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2020.03.30

高松宮記念、結果とほぞ噛み

 高松宮記念結果は――馬場悪化を軽視した……無念の敗戦(-_-;)

 審議[1位入線和田11クリノガウディー斜行により4位降着]

 1着―松 若 16モズスーパーフレア……[?]QE 単勝=32.3
 2着―池 添 08グランアレグリア………[▲]B
 3着―北村友 03ダイアトニック…………[?]F
 4着―和 田 11クリノガウディー………[?]QG
 5着―藤岡佑 17シ ヴァ ー ジ………[?]QB(一覧順位)
 前日馬順[F→B→D→15→14]枠順[D→C→G→H’]

 枠連=8-4=23.0 馬連=16-08=91.5 馬単=265.4
 3連複=16-08-03=228.3 3連単=2172.2
 ワイド12=35.4 W13=37.7 W23=8.8
-------------
 ○ 展開予想結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 15 16 12 08 - 07 05 06 11 - 17 01 10 09 - 14 13 03 18 02 04
覧 ○ ▲ ◎ 5 △
3F A C D B E
本 ▲ ◎ ● ○ △ *
結 1 2 [4] 5 3
 (1位入線和田11クリノガウディー斜行により4位降着)
--------------------------
 本紙予想結果
 印番馬       名 性齢 馬 結果
 ◎06ダノンスマッシュ  牡5 A  10
 ○09タワーオブロンドン 牡5 C  12
 ▲08グランアレグリア  牝4 B 2
 △14モズアスコット   牡6 E  13
 *02アウィルアウェイ  牝4 10  11
 ●01ステルヴィオ    牡5 H  9
 ?11クリノガウディー  牡4 15 4
 ?16モズスーパーフレア 牝5 F 1
 ?03ダイアトニック   牡5 D 3
 ?17シ ヴァ ー ジ  牡5 14 5

**************************
 【GI高松宮記念 実近一覧表】 中京 芝12 18頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印着
A=09|5|タワーオブロンド| 2.2{AB}C=[7332]福 永|○▲◎ ○12
B=08|4|グランアレグリ牝| 3.3{BA}B=[4010]池 添|○ ▲○▲2
C=06|5|ダノンスマッシュ| 4.1{CC}A=[7215]川 田| ◎ △◎10
D=18|5|ノーム コア 牝| 5.4{DE}12=[5122]横山典|・

E=14|6|モズアスコット | 6.2{E09}E=[5509]デムロ|◎△  △
F=03|5|ダイアトニック | 6.8{HD}D=[6313]北村友| ▲▲  3
G=10|4|アイラブテーラ牝| 6.8{FF}09=[5200]武 豊| ○
H=15|7|ナックビーナス牝| 8.0{09G}11=[7.--]田 辺|

QA=01|5|ステル ヴィオ |10.0{G14}H=[4315]丸 山|△  ◎●
QB=17|5|シ ヴァー ジ |12.7{1310}14=[1002]藤 岡|   ▲ 5
QC=07|4|グルーヴィット |14.2{1212}13=[1103]岩田康|
QD=02|4|アウィルアウェ牝|14.6{1413}10=[4114]松山弘|   △*

QE=16|5|モズスーパーフ牝|18.5{16H}F=[621-]松 若| △   1
QF=12|7|セイウンコウセイ|19.7{1115}G=[641-]幸 英|・
QG=11|4|クリノガウディー|20.5{1711}15=[1218]和 田| [1位→4]
QH=13|7|ダイメイプリン牝|24.2{1516}16=[721-]秋 山|  ○ 
QI=04|10|ティーハーフ  |47.9{1017}18=[738-]国分優|
QJ=05|5|ラブカンプー 牝|67.2{1818}17=[281-]酒 井|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
 (1位入線和田11クリノガウディー斜行により4位降着)
--------------------------
 成績補足
H=15|7|ナック ビーナス| 8.0{09G}11=[7.10.5.10]|
QE=16|5|モズスーパーフレ|18.5{16H}F=[621.10]|  1
QF=12|7|セイウンコウセイ|19.7{1115}G=[641.16]|
QH=13|7|ダイメイプリンセ|24.2{1516}16=[721.22]|
QI=04|10|ティーハーフ  |47.9{1017}18=[738.31]|
QJ=05|5|ラブカンプー  |67.2{1818}17=[281.14]|
--------------------------
※年齢 4歳=5 5歳=8 6歳=1 7歳=3 10歳=1頭
※牡牝 牡=10頭(セ=0頭) 牝=8頭 
※格
G1V=6頭
 A14モズアスコット [2004]フェブS[ダ16]・安田記念(18年)
 B08グランアレグリア[1010]桜花賞 2着
 C09タワーオブロンド[1011]スプリS
 D01ステルヴィオ  [1104]マイルCS(18年)
 E12セイウンコウセイ[1105]高松宮記念(17年)
 F18ノームコア   [1002]ヴィクトリアマイル

G2V=4頭(GIV含む)
 A09タワーオブロンド[3勝]京王杯2S・京王杯SC・セントS
 B01ステルヴィオ  [1勝]スプリングS
 C08グランアレグリア[1勝]阪神カップ 2着
 D03ダイアトニック [1勝]スワンS  3着

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)

 1着=2枠03番  2着=2枠04番セイウンコウセイ(今年12番)
 3着=4枠07番  4着=7枠13番ダノンスマッシュ(今年06番)
 今年=03番3着 
 なお、1着モズスーパーフレアは昨年7枠15番2番人気、15着
-------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD[?型] 枠順AB=9.8
 馬連型=3 巴 [3巴] 馬連AB=10.4

 枠連=ABC/DE/FGH// 
 枠順=534/87/126//
 馬順=CAB FE HDG 馬順結果[F→B→D→15→14]
 代行=091713 1211 101815
 代2= 1416
 ―――――――――――――
 結果= 2 1 34 枠順結果[D→C→G→H’]
************************
 ※ 回  顧

 う~~~ん……(-_-;)。
 コロナ感染無観客レース、関東豪雪中山競馬3R以降中止……の結果がこれですかあ。大荒れだけでなく、審議となって1位馬降着というどたばたぶり。
 正直「こういうときは穏やかに123番人気で決まってほしかったなあ」と思ったのは私だけでしょうか。

 結果は本来なら馬番[11→16→08または03]の順で前日馬順は
[14→F→B=D]。これは馬連8万、馬単21万、3複13万か14万、3単176万か170万でした。それが1着馬クリノガウディーの降着によって[F→B→D]となり、F軸なら取れてる中穴馬券です。また、3強の1頭が残って2頭が消えるパターンともなりました。

 この日私はいつものいとこと温泉テレビ観戦ではなく、自宅で一人自粛観戦。テレビの関東豪雪模様も眺めました。

 レース後「審議」となったとき、ゴール直前の叩き合いは、横から見ても和田11クリノガウディーが内に寄っているように見えました。
「前からどう見えるかだな」と思ったら、すぐ前からのビデオ画像が放映され、明らかにクリノガウディーが内によれて03ダイアトニックの進路を邪魔し、さらにダイアトニックも内によれて逃げた16モズスーパーフレアにぶつかっているように見えました。
「こりゃあクリノガウディーは失格か降着だろう」と思いました。
 クリノガウディーの内斜行と進路妨害は明白だったからです。

 けれども、降着の結果が出るまでずいぶん時間がかかり、地上波の時間内では結果が出ず、私は4時過ぎパソコンラジオで審議結果を聞きました。
 ちょっと「あれっ?」と思ったのは、そのとき「クリノガウディーが内の2頭を妨害した。それがなければ内の03ダイアトニックが同馬より先着したと考えられるので……」と説明したことです。

 この言い方だと「妨害があったとしても、ダイアトニック先着の可能性がなければ、クリノガウディーはセーフ」と聞こえます。これ以前から騎手の不満として言われていたことです。その都度判定が違うのです。
 今回「また起こったな」と思いました(この件は長くなるのでいつかまた)。

 その後全周パトロールを見て和田クリノガウディーの内斜行はその前から始まっていたことがわかりました。残り200、最初の被害馬は12セイウンコウセイです。そちらはセイウンコウセイがずるずる下がったからか(2件1罰ゆえか)言及はなし。

 それはともかく、レースで逃げたのは風馬というしゃれた名を持つ松若16モズスーパーフレア。
 繰り上がり1着ながら「そっちかよー」と叫んだのは私だけではなかったと思います。単勝30倍。
 一度は「逃げABの単勝買うかなあ」と思っていたので、やめてほぞ噛みました(^_^;)。

 直前予想でも
-------------
 逃げABの2頭(15ナックビーナス・16モズスーパーフレア)は7枠8枠だし、追い込むモズアスコットを勝たせようと、同馬主のモズスーパーフレアはかなり逃げ争いを演じてハイペースになることが予想されます。
-------------
 と馬名を上げました。実際は逃げ争いとならず、16モズスーパーフレアの単騎逃げ。ペースは重馬場を考えれば、入りの3F34.2と結構早かったし、直線長い中京でよくぞ粘りました。

 昔から「同厩・同馬主の2頭出しは人気薄を狙え」が穴の鉄則だから、せめてモズスーパーフレアに印はつけるべきでした。
 もちろん気づいていましたが、私はここでもフェブラリーSと同じ「逃げの外枠軽視」が災いして「芝12で8枠の逃げ馬が残れるはずはあるまい」と思ったことが失敗。

 実はモズスーパーフレアは昨年鞍上武豊、7枠15番で▲を付けた馬でした。
 当時はその前5走[1→3→2→1→(G3オーシャンS)1着]の上り馬ということもあって2番人気。でも、外枠。
--------------
 鞍上最近は逃げた方がいい武豊ながら、今回逃げ先行馬が多く、外枠に
入ったし楽に逃げられるだろうか。中京は直線も長いし、最後斤量がこた
えて2、3着どころか、着外の可能性もありそうです。
 父「Speightstown」も聞いたことありません(供用12年で出走頭数23頭、
重賞出走23の2勝)。そこで、消える可能性ありと見て(しかし、上がり
馬の勢いで粘っても不思議ないので)▲とします。
--------------
 ところが、同馬は向こう正面で逃げ争いを演じて15着大敗。

 昨年は「ダメだろうなあ」と思ったのに上位人気で▲をつけ、今年は「ダメだろう」と思いつつ人気薄で無印。
 穴馬券を獲るには人が思うことの逆をいかねばなりません。人気上位で消し、人気薄で重い印をつける。レース後「逆にせんかい!!」と叱咤したことです。

 モズスーパーフレアのその後4走は[4→2→8→4]着とビミョー。しかし、昨秋GIスプリSでは逃げて2着(3番人気)でした。その後G3京阪杯を1番人気で逃げて8着とどうにもちぐはぐ。前走2月G3シルクロードSも2番人気で逃げて4着。
 ここらが今回人気薄となった理由で15着、8着に負けたときは外枠であり、上位入線は内枠とはっきりしていました。で今回は8枠16番。「無理かなあ」と思うもやむなし、でした。

 ただ、前日馬順Fの6番人気だから、「単勝買いもあったなあ」と思いつつ、後の祭りです。馬場が重馬場だったこと、昨年と違って外枠ながら単騎逃げになれたことが、逃げ粘れた理由でしょうか。

 それはさておき斜行の件。
 松若モズは「逃げ宣言」をしていたらしく、その通り果敢に逃げて4角残り400では、同馬の数馬身後に内から03ダイアトニック、12セイウンコウセイ、11クリノガウディーの並びでした。
 そして、残り200。クリノガウディーの内斜行はすでに始まっており、まず内の幸英12セイウンコウセイの前を横切ります。次にどんどん内によれ、03ダイアトニックにぶつかり(ダイアトニックはモズスーパーフレアにぶつかり)、直後3頭は体勢を立て直し、後はゴールで同タイム僅差で入線。
 そのとき大外を池添08グランアレグリアがものすごい足で急追――といったレースでした。ゴールが20メートル先だったら、勝ったのはグランアレグリアでしょう。

 不思議に思ったのは11クリノガウディーの鞍上和田騎手の乗り方。
 普通左回りの内斜行は右ムチで起こるのですが、彼一度だけ左ムチを使った後は全くムチを使っていないのです。
 ところが、(前から見ると)左腕はあまり動かず、右腕だけ激しく左右に動いていました。つまり、馬を内に内に寄せているように見えるのです。
「そんなことするかなあ」と思いつつも、結局、馬は内にどんどんよれていました。
 あれって和田騎手の癖なのか、今回だけの(内の馬に寄せて併走しようとか意図を持った)乗り方なのか。彼が重賞で勝ったレースをいくつか見ましたが、なんとも言えません。右利きであることは間違いないと思います。もしも癖だったら「今後買いづらいなあ」と思ったことです。

 ちなみに、ウラ●+ウラ枠連軸として期待した1枠両馬ですが、01丸山の9着は馬の力不足、役不足でしょうか。しかし、02松山弘平にはがっかり。今年重賞4勝をあげて期待していたのに、3角から4角にかけて「行くな、行くな」とばかりに手綱を引っ張っていました。
 私も末脚に期待していただけにわからないことはないけれど、あれって大概ダメ。最終的に逃げ先行3頭が残ったのだから、行かせても良かったのではと思えます。
 そこらが基本馬に任せて、あるいは先行しても粘らせるルメールのすごいところでしょう。松山も「まだしばらくGIでは買えないな」と思いました。

 さて、いろいろ書きましたが、1位入線4着降着のクリノガウディーについては……何も言うことがございまっせん(^_^;)。「なんで激走したん?」てな感じです。牡4歳ながら全12戦[1218]の単純新馬1勝馬。
 どうしてここに出られたかと言うと、2着2回が2歳GI朝日杯と昨年7月中京G3中京記念2着があったからです。だいたいマイルから芝20の中距離馬で、前走は阪急杯3番人気7着。父はスクリーンヒーローだから、短距離血脈とは言いづらい。。

 ただ、一つだけ買える(かもしれない)要素がありました。以前「重賞出走率」のことを書いたことがあります。全走の中でG3~GIに何回出走しているかの確率です。するとクリノガウディーは新馬1着後2走目から前走まで、11戦連続重賞。つまり重賞出走率11/12=92で全馬のトップなのです。
 でも、他に何かないと買えませんよねえ。

 ところで、一読法の復習を兼ねての感想を。
  ところで、一読法の復習を兼ねての感想を。
 結果報告の見出し「馬場悪化を軽視した……無念の敗戦(-_-;)」を読んで、下の[?]印が4頭もついた着順結果を見て「無念の敗戦ってあるが、ちっとも無念じゃねえぞ」とつぶやきましたか。
 そこで「何が無念だったのかなあ」と考えつつ、読むのが一読法です。

 実は二つの点で「獲れて良かったのにアホなことやった」無念な点がありました。一つは格のところで普段なら「G2V」は「GIVを除く」馬を掲載します。
 ところが、今回は1頭だけだったので、「GIVを含む」に変えたのです。
 ではその1頭とは何か。
G2V=1頭(GIV除く)なら、
 A03ダイアトニック [1勝]スワンS  3着

 つまり、私はいつも書いているG2V馬、唯一の馬を無印にしたのです。
「そりゃねえだろう」とまたも叱咤のほぞ(^_^;)。

 そして、実近一覧を第1群から第4群まで4頭ずつ分けることにした昨年後期から、各群の馬順トップに注目する戦法について注意を喚起していました。
 以下実近一覧の結果報告ですが、第1群からAB2頭、第2、第3、第4群より前日馬順トップ1頭を選ぶと、以下のようになります。

[実近一覧各群トップ](第1群のみAB2頭)
 第群順馬       名 印展開 結果
 第1A06ダノンスマッシュ ◎7   12
   B08グランアレグリア ▲4  2
 第2D03ダイアトニック  ?15  3
 第3H01ステルヴィオ   ●10   9
 第4F16モズスーパーフレア?2  1

 おわかりでしょうか。11クリノガウディーの降着あっての「結果論」ながら、この5頭絞りでいろいろ的中でした。くーっ(^_-)。

 実はこの5頭予想段階で抜き出していました。そして、私の印を見れば、なんという馬券下手かよくわかります。
 よりによって5頭から最悪着順の馬2頭に◎●の重い印を付けたのです。
 もう泣くしかありません(T_T)。私の印を無視すれば、究極の3頭絞りではありませんか。これを「無念」と言わずしてなんと呼びましょう。
 ちなみに、展開指標の数値も掲載しました。馬番を考慮せず、芝12なら先行できる馬が狙い目。それはつまり展開2番手のモズスーパーフレア、続くは4番手のグランアレグリア。この2頭で1→2着。あとはG2V馬1頭に流すなら3複・3単1点買い。3着数頭に流してもわずか数点。
 あくまで1着馬降着ゆえの結果論ですが、ああ……絶句(T_T)。

 次回から、この抜き出しは私の見解を除いて最初に提示します(^_^;)。

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【高松宮記念、過去4年の実近一覧結果と今年の順位・結果】

  2020 |2019 |2018| 2017 |2016 |2020
年=番|人|人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(12人気まで)

