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2019.11.30

チャンピオンズカップ、直前予想

 最近とみに記憶力が落ちてきたなと感じます。明日はダートチャンピオン決定戦ですが、ならば「2月のフェブラリーSの勝ち馬は?」と考えても全く思い出せません。みなさんはいかがでしょうか。えっ、同じ?(^.^)

 まーこういうときのためにネット検索機能があるわけで、答えは武豊牡5インティでした。「えっ?」て感じ。
 印象薄いなあと思ったら、その後地方GIを2戦して2→6着。4ヶ月明け前走G3みやこSは、なんと1番人気15着(着差3.7)。カット候補でしょうか。

 まずはいつもの3年間の実近一覧傾向です。

【GIチャンピオンズC、過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭とH8番人気まで)
A=A| |A|1|12|8|E|7|11ゴールドドリーム
B=C| |B| |A|11|B|12|03チュウワウィザード
C=E| |C|5|09|1|D| |04イ ン テ ィ
D=B| |E| |D|5|C| |06オメガパフューム

E=F| |F| |C|4|A|2|08ウェスタールンド
F=09| |10| |G|3|F|1|16ヴェンジェンス
G=D| |11| |E| |10|3|05クリソベリル
H= | |D|3|B|2|G|5|12

QA=G| | | | | | | |09サトノティターン
QB= | | | |F| |09| |10
QC=11| |G|2| | |11|4|13ワイドファラオ
QD=10| |H|4| | | | |07ワンダーリーデル

QE= | |12| |H| | | |15
QF=12| |09| | | |H| |02モズアトラクション
QG=H| | | | | | | |01タイムフライヤー
QH= | |×| | | |×| |14
頭=16 15 16 15
    ※注「人気」は前日馬連順位

 どうもとりとめのない傾向です。一応いつものA-D、E-Hの絡みですが、その中の組み合わせもあります。また、1頭は馬順GH09人気が絡んでいる。
 今のところQE以下は絡んでいませんが、今年はQG01タイムフライヤーがH人気です。芝の2歳GI馬がその後3歳クラシックに出て惨敗続き。3走前ダートに転向して前走G3武蔵野Sで久し振りに2着(8人)しています。今回も人気薄で、ちょっとウラ●に食指が動きます(^_^)。

*******************************
 【GIチャンピオンズC 実近一覧表】中京 ダ18 16頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全ダ]騎 手|格距TM3F
A=11|6|ゴールドドリーム| 1.8{AA}A=[9623]ルメル|◎△▲
B=03|4|チュウワウィザー| 4.7{BC}C=[8320]福 永|△▲
C=04|5|イ ン テ ィ | 7.2{CD}E=[7103]武 豊|△○
D=06|4|オメガパフューム|13.2{GE}B=[6322]デット|○△◎▲

E=08|7|ウェスタールンド|14.4{FG}F=[2212]スミヨ|  ○○
F=16|6|ヴェンジェンス |14.4{E10}09=[7747]幸 英|  △
G=05|3|クリソ ベリル |16.8{09B}D=[5000]川 田|△◎
H=12|8|キングズガード |21.2{D15} =[下記]秋山真|  △○

QA=09|6|サトノティターン|24.6{10H}G=[6113]ムーア| △
QB=10|7|ミ  ツ  バ |25.4{H14} =[下記]和 田|
QC=13|3|ワイドファラオ |29.5{11F} =[1101]デムロ|
QD=07|6|ワンダーリーデル|33.0{1212}10=[708-]横山典|   ◎

QE=15|6|ロンドンタウン |38.8{1313} =[821-]岩田康|▲
QF=02|5|モズアトラクショ|42.1{1509} =[620-]藤岡康|
QG=01|4|タイムフライヤー|42.8{1411}H=[0102]マーフ|
QH=14|4|テーオーエナジー|61.4{1616} =[5127]川 須| △
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
-------------------------------
 成績補足
H=12|8|キングズガード |21.2{D15} =[8.11.11.14]秋山真|
QB=10|7|ミ  ツ  バ |25.4{H14} =[11.7.6.22]和 田|
QD=07|6|ワンダーリーデル|33.0{1212} =[708.11]横山典|
QE=15|6|ロンドンタウン |38.8{1313} =[821.18]岩田康|
QF=02|5|モズアトラクショ|42.1{1509} =[620.11]藤岡康|
-----------------------------
※年齢 3歳=2 4歳=4 5歳=2 6歳=5 7歳=2 8歳=1頭
※牡牝 牡=15頭(セ=1頭) 牝=0頭 
※格
G1V=8頭
 A11ゴールドドリーム[5424] B06オメガパフューム[2302]
 C15ロンドンタウン [2004] D03チュウワウィザー[1100]
 E04イ ン テ ィ [1101] F05クリソベリル  [1000]
 G01タイムフライヤー[1003] H10ミ ツ バ   [1016]

G2V=2頭(GIV除く)
 A13ワイドファラオ[1勝] B14テーオーエナジー[1勝]

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)

 1着=2枠02番  2着=7枠12番
 3着=5枠09番  4着=1枠01番
 2着ウェスタールンド今年08
--------------
 [枠連順位]
 枠連型=3 巴 [AB型] 枠順AB=4.3
 馬連型=A流れE[5巴 ] 馬連AB=9.6

 枠連=ABC//DEF/GH 
 枠順=326//415/87
 馬順=BCA FHG 0911 
 代行=DE13 101215 1416
 ―――――――――――――
 結果=
----------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 04 13 15 05-14 03 10 01-11 16 09 07-06 02 12 08
覧▲ ○ ◎ △ 5
3F B C D A E
本△ ● ○ ・ ◎ △ ・

-
****************************
 ※ 直前予想

 さて、本日はオッズ分析から。
 先週のジャパンカップは馬順A~Eの5つ巴でした。結果は以下のようになり、私はよりによって惨敗の1頭を◎として大失敗。
 実は2頭カットに成功すればと思っての印でしたが、難しいもんです。結果3複29倍、馬連29倍、枠連20倍。DE決着だったので、中穴ながら好配当でした。

[JC馬順5つ巴の5頭]  印 結果
 A1枠02ワグネリアン    ▲ 3
 B5枠08レイデオロ     ◎  11
 C4枠06ユーキャンスマイル ・ 5
 D3枠05スワーヴリチャード ○ 1
 E1枠01カレンブーケドール ・ 2


 さて、今回のチャンピオンズカップ。なんと2週連続A~Eの5つ巴です。
 列挙すると以下。年齢・騎手もつけました。

 [チャンピオンズC馬順5つ巴の5頭]
 A6枠11ルメール 牡6ゴールドドリーム 
 B3枠06デットリ 牡4オメガパフューム  
 C2枠03福  永 牡4チュウワウィザー 
 D3枠05川  田 牡3クリソベリル   
 E2枠04武  豊 牡5イ ン テ ィ  

 枠番を見ればわかるように、2枠(CE)3枠(BD)が同居。よって、枠順は3・2・6の3つ巴です。馬順・単勝の6番人気はかなり離れているので、5頭決着濃厚――と見えます。

 さーどうするか。もしもこの5頭内で123着なら、3複5頭10枚、馬連5頭ボックス10枚、枠連3枠ボックス3枚で取りあえず的中(^_^)。土曜朝の連勝1番人気は3複13.7倍、馬連9.6倍、枠連3-2=4.3倍。やっぱり1頭切りたいですね。
 カット候補は前置きで書いたように、武豊04インティ。前走1番人気15着、着差3.7は取捨の捨でしょう。私はABCDの3複4枚を取りあえず買っておきます。
 ただ、インティはフェブラリーS1着馬だし、中京2戦2勝(左回り3戦3勝)だし、ダート18、7戦5勝だし、逃げA馬だし、57キロ[4102]だし、無印というわけにはいきません。押さえには追加します。

 絞って抜けの恐れありながら、特に3単などは絞りたいと思います。
 そこで頼りにするのはやはり実近一覧。トップA11ゴールドドリームの予想オッズは1.8倍。実績・近走AA馬順A。ダート[9623]、ダート18[3101]、GI5勝、左回り[4301]と来ては◎にせざるを得ません。ただ、6歳になったことだし、チャンピオンズCは16年2番人気12着、17年8番人気1着と若干裏切り気配。しかし、その後8戦オール中央地方のGIで[4410]の成績。ここは馬連3複軸の◎ということで。

 次に相手筆頭としての○は03チュウワウィザード。全成績[8320]と着外なし。ダート18[4210]。復帰した福永ゆうちゃんゆえ◎にしたいところなれど、中京[0110]、左回り[1110]がちと気になって○。
 残り04インティ、05クリソベリル、06オメガパフュームは△とします。

 さらに、3着候補[・]印として昨年2着の08ウェスタールンド、芝GI馬の01タイムフライヤーを追加します。

 そこで、単勝軸としたいウラ●。週中1番人気だろうかと思っていた3歳05クリソベリルを抜擢します。もちろん5戦5勝馬。
 引っかかるのはG2、GIV3戦は全て地方で中央の重賞経験がないこと。また、右回りのみで左回りの経験もなし。格を重視する私としてはあまり買いたくない馬なのですが、次の2点はめちゃ光っている。

 一つは5連勝の着差平均0.9。そして(どうも今年から3歳馬の斤量は56キロから古馬と2キロ減の55キロに変わったようで)55キロ超もちろん5戦5勝。これが昨年までの56キロだと3戦3勝。中京初は昨年のウェスタールンドも中京初だったので、大丈夫かなと。上がりも中団から5戦ベスト3内(1位4回)。 究極の連勝上がり馬と考えて鞍上川田に今年初GIVをもたらしてほしいものです(^_^)。
 馬単は表の5つ巴残り4頭に。3単はウラ●→◎○→△2頭-・2頭に流します。
 以上です。

------------------------------
 本紙予想
 印番馬      名 性齢 馬順
 ◎11ゴールドドリーム 牡6 A
 ○03チュウワウィザー 牡4 C
 △04イ ン テ ィ  牡5 E
 △06オメガパフューム 牡4 B
 ・08ウェスタールンド セ7 F
 ・01タイムフライヤー 牡4 H
 ●05クリソベリル   牡3 D

 さて結果は?

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.11.28

別稿『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』第24号実践編九 (二の4)

 九節(4)の後半です。「利己主義」について裏の感情を探ります。通奏低音のように流れている「一読法ではなぜ通読をしないのか」を頭の片隅に置い
てお読み下さい。なお、今号も長すぎて配信不可ということで、[十]以下は次号に回しました。

(4)「傍観者の利己主義」について
 [一]傍観者の利己主義とは?
 [二]明が欠けた内供、愛すべき内供
 [三]内供が陥った□□□過剰
 [四]なぜ自分の内心を明かせないのか

[以下今号 小見出しの小見出し]
 [五]利己主義者が抱く裏の感情
 [六]傍観者が抱くひそかな感情
 [七]批判を悪口と受け取る利己主義者
 [八]遠くの傍観者と近くの傍観者
 [九]時空を決定する近くの傍観者
  以下次号
 [十]『鼻』の語り手は作者か?
 (5)なぜ通読をやめようと言うのか
-------------------
 本号の難読漢字
・被(こうむ)る・復旧(ふっきゅう)・憤懣(ふんまん)・鎌首(かまくび)・昂揚(こうよう)・納得(なっとく)
-------------------
************** 小論「一読法を学べ」***********
 『 一読法を学べ――学校では国語の力がつかない 』 21-5

 九 一読法はなぜ通読をしないのか(その二の4)

(4)「傍観者の利己主義」について

[五] 利己主義者が抱く裏の感情

 さて、前号後記の宿題、自分さえ良ければいいと考える「利己主義者」が抱く裏の感情とは何か。私は生徒に尋ねます。
「次に傍観者の利己主義に敵意が生まれるわけを考えてみたい。傍観者をひとまず外すと、利己主義者が敵意を感じやすい理由は想像できる。実は自分さえ良ければいいと思う利己主義には裏の感情がある。それが敵意を生み出すんだ。さて、裏の感情って何かわかるだろうか」
 ――と質問しても、さすがに答えは返ってきません。

「じゃあ、『自分さえ良ければいい。裏にある感情?』とゆっくり十回となえてごらん」と言ってとなえさせると、「やっぱりわからない」から「何となくわかる気がする」生徒が出るものの、説明するのは難しすぎるようです。

 私は黒板に「利己主義者」、その下に「人型」を十ヶ書き、一個を「自分」として上向き矢印を付け、「表の感情(自分さえよければいい)」と書きます(ここは「人」で代用します)。
 そして、下向きの矢印も付けて……「この( )に入る感情だ」としてさらに考えてもらいます。読者もしばしお考えください。
----------------
[ 利己主義者 ]
     表の感情(自分さえ良ければいい)
          ↑
 人 人 人 人 自分 人 人 人 人 人
          ↓
     裏の感情(                        )
----------------

 これでもわからなければ、「では良いの反対は?」
「悪い」
「自分さえ良ければ……の逆だ。自分が悪い、自分だけが悪い目にあう……横並びの中で他の人には起こっていないのに、自分一人だけひどい目にあうとしたら、どう感じる?」
「許せない、我慢できない気持ちになります」
「君らよく怒って言うじゃないか。何か注意すると、先生はどうして自分ばかり注意するんですか。他の人も注意してくださいと。自分だけ悪く思われている。そして、不当な扱いを受けている。そう感じるから出る言葉だよね。
 たとえば、白バイ警官がスピード違反を摘発すると、多くの人が『どうして自分だけつかまえるんだ。他にもたくさんいるじゃないか』と言うそうだ」

 こうして利己主義者が抱く裏の感情にたどり着きます。( )の中に「自分一人だけひどい目にあうのは我慢できない」と書き込みます。

「利己主義者の自分さえ良ければいいという裏には、自分だけひどい目にあうことは許せない、耐えられないという感情がある。言わば自分だけ利益を得ることは大歓迎。だが、自分一人不利益を被(こうむ)ることは絶対許せないと感じる。これも利己主義者の大きな特徴だ。そして、これが利己主義の裏にひそむ感情であり、人に対して怒りとなって発散されやすい。

 たとえば、レストランとかいろいろな場所で、多くの人はこれで普通と思っているのに、一人だけ何かしら怒ってクレームをつけている人にこのタイプが多い。あるいは、鉄道の人身事故で電車がストップした。多くの人は仕方ないと再開を待っているのに、一人だけ駅員に怒りをぶちまけている。このような人だ」

 ――と例を挙げると、「先生。どちららも自分一人だけ不利益を受けた例じゃないと思いますけど」と声があがります。
「そこが利己主義者のうかつなところであり、自分のことしか考えていないから、そのような行動として表れるわけだ。

 前者の例はある男が初めてのレストランに入ったら、席はほぼ埋まっていた。彼は空いていた席に座って注文した。すると、五分から十分後、周囲の人たちに料理が次から次に来て、みんなおいしそうに食べ始めた。もちろん彼は待った。だが、五分経っても十分経っても彼の食事は出てこない。入店してからもう二十分は待った。彼は店員を呼んで怒鳴った。なんでオレのはこんなに遅いんだと。さて、彼はあることを知らずに店に入ったので、こんな事態になった。この場における真実は?」
 私の問いにすぐ気付く生徒と、わけわからない顔をする生徒に分かれます。

 答えはもちろんこのレストランは料理ができるまで三十分ほどかかるのであり、彼以外の人はすでに二、三十分前から来て待っていた。そして、そのことはレストランのドアに貼り紙がされていた。だが、彼はそれを見落としていたので、自分一人だけひどい目にあわされていると感じて店員を怒鳴りつけた……。

「では、次の鉄道事故の場合はどうか。注意したいのはこのような状況で、駅員にクレームを付けている人は『どうしてホームに転落防止の柵を設けないんだ』と言って怒っていることだ。多くの人は『それは正論だが、今ここで言っても仕方ない』と思っている。だが、彼はしつこく自分の意見を主張し、駅員はすみませんと謝っている。

 実は彼が怒っているのは利己主義者らしい個人的な理由を抱えているからだ。彼はそのことには触れたくない。他の連中はのんびり復旧を待てるが、今日の自分は特別なんだ、との思いがある。いらいらして『どうして今日に限ってこんなことが起こるんだ』との思いが怒りとなって駅員に向けられる。さて、この人が抱えている個人的な事情とは何だろうか?」
 ――と問えば、これもなかなかの難問です。

「ほらほら。いろいろ可能性を考えなきゃ、明の欠けた人間だと芥川龍之介に言われるよ」とヒントを出しながら、推理してもらいます。
「もちろん彼が純粋に転落防止柵の必要性を訴えている可能性はある。この機会を利用して言っておこうと考えたわけだ。だが、それなら怒る必要はない。また、末端の駅員に言ってもらちが明かないとも言える。駅員だって『私も同感です』と思っている人が多いだろう。だから、彼には怒る理由、個人的な何かがある。

 たとえば、誰かと時間を決めて待ち合わせの約束をしている。相手が家族とか仲のいい友人だったら、携帯で連絡して遅れると言えばいい。相手もわかったと待ってくれるか、約束をキャンセルすることができる。この理由なら、別に怒るほどではない。
 そうなると、どうしても怒りたくなる理由とは待ち合わせの相手が待ってくれない人、あるいは、『じゃあ待っています』と言ってくれたけれど、相手の心証を害し、結果自分にいやなこととしてはね返ってくる可能性があることと考えられる。

 一例をあげるなら、取引先との重要な約束などだ。この後取引額数億円の交渉を始めることになっている。それはほぼ最後の交渉で、ぜひ成功させたい。一応時間に遅れますと連絡した。相手は仕方ないねと言いつつ、不快そうな返答だったと感じる。もしもこれで取引が失敗したら、一体誰がこの責任を取ってくれるんだ。責められるのは私じゃないか。
 だが、こんな個人的事情を人に話す訳にはいかない。そう思って苛立ちと不安、不快を募らせ、誰かにこの鬱憤を吐き出さずにはおれない……と思って駅員に『この会社はなぜホームに防護柵を設けないんだ!』と怒りをぶちまける。

 実はここには自分への怒り、上司への不満もある。どうしてもっと早く会社を出なかったのだろうと後悔する。一時間前に出れば、向こうには一時間前に着く。もちろん早すぎても良くない。だが、喫茶店で待てばいい。ところが、うちの上司はそういうことを認めないやつだ。約束の時間は何時だ? そんなに早く行くことはないだろうと言うようなやつだ。なのに、失敗すると部下に責任を押しつける。だから、私はこんな目にあうんだ、と上司への憤懣も彼の怒りを増幅する」

 生徒からは「なるほど」の声が漏れます。
「そして、気付いたね。利己主義者が抱く感情の裏にある、自分だけは特別だ、自分だけがひどい目にあうのは我慢できない、許せないという感情は怒りとなって、敵意として誰かに向かいやすいんだ」

[六] 傍観者が抱くひそかな感情

 それでは「クレーマーの周囲にいる私たちはどうなるか?」と問えば、生徒は「間違いなく傍観者になります」と答えます。
「そう。我々はレストランでクレームを付ける人も、駅員に怒りをぶちまけている人に対しても、あまり関わりたくないと思う。だから、知らんぷりして傍観者になる……」
 とまとめた直後「それだけでなく、傍観者となった我々には、ある感情が心の奥に芽生える。この場合、レストランのクレーマーに対して特に感じる。かすかな感情なんだが、わかるかな?」と問います。

 もしもそのレストランにいたらどうか。開店当初から来た人はみな、このレストランはとても丁寧に調理しているから三十分はかかることを知っている。しかも、注文を受けてから作り始める。だから、開店直後から来て待っていた。そして、食べ始めてとてもおいしいと思い、誰かと一緒なら楽しい会話を交わしつつ、食事を堪能している――などと補い、
「そのとき君が店にいたら、突然怒り出した男に対してどんな感情を抱くだろうか」と聞きます。

 生徒からは「せっかくおいしい料理を食べているのに、こちらも不愉快になるし、バカじゃないのとか、どうしてドアの貼り紙も読まずに入ったんだとか、その人を責めたい気分になると思う」との答えが返ってきます。
「そう。うかつなクレーマーに対して我々は傍観者だけれど、あいつは不愉快な人間だと感じる。それこそ消極的な敵意ではないか。もしかしたら、ああいう奴は店から追い出してしまえ、と思うかもしれない。これはもっと過激な積極的敵意だ」
 ここで生徒から「そうか。だから傍観者であっても相手に対して敵意を感じることがあるんだ」といった言葉が漏れます。

「ただし、いつでもクレーマー当人に対して敵意を感じるとは限らない。駅のホームで『なぜ防護柵を設けないんだ』と怒っている人に関してはむしろ同感の思いの方が強い。彼の意見は正論だから。クレーマーと呼んだら、「心外な」と言われるだろう。
 では、そのとき周囲の傍観者に敵意は生まれないかと言うと、やはり敵意が芽生えている。この傍観者はクレーマーの言葉を聞いて内心の敵意に気付く。彼は誰に対して敵意を覚えるのだろうか?」
 ――と問えば、「対応している駅員ですか」との答えに対して「違う。鉄道会社だ」と訂正する生徒が現れます。

「その通り。謝っている駅員に対して同情を覚えこそすれ、敵意は感じないだろう。そこにいる傍観者はこう思う。毎朝毎夕満員電車に揺られて通勤しているのに、複々線化の工事はちっとも進まない。ホームの防護柵だって作る気配もない。普段からそう思っている人はそのクレーマーに対して『そうだ、そうだ。もっとやれ』とはやし立てたい気持ちになる。

 この傍観者に待つことによる特別な不利益はない。むしろ堂々と遅刻できるので『たまにはこれもいい』と感じているかもしれない。だが、鉄道会社とか世の中のもろもろに対する不満を抱える傍観者ほど、それが敵意となって徐々に鎌首をもたげてくる。
 もしもホームのクレーマーが『駅員に話してもらちが明かない。ここの駅長と話をしようじゃないか』と言い出すと、傍観をやめ『一緒に行こう。みんな行こうじゃないか』と周囲に声をかけ、みんなで駅長室に向かって歩き始める。中には『何だか面白いことになってきたぞ』と昂揚感も覚える人もいるだろう。

 つまり、傍観者でも普段から不満や不快を抱えている人ほど、敵意は積極的な行動として現れる。本当は駅長さんも駅員と同じ事を考えている可能性が高いのに、そこまで考えが及ばない。とにかく責任ある者の釈明とか謝罪の言葉を聞きたい、それで鬱憤が晴らせるならと思って傍観者は集団行動に参加する。こちらは真の傍観者に対して「隠れ傍観者」と呼んだ方がいいかもしれない。

 ところが、駅長さんが集団でやって来るクレーマーたちに恐怖を感じ、危険だと思って警察に電話すると、事態はどんどんひどくなる。そのような未来も予想できる……と思ったその他大勢の傍観者は一緒に行動することはない。『馬鹿な連中だ』とつぶやいてスマホゲームをやりながら、じっと電車の再開を待つ……」

 また、レストランで傍観者としてクレーマーを見ていた我々は外に出ると、もう一つ際だった特徴を示します。
 食事後同伴者と外に出ると、「なんだあの野郎は。せっかくの楽しい時間を台無しにされた。あんな自己チュー人間はきっと地獄に堕ちるぞ」と言えば、同伴者も「本当。ひどかったねえ」と相づちを打つ。

 さすがに地獄に堕ちるとは言わないでしょう。これは『鼻』の治療をしてくれた弟子を思い浮かべています。レストランの中でその客に対して何も言わなかった。何も言えないだけに、傍観者は当人のいないところで陰口をたたく。
 鼻の治療をした弟子は内供の鼻が長かったときは同情した。だから、友人に治療法を尋ね、策を弄した内供を説得して鼻の治療までしてあげた。だが、態度が豹変した内供を見て彼は傍観者となった。本当は「最近へんですよ。どうしたんですか」と忠告しても良かった。だが、それができず傍観者となり、かすかな反感と敵意を陰口で表した……。

[七] 批判を悪口と受け取る利己主義者

 さらにレストランのクレーマーが陥る、孤立無援の《地獄》もあります。
 店員に怒りをぶちまけると、当然店員は「すみません。うちは料理ができるまで三十分はかかります。入り口にそう書いてあったんですが……」と言って頭を下げる。周囲の人は「別に謝る必要はないのに」と思う。

 生徒に「これで彼の怒りはおさまるだろうか」と問えば、「納得して黙ると思う」と、「納得せずもっと怒るかもしれない」に分かれます。
「納得すると答えた人に理由は聞かない。それで一件落着だから。だが、納得せずに怒り続けると答えた人には理由を聞きたい。なぜそう思うんだ?」
 ――と質問すると、「うまく説明できません。ただ、なんとなく……」との答えが返ってきます。

「私も怒り続ける可能性の方が高いと思う。ここでも利己主義者の特徴がいかんなく発揮される。おそらく彼は店員の指摘に対して『あんな小さな字じゃ読めないじゃないか』とさらなるクレームを付けて怒りを増幅させる。見なかった訳ではない。文字が小さかったから見落とした。小さな文字で書いたお前たちが悪い、と言いたいわけだ。自分のミスを認めようとしないのも利己主義者の大きな特徴だ。
 近くの人はやれやれと思ってあきれる。結構大きな文字で書かれていたとみんな知っているからだ。こういうのを言いがかりと呼ぶ。

 これは長の立場にいる人とか、自分は偉いと思っている人の特徴でもある。彼は自分の過ちや失敗を人から指摘されることが好きではない。特に目下の者、部下や格下の者から批判的に言われることは屈辱だと感じる。
 ここでの店員は彼にとって格下の者だ。それが『ドアに貼り紙をしていたんですけど」と言われれば、暗に「気付かなかったのか』と批判されたと感じる。それはとても正当な批判で、反論のしようがないはず。だが、彼は自分がうかつだと悪口を言われた気がした。だから、彼の怒りはおさまらない。貼り紙の文字が小さいなどと屁理屈をつけて自分は正しいと言おうとする。
 そして、このクレーマーにとって情勢は非常にまずい。周囲の人たちはみな店側の味方だ。彼のクレームに加勢してくれる人は一人もいないと感じる。彼は孤立無援で闘わねばならない。あっさり敗北を認めればいいのに、彼は振り上げたこぶしを下ろすことがことができず、店員を攻撃し続ける……」

[八] 遠くの傍観者と近くの傍観者

 では、ここにいた傍観者たちはどうすれば良かったのか。策も何もなくただ見ているしかなかったのか。確かに人のことなどどうでもいいと感じて眺めるのが傍観者の特徴ではある。だが、やれることはなかったのだろうか。

「ここでちょっと考えてみたいことがある。傍観者も実態をよく見れば、決して同じではないことに気付く。むしろ一括りにしない方がいい。と言うのは、遠くの傍観者と近くの傍観者に分かれるからだ。
 たとえば、この教室をそのレストランとしよう。教壇のすぐ前にいるA君がうかつなクレーマー。隣のBさんが店員として、ちょっとこの状況を演じてごらん」
 ――と言うと、生徒二人は結構楽しげに怒鳴ったり、謝ったりする様子を演技してくれます。

「すると、当事者二人以外の人はみんな傍観者だ。ただ、最前列近くにいる人と、後方や左右遠くにいる人に分かれる。二人の近くにいて傍観者となった人を《近くの傍観者》、遠くにいて『おやー何事だ?』と眺める人を《遠くの傍観者》と呼ぶことにする。

 すると、遠くの傍観者はA君が『どうしてオレの料理は出るのが遅いんだ!』と叫んだとき、初めてA君の状況を知る。だが、近くの傍観者である数人はどうだろう。たとえば、A君。もしも君の料理がなかなか出てこないと思ったら、どういう様子を見せるか。やってごらん」

 ――と言えば、A君は座ったまま机をとんとん叩いたり、貧乏揺すりをしたり、あっち見たり、こっち見たりといらいらした様子を演技してくれます。なかなかの芸達者で「うまいじゃないか」と誉めます。
「では聞こうか。窓際最後尾のCさん。君に今のA君の様子は見えたかい?」
「いいえ。見えません」
「では廊下側最後尾のD君。そっちはどうだ?」
「立ち上がれば見えるけど、座っているとわかりません」
「そうなんだ。遠くの傍観者にはA君がいらいらしている様子は見えない。なら、近くに座っている君たちはどうだ?」とA君の後ろと左右の数人に聞きます。
 A君の後ろには部活が同じE君がいます。彼は意味ありげな笑みを見せつつ、
「わかります。これだけはっきり見せてくれれば、Aが何かしらいらついているなと」
 他の人も同じような答えです。

「ここで君たちが傍観者でありながら、明のある生き方をできるかどうかが問われる。遠くの傍観者は事件が起こるまで気付かない。だから、どうすることもできない。何か事件が起こりそうだと感じるのは、そしてこの事件を未然に防ぐことができるのは近くの傍観者だけだ。

 A君がいらいらしている原因は何だろうと推理する。料理がなかなか出てこなくていらついている可能性が一番高い。だが、待ち人が来なくていらついているのかもしれない。ここでも可能性は一つではないから、彼にすぐ声をかけるのは難しい。
 もしも前者だったら、そして何か独り言をつぶやくとしたら、A君、君ならなんと言う?」
「そうですね。なんだよ、もう二十分も待っているのに、どうしてオレのは出てこねえんだ、とつぶやくと思います」

「当然A君のつぶやきも遠くには聞こえない。しかし、近くの人には……聞こえる人と、やはり聞こえない人に分かれる。聞こえないのは同伴者との会話や食事に熱中している場合だ。会話が途切れたときなら聞こえるかもしれない。一人だったら黙々と食べているので、A君の様子に気付くし、彼のぼやきも聞こえる。ああ、この人は料理が遅いことにいらついているとわかる。

 ここでどうするか。また二つに分かれる。気付いたけれど、依然として傍観者のままであり続け、知らんぷりするか。あるいは、A君に一言教えてあげるか……。

 私たちは遠くの傍観者である限り、A君が怒り始めるまでわからないからどうすることもできない。また、近くにいたからと言って必ず気付くとは限らない。だが、近くにいてA君のいらいら状態に気付いた人は、A君が怒り出すかもしれないと予想できる。どうだい? 声をかけることができるかな?」

 ――とA君近くの数人に聞けば、「難しい」と答える生徒が多く、クラス全員に「近くの傍観者になったとき、君ならどうだ?」と聞いても、「なかなかできないと思う」と答える生徒がほとんどです。

 後ろのE君は「知り合いだったら、当然何か言えると思うけど……」と答えます。
「そうなんだ。もしもA君とE君の二人がこのレストランに入ったら、『遅いなあ。ちょっと店の人に聞いてみよう』と言える。だが、A君一人だ。そして、周囲はみな初対面ばかり。A君だって聞きづらいし、近くの傍観者も初対面のA君に声をかけることは特に難しい。

 また、A君のように優しそうな人なら言えるけど、ガタイがでかくてテレビによく出る悪役のような顔した人だと、ほとんど無理だ。それにA君がさっきつぶやいた言葉は結構乱暴な感じだった。外見は優しそうに見えても、言葉遣いが乱暴だとこれまた難しい。やっぱり関わりたくないと思う。

 でもね、いらいらした様子を見せている人とか、小さな声でつぶやいている人は決して乱暴な人ではない。そのときの彼は利己主義者と言うより、むしろ臆病な傍観者の面が強い。さて、この理屈はどう思う? 誰か説明できる人いるかな?」

