.7。1着ワールドプレミアはそれよりコンマ1遅いだけ。
 私にはキタサンブラックのように、内々を定速走行で逃げているかのように思えました(^_^)。今後武豊を「買える」とすれば、内枠逃げ・先行馬かもしれません。

 直線でむしろ応援したのは「川田! ヴェロックス粘らんかい!」でした(^_^)。
 その外を福永14サトノルークスが追い込んできており、明らかに脚色がいい。
 ればたらはないけれど、ヴェロックス2着なら、私にとっては[○→◎→・]となり、(馬単・3単はほんとに裏しか買っていないので)馬連・馬単・3複・3単の大的中となるはず。

 ところが、来なくてもいいのに、福永サトノルークス2着(-.-)。
 かくして3複のみの的中となってしまいました。秋なのに、めでたさも中ぐらいなり……の気分でした。

 もっとも、以下のように「まずは3複4頭ボックス」の最後に
--------------
 そうなると、日本人トップ騎手二人も入れなきゃ失礼。てなわけでヴェ
ロックス川田の他に、武豊05ワールドプレミアと福永14サトノルークス。
この3人の3複[13 05 14]も1枚。
---------------
 ――と、日本人トップジョッキー3人の3複馬券を買っていただけに、配当30倍は安いけれど、充分な払い戻しがありました(^_^)。それにしても、この3人の123着なんていつ以来でしょうか。

 私が期待したのはサトノルークスの位置にウラ●酒井12レッドジェニアルが突っ込んでくることでした。同馬は道中武豊と川田を前に見るとてもいい位置を走っていたのに、4角で外に振られ、最後追い上げたけれど、6着でした。
 やはり長距離の血がない父キンカメゆえでしょうか。逆に2着サトノルークスはワールドプレミア同様、ディープインパクト産駒。ディープ産駒のワンツーとなりました。
 逆にヴェロックスが3着に落ちたのはまだ産駒2年目父ジャスタウェイの血だったかもしれません。

 これでディープインパクト亡き後の産駒GI勝利。今年中にキンカメ産駒もGI勝ちを期待したいところです(^_^)。可能性はあると思います。

 ところで、直前予想で披露した、「拾えるデータ」の件。
-------------
《基本3勝馬。芝22、24、26のレースを2戦以上して勝つか好成績。
芝の上がりが良い。全レース着差1秒未満(GI除く)、重賞経験あり。
前走か前々走新潟芝20以上の条件戦を好タイム、上がりベスト3内で勝っ
ている》といったところ。
-------------
 2着サトノルークスは芝22のOP2着、前走同じく芝22のセントライト記念2着があったし、ディープ産駒だし、我がひいきの福永ゆうちゃんだし、一時は「ウラ●に」の気持ちがありました。しかし、3連勝後に挑んだ皐月14着→ダービー17着というボロ負けがあって、いくら「GI除く」条件に入っているとはいえ、さすがにきついだろうと思いました。ここんとこ何か拾い上げる理屈がほしいところです。
 今思いつくことはこうです。
 まず「サトノ」の馬であり、ディープ産駒であり、同馬の値段は2億9000万(セリ取引価格がありました)。つまり、素質ある馬と見なされていた(^.^)。
 ちなみに1着ワールドプレミアもセリ取引価格があって2億6000万でした。合わせて5億5000万!

 そして、サトノルークスは新馬2着後[未勝利→1W→OP]を3連勝している。この人気は[1.3→1.9→3.5]。つまり、周囲も実績も充分力がある証拠。
 だが、前期GI戦つまり、皐月・ダービー直前に3勝目をあげた馬は(おそらく無理をした反動で)GIを敗退する。同馬は皐月1.6秒差14着→ダービー3.2秒差17着(ともに8番人気)。だが、休み明け初戦G2セントライト記念を8番人気2着と復活。着差0.3。このパターン――[前期GI直前3勝目→GI惨敗]馬が休み明け初戦で復活したときは次走GIでも活躍する――と覚えておくと良さそうです。
 ちなみに、全18頭の中で前期GI前に3連勝した馬は3頭。01ザダル、02ニシノデイジーと14サトノルークスです。01ザダルの父はトーセンラー、3連勝の人気は[7→5→5]とイマイチ。GI出走ないまま休みに入り、秋初戦セントライト記念3番人気3着。菊は前日Dの13着。
 また、ニシノデイジーの父はハービンジャー。3連勝の人気は[1→8→6]と低評価。ただし、[未勝利→G3→G3]。その後GIホープフル3着後、今年弥生賞4着→皐月17着→ダービー5着を経て前走セントライト記念2番人気5着。この休み明け2番人気5着という結果が「復活していない」と見なせます。菊は前日Cの9着。

 こうして3連勝していた3頭を比較すると、父馬の他に裏切り馬かどうかが大きいようです。ザダルとニシノデイジーの3連勝はほぼ人気薄激走の裏切り馬。サトノルークスのみ、上位人気の3連勝馬。このような馬がGIで惨敗しても、前走1、2着なら、今回激走の可能性あり、と見て構わないようです。う~ん、気付くのがまたも遅すぎた(^_^;)。

 最後に実近一覧過去3年の結果です。

【GI菊花賞、過去3年と今年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬      名 着
A=A|3|C|8|B|7|A|1|13ヴェロックス   3
B=F| |13|7|A|1|B|4|07ヒシゲッコウ
C=10| |B|4|F| |F| |03カリボール
D=B|1|11|5|D| |G| |05ワールドプレミア 1

E=D| |F| | | |C|5|01ザ ダ ル
F=11| |G|1|H| |09| |10
G=E| | | |E|5|D| |15ホウオウサーベル
H=09| |09| |13|2|H|3|04

QA= | |D| | | |E| |11
QB=G|2|E| |12|3| | |14サトノルークス  2
QC=H| |10|3|C| |10|2|12レッドジェニアル
QD= | |H| |09| | | |09

QE=14|5| | |G| | | |08メロディーレーン 5
QF=17|4|A|2| | | | |06ディバインフォース4 
QG=C| | | | | | | |02ニシノデイジー
QH= | | | | | | | |18
QI= | | | |11|4| | |17
QJ= | | | | | | | |16
18 18 18 ※注「人気」は前日馬連順位

 以上です。

 さて、今週末はいよいよ絢爛豪華な天皇賞秋(^_^)。
 昨年の3冠牝馬+JC馬の牝4アーモンドアイ、皐月賞馬牡3サートゥルナーリアで2強気配ですが、よだれが出そうなほど(^.^)伏兵陣も多士済々。

 ルメールは2強のどちらを選ぶか注目されましたが、どうやらアーモンドアイを選ぶようです。サートゥルナーリアはスミヨン騎乗か。
 ちょっと過去の栄光馬となりつつある、ダービー馬――2016年マカヒキ、2018年ワグネリアン。また2018皐月1着、ダービー2着のエポカロードも出走。その他マイルGI馬などハイレベルの混戦といったおもむきです。どかんと当てましょう(^_^)。

 以下、昨年の秋天結果と回顧です。
 ウラ●2着なのに、配当0円という悲しさでした。
 どうも、今回もそうですが、◎を過信しすぎる嫌いがあるようです。

***************************
【天皇賞秋、結果とほぞ噛み】

 天皇賞秋、結果は――[○→●→△]なれど馬券につながらず(^_^;)
 1着―ルメル 04レイデオロ…………[○]B 単勝=3.1
 2着―モレイ 09サングレーザー……[●]F
 3着―川 田 10キ セ キ ………[△]C
 4着―北村友 07アルアイン…………[・]D
 5着―和 田 11ミッキーロケット…[★]QA(一覧順位)
 結果
 前日馬順[B→D→G→E→H]枠順[A→D→C→B’]

 枠連=4-6=7.2 馬連=04-09=15.2 馬単=23.7
 3連複=04-09-10=64.2 3連単=242.3
 ワイド12=6.4 W13=6.9 W23=16.3

****************************
 【GI 秋天実近一覧 結果】 東京 芝20 13頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F本着
A=05|4|スワーヴリチャー| 2.1{AA}A=[5312]デムロ|○◎ △◎
B=04|4|レイデ オロ  | 3.8{BB}B=[6111]ルメル|○○○△○1

C=10|4|キ セ キ   | 7.6{CH}G=[4133]川 田| ▲◎ △3
D=07|4|アル アイン  | 7.8{DC}E=[4314]北村友| △▲  4

E=06|5|マ カ ヒ キ |10.8{EG}C=[5214]武 豊|▲  ○
F=09|4|サングレーザー |11.9{09D}D=[7143]モレイ|▲   ●2
G=03|5|ヴィブ ロス 牝|12.3{GE}F=[4306]福 永|◎▲ ◎△

H=08|4|ダンビュライト |15.3{11F}10=[3147]戸崎圭|
QA=11|5|ミッキーロケット|17.3{F10}H=[560.]和 田|△△  ★5
QB=01|7|ステ ファノス |21.6{1011}09=[454.]オドノ|  △▲
QC=02|6|ブラック ムーン|25.0{F12}12=[834.]横山典|

QD=12|7|サクラアンブルー|42.8{1309}11=[442.]田 辺|
QE=13|8|アクションスター|99.0{1213}13=[331.]大 野|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
--------------------------
 成績補足
QA=11|5|ミッキーロケット| 17.3{F10}E=[560.11]和 田|
QB=01|7|ステ ファノス | 21.6{1011}09=[454.14]オドノ|
QC=02|6|ブラック ムーン| 25.0{F12} =[834.12]横山典|
QD=12|7|サクラアンブルー| 42.8{1309}11=[442.10]田 辺|
QE=13|8|アクションスター|149.0{1213} =[331.38]大 野|
---------------------------
※年齢 4歳=6 5歳=3 6歳=1 7歳=2 8歳=1 頭
※牡牝 牡=12頭(セ=0頭) 牝=1頭(03ヴィブロス) 
※格
G1V=7頭
 A03ヴィブロス [2102]  B05スワーヴリチ[1112]
 C04レイデオロ [1102]1 D06マカ ヒキ [1104]
 E07アルアイン [1013]  F10キ セ キ [1002]3
 G11ミッキーロケ[1006]
 参考7頭のG2V
 A04レイデオロ [3勝]1 B05スワーヴリチ[2勝]
 C06マカヒキ  [2勝]
G2V=頭(GIV除く)
 A09サングレーザ[3勝]2 B08ダンビュライ[1勝]
 C11ミッキーロケ[1勝]  D12サクラアンブ[1勝]
※芝20優秀
 A05スワーヴリチ[3101]  B04レイデ オロ[3001]1
 C03ヴィブロス [2100]  D10キ セ キ [2000]3
 E06マカヒキ  [2202]  F11ミッキーロケ[2203]
※東京コース優秀
 A05スワーヴリチ[2210]  B04レイデオロ [2100]1
 C03ヴィブ ロス[0100]  D08ダンビュライ[0101]
 E01ステファノス[1115]  F06マカ ヒキ [1003]
※昨 年123着     (人気)前走
1着=06セイウンコウセイ(5人)G3シルクロードS2着(4人)

1着=武 豊07キタサンブラック(1人)GI宝塚記念9着(1人)
2着=デムロ02サトノクラウン (2人)GI宝塚記念1着(3人)
3着=岩 田08レインボーライン(13人)GI宝塚記念5着(7人)
今年=07アルアイン 02ブラックムーン 08ダンビュライト
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD [4巴型] 枠順AB=3.8
 馬連型=3巴   [AB型] 馬連AB=4.2

 枠連=AB//CD/E/F//GH 
 枠順=45//76/3/1//82
 馬順=AC GD F 09 1112
 代行=BE H10 13
 ―――――――――――――
 結果=14 352  [A→D→C→B’]
 結果        前日馬順[B→D→G→E→H]
 ※オッズ分析