A=09|C|A|4|A|8|A|3|A|1|09タワーオブロンドン 12
B=08|B|C| |09|3|C|2|D|9|08グランアレグリア  2
C=06|A|D| |D|4|B|10|B|2|06ダノンスマッシュ 10
D=18|12|B| | | | | |C|3|18ノームコア

E=14|E| | |E| |G|5| | |14モズアスコット
F=03|D|09| |H| |E|1|H| |03ダイアトニック   3
G=10|09|E|1|B|2|D| | | |10アイラブテーラー
H=15|11|G| | | | | |F| |15ナックビーナス

QA=01|H| | |G| | | |G| |01ステルヴィオ
QB=17| | | | | | | |E|5|17シヴァージ     5
QC=07| |F| | | | | | | |
QD=02|10|14|2| | | | | | |02アウィルアウェイ

QE=16|F|H| | | |09| | | |16モズスーパーフレア 1
QF=12|G| |5|C|1|F| | | |12セイウンコウセイ
QG=11| | | |F|5| | |09| |11クリノガウディ   4
QH=13| | | | | |17|4| | |
QI=04| |17|3| | | | | | |
QJ=05| |18| | | | | |18|4|
    ※注「人気」は前日馬連順位

 以上です。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 後記:実はこのていたらく想定内です。今執筆は「一読法~」「コロナ騒動~」にかなり比重を置いており、競馬予想は3番手です。まだしばらくこの調子なので、直前予想も期待せずにお読みください。

 昨日深夜肺炎で入院していた志村けんさんが亡くなりました。持病があったようですが、直接的にはコロナウイルス感染でしょう。朝速報を見て涙が出ました。
 私の感想は「一つは政府大本営に殺されたとの気持ち。もう一つは最期に大きな仕事をやってくれた」との思い。総理の名前をフルネームで言えない若者は多いでしょう。だが、志村けんの名を知らない人はいない。彼はその死をもって若者に「今度の病気はだいじょうぶじゃねえぞお」と教えてくれた。そう思います。享年70歳。ご冥福をお祈りいたします。

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2020.03.28

高松宮記念直前予想

 いよいよ本格的なGI競馬の開始(^_^)――と笑顔で書きたいところですが、イマイチ気分が乗りません。
 なにしろ無観客どころか、首都圏封鎖=中山・東京の「競馬中止」さえ迫っていそうな雲行き。そのとき阪神・京都はどうなるのか。依然として前代未聞のコロナ感染継続中です。みなさん方の健康と幸運を、自分も含めて祈っております。

 それでもGIはGI。めげずに高松宮記念予想に励みたいと思います。
 一応3強気配です。3頭で決まってくれればやさしいけれど、疑い出すと底なしにはまりそう(^.^)。まー穏やかに眺めましょう。

 まずは過去4年の実近一覧データ。トップ3頭の3強気配です。

【高松宮記念、過去4年の実近一覧結果と今年の順位・結果】

  2020 |2019 |2018| 2017 |2016 |2020
年=番|人|人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(12人気まで)

A=09|C|A|4|A|8|A|3|A|1|09タワーオブロンドン
B=08|B|C| |09|3|C|2|D|9|08グランアレグリア
C=06|A|D| |D|4|B|10|B|2|06ダノンスマッシュ
D=18|12|B| | | | | |C|3|18ノームコア

E=14|E| | |E| |G|5| | |14モズアスコット
F=03|D|09| |H| |E|1|H| |03ダイアトニック
G=10|09|E|1|B|2|D| | | |10アイラブテーラー
H=15|11|G| | | | | |F| |15ナックビーナス

QA=01|H| | |G| | | |G| |01ステルヴィオ
QB=17| | | | | | | |E|5|
QC=07| |F| | | | | | | |
QD=02|10|14|2| | | | | | |02アウィルアウェイ

QE=16|F|H| | | |09| | | |16モズスーパーフレア
QF=12|G| |5|C|1|F| | | |12セイウンコウセイ
QG=11| | | |F|5| | |09| |11クリノガウディ
QH=13| | | | | |17|4| | |
QI=04| |17|3| | | | | | |
QJ=05| |18| | | | | |18|4|
    ※注「人気」は前日馬連順位

 昨年は第1群が総崩れ。今年はその反動というか、トップ3頭が馬順トップ3頭と重なりました。09タワーオブロンドン、08グランアレグリア、06ダノンスマッシュの3頭。さて、この3強で決まるかどうか。
 いろいろ検討してみると、この3頭で123着となりそうにありません。
 とは言え、決まってもおかしくないので、まずは3強の3複1枚と3単はトップから123着と見て[09→08=06]の2枚買っておきます。あともしも第1群最高3着なら、第2群のAB=14モズアスコット-03ダイアトニックの馬連と3複第1群4頭へ。

******************************
 【GI高松宮記念 実近一覧表】 中京 芝12 18頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印
A=09|5|タワーオブロンド| 2.2{AB}C=[7332]福 永|○▲◎ ○
B=08|4|グランアレグリ牝| 3.3{BA}B=[4010]池 添|○ ▲○▲
C=06|5|ダノンスマッシュ| 4.1{CC}A=[7215]川 田| ◎ △◎
D=18|5|ノーム コア 牝| 5.4{DE}12=[5122]横山典|・
E=14|6|モズアスコット | 6.2{E09}E=[5509]デムロ|◎△  △
F=03|5|ダイアトニック | 6.8{HD}D=[6313]北村友| ▲▲
G=10|4|アイラブテーラ牝| 6.8{FF}09=[5200]武 豊| ○
H=15|7|ナックビーナス牝| 8.0{09G}11=[7.--]田 辺|
QA=01|5|ステル ヴィオ |10.0{G14}H=[4315]丸 山|△  ◎●
QB=17|5|シ ヴァー ジ |12.7{1310}14=[1002]藤 岡|   ▲
QC=07|4|グルーヴィット |14.2{1212}13=[1103]岩田康|
QD=02|4|アウィルアウェ牝|14.6{1413}10=[4114]松山弘|   △*
QE=16|5|モズスーパーフ牝|18.5{16H}F=[621-]松 若| △
QF=12|7|セイウンコウセイ|19.7{1115}G=[641-]幸 英|・
QG=11|4|クリノガウディー|20.5{1711}15=[1218]和 田|
QH=13|7|ダイメイプリン牝|24.2{1516}16=[721-]秋 山|  ○ 
QI=04|10|ティーハーフ  |47.9{1017}18=[738-]国分優|
QJ=05|5|ラブカンプー 牝|67.2{1818}17=[281-]酒 井|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
--------------------------
 成績補足
H=15|7|ナック ビーナス| 8.0{09G}11=[7.10.5.10]|
QE=16|5|モズスーパーフレ|18.5{16H}F=[621.10]|
QF=12|7|セイウンコウセイ|19.7{1115}G=[641.16]|
QH=13|7|ダイメイプリンセ|24.2{1516}16=[721.22]|
QI=04|10|ティーハーフ  |47.9{1017}18=[738.31]|
QJ=05|5|ラブカンプー  |67.2{1818}17=[281.14]|
--------------------------
※年齢 4歳=5 5歳=8 6歳=1 7歳=3 10歳=1頭
※牡牝 牡=10頭(セ=0頭) 牝=8頭 
※格
G1V=6頭
 A14モズアスコット [2004]フェブS[ダ16]・安田記念(18年)
 B08グランアレグリア[1010]桜花賞
 C09タワーオブロンド[1011]スプリS
 D01ステルヴィオ  [1104]マイルCS(18年)
 E12セイウンコウセイ[1105]高松宮記念(17年)
 F18ノームコア   [1002]ヴィクトリアマイル

G2V=4頭(GIV含む)
 A09タワーオブロンド[3勝]京王杯2S・京王杯SC・セントS
 B01ステルヴィオ  [1勝]スプリングS
 C08グランアレグリア[1勝]阪神カップ
 D03ダイアトニック [1勝]スワンS

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)

 1着=2枠03番  2着=2枠04番セイウンコウセイ(今年12番)
 3着=4枠07番  4着=7枠13番ダノンスマッシュ(今年06番)

--------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD[?型] 枠順AB=9.8
 馬連型=3 巴 [3巴] 馬連AB=10.4

 枠連=ABC/DE/FGH// 
 枠順=534/87/126//
 馬順=CAB FE HDG
 代行=091713 1211 101815
 代2= 1416
 ―――――――――――――
 結果=

----------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 15 16 12 08 - 07 05 06 11 - 17 01 10 09 - 14 13 03 18 02 04
覧 ○ ▲ ◎ 5 △
3F A C D B E
本 ▲ ◎ ● ○ △ *

**************************
 ※ 直前予想

 今回はとにかくコロナパンデミックのせいでドバイ競馬も中止となり、ルメール騎手が不在。結果、彼のお手馬牝408グランアレグリアは池添、牡509タワーオブロンドンは福永に乗り替わりとなりました。3強のもう1頭牡506ダノンスマッシュは川田騎手のまま。池添、福永に不満はなけれど、これがどう出るか。
 次にまさかの馬が出走してきました。2月フェブラリーSでダート挑戦2度目にして優勝した馬。もちろん6歳デムーロ14モズアスコット。これまた鞍上はルメールでした。ここにルメールがいたら、彼は一体3頭のどの馬を選んだのでしょうか。

 14モズアスコットは安田記念の勝ち馬であり、芝14のG2スワンS2着2度もあるけれど、最近凡走が多かったので「芝に見切りをつけてダート転向じゃなかったの?」と言いたくなります。来ても来なくても「やっぱり」と言えるビミョーな位置にいるので◎は打ちたくありません。
 しかし、3強から1頭消えるなら、来るのはこの馬か――と考えれば、3強+14モズアスコットの4強として3複は4頭ボックス。これもまー買っておきましょうか(^_^;)。

 しかし、4強には一つ二ついやなデータがあります。
 まず中京未出走が08グランアレグリアと09タワーオブロンドン。06ダノンスマッシュは2戦[0002]の着外。14モズアスコットは1戦1着。
 また、08グランアレグリアと14モズアスコットは芝12を一度も走ったことがありません。ただ、モズアスコットは芝14なら[3401]と得意。グランアレグリアは芝14で1戦1勝。
 ついでに言うと06ダノンスマッシュは芝12[5110]、芝14[2101]で文句なし。 09タワーオブロンドンは芝12[2120]、芝14は3戦3勝。芝12だと2、3着の多さが気になります。勝ち鞍順ならトップは06ダノンスマッシュでしょう。
 よって、4頭の距離特性を考えると、06ダノン→09タワー→08グラン→14モズアスの順かなと思えます。
 そこで表はこの順で◎○▲△として馬券を組みます。

 ただ、どうもこの4頭最高2着の気もして何かに脚もとすくわれそう。
 この4頭の展開指標を見ると、
 08グランアレグリア ▲4
 06ダノンスマッシュ ◎7
 09タワーオブロンドン○12
 14モズアスコット  △13

 このように前2頭は先行、後2頭は追い込み。
 逃げABの2頭(15ナックビーナス・16モズスーパーフレア)は7枠8枠だし、追い込むモズアスコットを勝たせようと、同馬主のモズスーパーフレアはかなり逃げ争いを演じてハイペースになることが予想されます。

 そうなると、4強の前2頭と後2頭の間にいて上がりのいい馬が狙い目。
 それにあてはまるのが展開指標10位1枠01番丸山5歳ステルヴィオです。5走上がりトップの32.6を持っています。
 全成績13戦[4315]はイマイチですが、GIは18年3歳秋にマイルCS1着。2歳朝日杯2着やG2は18年スプリングS1着もあり、全14戦中上がりベスト3内が11回。
 内らち追走で脚を貯め、直線ばらけたところで前2頭を抜き、後ろは抜かせない競馬を期待してウラ●。

 ただ、マイナス点はめちゃ多い(^_^;)。中京初、芝12も初。どころか最短距離は前走阪急杯芝14の1戦のみ(4番人気5着)。鞍上丸山騎手は重賞208回も乗っているのにわずか8勝でGI勝ちなし。とても単勝軸と言いがたく2着狙いでしょうか。表4頭に流します。

 最後にもう1頭。同じ1枠でも牝4松山02アウィルアウェイ。10戦[4114]ですが、こちらは芝12と芝14が9戦。展開指標17位の追い込みだから、直線大外一気の単勝があるかもしれません。こちらの単勝と、枠連1→5341を。

-----------------------------------
 本紙予想
 印番馬       名 性齢 馬順
 ◎06ダノンスマッシュ  牡5 A
 ○09タワーオブロンドン 牡5 C
 ▲08グランアレグリア  牝4 B
 △14モズアスコット   牡6 E
 *02アウィルアウェイ  牝4 10
 ●01ステルヴィオ    牡5 H

 さて結果は?

===============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2020.03.27

別稿『一読法を学べ』 「新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く」第3号

 前回(3月16日)から10日。世界の感染爆発はさらにすさまじく、日本にもそれが近付いている感じです。
 私が住む大分県もしばらく感染1名が続いていたのに、院内感染があっという間に20名を超える感染数となり、不名誉な九州トップになってしまいました。県は「これ以上の陽性はない」と言っていますが、最初の院内感染者がどこで誰にうつされたか、わかっていません。
 こうなると、回り回っていつ自分自身にやってくることか。覚悟しているとは言え、「こりゃあ感染、入院、最悪この世とおさらばかもしれん。言いたいことを書きまくっておこう」と決意しました。前号よりその後10日間です。

 [今  号]
 第三回 コロナ感染さらに10日(3月26日)
 [ 8 ] その場しのぎの医療体制、その場しのぎの方針
 [ 9 ] 専門家という名の優等生たちの限界
 [ 10 ] 致死率数パーセントのまやかし
 [ 11 ] 100日後に死ぬ……は予言だったか
 [ 12 ] 死後は地獄か天国か

 第二回 『 コロナ感染その後10日 』(3月16日)
 [5] 覚悟と楽観的未来
 [6] とうとうパンデミック
 [7] マスク転売禁止法成立

 第一回 『 新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く 』(3月06日)
 [1] 最初に立ち止まったのはチャーター便の帰国とホテル隔離
 [2] 一人一人を優先するクルーズ船乗客乗員への対応(私案)
 [3] 事件は現場で起こっている……が
 [4] まとめと今後の予想
-------------------
 本号の難読漢字
・重鎮(じゅうちん)・隠蔽(いんぺい)・露(あら)わに・中枢(ちゅうすう)・抽出(ちゅうしゅつ)・羅列(られつ)・最期(さいご)
********** 小論「一読法を学べ」********

 『新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く 』

第3回「コロナ感染さらに10日(3月26日)」

 [8]その場しのぎの医療体制、その場しのぎの方針

 先日発行した、もう一つの小論『一読法を学べ』の前号表題は「その場しのぎの教育・勉強をやめませんか」でした。
 それをここでも使うのか……といった思いですが、今朝(3月26日)「何それ?」の驚きの状況を知り、「東京もその場しのぎかあ」とつぶやきました。まずはそれを書きたいと思います。

 予感どおりばたばたとオリンピック延期が決まり、首都東京でコロナウイルス感染者が増え始め、25日とうとうこれまで最多41人の感染者が発生しました(26日も47人)。
 それを受けて都知事が「感染爆発(オーバーシュート)の可能性が高い」と記者会見するや、夜には都内スーパーで買いだめが始まり、棚からカップ麺や袋麺、肉類がなくなった、とのニュースが流れました。

 今朝一部ワイドショーでは、東京の感染症指定病院のベッド数が明かされていました。それによると、ベッド数150余りであると、そして、現在コロナ感染者の入院数は176人とありました。なんと、すでに感染者に対してベッド数が不足しているのです。
 東京都のベッド数は北海道の250余りに比べてもあまりに少なく、「えっ、なんでそんなに少ないの?」とつぶやきました。首都ですよ、首都。
 ほとんどの政治家と大臣、官僚、財界の重鎮など我が国をリードする人たちが住むところで、「そのベッド数ですか?」と言いたくなります。すでに世界では首脳側近まで感染が及んでいると言うのに。

 さらに驚いたのは、その報道の中で漏れ出た考えられない現状報告です。
 感染者が判明すると入院させねばなりません。ところが、「どこの病院に空きがあるかわからない」と言うのです。「え゛え゛っ」と叫びました。
 日本の首都ですよ、首都。日本における都市中の都市ではないのですか。しかも、なんでもかんでもコンピューターでシステム化・連結され、直ちに統計的数値が出せるはずの現代社会において「どこの病院にベッドの空きがあるかわからない」なんてあり得ますか?