 ――と問えば、これもまたチョー難問のようです。そこで、次のように補います。A君がそろそろ自分を例とされることに不満の顔を見せ始めたので……。
「A君とした方が短く言えるので、悪いけどまだA君で通すね。A君がどうしてオレの料理はまだ来ないんだ、と怒鳴ったとき、彼は自分一人不当な扱いを受けた利己主義者として怒っている。だが、その前にいらいらしたり、小声でつぶやいているとき、彼は自分の内心を明かしていない。

 ここは怒り出す前に隣の人に聞けばいい。店員に聞けばいいんだ。『どうして遅いのだろうか』と。たったそれだけのことで、彼のいらいらは解消される。たぶん怒ることもないだろう。
 いや、怒りは消えないかも知れないけど、遅れている理由はわかったので、これ以上待てないと思えば、注文を取り消して席を立つか、あと十分待つだろう。だが、彼は尋ねることをしない。なんでしないんだ?」
 ――と聞けば、生徒は「怖いから。内心を明かさない傍観者になっているからですか」と答えます。

「そうなんだ。内心を明かさないことが傍観者の利己主義の特徴であり、明の欠けた人の特徴だった。A君の内心を推理するなら、自分一人だけ料理が遅いことを不当な扱いだと感じている。だが、たかが料理のことだ。それを待つことさえできないのか、と心の中で批判する声も感じる。店員にそれを聞くのは恥ずかしいし、聞きたくない。

 実はもう一つ理由があって、意外かもしれないけど、この臆病な傍観者は未来を予想している。このことを店員に聞くと、いやなことが起こりそうだと感じているんだ。それは内供が自分の内心を明かさないのと同じ。悪い未来ばかり予想すると、人はなかなか行動できない。

 今しも店員に聞くことが《明のある》生き方だと言った。だが、それを聞いて店員から『うちはできるまで三十分かかります。入り口に貼り紙をしていたんですけど……(気付かなかったんですか)』と誰もが納得する理由が示されたとき、貼り紙を見落とした自分はうかつで、愚かだとバカにされる未来がやって来る。A君は周囲の視線と小さな笑みが嘲笑の嗤いだと感じるだろう。

 もちろん店員がなんと答えるか、内容までは予想していない。それにいらついているから予想できない。ただ、聞くと何か悪いことが起こりそうだと感じている――これもいろいろ考えるけれど、行動できない傍観者の大きな特徴だ。

 みんなはさっき近くの傍観者になっても、声をかけることは難しいと言った。そのわけを尋ねるなら、やっぱり怖いからだろ? 声をかけてその先にいやなことが起こりそうだと感じたら、声をかけることはできない。だが、心の中で誰か、観音様が言っている。『声をかけてもいやなことは起こりませんよ』と。それを信じることができたら、声をかけることは難しくない。

 一方、料理が遅いことにいらいらして爆発寸前のA君は傍観者となっており、自分のカラに閉じこもって何も行動できない。そこで『誰か、オレの気持ちをわかってくれよ。助けてくれよ』と思って小さな動作、小さなつぶやきを近くの人に発する。これはほとんど無意識の感情であり、無意識の行動だと思う。あるいは、爆発寸前の小さなパニックと言ってもいい。すでに冷静に考えることができなくなっているからだ。

 だから、近くの人が『どうかしましたか』と声をかけてくれれば、彼はほっとして『どうしてこんなに自分の料理は遅いんでしょう』と内心を明かすことができる。
 隣の人は『あら、この店は料理が出るまで三十分はかかりますよ。でも丁寧に作っているので、とてもおいしいです』と教えてくれるだろう。
 彼が『ああそうなんですか』と応じれば、隣の人は『入り口に貼り紙もありましたよ』と言う。
 彼は『そうですか。気付きませんでした』と言って怒ることはない。なぜなら、初対面の隣の人は彼にとって上位か同格の人だから。そのような人なら、批判めいたことを言われても、気にならないんだ。そもそも親切に教えてくれた人に怒る人はいないだろう。

 ここでも漱石の言う『悪人という型にはめたような人がいるわけではない。普段は善人であり、せいぜい普通の人なんだ』という意味がよくわかる。A君は決して生まれつきのクレーマーじゃない。普段はとてもいいやつだ。だが、自分だけが不利益を受けたと思ったとき、突然利己主義者となって怒りをぶちまける。その前には臆病な傍観者となって殻に閉じこもっている。サインは出しているけれど、近くにいる傍観者が彼の様子に気付かないか、気付いても声をかけないと、彼はクレーマーとなって爆発する」

[九] 時空を決定する近くの傍観者

 このように見てくると、世の中にとって大きな意味を持つのは近くの傍観者であることがわかります。遠くの傍観者は正に傍観するしかない。近くの傍観者が未来時空を決定できるのです。

「もう一つ、補っておかなければならないことがある。先程『何か事件が起こりそうだと感じるのは、そしてこの事件を未然に防ぐことができるのは近くの傍観者だけ』と言った。おそらく多くの人が『確かにその通りだが、なぜそれを自分がしなければならないのか』と感じるだろう。
 隣のいらついている男に対しても、店に対しても、なんの責任も義務もない。『こんなうかつな人間めんどう見きれない』と感じる。それに、もしもその男に声をかけてトラブルに巻き込まれたら、と思うと怖くて言えない。ここは黙っていた方がいい、と考える。
 ほらほら、内供が――利己主義の裏の感情が顔を見せ始めたことがわかるかい?

 周囲の人間は遠くも近くもみんな傍観者だ。自分一人だけ何か行動して不利益を受けてはたまらない。それこそ傍観者が利己主義者となって裏の感情にとらわれた瞬間だ。
 この傍観者に誰かへの敵意はない。いや、隣の男に消極的な敵意は感じているだろう。だが、何かしようとは思わず、傍観者を演じ続ける。目立つ行動を避け、亀のように自分のカラに閉じこもる。

 そして、気付いてしまっただけに、傍観者はうじうじ悩むことになる。この傍観者はA君が店員に怒鳴った後、『予感どおりのことが起こった。さっき私が一言言ってあげれば良かった』と後悔する。これも傍観者タイプの特徴だ。あれこれ考えるのは良いことだけれど、考え過ぎて悪い未来ばかり予想すると、行動できなくなってしまう。

 だから、以前まとめた《明が欠けた生き方》と《明のある生き方》も、一つの見方でとらえない方がいい。一見すると『明が欠けた生き方は悪い』と思える。だが、一つしか考えられない点に長所があり、逆に『明のある生き方、つまり可能性をいろいろ考えられることに短所がある」

 私はそう言って以前の板書を、次のように「長所」と「短所」に分けて書き直します。
---------------

 明が欠けた生き方
 短所=一つしか考えられない。自分を語ることなく、周囲の内心を聞こうとしない。
 長所=自分の信じたことを断固行動する力強さがある。

 明のある生き方
 長所=可能性をいろいろ考えられる。自分を語り、周囲の内心を聞こうとする。
 短所=考えすぎて行動できない弱さを抱える。
---------------

「実は私の中学校時代の悩みは上だった。自分の内心を語ることなく、周囲の内心も聞こうとしない人間だった。だが、未来についていろいろ考えないから、初恋の人に文通を申し込めた。ダメモトってそういうことだ。相手と離れたし、断られたらいやだな、などと考えないから行動できた。そして、その後高校時代三年間の悩みは下だった。私は傍観者として行動できない悩みを抱えたんだ。

 さて、私のことは置いて傍観者の話に戻ると、今も言った通り、A君の様子に気付いた近くの傍観者が何かしなければならないという法律はない。だが、もしも一言『どうかしましたか』と声をかけると、ここにいる全ての人を救うことができる。それは誰かと言うと?」
 ――と問えば、「お客さん……店員……」で途切れるので、

「もっと分けた方がいい。お客さんは遠くの傍観者と近くの傍観者だ。遠くの傍観者は不愉快にならなくて済む。近くにいたけど、気付かなかった傍観者も同じ。気付いたけれど、行動できなかった傍観者も事件が起こらなくて良かったと思う。

 店員BさんはA君から怒鳴られる未来を避けることができた。レストランのオーナーコックも厨房で何も起こらなかったとほっとする。だってA君が怒鳴り続けたら、最終的に彼が出てきて謝らなければならないから。
 もちろん店側の人たちは何も気付くことなく、淡々と時は流れる。そして、最も救われる人が二人いる……?」
「クレーマーと、近くにいて言葉をかけた人ですか」と答えが返ってきます。

「そう。A君はうかつなクレーマーにならずに済んだ。声をかけた人も事件を未然に防ぐことができて良かったと思う。もちろんA君がまず明のある生き方を選択すれば良かった。これが一番初めに取るべき生き方だ。でも、人はいつでもどこでも冷静にいろいろ考えて行動できるわけではない。突然不当な扱いを受けて、不当に扱われたと誤解してパニックに陥ったとき、もう冷静に考える力を失っている。そこで、彼の近くにいて気付いた傍観者が一言声をかければ、事件は起こらない……。

 ちょっと大げさなことを言うと、SF小説なんかで時空の話が出てくる。それにたとえるなら、A君がいらいらして『どうしてオレのは遅いんだ』とつぶやいたとき、この後の時空は大きく二つに分かれる。
 一つはA君が未来を選ぶ。店員を呼んで遅れている事情を聞くか、近くの人に内心を明かせば、怒り出すことのない未来だ。一方、傍観者に徹して黙ったまま不快と不安、店への敵意を抱え続けると、突然怒り出す未来に進むことになる。

 もう一つは近くの傍観者が未来を選ぶ。A君の近くで異変に気付いた傍観者がA君が怒り出す未来に進むか、怒らない未来に進むかの決定権を握っている。
 知らんぷりして傍観に徹すれば、A君が怒り出す未来がやって来る。一方、いらついている彼に声をかければ、この事件を防ぐ未来に進むことができる。そこではみんながおいしく食事を摂っている。
 遠くの傍観者には未来の選択も決定もできない。近くの傍観者だけが未来時空に通じる扉のカギを持っている……。

 最後にもう一つ。『聞こえよがし』という言葉がある。近くの傍観者がA君に直接声をかけなくても、聞こえよがしにある言葉をつぶやけば、A君が怒り出さない未来に進むことができる。一人ではなく誰かと一緒なら、かなり言いやすい。臆病な傍観者にとって効果的なやり方だ。さて、なんとつぶやくか?」(答えはすでに出ています)

 その後私は傍観者と利己主義の関係を『鼻』の内供と周囲の僧俗にあてはめ、改めて解説します。「利己主義者」の表と裏の感情を説明した図を次のように書き直します。
--------------
 [ 鼻』における傍観者と裏の利己主義 ](ABCは時間の流れ)

A 内供の鼻が長いとき
         内供(寺の長・内道場供奉)[傍観者]※1
          ↑
 人 人 人 人 内供 人 人 人 人 人[周囲の僧俗=傍観者]※3
          ↓
   鼻が長い自分=[裏の利己主義]※2

 ※1 内供の傍観……他人のことは「鼻」にしか関心がない。
 ※2 裏の利己主義……長い鼻のせいで自分一人軽蔑され、不当な扱いを
                受けていると感じている。
 ※3 周囲……近くの傍観者(同情・反感)、遠くの傍観者、真の傍観者(無関心)、
          隠れ傍観者(同情・反感)など。
 行動を起こした二人
 ・鼻の治療をした弟子(同情)・失敗を笑い話に変えた中童子(反感)

B 内供が鼻を短くしたとき
  周囲は傍観者のまま(一部がじろじろ見たり笑ったりした)
  内供は彼らの笑いを敵意と邪推し、裏の利己主義を強めた。

C 内供が意地悪く叱りつけるようになったとき
          内供[報復行動だが、寺の長として叱るのは当然と思う]
 人 人 人 人  ↑  人 人 人 人 人
 ↓ ↓ ↓ ↓     ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
 周囲全員[裏の利己主義者に変貌]
(内供の豹変によって自分一人不当な扱いを受けている→敵意と反感→陰口を
 言うか、むく犬を追いかけた中童子のように行動で示す)
----------------

「A内供の鼻が長いとき、内供は自分の内心を明かしていない。同時に周囲も内供の心を問うことなく、自分の内心も明かさないという意味で、みんな傍観者だ。そして、内供のみ鼻が長いことで自分一人だけ尊敬されず、軽蔑され不当な扱いを受けていると感じている。つまり、裏の利己主義にとらわれている。

 B内供の鼻が短くなったとき、何も語らない内供に対して周囲も何も語らないという意味ではどちらも傍観者を継続していた。ただ、周囲は対応に戸惑ってじろじろ見たり、内供の変化がおかしくて笑った。内供はそれを自分への敵意だと思いこんで報復に出た。それが部下を意地悪く叱りつけるという行動だった。その結果、周囲は全員傍観者から裏の利己主義者に変わった。なぜ自分だけ意地悪く叱りつけられねばならないのか、と思って陰口をたたき、中童子のように内供への敵意を弱いむく犬に向けた……。

 作者は『傍観者の利己主義』のところで、周囲が先に敵意を示した。だから、内供は敵意を感じ取り、意地悪く叱りつけるようになったと書いている。
 だが、本当は内供の鼻が短くなった時点で周囲に敵意はない。あったとしても傍観者が普段から持っている反感に過ぎない。内供が意地悪く叱りつけるようになったことで、周囲は傍観者から『自分だけ不利益を受けるのは我慢できない』と感じる利己主義者に変わった。結果、内供に対する反感と敵意がふくらみ、陰口や敵対行動として表面化した。これが正しい流れだ」

 このようにして「傍観者の利己主義」に関する授業を終えると、私はA君に謝ります。「ごめんな、A君。君の名を使って」と。
 A君は「はい。内心穏やかでなかったです。でも、私は確かに傍観者であり、突然利己主義者になることがよくわかりました」と答えます。

 すると後ろのE君が「先生はさっきAがいらついた様子を見せたとき、『うまいじゃないか』と言いましたよね。あれ、演技じゃなくてこいつがよく見せる態度です」と暴露して笑いを誘い、A君は「お前がそれ言うか?!」と振り向いてさらに爆笑が起こります。
 私は「そうやってお互い内心を明かせるということはたぶん二人は心からの親友なんだろうな」とフォローします。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。
後記:前号私の初恋が成就した話ですが、その後どうなったか。すでに狂短歌エッセーで公開しています。読んでみようと思われる方は以下のページへどうぞ。
→ 狂短歌エッセー『十代の甘く切ない思い出を~
 なお、最初の狂短歌と文末の狂短歌は言葉が違います。一読法で読まないと、気付きませんよ。

 もう一つ、「レストランで『どうしてオレのはこんなに遅いんだ』とつぶやくA君に対して声をかけることが難しい場合、独り言としてつぶやけばいい。では、なんとつぶやくか」、その答えです。一人だと言いづらいけれど、同伴者がいれば、以下のようにつぶやくことです。
「三十分も待たせるだけあってさすがに丁寧に調理されているし、ほんとにおいしい」と。それをA君が聞こえるようにつぶやくのです。A君は料理が遅れている理由を知って怒り出すことのない未来時空を選ぶでしょう。
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2019.11.26

別稿『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』第24号実践編九 (二の4)

 ようやく九節の終了です。『鼻』の中に突如飛び出した「傍観者の利己主義」について深堀りします。
 なお、今節も長くなったので、本日は[一]~[四]、29(金)に残りを配信いたします。

 九 一読法はなぜ通読をしないのか(その二) [小見出し]
 (1)一読法による『鼻』の授業実践(前半復習)
 (2)芥川龍之介『鼻』の授業実践(後半)
 (3)前節復習――『鼻』の解釈新発見について
  [以下今号 小見出しの小見出し]
 (4)「傍観者の利己主義」について
 [ 一 ]  傍観者の利己主義とは?
 [ 二 ]  明が欠けた内供、愛すべき内供
 [ 三 ]  内供が陥った□□□過剰
 [ 四 ]  なぜ自分の内心を明かせないのか

 以下次号
 [五] 利己主義者が抱く裏の感情
 [六] 傍観者が抱くひそかな感情
 [七] 批判を悪口と受け取る利己主義者
 [八] 遠くの傍観者と近くの傍観者
 [九] 時空を決定する近くの傍観者
 [十] 『鼻』の語り手は作者か?
 (5) なぜ通読をやめようと言うのか
---------------------
 本号の難読漢字
・癒(いや)される・喝破(かっぱ)・操(あやつ)る・破綻(はたん)・偏(かたよ)る・羨望(せんぼう)・凋落(ちょうらく)・自縄自縛(じじょうじばく)

*********** 小論「一読法を学べ」***********
 『 一読法を学べ――学校では国語の力がつかない 』 21

 九 一読法はなぜ通読をしないのか(その二の4)

(4)「傍観者の利己主義」について

[一] 傍観者の利己主義とは?

 さて、ようやく『鼻』の実践報告最終章です。
 至る所で提起した「作者なぜ?」の疑問はほとんど解明された(と思っています)。残された課題は二つ。一つは作者はなぜ「傍観者の利己主義」と書いたのか。そもそも「傍観者の利己主義」とは何か。
 もう一つ、作者は内供を「明が欠けている」と批判しつつ、「愛すべき内供」とも書いた。これも掘り下げたいと思います。

 内供は鼻を短くしたのに笑われたことを、嘲笑だけでなく敵意が含まれていると感じた。内供の内心を説明するなら、「消極的な敵意」とすれば充分だと思える。ところが、作者は「傍観者の利己主義を感じた」と書いた。なぜ「傍観者の利己主義」と明示せねばならなかったのか。
 この件をずっと保留としたのは、『鼻』を解釈するなら「敵意」の方がわかりやすいからです。と同時に「傍観者の利己主義」そのものを理解するにはかなりの時間を必要とするので、最後に持ってきました。

 一つの解釈として『鼻』の前半に出ていた「自尊心の毀損(きそん)」と関連づけたと言うか、対照させたことが考えられます。自尊心の毀損とは自分が尊い、大切だと思う心であり、それが傷つくこと。

 なぜ心が傷つくのかと言えば、原因が人間関係にあることは明らか。私たちは海岸で朝日や夕陽を眺めたり、山頂から絶景を見て心が傷つくことはまずない。むしろ「自然に癒される」と言う。何が癒されるかと言えば、人間関係に疲れた心。私たちは人とともに生き、人と付き合うことで心が傷つく、傷つけられる。
 もちろん同じ自然でも自然災害によって住みかや愛する人を失えば、心は大きく傷つく。しかし、穏やかな日常生活をかき乱すのはやはり人間関係でしょう。

 人はなぜお互い傷つけ合うのか。夏目漱石はその理由を、『草枕』冒頭において「智」であり、「情」であり、「意地」であると喝破しました。「山路(みち)を登りながら、こう考えた。智に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」と。
 余談ながら「情に棹させば流される」の意味を誤解している人が多いようです。川の流れに棹を差して「流れに逆らう」という意味ではありません。そもそも棹一本で流れに逆らうなど不可能。
 「情に棹さす」とは集団の感情、時流という大きな流れに乗るという意味であり、それも棹をうまく操って船が難破しないよう世渡り上手であるという意味です。みんながみんな「隣の国と戦争するぞ」と言っているとき、時流に逆らうより乗った方が楽ではありませんか。あるいは、集団が逆らうことを許してくれません。日清、日露戦争しかり。漱石は見ることなかった日中、日米戦争しかり。

 漱石が列挙した三語を「知・情・意」とすると、哲学者カントはこれこそ人間の精神を形作る三要素だと言いました。人は喜怒哀楽の《感情》を生まれた直後から持っている。乳をくれ、抱いてくれと泣きわめき、それが満たされると笑顔を見せる。人として生きる道を、しつけや教育によって学び《知識・知恵》を深める。そして、《意志》の力で正しく良いと思うことを実行し、間違っていると思うことを正そうとする。
 知情意は人間と人間世界を進歩発展させる原動力であるかに思えます。

 これに対して漱石は「いやいや、知情意の発現こそ人間関係をおかしくするんだよ」と語っているようです。
 そこは私も同感で常々思っていることがあります。漱石の言葉をまねするなら、「山道を登りながらこう考えた。自分が正しく相手が間違っていると思うから、夫婦、親子にけんかが起こり、与党野党が対立する。国は他国と戦争を起こす。自分が正しいが相手も正しいと思うことができれば、争いは起こらないだろうに」と。

 漱石の知情意に対する言及はむしろカントと真逆かもしれません。二つ目の「情に棹させば流される」とは人情・感情・時流に棹を差す――すなわち人や世の中と関われば、否応なく流されてしまう。だから、関わらない方がいいと読みとれるからです。では、関わらない生き方とは何か。

 たとえば、『草枕』冒頭を次のように置き換えてみます。
 角(かど)が立つから、智を頼りとして人に働きかけることはしない。流されるから、情に棹さすような、人との関わりは避ける。窮屈だから、意地を通すことはやめる。
 どうでしょう。こうすることで、我々は「とかくに人の世は住みやすい」と思えるでしょうか。
 これこそある意味敗北宣言であり、人や世の中に興味関心を示さず、自分を主張することもせず、傍観者として歩む生き方ではありませんか。

 そして、確かに夏目漱石は文学史的に「余裕派」と呼ばれ、それは「人生を余裕をもって眺める」などと説明されます。
 なるほど、漱石は人々に傍観者になることを勧めていたか――と問えば、彼の小説を一つでも読んだことがある人は「とんでもない」と言うでしょう。そこに描かれたのは流れに飛び込み、苦闘する主人公ばかりです。川岸で眺めるだけの人物など皆無だと思います。強いて傍観する主人公を探すなら、『吾輩は猫である』の「吾輩」でしょうか。

 それはさておき、夏目漱石がカントを読んでいたか、芥川龍之介がカントと夏目漱石をどこまで読んでいたか、浅学な私にはわかりません(生存はカント→漱石→芥川)。ただ、芥川龍之介が『草枕』を読まなかったとは到底思えません。『草枕』は一九〇六年の発表、芥川十四歳のときです。
 その後本格的に小説を書き始めたとき、彼は漱石を意識して「傍観者の利己主義」を思いついたのではないか。人間というものは「人の幸福よりも不幸を喜ぶ意地悪な心を持っている。それが人を傷つける」と主張しているかに思えます。これは「情(感情)」の根本を説明する理屈かもしれません。
 「自尊心の毀損」に対して「傍観者の利己主義」を提起した――との解釈、「傍観者の利己主義」の正体を何も明らかにしていないのに、結構説得力ある見解です。

 ただ、これに関しては、以前《敵意》について考え、我々は人と付き合うとき、いつも誰でも敵意を見せるわけではない。敵意を示す人がいれば、そうでない人もいる。周囲の「笑い」を敵意と感じたのは内供の誤解であり、邪推である。そのとき自分の内心を明かし、周囲の内心を聞いていれば、敵意と感ずることなく、穏やかな関係を築けただろうに……と読み解きました。

 ここで一つ書き忘れたことを補足します。おそらく読者各位は「周囲に内心を聞いたとしても、正直に話してくれるとは限らない」とつぶやいたのではないでしょうか。
 確かに我々は心で思ったことをそのまま話しているわけではない。内心相手を軽蔑したり嫌悪していても、当たり障りのない言葉を吐く。心優しき人は相手を傷つけるようなことは話さない。平たく言えばうそをつく。《人間はうそをつく生き物である》もまた普遍的真実である、と思えます。

 しかし、ここでも反論は容易です。確かに人間はうそをつく。正直に打ち明けてくれるとは限らない。だが、たとえば内供が自身の内心を明かし、相手の内心を尋ねたとき、「全ての人がうそをつくであろうか」と問えば、もちろんうそをつく人がいる。だが、うそをつかない人もいる――これもまた普遍的真実。
 人はいつでもどこでもうそをつくわけではない。むしろ一つのうそが次のうそを呼び、それがばれたとき、人間関係が破綻することも知っている。だから、できるだけうそをつかない生き方を心がける……けれど、様々な感情から、ついうそをついてしまう。

 よって、読者がそのようにつぶやいたなら、上記「敵意」のところを、「うそをつく」に置き換えてみれば良かったのです。お気を付け下さい。抽象的な言葉とか一見正しい言葉はしばしば我々を偏った方向に進ませます。それを防ぐには具体例をあれこれ考えることです。

 とは言え、そもそも「傍観者の利己主義」とは何か、じっくり検討する必要があります。
 まずは「傍観者」と「利己主義」の意味を確認するため、生徒に辞書を引かせつつ、次のように板書します。
----------------
1 傍観者……他人に関心がなく、ぼんやり見ているだけで何も行動しない人。
2 利己主義……自分さえよければ、人はどうでもいいいと思うこと。
3 傍観者の利己主義……?
----------------

 傍観者と利己主義、どちらも意味としてはよく知っている言葉でしょう。だが、二つが合体した点は[?]を付けたくなります。
 私は「それでは1と2の意味を単純に足してみよう」と、3の[?]を消して次のように書きます。
---------------
3 傍観者の利己主義……他人に関心がなく、ぼんやり見ているだけで何も行動せず、自分さえ良ければ人はどうでもいいと思っていること。
---------------

 すると、生徒から「123みんな同じ意味に思える」との感想が出てきます。
「そうなんだ。実は傍観者と利己主義者はほぼ重なっている。他人に関心がないというのは言い換えれば自分にしか関心がなく、それは利己主義者の特徴だ。逆に利己主義の、他人はどうでもいいと思うところは傍観者の特徴でもある。つまり、傍観者は利己主義的であり、利己主義者は傍観者になりやすい。

 『傍観者の利己主義』を直訳すると、《事態を傍観するだけの傍観者も利己主義を持っている》となるけれど、むしろ人は傍観者になったり、利己主義者になったりすると理解した方が正しいと思う。
 以前夏目漱石の『人は普段は善人であり、せいぜい普通の人なんだ』との言葉を紹介した。それにならうなら、人はあるとき傍観者になり、あるとき利己主義者になる――ということができる。ずっと一貫して傍観者とか、利己主義者という人は少ないのではないだろうか」

 このように辞書的意味を確認すると、一つ妙なことに気付きます。『鼻』ではこの部分に「消極的な敵意を感じた」とあるからです。しかし、上記の意味に《敵意》は含まれていません。
 内供が感じた敵意の理由は「彼らは不幸を克服した私を、もう一度その不幸に陥れようとしている」との理屈です。これは傍観者とも利己主義とも関係なさそうに思えます。敢えてこれにあてはまる言葉を探せば、ねたみ・そねみの嫉妬、うらやましいの羨望などが思い浮かびます。

 たとえば、好きになった人が自分以外の異性と歩いていれば、心穏やかでなく、もしもその異性が不幸になったら「いい気味だ」と感じる。嫌っている知人がある日突然有名人になる。金持ちになってうらやましいと感じる。だが、その人が何か悪いことをしでかし、バッシングを受けて凋落すれば、「ざまあみろ」と思う。嫉妬ゆえ、羨望ゆえに生まれるかすかな敵意でしょうか。

 ただ、内供の長い鼻に関して嫉妬や羨望を覚える人は皆無でしょう。それに近い感情を抱く人を探すなら、内供が寺の長であり、内道場供奉(ぐぶ)という、皇室や貴族とも交流する高僧であることが考えられます。「なぜあの人が」と思う人がいても不思議ではありません。
 しかし、これも他寺の長とか「なぜ自分ではないのか」と嫉妬する(?)高僧候補者に限られます。内供の寺で修行したり、働く僧俗ではないでしょう。つまり、『鼻』における人間関係は内供と僧俗であり、傍観者とは内供の下にいる人たちです。
 そうなると「なぜ傍観者の利己主義から敵意が生まれるのか。作者はなぜ傍観者の利己主義を出したのか?」との疑問はますます深まります。

 この疑問に対して「内供の鼻が長かったとき、周囲の僧俗は優越感を持っていた。だが、鼻が短くなったことで優越感が失われ、均衡を取るために笑いが起こった」との解釈があります。となると、この「笑い」の根底には内供への敵意がある。それこそ敵意から生まれる《嘲笑の嗤い》となるでしょう。

 しかし、何か予想外のことが起こってぷっと噴き出したり、大きく笑うとき、常に心の底に嘲笑や敵意を持っているだろうか――と問えば、誰でも「そんなことはない」と答えるでしょう。それに、我々は内供の鼻が短くなったとき、周囲の反応を予想して《真の傍観者》を明らかにしました。

 周囲の人々のうち「内供に反感を覚える人、同情する人は傍観者ではない。真の――と言うと妙だけど、真の傍観者とは『内供の鼻が長くても短くてもどうでもいいと考える人』だ。そもそも他人に関心がない。だから、反感など抱かないし、同情もしない。もしかしたら、内供の鼻が短くなったことさえ気付かないかもしれない」と。真の傍観者は内供の鼻が短くなっても、再度長くなっても笑うことはないでしょう。
 では、傍観者の利己主義とは何か。「内供は消極的敵意を感じた」と書けば済むところ、作者はなぜ「傍観者の利己主義」と書いたのか。これはほんとうに難問です。

[二] 明が欠けた内供、愛すべき内供

 私は「敵意云々はひとまず置くとして、辞書的意味を確認したので、傍観者の利己主義について次の質問を考えてほしい」と言って以下を板書します。

《 『鼻』の中で「傍観者の利己主義」を最も発揮している人は誰か? 》

「他人のことには関心がない。他人の内心を考えることなく、自分の言動が相手を傷つけているかもしれないと反省することもない。自分のことだけあれこれ考え、自分の心配ばかりしている人。それは一体誰だ?」と。

 このようにまとめれば、生徒全員「禅智内供です!」と答えます。

「そうだね。傍観者の利己主義を最も持っている人は主人公の禅智内供その人だ。そのことがはっきりわかる表現は冒頭部からあった。『五十歳を越えた内供は、沙弥(しゃみ)の昔から内道場供奉(ぐぶ)の職にのぼった今日まで、内心では始終この鼻を苦に病んできた」と。さらりと書かれていたけれど、これはずっと自分の鼻ばかり気にしていたことを表している。

 それが過去から現在までなら、五十を越え、寺の長となった今だって変わらない。寺には多くの僧俗が出入りした。『内供は、人を見ずに、ただ鼻を見た』とある。それは自分と同じような鼻を見つけて安心したかったからだ。つまり、内供にとって関心があるのは他人の鼻だけだ。ならば、初対面の人と会話を交わしても、彼は相手の言葉を上の空で聞いていた可能性が高い。
 内供は周囲の人間は傍観者の利己主義だと感じた。だが、自分はどうかと振り返ることはない。作者はそのような内供に言ってあげた。『あなたこそ他人に関心がなく、自分のことしか考えない、傍観者の利己主義ですよ』と。

 かくして傍観者の利己主義のところには二つの意味があることがわかる。
 一つは内供の内心に涌いた敵意の理由を説明する言葉。もう一つは作者による内供への批判。だから、あそこは『消極的敵意』で終わらせなかった。周囲が傍観者の利己主義を持っているなら、内供もまた周囲以上に際だった傍観者であり、利己主義者であることを明示したんだ」