 枠A4枠に馬順A05B04が同居している。通常枠連はAからHまで流れ
てもおかしくないが、D6枠までしか流れていない。荒れてもE3枠まで
か。馬連は05・04・06の3巴だが、むしろAB型である。7枠の馬順はG
Hなのに、C枠に入っていることから馬連・3複のお勧めは[AB-GH]
=05・04-10・11である。
---------------------------
 ○ 展開予想
 展開図(3Fは前走の上がり優秀5頭)逃げ0頭
 逃げ     先行     差し     追込
 07 11 08 05-04 03 12 10-01 09 13 06-02
覧△ ◎ ○ ▲ 5
3F C D B A E
本 ★ ◎ ○ △ △ ●
結4 5 1 3 2
*************************
 ※ 回  顧

 結論から言うと、「やってもうたか……」です。結果は[○→●→△]の印だから、ウラ●2着だし、何か当たってよさそうなものですが、見事に総外れ。表は◎○中心だから外れ、ウラは●★中心で◎・○軽視だから外れ。つまりは欲深だったということです(^_^;)。

 それにしても、やはり馬券の神様は非情です。[◎-○→総流し]路線は不成立。いつものとおり、◎来ないんだったら○04レイデオロも消えるか、○レイデオロ1着なら◎スワーヴリチャードも「来てくれよお」とつぶやきました(^_^;)。

 ◎スワーヴリチャードの敗因が出遅れにあったことは間違いないでしょう。が、やはり安田記念以来が失敗だったのではないかと思います。そして3番人気武豊マカヒキも着外。つまり3強から2頭消えました。
 逆に過去10年着内がなかったオールカマー1着からレイデオが秋天1着。
 これはやはり鞍上ルメールゆえでしょう。これまで消そうとしたのは「ちと無謀だったか」と思います。

 もしも妙なステップの2強が消えるなら、以下の5頭として、特に(GIVのないG2Vより)G2を3勝もしている09サングレーザーをウラ●とした。これは2着で成功。
 しかし、ウラ★を11ミッキーロケットとしたことが失敗。キセキ、もしくは★印なんかつくらず、◎○を2番手に指定していれば、3複的中がありました。
---------------------
 毎日王冠より ・3着10キセキ △3
 宝塚記念より ・1着11ミッキーロケッ ★5 ・4着03ヴィブロス
 札幌記念より ・1着09サングレーザー ●2 ・2着06マカヒキ
---------------------
 考えてみれば、宝塚記念は候補が2頭、毎日王冠は1頭だから、★印には素直にキセキを選べば良かったということです。今回まるで昨年の反動のように宝塚記念以来は着内0でした。
 それより何よりの失敗は、以下のように一覧トップ3から1、3着が出ました。
 Dまで入れるとトップ4頭中3頭が4着以内。
 実近一覧トップ4
A=05|4|スワーヴリチャー| 2.1{AA}A=[5312]デムロ|○◎ △◎
B=04|4|レイデ オロ  | 3.8{BB}B=[6111]ルメル|○○○△○1
C=10|4|キ セ キ   | 7.6{CH}G=[4133]川 田| ▲◎ △3
D=07|4|アル アイン  | 7.8{DC}E=[4314]北村友| △▲  4

 つまり、ウラ●サングレーザーを軸にしてトップ3に流せば、最低限馬連、3複の的中だったのです。または[ウラ●→AB→CD]の組み合わせでも軽く的中。
 こうした単純馬券を構築せず、あれこれひねくり回すのが我がほぞ噛み馬券道の「悪い癖」なんでしょう(^_^;)。

 さて、レースは川田10キセキが逃げ、続くは北村友07アルアインと福永03ヴィブロス。
 1000メートル通過59.4は2分決着なら平均ペースと言いたいところですが、勝ちタイム1568ですから、スローと言えるでしょう。逃げたキセキが3着、アルアインが4着に粘れたことからもそれがわかります。
 勝ったレイデオロは道中5、6番手。2着サングレーザーが終始7番手。この2頭が上がり2位(33.6)、1位(33.4)を出していますから、後方追い込みは全く通用しなかったことになります。走破タイム1568は2011年トーセンジョーダンが出したレコード1561に続く2位。コンマ2差のレイデオロ楽勝と言えましょう。
 これでルメールは秋華→菊花→秋天とGI3連勝。何をか言わんや、です。

 しかし、レイデオロ、次はJC、そして秋4走目の有馬記念でしょうか。
 これで古馬王道3連勝の可能性が出てきた?
 いえいえ、私はJCも有馬もレイデオロに◎を付けません(^.^)。
 理由は今も書いた2011年トーセンジョーダンが同じく秋4走を使って2連勝しており、その後はJC2着が最高でした。
 2011年5歳トーセンジョーダン
 札幌記念1着→秋天1着(7人)→JC2着(6人)→有馬5着(3人)
 レイデオロも良くてJCの着内、今年のVはこれで終わりと見ます(^_^;)。

 それにしても(予想では馬主のこと書きませんでしたが)レイデオロはまたしても一口馬主――キャロットファーム(15万×400口=6000万)の馬です。もうそろそろ打ち止めにしてほしい気もします。
 以上です。 
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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.10.19

菊花賞直前予想】

 パソコン、まだ生きております(^_^)。
 なので、一覧も作成できたし、予想配信もできます。
 目下いちいち立ち上げるのではなく、24時間「スタンバイ」状態にして使用しています。
 問題はこれでどこまで延命できるか、あと電気代はどれくらいか――です。

 さて、台風19号による水害はほんとに惨状と言うしかありません。100年に一度クラスと言われているようですが、温暖化によって今後は毎年このレベルがやって来ると考えねばならないようです。
 被災した方々には改めてお見舞い申し上げます。私も(秋華賞が当たったことだし)気持ちばかりの寄付をしました。

 そして、以下は先週の秋華賞について少々補足を。
 GI1、2着馬4頭のボックス馬券が有効だったと話しました。その後一覧表を見直して「3頭だったか」という貴重データを発見しました。
 今回斤量は全馬55キロ。多くの馬が前走より1キロから3キロ増量しています。あまり多すぎると今回きついと思われ、凡走しがち。たとえば、上位人気だとデムーロ13サトノダムゼル。3キロ増で55キロ初(13着)でした。

 そして、55キロ以上を体験した馬は全部で9頭いますが、その中で複率10以上――つまり3着以内に入ったことがある馬は3頭しかいません。それが(順位を付けて過去のレース・着とともに列挙すると)以下、

 [55キロ以上、着内ありの馬]
 A05クロノジェネシス [1020]G3クイーンC1着、桜花・オークス3着
 B08カレンブーケドール[0100]オークス2着(12人)
 C14シゲルピンクダイヤ[0101]桜花2着(7人)・オークス12着(5人)

 この順で123着でした。ちなみに、01ダノンファンタジーは[0002]です。
 もっとも、ダノンファンタジーの55キロ着外とは桜花・オークスの僅差4、5着です。
 もちろんこのデータ目に留めていました。しかし、思ったのは「ダノンファンタジーの55キロ着外は僅差4、5着だから大したことないだろう」であり、「カレンブーケドールとシゲルピンクダイヤのGI2着は人気薄でフロックくさいから無理だろう」でした。55キロ背負ってGI3着内に入るのは(人気薄でも)実力の証明なのかもしれません。

 もう一つ、クロノジェネシスが55キロで勝っていたことは全く見落としていました。
 というのは2歳から3歳前期牝馬戦で全馬55キロを背負うのはGI桜花・オークスしかないからです(阪神JFは54キロ)。「あれっ、何勝ったんだ?」と思って調べてみると、クイーンCを55キロで勝っていたことがわかりました。

 しかし、「はて? クイーンCは全馬54キロのはずだが」と思ってさらに調べたら、別定戦のクイーンCはだいいたい54キロで出走します。中に(それまでの成績がいいと)55キロを背負う馬がいる。クロノジェネシスはOP1着、阪神JF2着があったので、他馬より1キロ重い55キロを背負い、そして勝っていたのです。

 今回「そうだったのか」と初めて気付いたデータだったので、クイーンCのレースと勝ち馬を過去10年くらいたどってみました。すると「こいつは使える!」というデータがあれもこれもと見つかりました(^_^)。

 みなさんも検索してみてください。調べるのはクイーンCを55キロで勝った馬、55キロで僅差負けした馬、55キロの上位人気で惨敗した馬――のその後です。
 3歳GI・重賞で上位人気になったら信頼できる馬、人気で危ない馬、下位人気で激走する馬があぶり出されます。クイーンCを55キロで勝ったクロノジェネシスはダノンファンタジーより信頼できる馬だったようです。「こいつあ~今後使うぞお!」と思った次第です(^_^)。


 さて、明日の菊花賞。サートゥルナーリアの秋天行きで、一気に難解となりました。1番人気は皐月2着、ダービー3着、前走神戸新聞杯2着の川田ヴェロックスですが、あっさり◎でいいのかどうか。◎にしたとしても、後はどんぐりのような気がするので、困ります。

 では、過去3年の実近一覧データです。

【GI菊花賞、過去3年の実近一覧結果】
  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭と10番人気まで)
A=A| |C|8|B|7|A|1|13ヴェロックス
B=F| |13|7|A|1|B|4|07ヒシゲッコウ
C=10| |B|4|F| |F| |03カリボール
D=B| |11|5|D| |G| |05ワールドプレミア

E=D| |F| | | |C|5|01ザ ダ ル
F=11| |G|1|H| |09| |10
G=E| | | |E|5|D| |15ホウオウサーベル
H=09| |09| |13|2|H|3|04

QA= | |D| | | |E| |11
QB=G| |E| |12|3| | |14サトノルークス
QC=H| |10|3|C| |10|2|12レッドジェニアル
QD= | |H| |09| | | |09

QE= | | | |G| | | |08
QF= | |A|2| | | | |06
QG=C| | | | | | | |02ニシノデイジー
QH= | | | | | | | |18
QI= | | | |11|4| | |17
QJ= | | | | | | | |16
18 18 18
    ※注「人気」は前日馬連順位

 これはまた、なんともつかみどころのないパラパラぶり。
 大ざっぱに傾向を探るなら、ここでもA~Dより1頭、E~Hより1頭。
 過去3年とも一覧ABの馬順A、QAより下の馬順Aも軸になる。
 あとはE~Hの人気薄とQCの人気薄はヒモ穴かも、と思わせます。

***************************
 【GI菊花賞 実近一覧表】 京都 芝30 18頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F
A=13|ヴェロックス  | 2.4{AC}A=[3311]川 田|◎○○▲
B=07|ヒシゲッコウ  | 2.6{BA}F=[3010]スミヨ| ▲ △
C=03|カリボール   | 3.4{CB} =[3200]藤井勧|  ▲△
D=05|ワールドプレミア| 8.1{DE}B=[2120]武 豊|△  ○

E=01|ザ ダ ル   |10.3{GF}D=[3010]石橋脩| ▲
F=10|カウディーリョ |13.1{09G} =[3002]デムロ|
G=15|ホウオウサーベル|13.4{11D}E=[3002]蛯 名| △▲
H=04|ユニコーンライオ|13.5{F12}09=[3103]岩田康|

QA=11|シフル マン  |15.5{H11} =[3114]松 山|
QB=14|サトノ ルークス|18.0{E13}G=[3202]福 永|△
QC=12|レッドジェニアル|27.2{1015}H=[2023]酒井学|○△◎○
QD=09|ヴァンケドミンゴ|29.6{14H} =[3115]藤岡佑|

QE=08|メロディーレー牝|30.1{1610} =[2028]坂 井|
QF=06|ディバインフォー|30.3{1709} =[2105]横山典| △ ◎
QG=02|ニシノ デイジー|31.9{1216}C=[3114]ルメル|▲
QH=18|メイショウテンゲ|40.7{1314} =[2214]池 添|○
QI=17|タガノディァマン|69.3{1817} =[1116]田 辺|  ▲
QJ=16|ナ イ マ マ |98.8{1518} =[1108]柴田大|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
---------------------------
 成績補足
---------------------------
※年齢 3歳=18頭 牡牝 牡=17頭(セ=0頭) 牝=1頭 
※格
G1V=0頭 参考GI3着内=2頭
 A13ヴェロックス [0110]皐月2着・ダービー3着
 B02ニシノデイジー[0012]ホープフル3着