 これ、感染症指定病院が500とか1000ある国の話ではありません。東京都だけならせいぜい数十でしょう。なのに、その病院のベッド数、入院者数、軽症から重症までの患者数、退院数、空きベッド数――などが毎日どこか一つの機関なりパソコンに集約され、その総数や現状が把握されている。それ普通の体制ではありませんか。

 患者がどっと40人増えた。「軽症者は一般病棟に移ってもらって重症者だけ残そう」とばかりに、「そちらの病院はどうですか」といちいち電話するのですか。なんとアナログ的な、なんとその状況を想定していないことか。
 最悪そのシステムがなかったとしても、2月初めからすでに2か月近く経過しています。中国武漢の先例がありながら、そのシステムを構築していないなんて「ありえへん」と思いました。
 結局、全てその場しのぎである。事態が起こってから考え、対応する生き方しかできない。だから、後手になる。だから、ばたばたになる。悲しいかな、そう思わざるを得ません。

 [9] 専門家という名の優等生たちの限界

 何度も同じことを書きます。国語で三読法[通読→精読]授業を学び、「終わった後でいろいろ考える・検証する」訓練しかやってこなかった人は現状認識が甘い、未来予想ができません。
 通読の癖でぼーっと事態を眺めているから「蟻の一穴」を見逃す。だらだらと日を過ごし、気づいたときには小さな穴が堤防を破壊しかねないほど大きくなっている。あわてて「大変だ、大変だ。穴をふさげ」と騒ぎ始める。が、直後に堤防は決壊し、多くの人的物的被害を招く……。
 どうやら首都圏の爆発的感染、医療崩壊と都市封鎖は「起こる」方を予想すべきかもしれません(外れてほしいと祈っていますが)。

 私はこれまで政府・専門家グループを大本営に見立てて批判しました。首都圏封鎖が間近に迫った今、またしても大本営の隠蔽体質が露わになったようです。
 先週厚労省から大阪と兵庫の知事に対して「週末人の行き来を禁止(自粛要請)してください」との要望が届きました。根拠は「大阪・神戸で感染爆発が予想される」として具体的な推計値を示していたことです。両知事はびっくりして「往来は自粛してください」との声明を出しました。
 知事はそのとき「感染爆発が起こると、数万人の感染者が出る」との数値を公開した。それは厚労省にとっては「公開してほしくない秘密事項の推計値だった」というのです。なんともはや正に「大本営」そのものではありませんか。
 その後東京もその推計値を公開し、都知事の「感染爆発の可能性が高い」との声明となりました。

 厚労省が推計値を秘密にしたかったのは「パニックを引き起こすかもしれない」との親心でしょうか。あるいは、専門家が出した推計値を信頼しなかったのか。「平民は科学的数値を理解できない」と見下したか。、コス。  理由はどうあれ、「全国民への推計値公開はやめよう」と決めたのはやはり政府大本営でしょう。
 欧米各国は都市や国境の封鎖が遅れたけれど、南米などは感染者数百人、死者数人の段階で都市封鎖に踏み切っています。感染爆発の推計値を信じたからでしょう。いや、他国の悲惨な状況を見れば、封鎖に踏み切るしかないのだと思います。

 それにしても、官僚と政府中枢が感染症の専門家が出す推計値を信じていないとすれば、かたや専門家もまた「こうなりますよ」と強く言えず、どこか弱々しい。言わば限界を抱えているように感じます。
 ここで専門家の限界=優等生の限界を書いておくことはムダではないと思います。「専門家が言っているから大丈夫だろう」と安易に信じてほしくないし、恐る恐る語る言葉を「大したことないんだ」と受け取ってほしくもないからです。

 以前も書いたように、2011年東日本大震災で最初に出された《専門家》の津波予想は3メートルでした。人々の多くはそれをさらに「半分かな」と受け取ったようです。
 実際に起こった30メートルを予想しろとは言わない。せめて10メートルの警報が出ていれば、多くの命が失われることはなかった。つまるところ、我々は自分の胸騒ぎや直感をこそ信じるべきだと思います。

 さて、専門家の限界とは彼らがものすごく優秀であることから起こります。小中高で成績優秀、大学入試もトップクラスで勉学を続け、ほぼ首席で大学を卒業。大学院を経て研究者として功なり名を遂げる。もちろん良い子だったから反抗的でなく、空気をよく読む穏和な人たちが政府お抱えの専門家になります。

 これを逆に言うと、彼らは自分が劣等生と評価されること、テストで不合格を取るような事態を避けたいという感情が働きます。できるだけミスを避ける、完璧を目指す。それが優等生の特徴でもあります。何か発言した後、人から「あんたの言ったことは間違っていたじゃないか」と指摘されることは最大の屈辱です。

 すると、何が起こるか。ある事態が起こったとき「このままだと悪い状態が発生するかもしれない」と予測できても、その事態が1例、2例では何も言わない。数例、十例になって自分の仮説が正しそうだとわかったとき、ようやく物事について語り始める――そのような特質を持っています。

 この傾向は2月末に専門家グループが「クラスター感染が発生しつつある」と言い出したときに気づきました。
 多くの人が(私も)初めて聞いたであろうクラスター。「なにそれ?」と思って解説を聞けば、「フィットネス・ジムやライブハウスで発生した感染者」のことでした。院内感染もそれに当たると考えていいでしょう。

 そのとき専門家は「クラスターの事例が多数発生したので、イベントの中止・自粛などを求めます」と言い、総理の「大規模イベント自粛要請・小中高の休校」へと続きました。
 私はこのとき「2月初めにはすでにクラスター感染が発生していたのに、一例だけでは不確かだから、2例目3例目が出るのを待っていたな」と思いました。

 一例目とはもちろん東京屋形船の感染です。そして、2例目3例目が千葉のジムや大坂ライブハウスでの集団感染です。
 屋形船の段階――つまり2月半ばくらいに「今後小集団の感染が発生する可能性があるから、イベントや映画演劇、ライブハウスでの活動自粛(もっと強く中止)を求める」と言っていれば、2月後半のクラスター感染は防げたのです。

 防げなかった理由は専門家グループが間違った予想を言うことを怖れ、後に「それは間違っていたじゃないか」と批判されることを怖れて「クラスター感染がもっと発生するまで待とう」と考えたとしか思えません。
 テレビによく登場する(かなり優秀と思える)感染症専門家でさえ、「一例だけではなんとも言えない」と語ることが多かった。それが専門家です。
 彼らは優秀であるがゆえに、いいかげんなことは言えないと考える。研究は多くのデータを集め、その中の確かな事実を抽出する手法を取る。それだけに蟻の一穴程度では「危ない」と言えない。それが十か二十、穴がかなりの大きさにならないと、発言できない方々である――それが専門家であると見なすべきです。
 もちろんその姿勢は正しい。平和時には。あるいは、1年後事態を振り返って検証するときには正当なやり方です。しかし、目の前に危機が迫っているときには(言い過ぎかもしれないけれど)役に立たない。緊急時には一例を見ただけで、二例目三例目につながる予想を出してもらわなければなりません。

 ただ、専門家は言うでしょう。「私たちはデータや推計値を出すだけだ。それを判断して決断するのは国民であり、リードする政治家だ」と。これもまたごもっともな意見です。彼らは厳密を期そうとする研究のプロであって政治家ではない。
 どうやら政府中枢にいらっしゃる政治のプロである方々こそ、危機に際して的確な判断のできない、平和時の優等生に過ぎなかったのかもしれません。
 また、同じことを繰り返します。一例を見ただけで、二例目三例目につながる予想を立てることができるのが、最初から精読する一読法なのです。

 ちなみに、私が専門家という優等生の限界に気づいたのは、私がその上をいく優等生だからではありません。その逆です。私は中学校時代(田舎ながらも)優等生でした。しかし、高専に行き、人生初の0点を取る劣等生になったとき、完璧を目指して失敗を怖れる「優等生の限界」に気づきました。

 それはさておき、クラスターについてもっと驚いたのは小集団感染がすでに法律で予想されていたことです。それは2012(平成24)年5月に成立していた「新型インフルエンザ等対策特別措置法 」です。
 その中に「小集団感染発生の例として映画演劇やライブハウス、麻雀店」などがあるというのです。私は「知ってたんかい!」と突っ込み入れ、「そうか。だから、中国で麻雀店が破壊されたのか」とつぶやきました。

 覚えていらっしゃるでしょうか。1月末武漢の感染状況がテレビ報道されたとき、麻雀店の雀卓が警察によって破壊される映像がありました。
 あのときは「そこまでやるかねえ。ひどい国だ」と思いました。しかし、あれこそ小集団クラスター感染拡大を防ぐためだったのですね。過激すぎるけれど、あそこまでやらないと、庶民は言う事を聞かなかったのでしょう。
 中国の麻雀店破壊は正に蟻の一穴を意味していた。東京の屋形船はクラスター2例目だったのです。それを見落とした専門家、そして政府大本営。私は彼らに「一読法を学べ。そうすれば事態を注意深く見つめることができただろうに」と言いたい気持ちです。

 「新型インフルエンザ等対策特別措置法」は今は消滅した(?)野党政権時代の成立でした。現継承野党は2月初めから「新型コロナ感染を『等』に入れて、この法律を適用せよ」と言っていた(そうです)。しかし、政府与党はメンツにこだわったか、あれだけ法律の解釈、解釈でごり押しした総理なのに、使おうとしませんでした。結局、3月半ばになってようやくその中に「コロナウイルス感染」を入れることで適用できるようにしました。これもひと月遅いと言わざるを得ません。
 もっとも、政府大本営にとっては「オリンピックがあるので、おおごとにしたくない」との思惑が2月一杯続いていたと思います。その空気は専門家グループも読んでいたでしょう。だから、あまり過激な提言もせず、事態を眺めていた。
 ところが、2月末、突然総理が専門家グループに相談することなく、イベントの自粛要請、小中高一斉休校を決めた。すると「そちらがそうなら」とばかり、3月に入ると専門家独自の判断や予想を語り始めたようです。
 中でも私が注目したのは「どのくらいで終息すると思うか」との質問に答えて「未知のウイルスであり、特効薬・ワクチンもないので半年、1年続くかもしれません」と答えたところです。半年続くとは「夏のオリンピック開催不可能」との予測を述べたことになります。その後総理も専門家もお互い言いたいことを言い合うようになったような気がします。

 [10] 致死率数パーセントのまやかし

 今回新型コロナ感染による致死率は2~3パーセントと言われます。また、感染しても80パーセントは軽症で終わるとか、高齢者は重症化率が高く、80代以上は致死率10パーセントとも。
 数パーセントとは100人中数人であり、致死率10パーセントとは「10人中1人か。9人は助かるんだな」と思わせます。
 私はこれらの数字を白けて見ています。「まやかし」は言い過ぎとしても、「この数字は全体に対して言われているのであり、一人一人のことを考えていない」と思います。
 以前政府大本営と専門家グループが、中国武漢からチャーター機で帰国したときのことを書きました。帰国者を2週間隔離する際、「ホテルツインでは相部屋をお願いしたい」との方針を打ち出した。私はそれを「一人一人の気持ちなど考えていない」と批判しました。それと同じことをこの数字の羅列に感じます。

 たとえば、自分がコロナウイルスに感染して入院したとするなら、「高齢者の致死率10パーセントか、治る確率90パーセントか」と思うでしょう。それは100人のコロナ入院患者を、横一列に並べたときの話です。確かに10人が亡くなるのでしょう。
 だが、自分一人で考えるなら、「私は死ぬか生還するか」の二択です。つまり、生き残るか死ぬかは五分五分であり、自分にとって死ぬ確率は50。どうして「自分は10人中9人の側に入る」と予想できるのでしょうか。さらに、持病の高血圧や糖尿病があれば、死ぬ側に流れる可能性が高いと言われています。
 しかも、もっとも致死率の高い――医療崩壊のイタリアではすでに重症者に関してトリアージが行われているようです。一説によると、「人工呼吸器が1ヶしか使えないとき、若者の重症者と高齢の重症者で高血圧や糖尿病の持病のある人のいずれに使用するか」と言えば、若者の重症者に使われていると。それもまた覚悟しなければならないようです。

[11]100日後に死ぬ……は予言だったか

 昨年12月末ネットの一記事――『100日後に死ぬワニ』について書かれた」コラムに目が止まりました。ある漫画家がSNSに同名の4コママンガを連載していると。
 開始は12月12日で、一日一話ずつ更新され、下欄に「死まであと○○日」とカウントされている。カウントは99、98、97……と減り、今年1月1日は「21日目」と題しておみくじで「大吉」が出て「やったじゃん」と喜ぶワニ君と親友のネズミ君との会話が描かれる。おみくじには「良い一年になるでしょう」と書かれ、ネズミ君は「良かったじゃん!!」と言う。4コマ目にネズミ君が自分のおみくじを見て「あ、凶だ」とつぶやくと、ワニは「ドンマイ」となぐさめる。欄外には「死まであと779」と書かれている……。
 そして、3月19日の99回目は「テレビで桜の開花が報道され、週末は花見日和でしょう」との予報を聞いて笑顔満開のワニの顔。どうやら翌日仲間達との花見が計画されていると思わせる。そのとき欄外には「死まであと1日」の文字。
 全部見ていないので、舞台がどこかわかりませんが、なんとなく首都圏の日常かなと感じました。

 驚くのは正に先週の東京。お彼岸3連休は桜が全国に先駆けて満開になっていたのです。
 もう一つ驚くのは3月20日(金)、その日コロナ感染で亡くなった人が全世界にたくさんいたこと。コロナウイルスに感染して死を迎えた人は、100日前――12月12日に「自分は100日後に感染症で死ぬかもしれない」などと夢にも思わなかったでしょう。イタリアではここ数日毎日700名前後の方が亡くなっています。

 私は首都圏に住む友人と電話連絡したとき、「出歩かない方がいいよ」と話しました。ことここに至っても、あまり深刻さが感じられない友人に対して「ちょっと新型コロナ感染は癌などの重病と意味が違います」と以下のようなことを語りました。

 それはコロナ感染によって重症化すると、最期は家族・親族、友人に看取られることなく、一人で死なねばならないことです。愛する人がベッドに伏して死を迎えようとしている。だが、そのそばに行くことはできない。手を握ることもできない。さらに、棺桶の中に入った家族と対面することもできず、火葬後ようやく会うことができる。それが今回の病気です。
 もちろん我々は一人生まれて一人死んでいく存在である。最期は意識不明状態となってあの世に召されるから、近くに誰がいるかはわからない。そうではあっても、自分を看取ってくれる人がそばにいてほしいと思うのではないでしょうか。
 やっぱり、うつらないよう家に閉じこもるべきだと思います。

 [12]死後は地獄か天国か

 誰も地獄・天国を信じていないでしょうが、いざこう書かれるといい気持ちではないかもしれません。しかし、ちょっと立ち止まって考えてみるのも「この人生をじっくりしっかり味わって生きる」という点で意味ある想像と思います。

 人間には魂があるのかないのか。死んだらどうなるのか。永遠の謎です。
 自然科学的には人間は原子分子が集まった物体に過ぎず、それが生命体となっているだけ。朽ちて死ねば、最終的には微細な原子分子に戻って空中に霧散する。それだけでしかないと言うでしょう。
 それでも生まれると魂が宿り、死ねば魂は地獄か天国に行くかもしれない。そして、また人間に生まれ変わるかもしれない。そう想像することは自由です。

 余談ながら、九州(と山口・沖縄)には「九州芸術祭文学賞」という名の公募文学賞があります。九県在住者のみ応募できます。予選は各県で行われ、1位が本選に進み、最優秀作は『文学界』に掲載されます。これまでその中から芥川賞作家も生まれています。

 私は帰郷後応募するようになり、3年前大分の1位になりました(本選は落選)。
 そのときの作品が『はてなのDZIGOKU(地獄)』です。主人公は高校1年生で文芸部に所属する、ペンネーム久保はてな君。彼は1月末交通事故で死に冥界に行く。瑠璃色の海を越え白砂の浜辺にたどり着くと、多くの死者に混じって歩き始める。広大な砂漠を進むと、白装束で仙人のようなエンマじいさんと会う。エンマ様は死者一人一人に天国か地獄行きを宣告している。
 だが、誰一人として天国行きを宣告された者がいない。はてな君が「天国はないと思います。人は生前犯した罪を償わねばならないから、みんな地獄に堕ちるでしょう」と言うと、エンマ様は「その通りじゃ」と答える。その後砂漠を進むと、「どこでもドア」のような地獄への入り口が現れ、はてな君は地獄へ堕ち、辛い責めを体験する……という物語です。

 実はその翌年『はてなのTENGOKU(天国)』という続編を書いて応募しました。
 私はそこそこ自信があったのですが、さすがにふざけていると思われたか予選敗退。
 この2作品は小論『一読法を学べ』が終わったら、メルマガ配信する予定です。
 『はてなのDZIGOKU(地獄)』では死者は全員地獄行きでした。一方、『はてなのTENGOKU(天国)』では「死者は全員天国に行ける」ことになっています(と構想しました)。こちらに地獄はありません。

 そこで、読者各位への問題です。人はなぜ死ねば必ず天国に行けるのか。それについて考えてみてください。私はどのような理屈を構築したか、それを推理する質問とも言えます。
 なお、答えは「善行をなしているから」ではありません。いくら善行を積んでも、人間は生きるために他の生き物を殺して食べている。「殺生」の罪は消えないから、全員地獄に堕ちるしかありません。しかし、エンマ様はある理由から、善人、悪人、普通の人まで「お前達はみな天国行きじゃ」と宣告するのです。
 さて、その理由とは?