 そして、作者が内供を「明が欠けている」と批判しながら、かたや「愛すべき内供」と書いた理由についても考えます。しかし、改めて問うまでもなく、生徒の答えは明快です。
「作者はそのような内供を情けない人間として軽蔑しているだろうか。我々読者はどうだろうか」と問えば、生徒からは「軽蔑なんかできない。自分が内供だったら、長い鼻を持つ人間は世の中に自分一人しかいないと思ってとても心細いと思う」などの感想が返ってきます。
「私もそう思う。もしも自分が内供のように長い鼻を持っていたらと想像するだけで、『あなたは自分のことしか考えないひどい人ですね』などと非難できない。だからこそ、作者は『愛すべき内供』と書いたんだろう。

 ただ、物心ついてから内供の四十年間を考えるなら、ある誤解と言うか、勘違いがあったことは明らかで、そこを作者は『明が欠けている』と書いた。内供は周囲の人々について一つの見方しかできなかった。それは『みんな長い鼻を持つ自分を軽蔑している、嘲笑しているに違いない』と考えたことだ。
 そのような人は『ほんとうに愛されるだろうか』と思える。長い鼻を持っているから愛されないのではなく、そのように考えるから愛されないのではないか――と作者は言っているのかもしれない。つまり、『愛すべき』の言葉には、内供への皮肉もこめられていると言える」

[三] 内供が陥った□□□過剰

 さらに、私は内供が陥った心の問題を探求します。
「今も触れたように、我々は内供の周囲にいる人の見方をあれこれ推理した。自分の周囲にいる人はいつも誰でも『傍観者の利己主義を持っている意地悪な人ばかりだろうか』と問えば、『そんなことはない』と言える。愛してくれる人がいるし、別に鼻が長かろうが、短かろうが、気にしない人もいる。
 ところが、内供は自分の長い鼻について『周囲の人間はきっと自分を軽蔑している、かわいそうだと思っているに違いない』と決めつけた。本当は周囲の人間は『そんなにあなたばかり見ていませんよ』と言えるのに、本人は『私に注目している、みんな私を見ている』と感じた……」

 ここで「最後のほにゃらら問題」として次のように質問します。
「このように自分、自分と自分のことばかり気にしている、気にしすぎることを、漢字五文字の難しい言葉で□□□□□(ほにゃらら、ほにゃらら)と言うんだが、わかるかな?」と。

 これはさすがになかなか出てきません(本文にこの言葉はありません)。
 読者各位はいかがでしょうか。








9[考えるための時間と空白です。末尾二文字は「過剰」]

 末尾の二文字は[過剰]であるとヒントを出すと、『鼻』の前半に「自尊心」が出ていたことに気付く生徒がいます。が、[自尊心過剰]ではない、と振っていくと、[自意識過剰]の言葉が出ることがあれば、出ないまま私が答えを明かすこともあります。

 つまり、内供は周囲の人々が自分をどう見ているか、とても気にしている。その理由は自分が人並み外れた長い鼻を持っているからだと思っている。そう感じるのは仕方ないけれど、こだわりすぎると自分を不幸にし、周囲も不幸にする。それこそ自意識過剰が生み出す悲劇。
 もしも「あなたがどんな外見を持っていようと、ありのままでいいんですよ」と言ってもらえたら、それを得心できたら、内供の自意識過剰は消え去るか、かなり減少したと思える。それが『鼻』の結末ではないか。作者は「自意識過剰を克服する生き方として《ありのまま》があるのではないか」と読者に提起した――と言うこともできます。

[四] なぜ自分の内心を明かせないのか

 また、《自意識過剰》が持つもっと奥深い意味も探求します。
「内供が明の欠けた生き方から、明のある生き方に進むには、とても簡単な解決法があった。それは《自分の内心を明かすこと、周囲の内心を聞くこと》だ。内供はどうしてそれができなかったのだろうか」と問います。

 この質問もかなり生徒を悩ませます。「自分の心の奥深くを探ってごらん」といろいろ問うていくと、ようやく「怖いから……ですか?」との答えが出てきます。
「そうなんだ。自分の内心を明かすのはとても怖い。人の内心を聞くのも怖い。たとえば、内供が『私は鼻が長いことをとても気にしている。周囲の人々は私を軽蔑してあざ笑っていると思う』と告白したとしよう。相手が『軽蔑なんかしていません』と否定しても、『そんなはずはない。うそだ』と思う。もしも『そうです。あなたをあざ笑っています。かわいそうだと憐れんでいます』と答えたら、やはり心が傷つく。

 ここで内供さんにとって辛い現実を突きつけねばならない。内供には心の底から信頼し合える友達はいたか。どうだろう?」
 生徒は全員「いなかったと思う」と答えます。
「私もそう思う。なぜなら、内供は自分の内心を誰にも打ち明けていない。周囲の内心を聞くこともしていない。友達になるのに最も可能性があった人は鼻の治療をしてくれた弟子だ。
 あのとき内供は素直に『ありがたい。実はずっと長い鼻を気にしていた。いろいろ治療法を試してみたが、全く効き目がなかった。すぐにでもやってみよう』と内心を明かせば良かった。だが、内供はそう言えない。それはすでに五十にもなっていたし、以前も言ったように、これまでずっとその生き方を続けてきた。それでうまくやってきたのであれば、変えることは勇気がいる。また、相手は年下だ。長としてのプライドもあっただろうし、自分の内心を明かしてさらに軽蔑され、見下されることが怖かったからだろう。

 むしろ内心を知られたくないあまり、策を弄して弟子の反感を買ってしまった。その後治療をした弟子は内供の豹変に対して『どうしたんですか』と心配することなく、声をかけることもなく、『地獄に堕ちるぞ』にも似た陰口を言った。内供はたった一人、心からの友達を得る機会を失った。だが、内供は怖かった。自分の内心を明かすこと、相手の内心を聞くことが……。

 他にも軽い気持ちで悩みを打ち明けたけれど、『もう二度と打ち明けないぞ』と思うことだってある。親とか友人に自分の悩みを打ち明けたとき、相手から「そんな小さな事くよくよするな」とか「その程度のことで悩んでどうする。もっと強くなれ」と言われたら、二度と悩みを打ち明けようとは思わないだろう。
 内供の場合はもっと深刻だ。彼は四十年に渡って「長い鼻のことなど大したことではない、どうでもいいことだ」との態度を取ってきた。妙なことに、自分で決めたこの生き方が内供の自由を奪う。
 もしも弟子に「実は内心とても苦に病んできた」と告白したとする。内供は相手がどう答えるだろうかと予想する。相手の言葉が「そんな小さな、大したことでもないことを、あなたはくよくよ悩んでいたのですか」だったら、どうだろう。心は深く傷つく。内供はその未来を予想するから、怖くて内心を明かせない。黙っていれば傷つかなくて済む。あるいは、内心を明かさないために、内供は相手を操ろうとした。

 こういうのを自縄自縛と言う。誰も縄をかけていないのに、自分で自分に縄をかけてその縄に縛られてしまっているんだ。
 そして、策を弄するのも利己主義者の大きな特徴だ。利己主義者にとっては自分の利益を最大限受け取ることが最も大切なことだ。そのためには何をやったっていい。相手を傷つけるかもしれないなどと考える必要はない。自分のために、自分の目的を達成するために、利己主義者は策を弄する……。

 ここで私自身の体験を語りたい。私が通った中学校は郡部にあって一学年百名ほどの小さな学校だった。その三年間私には友達が一人もいなかった。いや、教室で日常会話を交わし、班行動の時はすぐに固まる数人のクラスメイトはいた。部活は三年間卓球部で、その仲間もいたから、自分に友達がいないなどと考えたことはなかった。

 当時私にはいくつか悩みがあった。将来の目的も夢もなく、なんのために勉強しているのか全くわからなかった。勉強が大嫌いで、中学校を出たら、働きたいと思っていた。成績は良かったけれど、劣等感にとらわれていた。家族は兄が一人の四人家族だが、父や母は優秀な兄に期待して私なんかどうでもいいんだと感じていた。そのような悩みを抱えていたけれど、私は同級生の誰にも自分の悩みを打ち明けたことがない。
 あるいは、中一から好きになった初恋の人がいるんだけど、と話したこともなかった。結局、私は中学校三年間で自分の内心を明かしたことはなく、だから友達の内心を聞くこともなかった。

 なぜ内心を明かさなかったのか。一つは怖かったからだが、もう一つあった。それは相手を信じていなかったことだ。
 たとえば、ある女の子を好きになったと打ち明けると、『内緒だよ』と言っているのに、いつの間にか広まって『ひゅーひゅー』とはやされる。当時の言葉をそのまま使うと、『何だよ。お前はあんなブスに惚れたのか』とか、『あいつはサセ子だから誰でも付き合うぜ』とか。そういう風にうわさ話が交わされているのを見ている。だから、自分も誰かに話したら、秘密が漏れるだろうと思った。それはたまらないと感じて話せなかった……」

 もっとも、ブス云々のところは正反対で、「私の初恋の相手は中学校一の美少女だったんだ」と言うと、生徒から「ええーっ!」の声が漏れます。
「まー確かに私はハンサムでもイケメンでもなく、むしろブ男の類だから、とてもあの子が初恋の人だなんて口が裂けても言えないって感じはわかるだろう。
 部活に一人だけ秘密を打ち明けても大丈夫だろうと思える男がいた。だが、話してそれが周囲の知るところとなったら、秘密を漏らしたのはその男しかいない。内供と鼻もたげに失敗した中童子みたいなもんだ。秘密が漏れたら私は彼を決して許さないだろうし、当然彼との関係は壊れる。私は相手を信じることができなかった。

 結局、自分の悩みや初恋のことを誰にも語らないまま卒業した。すると何が起こるか。起こっていたか。誰も私に当人の悩みや初恋の相手を語らないんだ。それはずっと後になって知った。当時の仲間数人が集まって飲み会をやったとき、「中学校のころはああだった、こうだった」と思い出話が出る。秘密を打ち明けてもいいと感じた男が「当時好きだったのは誰それ」と語る。彼の友人たちはそのことをよく知っていた。だが、私には初耳だった。そのとき、ああ自分には中学校の時、心から語り合える友達が一人もいなかったんだと思った。

 小中の友人は今でも会えばちょっと語ったり、ときには集まって酒を飲んだりする。けれど、その後悩みを語り合うようになった友達と比べると、どことなくよそよそしさを感じる。真の友達とはたぶん内心を語り合うことから生まれるんだと思う。でも、中学校までは内供のように、自分の内心を語ることができなかった……。

 ただ、自分の名誉のために話しておくと、私は中学校を卒業して都市部の高専に行った。通学できなかったので寮に入った。初恋の人は地元の普通高に進学していた。私はすぐ彼女に『文通してほしい』と手紙を書いた(生徒から「すごい!」や「積極的ィ!」の反応)。
 ダメモトのつもりだったけど、彼女は『私で良ければ』と返事をくれた。それから半年ほど手紙をやり取りしたし、夏休みには隣町で会って喫茶店で言葉を交わし、神社を歩いたこともある。だから、初恋は一応成就したんだ」
 ――と言うと、またも生徒から「ええーっ!」とか、「ひゅーひゅー」の声があがります。

 それはさておき、内供に戻ると、彼はずっと内心を隠し続け、長い鼻に関しては「大したことではない」といった感じですましていた。正直になれない、外見と内心のずれ――「これも自意識過剰の持ち主の大きな特徴だ」と補足します。
 しかし、このように解釈してもなお《敵意》は説明されません。傍観者の利己主義に「敵意」は含まれるのか。含まれるとすれば、なぜ敵意が生まれるのか。そして、作者はなぜ「傍観者の利己主義」と書いたのか。

================
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:次号まで一つ宿題を。
 利己主義者に敵意が生まれるわけは利己主義が持つ《裏の感情》ゆえです。以下(  )に入る「自分さえ良ければいい」の裏にある感情とは?
------------------
 [ 利己主義者 ]
   表の感情(自分さえ良ければいい)
        ↑
 人 人 人 人 自分 人 人 人 人 人
        ↓
   裏の感情(                   )
[20字前後]
------------------

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2019.11.25

ジャパンカップ、結果とほぞ噛み

 ジャパンカップ結果は――軽視馬激走、予想どおりの敗戦(^_^;)

 1着―マーフィ 05スワーヴリチャード………[○] 単勝=5.1
 2着―津  村 01カレンブーケドール………[・]
 3着―川  田 02ワグネリアン………………[▲]
 4着―武  豊 14マ カ ヒ キ …………[*]
 5着―岩田 康 06ユーキャンスマイル………[・](一覧順位)
 前日馬順[D→E→A→13→C]枠順[A→D→C→H]

 枠連=3-1=20.5 馬連=05-01=29.0 馬単=48.1
 3連複=05-01-02=29.0 3連単=198.5
 ワイド12=8.8 W13=4.9 W23=7.0

----------------
 ○ 展開予想結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 10 15 01 12 -05 07 02 08 -04 11 13 03 -06 09 14
覧 ○ ◎ ▲ 5 △
3F A C E D B
本   △ △   ▲ ◎        △ ●   
結 2 1 3 5 4
-------------------------------
 本紙予想
 印番馬       名 齢 馬 結果
 ◎08レイデ オロ    5 B  11
 ○05スワーヴリチャード 5 D 1
 ▲02ワグ ネリアン   4 A 3
 ・01カレンブーケドール牝3 E 2
 ・06ユーキャンスマイル 4 C 5
 ・04ムイトオブリガード 5 F 
 ・11シュヴァルグラン  7 H 
 ・13エタリ オウ    4 09 
 *14マ カ ヒ キ   6 13 4
 ●09ルックトゥワイス  6 G  10

********************************
 【GIジャパンカップ実近一覧表】 東京芝24 15頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬     名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F 印着
A=08|5|レイデ オロ| 2.6{CA}B=[7213]ビュイ|◎▲   ◎11
B=01|3|カレンブー牝| 2.8{BB}E=[2321]津 村|     ・2
C=04|5|ムイトオブリ| 3.1{AC}F=[5206]ルメル| ○△○ ・
D=09|6|ルックトゥワ| 6.6{FD}G=[6716]デット| △○◎ ●10

E=11|7|シュヴァルグ| 7.3{D10}H=[7678]スミヨ|△◎○  ・
F=05|5|スワーヴリチ| 7.4{E09}D=[5335]マーフ|○ ◎  ○1
G=02|4|ワグ ネリア| 9.7{HF}A=[5113]川 田|▲    ▲3
H=12|4|タイセイトレ|11.1{09G}12=[4447]デムロ| ○ △

QA=06|4|ユーキャンス|12.9{G12}C=[5314]岩田康|  △  ・
QB=15|4|ジナン ボー|16.2{13H}10=[4102]ムーア|   ▲
QC=07|5|ダイワキャグ|18.3{1411}14=[702-]石橋脩|
QD=14|6|マ カ ヒキ|18.7{1113}13=[5229]武 豊|△△   *4

QE=10|5|ダンビュライ|19.4{1014}11=[424-]松 若|
QF=13|4|エタリ オウ|20.0{15E}09=[1705]横山典| △   ・
QG=03|6|ウインテンダ|65.2{1215}15=[632-]田 辺|  △
           TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
--------------------------
 成績補足
QC=07|5|ダイワキャグニー|18.3{1411} =[702.10]石橋脩|
QE=10|5|ダンビュライト |19.4{1014}10=[424.10]松 若|
QG=03|6|ウインテンダネス|65.2{1215} =[632.25]田 辺|
---------------------------
※年齢 3歳=1 4歳=5 5歳=5 6歳=3 7歳=1 頭
※牡牝 牡=14頭(セ=0頭) 牝=1頭 
※格
G1V=5頭
 A08レイデオロ [2204]17年ダービー・18年秋天
 B05スワーヴリチ[1144]18年大阪杯       1
 C02ワグネリアン[1012]18年ダービー      3
 D11シュヴァルグ[1347]17年ジャパンカップ
 E14マカ ヒキ [1109]16年ダービー      4

 参考-5頭のG2V
 A[3勝] B[2勝]C[1勝]D[2勝]E[2勝]

G2V=4頭(GIV除く)
 A10ダンビュライ ト[2勝]
 B04ムイトオブリガー[1勝]
 C09ルックトゥワイス[1勝]
 D03ウインテンダネス[1勝]
 参06ユーキャンスマイ(G3-2勝)

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=1枠01番  2着=5枠08番
 3着=7枠11番  4着=6枠09番
 今年10番シュヴァルグラン-昨年3着

 ――と書きましたが、間違っていました。m(_ _)m
 シュヴァルグランは昨年4着、3着はスワーヴリチャードでした。
 痛恨の見落としのようですが、たぶん○止まりでしょう。

--------------
 [枠連順位]
 枠連型=3巴  [5巴型] 枠順AB= 7.8
 馬連型=A流れE[5巴型] 馬連AB=11.9

 枠連=ABC/DE/FGH/ 
 枠順=352/14/678/
 馬順=DBA EC H0910   前日馬順[D→E→A→13→C]
 代行=FG15 14 111213
 ―――――――――――――
 結果=1 3 25 4 前日枠順[A→D→C→H]

****************************
 ※ 回  顧

 いやはや予感どおりの結果でした。
 GI3週連続の的中なんぞ、とんと起こったことがない……と書いた通り、最初に軽視した唯一3歳牝馬の01カレンブーケドールが2着。
 7歳シュヴァルグランはさすがに9着でしたが、◎○にしたくないと書いたダービー馬02ワグネリアンは3着確保(正直消えてほしかったのに(^_^;)。

 問題は次、以下のようにオッズ分析を披露して……
---------------
 枠連順位表を見ても、単純・馬順・枠順がバラバラです。馬順ABCDEの5巴になっているので、この5頭内で決まるか。F以下から1頭絡むか2頭絡むか。また、枠順GHの7枠、8枠もそこそこ買われているので、カットできるかどうかビミョーです。
---------------
 ……と5つ巴になっているので、5頭内で決まる可能性はあると書きました。
 その5頭の印と結果が以下。
 [馬順5つ巴の5頭]  印 結果
 A02ワグネリアン    ▲ 3
 B08レイデオロ     ◎  11
 C06ユーキャンスマイル ・ 5
 D05スワーヴリチャード ○ 1
 E01カレンブーケドール ・ 2

 ご覧になってわかるように4頭は5着内に入った。そして1頭消えた。
 よりによってその消えた馬に◎を打つという……最近少なくなった病というか悪癖がイボ痔のように(^_^;)飛び出したようです。

 実はオッズ分析で4巴のときはD、5巴のときはEに重い印を打つと決めています。しかし、E人気の馬が3歳牝馬、鞍上津村騎手ということで軽視してしまいました。津村さんごめんなさい。m(_ _)m

 カレンはオークス、秋華賞各2着があるとは言え、去年のアーモンドアイとは比較にならない格下――と思っての軽視でしたが、先行馬だったし、重馬場だったし、やはり4キロ減はかなりの恩恵となるようです。

 また、以下のように、枠順はD・F人気同居の枠順Aから1着出現。
--------------
 枠連=ABC/DE/FGH/ 
 枠順=352/14/678/
 馬順=DBA EC H0910   前日馬順[D→E→A→13→C]
 代行=FG15 14 111213
 ―――――――――――――
 結果=1 3 25 4 前日枠順[A→D→C→H]
--------------

 これも難しいところがあって枠順Aの馬が来るときと、馬順AB馬(枠順はC・B)が来るときのどちらか――があって決め手がありません。
 枠順上位を取れば◎はDの05スワーウヴリチャードとなるのですが、私は馬順ABの、さらにB08レイデオロに絞って失敗……となりました。A02ワグネリアンにしていれば、○1着だし、最低限3複的中でした。

 結局、◎レイデオロは11着。ウラ●ルックトゥワイスも討ち死に10着。
 この2頭、3~4角で激しく手が動いていたので、あそこで「終わったなあ」と思いました。
 敗因不明ですが、レイデオロはG2オールカマー以来が、ルックトゥワイスは6歳であることと前走11月のG2アルゼンチン出走で中3週が敗因かもしれません。
 そう言えば、かつて「11月出走の外国馬は危ない」というジンクスがありました。今回1~4着馬はみな10月の出走。かつ秋天経由(5頭中)3頭が4着内。やはり秋天から◎を取るべきだったようです。

 最近過去10年データは見ないようにしています。穴馬見っけの馬が「消せる馬」に入っていると、やめてしまってほぞ噛むことが多いからです。
 予想配信後ひょいと過去10年データを見ました。
 すると、前走オールカマーは[0001]、6歳馬は[000.25]、前走アルゼンチン[001.13]を見て……(-_-;)気分となり、逆に牝馬[621.15]とあるのを見て「え゛え゛っ?!」と叫びました。この傾向どおりの結果でした。
 レース終了後「来年はもうこのタイプの馬買わねえぞ! 牝馬は無条件に印を付ける!」と叫んだこと、わかっていただけるかと思います。
 ついでに《東京芝24は内枠重視》も入れときましょう。一昨年に続いてまたも1枠2頭が着内でした。

 それからこのレース「ディープインパクトメモリアル」と銘打たれていたとか。
 ディープ産駒は4頭(01・02・14・15)出ていました。結果は234着。
 私は開始前「そんな見え見えの結果は出ない。今回はディープ産駒ではない馬が勝つはず」と思って(もう1頭亡きキンカメ産駒の)08レイデオロに◎を打ちました。
 そうしたら、ハーツクライ産駒の05スワーヴリチャード1着(-.-)。
「そっちかよお!」と叫んだのも、いつもの病気です(^_^;)。

 最後にもう一人謝らねばならない騎手がいます。
 14マカヒキの武豊です。

 同馬はスタート後すぐ内枠に進み、1角2角は最後方。向こう正面もかなり離れた最後方。「豊やる気あんのかよ~」とつぶやきました。一応単複買っていたからです。

 レースは1000メートル通過60.3だったから重馬場を考えれば速い方でしょう。しかし、勝ちタイム2259だから、さすがにタフな馬場だったことがわかります。
 そこを豊マカヒキは3角から前に取り付き、4角やっと馬群の最後方。ずっと内枠沿いを走っていたけれど、残り400までに大外に出し、そこから追って追って……4着に食い込みました。
 3着とはコンマ3差あったし、画面には全く映っていなかった(^.^)ので、入着後「あら。マカヒキ4着じゃん」とつぶやき、「だったら3着に入ってくれよぉ」と思ったことです。
 道中「やる気あんのかよ」とつぶやいて失礼いたしました。m(. .)m

 ただ、あれで勝ったら「さすがディープの再来!」と喝采したところですが、そこまでは行かないことに、悲哀を感じます。寄る年波かマカヒキゆえか。
 私はマカヒキの復活を信じて有馬記念に出てきたら、また単複買います(^_^)。

 最後に実近一覧の結果。今回もA~EとF~Hの絡みでした。

【ジャパンカップ過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年(トップ4頭と12番人気まで)
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬       名 着
A=B| |A|1|A|3|D|13|08レイデオロ
B=E|2|E|4|D|1|B|4|01カレンブーケドー牝 2
C=F| |C|3|B|2| | |04ムイトオブリガード
D=G| |B| |C| |E|3|09ルックトゥワイス

E=H| |D|2|E| |A|1|11シュヴァルグラン
F=D|1| | |F|4|C|5|05スワーヴリチャード 1
G=A|3| | |10| |H| |02ワグネリアン    3
H=12| |10| |09| |F|2|12タイセイトレイル

QA=C|5|09| |G| |G| |06ユーキャンスマイル 5
QB=10| |G| | | | | |15ジナンボー
QC= | | | | | | | |07
QD=13|4| | | | | | |14マカヒキ      4

QE=11| |H|5|H| | | |10ダンビュライト
QF=09| |F| | |5| | |13エタリオウ
QG= | | | | | | | |03
QH=×| | | | | |09| |×
QI=×| | | | | | | |×
QJ=×| | | | | | | |×
15 14 17 17  ※注「人気」は前日馬連順位

 以上です。

 さて、週末はダート頂上決戦チャンピオンズカップ。
 こちらも当初は「ダートワールドカップ」だったのですが……。

 昨年9月から5連勝、目下GI・G2を3連勝の川田3歳クリソベリルが1番人気予想です。父ゴールドアリュールで5戦単勝全て100円台。

 それにしても、川田騎手。JCワグネリアンも3着で今年のGIいまだ未勝利。
 今年の競馬七不思議の一つでしょうか。
 川田騎手は2004年から重賞82勝、GI12勝。今年も過去最多の重賞14勝を上げながらGI未勝利。123番人気騎乗馬が多いのに、ビミョーに234着に負けています。17日(日)など、京都で乗って2レースから11レース(マイルCS)まで6回乗って全て1番人気。9レースの4着を除くあと5レース全て2着というていたらく。かなり重傷です。GIはあと5戦。せめて一つは勝ってほしいものです。

 以下昨年の結果と回顧です。
 今振り返ると、一覧を4グループに分け、各グループの実人気最上位馬を列挙すると、次のようになります。
[1]A=1着
[2]D=3着
[3]G=2着(H=4着)
[4]09=×

 なんとAを◎とすれば、この4頭絞りで完全的中ではありませんか。
 「今年はこれやるぞぉ~!」とつぶやいたことです。

*****************************
【2018年チャンピオンズカップ、結果とほぞ噛み】

 チャンピオンズカップ結果は――○●消えては……の撃沈(-.-)

 1着―Mデムー 02ルヴァンスレーヴ………[◎]A 単勝=1.9
 2着―藤岡 佑 12ウェスタールンド………[・]QC
 3着―モレイラ 09サンライズソア…………[△]H
 4着―横山 典 01アンジュデジール………[・]QD
 5着―Cデムー 11オメガパフューム………[△]C(一覧順位)
 前日馬順[A→G→D→H→C]枠順[A→F→B’→G→C]

 枠連=2-7=22.5 馬連=02-12=30.0 馬単=38.9
 3連複=02-12-09=60.9 3連単=273.1
 ワイド12=9.3 W13=3.2 W23=21.4
----------------
 本紙予想 結果
 ◎番馬      名 性齢  馬 結果
 ◎02ルヴァンスレーヴ  牡3 A 1
 ○08ケイティブレイブ  牡5 B  11
 △11オメガパフューム  牡3 C 5
 △07サンライズノヴァ  牡4 E  6
 △09サンライズソア   牡4 D 3
 △05ノンコノユメ    セ6 F  7
 △03パ ヴ ェ ル   牡4 09  15
 ●07サンライズノヴァ  牡4 E  6
 ?12ウェスタールンド  セ6 G 2
 ?01アンジュデジール  牝4 H 4

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 【GIチャンピオンズC 実近一覧表】中京 ダ18 15頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬      名|予OZ{実近}人=[全ダ] 騎 手|格距TM3F 着
A=02|3|ルヴァンスレー| 1.9{AA}A=[6100]Mデムー|○  △ 1
B=08|5|ケイティブレイ| 5.7{DB}B=[11.7.5.7]福永|○◎
C=11|3|オメガパフュー| 6.2{CD}C=[4210]Cデムー| ◎△△ 5
D=07|4|サンライズノヴ| 6.6{EC}E=[7514]戸崎 圭|  ◎○

E=05|6|ノンコノ ユメ| 7.1{B09}F=[841.11]内田博|△ ◎◎
F=15|8|インカンテーシ|10.2{FG}10[11.4.5.12]三浦| △
G=13|6|ミ  ツ  バ|11.1{GE}11[10.6.6.18]松山|   ▲
H=09|4|サンライズソア|13.7{09F}D=[4352]モレイラ|     3

QA=10|6|センチュリオン|17.4{H13} =[8637]吉田 隼| △
QB=04|6|アポロケンタッ|19.0{11H} =[951.10]小 牧|△▲
QC=12|6|ウェスタールン|20.3{1012}G=[2101]藤岡 佑|  △  2
QD=01|4|アンジュデジ牝|20.5{1310}H=[5313]横山 典|△    4

QE=14|3|ヒラボマラター|20.5{1211}12=[4203]四  位| △
QF=03|4|パ ヴ ェ ル|39.6{1514}09=[3117]Mグティ|△ ▲
QG=06|7|アスカノロマン|55.7{1415} =[763.24]太 宰|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
 ※注…12ウェスタールンドは全成績[562.11]、芝20走後ダートに
    転向して[2101]の成績
------------------------------
※年齢 3歳=3 4歳=4 5歳=1 6歳=5 7歳=1 8歳=1 頭
※牡牝 牡=14頭(セ=2頭) 牝=1頭 
※格
G1V=6頭
 A02ルヴァンスレーヴ[3000]全日本2歳優駿(川崎)・
   ジャパンダートダービー(大井)・マイルCC南部杯(盛岡)1
 B08ケイティブレイブ[3314]帝王賞(大井)・川崎記念(川崎)・
   JBCクラシック(京都)
 C05ノンコノ ユメ [2309]2015年ジャパンダートダービー(大井)
   ・2月フェブラリーS(東京)
 D01アンジュデジール[1001]JBCレディスクラシック(京都)
 E03パ ヴ ェ ル [1115]米国GI(ダ18、タイム1492)
 F04アポロケンタッキ[1107]2016年東京大賞典
G2V=1頭(GIV除く)
 A06アスカノロマン[1勝]2016年東海S(中京)
※ダ18優秀
 A10センチュリオン [8326] B15インカンテーション[8128]
 C08ケイティブレイブ[4331] D04アポロケンタッキー[4202]
 E11オメガパフューム[3000] F14ヒラボマラターシュ[3202]
※中京コース優秀
 A06アスカノロマン [2013] B15インカンテーション[2124]
 C10センチュリオン [0100]

※昨 年123着        (人)前  走
1着=ムーア09ゴールドドリーム(8)地方GI(ダ16)5着(2人)
2着=古 川13テイエムジンソク(1)中央G3(ダ18)1着(1人)
3着=田 辺01コパノリッキー (9)地方GI(ダ21)5着(1人)

今年=09サンライズソア 3 13ミツバ 01アンジュデジール 
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD [AB型] 枠順AB=3.6
 馬連型=A流れF [A 型] 馬連AB=6.0

 枠連=AB//CDE/FG/H/ 馬順[A→G→D→H→C]
 枠順=25//643/71/8/
 馬順=AB CEF GH 10 
 代行=09D 141512 13 11
 ―――――――――――――
 結果=13 5 24  枠順[A→F→B’→G→C]

-----------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 08 14 09 03-01 10 15 02-04 13 11 06-12 05 07
覧○ ◎ ▲ 5 △
3F E B C E A
本○ △ △ ◎ △ △ ◎
結 3 4 1 5 2

***************************
 ※ 回  顧

 それにしても、ルメールいなけりゃデムーロ来る。二人いればどちらか来る。しかも毎回のように頭だとは……「ふう」とため息つくのは私だけでしょうか。

 脱線話ながら、私のいとこの主戦場は競艇です。競馬はGIと重賞をやるくらい。日曜はいつものように彼の家で温泉と競馬観戦。温泉では競艇話を少々(^.^)。
 いとこによると、11月20~25日まで芦屋で開催されていたSGは1枠の天下だとか。ほとんどのレースで1番が1着になる。だから、みんな1番を頭に買う。6枠だから3複は総流しで10枚、3単でも20枚。つまり、総流しならほとんどのレースで3複・3単が当たる。
 しかし、ほぼ全員が当たるということは配当がすごく安い。いくら6艇とは言え、3連単でも10倍くらいのときがあって3複は4、5倍……つまり総流しだとトリガミ。