G2V=2頭(GIV除く)
 A12レッドジェニアル[1勝]京都新聞杯(11人気)
 B18メイショウテンゲ[1勝]弥生賞(8人気)
G3V=1頭(上記含む)
 A02ニシノデイジー [2勝]札幌2S・東京スポーツ杯

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)

 1着=6枠12番  2着=5枠09番
 3着=4枠07番  4着=2枠03番
--------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD [AB型] 枠順AB=5.0
 馬連型=A流れH [AB型] 馬連AB=6.1

 枠連=ABC//D/E/FGH/ 
 枠順=713//4/6/285/
 馬順=ACB F H 091211 
 代行=ED17 14 13 101516
 代2=G 18
 ―――――――――――――
 結果=

-----------------------------
 ○ 展開予想
※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 11 01 13 04 -03 14 15 10 -05 12 16 09 -07 02 06 17 08 18
覧 5 ◎ ▲ △ ○            
3FE B C A D
本 ◎ ○ ●

**************************
 ※ 直前予想

 困りました。1頭立てです(^.^)。
 ◎だけは付けられる。たぶん1着、悪くとも2着。
 がしかし、3着内のあと2頭が決められません。

 それでも予想なので一応◎を。もちろん川田13ヴェロックス。[3311]の成績で5着以下なし。[皐月2着→ダービー3着→神戸新聞杯2着]はこのメンバーなら頭二つ抜けている。
 ちなみに秋華賞で有益なデータとして紹介した斤量の件。今回57キロを背負って3着以内に入ったことのある馬は1頭しかいません。それが皐月・ダービー2、3着のこの馬。ゆえに、1頭立てと書いたわけです。

 ただ、OP以下は[3100]なのに重賞は[0211]。どうしても勝てないところが気にはなります。
 また、父馬ジャスタウェイの産駒は今年2年目。重賞はのべ28頭出走していまだ勝ち星なし。
 この点ちょっと引っかかるので、気持ちばかりのウラ●も(^_^;)。

 さて、○の前に柳の下を狙う訳ではありませんが、うまいとこ相手3頭に絞れる組み合わせが見つかったので、◎13ヴェロックスとの3複4頭ボックスを設定します(^_^;)。

 上記重賞の格から抽出できるのはヴェロックスの他に02ニシノデイジー、12レッドジェニアル、18メイショウテンゲンの3頭のみ。そこで[13・02・12・18]の3複4枚。

 それから終わってみたら外国人騎手。こちらはルメール02ニシノデイジー、デムーロ10カウディーリョ、スミヨン07ヒシゲッコウの3人だけ。ならば、[13・02・10・07]の3複4枚も。

 そうなると、日本人トップ騎手二人も入れなきゃ失礼。てなわけでヴェロックス川田の他に、武豊05ワールドプレミアと福永14サトノルークス。この3人の3複[13 05 14]も1枚(^_^)。

 さて、ここからはいつもの予想ですが、菊花賞はこれまであまりに[?]馬ばかり激走するので、過去数年の激走人気薄馬に「何か共通データはないか」と探してみました。
 すると、以下のような「拾えるデータ」を見つけました。
《基本3勝馬。芝22、24、26のレースを2戦以上して勝つか好成績。芝の上がりが良い。全レース着差1秒未満(GI除く)、重賞経験あり。前走か前々走新潟芝20以上の条件戦を好タイム、上がりベスト3内で勝っている》といったところです。

 以上の条件はまず3複の相手として抽出した02・12・18・10・07・05・14の計7頭ほぼ入っています。 それ以外の馬では以下の4頭です。石橋脩01ザダル、蛯名15ホウオウサーベル、岩田康04ユニコーンライオン、横山典06ディパインフォース。
 そこで、この11頭の中から○を設定し、馬連は◎-○の1点のみ。残り10頭は全て3着候補として3複馬券を組むことにしました。

 では、○馬は?
 たぶんそれだろうな、と予想されたと思います。懲りずに武豊(^_^;)。05ワールドプレミアです。

 成績[2120]、複率100ながら重賞は3戦[0120]と勝ち星なし。GI初。ただ、前走神戸新聞杯2着はスローだったとは言え、上がりトップの32.3。これはメンバー18頭の前走トップ3Fです。

 何より最も魅力的なのは父ディープインパクト。ディープインパクト産駒で菊花賞を勝っているのは18年フィエールマン、16年サトノダイヤモンドの2頭います。
 また、武豊騎手は菊花賞最年少勝利を持っており、今回最年長勝利を狙うとか。それで勝てるほど甘くないとは思うけれど、まー応援馬券の単勝と○→◎の馬単も買おうかなと(^_^;)。
 3複[◎-○→・10頭]と3単[○→◎→・]中心に。

 最後にほんとに少々のウラ●。G2V馬2頭――酒井12レッドジェニアルと池添18メイショウテンゲンが人気薄です。このうち12レッドジェニアルをウラ●に。
 同馬は成績[2023]とイマイチながら、勝ったのはG2京都新聞杯(11人気)。勝ちタイム2119はなかなかのタイムです。京都新聞杯2着馬はダービー馬ロジャーバローズでした。ロジャー引退の今、後を継ぐかもしれません。

 掲示板を外したのは1回だけ。その8着と敗れたダービーはコンマ8差でした。7走全て芝20以上で、過去4走は芝22の1回と3回は芝24。うち6走は上がりベスト3内で3回がトップ。中団から追い込んでほしいなと思います。

 ただ、不安は鞍上酒井騎手。騎手生活約20年になりますが、とんと重賞で名を聞きません。「GI勝っていないだろうな」と思ったら、芝GIで1勝、G2で1勝していました。後者がこのレッドジェニアルの京都新聞杯。そして、前者は5年前の菊花賞馬トーホウジャッカルです。
 父キングカメハメハ。産駒に菊花賞を勝った馬はいません。これもキンカメ亡き今、出ないままで終わるのか。出て欲しいとの思いもこめて単勝を(^_^)。表の◎○に流します。

 以上です。
-------------------------------
 本紙予想
 印番馬      名 馬順
 ◎13ヴェロックス   A
 ○05ワールドプレミア B
 ・02ニシノデイジー  C
 ・12レッドジェニアル H
 ・18メイショウテンゲン15
 ・10カウディーリョ  11
 ・07ヒシゲッコウ   F
 ・14サトノルークス  G
 ・01ザ ダ ル    D
 ・15ホウオウサーベル E
 ・04ユニコーンライオン09
 ●02レッドジェニアル H

 さて結果は?

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.10.13

秋華賞、結果とほぞ噛み

 秋華賞、結果は――◎●飛んで(-_-;)……まさかの3複的中(^o^)!

 1着―北村友 05クロノジェネシス…………[○]B 単勝=6.9
 2着―津 村 08カレンブーケドール………[▲]QD
 3着―和 田 14シゲルピンクダイヤ………[△]G
 4着―松 山 09シャドウディーヴァ………[?]QA
 5着―福 永 07ビーチサンバ………………[●]QC(一覧順位)
 前日馬順[C→B→10→13→E]枠順[E→D→A→D’]

 枠連=3-4=16.8 馬連=05-08=21.8 馬単=49.5
 3連複=05-08-14=151.7 3連単=709.7
 ワイド12=7.1 W13=21.2 W23=21.7

----------------
 ○ 展開結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 15 18 03 08-16 11 17 02-12 13 04 09-01 07 05 06 14 10
覧5 6 ▲ △ ◎ ○
3F E D A C B
本* ▲ * * ◎ ● ○ △
結 2 4 5 1 3
---------------------------------
 本紙予想
 印番馬      名  馬 結果
 ◎01ダノンファンタジー A  8
 ○05クロノジェネシス  C 1
 ▲08カレンブーケドール B 2
 △14シゲルピンクダイヤ 10 3
 *13サトノダムゼル   F 
 *15コントラチェック  G 
 *17エスポワール    D 
 ●07ビーチサンバ    E 5
 ?09シャドウディーヴァ 13 4

*******************************
 【GI秋華賞 実近一覧表】 京都 芝20 18頭 馬齢55キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番||馬        名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F本着
A=01||ダノンファンタジー| 2.8{AA}A=[5102]川 田|◎ ◎▲◎8
B=05||クロノジェネシス | 4.3{BC}C=[3120]北村友|○  ○○1

C=17||エスポワール   | 8.0{EB}D=[3110]シュタ| ▲  *
D=13||サトノダムゼル  | 8.1{GD}F=[3000]デムロ|    *
E=15||コントラチェック | 8.7{FG}G=[3111]ルメル|△   *
F=16||パッシングスルー | 9.1{09E}H=[3002]戸 崎|△◎○
G=14||シゲルピンクダイヤ| 9.7{D09}10=[1212]和 田|△  ▲△3

H=03||ブランノワール  |11.4{12F} =[3112]浜 中|
QA=09||シャドウディーヴァ|12.5{1010}13=[1313]松 山| ▲ ▲?4
QB=18||シングフォーユー |14.1{14H} =[2302]藤岡佑|   △

QC=07||ビーチサンバ   |16.0{1112}E=[1312]福 永|  ○ ●5
QD=08||カレンブーケドール|17.7{C18}B=[2221]津 村|△   ▲2
QE=02||メイショウショウブ|18.1{1313} =[0225]池 添|取り消し
QF=11||フェアリーポルカ |20.5{H17}09=[2112]三 浦| ▲○
QG=12||レッドアネモス  |21.3{1511} =[3005]藤岡康|

QH=10||シェーングランツ |30.8{1715} =[2005]武 豊|△
QI=06||ローズテソーロ  |33.0{1616} =[2004]横山典|   ◎
QJ=04||トゥーフラッシー |35.5{1814} =[0037]幸 英|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
---------------------------
 成績補足
---------------------------
※年齢 3歳牝=18頭 
※格
G1V=1頭
 A01ダノンファンタジー[1002]阪神JF1着
 参考GI2着=3頭
 B05クロノジェネシス [0120]阪神JF2着 1
 C08カレンブーケドール[0100]オークス2着 2
 D14シゲルピンクダイヤ[0101]桜花賞 2着 3

G2V=1頭(GIV含む)
 A01ダノンファンタジー[2勝]チューリップ賞・ローズS
 参考G3V=5頭(GIV含む)
 A01ダノンファンタジー[1勝]ファンタジーS
 B05クロノジェネシス [1勝]クイーンC   1
 C10シェーングランツ [1勝]アルテミスS
 D15コントラチェック [1勝]フラワーC
 E16パッシングスルー [1勝]紫苑S

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)

 1着=6枠11番  2着=7枠13番
 3着=1枠02番  4着=3枠05番
 今年05番=1着
--------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れC [5巴系] 枠順AB=7.4
 馬連型=A流れG [AB系] 馬連AB=13.3

 枠連=ABCD//EFG/H 
 枠順=7814//356/2
 馬順=FDAB C1209 11  馬順[C→B→10→13→E] 
 代行=GH15E 101317 14
 代2=1016
 ―――――――――――――
 結果=3 24 14 枠順[E→D→A→D’]
****************************
 ※ 回  顧

 まずは、台風19号により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
 風が強調されていましたが、雨の方がひどかったようです。

 次に、突然ですが「休刊予告」のお知らせです。

 目下私のデスクトップ・パソコンが風前のともしびで、いよいよ最期のときを迎えようとしています。末期症状として一度で起動しない。なんとか起動しても、作業をしているとなぜかシャットダウンする。次の起動にまた時間がかかる……。

 そんなわけで、今回の予想メルマガも辛うじて発行できたほどで、回顧も日曜の夜(起動がうまくいったので)「せめて絶命する前に」と書いております。

 というのは私が使っているパソコンはいまだウインXPで、これがなくなると、いよいよウイン10に行くしかありません。
 しかし、私はウイン10全くの初心者であり、これまで作成してきた古いエクセルの「実近一覧表」もウイン10では動きません。なので、今のパソコンが命尽きると、しばらく実近一覧表を作成できません。その場合予想をどうするか(一時休刊?)など考えねばなりません。
 というわけで、何の前触れもなく突然配信されなくなる可能性がありますので、ご了解お願いいたします。m(_ _)m