===============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:いくつかメモ的に残しておきたいことを。最初「クルーズ船の対応」について「すぐ下ろすべきだ」という私案を書きました。すると、3月になってアメリカで乗員・乗客2400名のクルーズ船がやはり感染しているとして問題になりました。アメリカの対応は直ちに全員の下船と施設隔離でした。ただ、花札大統領は「クルーズ船に閉じこめろ」との考えだったとか。さもありなんのリーダーです。
 また、テレビは「コロナ感染」ばかりですが、三重県の伊勢で著名なお菓子の会社社長が「反社会勢力向けの焼酎を製造していた」として辞任しました。いずれこの話題を、大本営同様「独裁者は身近にいる」と題して語るつもりです。

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2020.03.23

フェブラリーS結果と高松宮記念昨年結果

 新型コロナ感染は全世界拡散中で、いよいよ東京オリ・パラは延期濃厚です。
 我等が中央競馬は辛うじて無観客で開催されています。スポーツがあらかた中断となった今では唯一の楽しみでしょうか。

 今週末からはいよいよ芝GIが始まります。まずは前回2月のフェブラリーSの結果と、高松宮記念、昨年の結果を掲載します。

***********************************
 【 フェブラリーS結果とほぞ噛み 】

 フェブラリーS、結果は――口あんぐりの……全滅(^_^)

 1着―ルメル 12モズアスコット…………[○]G 単勝=2.8
 2着―長岡禎 15ケイティブレイブ………[?]H
 3着―松山弘 09サンライズノヴァ………[△]E
 4着―横山典 16ワンダーリーデル………[・]QC
 5着―フォリ 04タイムフライヤー………[●]QD(一覧順位)
 前日馬順[B→16→D→11→10]枠順[A→H’→C→H]

 枠連=6-8=31.0 馬連=12-15=362.3 馬単=469.8
 3連複=12-15-09=953.1 3連単=4649.2
 ワイド12=111.7 W13=5.2 W23=183.2

----------------
 ○ 展開予想結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 15 05 02 03 -13 04 11 01 -06 09 10 07 -12 14 16 08
覧 ○ ◎ △ ▲ 5
3F C D E A B
本 ◎ △ ・ ・ ・ △ ・ ・ ○ ・
結2 5 3 1 4
--------------------------------
 本紙予想
 印番馬      名 齢 馬 結果
 ◎05イ ン テ ィ  6 A  14
 ○12モズアスコット  6 B 1
 △02アルク トス   5 C  9
 △09サンライズノヴァ 6 D 3
 ・03ワイドファラオ  4 G  12
 ・13デルマルーヴル  4 09  15
 ・06ミッキーワイルド 5 H  16
 ・07ヴェンジェンス  7 E  10
 ・10ノンコノユメ   8 F  8
 ●04タイムフライヤー 5 10 5
 ・16ワンダーリーデル 7 11 4
 ?15ケイティブレイブ 7 16 2

*****************************
 【GIフェブラリーS 実近一覧表】東京 ダ16 16頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬      名|予OZ{実近}人=[全ダ]騎 手|格距TM3F印着
A=02|5|アルク トス | 2.4{AB}C=[7203]田 辺| ◎  △9
B=05|6|イ ン ティ | 3.9{BC}A=[7123]武 豊|▲△◎ ◎14
C=06|5|ミッキーワイル| 4.7{CA}H=[3511]北村友| △  ・16
D=13|4|デルマルーヴル| 8.3{GD}09=[4422]デムロ|    ・15

E=09|6|サンライズノヴ|11.1{09G}D=[851-]松 山|△▲○◎△3
F=10|8|ノンコノ ユメ|12.5{H09}F=[964-]真 島|○○△▲・
G=12|6|モズアスコット|15.0{11H}B=[1000]ルメル|    ○1
H=15|7|ケイティブレイ|15.8{14E} =[12--]長 岡|◎   ?2

QA=01|8|ブルドッグボス|16.2{E14} =[12--]和田竜|△ ▲
QB=07|7|ヴェンジェンス|16.5{1012}E=[7848]幸 英|   △・
QC=16|7|ワンダーリーデ|17.6{F15} =[708-]横山典|   △?4
QD=04|5|タイムフライヤ|18.2{1211}10=[0103]フォリ| △  ?5

QE=03|4|ワイドファラオ|20.1{1313}G=[1103]福 永|    ・
QF=08|9|キングズガード|31.0{D16} =[8.--]秋 山|   ○
QG=11|5|モジアナフレイ|36.5{F15}12=[8015]繁 田|
QH=14|4|ミューチャーリ|39.6{1610} =[5212]御神本|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
----------------------------
 成績補足
E=09|6|サンライズノヴ|11.1{09G}D=[851.10]松 山|    3
F=10|8|ノンコノ ユメ|12.5{H09}F=[964.13]真 島|
H=15|7|ケイティブレイ|15.8{14E} =[12.8.6.10]長 岡|   2
QA=01|8|ブルドッグボス|16.2{E14} =[12.7.7.11]和田竜|
QC=16|7|ワンダーリーデ|17.6{F15} =[708.13]横山典|    4
QF=08|9|キングズガード|31.0{D16} =[8.11.11.16]秋 山|
---------------------------
※年齢 4歳=3 5歳=4 6歳=3 7歳=3 8・9歳=3頭
※牡牝 牡=16頭(セ=1頭、10ノンコノユメ) 牝=0頭 
※格
G1V=7頭
 A15ケイティブレイ[3427]JBCクラ・帝王賞・川崎記念  2
 B10ノンコノユメ [2411]18年フェブラリーS・ジャパンD
 C05イ ン ティ [1111]19年フェブラリーS
 D01ブルドッグボス[1010]JBCスプリ
 E09サンライズノヴ[1004]マイルCS南部杯
 F04タイムフライヤ[1004]17年ホープフルS(芝20)
 G12モズアスコット[1004]18年安田記念(芝16)     1

G2V=2頭(GIV除く)
 A13デルマルーヴル[2勝]名古屋グランプリ・兵庫Jグランプリ
 B03ワイドファラオ[1勝]NZT(芝16)

※昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=4枠06番×(05番インティ ×)
 2着=3枠03番×
 3着=2枠02番×
 4着=5枠08番×

----------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れC[AB型] 枠順AB=4.3
 馬連型=3巴  [AB型] 馬連AB=4.8

 枠連=AB//CD/E/FG/H 
 枠順=63 51 2 74 8
 馬順=BA DC G 09E 11 
 代行=12H F13 10 1514 16
 ―――――――――――――
 結果=1 3 5 24

********************************
 ※ 回  顧

 正に口あんぐり、笑う(^_^)しかない大荒れでした。
 いや、必ずしも箸にも棒にもかからない荒れ方ではなかった。1着は馬順B、最終1番人気のルメール12モズアスコット。3着は馬順D、最終3番人気の松山09サンライズノヴァ。2頭とも上位に来て不思議ない馬。

 問題は2着長岡禎仁15ケイティブレイブ。最初馬柱を見ていたとき、「長岡? 誰?」ってつぶやいたのは私だけではないと思います。
 彼は地方の騎手で中央GI初出走とか。そして、同馬は馬順16位、実オッズも最下位16番人気の牡7歳馬。まー普通真っ先に「カット」でしょうか(^_^;)。
 それが2着激走だから、「何それ……」と黙るしかありませんでした。

 ところが、ところが、この馬、実近一覧下に取り出しているGIV馬7頭の1頭。しかも、GI3勝をあげてトップAなのです。展開図では逃げAでもあります。すなわち[逃げA+RX]馬。
---------------------
 ※格
 G1V=7頭
 A15ケイティブレイ[3427]JBCクラ(京都)・帝王・川崎  2
 B10ノンコノユメ [2411]18年フェブラリーS・ジャパンD
 C05イ ン ティ [1111]19年フェブラリーS
 D01ブルドッグボス[1010]JBCスプリ
 E09サンライズノヴ[1004]マイルCS南部杯
 F04タイムフライヤ[1004]17年ホープフルS(芝20)
 G12モズアスコット[1004]18年安田記念(芝16)      1
---------------------

 ダートは逃げAに何らかの印をつける。しかも、さらに何かA項目を持っていたら最低「△か▲をつける」と一覧には書かれています。よって、この馬一番最初に穴候補として浮上していました。
 ところが、私はちょっと検討しただけで「まーないな」と思い、騎手の名を知り、オッズを見てからは、全て忘れました(^_^;)。

 人生と歴史に「ればたら」はないけれど、もしもこの馬が8枠15番でなく内枠(逃げA)なら……7歳馬ではなくせめて6歳なら……騎手が聞いたこともない地方騎手でなければ……無印[?]にはしなかったでしょう(^_^;)。
 しかも、GI3勝はみな地方J1(ただし2018年のダート19JBCクラシック1着だけは京都コース)。ダート16[0013]、東京コース[0013]。無印もやむなし、てなところです。
 このパターン。記憶に留めておきたいところですが、いつ再現することか……。
「絶対忘れねーぞー!」とつぶやいたことです。

 それから、以下は過去4年の実近一覧に今年の結果を追加したもの。
 驚くのは第1群4頭が消えたら、123着は第2群4頭内で決まったことです。
 この3複4枚でも払い戻し9万、3単ルメール軸の相手3頭6枚で46万……。
 まー結果論です。

【本年と過去4年の実近一覧表結果】

  2020 |2019 |2018 |2017 |2016 |2020年 
年=人|着|人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(A~12人気)
A=C|9|A|2|A|2|B|2|C|4|02アルクトス
B=A|14|D|5|H| |C| |B|1|05インティ
C=H|16|E| | | |G| |A|2|06ミッキーワイルド
D=09|15|09|4|D|1|A|1|E| |13デルマノーヴル

E=D|3|C| |C|4|H|4|D| |09サンライズノヴァ 3
F=F| |G| | | |E| | | |10ノンコノユメ
G=B|1|D| |B| |F| |09| |12モズアスコット  1
H=16|2|B|1|E| | | |H| |15ケイティブレイブ 2
---------------------------
QA=13| |H|3| | |D|3| | |
QB=E| | | |09| | |5| | |07ヴェンジェンス
QC=11|4| | | | | | | | |16ワンダーリーデル 4
QD=10|5| | |G|3|09| |F|5|04タイムフライヤー 5

QE=G| | | | | | | | | |03ワイドファラオ
QF=14| | | |F| | | | | |
QG=12| | | | | | | |G|3|11モジアナフレイバー
QH=15| | | |11|5| | | | |
    ※注「人気」は前日馬連順位

 次に、昨年の高松宮記念、結果報告。3単450万というあっぱらぱー馬券でした。
 ほとんど参考にならないですね。
 今年は3強気配のようです。

*******************************
【2019年高松宮記念、結果とほぞ噛み】

 高松宮記念結果は――3着の複勝買っとけば……の敗戦(-.-)

 1着―福 永 03ミスター メロディ……[?]G 単勝=7.8
 2着―幸 英 04セイウン コウセイ……[?]QD
 3着―藤岡康 07ショウナンアンセム……[*]QI
 4着―北村友 13ダノン スマッシュ……[◎]A
 5着―国分優 05ティー ハーフ ………[?]QF(一覧順位)
 前日馬順[E→14→17→A]枠順[D→D’→B’→A]

 枠連=2-2=333.1 馬連=03-04=305.3 馬単=496.3
 3連複=03-04-07=8707.4 3連単=44974.7
 ワイド12=75.9 W13=304.6 W23=885.2

-------------------------------
 本紙予想
 印番馬      名 性齢 馬 結果
 ◎13ダノンスマッシュ 牡4 A 4
 ○08レッツゴードンキ 牝7 C 
 ▲15モズスーパーフレ 牝4 B 
 △12ロジ クライ   牡6 F 
 ●06アレスバローズ  牡7 G 
 ?03ミスターメロディ 牡4 E 1
 ?04セイウンコウセイ 牡6 14 2
 *07ショウナンアンセ 牡6 17 3
-------------------------------
 ○ 展開結果
※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 15 10 07 02-09 04 13 03-12 17 16 14-06 08 18 11 01 05
覧△ 5 ▲ ◎ ○
3F B C DE A
本▲ * ◎ △ ●○
結 3 2 4 1 5
-------------------------------
【高松宮記念、過去3年の実近一覧結果と今年の順位・結果】

    2019 |2018 2017 2016 |
年=|番|人|着|人|着|人|着|人|着|
A=|13|A|4|A|8|A|3|A|1|
B=|08|C| |09|3|C|2|D|9|
C=|09|D| |D|4|B|10|B|2|
D=|15|B| | | | | |C|3|

E=|10| | |E| |G|5| | |
F=|18|09| |H| |E|1|H| |
G=|03|E|1|B|2|D| | | |
H=|06|G| | | | | |F| |

QA=|17| | |G| | | |G| |
QB=|14| | | | | | |E|5|
QC=|12|F| | | | | | | |
QD=|04|14|2| | | | | | |

QE=|16|H| | | |09| | | |
QF=|05| |5|C|1|F| | | |
QG=|02| | |F|5| | |09| |
QH=|01| | | | |17|4| | |
QI=|07|17|3| | | | | | |
QJ=|11|18| | | | | |18|4|
    ※注「人気」は前日馬連順位

 【 一覧結果 】

 今年の結果は「一覧EFGHの上位人気に注意」とまとめたG(人気E)
03ミスターメロディが1着。そして「気になるのは16、17年の4着馬。と
もにQE以下のほぼ最低人気が激走しています。3複など何も考えず最低人
気2頭に1枚流しておくと、まさか馬券がゲットできるかもしれません。
そう思って今年の人気欄に[17・18]を追加しておきます(^_^)」と書い
たら、なんと一覧・馬順ブービーの07ショウナンアンセムが3着激走。複
勝は64倍!

 がしかし、問題はもう一頭。まさか一覧ABCDが全て消えるとは思い
もしませんでした。そして、激走したのはQA~QDの1頭、GIV馬3頭の
一角に出ていた04セイウンコウセイ。しかし、あまりの人気薄で手が伸び
ません。3単450万もむべなるかな、です。

************************
 【高松宮記念 実近一覧表】 中京 芝12 18頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬     名牝|予OZ{実近}人=[全 芝]騎 手|格距TM3F印着
A=13|4|ダノンスマッシ| 2.0{AA}A=[520.04]北村友|▲○  ◎4
B=08|7|レッツゴード牝| 4.2{CC}C=[375.12]岩田康|◎△ ○○
C=09|6|ナックビーナ牝| 5.0{BE}D=[685.07]大野択| ▲

D=15|4|モズスーパー牝| 6.6{11B}B=[611.06]武 豊| ◎  ▲
E=10|4|ラブカンプー牝| 6.9{EG} =[281.04]酒 井| △△
F=18|6|ダイメイプリ牝| 9.7{HH}09=[621.15]デムロ|  ○▲
G=03|4|ミスターメロデ| 9.8{15D}E=[110.03]福 永|    ?1

H=06|7|アレスバローズ|11.0{F12}G=[744.15]川 田|▲ ◎ ●
QA=17|5|ダイメイ フジ11|.2{0910} =[663.10]丸 山|
QB=14|6|ペイシャフェ牝|12.3{1209} =[631.15]松田大|
QC=12|6|ロジ クライ |12.5{18F}F=[523.06]ルメル|▲   △
QD=04|6|セイウンコウセ|13.7{1311}14=[630.12]幸 英|△   ?2
QE=16|5|デア レガー牝|13.7{G13}H=[610.07]池 添|

QF=05|9|ティー ハーフ|22.1{1014}13=[738.27]国分優|   ◎?5
QG=02|8|ラインスピリッ|27.2{1715} =[864.32]森一馬|  ▲
QH=01|11|スノードラゴン|35.2{D17} =[151.19]藤田菜|△
QI=07|6|ショウナンアン|35.3{1616}17=[695.14]藤岡康| △ △*3
QJ=11|8|ヒルノデイバロ|48.2{1418}18=[050.19]横山典|    *
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
----------------------------
 成績補足 今回は上記に全て掲載しました。
---------------------------
※年齢 4歳=4 5歳=2 6歳=6 7歳=2 8歳上=4 頭
※牡牝 牡=11頭(セ=0頭) 牝=7頭 
※格
G1V=3頭
 A08レッツゴードン[1501]
 B04セイウンコウセ[1004]2
 C01スノードラゴン[1109]

G2V=0頭(GIV除く)
参考G3V=11頭 うちG3V2勝=3頭
 A13ダノンスマッシ[2102]
 B12ロジクライ  [2121]
 C06アレスバローズ[2003]
---------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れG [A 型] 枠順AB=8.2
 馬連型=A流れF [AB型] 馬連AB=5.3

 枠連=ABCDEF/G/H 前日馬順[E→14→17→A]
 枠順=746258/3/1
 馬順=ACFEDH/G/15 
 代行=B1718141009 13 16
 代2=12 11
 ―――――――――――――
 結果=43 12   5   枠順[D→D’→B’→A]
**************************
 ※ 回  顧

 私はこの日も元旅館のいとこ宅で温泉+競馬観戦でした。
 レース後払い戻しを知って「唖然呆然」でしたが、私は(直前予想には書かなかったものの)ブービー人気の07ショウナンアンセムにしっかり流していました。
 人生と馬券に「ればたら」はないけれど、もしも◎○▲●のうち2頭が3着内に入っていれば、ショウナンアンセム3着で充分高配当ゲットだったのです。