 私が「1枠ばっかり来るとつまらないでしょ」と聞くと、穴党のいとこは「もちろん」と答えます。
 そこでいとこは1枠を頭としても、他の枠一つ切って買い目を減らす。
すると、削った船が来る(-_-;)……とまー競艇も競馬と似たりよったりです。

 それでも根強い競艇ファンは数少ない穴を狙って本命決着の嵐に耐えているようです。
 ぶっちゃけ、ルメール・デムーロ出走レースは競艇の1枠みたいになりつつあるのではないか。これではある意味「競馬の危機ではないかしら」と思ってしまいます(^_^;)。

 と余計な雑談でしたが、チャンピオンズカップ、Mデムー02ルヴァンスレーヴは「あっさり勝って不思議ない」と書いた通り、楽勝の1着。
 中団どころか1角3番手から2角2番手につけ、直線抜け出すとムチを5回ほど使ったら、後は「歩いている」てな勝ち方。前週ジャパンカップのアーモンドアイを思い出しました。

 あのときはハイペースでしたが、今回は1000メートル通過61.9のドスロー。勝ちタイムは良1501。これでまさかの3年連続同タイム決着で、一応中京ダートGIのレコードタイムです。
 中京ダート18のレコードは重1489だから、いいのかどうなのかわかりません(^_^;)。
 本来中団にいる馬を「たぶんスローと見こして」番手につけたMデムーがすごいのか、馬がすごかったのか、これもよくわかりません。

 そして、ダートの名馬ゴールドアリュール産駒として期待したウラ●サンライズノヴァは4角13番手から追い込んだけれど6着が精一杯。
 逆にウラ●に迷った同馬主もう1頭のサンライズソアが3着粘り込みで、「そっちかよお!」とほぞ(^_-)。

 かくして芝の名馬シンボリクリスエス産駒(2頭出走)のルヴァンスレーヴとサンライズソアが仲良く1、3着。
 そこに○ケイティブレイブかウラ●サンライズノヴァが絡めば、ルヴァンスレーヴ1着でも許せるのですが、2着が抜け……。
 2着激走馬は(これまた芝の名馬だった父ネオユニヴァースの子)藤岡佑12ウェスタールンド。総流しをしたので[・]の印ですが、実質無印[?]馬です。

 私は米国馬パヴェルを除くと、前日馬順1~6番人気に印を付けました。
 予想を書きながら「もしも8番人気までで決まるとすると、印を付けていないのはG12ウェスタールンドとH01アンジュデジール。それが来るとまずいなあ。しかし、ルヴァンスレーヴが頭だと絞らなきゃ」と思って2頭をカット。つまり、競艇の1枠頭買いと同じ戦法。
 すると、12ウェスタールンド2着、01アンジュデジール4着が来る……。
 再度「そっちかよお」とつぶやいて「ふう(-_-;)」とため息。

 これ、アンジュデジール2着ならまだ納得です。「唯一牝馬だし、前走牝馬限定ながらGIV馬だし、先行01番の粘りは面白いし」とひそかに[02→01]買っていました。だから、ほんとに買わなかった真の無印馬(?)が12ウェスタールンドなのです(^_^;)。
 それがサンライズノヴァより後ろというか、ずっと最後方の15番手から直線だけ追い込んで2着だから参ります。

 なぜ無印にしたかと言うとウェスターが「芝の馬」だったからです。
 一覧の注に以下のように追記しています。

 ※注…12ウェスタールンドは全成績[562.11]、芝20走後ダートに転向して[2101]の成績

 実は短距離の芝12とかダート12なら、しばしば逆得意馬の馬の激走があることは知っています。しかし、中距離以上はめったにない。だいたい芝のGIにダート馬が出てきてもまずダメ。逆もまたしかりで、芝を20回も走って――しかもその成績は[352.10]とイマイチ。ダート転向後4戦[2101]では「まー無理やろう」と思うではありませんか。

 また、重賞実績は芝ではG2の1戦8着のみ。ダートの重賞は2走前G3シリウスS2着、前走G3武蔵野S7着(3人気)があります。その武蔵野S1着馬がウラ●サンライズノヴァです。
 「どちらを取る?」と聞かれりゃ、「そりゃあサンライズノヴァでしょ」と答えます。しかも、同一ステップからは1頭が基本。だから、ウェスタールンド無印となりました。
 しかも、父を見ればネオユニヴァース。騎手は(失礼ながら)三流藤岡佑。「まーないだろう」と自信をもっての無印でした(^_^;)。
 それが激走2着だからほんとに競馬は理屈じゃ勝てません。

 ただ、リアル映像を見ていたとき、同馬は2角から向こう正面、3角でも数馬身離れた最後方を、1頭だけぽつんと走っていました。なので、直線残り200ほどでルヴァンスレーヴの直後を伸びてきたとき、「あれっどうしてそこにいるんだ?」と思いました。

 帰宅後データや「レース映像」を見て藤岡佑ウェスタールンドが驚きの走りをしていたことがわかりました。

 上位4着までの展開位置を見ると、逃げたアンジュデジールが粘って4着、1着ルヴァンスレーヴはほぼ番手。3着サンライズソアも5番手先行。つまり、どスローらしい逃げ先行残りの結末。
 ところが、2着ウェスタールンドだけが最後方、4角でも13番手から上がりトップの34.4で追い込んでいたのです。ダート良馬場の上がり34秒前半なんて聞いたことがありません。良くて35秒前半です。

 全周パトロール映像を見ると、ウェスターはずっと最後方ながら最内を走っていました。そして、4角で(普通追い込むなら大外に持ち出すところ)最内にもぐりこんでいたのです。
 これまた普通ならいくら上がり鋭い馬でも、前の馬群が壁になります。ところが、前にいた半数以上の馬たちは外に持ち出したので、内がぽっかり空いたのです。ウェスターの前にいたのは逃げたアンジュと番手ルヴァンだけでした。で、ルヴァンが抜け出すと、ウェスターはその直後を追いかける。そして、アンジュとルヴァンの間が1頭分空くや、そこをぐいぐい伸びて2着確保――といった走りでした。

 京都競馬場とか阪神の外回りだったら、4角で内ががらりと空き、そこを狙う馬はいます。しかし、内回りにあたるコースではほぼあり得ない戦法です。果たして狙ったのかどうか。「鞍上藤岡佑騎手にそんな芸当できたかしら、それともああするしかなかったのか」とこれまた真実は不明。

 ただ、ウェスタールンドは芝を20走したとき、上がりはベスト3内16回です。うちトップは8回。上がりが秀でていたことは間違いありません。
 また、ダート転向後の4走も上がりはベスト3内3回、最速はやはり最後方から2着したときの35.1でした。
 改めてそのデータを振り返ると「無印はないかなあ」ですが、開始前はたぶん「良くて3着の・印」だと思います(^_^;)。

 いずれにせよ、良馬場ダートで上がり34.4というのはすさまじく、来年東京ダートGIフェブラリーSで楽しみな馬の登場と言えるでしょう。
 ぜひそのまま藤岡佑騎手に乗せてほしいものです。

 今回一つだけ後々の教訓にしておきたいことがあります。
 それは「ダートのレースなのに、父が芝の名馬でも走り、上がり優秀な馬も激走することがある」と。

 以上です。

=============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.11.23

ジャパンカップ、直前予想

 さー外国馬不在だけでなく、アーモンドアイもリスグラシューもいない、純国産15頭によるワールドカップ(^_^)――JC。

 しかし、その分馬券は難しくなったと言えそうで、そろそろ大荒れだってあるかもしれません。私は2週連続的中さえ珍しいのに、3週連続の完全的中なんて全く記憶にありません。
 なので、今回は私の予想を外して買うことをお勧めいたします(^_^;)。

 今回珍しい現象も出現しています。だいたい同馬主とか同調教師は多くとも3頭くらいですが、栗東友道厩舎がなんと大量5頭出し。また、いとこが必ず単勝を買っている金子真人氏の持ち馬が4頭出走。
 後者は02ワグネリアン、06ユーキャンスマイルが1、2番人気予想。そして、人気薄がかつての栄光馬14マカヒキと(その名って「あり?」の)15ジナンボー。
 ワグネリアン、ユーキャンスマイル、マカヒキは友道厩舎でもあります。

 つまり、事前1、2番人気が同厩・同馬主ということになります。この馬連来るかどうか、買うかどうか(^.^)。
 さらに面白いのは16、17、18と過去3年のダービー馬が出走しています。
 昨年の02ワグネリアン、一昨年の08レイデオロ、16年の14マカヒキ。まさかこの3頭の123着ないですよね……(^_^)。

 それはさておき、まずは過去3年の実近一覧結果。
 過去3年はA~H内で決まっています。

【ジャパンカップ過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭と12番人気まで)
A=B| |A|1|A|3|D|13|08レイデオロ
B=E| |E|4|D|1|B|4|01カレンブーケドール
C=F| |C|3|B|2| | |04ムイトオブリガード
D=G| |B| |C| |E|3|09ルックトゥワイス

E=H| |D|2|E| |A|1|11シュヴァルグラン
F=D| | | |F|4|C|5|05スワーヴリチャード
G=A| | | |10| |H| |02ワグネリアン
H=12| |10| |09| |F|2|12タイセイトレイル

QA=C| |09| |G| |G| |06ユーキャンスマイル
QB=10| |G| | | | | |15ジナンボー
QC= | | | | | | | |07
QD= | | | | | | | |14

QE=11| |H|5|H| | | |10ダンビュライト
QF=09| |F| | |5| | |13エタリオウ
QG= | | | | | | | |03
QH=×| | | | | |09| |×
QI=×| | | | | | | |×
QJ=×| | | | | | | |×
15 14 17 17  ※注「人気」は前日馬連順位

 傾向としては17年が一覧トップ3頭の123着。それ以外はいつものように[A-D]対[E-H]の絡みですが、馬順Aは目下[1、3、1]着。馬順Bは2着一回だから、Aを重視した方が良さそうです。

*****************************
 【GIジャパンカップ 実近一覧表】 東京芝24 15頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F
A=08|5|レイデ オロ  | 2.6{CA}B=[7213]ビュイ|◎▲ 
B=01|3|カレンブーケド牝| 2.8{BB}E=[2321]津 村|
C=04|5|ムイトオブリガー| 3.1{AC}F=[5206]ルメル| ○△○
D=09|6|ルックトゥワイス| 6.6{FD}G=[6716]デット| △○◎

E=11|7|シュヴァルグラン| 7.3{D10}H=[7678]スミヨ|△◎○
F=05|5|スワーヴリチャー| 7.4{E09}D=[5335]マーフ|○ ◎
G=02|4|ワグ ネリアン | 9.7{HF}A=[5113]川 田|▲
H=12|4|タイセイトレイル|11.1{09G}12=[4447]デムロ| ○ △

QA=06|4|ユーキャンスマイ|12.9{G12}C=[5314]岩田康|  △
QB=15|4|ジナン ボー  |16.2{13H}10=[4102]ムーア|   ▲
QC=07|5|ダイワキャグニー|18.3{1411}14=[702-]石橋脩|
QD=14|6|マ カ ヒ キ |18.7{1113}13=[5229]武 豊|△△

QE=10|5|ダンビュライト |19.4{1014}11=[424-]松 若|
QF=13|4|エタリ オウ  |20.0{15E}09=[1705]横山典| △
QG=03|6|ウインテンダネス|65.2{1215}15=[632-]田 辺|  △
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
--------------------------
 成績補足
QC=07|5|ダイワキャグニー|18.3{1411} =[702.10]石橋脩|
QE=10|5|ダンビュライト |19.4{1014}10=[424.10]松 若|
QG=03|6|ウインテンダネス|65.2{1215} =[632.25]田 辺|
--------------------------
※年齢 3歳=1 4歳=5 5歳=5 6歳=3 7歳=1 頭
※牡牝 牡=14頭(セ=0頭) 牝=1頭 
※格
G1V=5頭
 A08レイデオロ [2204]17年ダービー・18年秋天
 B05スワーヴリチ[1144]18年大阪杯
 C02ワグネリアン[1012]18年ダービー
 D11シュヴァルグ[1347]17年ジャパンカップ
 E14マカ ヒキ [1109]16年ダービー


 参考-5頭のG2V
 A[3勝] B[2勝]C[1勝]D[2勝]E[2勝]

G2V=4頭(GIV除く)
 A10ダンビュライ ト[2勝]
 B04ムイトオブリガー[1勝]
 C09ルックトゥワイス[1勝]
 D03ウインテンダネス[1勝]
 参06ユーキャンスマイ(G3-2勝)

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=1枠01番  2着=5枠08番
 3着=7枠11番  4着=6枠09番
 今年10番シュヴァルグラン-昨年3着 
--------------
 [枠連順位]
 枠連型=3巴  [5巴型] 枠順AB= 7.8
 馬連型=A流れE[5巴型] 馬連AB=11.9

 枠連=ABC/DE/FGH/ 
 枠順=352/14/678/
 馬順=DBA EC H0910  
 代行=FG15 14 111213
 ―――――――――――――
 結果=
----------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 10 15 01 12 -05 07 02 08 -04 11 13 03 -06 09 14
覧 ○ ◎ ▲ 5 △
3F A C E D B
本   △ △   ▲ ◎        △ ●   

***********************
 ※ 直前予想

 まず基本的なこととしてメンバー15頭の中にJCを勝ってGI2勝目となる馬は不在。つまり、ようやく今年GI1勝目であり、古馬が勝てば有馬に出てGI2勝目を狙うだろうと思います。せめてGI1勝を狙うか、あまり無理せず来年に期待するか。その間隙をぬって人気薄馬が激走するか。千々に迷うところです(^_^)。

 上記枠連順位表を見ても、単純・馬順・枠順がバラバラです。馬順ABCDEの5巴になっているので、この5頭内で決まるか。F以下から1頭絡むか2頭絡むか。また、枠順GHの7枠、8枠もそこそこ買われているので、カットできるかどうかビミョーです。

 こんなときはこれまで構築した理論によって絞るしかありません。
 まず年齢別抽出法で買いたくない馬が3歳・7歳馬の2頭です。

 ※年齢 3歳=1 4歳=5 5歳=5 6歳=3 7歳=1 頭

 津村3歳牝01カレンブーケドールは唯一3歳、唯一牝馬にして斤量4キロ減の53キロ。成績[2321]は全て54キロ以上なので、そのままこの斤量成績。GIオークス、秋華賞の2冠2着は立派。しかし、所詮ラヴズオンリーユーとクロノジェネシスの2番手であり、鞍上津村騎手もGIイマイチ。ディープインパクト産駒だし、不良馬場なら最内から逃げ先できる利を得たけれど、良くて3着かなと軽視します。

 次にスミヨン7歳11シュヴァルグランは3年連続のJC参戦。過去[3→1→4]着は立派ながら、今年は海外GIばかり[2→6→8]着。前走から3ヶ月ぶり。こちらも良くて3着かと思って軽視。

 次に6歳馬3頭のうち残したいのは09ルックトゥワイスのみ。14マカヒキと03ウインテンダネスは近走の不振ぶりから来たらごめんなさいでカット。逆に09ルックトゥワイスはウラ●候補。

 というわけで表として狙いたいのは4歳5頭、5歳5頭から。
 まずは4歳から2頭、5歳から2頭を選ぶとすれば、成績・人気面を考慮して以下の4頭。
 4歳=02ワグネリアン    
    06ユーキャンスマイル 
 5歳=08レイデオロ     
    05スワーヴリチャード 
 取りあえずこの4頭の3複4枚を買っておきます(^_^)。

 ただ、どうにも買う気がしないのが06ユーキャンスマイル。
 全成績[5314]とまーまーですが、重賞はG3の2勝(ダイヤモンドSと新潟記念)、GIは3戦して菊花10番人気3着、春天3番人気5着、前走秋天7番人気4着。つまりGI[0012]。東京は2戦1着4着ながら、芝24は未経験。というわけで良くて3着までとして軽視。

 次に◎○を付けたくないのが、昨年ダービー馬のワグネリアン。主戦福永の騎乗停止で川田に乗り替わりました。皐月は1番人気を裏切る7着、次走ダービーは5番人気の1着。つまり、裏切り馬(^.^)。昨秋は神戸新聞杯の1戦1着のみで休養に入り、今年は3戦大阪杯→札幌記念→秋天を4、2、4番人気で[3→4→5]着。ここは良くて3着か2着と見て▲印。

 そこで◎としたいのがビュイック08レイデオロ。父キングカメハメハ。
 全成績[7215]で着外の多さは気になるし、今年はドバイシーマ→宝塚→オールカマーの3戦を1、2番人気で[6→5→4]着とさんざん。しかし、GIは17年ダービー(2人)と秋天(2人)の2勝。実は2歳時に[新馬→1W→G2ホープフルS]を3連勝しており、つまり翌年ならGIホープフルSV馬。すなわち、GI3勝クラスの馬。

 そして、ここからはレイデオロ◎の邪推です。
 古馬にとって秋王道は[秋天→JC→有馬]。その前にトライアルを使うと後期4戦になって苦しい。よって秋3戦とするには、秋天スタートとするか、前哨戦に出たら王道3戦のどれかを抜くこと。レイデオロは中山G2オールカマーを秋初戦に選びました(1番人気4着)。残りは2つ。

 同馬は昨年3月ドバイから半年休んで秋初戦がやはりオールカマー(1番人気1着)。そして秋天2番人気1着→有馬1番人気2着とJCを抜きました。
 で、今年どうするか(考えたと思います)。

 秋3戦で行くなら、最後は昨年の雪辱を期して有馬記念。問題はどうも勝てそうにない年度代表候補牝4アーモンドアイの存在。もしも同馬が秋天に出るなら、秋天を飛ばす。JCに行きそうならJCを飛ばす――と決めたのではないでしょうか(^.^)。そこでレイデオロの今年の秋3戦は[オールカマー→JC→有馬]としてGI2勝を目指すつもり――と推理しました。JC、有馬に全力投球するため、今年のオールカマーは試走と割り切ったのではないか、と見て◎です。

 そうなると、○はマーフィー牡505スワーヴリチャード。父ハーツクライ。
 全成績[5345]で3着以下の多さが気になりますが、GI[1144]、G2-2勝、G3-1勝。昨年JC3着のタイム2215はこのメンバーでは芝24TX。
 そして、今年はドバイシーマ3着→宝塚3着から後期は初戦秋天(5番人気7着)、昨年JC1、2着のいないここなら上位争い可能と見て○。
 そんなわけで、◎08レイデオロ、○05スワーウヴリチャード、▲02ワグネリアン。馬連・馬単、3単も買います。

 最後にウラ●。いろいろ迷いましたが、デットーリ6歳09ルックトゥワイスとします。6歳だし頭は無理スジなので2着候補です(^_^)。
 09ルックトゥワイスは成績[6716]と着外多し。しかし、芝24は[1300]、東京[2403]と優秀。特に57キロ以上だと[4411]。ただし、58キロの経験なし。つまりGI未出走。JCが斤量58キロだったらウラ●にはしません。 
 しかし、GI未出走ながらG2Vあり。それが2走前5月のG2目黒記念です。しかもその勝ちタイム2282は芝25のレコード。なのに、前走同じ東京芝25のG2アルゼンチン杯は3番人気4着(-.-)。
 最後にこの馬10番手前後から差してくる末脚がいい。全20走中上がりベスト3は19回、ベスト1は12回。しかし、土曜日の大雨で馬場は良くて稍重か(-.-)。

 実はウラ●09ルックトゥワイスは週中に決めていた馬で、前日は他の馬にしようと考えました。しかし、エタリオウとかムイトオブリガードとか迷うばかりで決まらないので、当初検討どおりとしました。どうせ3週連続なんぞないさと開き直りの気持ちで(^_^;)。
 上記の他に馬順09までの4頭を3着流し候補として追加しておきます。
 最後にみれんがましいと思いつつ、武豊14マカヒキの復活単勝1枚(^_^)。

 以上です。

---------------------------------
 本紙予想
 印番馬       名 齢 馬順
 ◎08レイデ オロ    5 B
 ○05スワーヴリチャード 5 D
 ▲02ワグ ネリアン   4 A
 ・01カレンブーケドール牝3 E
 ・06ユーキャンスマイル 4 C
 ・04ムイトオブリガード 5 F
 ・11シュヴァルグラン  7 H
 ・13エタリ オウ    4 09
 *14マ カ ヒ キ   6 13
 ●09ルックトゥワイス  6 G

 さて結果は?

================
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.11.19

マイルCS、結果とほぞ噛み

 マイルCS結果は[●→◎→・]、まさかの2週連続完全的中!(^o^)

 1着―池  添 05インディチャンプ………[●]D 単勝=6.4
 2着―川  田 14ダノンプレミアム………[◎]B
 3着―マーフィ 07ペルシアンナイト………[・]F
 4着―田中 勝 03マイスタイル……………[?]H
 5着―横山 典 01ダノンキングリー………[○]A(一覧順位)

 前日馬順[C→A→G→11→B]]枠順[C→A→E→H]

 枠連=3-7=8.6 馬連=05-14=8.4 馬単=20.4
 3連複=05-14-07=32.0 3連単=165.8
 ワイド12=3.7 W13=10.9 W23=5.7

-------------
 ○ 展開予想結果
※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 02 10 14 03 -05 01 09 06 -16 12 07 15 -08 04 17 11 13
覧 △ ○ ▲ ◎ 6 5
3F C B E A D
本* ・ ◎ ● ○ ・ ・ ・ * ・
結 2 4 1 5 3
-------------------------
 本紙予想結果
 印番馬      名 齢 馬 結果
 ◎14ダノンプレミアム 4 B 2
 ○01ダノンキングリー 3 A 5
 ・05インディチャンプ 4 C 1
 ・15ダイアトニック  4 D 
 ・10アルアイン    5 E 
 ・12モズアスコット  5 F 
 ・07ペルシアンナイト 5 G 3
 ・17レイエンダ    4 H 
 *08プリモシーン牝  4 10 
 *02グァンチャーレ  7 09 
 ●05インディチャンプ 4 C 1
 ?03マイスタイル   5 11 4

**********************
 【マイルCS 実近一覧表】 京都 芝16 17頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印
A=01|3|ダノンキングリー| 4.6{CA}B=[4110]横山典|△▲△ ○5
B=14|4|ダノンプレミアム| 4.7{BC}A=[6102]川 田|▲○▲○◎2
C=15|4|ダイアトニック | 4.8{DB}D=[6212]スミヨ|  △ ・
D=05|4|インディチャンプ| 5.1{AF}C=[6122]池 添|△◎○◎●1

E=12|5|モズアスコット | 8.6{E09}F=[5508]和 田|△ △ ・
F=07|5|ペルシアンナイト|11.5{F12}G=[441-]マフィ|○  △・3
G=17|4|レイ エンダ  |12.5{HE}H=[4204]ルメル|    ・
H=03|5|マイ スタイル |14.0{09H}11=[543-]田中勝|    ?4

QA=08|4|プリモ シーン牝|14.6{12D}10=[3315]ビュイ| △◎ ・
QB=06|5|フィアーノロマー|15.9{G13} =[6006]藤岡康| ▲
QC=04|5|レッド オルガ牝|20.6{13G} =[5145]岩田望|
QD=10|5|アル アイン  |23.8{1114}E=[5328]ムーア|◎   ・

QE=02|7|グァン チャーレ|26.3{1015}09=[595-]松岡正|   ▲・
QF=09|3|クリノガウディー|32.2{1610}12=[1206]藤岡佑|  △
QG=11|3|カテ ドラル  |37.8{1711} =[2114]武 豊|
QH=13|5|タイム トリップ|46.3{1417} =[412-]幸 英|
QI=16|3|エメラルファイト|50.2{1516} =[3014]石川裕|
          TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
------------------------
 成績補足
F=07|5|ペルシアンナイト|11.5{F12}F=[441.11]マフィ|
H=03|5|マイ スタイル |14.0{09H}10=[543.10]田中勝|
QE=02|7|グァン チャーレ|26.3{1015} =[595.21]松岡正|
QH=13|5|タイム トリップ|46.3{1417} =[412.16]幸 英|
------------------------
※年齢 3歳=4 4歳=5 5歳=7 6歳=0 7歳=1 17頭
※牡牝 牡=15頭(セ=0頭) 牝=2頭 
※格
G1V=5頭
 A10アル アイン  [2026]17年皐月賞・19年大阪杯
 B07ペルシアンナイト[1305]17年マイルCS(18年も2着)3
 C14ダノンプレミアム[1102]18年朝日杯         2
 D05インディチャンプ[1000]19年安田記念        1
 E12モズアスコット [1003]18年安田記念

G2V=4頭(GIV含む)
 A14ダノンプレミアム[3勝]弥生賞・近鯱賞・マイラーズC 2
 B01ダノンキングリー[1勝]前走毎日王冠
 C15ダイアトニック [1勝]前走スワンS
 D16エメラルファイト[1勝]スプリS

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)

 1着=1枠01番  2着=1枠02番
 3着=2枠03番  4着=8枠16番

 昨年2着ペルシアンナイト今年07番 3
 昨年3着アルアイン今年10番
--------------
 [枠連順位]
 枠連型=3巴 [AB型] 枠順AB=6.3
 馬連型=3巴 [AB型] 馬連AB=6.8

 枠連=AB/C/D/E/FGH/ 前日馬順[C→A→G→11→B]
 枠順=17/3/8/4/652/
 馬順=BA C D G FE11         
 代行=0917 15 H 10 131214
 代2= 16
 ―――――――――――――
 結果=52 1 3 4  枠順[C→A→E→H]
****************************
 ※ 回  顧

 今週こそ正真正銘、リアルタイムのテレビ観戦。
 いとこの部屋にとどろき渡った「よおおっしゃあ――!」の声(^o^)。
 もちろんエリザベス女王杯に続く2週連続完全的中の雄叫びでした。

 これが今回最大の「まさか」です。
 完全的中は何度かあるけれど、2週連続なんてとんと記憶にございません(^_^;)。

 3番人気池添05インディチャンプをウラ●にしたことが奏功して2着◎川田14ダノンプレミアム。消えるなら弟ではと予想した01ダノンキングリーが5着……はいいとして田中勝03マイスタイルが思わぬ激走。
 ゴール前「ヒモ抜けしたかっ」と思った瞬間、マーフィー07ペルシアンナイトが鋭く伸びて3着食い込み。[●→◎→・]が成立した瞬間でした。

 2、3着間はもっと余裕があるかと思ったら、ペルシアンナイトはダノンプレミアムにクビ差まで迫っており、もしも同馬が2着なら単勝と3複の的中のみでしたから、危うい的中でした。

 なんにせよ、連単馬券はウラ●から買っているので、単勝・馬連・馬単・3複・3単の完全的中となりました。インディチャンプの春秋マイル連覇は史上7頭目とか。池添騎手の代打ホームランと言いたいけれど、ほんとは福永ゆうちゃんで勝ってほしかったところです(^_^)。勝ちタイム1330はスローだっただけに平凡なタイムでした。

 ただ、前日人気[C→A→G]という馬連本命、3複本穴だったし、3単的中がなかったら、元取りが精一杯でした。3着候補7頭がちと多すぎたかなと反省です。
 それにしても、今回もダノン兄弟による[◎○→総流し]路線は成立しませんでした。ここ2戦はそれを見越してウラ●を今までより上位人気にしていることがはまった感じです。

 余談ながら、インディチャンプは次走香港マイルを予定しているそうです。
 今回の勝利でGI2勝だから、もしも次走も勝ってGI3勝となれば、年度代表馬の思わぬ伏兵登場です。あとはアーモンドアイとリスグラシューの次走がどうなるかでしょう。
 もっとも、以前も書いたように、国外競馬は遠隔地の(馬券は買えるけどひどい実況中継の)競馬とあって私は「国外進出やめたら?」と言いたくなります。
 この反対が週末ジャパンカップの国外馬0頭です。向こうが来ないんだったら、「こっちも行くのやめたら」と(^.^)。

 それから、最近やっていた前置きの3頭4頭絞りはあまり効き目がないので、今回はやめました。結果論とは言え、以下のようにGI馬5頭よりトップ2勝のアルアインをカットできれば(前走秋天は9番人気の14着、着差2.5秒からカットは可能)、残り4頭の3複ボックスでした。
 また、ダノンプレミアム◎、安田記念馬インディチャンプを○とできれば、[○→◎→GI馬3頭]馬券。さらに絞れば、昨年のマイルCS2着だったペルシアンナイトを▲とすれば、「うっしっし」の3頭絞り込みです……が、結果から眺めれば、私はすでに億万長者です(^.^)。

 G1V=5頭
 A10アル アイン  [2026]17年皐月賞・19年大阪杯
 B07ペルシアンナイト[1305]17年マイルCS(18年も2着)3
 C14ダノンプレミアム[1102]18年朝日杯         2
 D05インディチャンプ[1000]19年安田記念        1
 E12モズアスコット [1003]18年安田記念

 最後に実近一覧今年の結果。
 とうとうトップAは4年連続の着外となりました。今年QA以下の激走馬はなく、トップ4頭から2頭、次位4頭から2頭となりました。
 以上です。

【マイルCS、過去3年の実近一覧と今年の結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭と10番人気まで)
A=B|5|A|13|A|5|A|5|01ダノンキングリー 5
B=A|2|H|5|D|12|B|2|14ダノンプレミアム 2
C=D| |E|2|B|2| | |15ダイアトニック
D=C|1|B| |09| |C|1|05インディチャンプ 1

E=F| |10| |F|3| | |12モズアスコット
F=G|3|G| |C| |F| |07ペルシアンナイト 3
G=H| |C|1|E|1|E|6|17レイエンダ
H= |4|11| | | | | |03マイスタイル   4

QA=10| |F|3| | |G| |08プリモシーン
QB= | |09| | | | | |06
QC= | |12| |H| |D| |04
QD=E| |D| |G| | | |10アルアイン

QE=09| | | | |4| | |02グァンチャーレ
QF= | | | | | | |4|09
QG= | | | |10| |H| |11
QH= | | | | | |09|3|13
QI= | |15|4| | | | |16
QJ= | | | | | | | |×
17 18 18 18
    ※注「人気」は前日馬連順位
------------------------

 さて、今週末は東京オーラスGIジャパンカップ。
 39回目を迎えて外国馬の参戦0となりました。招待だからアゴアシ付きなのに、行こうと思わないのは「勝てないどころか掲示板にも載れない」からでしょうか。
 まー名前が「ワールドカップ」じゃないんだから、日本馬のみでもいいかと思うのは私だけでしょうか。
 この反対がアメリカ国内だけの野球チーム1位決定戦を「ワールドシリーズ」と名付けていることへの異和感につながります(^_^;)。

 それはさておき、予感どおり秋天馬アーモンドアイ、宝塚記念馬リスグラシューは不出走。
 3歳牡GI馬3頭の出走はなく、出れば面白いと思っていた4連勝オークス馬ラヴズオンリーユーは回避。出走15頭の予定で、目下1番人気予想は川田牡4・ワグネリアンのようです。ディープ産駒で昨年のダービー馬ですが、今年はGI、G2を[3→4→前走秋天5着]とイマイチ。234番人気予定馬もイマイチばかりで、荒れそうな気配ぷんぷんです(^_^)。