 閑話休題。秋華賞に戻って私はいつものように、元旅館のいとこのところで温泉と競馬観戦。物足りないような10、11レースを見て彼は外し、私も外し……失意のうちに帰宅しました。
 まさかの◎川田01ダノンファンタジーの敗退(最終8着)。我がウラ●福永07ビーチサンバの逃げ戦法。向こう正面で1000メートル通過58.3と聞いたとき「終わったよ」とつぶやきました。ルメール15コントラチェストを先に行かせればいいのに、「なんで逃げ争いしたかねえ」とぶつくさつぶやきながら帰りました。◎-●の馬連には相当自信があっただけに、それが消えるとは、「またも連敗街道突入か~(-_-;)」と嘆きつつ。

 帰宅後起動に手間取りながらパソコンを立ち上げ、念のため本日の馬券結果を確認しました。すると、1万数千円が入っているではありませんか。
 2レースしかやっていなかったので、「あれっ、何が当たったんだ?」と思いつつ調べて見たら、なんと秋華賞の3連複が一枚当たっていたのです。

 そのとき以下の予想をはたと思い出しました。
--------------
 しかし、(荒れそうな)ときこそ「終わって単純馬券(^.^)」。
 今回G2VはGIVのダノンファンタジーただ1頭。そこで参考として
GI2着馬3頭をあげました。北村友05クロノジェネシス、津村08カレン
ブーケドール、和田14シゲルピンクダイヤ。
 そこで、この3頭を○、▲、△として◎からの馬連・馬単、3複4点。
3単は◎を頭として6点。取りあえず買っておきます。
--------------
 ここで印を付けた○▲△がそのまま1→2→3着なのです。「3複4点」が光ります(^.^)。「まずボックス1枚買って、あと◎→3頭を多めに」とやったので、タテ目のことすっかり忘れていました。実は「余計な一枚だなあ」と思いつつの購入でした。
 1枚ながらもけちらずボックスにしたおかげで、まさかの万シュー的中にありつけたというわけです(^_^;)。いやいや、喜びひとしおで、なんとか連敗街道を脱出したようです。

 さて、一つだけ反省するなら、◎ダノンファンタジーについて。
 唯一5勝、GIG2V馬の同馬は「勝って当たり前」としつつ
---------------
 ただ、不安点も結構あります。着外の2回はGI桜花とオークス。桜花
1番人気4着(勝ち馬グランアレグリア)、オークス4番人気5着(勝ち
馬ラヴズオンリーユー)。また、今回全馬斤量55キロ。過去2回55キロを
背負って(それがGI)4着、5着。さらに2000以上はオークスの5着1
回のみで、芝20は未経験。
 も一つ引っかかるのは阪神JF勝利後3ヶ月休んでチューリップ賞1着、
2走目桜花4着。そしてオークスから4ヶ月休み明け、前走ローズSをレ
コードの1着――ならば、2走目の今回またも4着? よってウラ●は設
定したい。
-----------------
 今回評価に迷ったのは前走ローズS1着ダノンファンタジー、2着ビーチサンバの同タイムレコードです。「レコード走の反動」とは有名なジンクス。私はその分人気が下がるならねらい所と思っての◎●でした。やっぱりジンクス生きていますね。

 それから、またも驚きは実近一覧過去3年データ。「大ざっぱに言えば、馬連はA-Dから1頭、E-Hから1頭~今年ちょっと異変があるのはQA以下の2頭07ビーチサンバと08カレンブーケドールが上位人気になっている」と書きました。両馬のうち上位人気のカレンブーケドールが2着です。同馬からトップ2頭で馬連的中でした。これ単なる結果論でなく、ぜひ今後も参考にしてほしいと思います。

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【GI秋華賞、過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名      着
A=A| |A|1|F|13|B|4|01ダノンファンタ 
B=C| |B| |C|1|C|1|05クロノジェネシ 1
C=D| |C|4| | |A| |17エスポワール
D=F| |D|3|A| | | |13サトノダムゼル

E=G| |E|2|G| |D|2|15コントラチェッ
F=H| |G| |B|2| | |16パッシングスル
G=10| | | |E|3|G| |14シゲルピンクダ 3
H= | |F| |D|4|E|5|

QA= | | | |H|5|F|3|シャドウディーヴ 4
QB= | | | |09| | | |
QC=E| | | | | |09| |07ビーチサンバ  5
QD=B| | | | | | | |08カレンブーケド 2

QE= | | | | | |H| |02
QF=09| | |5| | | | |11フェアリーポル
QG= | |H| | | | | |
QH= | |09| | | | | |
QI= | | | | | | | |
QJ= | | | | | | | |
    ※注「人気」は前日馬連順位
------------------

 最後にもう一つ。土曜日単勝の集中買いが入った横山典06ローズテソーロは6着でした。
 ずいぶん前の馬券名人を思いだして「まさかなあ」と思いつつ単勝1枚買いました(^.^)が、ダメでしたね。あの名人その後どうなったのでしょうか……。

 以上です。

 そして、週末は菊花賞。1強混戦模様です。
 ダービー馬ロジャーバローズは引退、皐月V、神戸新聞杯Vのサトゥルナーリアは秋天に行き、押し出されるように1番人気は[皐月2着→ダービー3着→神戸新聞杯2着]の、川田ヴェロックスが取りそうです。
 今年川田騎手は重賞を13勝もしてすでに過去最高(12勝)を更新しています。
 がしかし、いまだGIVがない(昨年までは12勝)。さて本年初GIの美酒を飲めるのでしょうか。

 以下昨年の菊花賞結果と回顧です。

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【2018菊花賞、結果とほぞ噛み】

 菊花賞、結果は――まさかの[ルメ-デム-豊]馬券で全滅(-_-;)

 1着―ルメル 12フィエールマン…………[?]F 単勝=14.5
 2着―デムロ 09エタリオウ………………[△]14
 3着―武 豊 07ユーキャンスマイル……[・]11
 4着―池 添 03ブラストワンピース……[△]C
 5着―福 永 18グローリーヴェイズ……[●]D
                      ↑(一覧順位)
 前日馬順[G→A→10→B→11]枠順[F→B→H→A]

 枠連=6-5=18.6 馬連=12-09=23.8 馬単=60.1
 3連複=12-09-07=167.1 3連単=1005.9
 ワイド12=9.3 W13=46.1 W23=15.5

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 本紙予想結果
 印番馬      名  騎 手 馬 結果
 ◎05エポカ ロード   戸崎圭 C  8
 ○04ジェネラーレウーノ 田 辺 D  9
 △03ブラストワンピース 池 添 B 4
 △09エ タ リ オ ウ デムロ A 2
 ・13タイムフライヤー  和 田 14 
 ・16ステイフーリッシュ 藤岡佑 12 
 ・14グロンディオーズ  モレイ F 
 ・02グ レ イ ル   岩 田 H 
 ・07ユーキャンスマイル 武 豊 10 3
 ●18グローリーヴェイズ 福 永 11 5
 ?12フィエールマン   ルメル G 1

******************************
 【GI菊花賞 実近一覧表】 京都 芝30 18頭 馬齢57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番||馬      名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F 本結
A=05||エポカロード | 3.5{AD}C=[3211]戸崎圭|◎▲ ○ ◎8
B=17||シャルドネゴー| 4.6{BA}13=[3221]藤岡康| ○▲   7
C=03||ブラストワンピ| 6.9{CB}B=[4001]池 添|△    △4
D=18||グローリーヴェ| 8.2{EC}11=[2201]福 永|  ○  ●5
E=14||グロンディオー| 8.4{FE}F=[3010]モレイ|     ・
F=12||フィエールマン|10.7{HF}G=[2100]ルメル|      1
G=08||カフジバンガー|10.8{11G} =[3135]幸 英|
H=10||アフリカンゴー|14.0{14H}09=[3103]松 若| ○
QA=04||ジェネラーレウ|14.2{0910}D=[4021]田 辺|▲▲   ○
QB=06||メイショウテッ|15.6{1509}E=[4013]松 山|
QC=07||ユーキャンスマ|16.0{1211}10=[3202]武 豊| △▲  ・3
QD=02||グ レ イ ル|16.9{1012}H=[2013]岩 田|   ◎ ・
QE=16||ステイフーリッ|19.3{1313}12=[2013]藤岡佑|▲ ○  ・
QF=09||エタリ オウ |21.1{G}14A=[1502]デムロ|△○ △ △2
QG=13||タイムフライヤ|25.6{D15} =[3204]和 田|○    ・
QH=15||オウケンムーン|52.3{1716} =[3004]北村宏|   ▲
QI=11||コズミックフォ|52.7{1618} =[2122]浜 中|
QJ=01||ア イ トーン|58.0{1817} =[3015]国分恭|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
--------------------------
 成績補足 注…「距離」は芝20~24の成績
---------------------------
※年齢 全牡3歳18頭(セ=0頭) 
※格
G1V=2頭
 A05エポカロード  [1100]
 B13タイムフライヤー[1002]
 参05エポカロード  [GI2着・G2、2着]

G2V=2頭(GIV除く)
 A04ジェネラーレウー[1勝]中山芝22セントライト記念
 B16ステイフーリッシ[1勝]京都芝22京都新聞杯
 参09エ タ リ オウ[G2、2着2回]青葉賞・神戸新聞杯 2
 参04ジェネラーレウー[GI3着、G31着]

G3V=4頭(GI・G2V除く)
 A03ブラストワンピー[2勝]
 B02グ レ イ ル [1勝]
 C06メイショウテッコ[1勝]
 D15オウケンムーン [1勝]

※芝30優秀馬=出走0頭 
※京都コース優秀
 A02グ レ イ ル[2000]  B07ユーキャンスマイ[2101]3
 C01ア イ トーン[2012]  D06メイショウテッコ[2002]
 E09エタリオウ  [1100]2 F13タイムフライヤー[1100]
 G05エポカロード [1010]  H16ステイフーリッシ[1000]

※昨 年123着     (人気)前走
1着=13キ セ キ (1人)G2神戸新聞杯2着(2人)
2着=04クリンチャー(10人)G2セントライ9着(4人)
3着=14ポポカテペト(13人)2W阿賀野川特1着(2人)
  注…3着前走は[新潟芝22 タイム2117]

今年=13タイムフライヤー 04ジェネラーレウーノ 14グロンディオーズ ×
--------------
 [枠連順位]
 枠連型=3巴   [AB型] 枠順AB=6.0 AC=6.1
 馬連型=3巴+4巴[AB型] 馬連AB=9.1 AC=9.9

 枠連=ABC//DE/FGH/ 
 枠順=253//71/684/
 馬順=BAC FH G1110
 代行=D09E 1417 151218
 代2= 16 13
 ―――――――――――――
 結果=42     153

 ※オッズ分析
 本命なら枠ABCの3巴だが、A枠は[B03ブラストワンピースとD04ジェネラーレウーノ]が同居。また、C枠も[C05エポカロードとE06メイショウテッコン]が同居している。一点なら枠連ACの2-3か。
 また、枠のH順でも30倍台で消しづらい。面白いのは111213人気同居のG8枠。荒れるならと穴[G→ABC]を買ってみたい。
---------------------------
 ○ 展開予想
※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 04 01 05 06-10 18 14 08-07 11 17 03-16 12 09 13 15 02
覧  ◎ △ 5 ○ ▲
3F D A E B C
本○ ◎ ・ ・ ・ △ ・ △ ・ ・
結 5 3 4 1 2
**************************
 ※ 回  顧

 菊花賞当日、この日もいつものいとこと温泉競馬。
 私の◎は戸崎05エポカロード。彼の◎はデムーロ09エタリオウ。
 エタリオウについて私は「これだけ2着続きだと今度は着外でしょう」と言い、彼は「だから今度は1着だ」と応じました。結果は彼の勝ち。