 しかも、ショウナンアンセムの一覧は、以下のように距離と3Fにおいて△印が付けられています。同馬は決して箸にも棒にもかからない馬ではありませんでした。
 順=番|齢|馬     名牝|予OZ{実近}人=[全 芝]騎 手|格距TM3F
 QI=07|6|ショウナンアン|35.3{1616}17=[695.14]藤岡康| △ △

 騎手馬券のいとこも鞍上藤岡康太から07に印を付けており、二人して「複勝買えば良かった~」とほぞ噛んだものです(^_^;)。

 問題は7枠1、2番人気(4歳2騎)が消えたこと。さらに期待した○●も凡走。

 福永の牡4歳ミスターメロディは一覧7位。上位に4歳の残り3頭がいます。ミスターメロディの全成績は[4303]ですが、最初4走はダートで[2200]。これを除くと芝6走では[1103]とイマイチ。しかも5走全て芝14か16で芝12は未経験のまま。GIは昨年のNHKマイル4着(7人気)があるだけ。

 ちょっと買えそうなのは2走前G2阪神C2着(2人)でしょうか。このとき1着だったら唯一「G2V馬」にあたるので、ウラ●にしたかもしれません。
 また、G3Vとして中京芝14のファルコンS1着があります。つまり、芝の1、2着一回ずつとはG3とG2でした。
 とは言え、父は「Scat Daddy」という全く聞いたことない馬。供用9年で重賞2勝(/10)。この2勝がミスターメロディです。
 ついでに馬主は「グリーンフィールズ」という、これまた(失礼ながら)ほとんど聞いたことない馬主。それも道理で馬主歴12年で重賞はわずかに3勝(/52)。4勝目が初のGIとなりました。実オッズは4歳ABに対して3番手に位置するE。何か特別の「福永教信者」でもない限り、データからは買えまっせん(^_^;)。

 ただ、4歳AB2強の不安点は取り上げていました。
 ダノンスマッシュについては「若干の不安は斤量と中京1戦着外(7着)である点。右回り[5102]に対して左回り[0102]はビミョー。また、斤量57キロだと昨年のNHKマイル7着の1度きり」と書きました。
 結果先行したけれど、直線伸びを欠いて4着。2F目の200メールラップが10.1とかなり激流でしたが、最初の3Fは33.2。速いけれど、芝12なら普通の速さであり、事実1~4着に入った3頭はみな5番手以内にいた先行馬です。唯一4角11番手から追い込んだのが3着のショウナンアンセムでした。よって、このレースをまとめるなら「平均ペースの前残り」と言えるでしょう。
 しかし、逃げたモズスーパーフレアは粘れず15着。ダノンスマッシュも3着に残れなかった。せめてダノンスマッシュが3着に粘っていたら、前日馬順[E→14→A]ですから(獲りづらいけれど)「想定内の穴馬券」と言えます。

 かたやモズスーパーフレアについては、かなり書きました(^.^)。
--------------
 ただし、5走のクラスは[3W→OP3走→前走G3フジオーシャンS]だったように、強いところとやっていないのがビミョーです。
 同馬はGI初出走だし、中京は2戦着外(左回りもこの2走のみ)。G2未出でG3は4戦[1003]と1勝のみ。牝馬故斤量2キロ減の55キロは有利ながら、この馬最大斤量54キロまで。つまり55キロは今回初。うーんもっとビミョー(^_-)。
 鞍上最近は逃げた方がいい武豊ながら、今回逃げ先行馬が多く、外枠に入ったし楽に逃げられるだろうか。中京は直線も長いし、最後斤量がこたえて2、3着どころか、着外の可能性もありそうです。
 父「Speightstown」も聞いたことありません(供用12年で出走頭数23頭、重賞出走23の2勝)。そこで、消える可能性ありと見て(しかし、上がり馬の勢いで粘っても不思議ないので)▲とします。
--------------
 結果向こう正面で逃げ争いを演じて「ああこりゃダメだ」と思いました。

 こうまでいちゃもん書いたのだから、無印とか△まで落として「4歳3番手の福永ミスターメロディに印を打てば」と今なら思います。
 しかし、《逃げの武豊》なら「粘れるかも」と元武豊信者としては期待する……のが私の弱点です(^.^)。
 それに彼は土曜日のG2日経賞2500を、うまーくスローに落として逃げ切っていました。さすがに無印にできませんでした。

 さて、問題は鞍上幸の6歳セイウンコウセイ。
 同馬は2017年高松宮記念を5番人気1着。秋のGIスプリSは3番人気11着。翌年――つまり昨年春高松宮記念は5番人気6着。そして秋スプリSは(前走G3函館スプリS1着だったけれど)7番人気12着惨敗。その後ダート12の地方GIJBCスプリントも14着。
 今年になって1月G3シルクロードS(芝12)も15着惨敗。結局GI[1004]では、さすがに「終わったかな」と誰もが思ったでしょう。今回最終的に単勝100倍の12番人気。私も無理スジ……と思いました(^_^;)。

 実は4歳AB2騎は上がり馬であり「消えるかも」と思えば、「近走に目つむって格上位のRX馬を狙いたい」とは考えました。G2V馬が不在故、狙うは以下の3頭。
 G1V=3頭
 A08レッツゴードンキ[1501]牝7 6着
 B04セイウンコウセイ[1004]牡6 2着
 C01スノー ドラゴン[1109]牡11 17着

 さすがに11歳のスノードラゴンはないだろう。レッツゴードンキは7歳牝馬とは言え、近走悪くないのだから、印を付けないわけにはいかない。
となると、セイウンコウセイまで印は回らなかった……というわけで、やっぱり「獲れそうで獲れない馬券」でした(^_^;)。

 ただ、一つだけ年齢別に格の上下を考える際「もう少し考慮した方が良かったか」と思えるデータに気付きましたので、それを書いておきます。

 4歳4騎を一覧順に抜粋すると以下の通りです。
順=番|齢|馬     名牝|予OZ{実近}人=[全 芝]騎 手|格距TM3F印着
A=13|4|ダノンスマッシ| 2.0{AA}A=[520.04]北村友|▲○  ◎4
D=15|4|モズスーパー牝| 6.6{11B}B=[611.06]武 豊| ◎  ▲
E=10|4|ラブカンプー牝| 6.9{EG} =[281.04]酒 井| △△
G=03|4|ミスターメロデ| 9.8{15D}E=[110.03]福 永|    ?1

 ミスターメロディの格・距離欄に全く印が付かないのはダート[2200]、芝[1103]から当然の結果です。
 しかし、この4頭に重賞実績(連率・複率・3着以内の詳細)を入れてみます。
順=番|齢|馬     名牝|予OZ{実近}人=[重賞]連 複 着
A=13|4|ダノンスマッシ| 2.0{AA}A=[2104]43 43 4
D=15|4|モズスーパー牝| 6.6{11B}B=[1003]25 25 15
E=10|4|ラブカンプー牝| 6.9{EG}10=[0314]50 50 18
G=03|4|ミスターメロデ| 9.8{15D}E=[1102]50 50 1
 同上重賞3着以内の詳細
A=13|4|ダノンスマッシ| G3シルクロードS1着・G3京阪杯1着・
             G3キーンランドS2着
D=15|4|モズスーパー牝| G3オーシャンS1着
E=10|4|ラブカンプー牝| GIスプリS2着・G2セントS2着・
             G3アイビスD2着。G3北九州記念3着
G=03|4|ミスターメロデ| G2阪神C2着・G3ファルコンS1着

 4頭を格で比較すれば、上位2頭よりむしろ下位2頭の方が連率・複率で上であり、上位2頭にはGI・G2の3着内がない。対して下位2頭はラブカンプーにGI・G2の2着があり、ミスターメロディにもG2-2着があった。

 さらに下位2頭を比べるなら、ラブカンプーが今年1月3月の前2走[G3シルクロードS18着→G3オーシャンS16着]の結果(大差の不調)であるのに対し、ミスターメロディは阪神C2着後G3阪急杯7着(1人気の着差0.5)です。これを考慮すれば、ミスターメロディを上位と見ることができます。

 5歳人気薄セイウンコウセイも激走2着でした。やっぱりGIレースにおいてGI・G2実績馬を軽視・無視してはいけないなと思います。
 今回GIVは3頭、G2Vがなかっただけに、G2-2着馬にもっと注目しても良かったなと感じます。もちろん全18頭比較ではGI2着馬もいるので単純比較はできませんが、今後検討項目に入れたいなと思ったことです。
 以上です。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2020.03.19

別稿『一読法を学べ』 「新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く」第2号

 メルマガ「御影祐の小論」として3月6日に「新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く」を発行しました。それから10日ほど経って感じたこと、考えたこと、言いたいことが喉元でうずいております(^_^;)。
 そこでその都度思ったことをさらなる別稿としてメルマガ配信することにしました。よって、こちらHPでも独立させます。発行は不定期ということで。

 [今  号]
 第二回 コロナ感染その後10日(3月16日)
 [5] コロナ感染その後10日

 第一回 『 新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く 』(3月06日)
 [1] 最初に立ち止まったのはチャーター便の帰国とホテル隔離
 [2] 一人一人を優先するクルーズ船乗客乗員への対応(私案)
 [3] 事件は現場で起こっている……が
 [4] まとめと今後の予想
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 第2回 コロナ感染その後10日(3月16日)
 本号の難読漢字
・操(あやつ)る・目論見(もくろみ)・桟敷(さじき)・指弾(しだん)・潔(いさぎよ)い
********** 小論「一読法を学べ」*********


第2回「新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く」

[5] コロナ感染その後10日(3月16日)

○ 覚悟と楽観的未来

 全国的、いや世界的に新型コロナ感染者が多発しています。
 最初に、もしも読者各位において感染入院などの事態になられたなら、心よりお見舞い申し上げます。m(_ _)m

 私の身近の人たちからまだ「感染発症」の報告はありません。が、いつ来ても、そしていつ自分に起こっても不思議ない状況です。
 こういうことは「いつ来るのだろう」と疑心や不安にとらわれるのではなく、「いつか来るだろう、来ても不思議はない」と覚悟することが肝要かと思います。
 なにしろ日本は世界有数の災害国。豪雨に台風だけでなく、いつ地震が起こっても、大津波が発生しても、火山が噴火して住む町が灰まみれになっても、全く不思議ない国です。
 私はガンにしても、死にしても「いつ来てもいい」ように覚悟しています。
 そのときが来ても「なぜ私のところにこんなことが起こったのだ」と言いたくはないと思っています。
 もっとも、ほんとに起こったら、たぶん「なぜだ?」と叫ぶでしょうが(^_^;)。
 まー禅寺のお坊さんではない所詮小心者の小市民。それもまた良いではありませんか。

 前号でも書いたように、コロナウイルス感染はまだまだ途中です。よって、本来なら何かまとまったことを書ける材料に乏しく、正確性にも欠けます。しかし、一読法なら、そのような状態でも「ここまでの事実をまとめて何をどう解釈するか」が可能であり、「未来を予想する」ことができます。それを書きつないでいこうと思います。

 私は1月から2月にかけて悲観的未来を予想しました。それは政府大本営から国会議員の方々、国民まで「大したことないだろう」との空気が漂っていたからです。
 あの中国武漢という激烈な先例がありながら、「我が国もそうなるかもしれない」という思いになぜならないのか。あるいは、9年前大地震と大津波がやって来て多くの人が殺されながら、なぜ最悪を想定しないのか。私にはむしろ「大したことない」と考えることの方が不思議でした。

 私もあの日3月11日東京郊外にいて5分近い揺れを体験しました。それは一度おさまったら、また揺れ始める。それが終わったかと思ったら、またがたがたと揺れる。断続的に計4回くらい揺れたでしょうか。恐怖は感じなかったけれど、あんなに長い地震は生まれて始めてでした。アパートの部屋はテレビが台から落ちたり、食器棚や本棚が倒れることはなかったから、震度3から4くらいだったと思います。
 そのとき専門家である(はずの)気象庁が、東北各地に最初に出した津波予想は《高さ3メートル》だったそうです。
 それを聞いて「大したことないな」と思った人と、「あんな揺れがあったのだから、その程度で終わるはずがない」と感じた人に分かれた。前者はその場にとどまったり、「まさかここまで来ないだろう」と思って動かなかった。そして、後者はすぐ高台に走った。その差が命の明暗を分けたようです。

 また、私がいたところは東北からかなり離れた東京、さらにその郊外です。その日の夕方都心のスーパーで食料品を買いあさる人々の姿がテレビに映し出されました。
 翌日「まさかここではそんなことないだろう」と思って近くのスーパーに行ったら、中は人で埋まってレジの列は一時間待ちでした。私はその日の買い物をあきらめ、翌々日行ったら、食料品がごっそり消えていました。
 もっとも、ずいぶん前から食料品は備蓄2週間を心がけていました(と言えば聞こえはいいけれど、実のところ一人暮らしだし、めんどくさくて2週間分をまとめて買っていただけ)。なので、あわてることもなく食料品の復活を待ちました。
 そのような体験があっただけに、最悪武漢のようになったらと思って友人たちに「マスクがなくなるよ、食料品の備蓄もやっていないんだったら、ひそかに始めておいた方がいいよ」とメールしました。

 2月末どばたで決められた「イベント中止」と「小中高一斉休校」の要請。それによってようやく全国的に危機感が高まったようです。おそらく北海道で感染者が急増し始めたことで、総理は「それが全国に広がる危機的未来」を思い描いたのでしょう。専門家の意見を聞くことなく、あるいは、文科省大臣の反対を封じて断行したところに、総理自身のパニックが見て取れます。

 それから約2週間。各種イベントの中止・延期はもちろん、大規模施設の休館。そして小学校を休校にしながら、学童保育には多くの児童が集まり、かえって感染の恐れが増すなど、行き当たりばったりの方針は国民をさらに不安に駆り立てたようです。そもそも「外出を控えるように」と言いながら、満員の電車で仕事に行くしかない現実にどう対処するのか。その指針は全く示されないままでした。
 やがて野球や大相撲の無観客試合、映画演劇の中止、繁華街から人が消え……といった状況の中、今日本では「先が見えない不安」が渦巻いているように思えます。つまり、多くの人は悲観的未来を予想している。

 こういうときこそ、私は逆に楽観的未来を予想します。いずれコロナウイルス騒動は収束する。「終息」ではなくとも、風邪かインフルエンザ同様になるであろうと。
 つまり、多くの人に免疫が備わり、ワクチンが開発される。インフルエンザ同様の特効薬ができるかもしれません。そして、冬になると「コロナウイルス感染者」情報が「インフルエンザ感染者」情報同様に出されるのではないか。そのとき学級閉鎖や一部の学校が休校となっても、「各都道府県を封鎖しろ」とはならないでしょう。早ければ来年、遅くとも再来年にはそうなるだろうと思います。

 ただし、問題はそのときまで生き延びているかどうか。これはもう「運」としか言いようがありません。はっきりしていることは人と会わなければ感染しないことです。私なんぞ「ほとぼり冷めるまで出歩くのをやめるか」と考えています。ただ、一日一度の散歩だけは欠かさないようにしています。

○ とうとうパンデミック

 さて、日本では2月末の「全国的にイベント中止要請」、続く3月2日より全国小中高校、特別支援学校の一斉休校が始まって2週間。様相が一変したのは日本よりむしろ世界です。
 中国武漢の感染が収束に向かい始めたのと反比例してヨーロッパ、アメリカで一気に感染者が急増し、WHO(世界保険機構)は3月12日「パンデミック」を宣言しました。
 ヨーロッパではイタリアが特にひどく、北部の封鎖にとどまらずイタリア全土が基本的に外出禁止となったし、ドイツ、フランスなどEU諸国も国境封鎖の措置が取られています。学校の休校、施設の閉館、外出禁止措置も広まっています。もはや全世界的に鎖国状態となりました。

 ここで一つ押さえておきたいことはコロナウイルスの特性です。すなわちウイルスを未知なる敵と見なし、意志を持つ生命体と考えるなら、彼らが取った戦術について。
 コロナウイルス対策は日本だけでなく、世界各国で感染者対策が遅れたように感じます。どの国でも最初は「大したことない」との認識だった。せいぜい数人の感染者がしばらく続く程度だったからでしよう。
 ところが、ある日を境として突如指数関数的に感染者が増え始める。指数関数とは放物線で有名なワイ=エックス二乗のことです。最初の増加は数人、次に十数人、数十人となって、一週間後には日々数百人が感染者数として顕在化する。正に昔よく見た数学の放物線でした。

 どうもこれが「新型ウイルスの戦略」だったようです。ウイルス――いや、全ての生命体の目的はすべからく子孫を残すことでしょう。人間は「自分はどこから来てどこへ行くのか。なぜ生まれ、なぜ生きるのか」という疑問を持ちますが、他の生き物はみな生きる理由とか目的に思い悩むことはない(ようです)。生まれたらとにかく生き続け、子孫を残す生殖活動に励み、子どもを生んだら朽ちるか、育てて親離れさせる――その活動で一致しています。微少生命体が自己分裂して増加するのも生殖活動の一つと見なされます。