 以下昨年のJC結果と回顧。
 昨年は単勝140円のアーモンドアイ1着だし、3単でも26.9倍。
 結果[◎→●→△]なのにトリガミでした。

 昨年のJC回顧を再読したら、「強烈レコード」の話から始まっていました。
 それで土曜日の東京11レース「東スポ杯2歳S」で驚愕レコードが出たことを思い出したので書いておきます。

 東京芝18で勝ったムーア・牡2歳コントレイルが芝18で出したタイムが1445。2歳芝18のレコードを1秒4も更新しました。8頭の5番手を進んで上がりトップ33.1でしたが、2着とはコンマ8の5馬身差。1頭次元の違う馬がいました。

 しかも55キロです。マイルCSの3歳ダノンキングリーが前走毎日王冠Vで出したタイム1444は54キロでした。2歳55キロで1445のタイムのすごさがわかります。 コントレイルはこれで新馬→G2の連勝。次走はホープフルSのようです。父はディープインパクト。
 果たして父同様連勝街道一直線となるか。はたまた2歳でこんな走りをさせて故障街道となるか。ぜひ前者であってほしいものです(^_^)。


*************************
【GI2018年ジャパンカップ、結果とほぞ噛み】

 ジャパンカップ結果は――◎●-△なれど3単買わずの……ほぞ(^_^;)

 1着―ルメール 01アーモンドアイ………[◎]A 単勝=1.4
 2着―川  田 08キ  セ  キ………[●]E
 3着―Mデムー 11スワーヴリチャード…[△]C
 4着―Cデムー 09シュヴァルグラン……[△]B
 5着―横山 典 05ミッキースワロー……[?]QE(一覧順位)
 前日馬順[A→D→C→E→H]枠順[A→D→C→E→F]

 枠連=1-5=6.0 馬連=01-08=5.9 馬単=7.0
 3連複=01-08-11=9.6 3連単=26.9
 ワイド12=2.3 W13=2.4 W23=4.7

--------------
 本紙予想 結果
 ◎番馬       名 性齢 馬 結果
 ◎01アーモンドアイ   牝3 A 1
 ○03サトノダイヤモンド 牡5 B  6
 △09シュヴァルグラン  牡6 E 4
 △11スワーヴリチャード 牡4 C 3
 ●08キ  セ  キ   牡4 D 2
 ?05ミッキースワロー  牡4 H 5

**********************
 【GIジャパンカップ 実近一覧表】東京 芝24 14頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬      名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F本結 
A=01|3|アーモンドアイ| 1.6{AA}A=[5100]ルメル|◎△ ◎◎1
B=09|6|シュヴァルグラ| 5.2{BB}E=[7667]Cデム|△◎  △4
C=11|4|スワーヴリチャ| 6.3{CC}C=[5313]Mデム|   △△3
D=03|5|サトノダイヤモ| 7.0{DD}B=[8133]モレイ|○○ △○

E=08|4|キ  セ  キ|11.5{E10}D=[4143]川 田|    ●2 
F=13|5|ノーブルマーズ|19.0{G12}11=[568-]高 倉|  ▲
G=10|5|ガ  ン  コ|19.5{HH}13=[3125]蛯 名| △
H=14|5|ウインテンダネ|19.7{0909}10=[632-]内 田|  ◎

QA=04|6|サトノクラウン|19.9{10F}09=[7119]ビュイ|▲
QB=06|5|サンダリングブ|28.6{E12}G=[6325]ベリー| △
QC=02|3|ハッピーグリン|28.6{1111}14=[3033]服 部|   ○
QD=07|7|サウンズオブア|28.8{F14}12=[281-]田 辺|  △▲
QE=05|4|ミッキースワロ|36.2{13G}H=[3115]横山典|     5
QF=12|4|カ  プ  リ|49.3{1413}F=[6126]ムーア|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
-----------------------
 成績補足
F=13|5|ノーブルマーズ|19.0{G12}11=[568.11]高 倉|
H=14|5|ウインテンダネ|19.7{0909}10=[632.20]内 田|
QD=07|7|サウンズオブア|28.8{F14}12=[281.16]田 辺|
----------------------

※年齢 3歳=2 4歳=4 5歳=5 6歳=2 7歳=1頭
※牡牝 牡=13頭(セ=1頭06サンダリングブルー)
    牝=1頭 01アーモンドアイ 
※格
G1V=7頭
 A01アーモンドアイ[3000]1 B03サトノダイヤモン[2123]
 C04サトノクラウン[2111]  D12カ  プ  リ [2014]
 E09シュヴァルグラ[1234]  F11スワーヴリチャー[1113]3
 G08キ  セ  キ[1012]2 

G2V=4頭(GIV除く)
 A06サンダリングブ[1勝]  B14ウインテンダネス[1勝]
 C10ガ  ン  コ[1勝]  D05ミッキースワロー[1勝]

※芝24優秀
 A09シュヴァルグラ[4121]  B03サトノダイヤモン[2101]
 C10ガ  ン  コ[2010]  D06サンダリングブル[1100]
 E01アーモンドアイ[1000]1 F13ノーブルマーズ [2213]

※東京コース優秀
 A11スワーヴリチャ[2211]3 B01アーモンドアイ [2000]1
 C09シュヴァルグラ[2010]  D04サトノクラウン [2113]

※昨 年123着          (人気)前走
1着=ボウマン牡5歳01シュヴァルグ(5人)G2京都大賞典3着(1人)
2着=ルメール牡3歳02レイデ オロ(2人)G2神戸新聞杯1着(1人)
3着=武  豊牡5歳04キタサンブラ(1人)GI天皇賞秋 1着(1人)

今年=01アーモンドアイ 1 02ハッピーグリン 04サトノクラウン
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れE [ABC型] 枠順AB=4.8
 馬連型=A流れE [ABC型] 馬連AB=5.6

 枠連=ABC//D/EF/G//H 
 枠順=137//5/64/8//2
 馬順=ABC D EG 10 14 前日馬順[A→D→C→E→H]
 代行= 09F 12 13H 11
 ――――――――――――――
 結果=1 3 2 45     前日枠順[A→D→C→E→F]
------------------------------
 ○ 展開予想結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 14 10 12 13 -08 09 03 11 -04 05 06 02 -01 07
覧 5 ○ △ ▲ ◎
3FD A E D C
本 ● △ ○ △ ◎
結 2 4 3 5 1
********************************
 ※ 回  顧

 見ましたか? 歴史的快挙(^_^)。
 まさかレコードが出るとは思いませんでした。それも1秒以上縮めて。
 勝ったアーモンドアイ、強いとは思いました。が、所詮4キロのハンデがあってのこと。古馬初対戦だし、ハナ差負けることだって大いにあり得ると思いました。

 それが……ルメール01アーモンドアイの勝ちタイム2206。
 ジャパンカップレコードは2005年アルカセットが出した2221ですから、1秒5更新しました。
 私にとってはアルカセットより、さらに15年前の1989年外国馬ホーリックス(1着)とあのオグリキャップ(2着)が激闘の末出した2が4つ並ぶタイム2222の方がより頭に残っています。3着はコンマ5差でした。

 ジャパンカップ37回の歴史で勝ちタイム2230を切ったのは、もう1回2009年名牝ウオッカの勝ちタイム2224――この3回しかありません。2230を切るのでさえ大変なのに、まさか2210を切ろうとは……衝撃・口あんぐりの勝ち方でした。

 しかし、まず称賛したいのは川田08キセキの方(^_^)。
 秋天同様逃げました。秋天のタイム1570はかなり良かったけれど、コンマ2差の3着。JCは400増えるので、どうかなあとは思ったけれど、軽快に逃げ続けます。ウラ●とした私は「もうやけくそで逃げまくれ」と応援(^.^)。正直「持たないだろうなあ」と思いました。

 キセキの1000メートル通過59.9。私はこれをレース中「59.1」と聞いてしまったので、「きついなあ」と思いました。が、59.9なら平均ペースよりちとスローくらい。
 そして、キセキの走破タイムは2209、こちらも2210を切ってのレコードです。3着Mデムー11スワーヴリチャードとはコンマ6差(約3馬身差)でした。

 これ普通なら、逃げて粘って楽勝のパターンでしょう。2着はたぶん追い込んだであろうアーモンドアイ。
 川田キセキに対して「素晴らしい。レコードタイムだ。よくやった。やっと外国人GI連勝を止めてくれた」と称賛されたはずです。
 そして、私も狙った通りの[●→◎→△]という完全的中。本命サイドながらプラス決算となって会心の的中報告(^o^)を書くことができたでしょう。

 ところがどっこい、キセキの前にはコンマ3差(2馬身弱)のルメール・アーモンドアイがいた。
 競馬と人生にればたらはありません。しかし、もしもアーモンドアイが展開予想通り、後方に位置していたら、あるいはせめて中団くらいだったら、おそらく勝ったのはキセキであり、アーモンドアイは2着だったろうと思います。

 今回上がりトップは4角13番手から5着に食い込んだミッキースワローの33.9でした。アーモンドアイは2位の34.1。
 逃げたキセキの上がりは34.7。通常2400メートルのレースなら、逃げた馬にこの上がりを出されては後方追い込みはまず届きません。中団もかなり苦しい。
 しかし、アーモンドアイはなんとスタート抜群のまま1角3番手以後ずっと2番手のままでした。
 過去6走最も後方だと桜花賞の4角15~16番手、最も先行でオークスの5~6番手。それがここに来て番手だから恐れ入ります。直線残り300くらいから前のキセキを交わし始めたとき、「ああ楽勝だ」と思いました。

 しかし、川田キセキをさらに称賛したいことがもう一つあります。
 それは1000メートル1Fほぼ12秒という平均ペース(このメンバーならややスロ)で逃げながら、以後のラップは2200まで全て11秒台でした。それも1400以降は11秒前半で1800から2000は11.0。

 これ簡単に言うと、1000メートルまでは普通に走って後はどんどんスピードを上げていったということです。それによって後続を引き離し、のべつまくなしに脚を使わせる(か置いていく)という――他馬もきついけれど、自分もつぶれかねない逃げを打っていたのです。

 一か八か、と言うか、肉を切らせて骨を断つと言うか、「キセキならこの戦法でも粘れるかもしれない」と思っての逃げ戦術だと思います。逆に言うと、ここまでしなければアーモンドアイには勝てないと見ての逃げでしょう。

 4角までの川田キセキに直後のアーモンドアイは見えていたかどうか。
 直線並ばれて気付いたなら、「えっ、そこにいたのかよ」かもしれません(^.^)。いやむしろ、向こう正面で気付いたから、ペースを上げた可能性もあります。

 普通逃げ馬に猛スピードで逃げられたら、3角あたりで7、8馬身くらい差がつくでしょう。直線長い東京だし、後続馬から見て「あいつはどうせつぶれる」と思えば、敢えて追っかけることはしません。

 ところがどっこい、ルメール・アーモンドアイは追っかけた(^.^)。
 2番手に立ってから先頭キセキとの距離はほぼ変わっていません。ということはアーモンドアイもキセキのスピードアップに合わせてペースを上げた……。

 これまたそんな走りをしたら、番手も直線残る脚を失う可能性が高い。道中脚を使ってしまうと直線粘る末脚を失い、後方追込馬の餌食となる。だから、逃げ馬がペースアップしても、追っかけることはしない。
 しかし、ルメールはキセキを追っかけた。「追っかけても大丈夫。アーモンドアイなら残す脚、前を抜ける末脚がある」と見たのでしょう。

 事実アーモンドアイの今回上がりは(6戦全てトップ、4回は33秒台だったのに)34.1の2位。やはり番手でついていったのでばてています。それでも、逃げたキセキを残り200で抜くと、もはやムチを連打することなく、馬なりでゴールを駆け抜けました。
 私は一緒にテレビ観戦していたいとこに、
「まるで100メートル金メダルのウサイン・ボルトみたいだ」と言いました。
 ボルトは80メートルまで懸命に走ると、後は流して、それでも9秒90を切る……今回のアーモンドアイは正にそのような感じでした。

 これを見てつくづく思うのはルメールのすごさです。もしもアーモンドアイに日本人騎手が乗っていたら、最内1番であっても、スタート直後に下げ、10番手あたりをじっと我慢の追走。直線大外に出すか、最内を抜け出すべく追い込みにかかる……。

 おそらくこの競馬だと勝ったのは川田キセキ。アーモンドアイは良くて2着、ヘタすりゃ3着、まさかの4着だったかもしれません。
 レースアナはアーモンドアイが1角3番手で「インコースを前に」と言い、3角では「アーモンドアイ3番手です!」と驚くように言っていました。そういう意外なことをやるのがルメールマジック。
 いや、ルメール騎手、ぎんぎんの逃げ馬がいないとわかったときから、「先行しよう」と決めていたのかもしれません。お手上げです(^_^)。

 いやいや、驚きました。馬券は本命サイド。一覧AからEが1~5番人気となって「この中で決まる」と見て[◎1着→●2着→△3着]と当てたけれど、3単買わずでトリガミでした。しかし、競馬名勝負の一つに入れたいほど、川田キセキとルメールアーモンドアイのマッチレースにしびれました(^o^)。

 さて、これをもって今年の年度代表馬は牝馬3冠+ジャパンカップ優勝のアーモンドアイで当確となりました。今後ダートGIと2歳GI。有馬記念を勝ってもGI2勝が最高ですから、アーモンドアイの上にはいきません。

 ということは……(ここからが大切です)有馬記念は荒れます(^.^)。
 上位人気が勝つときは薄目が激走、単勝人気薄、馬単万シューもあり得ると思います。まさかの人気薄同居枠のゾロ目にも注意してください。そして、近走不振でも中山G2V馬には重い印をつけることをお勧めします。
 
 以上です。

===============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.11.16

マイルCS直前予想

 余計な話題ながら、マイルCS17頭にデムーロ騎手と福永ゆうちゃんの名がありません。福永はインディチャンプの主戦だし、デムーロはペルシアンナイト。香港競馬もないし、あれっと思ったので調べたら、デムーロ騎手は東京で出走ですが、福永は先週の競馬で騎乗停止となっていました。
 そのとき「ミルコ・デムーロ不調」のコラムがあったので、読んでみたら、ああなるほどなあと思えることが多々書かれていました。騎手・調教師・馬主から総スカンとか。まとめれば自業自得のようですから、しっかり反省して出直してほしいもんです。

 さて、明日のマイルCS。簡単な方を採用すれば、同馬主ダノン兄弟(^_^)。
異母ですが、4歳ダノンプレミアムと3歳ダノンキングリーは父も同じディープインパクト。両馬で1、2番人気。◎○として3複総流し路線でしょうか。
 ただ、本命サイドならトリガミだし、絞って抜けたらほぞ噛むし、もしもどちらかを頭として成立しなかったら腹立たしいし……(^_^;)。
 てなわけで、みなさんの戦術はどうでしょうか。

 まずはいつもの過去3年の実近一覧結果。今年のトップは3歳馬ダノンキングリーの方でした。過去3年トップAは消えていますが……。

【マイルCS、過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭と10番人気まで)
A=B| |A|13|A|5|A|5|01ダノンキングリー
B=A| |H|5|D|12|B|2|14ダノンプレミアム
C=D| |E|2|B|2| | |15ダイアトニック
D=C| |B| |09| |C|1|05インディチャンプ

E=F| |10| |F|3| | |12モズアスコット
F=G| |G| |C| |F| |07ペルシアンナイト
G=H| |C|1|E|1|E|6|17レイエンダ
H= | |11| | | | | |03マイスタイル

QA=10| |F|3| | |G| |08プリモシーン
QB= | |09| | | | | |06
QC= | |12| |H| |D| |04
QD=E| |D| |G| | | |10アルアイン

QE=09| | | | |4| | |02グァンチャーレ
QF= | | | | | | |4|09
QG= | | | |10| |H| |11
QH= | | | | | |09|3|13
QI= | |15|4| | | | |16
QJ= | | | | | | | |×
17 18 18 18
    ※注「人気」は前日馬連順位

 3年前こそ[A~D]内で1、2着馬が出ましたが、過去2年間は[E~H]との絡み。また、一覧Aの敗退は今年も続くのか盛り返すのか。なんともはや。
 また、今回[E~H]4頭の人気はよくありません。逆にQDの10アルアインが人気E。アルアインはGI2勝のRX馬ですが、前走秋天は9番人気14着、着差2.5秒。これ普通なら今回馬順5番人気にならないでしょう。なのにこの人気。△くらいは付けざるを得ない感じです。

 さらに、QE以下も3、4着が散見されます。何か1頭はいい点見つけて流しておきたい気がします。
 思い切った一覧予想は各パートから1頭ずつと、[A~D]からもう1頭の5頭絞りでどうでしょうか。

**************************
 【マイルCS 実近一覧表】 京都 芝16 17頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F
A=01|3|ダノンキングリー| 4.6{CA}B=[4110]横山典|△▲△
B=14|4|ダノンプレミアム| 4.7{BC}A=[6102]川 田|▲○▲○
C=15|4|ダイアトニック | 4.8{DB}D=[6212]スミヨ|  △
D=05|4|インディチャンプ| 5.1{AF}C=[6122]池 添|△◎○◎

E=12|5|モズアスコット | 8.6{E09}F=[5508]和 田|△ △
F=07|5|ペルシアンナイト|11.5{F12}G=[441-]マフィ|○  △
G=17|4|レイ エンダ  |12.5{HE}H=[4204]ルメル|
H=03|5|マイ スタイル |14.0{09H}11=[543-]田中勝|

QA=08|4|プリモ シーン牝|14.6{12D}10=[3315]ビュイ| △◎
QB=06|5|フィアーノロマー|15.9{G13} =[6006]藤岡康| ▲
QC=04|5|レッド オルガ牝|20.6{13G} =[5145]岩田望|
QD=10|5|アル アイン  |23.8{1114}E=[5328]ムーア|◎

QE=02|7|グァン チャーレ|26.3{1015}09=[595-]松岡正|   ▲
QF=09|3|クリノガウディー|32.2{1610}12=[1206]藤岡佑|  △
QG=11|3|カテ ドラル  |37.8{1711} =[2114]武 豊|
QH=13|5|タイム トリップ|46.3{1417} =[412-]幸 英|
QI=16|3|エメラルファイト|50.2{1516} =[3014]石川裕|
          TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
--------------------------
 成績補足
F=07|5|ペルシアンナイト|11.5{F12}F=[441.11]マフィ|
H=03|5|マイ スタイル |14.0{09H}10=[543.10]田中勝|
QE=02|7|グァン チャーレ|26.3{1015} =[595.21]松岡正|
QH=13|5|タイム トリップ|46.3{1417} =[412.16]幸 英|
------------------------------
QA=08|4|プリモ シーン牝|14.6{12D}10=[3315]ビュイ| △◎
QE=02|7|グァン チャーレ|26.3{1015}09=[595-]松岡正|   ▲
※年齢 3歳=4 4歳=5 5歳=7 6歳=0 7歳=1 17頭
※牡牝 牡=15頭(セ=0頭) 牝=2頭 
※格
G1V=5頭
 A10アル アイン  [2026]17年皐月賞・19年大阪杯
 B07ペルシアンナイト[1305]17年マイルCS(18年も2着)
 C14ダノンプレミアム[1102]18年朝日杯
 D05インディチャンプ[1000]19年安田記念
 E12モズアスコット [1003]18年安田記念

G2V=4頭(GIV含む)
 A14ダノンプレミアム[3勝]弥生賞・近鯱賞・マイラーズC
 B01ダノンキングリー[1勝]前走毎日王冠
 C15ダイアトニック [1勝]前走スワンS
 D16エメラルファイト[1勝]スプリS

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=1枠01番  2着=1枠02番
 3着=2枠03番  4着=8枠16番
 昨年2着ペルシアンナイト今年07番 昨年3着アルアイン今年10番
--------------
 [枠連順位]
 枠連型=3巴 [AB型] 枠順AB=6.3
 馬連型=3巴 [AB型] 馬連AB=6.8

 枠連=AB/C/D/E/FGH/ 
 枠順=17/3/8/4/652/
 馬順=BA C D G FE11         
 代行=0917 15 H 10 131214
 代2= 16
 ―――――――――――――
 結果=
----------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 02 10 14 03 -05 01 09 06 -16 12 07 15 -08 04 17 11 13
覧 △ ○ ▲ ◎ 6 5
3F C B E A D
本* ・ ◎ ● ○ ・ ・ ・ * ・

**********************

 ※ 直前予想

 さて、今回のマイルCS、前置きで書いたように、同馬主ダノンの2強、川田4歳14ダノンプレミアムと横山典3歳01ダノンキングリーを◎○にすれば予想はとても簡単。
 問題はどちらを連単軸の◎にするかですが、冷静に2頭の優劣を比較すれば、4歳ダノンプレミアム上位だと思います。
 以下単純数値を列挙してみると(なお2頭とも芝14以下は走ったことがありません)、

◎4歳ダノンプレミアム9戦[6102]芝16[3001]
 新馬→G3→GI朝日杯の3連勝、GI1勝、G2-3勝。
 芝16・18成績5戦[4101]芝20超4戦[2101]
 9戦3番人気内で1番人気5回
 京都コース、1戦1勝(G2マイラーズC)
 前走GI天皇賞秋2着、斤量58キロ→今回57キロ

○3歳ダノンキングリー6戦[4110]芝16[2000]
 新馬→1W→G3共同通信杯の3連勝、GI0勝、G2-1勝。
 6戦3番人気内ながら、1番人気は前走の1度のみ
 芝16・18成績4戦[4000]芝20超2戦[0110]
 京都コース未出走
 前走G2毎日王冠1着、斤量54キロ→56キロ

 10月の時点では斤量面で3歳馬が優遇されるのに、ここに来ると(マイル以下は)古馬と1キロ差となります。それだけ3歳馬の成長が見込まれているということでしょう。しかし、そのせいかどうかマイルCS3歳馬の優勝は過去10年2勝にとどまります。

 ダノンキングリーでもっとも引っかかるのは京都初出走ということ。マイルCSの勝ち馬・連対馬は京都マイルのマイラーズカップ経験馬が多いようです。兄のダノンプレミアムは今年マイラーズCの1着馬だから文句なし。京都初というのは不利ではないかと思います。

 そんななわけで、表馬券はやはりダノンプレミアム◎でダノンキングリー○とします。馬連この1本で3複は馬順C~Hを3着候補として6頭に流します。3単も裏なしで◎→○→の6枚。

 さて、2強のどちらかが消える。もしくは最高3着もあり得ると考えてウラ●の設定。2強が消える可能性なきにしあらずと思います。

 そもそもマイルCS優勝馬ってどうもマイル王のイメージがわきません。
 たとえば、過去10年ほど安田記念とマイルCSの優勝馬をざあっと眺めてみると、安田記念馬は08、09年連覇のウオッカ、13年のロードカナロア、秋天Vの翌年安田記念を勝ったジャスタウエイなど名だたる馬の名があるけれど、この3頭マイルCSには出ていません。
 15年安田記念馬モーリスはその後マイルCSを連勝したけれど、どうもマイルCS勝ち馬は一発屋が多いような気がします。

 それは過去10年勝ち馬の人気を見ても明らかで、1番人気の勝利は2009年の1回だけ。2番人気も13年の一度だけでVは3~5番人気が多く、最低は10年の13番人気、次位が14年の8番人気です。どうも伏兵の中位人気が激走する感じです。

 そこでウラ●として狙ってみたいのが池添4歳05インディチャンプ。福永から池添騎手に乗り替わり。まー騎手に関しては大丈夫かなと。父はステイゴールド。母父キングカメハメハで、その血ゆえかマイルから中長距離まで万能といった感じです。
 何より今年の安田記念馬だし、3番人気だから、一発屋の中位人気と言えませんが、馬連3巴で3強と考えれば、ねらい所ではないかと思います。
 同馬の成績は11戦[6122]、マイル[5102]と優秀。最悪4着で掲示板率100。
 3歳クラシックとは無縁でしたが、重賞6戦[2022]。安田記念の東京芝16の勝ちタイム1309はレコードまでコンマ4。京都は2戦[1001]マイラーズカップは今年4着でしたが、次走安田記念は1着。特筆すべきは先行しながら上がりが良いことで、ここは先行抜け出しを期待したいと思います。
 馬連は表の◎○、3複3単は◎ダノンプレミアムの2着付けとして残り5頭に流し、さらに一覧下位のQA=ビュイック牝408プリモシーンとQE=松岡牡702グァンチャーレにも流します。グァンチャーレはスローが予想されるので逃げA、プリモシーンは牝馬ながら芝16のTX馬ということで。

 以上です。

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 本紙予想
 印番馬      名 齢 馬順
 ◎14ダノンプレミアム 4 B
 ○01ダノンキングリー 3 A
 ・05インディチャンプ 4 C
 ・15ダイアトニック  4 D
 ・10アルアイン    5 E
 ・12モズアスコット  5 F
 ・07ペルシアンナイト 5 G
 ・17レイエンダ    4 H
 *08プリモシーン牝  4 10
 *02グァンチャーレ  7 09
 ●05インディチャンプ 4 C

 さて結果は?

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.11.12

2018年マイルCS結果と回顧

2018年マイルCS結果は前稿エリザベス女王杯回顧が長くなったので独立させました。
 その前に前稿の誤りと言うか補足です。

 私はルメール・セントリュオについて「当初中団だったのに、向こう正面でどんどんまくり、3角では3番手まで進出」と書きました。これ「1角から2角で進出」の誤りでした。つまり、2コーナーを過ぎたときはすでに3番手に立っていたのです。
 差し馬なのにスローと見ての先行策。「日本人騎手にはできない。さすが」という趣意は変わりません。なぜできないかと言えば、そんなところでそんなことやったら、「直線残る脚がない」と考えるからでしょう。なのに、ルメール4着です。一体どんなマジックを使っているのか。聞いて……も教えてくれないでしょうね(^.^)。案外「馬にはノーリョクがあります。それを信じればいいんですョ」と言うかもしれません。

 また、私はデムーロ・ラヴズオンリーユーの直線外斜行について「右ムチ一閃、外を抜かせようとした」と書きました。あそこは「右ムチ2閃」でした(^.^)。
 そして、右ムチとしたのは「前の逃げ馬クロコスミアの外を抜こうとしたから」と推理しましたが、どうもあそこは「必ず右ムチにする」のが正しいようです。

 と言うのは、全周パトロールをよく見直すと、馬場の内目を走った123着馬は揃って右ムチだったからです。ムチの数はみな10発前後でしたが、1、2着スミヨンと藤岡佑はずっと右ムチのまま。3着デムーロだけラスト3発を左ムチに変えていました。

 このわけを推理すると、左ムチだと馬が右に寄れて内ラチにぶつかる危険性があるのかもしれません。だから、右ムチで押し通すのだと。そうなると、ラヴズオンリーユーが外斜行したのはデムーロの選択ミスではなく、「ムチ2発」のせいでしょう。墓穴を掘ったと言うべきか……。

 予想に活かせる再発見ではなさそうですが、私は「なるほど」と自ら納得しました(^_^)。

 さて、昨年のマイルCS結果。1、2番人気を◎○としたら、まさかの2強消滅でした。
 ただ、実近一覧をア[A-D]・イ[E-H]・ウ[QA-QD]・エ[QE以下]の4つの固まりに分けると、アイウエ各パートから2、1、3、4着馬が出ています。1着はエリザベス女王杯同様[E-H]から、最上位人気(C)でした。
 こちらは使えそうなので、今後一覧は予想オッズと関係なく、この4分類で分けようと思います。

*******************************
【マイルCS、結果とほぞ噛み】

 2018年マイルCS結果は――◎○ドボンの撃沈……(-.-)

 1着―ビュイック 01ステルヴィオ………[△]G 単勝=8.7
 2着―Mデムーロ 02ペルシアンナイト…[△]C
 3着―川   田 03アルアイン…………[△]QA
 4着―松   山 16カ ツ ジ ………[?]QI
 5着―戸 崎 圭 10ミッキーグローリー[△]B(一覧順位)
 前日馬順[C→E→F→15→H]枠順[B’→B→D→E”→F]

 枠連=1-1=32.0 馬連=01-02=32.2 馬単=63.5
 3連複=01-02-03=54.8 3連単=297.9
 ワイド12=11.4 W13=11.3 W23=6.7
-----------------
 本紙予想 結果
 ◎番馬       名 性齢 馬 結果
 ◎15アエロリット    牝4 B  12
 ○08モズアスコット   牡4 A  13
 △14エアスピネル    牡5 G  10
 △10ミッキーグローリー 牡5 H 5
 △01ステルヴィオ    牡3 E 1
 △02ペルシアンナイト  牡3 C 2
 △03アルアイン     牡4 F 3
 △18ケイアイノーテック 牡3 09  11
 △17ロードクエスト   牡5 12  17
 △07ロジクライ     牡5 D  14
 ?16カ  ツ  ジ   牡3 15 4
 
*************************
 【GIマイルCS 実近一覧表】 京都 芝16 16頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬      名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F本着
A=08|4|モズアスコット| 4.3{AF}A=[5403]ルメル|◎ ◎▲○13
B=10|5|ミッキーグロー| 6.5{BB}H=[6131]戸崎圭| △  △5
C=02|4|ペルシアンナイ| 7.1{CC}E=[4315]Mデム|    △2
D=15|4|アエロリット牝| 8.6{ED}B=[4503]ムーア|○ ◎ ◎12

E=18|3|ケイアイノーテ| 9.2{DG}10=[3212]藤岡佑| △  △
F=14|5|エアスピネル |11.5{FA}G=[4346]福 永|▲○△△△
G=01|3|ステルヴィオ |15.0{0910}C=[3302]ビュイ|  ○◎△1
H=06|5|ジュールボレ牝|16.1{G12}11=[6225]石 川| ○ ○

QA=03|4|アル アイン |18.7{12H}F=[4315]川 田|    △3
QB=13|5|レッドアヴァ牝|18.9{0913}09=[4528]北村友| △ △
QC=17|5|ロードクエスト|19.1{1117}12=[432-]横山典|    △
QD=07|5|ロジ クライ |28.2{EG}D=[5224]Cデム|○○  △

QE=05|5|ヒーズインラブ|33.3{1314} =[6239]藤岡康|
QF=04|6|ブラックムーン|39.8{H}18 =[834-]浜 中|△
QG=11|3|ジャン ダルム|44.2{1615} =[2113]武 豊|
QH=09|4|ウインブライト|46.2{1716} =[5207]松 岡|
QI=16|3|カ  ツ  ジ|47.1{1813}15=[2103]松 山|     4
QJ=12|4|レーヌ ミノ牝|49.1{1517} =[321-]四 位|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
---------------------------
 成績補足
QC=17|5|ロードクエスト|19.1{1117}12=[432.12]|
QF=04|6|ブラックムーン|39.8{H}18 =[834.13]|
QJ=12|4|レーヌ ミノ牝|49.1{1517} =[321.11]|
--------------------------
※年齢 3歳=4 4歳=6 5歳=7 76=1 頭
※牡牝 牡=14頭(セ=0頭) 牝=4頭 
※格
G1V=7頭
 A02ペルシアンナイ[1202]マイルCS     2
 B15アエロリット [1103]昨年NHKマイル
 C08モズアスコット[1000]安田記念
 D06ジュールボレー[1011]ヴィクトリアマイル
 E18ケイアイノーテ[1001]今年NHKマイル
 F03アルアイン  [1014]昨年皐月賞     3
 G12レーヌミノル [1013]昨年桜花賞