 また、温泉の中で私は言いました。「今日はルメールのフィエールマンが人気なくてデム-ルメ馬券が珍しく中穴ですね。馬連1枚買っておくといいかもしれませんね(^_^;)」と。そして「私は買いませんけど」と続けました(なぜ無印にしたかは後述)。

 それが……直線ゴール前、デム-ルメ2頭の壮絶な叩き合い。結果ルメール・フィエールマンがハナ差制すると、(この1、2着はまーいいとして)3着はまさかの武豊07ユーキャンスマイル入線。ウラ●福永18グローリーヴェイズも追い込んだけれど、5着が精一杯。つまり[ルメ-デム-豊]馬券の完成。なんじゃそりゃ。

 いとこは3連馬券は獲れなかったけれど、(ワイド派なので)1、2着のワイドと枠連を結構買っていて「うはうは」の結末となり、逆に私は苦虫噛みつぶしておりました。ふにゃ(-_-;)。

 昨年は何度かデム-ルメ馬券を検討し、プラス武豊を含めた「三巨頭馬券」もいつか仕留めてやろうと狙っていました。しかし、そのうち検討に疲れ、やめていたら……げに天災は忘れた頃にやって来る。まさか今回がそのときとは思いもしませんでした。

 武豊のユーキャンスマイルは成績[3212]、前走新潟2Wクラス阿賀野川特別(芝22)の勝ち馬です。昨年菊3着ポポカテペトルと同じ前走だから、当然3着候補としたし、それは正解。
 また「3強のうち2頭が消えそうだ」と見た点も正解。消える馬としてシルクレーシングのGI連勝はなしとして03ブラストワンピースを軽視した――これも際どく正解。

 しかし、3強から選んだ◎05エポカロードは8着。これがまず失敗。
 では◎を09エタリオウにしたら「馬券は当たっていたか」と言えば、ハナ差1着の12フィエールマンが無印なんだから、どう転んでも馬券は不的中。「正直難解。たぶん外れると思います」と書いた予感が見事的中だから、世話ありません(-.-)。

 直前予想の最後に「ところで、馬順8番人気までで私が印を付けなかったのはE松山06メイショウテッコンとGルメル12フィエールマンです。みなさんにはそちらがお勧めかも」が当たりだから、ほんとに「馬券の神様は私の予想を見て外しているのではないか」と言いたくなります(T_T)。

 結果はデム-ルメの馬連23倍、人気薄からの馬単60倍。そして武豊との3連複は160倍の万シュー。3連単6枚買わなくとも、豊お得意の3着付けなら、2枚で3単10万。つあーっ(T_T)。

 もっとも、(負け惜しみではありませんが)私はいとこと違って騎手馬券ではありません。理屈からはどうしても12フィエールマンに印を付けるわけにはいかなかったのです。
 同馬はわずかに全3走。以下調教師・馬主など成績を抜粋すると、
 12フィエールマン 
・騎 手 ルメール
・調教師 手塚(美浦)
・馬 主 サンデーレーシング[250万×40口=1億円]
・父 馬 ディープインパクト
・3戦2勝[2100]
 戦  歴
1新   馬   東京芝18 1513 1着(1)16頭先行 34.2  
21W山藤賞   中山芝18 1481 1着(1)11頭追込 34.3(1位)
3G3ラジオNIKKEI福島芝18 1462 2着(1)13頭追込 34.4(1位)

 過去3走のレースと成績を見れば、GIどころかG2の出走なく、前走福島G3も2着。一体どうして「この馬を◎として単勝を買おう」と思えるでしょうか。
 これがまだ前走G3を2着でなく1着なら、3連勝の上がり馬として無印にはしないかもしれません。父ディープインパクトだし、春の段階ならわずか3戦でもGIVとか連対があり得るけれど、後期はさすがに厳しく、今回3戦での菊勝利は菊花全史で初の珍事でした。

 また、新馬出走が本年1月末ですから、決して順風の船出とは言えません。過去2戦追い込みタイプで上がりはそのレース1位。しかし、ものすごい上がりというわけではありません。しかも、前走7月の福島以来であり、低レベルのローカル重賞を勝てなかった馬が「中央で走るわけない」と思いました。
 結局、この馬で買える要素は「騎手ルメール」くらいしかありません。そして、私の見解は「いかなルメールでもこれは無理だろう」でした。

 ただ、今回掲載してみてこの馬も一口馬主サンデーレーシングの馬であり、しかも一口250万、総計1億という「かなり活躍が期待された馬」であることがわかりました。
 しかし、この馬父ディープインパクトはいいとして[母リュヌドール、母父Green Tune]など聞いたことがなく、平民としてはいくら金があったとしても、「この馬に250万賭けてみよう」と思えるでしょうか(^_^;)。よくまー40口集まったものです。
 もっとも、この馬が菊前に稼いだ賞金は3100万で大幅なマイナス。今回菊V1億2000万を足して1億5000万。やっと1.5倍です。これなら一口5万から10万、計2000万から3000万の馬に投資して大化けするのを期待した方が楽しいかもしれません(^_^)。

 ちなみに、今年の3歳クラシック、ダービー馬ワグネリアンだけが金子真人氏の個人馬主で、皐月賞馬エポカロードはヒダカブリーダーズ・ユニオン、菊花賞馬がサンデーレーシングのフィエールマン。そして、牝馬3冠アーモンドアイがシルクレーシング。なんと4頭中3頭、6レース中5レースで一口馬主の馬が優勝です。一口馬主の会社の担当者は相当の目利きというか相馬眼を持っていると言えそうです。
 今までこんな観点で競馬を眺めたことがなかったので、今後注意した方がいいかもしれません。

 さて、わずか3走の馬を菊花賞馬に導いたことについてルメール騎手は終了後「サッカーエムバペも19歳でワールドカップのチャンピオンになりました。才能があれば経験はいらないんです」と答えたとか。
 私は「でも、日本人騎手だったらたぶん無理でしょうね」とつぶやきました。

 展開図で1、2着馬は「追込」位置にいます。しかし、4角では2頭とも6番手の位置でした。今回上がり最速は33.9で5頭もいます。うち2頭が1、2着両馬です。
 レースは1000通過62.7のどスロー。リードしたのは○田辺04ジェネラーレウーノ、3番手◎戸崎圭05エポカロードでした。
 私は向こう正面でかなりのスローだとわかって「しめしめ」とほくそえんだものです。しかし、◎○の両馬は直線で残る脚がなかった。逆に追い込みタイプ=上がりの良いエタリオウとフィエールマンが先団まで進出していれば、勝ち負けとなって不思議ないでしょう。
 ルメール騎手は「ほんとは後方にいたかったけれど、いつのまにか前目にいた」と語っていました。いやいやスローを見越して先行したのだと思います。

 ここらが展開とペースの不可解なところで、逃げ3番手の○◎が残れず、指数追込のルメ-デム馬がハナ差の2着内に入る。なぜ粘れなかったのか。
 思うに、スローにし過ぎたのではないでしょうか。それも乱ペースではないスローに。

 たとえば、武豊騎乗で2016年春の天皇賞を勝ったキタサンブラック。逃げて1000通過は61.8とスローですが、1200から1400のところで11.6とややペースを上げ、次の200を12.9と落としています。このときの3番手がカレンミロティック。逃げ先行で1、2着になりました。これはマラソンなどで有名な乱ペースにすること。途中ペースを上げたり下げたりすることで後続をばてさせるわけです。

 ところが、今回逃げた田辺ジェネラーレウーノは1000通過62.7のドスローに落としたのはいいとして、1200から1400のところで13.3、次の200でも13.0と、さらにペースダウンしました。そのおかげでデム-ルメ両者は楽に先行して脚をためられたようです。

 逆にエポカロードの戸崎騎手は向こう正面で手綱を引っ張っていました。あまりのスローで馬は行きたがった。けれど、鞍上は「行くな、行くな」と制御したのです。これ大概ダメで、やばいなあと思ったら、やはり直線延びずコンマ8差の着外でした。

 このことがわかったとき、私は昨年ダービーで勝ったルメール・レイデオロを思い出しました。同馬は2コーナーでは14番手でした。ところが、1000通過63.2のドスローと見るや、ルメール、3角では2番手まで進出させたのです。「おいおい」と思ったら、勝っちゃいました。
 たとえば、エポカロードの鞍上がルメールだったら、馬の行く気に任せて先頭を奪ったかもしれず、そうなると結果も違った可能性があります。

 それにしても、私は別に国粋主義者でも民族主義者でもないけれど、こうまで日本人騎手が不甲斐ないと情けなくなります。上位に来たのは武豊・福永といういつもの騎手だし、他の日本人騎手にはぜひ奮起を期待したいものです。ルメール、デムーロ騎手の騎乗ビデオを毎日眺めてまねしてほしいと思います。これではそのうちGI22戦のほとんどを二人に獲られてしまうのではないでしょうか。

 最後にもう一つ。ここまで書いたところで、念のため「サンデーレーシング」をググってみました。すると、「サンデーレーシングは、社台グループの生産牧場であるノーザンファームが運営母体となっており、所有馬のほとんどがノーザンファームの生産馬」であるとか。また、「社台グループには社台レースホース、社台グループオーナーズ、G1サラブレッドクラブ、シルクレーシングなどの一口馬主クラブがあり、その会員総数は5万人以上」との情報を得ました。
 それを見て「えっ、社台なの? アーモンドアイのシルクレーシングも社台だったの?」とつぶやいたものです。それなら相馬眼があり、一口250万ですぐに完売するというのも納得です。知りませんでした。
 以上、菊花賞回顧でした。
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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:やりましたね(^o^)、ラグビー日本代表。因縁のスコットランドを破って予選リーグ4連勝の首位通過です。でも、最後はずいぶん苦しんでいました。
 まずは決勝トーナメント進出、おめでとうございます。そして、こうなったらベスト4までいってほしいものです(^_^)。

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2019.10.12

秋華賞、直前予想

 台風19号襲来の中、土日東京競馬は中止となりました。
 関東東海の方々はご無事を祈っております。

 こちら九州大分の朝は穏やかでしたが、夕方からときどき強風が吹いています。
 正直「こんなことやってていいのかな?」と思いますが、秋華賞予想に励みたいと思います。激甚災害必至なので、的中して募金に充てたいですね。

 昨年はど1番人気アーモンドアイが楽勝して牝馬3冠を達成しました。
 今年1番人気になりそうなのは01ダノンファンタジー。あっさりかどうか。

 では、予想の前にいつもの実近一覧過去3年データです。
 ダノンファンタジーは当然のようにトップです。

【GI秋華賞、過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭と10番人気まで)
A=A| |A|1|F|13|B|4|01ダノンファンタジー
B=C| |B| |C|1|C|1|05クロノジェネシス
C=D| |C|4| | |A| |17エスポワール
D=F| |D|3|A| | | |13サトノダムゼル

E=G| |E|2|G| |D|2|15コントラチェック
F=H| |G| |B|2| | |16パッシングスルー
G=10| | | |E|3|G| |14シゲルピンクダイヤ
H= | |F| |D|4|E|5|

QA= | | | |H|5|F|3|
QB= | | | |09| | | |
QC=E| | | | | |09| |07ビーチサンバ
QD=B| | | | | | | |08カレンブーケドール

QE= | | | | | |H| |02
QF=09| | |5| | | | |11フェアリーポルカ
QG= | |H| | | | | |12
QH= | |09| | | | | |10
QI= | | | | | | | |06
QJ= | | | | | | | |04
    ※注「人気」は前日馬連順位

 過去3年は実近よりむしろ前日人気[A~F]内で1~4着が出ています。
 大ざっぱに言えば、馬連はA-Dから1頭、E-Hから1頭。その2頭が失敗しなければ、3複は人気[A-F]までの残り4頭に流す。QA以下はその中の上位人気に流しておけば良し――てなところでしょうか。
 今年ちょっと異変があるのはQA以下の2頭07ビーチサンバと08カレンブーケドールが上位人気になっていることです。無視はできないけれど、重い印を打てるかどうか。
****************************
 【GI秋華賞 実近一覧表】 京都 芝20 18頭 馬齢55キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番||馬        名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F
A=01||ダノンファンタジー| 2.8{AA}A=[5102]川 田|◎ ◎▲
B=05||クロノジェネシス | 4.3{BC}C=[3120]北村友|○  ○