 これまでのコロナウイルスとかインフルエンザ・ウイルスは潜伏期間が短く、すぐ発症する。しかも、ワクチンによって免疫を付けられているので、なかなか大増殖できない。そこで大量感染を増やすため、彼らが取った戦術が潜伏期間の長期化であり、「無症状保菌者をたくさん増やす」ことだったようです。
 結果、人類は見事にだまされました。感染者数人の状態がヒト月続き、その間に無症状感染者がウイルスをばらまく。そして、ある日から爆発的に増加増殖を始め一気に感染者が表面化したのです。こういう言い方は語弊があるけれど、敵ながらあっぱれな戦術です。

 しかし、ここでも私には不思議でなりません。これが各国ヨーイドンで始まったコロナウイルス感染なら、手探りで進むしかない。対策が後手後手になるもわからないではありません。
 しかし、すでに中国武漢というお手本があったのです。ある専門家は1月末に「武漢における人から人への感染はすでに12月初めに発生していたかもしれない」と語っていました。その後1月半ばまで武漢の感染者は一人にとどまっていた(実のところ春節を前にして隠蔽され、もっといたのではないかと言われています)。
 だが、その後は爆発的に感染者、死亡者が増え、隔離専用の建物がわずか10日で建てられるとか、医療崩壊の状況は日々刻々知らされていました。
 にも関わらず、各国指導者は、専門家でさえ「我が国はあんなことにはならない」と高をくくっていたのです。そして、敢えて言うなら、そのような指導者を産みだしたのは我々国民一人一人であること……それも間違いないと思います。

 閑話休題。ウイルスが取ったこの戦術は彼らに大勝利をもたらしました。しかし、もしかしたら、この大勝利はある意味予想以上であり、それが今後の敗北につながりそうです。
 ある専門家が「ウイルスは宿主を死なせては意味がない」と言っていました。確かにそうでしょう。自身と同じウイルスを人間に寄生して人から人へと増殖させることが目的なんだから、宿主は「生かさず殺さず」でなければなりません。宿主が死んだとき、ウイルスも死ぬ。だから、ウイルスはフグ毒のような、トリカブトのような毒性は持っていない。

 それよりむしろ忘れてならないのは感染の症状である、鼻水、咳やくしゃみ、高熱などはウイルスが持つ毒性ではありません。みな人間の免疫反応です。鼻水や咳、くしゃみは喉や鼻に入り込んだウイルスを体外に出そうとすることだし、体温を上昇させるのは肺などに入り込んだウイルスを焼き殺そうとする生体反応です。
 そのとき身体がだるくて動けないのは高熱にすることによって心臓や内臓に負担がかかるから、身体が「動くな。静かにしていろ」と命令しているのです。

 それを無理矢理解熱して出歩けば、ますます自然治癒が長引く。同時に出かけることで人にうつし、ウイルスをまき散らすという敵の思惑に沿った行動を取っていることになります。ウイルスは「しめしめ。子孫を増やしてくれおるぞ」とほくそえんでいることでしょう。
 日本人はちょっとやそっとの風邪や熱の症状では休まない、休ませない風潮が蔓延しています。これを機にこうした発想と生き方、働き方を考え直すことがイコール「働き方改革」につながるのではないでしょうか。

 余談ながら、人間は霊長類として全ての生命体の頂点に立つかのように考えています。そして、何らかの行動は自分の意志や考えであると思っています。だが、実は何億年と続く人の体内にいる微小生物に「操られているのではないか」というSF的見方があります。
 つまり、人は熱があっても、咳や鼻水が出ても、ちょっとくらいだるくても、仕事のために出かけると考えている。寝ていた方が良いけれど、出かけるのは自分の意志であると。
 ところが、あなたがそう思うのはウイルスが脳に入り込んで「お前は外に出かけろ。そして人にウイルスをまき散らせ」と命令されている、というわけです。ぞっとするような話ですが、作り事と言い切れない不気味さがあります。

 また、ちょっと本論から離れました。とにかく、ウイルスにとっては宿主を殺しては意味がありません。しかし、免疫力の弱い高齢者や持病のある人は亡くなってしまいます。その間感染したけれど、免疫力が強く発症しない人が徐々に増えていきます。それは家族で風邪にかかった子どもが一人いても、大人にうつらないのと似ています。

 やがて六割以上の人が感染する集団免疫状態になったとき、ウイルスは敗戦を迎える。と言うか、未感染の人間だと思って侵入したら、すでに仲間がいたので「おや、こりゃ失礼」てな感じでしょうか。これも1年から2年かけてその状態に行き着くのではないかと考えられているようです。

 どうやら日本の政府大本営・専門家グループが目指したのは、この「集団免疫」状態のようです。最近イギリス首相が「我が国は集団免疫を目指す」とはっきり宣言したことで「なぜ日本でPCR検査が増えないのか。なぜすぐ病院に行かせないのか。理由はそれだったか」とわかりました。

 もちろん病院に人がたくさん集まれば、感染の恐れが高いし、院内感染が発生すれば、医療が崩壊する。それはわかる。だが、その防御策としては「トリアージ」を採用すればいい。現に大坂は重症者から軽症者、感染しているけれど未発症者まで分けて入院加療、施設隔離、自宅待機などと分ける方針を出しました。また、地域の医院、クリニックも発熱外来と一般に区分けするなどすれば、院内感染を防ぐ事ができるでしょう。
 ところが、政府は「いい方法です。国全体としてもその方針でいきましょう」と言いません。どうも「裏に何かありそうだ」と感じさせる対応を続けてきました。

 日本のPCR検査数は保険適用となり、一日4000件可能になった今でも、一日千数百件にとどまっているそうです。結果、症状が続いているのに、相変わらず医師から保健所、保健所から医師とたらい回しにされたり、医師が「怪しいからPCR検査をしてください」と言っても、断られている。2月末に「なぜ検査が増えないのか調査中」と語っていた厚労相は3月半ばになっても「理由はわからない」と言い続けています。

 日本のPCR検査基準は「37.5度の高熱4日以上」が継続されています。保健所・相談センターは忠実にそれを守っているようです。そして、イギリスでは「風邪の症状は7日間自宅待機」です。「病院に来るな、検査はしない」理由は医療崩壊を招かないためというより、自宅待機1週間で自然治癒すれば、免疫保持者一人が完成する。そもそも約八割の感染者はかかっても軽症で終わります。
 結果集団免疫が増えて国民の多数を占めれば、自然と新型コロナも普通の風邪となって終息する……そういう目論見のようです。
 もちろんその間に免疫力の弱い人たちが一体何人犠牲になることか。ゆえに、イギリス首相は「みなさん方の大切な人が多数なくなるかもしれません」と言いました。

 このイギリスのやり方はすでに多くの反対意見が出ています。ただ、イギリスはこの方針をはっきり国民に説明しました。しかし、日本は説明することなく、ひそかにその状態にもっていこうとしているようです。やはり隠蔽体質の大本営だと言わざるを得ません。

 もちろんこの見方は邪推かもしれません。私は日本のコロナウイルス対応をこう解釈しました。これが正しいかどうかは何とも言えません。政府は言うかどうか、専門家はどうか。半年か一年後わかるかどうか……。モリカケ、桜問題を見る限り、真意は明かされないかもしれません。やれやれ。

○ マスク転売禁止法成立

 3月15日ようやく「マスク転売禁止」法案が成立施行されました。違反者は罰金100万円か懲役1年以下とかなり重い。しかし、みなさんはこの法律の成立、どう思われたでしょうか。
 私はかなり遅いと思いました。できたら1月後半。遅くとも2月初めから半ばにかけて立法成立させるべきではなかったか。
 日本のワイドショーがマスクについて最初に騒ぎ始めたのは1月半ばのことです。中国人観光客とバイヤーがマスクを爆買いする姿でした。どうやらその中には日本人の個人か組織の買い占めも入っていたようです。気づいたときには市中からマスクが消え失せ、代わってネット・オークションでマスクが高額転売されるようになりました。
 やがて病院の医師看護士、介護関係など深刻なマスク不足が訴えられるようになっても、まだ政府大本営、国会議員は法制化に動かない……。そのうち元に戻ります、と言い続けてひと月。元に戻ることがないまま「マスク転売禁止」です。なんという遅さでしょうか。

 そして、このていたらくのおかげで、たぶん次回選挙で落選するであろう県会議員さんが炎上しました。そう、マスク売買によって高利益を得た某県議員さんです。
 彼はある意味被害者かもしれません。国が2月初めに「マスクの転売禁止」法案を作っていれば、手持ちのマスクをネットで売りに出すことなぞなかったでしょうから。
 この議員さん、約一ヶ月半に渡るネット売買によって原価数百万のマスクを一千万近い高値で売り抜けました。彼は「自分は転売ではない。仕入れていたマスクを売っただけだ」とまことに素朴な釈明をして、しかし、経営している会社の「社長はやめる。議員は続ける」と言いました。
 テレビ桟敷のコメンテーターは「彼は社長をやめる必要はない。議員をやめるんだ」と語っていました。まことに同感。
 彼は社長としてとても優秀です。機を見るに敏な商人として、江戸時代災害が起こったとき、安く仕入れた米を値がつり上がるまで市場に出さない米商人にも似て、まことに商売上手。その手腕を会社経営に活かすべきです。「悪徳米商人だ」と指弾されても、「金儲けに走って何が悪い」と開き直って構わないと思います。
 しかし、議員とはみんなのために生きる存在であり、何より弱者のために活動すべき人でしょう。ゆえに、彼には議員の資質はない。どうせ次回選挙で落ちるのだから、潔く辞任すべきでした。

 私がこの話を聞いたとき、むしろ思ったことは「彼は愛されることのないかわいそうな人だ」という感想です。五十代の彼には奥様、子どもがいるでしょう。ご両親も健在かもしれません。また、学校時代の友人知人、取引先の方々など多数いらっしゃると思います(そうでなければ議員に当選しません)。
 しかし、誰一人「ネットでマスクを高額販売するなんてやめた方がいいよ」と忠告してくれなかったわけです。約ひと月半に渡って。知らなければ仕方ないけれど、知っていても言うことがなかった。家族も言わなかった。あるいは、奥さんかお子さんがそれをほのめかしたとしても「余計な事言うな。問題ないんだ」と一蹴したかもしれません。

 敢えて言います。これが一部優等生の姿です。そして、一読法を学んでいない人が陥る姿です。2月初め、大量に持っているマスクを「しめしめネット販売すれば、むちゃくちゃ儲かるぞ」と思ったとき、「立ち止まって考えてみる」ことがなかった。それを誰かに 相談することなく決めた。もしかしたら、誰かが「それってあこぎじゃない? 議員としてどうかなあ」と疑問を提起していたかもしれません。
 だが、彼が立ち止まることはなかった。彼はお金を得たかもしれない。だが、もっと大切な何かを失った。少なくとも欲しかった議員の身分は金と引き替えに失った……と思います。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:まだまだ書きたいことがありますが、このへんで。

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2020.03.06

別稿『一読法を学べ』 第30号 「新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く」

 今号は「成績つけるのやめませんか」について詳しく語る予定でした。
 しかし、またも延期して「新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く」と題して一稿設けることにしました。
 というのは政府の対応があまりにもひどいと感じたからです。政権中枢が危機感を持てず、先を読んだ施策が打てない。官僚の担当者は一人一人の気持ちを思いやる案をつくれない。ブレーンの専門家は適切なアドバイスができない。現場は上が決めたことをただ実行するだけ――等々「これでは国民が政府に殺される」かのような状況だと思って正に危機感を抱きました。
 最後は2月27日(木)の「小中高、特別支援学校を来週月曜から休校にする」という、パニックにも似た決定です。

 最近早くも「政府の対応は検証の必要がある」との声さえ出ています。またも悲しき「検証」作業。終わってから事態を振り返ることしかできない、[通読→精読]の悪癖が繰り返されようとしています。
 一読法なら、この事態をどうとらえ、どう未来予想をしたか。それを書くことは意義あることではないか、と思いました。

 なお、本稿は3月5日時点の文章です。トイレットペーパーが店頭から消えるなど、まだコロナウイルス騒動は終わっていません。「途中」です。よって、いろいろなことが確かな事実として把握できないまま書かねばなりません。つまり、誤解、事実誤認による記述があり得ます。
 実名こそあげていませんが、文中厳しい言葉が多々並んでおり、誰のことかわかる例もあります。日本をリードする人たちだからこそ言わねばならないと感じたからです。もしも何らかの誤解・偏見が吐露されていると思われたら、遠慮なくご連絡ください。すぐに書き直します。

 [今  号]
 『 新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く 』
 [ 1 ] 最初に立ち止まったのはチャーター便の帰国とホテル隔離
 [ 2 ] 全体を見て一人を見ないクルーズ船乗客乗員への対応
 [ 3 ] 事件は現場で起こっている……が
 [ 4 ] まとめと今後の予想
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 本号の難読漢字
・焦土(しょうど)・忖度(そんたく)・好々爺(こうこうや)・変貌(へんぼう)・所謂(いわゆる)・揶揄(やゆ)・指図(さしず)・融通(ゆうずう)・桟敷(さじき)・中枢(ちゅうすう)

************ 小論「一読法を学べ」*******
 『 一読法を学べ――学校では国語の力がつかない 』 27

 一読法からの提言 その四

 「新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く」

[1] 最初に立ち止まったのはチャーター便の帰国とホテル隔離
 前号後記に書いたように、新型コロナ肺炎に関する政府の後手後手の対応、ぐちぐちゃなクルーズ船、「自分たちは正しいことをやっている、ミスはない」と主張したがるところを見てあることを思い出しました。戦前末期の軍部大本営に似ていると。

 私は戦前の軍部(と政府・昭和天皇)の過ちは三つあると思っています。
1 一つ目は大国アメリカに単独で戦争をしかけたこと――見通しの甘さ。
2 次に方針の誤りを認めず、敗色濃厚となっても国民に知らせなかったこと――隠蔽体質。
3 最後に降伏の決断を誤ったこと――決断の遅さ。

 人生と歴史に「ればたら」はないけれど、もしも昭和19年に無条件降伏を受け入れていれば、20年の沖縄戦とその後の占領はなく、東京大空襲他都市が焦土と化すことはなかった。広島長崎の原爆もなく、北方4島がロシア・ソ連に占領されることもなかった。

 今回の新型コロナウイルスを日本が戦うべき、未知にして強力な敵と考えれば、この敵に立ち向かうにあたって、私は(上記と反対の)以下五項目が必要だと考えました。

1 困ったことが起こったら、自分だけで解決しようとせず「助けて」と言う。
2 手間と金を惜しんではいけない。
3 事実を隠蔽せず、メンツにもこだわらず、情報公開する。
4 一人一人の気持ちを考えて方針を立てる。
5 未来を予想して早め早めに決断する。
・ 現役ばりばりの専門家を用意する。

 最後の「現役ばりばりの専門家を用意する」は[4]に入れるべき内容と言うか、普通は入れなくても良いところです。しかし、今回はかなり大きいので一項として取り出しました。

 私が最初に立ち止まって「現代の大本営はやばい」と思ったのは武漢からチャーター機で帰国した方々を、千葉勝浦のホテルに隔離すると決めたときです。他の公的施設は基本個室でしたが、ホテルだけは「ダブルの部屋は相部屋でお願いすることにした」と言うのです。そのニュースを聞いたとき、「何それ?」とつぶやきました。一月末だったでしょうか。

 当時政府は「専門家に検討いただいた」とのたもうていました。そうであるなら提案した厚労省担当者、「いいんじゃないですか」と承認した感染症の専門家、最終決定を下した内閣・総理大臣。「やばいぞ。この連中個人の気持ちを全く考えていない」と思いました。

 一部屋二人の相部屋……まだ夫婦に家族、友人やパートナーなら(百歩譲って)わからないことはない。しかし、他人でも相部屋というのです。
 これから14日間の隔離生活に耐えねばならない。隣の他人から感染する可能性がある。自分が発症してうつすかもしれない。そんな状況で相部屋はないでしょう。誰だって感じる「いやなこと」です。
 それは「自分が相部屋の一人だったら」と想像するだけでわかる感情です。大本営のお偉方は誰一人、「これから二週間見知らぬ他人と同室で隔離される」気持ちを、想像だにしなかったのです。

 この提案が出たとき、私は「金を惜しんでいる」と思いました。そりゃあそうでしょう。協力してくれたホテルは賞賛したいけれど、ホテルだって商売です。シングルよりダブルの方が高い。ダブルの部屋を一人で使えば、ダブル料金をいただくのは当然のこと。
 そう言われたとき、厚労省の担当者は考えた。「ほんとは個室にすべきだが、二人部屋に一人入れるのはもったいない。ここは二人で使用してもらうことにしよう」と。会議では「予算もそんなにありませんし……」と説明したことでしょう。
 新型コロナウイルスとは風邪の症状から始まる病気です。一部屋に二人以上の人が一緒にいたら、感染する可能性はものすごく高い。「それをわかっているのだろうか」と思いました。
 いや、わかっていないはずがない。みんな優秀な人たちなんだから。ただ、金を惜しんだだけ。自分がその立場だったら、と考えなかっただけです。