G2V=6頭(GIV除く)
 A09ウインブライト[2001]  B14エアスピネル[1122]
 C01ステルヴィオ [1100]1 D17ロードクエス[1110]
 E16カ ツ ジ  [1101]  F11ジャンダルム[1010]

※芝16優秀
 A06ジュールボレー[5122] B07ロジクライ  [5223]
 C14エアスピネル [4322] D13レッドアヴァン[3423]
 E18ケイアイノーテ[3211] F10ミッキーグロー[3121]

※京都コース優秀
 A04ブラックムーン[3213] B13レッドアヴァン[2304]
 C14エアスピネル [2220] D06ジュールボレー[2102]
 E07ロジクライ  [2101] F08モズアスコット[1300]

※昨 年123着    (人気)前 走
1着=18ペルシアンナイ(4人)G3富士S5着(2人)2
2着=11エア スピネル(2人)G3富士S1着(1人)
3着=04サングレーザー(7人)G2スワン1着(2人)

今年= 18ケイアイノーテック 11ジャンダルム 04ブラックムーン ×
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=3巴  [ABC型] 枠順AB=5.2
 馬連型=A流れF[AB 型] 馬連AB=8.6

 枠連=ABC//D/EF/GH 
 枠順=417 2 85 36 前日馬順[C→E→F→15→H]
 馬順=ACB F 09H 1013
 代行=DEG 18 1216 1417
 代2= 11 15
 ―――――――――――――
 結果= 21 3 45  前日枠順 [B’→B→D→E”→F]
---------------------------------
 ○ 展開予想結果
※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 15 07 03 09 -12 14 13 06 -10 16 17 08 -11 18 02 05 01 04
覧△ 6 ○ ◎ 5 ▲
3F B D E C A
本◎ △ △ △ △ △ ○ △ △ △
結 3 5 4 2 1
**********************************
 ※ 回  顧

 終わってみれば……こういうこともあると言うか、ある意味究極のタテ目でしょうか。前日馬順では[C→E→F]決着ですが、最終単勝順は[5→3→4]人気。つまり、ABが消えたときの345番手。

 他の馬の何かに◎○を付けたら、この3頭相手に選ぶでしょう。けれども、この3頭のどれかに重い印を付けない限り、この馬券は獲れない。逃したファンの「タテ目かよお」の嘆きが聞かれそうです(^_^;)。

 しかもご丁寧に馬番まで123とは。最内から123着というのはJRAGI史上初めてだそうです。
 競馬を知らない幼稚園児なら、この3複3単買えそうです。「一番強い順に並んでいるんじゃないの?」と言って(^.^)。

 予感はありました。先週大勝ちしたから今週は負ける番だなと。
 一応◎アエロリット、○モズアスコットとして[◎○→準総流し]を組んだけれど、馬単・3単を買う気がしなかったのは、◎○両馬に突き抜けるイメージが湧かなかったからです。ひそかに買ったウラ●的単勝は(もちろん)123着の3頭ではありません。
 そんなわけで、馬券は他の重賞並みにしか買わなかったし、ゴール前も叫ぶことなく「ふーん」てなもんでした(^_^)。テレビ観戦したいとこも全滅でした。

 今回外国人騎手は5人出走(?)。単騎免許の3人はCデムーとムーア、ビュイック。そのうちビュイック・ステルヴィオが早速優勝ですからなんともはや。2着ペルシアンナイトのMデムーもしっかり2着確保。さすが
です。そして3着がようやく日本人騎手川田・アルアイン。

 ところで、予想の前置きで書いた「GI連勝・連覇を目指す馬が2頭」の件。安田記念→マイルCSのマイルGI2勝を狙った、

 ルメール・4歳08モズアスコットは ――13着
 昨年マイルCSVに続く2連覇を狙った、
 Mデムー・4歳02ペルシアンナイトが――2着

 また、トライアルVからGI制覇を狙う馬が3頭いましたが、
 G2毎日王冠1着(1人)=ムーア・牝415アエロリット――12着   
 G2スワンS1着(2人)=横山典・5歳17ロードクエスト―17着
 G3富 士S1着(2人)=Cデム・5歳07ロジクライ ――14着

 ……とこちらは惨敗ばかり。ペルシアンナイトだけ2着善戦でした。
 やっぱり「連勝・連覇、トライアルからの連勝は難しい」と記憶に留めるべきです。トライアルVに精魂使い果たすのでしょうか。

 そして3歳有力2騎の1頭が1着。ところが、それは「GINHKマイルVの藤岡佑18ケイアイノーテック(11着)ではなく、「皐月4着・前走毎日王冠2着ビュイック01ステルヴィオ」でした。

 ただし、このステルヴィオ、GIVのないG2V馬です。G2V馬は計6頭もいたので絞りづらかったけれど、アタマ差4着に突っ込んだ16カツジもG2V馬でした。やはりG2V馬をバカにしちゃいけません(^_^)。

 また、「今後3歳馬を軽視できない」こと、「3歳馬でも上がり優秀な馬を重視する」も新たなルールです。一覧には[3F]の項目があります。上がり1位の◎は3歳ステルヴィオでした。

 実は一覧の[3F]印◎~△と、展開予想図の[3F]A~Eは少し違います。
 前者は過去3走から5走のベスト値を比較していますが、後者は前走(18頭)のベスト5です。ここで展開図を再掲すると、
-----------------------------
 ○ 展開予想結果(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 15 07 03 09 -12 14 13 06 -10 16 17 08 -11 18 02 05 01 04
覧△ 6 ○ ◎ 5 ▲
3F B D E C A
本◎ △ △ △ △ △ ○ △ △ △
結 3 5 4 2 1
----------------------------
 このうち先頭に位置する15アエロリットの展開指数は[2.0]。以下指数が増えていって02ペルシアンナイトは15番手の[9.6]、01ステルヴィオは[10.4]の17番手。

 このように01ステルヴィオは上がりトップだけれど、展開指数からは最後方です。02ペルシアンナイトも同様。しかし、ペルシアンナイトのベスト3Fは前走ベスト5に入っておらず、もしもどちらかを△から▲にするなら、01ステルヴィオの方でしょう。
 私がそうしなかったのは、ウラ●にしたい馬(福永14エアスピネルとか8枠の2頭)がいたからです。もしもステルヴィオが7枠か8枠なら▲にしたかもしれません。

 内枠の追い込み馬というのは道中外からかぶせられるし、直線では前が壁になって「脚を余して負ける」ことが多い。内のままでいたくなければ、どこかで大外に出さなければならず、これもまた難しい……というわけで、評価を下げているのです(ただ東京など広いコースや中長距離では内枠の追い込み馬がするする抜け出すことがあって評価は下げません)。

 それにしても、◎アエロリットと○モズアスコットのあまりにも無惨な負け方。一体どうしたことか。走破タイムやラップ、レース映像を見てわかってきたことがあります。

 まず今回2点競馬場と展開予想で誤ったことがあります。
 一つは京都競馬場の外回りは結構広く、また4角で内が大きく空きやすいこと。次にレースがスローになったこと。
 いや、正確に言うとどちらも頭にありました。しかし、スローになったら、単なる逃げ馬ではない、力のある逃Aのアエロリットが有利。そして、後方の上がりトップより中団の上がり優秀な馬――それは08モズアスコット――が先着するはず……と思っての◎○設定でした。

 予想では書かなかったけれど、かすかな不安はアエロリットが外枠の逃げ馬であることと、京都コース[0001]でイマイチなことでした。しかし、牡牝混合GI[2200]なら4着以下はないだろう、と踏みました。
 かたやモズアスコットは京都[1300]。こちらも2着内には入るだろうと思ったのです。

 ところが、レースは生もの。データ通りには参りません(^_^;)。
 京都競馬場外回りのマイルは向こう正面の直線が長く3角まで約700メートル(直線ほぼ400メートル)あります。やはり外枠の逃げ馬は不利でした。

 15アエロリットは文句のない素晴らしいスタート。しかし、内の7番3番10番が先頭を取らんばかりの勢いで飛び出します。するとアエロリットはしばらく外側を走るけれど、20秒ほど経ったところで勢いを付けて先頭に立ったのです。

 これを「全周パトロール映像」で見ると、走り初めて20秒ほどはまっすぐ走っています。そして内の馬が(タテ長になるので)徐々に数を減らすと、内に切れ込んでいって先頭に立ちました(とても紳士的な走りです)。

 どうもムーア騎手・陣営は最初からこの戦法を取って「外枠だし、3角で先頭に立ち、後はスローに落として直線粘り込みをはかろう」と考えたのではないかと思います。
 私は同馬が3角手前でスピードをあげて先頭を奪ったとき「4、5番手のまま行った方がいいんだがな」と思いました。
 なぜなら、どんな馬でもいったん走り始めたら、ペースをあげたり下げたりしない方がいいからです(これ先週ラストに書いたことと矛盾しますが)。道中エネルギーを使うと、直線粘る脚や差したり、追い込む脚を失います。
 しかし、ムーア・アエロリットは3角から4角にかけて絶妙なスローに落としたので(と見たのは馬群が固まったからですが)、「これなら大丈夫」と思いました。ところが、これが大きな勘違いでした。

 今回の勝ちタイムは良[1333]。レースレコード1315までいかなくとも、1320から1秒3も遅いタイムです。私は「やっぱりスローだったんだ。なぜアエロリットは残れなかったのだろう」と思いました。
 さらに、不思議だったのは3着アルアインは2番手。勝ったステルヴィオは4、5番手。2着ペルシアンナイトも7番手。言わば先行馬の前残りです。

 アルアインは展開予想では3番手だからわかるとして、後ろの方にいていいはずのステルヴィオが先行できた――これは意外と言うより、内枠を利して先行したのであろうし、レースがスローだったことを示しています。つまり、普段なら馬なりで後方なのに、楽に先行できたのでしょう。

 今回上がり最速は同値2頭で[33.4]。それが4着に食い込んだ16カツジと5着10ミッキーグローリーです。この2頭は道中ずっと15番手でした。
 これを知ったとき、「レースはスローの前残りとなったのに、なぜアエロリットだけ惨敗したのだろう?」とますます不思議でした。

 しかし、あるタイムを見て謎が解けました(^_^)。
 走破タイム1333なのに、1000メートル通過58.8で59秒を切っていたのです。
 2014年にマイルCSレコードが出たときの1000メートル通過は56.7。3年前モーリスが1328で勝ったときの1000メートル通過は59.0。レコードほどのハイペースではないからスローと言えるし、事実123着馬は番手と先行した2頭。では、なぜアエロリットは残れなかったのか。

 走破タイム1333は秒に直すと93.3。これを前後半800メートルで分けると、2で割るので46.7。つまり、前半800を46.7で走れば平均ペースということになります。800メートル通過時先頭はアエロリット。通過タイムは47.1でした。平均よりコンマ4遅い……だけと私には思えます。
 つまり、アエロリットにとっては決してスローではなく、平均ペースであった。なおかつ、とろとろ走った後はスピードを上げて先頭に立つなど、自ら乱ペースをつくってしまった。結果直線で残す脚がなかったのでしょう。

 このとき平均よりちょっと遅いスローペースと見て、最内を淡々と走っていたのが123着3頭です。直線に入るや、3頭は空いた内側を追い上げます。
 全周ビデオを見直すと、ステルヴィオとペルシアンナイトの前にいたのは、逃げた15アエロリットとその外を(番手の)03アルアイン。一応壁になっています。

 ところが、アエロリットはなぜか一層最内に寄り、アルアインは外に斜行気味になります。すると、2頭の間はちょうど馬2頭分の空間ができて、01ステルヴィオと02ペルシアンナイトが鋭く抜け出してきたのです。テレビのライブを横から見ているときには気付きませんでした。
 ればたらはないけれど、逃げ・番手2頭が併走していれば、ステルヴィオとペルシアンナイトは(数は少ないけれど)前が壁になったはずです。

 ゴール前ムーア・アエロリットに、もはや伸びる脚はなかった。「後ろをじゃましちゃいけない」と思って最内に寄ったのか。まさか後ろの両外国人騎手のためではないでしょう。かたやアルアインは日本人の川田だから、外によれたのは馬のせい。いずれにせよ、2頭の間がすっぽり空いたのを見たときは驚きました。

 教訓をまとめるなら、「外枠の逃げ馬はやはり危険」・「京都マイルの逃げ切りは困難であり、上がりトップクラスは内枠でも直線内から抜け出せる」ってところです。

 最後に、1番人気モズアスコットの敗因。これはさっぱりわかりまっせん(^_^;)。道中12番手で4角も同じ。ただ馬群としてはほぼ中団。そこから追ったけれど、伸びないまま13着。
 うーん。何があったのでしょう。誰か教えてください。

 以上です。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.11.11

エリザベス女王杯、結果とほぞ噛み

 エリザベス女王杯結果は――[●→★→○]の悲しき完全的中(^.^)

 1着―スミヨン 02ラッキーライラック……[●]F 単勝=5.4
 2着―藤岡 佑 06クロコスミア……………[★]QE
 3着―デムーロ 11ラヴズオンリーユー……[○]A
 4着―ルメール 12センテリュオ……………[・]B
 5着―北村 友 08クロノジェネシス………[◎]C(一覧順位)

 前日馬順[D→G→A→E→B] 枠順[C→E→A→A’]

 枠連=1-3=26.0 馬連=02-06=33.8 馬単=54.4
 3連複=02-06-11=40.6 3連単=264.8
 ワイド12=9.7 W13=4.3 W23=9.7
---------------
○ 展開予想結果
※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)逃げA指数=3.9 スローかハイ
 逃げ     先行     差し     追込
 06 14 17 02 -09 10 11 01 -12 05 03 18 -08 16 04 15 13 07
覧 △ 5 6 ◎ ○ ▲
3F E A B C D
本★ ● ○ ・ ◎ △ ・
結2 1 3 4 5
--------------------------------
 本紙予想
 印番馬      名  齢 馬 結果
 ◎08クロノジェネシス  3 B 5
 ○11ラヴズオンリーユー 3 A 3
 △02ラッキーライラック 4 D 
 △16スカーレットカラー 4 C 
 ★06クロコスミア    6 G 2
 ・12センテリュオ    4 E 4
 ・04ウラヌスチャーム  4 F 
 ●02ラッキーライラック 4 D 1

*****************************
 【GIエリザベス女王杯 実近一覧表】京都 芝22 18頭 定量
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬     名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印着
A=11|3|ラヴズオンリ| 3.0{BA}A=[4000]デムロ|▲  ○○3
B=12|4|センテ リュ| 4.0{AE}E=[4403]ルメル| ○  ・4
C=08|3|クロノジェネ| 6.0{CC}B=[4120]北村友|◎   ◎5
D=14|4|ゴージャスラ|12.0{DD}11=[4344]幸 英| ▲

E=17|4|サ ラ キア|12.9{EF}09=[2316]川 田|  ○
F=02|4|ラッキーライ|13.3{FB}D=[4223]スミヨ|○ ◎ ●1
G=04|4|ウラヌスチャ|17.3{G11}F=[4407]マフィ| ▲ ◎
H=16|4|スカーレット|19.6{1009}C=[3417]岩田康|△ ▲▲・

QA=05|4|ボンデザール|19.7{11H}H=[4001]藤岡康|
QB=13|4|サトノガーネ|25.3{0915} =[4217]坂 井|
QC=18|4|レッドランデ|26.3{H16} =[3237]池 添|
QD=10|5|フロンテアク|28.2{1313}10=[3.10]津 村|  △

QE=06|6|クロコスミア|31.9{1410}G=[534-]藤岡佑|△△◎ ★2
QF=15|4|ミスマンマミ|32.9{1512} =[2125]浜 中| ◎ △
QG=03|3|シャドウディ|33.3{1217}12=[1314]松山弘|
QH=01|5|ブライトムー|35.2{16G} =[432-]福 永|
QI=09|5|アルメリアブ|40.5{1714} =[543-]武 豊|   △
QJ=07|6|レイホーロマ|58.8{1818} =[331-]岩崎翼| △
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
---------------------------
 成績補足
QD=10|5|フロンテアクイー|28.2{1313}10=[3.10.3.12]津村|
QE=06|6|クロ コス ミア|31.9{1410}G=[534.18] 藤岡佑| 2
QH=01|5|ブライト ムーン|35.2{16G} =[432.10] 福 永|
QI=09|5|アルメリアブルー|40.5{1714} =[543.14] 武 豊|
QJ=07|6|レイホーロマンス|58.8{1818} =[331.19] 岩崎翼|
--------------------------
※年齢 3歳=3 4歳=10 5歳=2 6歳=3 頭
※全牝=18頭 
※格
G1V=3頭
 A08クロノジェネシス [1120]前走秋華賞V
 B02ラッキーライラック[1112]2歳阪神JFV 1
                前走G2府中牝馬S3着
 C11ラヴズオンリーユー[1000]前走オークスV 3

G2V=2頭(GIV除く)
 A06クロコスミア   [1勝]2017年府中牝馬SV 2
                前走G2府中牝馬S5着
 B16スカーレットカラー[1勝]前 走府中牝馬SV

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=6枠12番  2着=5枠09番
 3着=4枠07番  4着=3枠05番
 本年06クロコスミアは昨年2着馬    2
   10フロンテアクイーンは昨年7着馬
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD [4巴系] 枠順AB=5.8
 馬連型=3巴4巴 [AB型] 馬連AB=6.0

 枠連=AB/CD/EF//GH/ 
 枠順=64/18/32//57/
 馬順=AB DC GF 1011 [D→G→A→E→B]
 代行=E18 1409 H12 1513
 代2= 17 16
 ―――――――――――――
 結果=345 1 2 [C→E→A→A’]

******************************

 ※ 回  顧

 エリザベス女王杯――「よおおっしゃあ――!」の雄叫びは我が部屋にさみしくとどろき渡るのでした。
 完全的中なのに、なぜ「悲しき」なのか。理由は久し振りの歓喜をリアルタイムで味わえなかったからです。

 エリザベス女王杯、昨年[◎→●→△]の完全的中に続き、今年も[●→★→○]の単勝・馬連・馬単・3複・3単の完全的中(^o^)。
 3歳2強を◎○とした表馬券は3複と少々の3単しか勝っていませんでした。 ウラ●02ラッキーライラックから馬連・馬単系馬券を買ったので、こちらが実質◎であり、06クロコスミアの★が実質ウラ●というか○みたいなもんでした。

 よって、今回馬券購入に関して全くほぞはなし。しっかり購入できました。
 敢えて言うなら、ほぼ1枚だったので「くあーっ、もっと買やあ良かった」のほぞ噛みが出たくらい(^_^;)。
 もっとも、9月以降連戦連敗で今回も自信はなかったし、乏しい年金生活ではそこらが精一杯です。

 がしかし、久々の歓喜をもたらしてくれた画像は中央競馬会のビデオ映像……つまり、私はリアルタイムでこの歓喜を味わっていないのであります(-.-)。
 見たのはレース終了後の4時半頃でした。もちろん数字的結果は知ることなく、リアルタイムのつもりで画像を見ました。その観戦記を書くと、

 予想どおり06クロコスミアが逃げ、1000メートル通過62.8と聞いて「こりゃあ残るぞ」とつぶやき、直線クロコスミアが逃げ粘ったときには「残れ! 残れっ!」と叫び、最内を02ラッキーライラックがするする抜け出したときは「そのまま、そのまま」と叫び、123着が決したときには「よっしゃあ!」と叫びました……が、レースはすでに終わっております(^_^;)。

 たとえて言うなら、野球場に生観戦に行ったのに、ホームランを見損ねてオーロラヴィジョンを見るかのような。あるいは、「相棒」右京の謎解きの真っ最中に電話がかかって見損ねたかのような……(^_^;)。とにかく、感激イマイチで、「よおおっしゃあ――!」の雄叫びはその後ネット投票を確認して大幅プラスだったときの声なのであります(^_^;)。

 この日私はいつものように昼過ぎいとこの家に行って温泉・競馬観戦のつもりでした。ところが、いとこは「今日は全局パレードだぞ」と。しかもパレードの出発は午後3時であると。
 いくら世の中の動きにうといとは言え、パレードが日曜になったことは知っていました。ただ、昼過ぎスタートだろうと思っていました。

 いとこは「途中で競馬をはさむかもしれない」と言います。競馬中継の局は先週も27時間テレビでしたが、競馬はメインレースのみながら中断して放映されたからです。この日もそれを期待しました(^_^;)。

 午後3時にパレードがスタートして30分ほど経ったとき、私は「この厳粛なパレードの途中に、ではこれからエリザベス女王杯の競馬中継を入れます、とはならないでしょう。非難ごうごうだよ」と言えば、いとこも「そうだなあ」とつぶやきました。
 結果3時45分になってもエリザベス女王杯の中継はなく……私はとぼとぼと帰路に就いたのであります。

 そして、冒頭「よおおっしゃあ――!」につながります(^_^)。

 そんなわけでレース回顧も以上で終わりですが、来年のために直前予想で書いたことを再掲しつつ、その時点ではわからなかったこと、今回のレースで騎手の重要性を改めて認識したことなど、あれこれ書き残しておきたいと思います。
 また、長くなってしまったので、おひまなときにご覧下さい。

 まず、3歳2強凡走の可能性。これは以下のように予想してずばりでした。
---------------------------------
 さてその一方、競馬に絶対はないので、3歳2強がまさかの凡走――だって考えておきたい。凡走の可能性なきにしあらず、と思います。
 そこで3歳GI馬2頭へのいちゃもん(^.^)。

 まず秋華賞馬の北村友08クロノジェネシス。[4120]と着外なし。新馬→OP連勝後の重賞5戦を[2120]、GI[1120]と御立派ながら、2、3着の多さが気になります。
 最も引っかかるのは父馬のバゴです。父は凱旋門賞を勝ったこともあるGI5勝の名馬ですが、2009年供用開始から11年で産駒の重賞Vはわずかに6頭の7勝(/107)。GIは2010年の菊花賞馬ビッグウィークとこのクロノジェネシスの2頭のみ。
 うーん、3複軸ならこの馬◎でいいけれど、2、3着、まさかの初着外だってあり得るのではないでしょうか。

 そして、オークス以来の4戦4勝馬デムーロ11ラヴズオンリーユー。
 こちらの父はディープインパクトで文句なし。4戦上がり全てベスト1。中団からディープ産駒らしい鋭脚で差してきます。ただ今回約半年ぶりの実戦。これが最大の問題。

 同馬は昨年11月3日新馬V→11月25日1WV→4ヶ月休んで、今年4月7日OP忘れな草賞V。そして5月19日オークスV(1番人気)です。
 4ヶ月ぶりなら大丈夫そう。しかし、今回は6ヶ月ぶり。カンケーないのでしょうか。

 なぜ2冠目指して秋華賞に出なかったのか。間に合わなかったのか。あるいは、そんなの目じゃねえ。私ゃもっと上を目指すわと[エリザベス女王杯→JC]路線なのか。しかし、ここからJCは2週間しか空きません。

 同馬の厩舎は栗東矢作芳人師。リスグラシューの調教師です。数ヶ月ぶりのGIでもなんのそののアーモンドアイは美浦国枝栄師です。「彼にできるならオレだって」と思ったか。

 また、馬主は「DMMドリームクラブ」――って聞いたことないなあと思ったら、2017年開業でした。重賞Vはこの馬1頭のみ(/3)。
 ウイキで調べてみたら「DMMドリームクラブは、株式会社DMM.com証券が2017年8月より運営を開始したDMMバヌーシーのクラブ法人」とありました。あのCMで有名な「DMM、ドット、コム」ってやつでした。

 うーん。そんな新参馬主に早くもGI2勝目を与えていいのでしょうか(^.^)。ちなみに、この馬のセリ価格は1億7280万円で、目下の獲得賞金1億7294万円。つまり14万円のプラス(^.^)。一口3.2万円のようですがなかなか……。

 とにかく4連勝無敗で底を見せていないので、あっさり勝って不思議ないけれど、負けたときは「やっぱり半年ぶりが……」と言い訳を用意してあるのが気に入りません。
---------------------------------

 結局、北村友・クロノジェネシスは初着外の5着に終わりました。
 先行していたし同タイム2・3着との着差はコンマ1なので、しっかり走ったことは間違いありません。2、3着が多い馬の宿命のようにも感じます。

 次に3着ラヴズオンリーユーはレース後デムーロ騎手が「やっぱり半年の休み明けが」と語っていたように、敗因はそこでしょうか。
 ただ、こちらも1着とはコンマ2差、2着とは同タイムのクビ差。半年の休み明けでも「4連勝のGI馬」をバカにしてはいけないってところを見せつけました。

 ちなみに、秋華賞に出走しなかったのは「爪の不安」だったそうです。また、ジャパンカップに登録してきたので(アーモンドアイ、リスグラシューは香港に行くようでJC未登録)、3歳牝馬は古馬の牡馬より4キロ減ですから、穴馬として面白いと思います。

 話を元に戻して今回も騎手――特に外国人騎手の力をつくづく感じさせられました。
 今も書いたラヴズオンリーユー・デムーロ騎手。同馬のオークスVは4角10番手から上がり最速34.5で突き抜けています。勝ちタイムはオークスレコードの2228。
 私は今回も「良くて中団」と思っていました。ところが、デムーロはスタート後すぐ2番手につけ、以後一貫して2番手のまま。スローペースを見越しての戦術でしょう。結果、負けたとは言え同タイムの3着。

 これは4着センテリュオのルメールも同様で、[4403]の馬だけれど、重賞はG3のみ、3戦全て着外で「さすがにここはお呼びでないだろう」と思って軽視しました。
 この馬も基本走りは中団待機です。ところが、ルメールは当初中団だったのに、向こう正面でどんどんまくり、3角では3番手まで進出していました。結果、4着に粘らせるのだから驚きです。

 デムーロ・ラヴズオンリーユーの誤算は直線の位置取りにあったようです。周回パトロールを見ると、直線残り200くらいのところで、同馬は先頭から数馬身離れた2番手。前は逃げ残りをはかるクロコスミアただ1頭。
 ここでデムーロは「その内を抜くか外を抜くか」の選択を迫られます。そのときデムーロは右ムチ一閃、外を抜かせようとしたことがわかります。

 ところが、そのとき同馬はよれると言うか、外斜行気味に外に出ます。背後は離れていたので、他馬を妨害することはなかったけれど、危ないよれ方でした。
 結果数メートル外に出てそこから体勢を立て直し、追って追って……クロコスミアに迫ったけれど、クビ差の3着。
 ればたらはないけれど、もしも内を抜いてスピードを上げていたら、背後から最内を迫る1着ラッキーライラックの前をふさぐことになるし、勝ったのはラヴズオンリーユーだったかもしれません。
 思うにデムーロの右ムチ一閃は強すぎたのではないか。で、馬は「痛えよ」とばかりに大きく外によれたのではないかと思います。

 そうなると、1着ラッキーライラックのスミヨン騎手もさすがの騎乗ぶりです。私が実質◎のつもりでウラ●としたのは以下の理由でした。

 ここでウラ●にと考えたクロコスミアが「3年連続2着」とはまさかの予想外でした。クロコスミアは昨年のエリザベス女王杯2着後「6戦[10→6→5→3→7→5]着と順調に期待を裏切って」いたし、最近は逃げることもできずに展開指標3.9。辛うじて逃げAでした。
 ただ、内枠にも入ったし、何より斤量56キロだとなぜか4戦[2200]。そのとおりの走りを見せて高配当を演出してくれました。ほんとに不思議な馬です(^.^)。
---------------------------------
 ここは3歳2強が良くて3着としてウラ●は4歳以上から選抜したいと思います。
 内心6歳の06クロコスミアをウラ●にしたいのですが、さすがに6歳になったし、3年連続の2着は厳しい気がします。やはり狙いは4歳馬。そこでウラ●として抜擢したいのはスミヨン02ラッキーライラック。

 成績[4223]ですが、4勝は[新馬→G3→GI阪神JF→G2]の4連勝。全てマイル。その後は桜花賞1番人気2着がけちのつき始めで、全て重賞ながら1着なしの[0223]。芝20以上は2戦、オークス3着(2人)、昨年の秋華賞9着(2人)。どうも芝22のエリザベス女王杯で消したい人気馬です(^_^;)。

 ただ、今回展開図で大きな特徴があります。それは逃げAクロコスミアの指標3.9で、すなわちぎんきんの逃げ馬不在ということです。誰でもスローになると予想しますが、ときにどどっと逃げ出す馬(騎手)が登場してハイペースになることもあります。そんなとき芝20前後の馬よりマイル強者(馬)が激走することがあるのです。

 また、過去2走もヴィクマイル1番人気4着→府中牝馬S2番人気3着とイマイチですが、そのタイムはヴィクマイルがコンマ1差の1306、府中牝馬S芝18は1448。ヴィクマイルの勝ちタイム1305はレコードであり、府中牝馬Sの1448は東京芝18のレコード1445よりコンマ3遅いだけ。

 さらに、牡馬と闘った今年2月のG2中山記念2着のタイム1455はレコードよりコンマ6。内枠に入ったことだし、楽に先行して直線早めに抜け出して粘りきる。そのようなレースを期待したいと思います。56キロ初はマイナスですが、父はオルフェーヴル。芝22も走れるのではと感じます。
---------------------------------

 ここではマイル強者とタイムの優秀さをあげました。ラッキーライラックのマイルは[4101]で他馬より3勝多い。しかし、芝20・22の出走はなく、芝18は[0110]。どう見てもマイル馬です。

 ここでほんとは「上がり3Fが優秀」と書きたかったところです。ところが、同馬の上がり最速は今年4月の阪神G2(マイル)8着時の33.2(3位)。昨年3月4連勝目の阪神チューリップ賞でも33.3。この程度の上がりなら、ごろごろ出ています。

 ラッキーライラックの上がりがイマイチなのは不思議ではなく、展開図で同馬は4番手。つまり、先行タイプだから「切れる脚がない」となります。
 このレースがマイルなら◎も打てましょうが、「京都1戦着外、56キロ初、いくらオルフェーヴル産駒とは言え、芝22のここではねえ」と思うところです。

 ここで私の推理ミスを打ち明けると、クロコスミアの逃げは予想できたし、粘ることを願ったけれど、1000メートル通過62.8まで落としたとは思いもしませんでした。
 これは初乗り藤岡佑の好騎乗だと思います。特に良かったのは3角から4角にかけてスピードアップして番手以降をさらに離したことです。あそこで貯金をつくったから、最後クビ差2着に粘れたのだと思います。

 ちなみに、エリザベス女王杯3年連続2着の鞍上は一昨年和田竜二、昨年岩田康誠、そして今年藤岡佑介と全て変わっていました。藤岡佑騎手は今年33歳、GIVは今年NHKマイルのケイアイノーテックの1勝のみ。もっとがんばってほしいところです。