C=17||エスポワール   | 8.0{EB}D=[3110]シュタ| ▲
D=13||サトノダムゼル  | 8.1{GD}F=[3000]デムロ|
E=15||コントラチェック | 8.7{FG}G=[3111]ルメル|△
F=16||パッシングスルー | 9.1{09E}H=[3002]戸 崎|△◎○
G=14||シゲルピンクダイヤ| 9.7{D09}10=[1212]和 田|△  ▲

H=03||ブランノワール  |11.4{12F} =[3112]浜 中|
QA=09||シャドウディーヴァ|12.5{1010} =[1313]松 山| ▲ ▲
QB=18||シングフォーユー |14.1{14H} =[2302]藤岡佑|   △

QC=07||ビーチサンバ   |16.0{1112}E=[1312]福 永|  ○
QD=08||カレンブーケドール|17.7{C18}B=[2221]津 村|△
QE=02||メイショウショウブ|18.1{1313} =[0225]池 添|取り消し
QF=11||フェアリーポルカ |20.5{H17}09=[2112]三 浦| ▲○
QG=12||レッドアネモス  |21.3{1511} =[3005]藤岡康|

QH=10||シェーングランツ |30.8{1715} =[2005]武 豊|△
QI=06||ローズテソーロ  |33.0{1616} =[2004]横山典|   ◎
QJ=04||トゥーフラッシー |35.5{1814} =[0037]幸 英|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
--------------------------
※年齢 3歳牝=18頭 
※格
G1V=1頭
 A01ダノンファンタジー[1002]阪神JF1着
 参考GI2着=3頭
 B05クロノジェネシス [0120]阪神JF2着
 C08カレンブーケドール[0100]オークス2着
 D14シゲルピンクダイヤ[0101]桜花賞 2着

G2V=1頭(GIV含む)
 A01ダノンファンタジー[2勝]チューリップ賞・ローズS
 参考G3V=5頭(GIV含む)
 A01ダノンファンタジー[1勝]ファンタジーS
 B05クロノジェネシス [1勝]クイーンC
 C10シェーングランツ [1勝]アルテミスS
 D15コントラチェック [1勝]フラワーC
 E16パッシングスルー [1勝]紫苑S

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)

 1着=6枠11番  2着=7枠13番
 3着=1枠02番  4着=3枠05番

-------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れC [5巴系] 枠順AB=7.4
 馬連型=A流れG [AB系] 馬連AB=13.3

 枠連=ABCD//EFG/H 
 枠順=7814//356/2
 馬順=FDAB C1209 11     
 代行=GH15E 101317 14
 代2=1016
 ―――――――――――――
 結果=
----------------------------
 ○ 展開予想
※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 15 18 03 08-16 11 17 02-12 13 04 09-01 07 05 06 14 10
覧5 6 ▲ △ ◎ ○
3F E D A C B
本* ▲ * * ◎ ● ○ △

***************************
 ※ 直前予想

 今回はどうにも落ち着かないので、短くまとめます。
 まず◎。これはもう川田01ダノンファンタジーで仕方なし。
 成績[5102]の唯一5勝馬。唯一GI馬(阪神JF)。唯一G2V、なおかつチューリップ賞とローズSの2勝。[未勝利→G3→GI→G2]の4連勝もあり。
 前走トライアルG2ローズSVも文句なし。勝ちタイム1444は阪神芝18のレコード。京都コース1戦1着。父ディープインパクト、鞍上川田も文句なし。もう怖いくらいの良績。単勝系◎でも良さそう(^_^)。

 ただ、不安点も結構あります。着外の2回はGI桜花とオークス。桜花1番人気4着(勝ち馬グランアレグリア)、オークス4番人気5着(勝ち馬ラヴズオンリーユー)。また、今回全馬斤量55キロ。過去2回55キロを背負って(それがGI)4着、5着。さらに2000以上はオークスの5着1回のみで、芝20は未経験。
 も一つ引っかかるのは阪神JF勝利後3ヶ月休んでチューリップ賞1着、2走目桜花4着。そしてオークスから4ヶ月休み明け、前走ローズSをレコードの1着――ならば、2走目の今回またも4着? よってウラ●は設定したい。

 次に○ですが、格から単純4頭馬券を構築しました。
 前日オッズはなんだかわけのわからない波乱傾向を示しています。
 馬連順位Aはもちろん01ダノンファンタジー。ところが、枠連順位のABは7枠8枠です。また、午後になったら、横山典06ローズテソーロに単勝の爆買いが発生しています。同馬は上がりトップだったので、週中ウラ●候補でした。

 しかし、そんなときこそ「終わって単純馬券(^.^)」。
 今回G2VはGIVのダノンファンタジーただ1頭。そこで参考としてGI2着馬3頭をあげました。北村友05クロノジェネシス、津村08カレンブーケドール、和田14シゲルピンクダイヤ。
 そこで、この3頭を○、▲、△として◎からの馬連・馬単、3複4点。3単は◎を頭として6点。取りあえず買っておきます。

 さて、そうなるとウラ●。いろいろ迷ったけれど、福永07ビーチサンバとしました。
 全成績[1312]の単純1勝馬は大いに不満。ただし7走中重賞が6戦。つまり重賞率(6/7)は全馬のトップ。
 ……とここまで読んだとき、デジャブーのこどくスプリンターズSのウラ●を思い出されたなら、相当の記憶力です(^_^)。
 実はあのとき私のウラ●は武豊ファンタジスト。重賞率トップでした。それが最下位だから、懲りないというべきか。

 確かに今回のビーチサンバ、桜花5着、オークス15着。京都初だし、芝20初だし来なくて当然の成績です。しかし、それ以外の重賞は[0310]。来るかもしれません(^_^;)。
 しかも、前走ローズSはダノンファンタジーと同タイムレコード。しかもそのときは12頭の11番から2番手先行、直線先頭に立って粘りました。同馬は過去7走、全て6枠より外でした。それが今回初めて4枠07の内枠に入りました。おそらく先行するでしょう。頭は無理としても、粘って粘って2着を期待します。父クロフネ。

 馬券は◎中心に表の4頭に馬連流します。そして「終わってみたら、やっぱり外国人騎手か」と嘆きたくないので、7・8枠のデムーロ13サトノダムゼル、ルメール15コントラチェック、シュタルケ17エスポワールも[*]として流します。

 以上です。

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 本紙予想
 印番馬      名  馬順
 ◎01ダノンファンタジー A
 ○05クロノジェネシス  C
 ▲08カレンブーケドール B
 △14シゲルピンクダイヤ 10
 *13サトノダムゼル   F
 *15コントラチェック  G
 *17エスポワール    D
 ●07ビーチサンバ    E

 さて結果は?

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.10.10

別稿『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』第21号実践編九 (二の1)

 本日11日の公開目指して『鼻』後半の授業実践を書き進めて参りました。ところが、数日前(私にとっては)全く新しい解釈を発見して「これはどうしても入れたい」と思うに至りました。
 そうなると改稿せねばならず、締め切りに間に合いません。迷った結果、取りあえず前置きとして書いてあったところまでを公開しようと決めました。後半の授業実践はまた次号です。忸怩たる思いながら、ご了解お願いいたします。

 九 一読法はなぜ通読をしないのか(その二) [小見出し]
 (1)一読法による『鼻』の授業実践(前半復習)
 [今号]
 (2)の1 意味段落の分け方について

 [以下次号]
 (2)の2 芥川龍之介『鼻』の授業実践(後半)
 (3)なぜ通読をやめようと言うのか
----------------
 本号の難読漢字
・忸怩(じくじ)・毀損(きそん、傷つくこと)・勿論(もちろん)・陥(おとしい)れる・機嫌(きげん)

******** 小論「一読法を学べ」 **********
 『 一読法を学べ――学校では国語の力がつかない 』21-1
 九 一読法はなぜ通読をしないのか(その二)

 (二)の1 意味段落の分け方について

 さて、前半最後における未来予想を終えると、いよいよと言うか、ようやく後半に進みます。厳密に言うと、『鼻』は大きく四つに分けられるので、残り四分の一です。ちょっとこの件について触れておきます。
 よく三読法授業において通読後「本文を三つ(四つ)に分けてみよう」と言われ、切れ目はどこか探した経験がおありではないでしょうか。改行して一文字下げた形式段落に対して意味段落と呼ばれます。これは「全体を通読しておかないと不可能」と思われているようです。

 ここでも美術と音楽を例に挙げると、美術作品は一目見て全体像がわかるから、分けることは簡単でしょう。画面全体を4等分して「ここは何々、ここは何々」と言うことができる。肖像画なら、「背景、人物の顔、胸、手、腰、足」と分けて眺めることができる(これが国語の精読にあたります)。
 対して音楽はポップス・歌謡曲ならだいたい歌詞があって[1番、2番、3番]と分かれているので、切れ目は明瞭。歌詞もサビの部分は同じことが多いけれど、少しずつ変えられている。歌詞があれば内容について語ることができるし、短調なら日本の演歌や悲しい曲、長調なら明るく陽気な歌とわかる。長大な交響曲も[第一楽章、第二楽章、第三楽章]と分かれています。
 余談ながら前者のメロディーは繰り返しだけれど、後者はテンポやメロディーにかなり変化があります。よって、前者は何度も聞いているとやがて飽きが来る。しかし、後者は何度聞いてもまず飽きることがありません。
 も一つ余談ながら、長調と短調の中間にあって明るさと少々の悲哀を生み出せるのが「メジャーセブンス」の曲。たとえば、「Cメジャーセブンス」はドミソシの4つの和音を持っています。ドミソならハ長調、ミソシだとホ短調。長調と短調が合体しているので、明るさと哀愁を帯びた不思議なメロディーができあがります。
 日本の代表曲は「上を向いて歩こう」です。涙がこぼれても、上を向いて歩こうという歌詞にぴったり合っています。これが「スキヤキ」と呼ばれて欧米でも大ヒットしたのは、「メジャーセブンスの歌だったから」と私は思っています。

 問題は詩や小説などの文学。一目でわかる切れ目判別法がありません。まれに「第一節、第二節、第三節」と分けられていることがあるけれど、それはだいたい長編小説。ここで問題としているのは第一節の中を三つ四つに分けたいときの話です。精読のためには分けておいた方がいい。
 三読法の頼りはやはり通読。4コマ漫画など典型的な起承転結を学んでおき、通読して「ぼんやり全体像をつかんで、大きく四つから三つに分けよう」と指導することになります。

 では、先を読まない一読法はどうするか。「立ち止まり」とは「ここで切れている・切って考えた方がいい」と思われる部分のことです。つまり、立ち止まりがうまくいけば、それは自ずから意味段落の切れ目となります。
 その際最も参考になるのが次の段落冒頭の接続詞とその一文の内容です。接続詞が順接、逆接、話題転換なのか確認し、その一文の内容を読めば、「ああここで切れている」とわかります。そこで、前の段落までをまとめ、未来(文章の先)を予想するわけです。