 さらに、帰国者の世話をホテルの従業員にやらせています。厚労省・感染症の専門家、その下で働く人ではなく、何の知識、経験もないホテルの従業員に食事などの世話をお願いした。
 なぜかと言えば、ホテルに宿泊料を払っているからでしょう(もちろん公費で)。そして、ホテルはお客さんに対して食事などサービスを提供するところ。「金を出すんだから、サービスを従業員にやってもらうのは当たり前だ」との思惑が透けて見えます。世話をする従業員が「感染するかもしれない」などと、頭の片隅にもないのです。
 忘れないでいただきたいのは、このときすでに武漢は都市封鎖され、毎日感染者と死者が大量発生していました。あの状況を見ながら、知っていながら、この案が了承されたのです。

 このとき私は隔離した人の世話を「なぜ自衛隊にさせないのだろう」と思いました。
 自衛隊は国民を守るために命を投げ出してくれる人たちです。あれでは、最前線で民間人に戦わせて自衛隊は後方で眺めているだけではありませんか。軍人にとって最も恥ずべき行動です。
 なのに、一般人に任せたということは大本営の中に自衛隊代表を入れていなかったのでしょうか。メンバーに入れていなかったなら、「別に自衛隊を呼ぶほどの事案じゃない」と簡単にとらえていたことがわかります。
 新型コロナウイルスは「治療法がない、ワクチンもない」と知っているはずなのに。未知の敵に対して自衛隊を呼ばないとは、一体何のための軍隊でしょう。ちょっと大げさながら、この事態をバイオテロと見なしてその対処法を自衛隊に研究、実践してもらうことだって考えられる。またとない訓練となるのです。

 いや、自衛隊の側から「民間人を危険にさらすわけにはいかない。我々が食事の世話などをやります」と申し出たっていい。
 どの国でも軍隊はバイオテロに備えて独自の研究、対応する組織を構築しています。日本の自衛隊だってかなり危機意識をもって事態を眺め、いつでも出動できる体制を取っていたはずです。

 ところが、そんな提案をする権限は自衛隊にはない(のでしょう)。彼らは基本命令を受けて行動する組織だから。そして、このような発想が出ない方々が上にいる。金を惜しみ、手間を惜しみ、担当者の提案を深く考えることなく「いいんじゃないですか」と言う方々。私はそれが現在の大本営だと思いました。
 大丈夫でしょうか。ちとSF小説過ぎるけれど、「政治家どもはあてにならない。俺たちがこの国を守る」とばかりに、自衛隊がクーデターを起こさないか心配です。

 一月下旬の段階で私は(いつも書いているように)楽観的か、悲観的か、どちらでもない未来を予想しました。楽観的なら、コロナ騒動はたいしたことなく終わる。中くらいは、そこそこひどくなるけれど、武漢や中国のようにはならない。そして、悲観的未来が「日本も武漢や中国の後追いをして都市封鎖が起こる」でした。

 一月半ば頃から武漢の感染者は日々数百人単位で、死者も数十人単位で増加していました。政府の方針は「水際対策」でした。武漢・湖北省からの入国を禁止すると。
 しかし、春節を前にしてすでに中国から日本へ、観光客がたくさん入国していました。国内で中国人観光客から日本人への市中感染が始まっているかもしれない。素人ながら、そう考えるのが自然な推理でした。
 私はチャーター機の隔離方針を知ったとき、「これは悲観的未来を予想しなければならない」と思いました。

 結局、ホテル隔離の件は帰国した人から「他人と相部屋はないだろう!」と強い反発が出ることで全て個室になり、隔離生活が始まりました。
 どうやら現場で指揮をした担当者だけは[帰国者→従業員へ感染]の恐れを感じていたようです。後に従業員が食事を部屋に運んだときの様子を知ることができました。ドアの外のノブに袋入りの食事をかけるだけで、決して対面させることはなかった。とても慎重な対応です。これがクルーズ船では活かされませんでした。

 ホテルの指揮官は厚労省のナンバー20くらいでしょうか。大本営に入ることはなく、提言さえ認められない下っ端だろうと推理します。彼は現場で一人一人の気持ちを尊重する指揮官だった。結果、ホテルから感染者は一人も出ることなく14日間を終えました。
 土地の人たちも砂浜に「がんばれ」と書いて応援した。彼らは自分が隔離される立場だったらと想像できる人たちでした。
 もっとも、大本営はこの結果を見て「チャーター機で帰国した連中には感染者が一人もいなかった」と判断しただけでしょう。別に指揮官の手柄ではないと。

 このときはまだ専門家会議が招集されていなかったので、感染症の専門家は政府ブレーンだったでしょう。私は「ホテルは相部屋で」というひどい提案を承認した専門家、内閣・総理は「一人一人の気持ちを全く忖度しない」方々であり、今後も金と手間を惜しむ方針が出るのではないか、と思いました。

 この予想はすぐに当たります。ご存じのように、クルーズ船で金と手間を惜しむ方針が出され、実行されます。クルーズ船対応の方針は全員船内隔離、乗員に乗客の食事などの世話をさせる。ホテル隔離と全く同じ方針が出されたのです。
 結果、乗客乗員3700名中700名弱の感染者を出し、世話をした厚労省職員からも感染者が出ました。

[2] 全体を見て一人を見ないクルーズ船乗客乗員への対応

 この頃になると、専門家グループが招集されていました。おそらくブレーンの一人が国内で最も権威ある方々を集めたのでしょう。だが、クルーズ船の方針はホテルと全く同じでした。
 ここでも感染の専門家たちは事態に危機感を持たず、みんなで「いいでしょう」と同意した。メンバーの中に「それはまずいですよ」と言う専門家が一人もいなかったことを示しています。
 自分がクルーズ船内にいる乗客、乗員だったら、個室ではない部屋に二人(乗員はおそらく船底の四人部屋に)いたまま「隔離」だと言われたら、不安を覚え、いやだなあと感じない人はいないはず。
 だが、乗客はほとんど夫婦か友人などのパートナーであり、乗員は貧しい国の貧しい労働者。どちらも大っぴらに「いやです」と言えない人たち。しかも、「専門家がそれで大丈夫と言っているなら」と思って従ったのだと思います。

 私はそのとき(失礼ながら)「この専門家グループはあてにならない」と思いました。直ちに総取っ替えして「船内はぐちゃぐちゃだ」と告発した、神戸の大学教授のような感染・防疫のプロを入れるべきでした。彼なら「クルーズ船を隔離施設として利用するなんてとんでもない」と猛反対したでしょう。そして、「どうしても使うなら、一人一部屋として安全か危険か導線をきっちり分けるべきだ」と主張したはずです。

 以下はさらに失礼な邪推ですが、専門家グループ各位だって以前はばりばりの現役だったと思います。しかし、年老いて角の取れた好々爺に変貌したのではないか。あるいは、研究者によくある、視野が狭くて目の前のことしか見えない、「研究・実験に個人の気持ちなど考慮するもんか」といったタイプなのかもしれません。それがクルーズ船においても、「船を隔離場所にしてしまえ」という乱暴な結論が出た理由のような気がします。別の言い方をすると、大本営は空気を読み、異論を吐かない人たちを集めたのです。

 もっとも、3700人もの乗客・乗員を一気に検査・下船させることは難しい。しかも、乗客の3分の2は多国籍の外国人である。そう思えば、この方針に同情の余地はあります。
 そもそもダイヤモンド・プリンセス号の船籍はイギリス、運営会社はアメリカです。不思議というか不可解なことは、なぜ直ちにその関係者が来日しなかったのか。全く合点がいきません。バイオテロが起こって不思議ない時勢にあって「このようなときはこう対処する」との所謂マニュアルさえなかったのでしょうか。
 また、アメリカ、カナダなど、多数の自国国民が乗っているのに、各国は直ちに行動することなく、なぜ「日本に任せておこう」と思ったのか。

 本稿は日本政府を大本営にたとえ、揶揄と批判に満ちている――と感じられるかもしれません。が、他国だって船舶会社は起こりえる事態を想定しておらず、当該先進国は危機意識の薄い、「まー日本に任せておこう、お手並み拝見」くらいの感覚であったことがよくわかります。この点、日本政府に同情を禁じ得ません。

 かといって大本営が誤った方針を出したこと、それ以外に策はなかったのか。アイデアを出せなかったのか。それは問わねばなりません。
 私はそのとき「こんな方法があるのではないか」と考えていました(結果論ではなく、ほんとに当時考えた内容です)。

 私ならメンツも自信もないので、1の方針――困ったことが起こったら、自分だけで解決しようとせず、「助けて」と言います。
 ダイヤモンドプリンセス号の乗客全3711名、乗客2522、乗員1189名。乗客の国別構成のうち百名以上は次の四ヶ国でした(ネットからの孫引きなので誤差あり)。乗員1189名の実態は不明ですが、フィリピンや東南アジアの若者が多かったようです。
 日 本 1281
 香 港  470
 米 国  425
 カナダ  215

 狭いクルーズ船に大量感染者発生の可能性ありと予想したとき、また、乗客乗員が日本人だけでなく多国籍であることを知ったとき、私は直ちに(日本だけでやろうとせず)数百名が乗っていた香港、アメリカ、カナダに全権を持つ特使クラスの人間と、感染・防疫の専門家派遣を要請します。
 そして、日本でも現役ばりばりの感染防疫研究者(やはり神戸の教授でしょう)、自衛隊のバイオテロ担当官を招き、同じテーブルで対応策を議論します(野党代表も入れたいところです)。

 そうすれば「クルーズ船を隔離施設に使おう」との提案は了承されなかったのではないか。仮に船を使うとしても、全ての部屋を個室として使用する(と神戸の教授や関係国の専門家は主張したでしょう)。
 ネットによると、クルーズ船の部屋数は1337室。うち960室はオーシャンビューだとか。さらに746室は専用バルコニーがあるそうです。つまり、窓を開けて換気ができる部屋は最低でも746室。隔離には窓が開けられる部屋でなければならないから、船でも746人を隔離できる。一室二人にしたくないけれど、夫婦が「二人でも構わない」と応じるなら、1000位は隔離室として使用できます。

 その際乗客乗員は区別しない。みな等しくウイルス保菌者の可能性があり、うつされる恐れのある人たちだから。人道的見地からも、乗客を優先して下々の乗員は「感染したって構わない」とは言えません。よって、そのキャパを超える人たちは「基本みな下船させる」との方針が出ると思います。3700名から仮に1000を引くと残り約2700名。

 もちろんこの人数を日本だけの施設に隔離することはできない。他国の人であっても発症していれば、下船、入院等させるとしても、費用問題があります。日本は皆保険だから、かかる費用はそれほどでもない。だが、外国人は(法的には)一人数百万かかるから、「どうして日本が負担するんだ?」との声が出るでしょう(費用は運営会社に請求すればよかったのです。全員の旅行費用と次回分を無料にできたほどだから)。

 ここで日本人だけで対応策を考えた限界が露呈します。政府のホンネはおそらく「日本人乗客だけ下ろして施設に隔離し、外国人の乗客乗員は船内隔離したい」だったろうと推理します。
 だが、そんなことやったら、世界から何と言われるかわからない。じゃあどうするか。行き詰まったあげく「全員船内隔離だ」と決めた……のでしょう。

 思うに「クルーズ船を隔離施設として使うのは危険すぎる。個室のキャパを超えた分は下船させて隔離しよう」との方針が出れば、各国代表が「我が国はチャーター機を用意して直ちに帰国させる」と言ってくれたはずです。「船内検疫して高熱や風邪の症状がある人は日本の施設・病院で世話してもらいたい。それ以外の乗客乗員は帰国させ、本国で隔離する」と。ればたらはないけれど、最初に関係国合同の会議を開いていれば、この方針が出たはずです。結局、この決定は一週間後となりました。
 この方針なら、香港、米国、カナダ三国だけで約1100人が減ります。他の英国、ロシア、台湾などの乗客が130名弱。乗員も東南アジアからの労働者数百人が帰国することになったと思われます(貧しい国なら費用は当然クルーズ船運営会社が払うべき)。

 このようにして乗客・乗員を減らし、どうしても帰国できない外国人の乗客・乗員は船内の窓が開閉できる部屋に(もちろん消毒後)移ってもらい、食事などの世話は日本人――先程書いたように、自衛隊に担当してもらう。
 日本人1281人は同様の経緯で順次下船させ隔離します。この段階で746室に空きがあるようなら、それを使用する。1000人分の施設を確保するのが大変ですが、遠方であっても、あるいは廃業した旅館・ホテルなどを利用するしかないと思います。

 当時「誰から先に。平等は?」と言われていました。ここで使われる理論が「トリアージ」です。
 トリアージとはネット事典によると、「患者の重症度に基づいて、治療の優先度を決定して選別を行う」こと。たとえば、テロによる爆発事件が起こって多数の死者、負傷者が発生したとき、救急救命員はどのような処置をとるか。
 真っ先にやることは負傷者の状況をラベリングすること。「どの順で救命するか、搬送するか」などを決めます。すでに死亡して蘇生不能とわかれば、処置はしない。軽傷者はその場に待機して搬送は最後の方になる。手足を折っているが、「痛い、痛い」と叫んでいるようなら、すぐには死なないからこれも後。意識がない重傷者、あるいは「私は大丈夫」と言ったので後回しにしたけれど、体調に急変が起こったときは優先順位が高い。そのとき隣で「なんでオレを先に助けないんだ」と叫ぶ人は後に回す……。
 今回クルーズ船の場合は高齢者や持病ある人を最優先に下ろしていくことになるでしょう。

 ところが、クルーズ船の実際は乗客・乗員を全員船内に閉じこめ、乗客の世話を乗員に任せた。時折流れてきた船内の様子を見ると、乗客と乗員が対面し、声をかけ合い、コックが調理したおいしそうな食事を食べている。素人が見ても「大丈夫か?」と言いたくなる状況でした。
 神戸の大学教授が船内を探査して「安全か危険か全く区分されていない」と告発したけれど、「やっぱり」と思ったものです。

 そして、その批判を受けて現場指揮官がツイッターで「船内はきちんと安全ゾーン、危険ゾーンに分かれていますよ」と写真を公開した。ところが、ドアの向こうは一室だった……という何とも情けない実態が暴露されました。
 これが最前線の指揮官だからあきれるけれど、彼は大本営の専門家グループを信じただけでしょう。

 素人の私でも普段から注意深くニュースを読み、ネットでちょっと勉強していれば、それくらいはわかる。だが、彼は自分の頭で考えていない、自分の目で見ていない。だから、子どもでも見抜ける状況証拠を発信した。

 彼は大本営の中では序列10位くらいでしょうか。みなさん方はあの状況を見てどう感じましたか。彼は能力がないと思われましたか。
 いえいえ、これが日本の優等生の姿です。彼はきっと(ある面では)とても優秀な人だと思います。ネット検索したら、著名総理二世であり、有名私立大学を卒業した、高編差値の「優等生」だとわかりました。自分が感染する恐れがあるとわかって「私がやります」と申し出たなら、勇気ある人でしょう。

 私は今までずっと書いてきました。生徒本人を責める事はできない。日本の教育システムが、一読法を実践しない学校が悪いのだと。何度でも書きます。現在の日本の教育システムは《自分の頭で考えない、自分の目で見ない》優等生を、たくさん生みだしているのです。はからずも彼がそれを証明してくれました。
 彼は今頃指揮官の任に就いたこと、浅はかなツイッターを発信したことを後悔しているでしょう。人生初の挫折かもしれません。しかし、くじけず(一読法を学び)自分の頭で考える政治家になってほしいものです。

 かくしてクルーズ船から700名近くの感染者が発生し、現場で働いた厚労省の「兵士」からも感染者が出ました。現代の大本営はクルーズ船を「焦土」にしました。
 せめてホテル隔離を担当した厚労省序列20位(?)の人がクルーズ船も指揮すべきだったと思います。が、こちらは大本営と専門家グループに意見具申できなかっただろうし、大本営は聞く耳を持たない。結局、クルーズ船の状況が変わることはなかったでしょう。

[3] 事件は現場で起こっている……が

 事件は現場で起こっている――との言葉は有名な刑事物ドラマの一言です。後方で指図する首脳陣は「もっと現場を見てくれ。戦っているのはあんたらじゃない、現場なんだ」との意味でしょうか(私はあまり見ていないので)。

 ……が、ここでは(大本営もひどいけれど)現場もまた「硬直化して融通がきかない」ことを語っておきたいと思います。

 二月始め、東京の屋形船において一次感染から五次感染まで確認できる事例が出現し、同時に感染源が特定できない例も見られるようになりました。また、千葉の感染者は電車で東京、千葉間を往復している。新幹線に乗って移動している感染者もいました。
 このころ私は「すでに首都圏や都市部、観光地で感染がかなり広がっているのではないか。それも日本人同士で」と思いました。テレビ桟敷も同様の考え方で「もっとPCR検査をすべきだ」との意見が強調されていました。