 閑話休題。さすがの騎乗を見せたのが1着ラッキーライラックのスミヨン騎手です。これまで鞍上は11戦中10戦で石橋脩騎手。最初の4連勝も同騎手ながら、その後は先行して2、3着と善戦ウーマン(馬)で終わっていました。

 石橋脩騎手も35歳の中堅ながらGIVはまだ2勝。今回乗り替わりの理由はわかりませんが、結果は成功だっと言わざるを得ません。果たして石橋脩騎手にスミヨンの「芸当」ができたかどうか。

 まず驚くべきは同馬の向こう正面の位置取りです。スローペースを見越したのでしょう、ルメール・センテリュオがまくるところ、ラッキーライラックはじっと最内7、8番手を我慢の定速走行。また、3角から4角にかけて番手以降の馬たちが追い上げるときもまだその位置。

 ところが、外回りだから4角で内が空く。そこへ進路を取ると、後は最内を一直線。デムーロ・ラヴズオンリーユーが前を空けてくれる幸運も重なってぐいぐい延びると、コンマ2差の快勝となりました。なんと上がりは最速の32.8。これまでマイルでも出したことのない最速上がりで勝ったのです。
 調べてみると、2000年以降のエリザベス女王杯で上がり1位は良くて33秒台前半、33秒を切る上がりは2009年3着だったブエナビスタの32.9のみ。それ以来の上がりレコード(?)32.8です。

 この上がりでちょっと面白いのは2着クロコスミアの上がりは34.8、3着ラヴズオンリーユーは33.8。1着ラッキーライラック32.8。勝ちタイム良2141です。123着ちょうど1秒差で残り3F地点を通過しているのです。

 これを残り600メートル地点で言うと、先頭クロコスミアが過ぎて1秒後に番手ラヴズオンリーユーが通過し、さらに1秒後にラッキーライラックが通過したことになります。
 1秒差はほぼ7、8馬身。つまり、ラッキーライラックは逃げ馬から15、6馬身の差を付けられていたわけです。直線の長い東京競馬場なら、普通最後方の位置であり、直線の短い京都競馬場ではほぼ絶望的な位置取りでしょう。

 逃げたクロコスミアはいくらスローとは言え、そこから34.8秒かかった。番手ラヴズオンリーユーは1秒つめたけれど、同タイムクビ差。そして、勝ったラッキーライラックは2秒縮めてコンマ2差の1着。
 ということはラッキーライラックの上がりが33秒を切らなかったら、同タイムハナ差くらいでクロコスミアが勝っていたかもしれません。
 よって、決して2着クロコスミアの力負けではない。1頭化けもんがいたと言うべきです(^.^)。

 2009年桜花・オークスをほぼ最後方から上がり1位で連勝した3歳ブエナビスタは秋華賞を降着の3位。次戦エリザベス女王杯は単勝160円のぐりぐり◎でした。
 ところが、[15-15-9-3]と進めた上がり32.9でもクビ差の3着。勝ったのは大逃げ打った5歳クィーンスプマンテ(11人)であり、2着も番手テイエムプリキュア(12人)。3単150万馬券の大荒れでした。

 このように普通、逃げた方が残って上がりベスト1でも届かないのが京都芝22の常識。ところが、ラッキーライラックは上がり32.8を出して勝ちきりました。

 では、なぜ同馬は上がり32.8を出せたのか。これを引き出したのは鞍上スミヨンと言うしかありません。向こう正面でじっと7、8番手を我慢したこと、3~4角で他馬がスピードアップするときでさえ、その位置を保ったこと。だからこそ上がり33秒を切る末脚が残っていたのでしょう。

 スミヨン騎手はレース後のインタビューで「いい馬に乗せてもらいました。調教にも乗って状態も良かったし、自信をもって乗りました。思っていたより(位置取りが)後ろになりましたが、前走より距離が長くなりましたし、内めの枠なのでためて行こうと。4コーナーから加速がついたので外へとも思ったけど、右を見たらインがあいていたのでラッキーでした。とても切れる脚がありました」と語っています。
 後半のたまたま内があいていた、との言葉は方便でしょう。内枠だし、最初から狙っていたような気がします。

 思うに、日本人騎手だったら、向こう正面でじっと我慢できたか。残り600で2秒差となる前に、1.5秒差くらいまで詰めていたのではないか。
 これが東京なら、残り600地点で最後方2秒差もわからなくはありません。しかし、直線の短い京都。馬は先行タイプでこれまでの上がりは最速33.2まで。あの芸当はとてもできないと思います。

 ちなみに、ラッキーライラックの父馬は2011年の3冠馬(+同年有馬Vの)オルフェーヴル。父は翌年から凱旋門賞を2年連続2着。鞍上はスミヨン騎手でした。
 当時のオルフェーヴルは中団や後方から上がりベスト3内で差したり、追い込んで勝つ馬でした。日本の17戦中16回上がりベスト3内(1位10回)。
 スミヨン騎手はフランスで4回オルフェーヴルに乗って[2200]の成績です。「あの馬の子なら中団待機しても末脚を発揮できるのではないか」と考えたのかもしれません。先行善戦ウーマンで終わりそうになっていたラッキーライラックに、新たな一面を開花させたと言えます。スミヨン騎手に脱帽です。
 そして、このようなレースを石橋脩騎手、日本人騎手にもやってほしいと願わずにいられません。

 最後に実近一覧3年データの結果。「9番手QA以降の馬。大概人気薄になりますが、2着馬は3年連続ここから激走しています……いつもと同じ傾向として実近A~Dから1頭、E~Hから1頭。特にE~Hの馬順上位人気2頭は消せない感じです」と予想した通りの結果となりました。さて、来年はどうか。

【エリザベス女王杯、過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭と12番人気まで)
A=A|3|G|8|D|3|B|3|11ラヴズオンリーユー
B=E|4|E|6|B|12|H|9|12センテリュオ
C=B|5|B|1|A|5|A|6|08クロノジェネシス
D=11| |C|5|F| | | |14ゴージャスランチ

E=09| |10| |E|1|C|1|17サ ラ キ ア
F=D|1| | | | |F| |02ラッキーライラック
G=F| |A|3|G| |D|4|04ウラヌスチャーム
H=C| | | |10| |09| |16スカーレットカラー

QA=H| |D|4|H| |G| |05ボンデザール
QB= | |F| | | | | |13
QC= | | | | |4|12|2|18
QD=10| |09| |C| | | |10フロンテアクイーン

QE=G|2| | | | | | |06クロコスミア
QF= | | | |09|2| | |15
QG=12| |H|2| | |14|5|03シャドウディーヴァ
QH= | | | | | |×| |01
QI= | | | | | |×| |09
QJ= | |×| | | |×| |07
18 17 18 15
    ※注「人気」は前日馬連順位

 以上です。

===============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.11.09

エリザベス女王杯、直前予想

 深まりゆく秋とともに今年も残り2ヶ月。これから7週連続GIです。
 途中どこかで息抜きしたいと思いますので、ご了承下さい。
 もっとも、長文予想と回顧ですから保証の限りではございません(^_^;)。

 さて、3歳・古馬牝馬の最強決定戦――エリザベス女王杯。
 とは言え、4歳最強牝馬(牡牝含め?)アーモンドアイと5歳最強牝馬(?)リスグラシュー不在ですから、ナンバー3決定戦と言うべきでしょうか(^.^)。

 もっとも、3歳牝馬はオークス・秋華賞馬の出走によって形は整ったようです。 ただ、馬順ABC決着とはならない気がするので、油断なく検討したいと思います。

 まずは過去3年の実近一覧の結果。とても面白い傾向が出ています。

【エリザベス女王杯、過去3年の実近一覧結果】

  2019 |2018 2017 2016 |2019年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(トップ4頭と12番人気まで)
A=A| |G|8|D|3|B|3|11ラヴズオンリーユー
B=E| |E|6|B|12|H|9|12センテリュオ
C=B| |B|1|A|5|A|6|08クロノジェネシス
D=11| |C|5|F| | | |14ゴージャスランチ

E=09| |10| |E|1|C|1|17サ ラ キ ア
F=D| | | | | |F| |02ラッキーライラック
G=F| |A|3|G| |D|4|04ウラヌスチャーム
H=C| | | |10| |09| |16スカーレットカラー

QA=H| |D|4|H| |G| |05ボンデザール
QB= | |F| | | | | |13
QC= | | | | |4|12|2|18
QD=10| |09| |C| | | |10フロンテアクイーン

QE=G| | | | | | | |06クロコスミア
QF= | | | |09|2| | |15
QG=12| |H|2| | |14|5|03シャドウディーヴァ
QH= | | | | | |×| |01
QI= | | | | | |×| |09
QJ= | |×| | | |×| |07
18 17 18 15
    ※注「人気」は前日馬連順位

 まず、9番手QA以降の馬。大概人気薄になりますが、2着馬は3年連続ここから激走しています。それも馬順[12→09→H]と人気薄ばかり。
 ちなみに、2016年2着馬4歳シングウィズジョイはG2V馬(3頭中)であり、その距離は芝20でした。1着もG2V馬でした。
 2017年1着モズカッチャン、2着クロコスミアの両馬もG2V馬(7頭中)。クロコスミアは逃げA馬でした。
 そして、昨年ウラ●とした2着クロコスミアも前年同様G2V馬であり、逃げA馬です。

 実はこの3年間GIV馬は毎年2頭から4頭出走していますが、良くて3着に終わっています。
 また、いつもと同じ傾向として実近A~Dから1頭、E~Hから1頭。特にE~Hの馬順上位人気2頭は「消せない」感じです。

 ということで思い切った本年予想(^.^)。
 まず逃げA馬を外せない。そして、GIV馬は3着候補。G2V馬から1、2着候補を選定する――といったところでどうでしょうか。

**************************
 【GIエリザベス女王杯 実近一覧表】京都 芝22 18頭 定量
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F
A=11|3|ラヴズオンリーユ| 3.0{BA}A=[4000]デムロ|▲  ○
B=12|4|センテ リュオ | 4.0{AE}E=[4403]ルメル| ○
C=08|3|クロノジェネシス| 6.0{CC}B=[4120]北村友|◎
D=14|4|ゴージャスランチ|12.0{DD}11=[4344]幸 英| ▲

E=17|4|サ ラ キ ア |12.9{EF}09=[2316]川 田|  ○
F=02|4|ラッキーライラッ|13.3{FB}D=[4223]スミヨ|○ ◎
G=04|4|ウラヌスチャーム|17.3{G11}F=[4407]マフィ| ▲ ◎
H=16|4|スカーレットカラ|19.6{1009}C=[3417]岩田康|△ ▲▲

QA=05|4|ボンデ ザール |19.7{11H}H=[4001]藤岡康|
QB=13|4|サトノガーネット|25.3{0915} =[4217]坂 井|
QC=18|4|レッドランディー|26.3{H16} =[3237]池 添|
QD=10|5|フロンテアクイー|28.2{1313}10=[3.10]津 村|  △

QE=06|6|クロ コス ミア|31.9{1410}G=[534-]藤岡佑|△△◎
QF=15|4|ミスマンマミーア|32.9{1512} =[2125]浜 中| ◎ △
QG=03|3|シャドウディーヴ|33.3{1217}12=[1314]松山弘|
QH=01|5|ブライト ムーン|35.2{16G} =[432-]福 永|
QI=09|5|アルメリアブルー|40.5{1714} =[543-]武 豊|   △
QJ=07|6|レイホーロマンス|58.8{1818} =[331-]岩崎翼| △
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
-----------------------------
 成績補足
QD=10|5|フロンテアクイー|28.2{1313}10=[3.10.3.12]津村|
QE=06|6|クロ コス ミア|31.9{1410}G=[534.18]藤岡佑|
QH=01|5|ブライト ムーン|35.2{16G} =[432.10]福 永|
QI=09|5|アルメリアブルー|40.5{1714} =[543.14]武 豊|
QJ=07|6|レイホーロマンス|58.8{1818} =[331.19]岩崎翼|
----------------------------
※年齢 3歳=3 4歳=10 5歳=2 6歳=3 頭
※全牝=18頭 
※格
G1V=3頭
 A08クロノジェネシス [1120]前走秋華賞V
 B02ラッキーライラック[1112]2歳阪神JFV
                前走G2府中牝馬S3着
 C11ラヴズオンリーユー[1000]前走オークスV

G2V=2頭(GIV除く)
 A06クロコスミア   [1勝]2017年府中牝馬SV
                前走G2府中牝馬S5着
 B16スカーレットカラー[1勝]前 走府中牝馬SV

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=6枠12番  2着=5枠09番
 3着=4枠07番  4着=3枠05番
 本年06クロコスミアは昨年2着馬、10フロンテアクイーンは昨年7着馬
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD [4巴系] 枠順AB=5.8
 馬連型=3巴4巴 [AB型] 馬連AB=6.0

 枠連=AB/CD/EF//GH/ 
 枠順=64/18/32//57/
 馬順=AB DC GF 1011
 代行=E18 1409 H12 1513
 代2= 17 16
 ―――――――――――――
 結果=
----------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)逃げA指数=3.9 スローかハイ
 逃げ     先行     差し     追込
 06 14 17 02 -09 10 11 01 -12 05 03 18 -08 16 04 15 13 07
覧 △ 5 6 ◎ ○ ▲
3F E A B C D
本★ ● ○ ・ ◎ △ ・

*************************
 ※ 直前予想

 まずはいつもの4頭3複ボックス馬券。
 過去3年データを眺めると、GIV馬よりG2V馬の方がいいという傾向が出ています。しかし、同じ事が10年続かないのが競馬です。この傾向もそろそろ終わり頃と思って今回GIV馬が絡むと予想を立てれば、GIV馬は3歳2強と4歳ラッキーライラックの3頭のみ。
 かくして[08→02→11]の3複3単1枚ずつ(^_^)。

 そしてG2V馬は2頭。06クロコスミアと16スカーレットカラー。
 スカーレットカラーは前走G2V馬だし、ここ3戦G3→G3→G2を[3→2→1]着と好成績。しかし、その人気は[5→5→4]。つまり、人気薄ならありがたい裏切り馬。逆に今回2、3番人気でどうも裏切られそうな気配があります。 また、同馬の最長距離は芝20までの2回(取消と10着)だし、56キロを背負ったことなし。よって軽視。

 そこいくと昨年ウラ●として2着激走した06クロコスミアがまた出走しています。今回またも逃げA馬。
 その後6戦[10→6→5→3→7→5]着と順調に期待を裏切って3度目のエリザベス女王杯(^_^;)。
 3度目の2着なる……とはとても思えないけれど、展開図では指標3.9ながら一応逃げA馬。内枠にも入ったし、何より斤量56キロだとなぜか4戦[2200]。
 そこでG2Vからは06クロコスミアを選定。上記GIV3頭と絡めて[06 08 02 11]の3複ボックス4枚。

 ちなみに、今回古馬15頭の中で、斤量56キロで3着以内があるのはクロコスミアただ1頭です。3歳3頭は2キロ減の54キロ。この3頭54キロ以上の成績は以下の通り。
 A11ラヴズオンリーユー[4000]
 B08クロノジェネシス [4120]
 C03シャドウディーヴァ[1314]

 これはもうGIVもあるABの2強を外すわけにはいきません。そこで、06クロコスミアと11・08の3複。3単はまさかの逃げ残り。06クロコスミア頭と見て[06→11=08]の2枚も。

 最後に最近ルメール以外の外国人騎手が低調です。今回4人が出走しています。
 デムーロ11ラヴズオンリーユー、スミヨン02ラッキーライラック、ルメール12センテリュオ、マーフィー04ウラヌスチャーム。たぶんそんなことはないだろうと思いつつ、[11 02 12 04]の3複4枚(^.^)。

 もしもこの4頭総崩れなら、日本人騎手トップ3川田・武豊・福永――はさすがにないと思われるので、上位人気から3人抜き出してみると、岩田康16スカーレットカラー、北村友08クロノジェネシス、藤岡佑06クロコスミア。この3頭[16 08 06]の3複1枚。

 さて、改めて本紙予想。
 今回の理屈はとても単純です。年齢別構成を見ると以下の通り。
 ※年齢
  3歳=3 4歳=10 5歳=2 6歳=3 頭

 3歳GI馬2頭11・08が2強の1、2番人気。そして、4歳トップ2頭の16・02が次位の3、4番人気。馬連オッズはこの4頭の4つ巴です。
 つまり、最も簡単な答えはこの4頭内から123着が出る(^_^)――と思って3複4枚。連単馬券は本命サイドだから、たくさん買うとトリガミになるので、何か1頭◎を決めて他3頭に流すか、◎○を決めて他の2頭に流す馬券の購入……でしょうか。

 ただ、果たして4歳2強(?)が来るか。もしもここに、4歳アーモンドアイ、5歳リスグラシューがいたらと考えれば、16、02に印は付かないでしょう。
 よって3歳2強が残った場合、もう1頭の激走馬は4、5歳馬ではなく6歳馬ではないか。であれば、6歳3頭の中では芝22のGIを2着2回=斤量56キロ[0210]の06クロコスミアしかいいない。

 というわけで表馬券は◎08クロノジェネシス、○11ラヴズオンリーユー、▲06クロコスミアの3頭に絞ります。◎がなぜラヴズオンリーユーでないかと言うと、騎手を見ているからです(^_^;)。

 さてその一方、競馬に絶対はないので、3歳2強がまさかの凡走――だって考えておきたい。凡走の可能性なきにしあらず、と思います。
 そこで3歳GI馬2頭へのいちゃもん(^.^)。

 まず秋華賞馬の北村友08クロノジェネシス。[4120]と着外なし。新馬→OP連勝後の重賞5戦を[2120]、GI[1120]と御立派ながら、2、3着の多さが気になります。
 最も引っかかるのは父馬のバゴです。父は凱旋門賞を勝ったこともあるGI5勝の名馬ですが、2009年供用開始から11年で産駒の重賞Vはわずかに6頭の7勝(/107)。GIは2010年の菊花賞馬ビッグウィークとこのクロノジェネシスの2頭のみ。
 うーん、3複軸ならこの馬◎でいいけれど、2、3着、まさかの初着外だってあり得るのではないでしょうか。

 そして、オークス以来の4戦4勝馬デムーロ11ラヴズオンリーユー。
 こちらの父はディープインパクトで文句なし。4戦上がり全てベスト1。中団からディープ産駒らしい鋭脚で差してきます。ただ今回約半年ぶりの実戦。これが最大の問題。

 同馬は昨年11月3日新馬V→11月25日1WV→4ヶ月休んで、今年4月7日OP忘れな草賞V。そして5月19日オークスV(1番人気)です。
 4ヶ月ぶりなら大丈夫そう。しかし、今回は6ヶ月ぶり。カンケーないのでしょうか。
 なぜ2冠目指して秋華賞に出なかったのか。間に合わなかったのか。あるいは、そんなの目じゃねえ。私ゃもっと上を目指すわと[エリザベス女王杯→JC]路線なのか。しかし、ここからJCは2週間しか空きません。

 同馬の厩舎は栗東矢作芳人師。リスグラシューの調教師です。数ヶ月ぶりのGIでもなんのそののアーモンドアイは美浦国枝栄師です。「彼にできるならオレだって」と思ったか。

 また、馬主は「DMMドリームクラブ」――って聞いたことないなあと思ったら、2017年開業でした。重賞Vはこの馬1頭のみ(/3)。
 ウイキで調べてみたら「DMMドリームクラブは、株式会社DMM.com証券が2017年8月より運営を開始したDMMバヌーシーのクラブ法人」とありました。あのCMで有名な「DMM、ドット、コム」ってやつでした。
 うーん。そんな新参馬主に早くもGI2勝目を与えていいのでしょうか(^.^)。
 ちなみに、この馬のセリ価格は1億7280万円で、目下の獲得賞金1億7294万円。つまり14万円のプラス(^.^)。一口3.2万円のようですがなかなか……。

 とにかく4連勝無敗で底を見せていないので、あっさり勝って不思議ないけれど、負けたときは「やっぱり半年ぶりが……」と言い訳を用意してあるのが気に入りません。
 ここは3歳2強が良くて3着としてウラ●は4歳以上から選抜したいと思います。
 内心6歳の06クロコスミアをウラ●にしたいのですが、さすがに6歳になったし、3年連続の2着は厳しい気がします。やはり狙いは4歳馬。そこでウラ●として抜擢したいのはスミヨン02ラッキーライラック。
 成績[4223]ですが、4勝は[新馬→G3→GI阪神JF→G2]の4連勝。全てマイル。その後は桜花賞1番人気2着がけちのつき始めで、全て重賞ながら1着なしの[0223]。芝20以上は2戦、オークス3着(2人)、昨年の秋華賞9着(2人)。どうも芝22のエリザベス女王杯で消したい人気馬です(^_^;)。

 ただ、今回展開図で大きな特徴があります。それは逃げAクロコスミアの指標3.9で、すなわちぎんきげんの逃げ馬不在ということです。誰でもスローになると予想しますが、ときにどどっと逃げ出す馬(騎手)が登場してハイペースになることもあります。そんなとき芝20前後の馬よりマイル強者(馬)が激走することがあるのです。
 また、過去2走もヴィクマイル1番人気4着→府中牝馬S2番人気3着とイマイチですが、そのタイムはヴィクマイルがコンマ1差の1306、府中牝馬S芝18は1448。ヴィクマイルの勝ちタイム1305はレコードであり、府中牝馬Sの1448は東京芝18のレコード1445よりコンマ3遅いだけ。さらに、牡馬と闘った今年2月のG2中山記念2着のタイム1455はレコードよりコンマ6。内枠に入ったことだし、楽に先行して直線早めに抜け出して粘りきる。そのようなレースを期待したいと思います。56キロ初はマイナスですが、父はオルフェーヴル。芝22も走れるのではと感じます。
 そこで、3歳2強+4歳2強の◎として他の3頭に馬連・馬単・3単を。
 あと06クロコスミアにも流します。その他が来たらあきらめるということで(^_^)。
 以上です。
---------------------------------
 本紙予想
 印番馬      名  齢 馬順
 ◎08クロノジェネシス  3 B
 ○11ラヴズオンリーユー 3 A
 △02ラッキーライラック 4 D
 △16スカーレットカラー 4 C
 ★06クロコスミア    6 G
 ・12センテリュオ    4 E
 ・04ウラヌスチャーム  4 F
 ●02ラッキーライラック 4 D

 さて結果は?
=============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.11.07

別稿『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』第23号実践編九 (二の3)

 今号は第九節終了のつもりで「傍観者の利己主義」について深堀りする予定でした。ところが、前置きとして書き始めた前号の復習が思いの外長くなったので、独立させることにしました。
 これは前節が単なる一読法実践報告だけでなく、『鼻』の解釈について新発見があったことを語るものであり、同時に前号が長くなった言い訳でもあります。
 なお、これまで嘲笑する意味の「わらう」をずっと「嗤う」と表記してきました。『鼻』の原文は「哂う」です。私のパソコンでは漢字変換されなかったので、文字化けしてはいけないと思って「嗤う」を使いました(意味はどちらも嘲笑する)。その後文字化けしないことがわかりましたが、当分「嗤う」を使用します。

 九 一読法はなぜ通読をしないのか(その二) [小見出し]
 (1)一読法による『鼻』の授業実践(前半復習)
 (2)芥川龍之介『鼻』の授業実践(後半)
  [以下今号]
 (3)前節復習――『鼻』の解釈新発見について

------------------
 本号の難読漢字
・披露(ひろう)・恥辱(ちじょく)・天網恢々(てんもうかいかい)疎(そ)にして漏(も)らさぬ・安堵(あんど)・煩(わずら)う
------------------
*********** 小論「一読法を学べ」**********
 『 一読法を学べ――学校では国語の力がつかない 』 21-3

 九 一読法はなぜ通読をしないのか(その二の3)

 (3)前節復習――『鼻』の解釈新発見について

 前号後記で問題とした「『鼻』後半の解釈の中でどの部分が最近発見した新解釈なのか」――この問いに答えることができたでしょうか。「二つある」と書きました。
 小見出し十七ヶだし、新しい解釈らしきことはたくさんあった気がするし、そもそも読むのに精一杯で、「これまで『鼻』の論文を読んだこともない自分に、何が新しいかなどわかるわけないだろうが」とつぶやかれたかもしれません。

 そこが(失礼な言葉ながら)いつも自ら問うことなく、さあっと文章を読み、ぼんやり人の話を聞き、誰かに問われてから答えを考える。けれど、考えることはめんどくさく、間髪入れず「わかりません」と答えてしまう……ごく一般的な生徒像と重なります(いつも書いているように、私は生徒個人・読者各位を責めているわけではありません。探偵となって推理する訓練をさせていない国語教育を問題視しています)。
 もっとも、『鼻』の論文を一つも読んだことがない人にとって「どこがすでに提起済みの解釈で、どこが新発見なのか」、そりゃあわかるはずありません。

 それは私も同様で私は芥川龍之介研究家ではなく、『鼻』についての諸論文を「疎にして漏らさぬ」ほど読んでいるわけでもありません。よって、私が「新しい解釈」と呼んでいることは一般的な読後感に対しての異見(ちょっと変わった見解)というほどの意味です。

 つまり、読者にとって「ここで披露された解釈は自分が感じたこととはちょっと違うな」と思われた部分であり、それを言えるかどうか、尋ねたわけです。
 たとえば、前号の最も意外な解釈は「傍観者の利己主義」より「敵意」の方が重要だと言ったところとか、印象に残ったのは「笑い」と「嗤い」の漢字を使い分けていると指摘したところでしょうか。
 後者など「よくまー気付いたね」と感心されそうですが、一言一句注意して読む一読法なら、さほど難しいことではありません。立ち止まり読みで、「『笑』と『嗤』、漢字が違う?!」と抜き出す生徒は何人もいました。

 私はこれらを「新しい」と思って披露しました。一読法なら「こんなことも気付きますよ」といった感じで。だが、芥川龍之介研究家なら「そんなことすでに誰それが言っている。どこそこに書かれている」とおっしゃるかもしれません。
 こう言われることは研究者にとって最大の恥辱です。だから、天網恢恢、多くの研究論文を漏れなくあさらねばなりません。しかし、私は研究者ではなく、本稿も研究論文ではないので、《私にとって》新しいと感じたことを書いています。
  よって、読者も「これは自分の感想とちょっと違う。目新しい解釈だ」と感じたところを指摘してほしかったわけです。答えられることが、前節をしっかり読んで理解できた証にもなります。

 では答えです。「新しい解釈」として紹介したことは七つ。さらにまとめると三つです。

 そこで、「私にとっての新発見」を推理しようとすると、道程は以下の通り。
 まず、私が最近発見した解釈は『鼻』の前半――治療によって鼻が短くなったところまで――にはない。もしあれば、最初から打ち明けているだろうから。つまり、新解釈は後半にある(もっとも、これは「後半の中で」とあるので、当然わかったでしょう)。

 次に後半に示されたもろもろの中で「自分の感想とはちょっと違うところは何だったろう」と小見出しを振り返りながら考えてみると、以下の七点にまとめられると思います。A・Bの「問い」に答えつつ、読んでください。

--------------
1 内供の周囲が示した反応のうち最初の「わらい」は嘲笑でも敵意でもなく、単なる「笑い」だったこと。
2 しかし、内供はそれを嘲笑の「嗤い」であり、敵意と見なしたこと。
3 「傍観者の利己主義」説は「敵意」に置き換えた方が理解しやすいこと。
 A 問い [123に共通した言葉は?]
4 明の欠けた人の特徴は「ものごとを一つの可能性しか考えられず、自分を語ることなく、人の内心を聞こうとしないこと」と説明したこと。
5 小説『鼻』は「明の欠けた」内供の不幸と悲劇が描かれているとまとめたこと。
 B 問い [45に共通した言葉は?]
6 だが、結末部は長い鼻をありのままに受け入れ、周囲のこともありのままに受け入れようとする内供が描かれていると解釈したこと。
7 短編小説『鼻』は芥川龍之介が夏目漱石の小説を学び、漱石が抱いた疑問に対する回答として書かれたこと。
 C 感想 [6・7も一つにまとめられる]
-------------

 Aの答えは「敵意」、Bの答えは「明の欠けた」。つまり、この七点、さらにまとめると三つになります。
-------------
A 123はまとめれば「傍観者の利己主義」についてであり、
  「敵意」がキーワードとなる言葉であることを語っている。
B 4と5は「明の欠けた人」とはどういうことか語っている。
C 6と7は結末の解釈(未来予想)として「ありのままに生きる」があり、
  この結末は漱石の問いに対する答えであると語っている。
-------------
 これでかなり絞れました。このABCの中に「私が最近発見した新解釈が二つある」と言うのですから、的中確率3分の2です。

 ただ、先程書いた通り、芥川研究家ではなく、『鼻』についての論文をたくさん読んでもいない人にとって、ABCはみな「新しい解釈」と思えるかもしれません。特にAと、Cの前半は実際のところあまり批評家・研究者が指摘していない見解だと思います。よって、「新しい解釈として披露されたのはこの三点か」と思って構いません。前節で書かれていたことを短くまとめれば、「この三つである」と確認してほしくて提起した質問ですから。

 なので、以下は余談に近いお話しと思ってお読み下さい。ABC三つの中から二点とはどれか。さらに、推理すると……、
 三点の中ではBの解釈は本文そのものです。内供は一つの可能性しか考えられず、作者はそれを「明が欠けている」と批判している。『鼻』を読み終えた読者の多くもこの意見に賛同されるでしょう。そこは私も同感。よって、みんなが等しく感じる解釈なら《新しさ》はない。

 そうなると、私が今回新たに発見した解釈はAとCである――かというと、さにあらず。答えはBとC。
 Aは現役時すでに気付いていたことであり、三読法でも一読法でもその読みに生徒を導きました。

 ここでヒントにしてほしかったのは「私にとって」の新しさです。本稿全体は一読法について語っています。『鼻』の授業実践報告はあくまで一読法をより知らしめるための具体例です。一言一句注意してじっくり読むこと。そうすれば、気付くことがたくさんある。立ち止まって丹念に読むからこそ、「あれっ、これは何だ? どうして?」と疑問も湧く。さあっと読むことはしない。ゆっくり読むからこそ気付く。それが一読法です。
 また、『鼻』は短編だから、省略されたり、一言二言ですましているところが多い。だから、そこをふくらませて読む必要がある――そうした思いで実践報告を書きました。

 前節「内供は明が欠けている」とあったところで「明が欠けた生き方=一つのことしか考えられない。明のある生き方=可能性をいろいろ考えられる」とまとめました。

 そのとき読者は「おやあ後者は一読法のことじゃないのか?」とつぶやかれたでしょうか。一読法とは正に立ち止まって可能性をいろいろ考えることであり、『鼻』の前半で実践してきました。
 内供の鼻が短くなったとき、内供は一つの未来しか予想できなかった。我々は「いろいろ考えられるね」と未来をいくつも予想した。私は「明のある生き方」のところで、「これこそ一読法の目指すところだ」と書きたかったのを(大げさながら)懸命に我慢しました。読者にそうつぶやいてほしかったからです。

 もう一つ、ヒントとして思い出してほしかったことが、以前「一読法を実践したとき生徒が見せた反応」のところです。「八 挫折に終わった一読法授業、その二」のところで、まとめると次のように書いています。