 たとえば、芥川龍之介『鼻』の場合、以下のように考えていきます。
 冒頭二百字ほど=主人公禅智内供、長い鼻、五十歳、内心と表面の違い
 ここまでは主人公内供の紹介。これから彼の現在や周囲との関係が描かれるだろうと予想。
 私は冒頭二百字ほどで立ち止まりましたが、ここに形式段落の切れ目はないので、まだ「意味段落の切れ目」ではありません。
 その後内供の現在の思い(長い鼻によって傷つけられる自尊心)などが描かれ、読み進めると以下の部分に突き当たります。
「そこで内供は、積極的にも消極的にも、この自尊心の毀損(きそん)を回復しようと試みた。/(改行)第一に内供の考えたのは、この長い鼻を実際以上に短く見せる方法である。」
 この改行部分までを「内供の内心や外見、傷つく自尊心が描かれていた」とまとめ、(接続詞はないけれど)この先「積極的方法、消極的方法が書かれるだろう」と予想できます。
 改行後の冒頭に「第一に~」とあります。このような「まず~次に~」、「第一に~、第二に~」も話題転換を意味する語句です。よって、ここで切れるのでここまでが意味段落第一。
 次に消極的方法の描写が続き、積極的方法が語られ、「しかし何をどうしても、鼻は依然として、五六寸の長さをぶらりと唇の上にぶら下げているではないか。/(改行)ところがある年の秋、内供の用を兼ねて、京へ上った弟子の僧が、知己(しるべ)の医者から長い鼻を短くする法を教わってきた。」とあります。
 次行先頭の接続詞「ところが」と、その内容によって消極的・積極的方法の説明が終わり、話題転換となって「これから長い鼻を短くする話題に移るな」と予想できる。よって、「ぶら下げているではないか」と嘆息するところまでが意味段落第二。
 その後内供の鼻の治療の場面が続き、治療が終わると、長い鼻が短くなった。内供は「こうなれば、もう誰も嗤うものはないのにちがいない」と思い、幾年にもなく「のびのびした気分になった。/(改行)ところが二三日たつ中に、内供は意外な事実を発見した。」と続きます。
 ここでも内供の内心が描かれ、次行の先頭は接続詞「ところが」であり、「それまでと反対の何かが起こるな」と予想できる。よって、長い鼻が短くなったところまでが切れ目となって、ここまでが意味段落第三となります。その後「第四」で切れるか、「第五」まで行くかは以後の内容次第です。

 ただ、一つ断っておきたいことがあります。今も書いた通り、一読法なら、立ち止まり地点が切れ目です。それは何も形式段落の切れ目とする必要はありません。
 私は冒頭二百字を、改行されていないけれど「切れ目」としました。それを意味段落「一」としても別に構わないと思います。読者が「ここで切ろう、立ち止まってそれまでをもう少し読み直そう、じっくり考えておこう」と思ったところが切れ目なのです。それが正しいかどうかなど、どうでもいいことです。
 もちろん書き込みがなされていれば、《読み直す作業》とは傍線が引かれたり、余白に抜き出した言葉であり、[!]や[?]、[○]の記号部分です。それまでの全文を読み直すことではありませんので、お忘れなきよう。

 以上です。非常に短い本号となりました。

 せっかくですから「長い文章を期待した読者のために(^_^;)」一つ宿題を提供いたします。

 芥川龍之介『鼻』の前半を終えると、内供の予期に反して周囲の僧俗からつけつけ嗤われる場面が現れます。内供は鼻が長かったときの嗤いとどうもちがう、何か深い理由がありそうだと感じます。がしかし、「愛すべき内供」は「明が欠けている」ので、その理由がわからない。
 そこで作者が登場して「傍観者の利己主義」説をとなえます。

 私としてはこの部分、「作者の解説は正しいか?」と書き込んでほしいところですが、そのような疑問を提起する生徒はまずいません。そこで次のように質問します。
「『傍観者』・『利己主義』の意味がわかりづらいと[?]を付けた人も多いだろう。そこはひとまず置いといて、この部分の最重要語として《傍観者の利己主義》を□で囲って余白に抜き出した人?」と挙手を求めます。
 生徒は当然のように全員手を挙げます。
「確かに傍観者の利己主義は周囲の反応がなぜ起こったのか。その理由を説明してくれている。だが、ここにはもっと重要な言葉がある。その言葉こそ□で囲い、[!]を付けて抜き出さなきゃならない。それはどの言葉だ?」と尋ねてさらなる熟読を求めます。

 では、その言葉とは何か。以下「傍観者の利己主義」説を全て掲載しますので、読者各位も考えてみてください。
 私はその後「この作者解説はほんとに周囲の人の反応を説明する理屈だろうか。違うんじゃないか」と問題提起します。この質問の意味するところと、答えも考えてみてください。よーく読めば「わからない筈はない」と思います。
---------------
 人間の心には互いに矛盾した二つの感情がある。勿論、誰でも他人の不幸に同情しない者はない。ところがその人がその不幸を、どうにかして切り抜けることができると、今度はこっちで何となく物足りないような心持ちがする。少し誇張していえば、もう一度その人を、同じ不幸に陥れてみたいような気にさえなる。そうしていつの間にか、消極的ではあるが、ある敵意をその人に対して抱くようなことになる。――内供が、理由を知らないながらも、何となく不快に思ったのは、池の尾の僧俗の態度に、この傍観者の利己主義をそれとなく感づいたからにほかならない。
 そこで内供は日毎に機嫌が悪くなった。二言目には、誰でも意地悪く叱りつける。……
---------------

 答えは次号にて……。

============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.10.07

スプリンターズS、結果とほぞ噛み

 スプリンターズS結果は――3複的中のトリガミでは……(-.-)

 1着―ルメール 08タワーオブロンドン………[◎]A 単勝=2.9
 2着―松  若 07モズスーパーフレア………[△]F
 3着―川  田 02ダノンスマッシュ…………[△]B
 4着―福  永 13ミスターメロディ…………[○]D
 5着―岩田 康 05レッツゴードンキ…………[H]QA(一覧順位)
 前日馬順[B→C→A→F→H]枠順[A-A’-B-F]

 枠連=4-4=12.5 馬連=08-07=12.6 馬単=20.4
 3連複=08-07-02=10.7 3連単=60.8
 ワイド12=4.3 W13=2.2 W23=3.8
-------------
 ○ 展開予想結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 07 10 15 03-09 13 02 11-08 12 06 01-04 16 05 14
覧6 ▲ △ ○ ◎ 5
3F C A C C B
本 ○ ◎ ▲ ●
結2 3 4 1 5
----------------------------
 本紙予想
 印番馬      名 性齢 馬 結果
 ◎08タワーオブロンドン牡4 B 1
 ○13ミスターメロディ 牡4 F 4
 ▲04リ ナ ー テ  牝5 E  9
 △02ダノンスマッシュ 牡4 A 3
 △09ディアンドル   牝3 D  13
 △03セイウンコウセイ 牡6 09  12
 △05レッツゴードンキ 牝7 H 5
 △07モズスーパーフレア牝4 C 2
 ●16ファンタジスト  牝3 G  16

****************************
 【スプリンターズS 実近一覧表】中山 芝12 16頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F着
A=08|牡4|タワーオブロン| 2.3{AB}B=[6322]ルメル|○○◎◎1
B=02|牡4|ダノンスマッシ| 3.7{CA}A=[6205]川 田| ▲ △3
C=09|牝3|ディアンドル | 4.4{BC}D=[5200]藤岡佑| ◎

D=13|牡4|ミスターメロデ| 9.6{FF}F=[2104]福 永|◎   4
E=04|牝5|リ ナ ー テ|11.4{10D}E=[6318]三 浦| ▲▲▲
F=07|牝4|モズスーパーフ|11.7{08E}C=[6118]松 若| ○  2
G=16|牡3|ファンタジスト|11.7{EH}G=[3204]武 豊|○△
H=03|牡6|セイウンコウセ|12.8{GG}09=[641-]幸 英|◎△
QA=05|牝7|レッツゴードン|13.4{D11}H=[375-]岩 田|▲△ △5
QB=01|牡7|アレスバローズ|14.4{1109} =[754-]菱 田|  ◎

QC=12|牝6|ダイメイプリン|18.3{1310} =[721-]秋 山|  ○○
QD=14|牡3|ハッピーアワー|22.5{H14} =[3213]横山典| 
QE=15|牝3|イ ベ リ ス|24.3{1213} =[3023]浜 中| △
QF=11|牡7|マルターズアポ|33.2{1512} =[814-]丸 山| 
QG=10|牝4|ラブカンプー |35.1{1415} =[2818]酒 井| △
QH=06|牝3|ノ ー ワ ン|65.7{1616} =[2033]内田博|△
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
-------------------------
 成績補足
H=03|牡6|セイウンコウセ|12.8{GG} =[641.13]幸 英|
QA=05|牝7|レッツゴードン|13.4{D11} =[375.14]岩 田|5着
QB=01|牡7|アレスバローズ|14.4{1109} =[754.17]菱 田|
QC=12|牝6|ダイメイプレン|18.3{1310} =[721.19]秋 山|
QF=11|牡7|マルターズアポ|33.2{1512} =[814.22]丸 山|
---------------------------

※年齢 3歳=5 4歳=5 5歳=1 6歳=2 7歳=3 16頭
※牡牝 牡=8頭(セ=0頭) 牝=8頭 
※格
G1V=3頭
 A13ミスターメロディ[1001]
 B03セイウンコウセイ[1104]
 C05レッツゴードンキ[150.14]

G2V=3頭(GIV除く)
 A08タワーオブロンド[3000]1
 B16ファンタジスト [1200]
 C06ノーワン    [1000]

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=4枠08番  2着=5枠09番(10ラブカンプー)
 3着=1枠01番  4着=3枠06番(12ダイメイプリンセス)
 今年08番=1着
-------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れF[AB型] 枠順AB=3.9
 馬連型=3巴  [AB型] 馬連AB=5.2

 枠連=AB//CDEF//GH =A-A’-B-F
 枠順=41//2587//36
 馬順=BA EDGF H12 =B-C-A-F-H
 代行=C11 09141013 1516
 ―――――――――――――
 結果=123  4 5
***********************
 ※ レース回顧


 本稿は昨年の「結果と回顧」に上書きしつつ、今年の結果と回顧を書いています。昨年の回顧冒頭は以下の通り。
------------------
 後期初GIスプリンターズ・ステークス――。
 ゴール直後最初につぶやいたのは「豊来るんかぃぃ」でした(^_^;)。
 騎乗馬は高齢7歳01ラインスピリット。過去6戦重賞ながら最高5着。確率は良くないし、GI・G2実績[0004]、G3Vなく最高3着。中山[0003]。総流し以外とても買えません。
------------------

 これにならうなら、今年はウラ●16ファンタジスト「豊来んのかぃぃ」であり、「下手こいたなあ」であります。まさか大外から3番手(横並びゆえほぼ番手)先行するとは夢にも思いませんでした。

 確かに前走セントS2着は2番手でした。しかし、3走前のG3北九州記念(芝12)では武豊でコーナー通過[18-18]のまま14着でしたが、上がり3位でした。私が今回期待したのはそれでした。中団あたりに控えて追い込んでほしいと。
 なのに大外先行……(-.-)。結果最下位もむべなるかなでしょう。

 驚いたのはその競馬をやったのが1着ルメール08タワーオブロンドンと3着川田02ダノンスマッシュです。前者は[11-8]、後者は[7-8]ですが、この数字だけでは「あること」を表現できません。

 あることとは上記2頭、スタート直後は逃げた07モズスーパーフレアの数馬身直後を走っていたのです。「あれっ随分前だなあ」と思ったけれど、その後は逃げ先行馬群を見ていたので、4角に来たとき、この2頭が中団外(見た目前には10頭くらい)にいたので、びっくりしました。
 そして、そのまま外目をぐいぐい伸びてきました。逆に豊ファンタジストはずるずる下がるばかり……。
 つまり、私が武豊にやってほしかったことをこの二人がやったのです。やはりルメールであり、(目下の日本人騎手トップ)川田だと感心至極。

 後に周回画像などを見て、この2頭、好スタート後にいったん下げて両馬横並び。3角を過ぎて先に動いたのが川田02ダノンスマッシュ。遅れて直線から進出したのが08タワーオブロンドンであるとわかりました。つまり、2頭の鞍上比較ではルメールの方が上、と言えそうです。「ゆたかぁぁ~」と嘆いたこと言うまでもありません(^.^)。

 そして、展開予想では「逃げる」とわかっていた07モズスーパーフレアが逃げての2着残り。結果は前日馬順ABC決着。一覧トップ2頭の1、3着。3複的中でしたが、ウラ●に命かけたので、大幅トリガミでした。