 ところが、感染に関して電話相談を受け付ける厚労省や保健所は「武漢・湖北省からの帰国者、その人との濃厚接触が確認される人でないと、ウイルス検査はしない」との対応でした。
 数日後「その縛りは取るべきではないか」との批判に応えるかのように、大臣が「それにはこだわらない」と国会で語ったけれど、指示そのものは変更されていません。どうやら「現場で対応するように」と言われているだけで、現場は相変わらずその縛りを持ち出して検査を拒否している(ように報道されていました)。

 私がそのころ思ったのは最前線で戦う関係者――すなわち現場の硬直化であり、大本営・専門家によって「PCR検査は武漢・湖北省からの帰国者・濃厚接触者に限る」と決められている限り、そのお達しに背いてはいけない。だから、かたくなに「検査はしない」と言い張るのではないか……と感じました。
 みなさん方はこの最前線で対応する方々をどう思われるでしょうか。なんと頭の固い、融通の利かない人間かと嘆息しますか。

 もう一つ、二月終盤になって大本営から「風邪の症状が出てもすぐに病院には行かないように。37.5度の高熱が四日間続いたら、まず厚労省や保健所に電話して相談すること」との指示が出ました。ウイルス確認のためのPCR検査は重症者に限るとでも言うかのように。
 ここでも「電話をかけてもつながらない。たらい回しにされる」とか、クリニックの医師がコロナ感染が疑われる患者に対して「PCR検査をしてほしい」と電話してもやはりつながらない事例が多発しました。

 つながらない最初の理由は相談先の電話番号が一般用、医師用に分かれていないからでした。「自分は中国人とたくさん接触していた。症状はないけれど、PCR検査をしてほしい」という一般人と、医師が「この患者は高熱が続き、コロナ感染が疑われるので検査してほしい」と診断しているのに同等と見なしている。なんともあきれた実態です。
 しかも、医師が強く検査を求めても、「それは決められた縛りに合わない」として検査を拒否される。なんと頭の固い「現場」でしょうか。

 当時私は二例とも「上が決めたことを忠実に実行する公務員たち」の実例だと思いました。
 たとえば、マニュアルがあってそこに「PCR検査受諾条件」として5項目書かれている。所員は電話を受け、一つ一つ条件に合うか確認する。一つでも合致しなければ「検査はできません」と答える。機械的であり、そこに個人の判断は入れないと。
 だから、大臣が「PCR検査は一日4000件近く実施できます」と言っているのに、実際の検査件数は日々1000件に達しないという摩訶不思議な事態が発生した……と当時は考えていました(今は違います)。

 この頃これまた頭の固い一教師の実例も報道されていたので、余計「硬直した現場」に思えました。
 一教師の例とは、ある中学校で生徒が白色ではないマスクをして登校した。すると、先生が「それを取れ」と言って授業を受けさせたというのです。校則で「マスクは白色に限る」と決められていることが理由でした。
 なんと杓子定規な現場指揮官でしょう。ここでも「自分で考えない、判断しない」現場の姿が見えてきます。

 同時に「37.5度以上四日」の指示を出した専門家グループの決定も、研究者らしい、優等生らしい欠陥が露呈していると感じます。それは「結論だけ語って理由や詳細を説明しない」ことです。
 結論を1とするなら、その過程で議論された10の項目を説明しない。「これは素人にはわかりづらいだろうから説明しない」だけでなく、「不都合な事実だから、言わないようにしよう」もあります。結果、隠蔽体質になりやすい。

 なぜ「37.5度以上四日」にこだわったのか。普通何らかの病状が現れたら、まずかかりつけ医に行き、診察してもらう。医師は「大したことない」と判断したら、軽いクスリを処方して帰宅させる。風邪の症状だが、インフルエンザが疑われる場合は検査して、陰性なら「しばらく様子を見る」よう伝えてやはり帰宅させる。その後症状が改善せず、高熱が続けば、(今回なら)コロナ感染を疑う……なぜそれを素人に判断させるのでしょう。
 理由が説明されないまま、結論だけ発表されました。まるで「理由はわかりきっているでしょう」と言わんばかりに。
 たとえば、最近某財務大臣が記者の「休業補償は?」との質問に答えて「要請があれば当然検討する」と答え、「つまんないこと聞くねえ」とつぶやきました。これが1を聞けば10理解できる優等生の特徴です。だから、彼らは当然のことを改めて聞く下々の者は「能力がない」と感じているのです。

 三月になり、政府の要請どおり全国で小中高の休校が始まったころ、ようやく理由がわかりました。なぜ専門家グループは「37.5度の高熱四日云々」の指示を出したのか。なぜ電話相談の現場はPCR検査を受け入れなかったのか。
 海を隔てたお隣の国が簡易キットの開発によって一日一万件の検査態勢を取り、ドライブ検査スルーさえ実行していることもヒントとなりました。

 私の推理はこうです。「PCR検査を受けさせない」ために、電話相談番号を医師と一般に分けなかった。医師からたくさん検査要請が来たら困るからです。
 では、なぜ困るのか。理由は確かに単純で「全国で一日4000件《しか》検査できなかった」からです。

 政府は「PCR検査を一日4000件実施できる」と胸を張っていました。実は「全国でわずか4000件しか実施できない」と言うべきでした。だからPCR検査を拒否させていた――と言うより、現場が拒否せざるを得なかった。それが実態だったのです。

 最近ある保健所の電話相談を受け付ける様子を見ることができました。そして、「ああ、これがPCR検査が増えない理由だったか」とわかりました。
 そこは県庁所在地から初めて感染者が出現した県です。市の保健所には今まで日々数十件の電話相談があり、対応するのは四、五人だったとのこと。一人五、六人の電話相談なら決して多いとは言えません。
 ところが、感染者出現報道の翌日、電話がひっきりなしに鳴るので、対応する相談員を二十人に増やした。それでも休むひまなく電話は鳴り、それぞれに応答して指示を出していた……。

 この県のPCR検査能力、何人だと思いますか。五十人程度というのです。ということは二十人の電話相談員が受け付けることのできる検査該当者は二人か三人が限度です。それを超えたら断るしかありません。
 ということは一日二十四時間どんどん検査を受けつけていたら、検査機関がパンクします。「ほんとに必要な重傷者が現れるまで断ることにしよう」と思った結果、全国規模で4000件のところ1000件しか検査しないという事態になってしまったのです。

 厚労大臣は国会で「なぜこんなことになったのか、理由がわからない」と答えていました。わかっていてそう語ったのかどうか。専門家グループは当然わかっていたと思います。
 ならば、そう説明すれば良かった。国民だって「検査機関が少なければ仕方ない」と思い、「多くするにはどうするか」に進んでいけます。当時は国の施設と民間大手だけでした。民間検査機関を全て使えば、一日一万件はできるはず、と答えた識者もいました。
 検査を民間に回さなかったのは金の問題(保健対応でなかったこと)や、国立感染症研究所がデータを所持したかったなど言われていましたが、真偽は不明。いずれにせよ、韓国では一日一万件検査できるとわかってから、政府・専門家グループは突然検査体制拡充に、舵を切り始めたように見えます。

 だが、もしもほんとうに理由がわかっていなかったなら、情けない話です。正に最前線の状況を知らない、見ようともしない戦前の大本営ではありませんか。アメリカに対して連戦連勝と言い、敗北撤退を「転進」と偽り、国民に正しい姿を知らせなかったのと同じではありませんか。

 事件は現場で起きている。現場を見に行けば、検査が増えない理由がわかったはずです。敢えて言わせてもらえば、野党もマスコミも保健所や厚労省電話相談の様子を見に行けばわかったのではないか、と思います。

 では、どうしてこうなったのでしょう。理由はやはり大本営に戻ります。彼らが早めに「一日一万件検査できる」体制を整えなかったからです。果たして専門家グループはそう進言したかあやしいものです。二月始めにこの事態を予想していれば、国の機関だけでなく、民間が大々的にできるよう手配しただろうし、検査の簡易キット開発を急がせたり、保険適用にする法改正もいち早くなされたでしょう。

 これもまた未来を読めない、大本営によって生み出されたどたばたであり、戦場で武器弾薬が尽きても「竹槍もって玉砕だ」と言った戦前の大本営と重なります。
 どうか、保健所や厚労省の電話相談員を悪者扱いしないでください。少々融通がきかないように見えたとしても、彼らは一所懸命最前線で戦っている人たちだと思います。

[4] まとめと今後の予想

 政府大本営にコロナウイルス騒動をできるだけ小さく見せたいとの思惑があったことは間違いないでしょう。七月にオリンピック開催を控えて「おおごとにしたくない」と思っただろうし、二月のだらだらした流れはそれを証明しています。感染者がクルーズ船を除けば、しばらく少数で推移していたことも「大したことなくいくんじゃないか」と思わせました(どうやらこれが新型コロナウイルスの戦術だったようです。ひと月からふた月無症状感染者が動き回ることでひそかに感染を増やし、突如大発生させるという)。

 一月末の時点で政権中枢が「日本でも中国・武漢のように感染者が大発生するかもしれない」との悲観的未来を予想できなかったのは大きなミスです。それを予想してありとあらゆる可能性をシミュレーションしていれば、マスクの枯渇、検査態勢のどたばた、突然の「イベント自粛要請」、そして、国民にパニックを引き起こした「全国小中高一斉休校要請」は違う形となったのではないかと思います。
 マスクなど直ちに「転売禁止」や「医療機関最優先」の法律を作っていれば、ここまでひどい事態にならなかったのではないでしょうか。
 くどいようですが、途中で立ち止まって未来を予想する一読法の訓練がなされていないと、こうなるという悲しい実例が出現したと言わざるを得ません。

 私のメール友達の多くは首都圏在住者です。一月半ば「マスクがなくなるよ」とメールし、次に「マスクの手作り材料がなくなるよ」とメールしてその通りになりました。二月半ばには「中国武漢のように都市封鎖が起こるかもしれないから、食料を備蓄しておいた方がいいよ。ただし、そうっとね」と送信しました。残念ながら、これらの予想はほとんど当たりました(トイレットペーパーの枯渇だけはまさかでした)。

 別に自慢ではありません。私はただ悲観的未来を予想しただけです。そして、都市封鎖は「経済・社会活動全て封鎖すべきではないか」との主旨で書きました。
 本意は「このまま感染者が少数でとどまることを祈りたい。だが、市中感染はかなり広まっていると想像できる。もしも四月五月に大発生となれば、オリンピックが開催できない。日本では実質都市封鎖ができないから、やるなら全国封鎖しかない」と思いました。日本の都市は中国のように陸の孤島ではないから、一部封鎖は難しい。「やるなら日本全土で」と思ったからです。
 だが、いざ実行するとなると、大変な事態になることがわかり、軽々に発言し、発作的に(?)やるべきことではないなと感じます。

 どうやら正しい選択は台湾のように、感染を受け入れつつ、被害を最小限に食い止める策だったようです。対応が素早い、休校措置による共働き世帯への配慮、経済対策など矢継ぎ早の施策を実行しています。

 さて、一月末政府が打ち出した新型コロナウイルス対策当初予算は150億ほどでした。他国が2000億以上用意したのに比べれば「その程度でいいだろう」感ありあり。約1ヶ月遅れて公表された補正予算でも2700億弱。中小企業支援へ5000億などと打ち上げていますが、後手後手感は否めません。最近ではアメリカが約9000億、韓国は1兆円の補正予算を組むそうです。

 そこで提言。国内企業が保有している「内部留保」は500兆円弱あると言われています。国家予算の5倍、国民総生産とほぼ同額です。これは企業努力、株価上昇だけでなく、法人税を下げる事によっても生み出されたお金です。
 本節最初の「未知なる強力な敵と戦うには」の五項目覚えていらっしゃいますか。
 その1は「困ったことが起こったら、自分だけで解決しようとせず『助けて』と言う」ことです。

 政府・総理が「借金まみれの我が国にはお金がありません。どうか内部留保の500分の1をコロナウイルス対策基金に拠出してくれませんか」と正直に訴えれば、応じてくれるのではないでしょうか。
 500分の1とはある世帯で貯金が500万あるなら1万円ということです。実際には500兆円全て現金ではないそうだから、10分の1の50兆円と考えれば、せめてその50分の1を出してもらいたい。貯金500万なら10万円の感覚です。

 そのお金は「会社にリーマンショック級の危機が起こったときのために貯めおいた」ものでしょう。今こそ、その危機。ここで使わずして一体「何の金ぞや」と言いたくなります。
 そもそも、この国難に対して日本の富裕層からぽんと「100億出しましょう」との声が聞こえないのはどうしたことでしょう。「あんたの資産は日本国民が物を買い、携帯・スマホの高い使用料を払ってくれたから、もたらされたのではありませんか」と言いたいものです(後半はもちろん某カリスマ経営者を頭に置いています)。

 最後に今後どうなるか、私の未来予想です。二月下旬のイベント自粛要請、三月二日からの「小中高一斉休業要請」は二週間遅かったと思います。二月半ばにイベント自粛を始め、三月以降は小中高一斉休校ではなく、「小中高の感染者が出た学校は学級閉鎖、学校閉鎖とする」で良かったのではないかと。
 しかし、北海道で武漢の初期のように感染者が急増したことで総理がパニックに陥ったように見えます。一週間くらい準備期間を置けば、国民もトイレットペーパー、食料品買いだめという事態にならなかったかもしれません。

 コロナウイルスは最終的にワクチンなどが開発され、いずれ終息すると思います。問題はオリンピックに間に合う五月末までに終息するかどうか。しかも、全世界的に沈静化する必要があると思います。海外からのお客さんが来てくれなければ、「なんのオリンピックぞや」と言いたくなります。間に合うことを祈るけれど、これに関しては悲観的。

 最近「オリンピックは来年まで延ばせないが、今年中なら延期できる」との解釈が出てきました。海外テレビ局などに猛反対されそうですが、これが狙い目かなと思います。延期するならやはり10月でしょう。そのとき札幌には気の毒ながら、マラソンは東京に戻した方が良いと思います。非常時の非常時だから、ということで。

 最後にもう一つ付け加えたいことがあります。
 日本全土一斉封鎖にしなかったため、どうしても外出しなければならない人が、電車などで咳でもすれば、「降りろ」と言われたり、暴言を吐かれています。また、外国では日本人や中国人への暴行、差別的言動、日本食レストランへの落書きなどが発生しています。

 これまでさんざん優等生への悪口を語ってきただけに、返す刀で中等生、劣等生へもきつい一言を。このような差別的発言・行動に出る人の多くは劣等生、中等生であると思います。
 なぜなら、彼らはニュースを見ない。スポーツ新聞を読んでも一般紙は購読しない。自分で調べようとも思わない。彼らもまた自分の頭で考えない。人の言ったことを「デマかもしれない」と疑うことなく、すぐに信用してしまう方々。
 そして、自分は正しいと思い、憎悪や差別の感情をコントロールできない人たちです。最も特徴的なことは想像力の欠如(これは優等生も同じですが)。

 ちょっと想像力を働かせれば――たとえば、隣の人が咳をしている。「電車に乗るな、出歩くな」と怒鳴るあなたは「コロナウイルス保菌者ではない」となぜ言えるのか。
 あなたは「無症状の感染者が町を歩いている可能性が高い」とのニュースを見ることがない。あなた自身がつばを吐きながら怒鳴ることで、周囲の人にウイルスをまきちらしているかもしれない、と考えもしない。その知識も想像力も持たない。

 あるいは、遠い異国でユーが日本人や中国人に対して差別的言動をとる。ニュースになって世界を駆け回る。それを見聞きした全日本人・全中国人がどう感じるか、ユーは想像だにしない。
 やがて何年後かに、ユーの国で巨大地震が起こる、ハリケーンによる大災害が発生する。そのときユーは「助けてほしい」と思う。だが、我ら日本人、隣国中国人はユーの国に「寄付をしよう」と思うだろうか(でも、その感情を押し殺して寄付をしたい。報復感情の連鎖を断ち切るために。同じ劣等生にならないために)。

 いや、この現象は遠い異国の話ではない。一月我等日本人も中国で感染が広がっていたとき、「中国人来るな」と叫ぶ人が多々いました。韓国でも日本のクルーズ船で感染者が大発生しているのを見て「ざまあみろ」といった口調のツイッターがあったようです。それが一転韓国内で大発生するや、その言葉は消えました。
 相手の立場に立つという、ほんのちょっとの想像力を働かせれば、人をののしり差別する言葉など使わないだろうに……と思います。

==============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:やっと金曜(3月6日)発行に間に合いました。文中かなり過激な言葉を使いました。不愉快に感じたなら、ご容赦ください。m(_ _)m
 書き忘れたことを一点。大人になってもニュースを見ないのが劣等生なら、彼らもまた学校教育の犠牲者です。働いてくたくたになって帰宅したら、酒飲みながらお笑い番組かクイズ番組しか見たいと思いません。ニュースを見ることは「勉強」です。勉強とはいやなものだと植え付けられたから、「ニュースなんぞ見たくない」と感じるのではないでしょうか。


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