--------------
 生徒は「先生の授業はよくわからない」と言いました。比喩として言うなら、内蔵移植の拒絶反応でしょうか。身体が受け入れないと言うか、感情的に拒否されたかのような印象でした。生徒は小学校入学から十八歳まで十二年間(高校入学時は九年間)、三読法を学び、一度目はさあっと読んだり、飛ばして読む通読の癖が身体にしみついています。それは簡単な読み方です。きつくない、疲れない、楽な読み方です。
 対して一読法はめんどくさい読み方です。一言一句集中して読むのはしんどい作業です。途中で立ち止まってああでもない、こうでもないと考える――考えさせられる授業。生徒は「なぜこんなにあれこれ考えさせるんだ」とうんざりしていました……。
--------------

 当時の私は生徒が見せた拒否反応に対して「いや、断固一読法がいいんだ」と説得できませんでした。高校三年生に十ヶ月一読法を実践してみて、生徒のうんざり感を払拭できる理屈を見いだせず、「これは無理だ」と思って撤退するしかありませんでした。

 今ならこう言えます(この「今」とは『鼻』の後半を一読法で読み直していた最中のことです)。
「途中で立ち止まってあれこれ考えること、未来をいくつも予想すること。これこそ明のある生き方だ。我々は一読法でその訓練をしているんだ」と。
 Bの「明が欠けた内供」との表現を読んだとき、一読法とは「明のある人間を目指している」ことに初めて気付いたのです。

 今回『鼻』を一読法実践報告として紹介しようと思ったのは、生徒が(おそらく現在の読者も)「傍観者の利己主義」説に振り回されている。それより「敵意を重視して解釈した方がわかりやすい」との気持ちからです。文章は最初から一言一句注意して読むことで理解が深まる――その具体的な教材として『鼻』は最適だと思って取り上げました。

 ところが、後半の冒頭を再読しているとき、周囲の僧俗はなぜ笑うのか、「明の欠けた内供には理由がわからない」との表現があることに目が止まり、「おや~これは何だ?」と思いました。「明が欠けている」と書かれているだけで、内供の何がどのように欠けているのか、説明がなかったからです。
 そこで、前後をよく読み直し、内供は鼻を短くしたことで「こうなれば、もう誰も嗤うものはないのにちがいない」と一つの未来しか予想できなかった――これが「明の欠けた人」の姿だとわかりました。

 その瞬間です。「おお、内供の逆が明のある生き方なら、一読法とは途中で立ち止まって過去を振り返り、未来をあれこれ予想することだ。正に明のある生き方ではないか」と思ったのです。「明の欠けた生き方とは一つのことしか考えられないことであり、明のある生き方とは現在や未来をいくつも予想できることなんだ」と。これこそ《立ち止まり読みの目的ではないか》と思いました。

 なんと『鼻』の中に「一読法は有意義だ。立ち止まってあれこれ考えるのは明のある人間を目指すからだ」と教えてくれる記述を見出したのです。『鼻』を授業でやっていた現役時代には全く気付かなかったことであり、今回思いもしなかった嬉しい発見でした。もちろん「これは念入りに書かねば」と思いました。

 前号で、「内供と周囲」について「明の欠けた・明のある」生き方を追記したとき、後半にもう一言《一読法》と書きたかったほどです。
----------------
※ 内供の期待「もう誰も嗤うものはないのにちがいない」
 明が欠けた生き方=一つしか考えられない。自分を語ることなく、周囲の内心を聞こうとしない。

※ 周囲の反応(ア)傍観者(イ)愛情・同情(ウ)ありのまま
 明のある生き方=可能性をいろいろ考えられる。自分を語り、周囲の内心を聞こうとする。《一読法が目指す人間像》
----------------

 一読法とは文章をじっくりゆっくり読み、ああでもない、こうでもないと可能性をいろいろ探り、未来に何が起こるか、いくつも予想することです。
 それはめんどくさいことであり、生徒は「そんなにあれこれ考える必要があるんだろうか」と反発するようなことです(読者各位も同じではないでしょうか)。
 芥川龍之介はいろいろ考えることこそ「明のある生き方」であり、それが欠けていると「内供のようになりますよ」と教えてくれたのです。
 短編小説『鼻』は一読法の実践訓練とその意義を学ぶのに最適な教材であることがわかりました。かくして「これは後半の解釈に入れないわけにはいかない」と思って改稿を始め、結果、あのように長くなってしまったというわけです。

 次に「C 結末部」の意味するところについて。

 現役教員だったとき、私が内供の未来像として(生徒の感想をまとめつつ)提示できたのは三点でした。「悲観的未来」「楽観的未来」「明ある生き方に進む未来」。
 これは今まで何度か書いてきた、考える・推理する際のポイントです。あるところで立ち止まって現在や未来を分析し予想するとき、最低限三つを考えようと。悲観的未来か楽観的未来、そしてどちらでもない未来。

 また、我々は人の主張を聞いたり、意見文や小説を読んだり、ある作品(映画・ドラマなど)を見たりして「同感だ・賛成だ。良かった」とつぶやくと、だいたいそれで終わってしまいます。
 そのとき誰かは別の見方「違うと思う・反対だ」とつぶやいている人がいるはず。「どちらでもない」とつぶやいている人もいるだろう。そう思って「さて、その人はどのような感想を持っているだろうか」と推理する。これが明ある生き方。

 くどいようですが、逆の反応も書いておきます。
 ――我々は誰かが語る言葉を聞いて「その意見には賛成できない、反対だ」と思うと、それで終わりがち。そのとき「この意見に賛成の人もいるだろう。どうして賛成なのだろうか」と立ち止まって考える。それは同時に「自分はなぜこの意見に反対なのだろう?」と振り返り、自ら問うことにつながります。

 このように、「いろいろ考える――最低二つから三つは考える」ことこそ明のある生き方です。
 そして、これができると、小論文は簡単に書けるようになります。
 小論文とは「あああでもない、こうでもない」と考えたことを八百字にまとめる作業ですから。

 閑話休題。『鼻』の解釈としてもう一つ「ありのまま」があると気付いたのは別に映画『アナと雪の女王』を見たからではありません(実は私、歌と内容はある程度知っているけれど、映画そのものは見ないままでした)。
 むしろ十数年前空海を書こうと思い、仏教と空海密教を研究した結果、到達したところが「全肯定」であり、「ありのまま」でした。

 私は当初『鼻』の結末に関して「明の欠けた愚かな内供、最初から最後まで長い鼻、短い鼻に振り回され、周囲の視線を気にする人間の不幸と悲劇」との観点でまとめるつもりでした。
 これは『鼻』の解釈としてそれほど珍しいものではありません。読者各位もそのような感想を持たれたのではないでしょうか。そこに「人の不幸は蜜の味という。人間は誰でも意地悪な心をもっている。これは普遍的真実だ」との感想も含めて。
 ところが、結末部を一読法によって丹念に読んでみると、この解釈では「ほのかに漂う明るさ、内供のほっとした感じ、鼻はもう長いままでいいとつぶやいたこと」がうまく説明できない。それさえも《愚かである》と解釈するしかないからです。

 人を「なんと愚かな」と評することは相手を見下している、軽蔑している、批判してその生き方を改めなさいと言っていることを意味します。
 もしも読者各位が「内供は愚かな人だ」との感想を持ったなら、それは読者が「明のある」人であることを意味します。愚かでない生き方、愚かでない人間像を思い描くことができるから、内供の生き方、考え方を「愚かである」と言えるのでしょう。

 ――とこのように書いたとき、これを《皮肉》と受け取ってもらえたでしょうか。ちょっと振り返ってみれば、この見方もまた《決まり切った一つの見方・考え方》でしかないことに気付きます。我々が人を「愚かである」と言うとき、心中にあるのは以下のような思いでしょう。

「人間という生き物は誰でも愚かな面をもっている。これは普遍的真実だ。だが、本人はそれに気付いていないことが多い。だから、相手の悪いところを指摘し、批判してやらなければならない。相手に変わってほしいと思ったら、悪い点を指摘して批判することだ」と。

 どうでしょう。多くの「明のある」人――特に大人がこのように思って行動する。長と名の付く立場に付けば、部下に対して。親と名の付く立場、先生と名の付く立場になると、我が子や児童生徒に対して。
 この人たちは「自分が正しい」と思っています。だから、これは一つの見方でしかない、と反省することがありません。おやおや、内供さんと同じですね。

 果たしてそれは正しいのか、他のやり方はないのか。可能性をいくつも考えることこそ「明のある生き方」だと学んだばかりです。なのに、「お前は愚かな人間だ」と指摘し批判する。《この解釈、このやり方こそ正しい》と思っているなら、それこそ一つのことしか考えられない内供さんと同じではありませんか。
 そして、このように考える人ほど、『鼻』の結末で内供が感じた安堵感、未来は明るいかもしれないと感じてはればれとした心持ちになる――その感情さえも否定し、「愚かな」と批判するわけです。

 池の尾の高僧禅智内供は鼻が長いときは周囲の視線を気にし、念願かなって鼻を短くすると、「こうなればもう誰も嗤うものはないのにちがいない」と思った。
 私はこの部分を読んだとき感じたことがあります。内供は「誰も嗤うものはないのにちがいない」とつぶやく前に、思うべきことがあった、やるべきことがあったと。

 それは鼻の治療をしてくれた弟子に感謝の気持ちを表すことであり、食事の際何年にも渡って鼻もたげをやってくれた弟子達に、「これでもうお前達の手を煩わせることがなくなった。今までありがとう」と言うことでしょう。だが、内供にその発想はなく、その言動もない。

 むしろ内供は周囲が見せた予想外の反応を敵意と感じ、暴言と暴力までふるってしまった。それを「鼻を短くしなければ良かった」と後悔した。
 ここでも反省すべきは暴力行為であり、中童子に「すまなかった」と謝ることでしょう。これではまるで「暴力をふるったのは私ではない。鼻のせいだ」と言わんばかりです。

 そして、鼻が元に戻れば、またも「こうなればもう誰も嗤うものはないに違いない」と同じことをつぶやく。
 内供は全く明のある生き方に進もうとしない……読み終えた読者としては「なんと愚かな」と言いたくなります。
 しかし、今も書いた通り、このようにまとめてしまうと、結末の安堵感と明るさも「愚かな内供の愚かな感情」としか思えない。さて、そうだろうか。他の見方はないだろうか。

 ――と考えたとき、四つ目の未来予想が思いつきました。「もう鼻を短くするのはやめた。鼻は長いままでいい」と決めたなら、それは長い鼻をあるがままに認め、受け入れることではないかと。

 以前内供の鼻が短くなった時点の未来予想として「1 内供の期待・2 周囲の反応・3 どちらでもない」と分け、3は「傍観者・愛情・同情」の他に「内供の鼻が長くても、短くてもそれでいいと思える」があるのではないか、とまとめました。『鼻』の結末はこの未来予想の最後「ありのまま」と対応しているではないか、と思ったのです。

 こう解釈すれば、結末の安堵感と明るさが説明できる。我々は「不幸と思われることを、ありのままに受け入れようとする人」を、決して「愚か」とは言わない。

 この(恥ずかしながら)突如浮かんだ思いつきも、結末をあれこれ考えていたとき、ひょいと出てきた言葉でした。「そうか、ありのままだ!」と。 

 こうして私の内心、執筆の裏事情を明かしてみると、『鼻』の後半がどうして異常なまでに長くなったか、おわかりいただけるかと思います。123だけ書かれるはずのところ、急きょ4~7を追加したので、ほぼ二倍に増えてしまいました。そして、これはどうしても入れたい追加でした。

 当初一読法の授業実践として『鼻』を紹介しようと思ったのはほんとにたまたまと言うか、短編だし、高校の教科書によく掲載されているし、丹念に一言一句読むには最適の作品である――その程度の思いでした。
 ところが、久し振りに一読法で読み直してみて「なんとこの作品は一読法の目指すところを語るに最適の作品ではないか」と気付き、大幅に加筆する事態になったというわけです。

==============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2019.11.04

昨年エリザベス女王杯結果と回顧

 -- 目次 --
★ 2019年、年度代表馬について
★ 昨年エリザベス女王杯結果と回顧
***********************************
 ★ 2019年、年度代表馬について

 毎年恒例、秋天終了後今年の年度代表馬について候補をピックアップし、合わせてJC・有馬の勝ち馬検討をしてみようという企画です(^_^)。

 昨年は牝馬3冠+JC馬、GI4勝のアーモンドアイが文句なしの年度代表馬となりました。そして、3歳牡馬3冠馬不在の今年も連続代表馬有力候補です。

 アーモンドアイの本年実績は以下。

 3月ドバイGI=3着→6月安田記念=1着→10月天皇賞秋=1着

 つまりGI3戦2勝。10月末時点でGI2勝をあげた馬はいません。
 同馬は今後ジャパンカップか香港GIに行くか未定。そこでもう1勝あげれば、もう他馬の年度代表はないでしょう。ただ「これで休養」との話もあり、あるいは、出走しても(負けて)GI2勝で終われば、他馬の食い込む余地はあると思います。

 ――と書いてGI1勝馬を検索していたら、もう1頭GI2勝馬がいました(^_^;)。

 それは10月26日オーストラリアGIコックスプレート(芝2040)を勝ったリスグラシュー(牝5歳)です。同馬の本年実績は

 3月G2金鯱賞2着→GIQE2世C3着→宝塚1着→GICP1着

 というわけで国内外GI2勝。ただし今後がビミョー。
 昨年は11月エリザベス女王杯1着後GI香港ヴァーズに出て2着。以後休養に入っています。再度香港GIか、もしかしたらJCか。
 どちらにせよ、GI3勝なら、こちらも文句なしの年度代表馬候補です。

 私は海外GIの馬券を買っていないし、どこ走っているかわからない画像なんぞ見る気もしないので、できたら2頭とも日本のGIに出てほしい気持ちです。
 しかし、JRAが海外GIも発売するようになった以上、日本馬が出るかどうかは売上に大きく影響するはず。だから、「ぜひ出てね」と指導・プレッシャーと言うか、忖度も働くことでしょう(^.^)。結果、日本の中長距離GIがフルゲートに達しない「小頭数」になっているような気がします。
 どちらにせよ、この牝馬2頭、今年の年度代表馬最有力候補です。

 では次にGI1勝馬を見ていきます。まず3歳馬。

 ☆3歳GI前期V       →後期結果と今後
 皐月賞=サートゥルナーリア  →秋天6着 →JC?
 ダービ=ロジャーバローズ  (引退)
 菊花賞=ワールドプレミア   →有馬?
 NHK=アドマイヤマース   →G3富士S9着→マイルCS?

 この中ではサートゥルナーリアとワールドプレミアがGI2勝の可能性があ
ります。が、どうでしょうか。サートゥルナーリアは秋天の失意が大きいですね。
 ワールドプレミアは有馬に出るかどうか。出れば斤量2キロ減だし面白いところです。

 では、古馬の芝GIVはどうか。

 ☆古馬芝GI前期V    →後期結果と今後
 大阪杯=アルアイン    →宝塚4着→秋天14着→JC・有馬?
 春 天=フィエールマン  →札幌記念3着→凱旋門賞12着→休養?
 宝 塚=リスグラシュー  →GIコックスプレート1着 →JC・有馬?
 秋 天=アーモンドアイ  →JC・香港GI・有馬?
 マイル・短距離
 VIC=ノームコア    →G3富士S1着→マイルCS?
 安 田=インディチャンプ →G2毎日王冠3着→マイルCS?
 高松宮=ミスターメロディ →G2セントS8着→スプリS4着→?
 スプS=タワーオブロンドン→国外GI? 香港スプリント?

 このうちマイル・短距離でGI2勝の可能性がありますが、まーそこまででしょう。
 中長距離の牡馬ではアルアインがJCか有馬で唯一GI2勝目の期待がかかります。
 人気薄必至で、来れば「おいしい単勝」です(^.^)。。

 結局、今年古馬王道の[秋天→JC→有馬]を3連勝する馬はなく、年度代表馬はGI3勝目を狙うアーモンドアイとリスグラシューの闘いであり、そこに(おそらく)人気薄アルアインのJCまたは有馬激走があるかどうか。
 あるいは、有馬記念が有力馬不在となり、そこに菊花賞馬ワールドプレミアの出走があるかどうか。JC、有馬の関心はそのへんでしょうか。

 以上です。がついさっきマイルCSの出走予定馬を見たら、アルアインの名がありました。う~ん。秋天14着(2.5秒差)からの参戦。ちょっと無理スジですね。


 ★ 昨年エリザベス女王杯結果と回顧

 さて、今週末からはお休みなしで怒濤のGI7連戦。
 最後におまけのホープフルSもありますが、本稿は有馬記念までの予定です。
 できたら7戦を4勝3敗と(当たってトリガミではない)勝ち越しを狙いたいところです(^_^)。

 まずは牝馬戦線の総決算エリザベス女王杯。いつもの2強気配です。
 目下1番人気予想は秋華賞Vの北村友3歳クロノジェネシス。[4120]で桜花、オークス3着馬。
 そして、2番人気予想がオークスV以来のデムーロ・ラヴズオンリーユー。こちらは[新馬→1W→OP→GI]と4連勝無敗。しかも、G3・G2VのないままGI戴冠です。 底が知れません。ただ5ヶ月半ぶりの実戦、古馬との初対戦がどう出るか。そこビミョー(^.^)。
 後はG2府中牝馬S経由の岩田康4歳スカーレットカラー、スミヨン4歳ラッキーライラックなどが続きそうです。

 以下昨年のエリザベス女王杯。結果と回顧です。
 昨年は珍しく完全的中でした(^_^)。
 
****************************
【2018エリザベス女王杯、結果とほぞ噛み】

 結果は――[◎→●→△]で単勝・馬連馬単・3複3単完全的中(^o^)

 1着―モレイラ 12リスグラシュー……[◎]C 単勝=4.7
 2着―岩  田 09クロコスミア………[●]QG
 3着―Mデムー 07モズカッチャン……[△]G
 4着―池  添 05レッドジェノヴァ…[△]QA
 5着―ルメール 13ノームコア…………[△]D(一覧順位)
 前日馬順[B→H→A→D→C]枠順[C→G→A→D→B]

 枠連=6-5=74.8 馬連=12-09=98.0 馬単=124.5
 3連複=12-09-07=86.6 3連単=563.7
 ワイド12=26.3 W13=3.6 W23=15.9

***************************
 【エリザベス女王杯 実近一覧結果】 阪神芝22 17頭 定量56キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬     名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F 本着
A=16|5|コルコバード| 3.6{BA}G=[5521]浜 中| ◎△  ・8
B=08|3|カンタービレ| 5.2{AG}E=[3211]Cデム|△    △6
C=12|4|リスグラシュ| 5.8{DC}B=[3633]モレイ|◎  ◎ ◎1
D=13|3|ノームコア | 6.8{EB}C=[3020]ルメル|     △5
E=06|5|アドマイヤリ| 7.8{C11}10=[531.11]藤康|▲  ○
F=17|4|ミスパンテー| 8.8{FE}11=[5105]横山典|△  △ ・
G=07|4|モズカッチャ| 9.8{HD}A=[4133]Mデム|○○   △3
H=14|5|ワンブレスア|13.1{10F} =[5528]津 村|
QA=05|4|レッドジェノ|15.4{12H}D=[5324]池 添| ▲   △4
QB=02|5|フロンテアク|16.7{1110}F=[2938]蛯 名|   ▲ ・
QC=03|5|レイホーロマ|17.8{1312}11=[331.14]福永| ○
QD=11|8|スマートレイ|18.2{G14}09=[952.16]武豊|△ ○△
QE=15|5|エテルナミノ|20.4{0915} =[521.15]四位|
QF=10|6|ヴァフラーム|20.8{1409} =[544.13]川又|  ▲▲
QG=09|5|クロコスミア|26.9{1513}H=[523.13]岩田|△    ●2
QH=01|6|ハッピーユニ|33.7{1617} =[502.18]松若|
QI=04|6|プリメラアス|42.9{1716} =[432.24]幸英|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
---------------------------
※年齢 3歳=2 4歳=4 5歳=7 6歳=3 7歳=0 8歳=1 頭
   全牝=17頭
※格
G1V=2頭 参考1頭                 着
 A07モズカッチャン[1110]1勝-2017エリザベス女王杯 3
 B06アドマイヤリー[1004]1勝-2017ヴィクトリアM
 C12リスグラシュー[0402]2着4回          1
          (ヴィクトリアM・秋華賞・桜花賞・阪神JF)
 参考GIVのG2V
 A07モズカッチャン[1勝]2017フローラS 3

G2V=4頭(GIV除く)
 A11スマートレイア[3勝] B08カンタービレ[1勝]
 C17ミスパンテール[1勝] D09クロコスミア[1勝] 2
参考 G3-2勝以上
 A12リスグラシュー[2勝]東京新聞杯・2歳アルテミス 1
 B17ミスパンテール[2勝]阪神牝馬S・ターコイズS

※芝22優秀
 A16コルコバード [1100] B03レイホーロマン[1100]
 C10ヴァフラーム [1112] D07モズカッチャン[1001]3

※京都コース優秀
 A06アドマイヤリー[3201] B15エテルナミノル[3202]
 C17ミスパンテール[2000] D08カンタービレ [1110]
 E07モズカッチャン[1021]3

※昨 年123着     (人気)前走
1着=06セイウンコウセ(5人)G3シルクロードS2着(4人)
1着=05モズカッチャン(5人)GI秋華賞 3着(5人)
2着=04クロコスミア (9人)G2府中牝馬1着(5人)
3着=10ミッキークイー(3人)GI宝塚記念3着(4人)

今年=05レッドジェノヴァ 04プリメラアスール 10ヴァフラーム  ×
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD  [4巴] 枠順AB=5.3
 馬連型=ABC3巴 [5巴] 馬連AB=9.3

 枠連=ABCD//EF//GH 
 枠順=4763//81//52
 馬順=ACBD GF H12
 代行=E140910 1115 1317
 代2= 16
 ―――――――――――――
 結果=3514 2 [C→G→A→D→B]
-----------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 09 13 04 05-08 02 17 14-15 07 16 11-10 03 12 06 01
覧 △ ○ ◎ ▲ 5
3F E C D A B
本● △ △ △ ・ ・ △ ・ ◎
結2 5 4 3 1

***************************
 ※ 回  顧

 エリザベス女王杯、直線残り200――
 いとこの部屋に響き渡った私の雄叫びは、
「来た! 来た! 来たっ! そのまま、そのまま!!」でした(^.^)。

 予想通り軽快に逃げたウラ●岩田09クロコスミアは3角から4角、直線に入っても脚が衰えない(1000メートル通過61.4のスロー)。
 残り300くらいでは3馬身ほど離れて横一列。後続から何が出るかと思ったら、鋭い脚で◎モレイラ12リスグラシューが抜け出す。
 そこで「来た、来た、来た」の声(^_^)。

 久し振りにウラ●の激走。逃げるクロコスミアの脚色はしっかりして頭か2着には粘りそう。やがて2頭が併走。
 で「そのままそのまま」の声(^.^)。
 他の馬来るな……と祈るような思いは、意外にも後の馬が3馬身以上後方を必死に追走中。私は100メートル手前で[◎-ウラ●]の馬連的中を確信しました。
 2頭の馬券は単勝、馬単表裏全て持っていたので、後は頭がどちらになるか見ているだけ。

 ただ、ここでぜいたくな悩みが発生(^_^;)。馬連はどちらが頭でも関係ないけれど、単勝は最終9番人気クロコスミアなら40倍、リスグラシューだとわずか6倍前後(誰が買ったか最終470円)。リスグラシューの単勝は多めにしたけれど、クロコスミア単勝の方が配当高い。また、馬単もクロコスミアの頭なら270倍だけれど、逆だと120倍。「そっちの頭がいいなあ」と腹勘定(^.^)。

 ところが、ひょいと思い出しました。「そうだ。3連単はリスグラシューの頭しか買っていなかったんだ」と(^_^;)。
 しがない年金暮らしでは馬券をたくさん買う余裕はないし、どうせ当たらないだろうといじけていたし、逃げ馬の頭は難しい。裏はないだろうとクロコスミア頭の3連単は買わなかったのです。

 その時点で3着が何かはもちろんわからないけれど、何はさておき3連単ゲットの可能性があるのはリスグラシュー1着のみ。
 それからはもうリスグラシューの応援一筋。
「モレイラ! モレイラ! 抜けっ! 抜けっ!」と(^.^)。
 そして、モレイラ・リスグラシューがクロコスミアを抜いてクビ差1着確定。2着クロコスミア……3馬身離れて後続馬群がどどっと入線。「3着はなんや?」

 直後のビデオを見て3着に(正直消えて欲しかった)デムーロ・モズカッチャンが滑り込んだことを知りました。
 しかし、これで[◎→●→△の3複・3単の的中確定。1番人気3着でも3連単は5万の高配当馬券となりました。
 いとこの家に「よおっしゃあああ(^O^)!」の雄叫びがとどろき渡ったのは言うまでもありません。

 久し振りに単勝・馬連・馬単・3複・3単の完全的中となりました。ついでに枠連6-5も買っていたので6種馬券の完全的中(^_^)。
 正直自信はなかったので、単勝と馬連以外ほぼ1枚の購入。それでも総額10万超えの馬券ゲットとなりました。特に3連単は総流しでなく7枚しか買いませんでした。△4頭が3456着だから、どれが来ても良かったわけです。

 予想に関してはモズカッチャンが「11戦1番人気のない裏切り馬であり、今回1番人気になってどうか」と軽視。また、56キロ初だから連覇は厳しいと見た点が成功。馬順はずっと1番人気でしたが単勝は最終的に1番人気。やっぱり裏切られました。それでも3着に滑り込むのだから、さすがMデムーロです。

 また、3歳両馬も「ここにアーモンドアイが出たら、この2頭に重い印はつけない」と見て軽視。これも成功。ルメールは5週連続GIVがかかっていましたが、それはいとこと「さすがにそれはないでしょう」と話したものです。
 それでもルメール・ノームコア5着、Cデムーロ・カンタービレ6着ですから、やはり外国人騎手に、最低△は付けざるをえないようです。

 そして、京都大賞典でサトノダイヤモンドの2着だった池添・レッドジェノヴァ。私としては5強の中でリスグラシューに次いで重く見ていました。後で4着だったことを知り、もしも[◎→●→3着レッドジェノヴァ]なら、3連単は8万。
 これだけは2枚持っていたので、「いけぞえぇ……がんばらんかいぃ」とつぶやいたものです(^_^;)。

 夜になって競馬ニュースで知ったのですが、土曜日京都10、11にMデムーが連勝すると、日曜は1レースからエリザベス女王杯のモレイラまで、13連続勝ったのは外国人騎手ばかりとか。日曜最終で藤岡佑騎手がやっと止めたそうです(でも234着は外国人)。
 私は再度声を大にして言いたい。「ほんとは日本人騎手が乗る馬に◎を打ちたい。だが、このていたらくでは打てないではないか」と(-.-)。

 そして、◎リスグラシューとウラ●クロコスミアについては、以下予想を再掲いたします。なお、クロコスミアの芝22の実績[1100]は[0101]の間違いでした。ここでは訂正した数値を書きます。

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 かくして表の◎は残された1頭12リスグラシューです。
 全成績[3633]と2着が多い3勝馬。2戦目未勝利勝ちながら3戦目から前走まで13戦全て重賞。GI[0402]、G2[0120]G3[2010]とほぼ文句のない成績……ながら、とにかく勝てない(-.-)。馬連・3複派にとってはありがたい軸候補ですが、単勝軸にし辛い感じです。

 ただ、今回騎手がまた替わりました。ずっと主戦武豊だったけれど、前走Mデムー、今回は初乗りでモレイラ。
 同騎手は2014年から日本で乗り始め、重賞出走19回でわずかに2勝。これは今年8月のG3キーンランドC(ナックビーナス)と10月G2毎日王冠(アエロリット)でGIはいまだ未勝利。

 ただ、名手Mデムーロも1999年から最初の2年間重賞は14回乗って0勝。GIVは5年目でした。ルメール騎手も2002年から最初の3年間重賞は18回乗って0勝。4年目に有馬記念でGI初Vでした(あのディープインパクトを破ったハーツクライ)。それでもその後7年間、年に1回か2回重賞Vがある程度でした。
 なので、そろそろモレイラ騎手のGIVがあってもいいかもしれない――と思って◎。単勝も買います。馬券は馬連・馬単[◎→△4頭]。
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 そして、ウラ●はもっと人気薄の馬を。
 今回最も多いのは5歳馬7頭です。その中で昨年エリザベス女王杯2着だった09クロコスミア。モズカッチャンがエリザベス連覇を目指すなら、この馬もこのレース2度目の2着を目指します。
 ところが、その後今年の成績はG2と国外GI4戦で[8→7→8→5着]とさんざん。それもあって今回枠順位は離れたG、馬順8番人気。無理筋です。

 ただ、光る実績もあります。まず斤量56キロが3戦して[2100]と古馬の中ではトップ。芝22は[0101]ですが2着はGI。G2も昨秋府中牝馬SVがあります。
 基本逃げか番手の馬です。逃げ粘って2着かなあというイメージなので、ウラ●ですが、◎リスグラシューの○といった感じです。
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 面白いのはこの123着3頭みな昨年のエリザベス女王杯に出走していたことです。
 勝ったのは3歳デムーロ・モズカッチャン。2着4歳和田・クロコスミア。そして当時3歳リスグラシューは武豊から福永に乗り替わってコンマ4差の8着でした(3着は5歳の浜中ミッキークイーン)。

 昨年逃げたのは別の馬でクロコスミアは2番手。良馬場1000メートル通過62.0のドスローでした。
 このときモズカッチャンは4番手から5番手先行で、直線内を抜け出して良タイム2143で勝ちました。番手から4角抜け出したクロコスミアは粘って2着確保。

 今回逃げたクロコスミアの1000メートル通過は61.4でやはりスロー。クビ差2着でタイムは勝ち馬と同じ2131。一方、モズカッチャンはほぼ5番手からコンマ5差の2136。つまり、この2頭は昨年とうり二つと言っていいほど同じ競馬をしているのです。

 そしてリスグラシューですが、今年の上がりが全馬最速の33.8(唯一34秒を切りました)。ところが、昨年も全馬最速(2頭同値)の上がり33.7を出しています。なのに昨年は8着、今年は1着。何が違うか。

 もちろん違いは馬の位置。昨年は12~14番手の位置で、直線入り口でも後ろの方でした。今年は終始8~9番手あたり。ほぼ中団でした。

 京都芝22は外回りで差しも結構届きます。福永騎手はそう考えたのかもしれません。これ逆に言うと、末脚を温存しなければ直線延びないから「スローとわかっていても前に進出できない」とも言えます。

 ところが、今年モレイラ騎手は終始中団をキープ。馬の固まりで見ても昨年より前目でした。そして、昨年とほぼ同じ上がりで勝てた。つまり、前目にいたから昨年と同じ上がりでもクビ差届いたのです。
 Mデムーロやルメールもスローと見れば積極的に前に進出します。日本人騎手もあの積極性をぜひまねてほしいものです。

 以上。さすがに今回ほぞ噛みはなしです(^_^)。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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