 ただ、武豊16ファンタジストの先行を予想できなかったのは私のミスです。
 同馬は新馬から8戦鞍上は武豊。前走セントSは和田が乗り、今回武豊に戻りました。新馬から短距離を3連勝したときの位置取りは全て2~3番手。「この馬は先行させなければ、結果が出ない」と考えての大外先行だったのでしょう。
 読み違えたか……と反省です。

 一方、驚いたのは過去3年の実近一覧傾向。今年の結果は以下の通りです。
 私は出現予測として「抽出したいのはE~Hの上位人気でしょうか」と書きました。これにあたるのが一覧F(人気C)の07モズスーパーフレア。しかも、これで一覧Fは3年連続2着内です。「ウラ●はこれだったかなあ」と思うも、「後の祭り」です(^.^)。

【GIスプリンターズS、過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭とH8番人気まで)
A=B|1|B|7|H|6|A|12|08タワーオブロンドン 1
B=A|3|H|10|C|11|D| |02ダノンスマッシュ  3
C=D| |C|5| | |B|2|09ディアンドル
D=F|4|09|2| | |12|5|13ミスターメロディ  4

E=E| | | |A|1| | |04リナーテ
F=C|2|A|1|E|2|E|4|07モズスーパーフレア 2
G=G| |10|4| | | | |16ファンタジスト
H=09| | | | | | | |03セイウンコウセイ

QA=H|5| | | | | | |05レッツゴードンキ  5
QB= | | | |09|3|C|1|01
QC= | | | | | | | |12
QD= | | | |16|4| | |14

QE= | |13|3| | | | |15
QF= | | | | | | | |11
QG= | | | | | | | |10
QH= | | | |12|5|G|3|06
QI= | |×| | |×| |×|×
QJ= | |×| | |×| |×|×
頭=16   16 16 16 16
    ※注「人気」は前日馬連順位

 以上です。


 次に週末GI秋華賞、昨年の結果と回顧です。
 昨年も武豊にウラ●打って辛うじて3着。「もう豊に重い印はやめよう」と思っているのに、このていたらく。まーかつて洗脳的巨人ファンだったように、武豊教信者でしたから、しょんなかですね(^_^;)。

 さて、今週末の秋華賞。◎は前走G2ローズS1着川田ダノンファンタジーでしょうか。2歳女王であり[5102]と唯一の5勝馬。着外2回は桜花4着、オークス5着。ただ、これがビミョーで2着もあり得るかなあと思いつつ、他はドングリの感じです。オークス以来の2頭が2、3番人気になりそうで、ヒモ荒れの予感あり、と見ます。

*****************************
【2018秋華賞、結果とほぞ噛み】

 秋華賞、結果は――◎1着、●3着なれど……3複買わず(^_^;)

 1着―ルメル 11アーモンドアイ………[◎]A 単勝=1.3
 2着―川 田 13ミッキーチャーム……[・]E
 3着―武 豊 02カンタービレ…………[●]D
 4着―池 添 05サ ラ キ ア………[・]C
 5着―秋 山 01ラテュ ロス…………[?]QF
                     (一覧順位)
 前日馬順[A→E→D→C→?]枠順[A-F-C-D-C’]

 枠連=6-7=7.1 馬連=11-13=8.8 馬単=10.0
 3連複=11-13-02=23.6 3連単=56.0
 ワイド12=4.2 W13=3.4 W23=15.0
----------------------------
 本紙予想
 印番馬      名  馬順 結果
 ◎11アーモンドアイ   A  1
 ○07ラッキーライラック B  
 ・16プリモ シーン   F  
 ・13ミッキーチャンネル E  2
 ・18ダンサール     G  
 ・02カンタービレ    D  3
 ・05サ ラ キ ア   C  4
 ・06パイオニアバイオ  H  
 ・04ラ ン ド ネ   09  
 ●02カンタービレ    D  3
 ?01ラテュロス        5
---------------
*****************************
 【GI秋華賞 実近一覧表】 阪神 芝20 18頭 馬齢55キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番||馬      名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F 結
A=11||アーモンドアイ| 2.0{AA}A=[4100]ルメル|◎ ▲◎ 1
B=07||ラッキーライラ| 3.0{BB}B=[4110]北村友|○  △
C=05||サ ラ キ ア| 7.2{DC}C=[2202]池 添|     4
D=02||カンタービレ | 9.7{C12}D=[3201]武 豊|▲◎   3
E=13||ミッキーチャー|11.0{FD}E=[3111]川 田| ○   2

F=18||ダン サール |12.2{GE}G=[2110]デムロ| ▲
G=14||ゴージャスラン|13.5{E09}10=[2141]横山典|
H=16||プリモシーン |14.4{09F}F=[3102]北村宏|△ ○△
QA=10||オールフォーラ|17.1{H11}11=[2102]幸 英|  △
QB=12||オスカールビー|19.3{13G} =[2034]川 須|

QC=08||トーセンブレス|25.3{17H}12=[1104]藤岡佑|
QD=09||サトノガーネッ|26.0{1410} =[2102]浜 中|   ▲
QE=15||ハーレムライン|26.6{1016} =[3123]大 野| △
QF=01||ラテュ ロス |27.0{1117} =[2125]秋 山|     5

QG=06||パイオニアバイ|34.8{1514}H=[1514]柴田善| △ 
QH=04||ラ ン ド ネ|36.3{1615}09=[2112]戸 崎|
QI=17||サヤカチャン |44.2{1813} =[130-]高 倉|
QJ=03||スカーレットカ|54.2{1218} =[1304]岩 田|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
---------------------------
 成績補足
I=17||サヤカチャン  |44.2{1813} =[130.11]|
---------------------------
※年齢 牝3歳=18頭
※格
G1V=2頭
 A11アーモンドアイ[2000]桜花賞・オークス 1
 B07ラッキーライラ[1110]阪神JF

G2V=1頭(GIV除く)
 A02カンタービレ[1勝] 3
参考
G3V=1頭(GI・G2V除く)
 A16プリモシーン[2勝]

※芝20優秀馬
 A18ダンサール [2010] B12オスカールビー[2022]
 C06パイオニアバ[1101] D10オールフォーラ[1000]

※京都コース優秀
 A02カンタービレ[1100]3 B09サトノガーネ[1100]
 C11アーモンドア[1000]1 D10オールフォー[1000]

※昨 年123着    (人気)前走
1着=14ディア ドラ (3人)G3紫苑S 1着(1人)
2着=07リスグラシュー(4人)G2ローズS3着(3人)
3着=04モズカッチャン(5人)G2ローズS7着(2人)

今年=14ゴージャスランチ 07ラッキーライラック 04ランドネ ×
------------------
 ※ 展開図結果(3Fは前走の上がり優秀5頭)

 逃げ     先行     差し     追込
 13 04 17 12-01 18 02 15-07 10 14 06-09 05 03 11 08 16
覧5 △ ○ ▲ ◎
3F D E F B A C
本・ ・ ・ ● ○ ・ ・ ◎ ・
結2 5 3 4 1
-----------------------------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れF [A型] 枠順AB=5.6
 馬連型=A流れG [A型] 馬連AB=4.6

 枠連=ABCDEF/GH 
 枠順=641387/25/
 馬順=ABDCFE/0911
 代行=161213HG10 1415
 代2=  1817
 ―――――――――――――
 結果=1 354 2      [A-F-C-D-C’]

*************************
 ※ 回  顧

 秋華賞結果は[◎→・→●]なのに馬券は全滅。結果から見ると○ラッキーライラックに「期待しすぎた」ことと、◎アーモンドアイの「負けることに期待しすぎた」と言えそうです(^_^;)。2着13番も印を付けていたので、3連複的中があってもいいとこでした。

 もちろんアーモンドアイは「勝って久々の牝3冠馬になってなんの不思議もなし」と書いたとおり異次元の強さで楽勝。勝ちタイム良1585はレコード1569に比べると、すごいタイムとは言えません。これは1000メートル通過59.6もあってのことでしょう。このタイム、メンバーから考えるとスローと言え、逃げた13ミッキーチャームが2着に粘ったのもそのせいでしょう。逃げ先行馬が多くハイペースになるだろうと思ったのに、こうだからほんとにペース予想は難しいです。

 また、○ラッキーライラックはアーモンドに負け続けていたし、騎手も(失礼ながら)GIVのない格下に乗り替わり。それでも「だからこそ頑張ってほしい」と思って不動の2着(か3着)候補のつもりでした。
 武豊02カンタービレもかなり走れそうで、もうこの3頭で「理屈に狂いなし」といった自信予想でした。いつものいとこには「今日の秋華賞は3頭立てです」と言い切ったほどです(^.^)。

 しかし、振り返って考えてみれば、アーモンドアイのオークス以来はあり得るにしても、なぜラッキーライラックもオークス以来を選択したのか。コンマ8差の9着敗退を考えると、前哨戦を使えない理由があったのかもしれません。
 言わばアーモンドアイはトライアルを「使わなかった」が、ラッキーライラックは「使えなかった」のかもしれません。後者の失速はそう考えるとうなずけます。
 なんにせよ、理屈が走るわけではないのが競馬。この結果は渋々納得です(^.^)。

 ただ、3着候補として取りあげたけれど、2着13ミッキーチャームはもっとも買いたくない馬でした。だから、どう転んでも馬連は獲れまっせん。
 同馬は6戦[3111]で近走3連勝馬だけれど、前走は2Wクラス。もちろん重賞未出走。格で言うとGIから6ランク下の馬です。ただ、展開図ではこの馬が想定逃げAでした。京都内回り芝20なら、逃げA馬に印を付けるのは必至。
 普通このような格下逃げ馬はテレビ馬としてバカ逃げして、直線失速しそうなものです。ところが、鞍上(初乗りの)川田はうまーくスローに落として逃げ粘りました。さすがです。

 今回終了後同馬の馬柱を見直しました。父はあのディープインパクト。そして、過去5走芝18か20で全て逃げか2番手。特筆すべきは上がりです。2度ベスト1で6走全て3位以内。上がり最速34.1だから、もちろん剛脚とは言えないけれど、逃げて上がりも良い馬だったことがわかります。格の下下下下……だからとバカにして「馬柱見なきゃダメだなあ」と反省です。

 最後に3着●02カンタービレ。私はこの馬が先行して粘るのではないかと思いました。ところが、向こう正面では中団後ろでアーモンドアイを前に見る位置。「おいおい、そんな競馬してねえだろ」とあきれて「ウラ●終わったよ」とつぶやいたものです。

 ところが、直線すごい脚で追い上げ、声が出かけたけれど、前の2頭を抜きそうには見えず、武豊騎手お得意の(?)3着すべり込み。
 豊さんは頭を期待すれば2着。2着を期待すれば3着……てなもんで、どうにも不満が残ります。こちらも「期待しすぎ」でしょうか(^.^)。

 も一つ最後に、実近一覧は面白いことが起こっていました。
 順位ABCDEがそのまま前日馬順ABCDEになっていたのです。
 結果は[A→E→D]です。いつかまた同じ順になったとき、同パターンで買いましょう(^_^)。以上です。

============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:ラグビーワールドカップ、日本代表が熱いです(^_^)。目下破竹の3連勝。しかし、最後のスコットランド戦に負けると、前回同様3勝1敗が3チームとなって予選敗退の可能性あり。4年前負けたのがそのスコットランドですから、今回は雪辱戦でもあります。ぜひ4連勝1位抜けで、再度南アと戦ってベスト4まで進んでほしいものです。
 かたや、ちょっと情けないのは日曜深夜の凱旋門賞。日本馬3頭はキセキの7着が最高でした。この牡馬3頭いずれも斤量59.5と日本では一度も背負ったことがない酷量です。勝った牡5ヴァルトガイストは58キロ以上をいくつも2着内に入っていました。日本の4歳以上牡馬は今後も厳しく、勝てるとすれば、55キロの牝馬3歳だけのようです。

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