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2020.05.30

ダービー、直前予想

 さー1年に一度のダービー(^.^)。
 コロナ無観客ダービーはこの一回きりか、はたまた来年もか。
 なんとかこの一回で終わってほしいと祈るばかりです。

 さて、自慢するわけではありませんが、昨年のダービー結果は以下の通り。
---------------
 ダービー結果は――ウラ●1着なのに……ほぞ噛みの雄叫び(^_^;)

 1着―浜 中 01ロジャーバローズ………[●]F 単勝=93.1
 2着―戸崎圭 07ダノンキングリー………[○]B
 3着―川 田 13ヴェロックス……………[▲]D
 4着―レーン 06サートゥルナーリア……[◎]A
 5着―勝 浦 09ニシノデイジー…………[?]QA(一覧順位)
 前日馬順[H→C→B→A→13]枠順[G→C→B→A]

 枠連=1-4=71.5 馬連=01-07=112.0 馬単=470.9
 3連複=01-07-13=120.5 3連単=1990.6
 ワイド12=19.9 W13=22.8 W23=3.8
----------------

 ウラ●1着で相手は表の◎○▲が[234]着。究極の4頭絞りを達成して「ほぞ噛み」なんぞあろうはずもない……のに、的中は「単勝・馬連・3複」、しかも1枚のみ。
「くあーっ。夏のボーナス落とした~」と痛恨のほぞ噛みでした(^_^;)。

 最大の理由は[新馬→OP→GIホープフルS→皐月賞]まで破竹の4連勝無敗、GI2勝のDレーン・サートゥルナーリア(ダービー1番人気170円)が「まさか着外」とは思いもしなかったからです。

 あれっ「無敗の4連勝皐月賞馬? どこかで聞いたような」ととぼけなくとも、今年のダービー1番人気福永06コントレイルも[新馬→G3→GIホープフルS→皐月賞]の無敗4連勝にしてGI2勝馬。実近一覧はもちろんトップのAAです。
 この馬が3着内に入る確率は過去2年だけで言うと、5割です(^_^)。

 ちょっと父馬から検証すると、昨年のサートゥルナーリアは父ロードカナロア。出遅れがあったとは言え、距離適正の問題があったかもしれません。
 そこいくと、今年のコントレイルは今は亡きディープインパクト産駒。このままディープ2代目として連勝街道を突っ走るか。鞍上ひいきの福永祐ちゃんだし、父子二代の三冠馬となってほしい気も……(^_^)。

 それはさておき、念のため、昨年ロジャーバローズをウラ●にした予想を再掲しておきます。
----------------
 そこで前走G2京都新聞杯を逃げて着差0の2着に粘った浜中01ロジャーバローズをウラ●に指名。父ディープインパクトは文句なし。
 同馬の展開指数は2番手。成績は5走[2201]。重賞はG2を2走2着と7着。3月スプリSを7着に負けたのは外15番だった。それ以外の4戦(平均距離2000)は全て内枠。全て先行して全て上がり3位以内(トップ2回)で4走[2200]。今回最内01番を引いたのは「ついてる」のかもしれません。
 スローになれば望むところだし、もしも横山武リオンリオンが外から激烈逃げを打てば、この馬が2番手先行。その位置ならスローの逃げAと同じ。ならば意外と粘るのではないか。そこで01ロジャーバローズをひそかなウラ●。まー2着狙いでしょうか。
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 近年東京芝24は先行馬が残りやすく、いい狙い目でた。
 しかし、ほぼドブ捨て馬券のつもりだったから、1枚しか買えなかったのもやむなしでした。

 続いて実近一覧過去4年の結果。トップAは4年連続着外です。今年はどうか。
 傾向としては上位8頭内の決着であり、まとめればABCDから1、2頭、EFGHから1、2頭――の傾向が続きました。

【ダービー過去3年の実近一覧結果】

  2020 |2019 |2018 |2017 |2016 |2020年
年=人|着|人|着|人|着|人|着|人|着|番馬       名 結果
[1]
A=A| |A|4|A|6|F|7|F| |05コントレイル
B=B| |C|2|E|8|H|11|D|5|12サリオス
C=10| |D|7|F|1|D|2|E| |02アルジャンナ
D=C| |B|3|B|5|C| |C|2|03ワーケア
[2]
E=09| |10| |17|3|09| |A|1|14マイラプソディ
F=G| |H|1|D|2|E|5| | |06ヴェルトライゼンデ
G=E| | | |10| |B|3|B|3|09ダーリントンホール
H=H| |G| |C| |A|1|09| |01サトノインプレッサ
[3]
QA= | |13|5|H| |11| |H| |04
QB= | | | | | |G| | | |08
QC=F| |E| |G| |10| |G|4|11ガロアクリーク
QD= | |09| | | | | | | |16
[4]
QE= | |F| | | | | | | |17
QF=D| | | | | | | | | |15サトノフラッグ
QG= | | | |11| | | | | |07
QH= | | | |12| |13|4| | |10
QI= | | | |09| | | | | |13
QJ=16| | | | | | | | | |18ウインカーネリアン(逃A)
  18   18  18  18  ※注「人気」は前日馬連順位

 第3群、第4群が不要なら馬順F川田11ガロアクリーク、D武豊15サトノフラッグはカットできるということになりますが……。
 一覧の過去傾向としてはやはりトップのコントレイルを◎として、相手はむしろこの2頭がいいと出ているので、両馬を○・▲とします。

 一覧単純予想
 印番馬       名 馬順
 ◎05コントレイル    A
 ○11ガロアクリーク   F
 ▲15サトノフラッグ   D
 ・12サリオス      B
 ・03ワ ー ケ ア   C
 ・06ヴェルトライゼンデ G
 ・09ダーリントンホール E
 ・01サトノインプレッサ H
 ・18ウインカーネリアン 

******************************
 【GIダービー 実近一覧表】 東京 芝24 18頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番||馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印
A=05||コン トレイル | 1.9{AA}A=[4000]福永祐|◎○◎◎◎
B=12||サ リ オ ス | 4.7{BC}B=[3100]レーン|○△△▲○
C=02||アル ジャンナ | 6.7{CB}10=[1210]浜中俊|  ▲
D=03||ワ ー ケ ア | 7.9{DD}C=[2110]ルメル|   △●

E=14||マイラプソディ |11.1{E09}09=[3002]横山典| △
F=06||ヴェルトライゼン|14.0{09G}G=[2201]池 添|▲
G=09||ダーリントンホー|14.0{G10}E=[2021]デムロ|
H=01||サトノインプレッ|18.2{12F}H=[3001]坂井瑠|   ○

QA=04||レクセ ランス |19.5{F13} =[3001]石橋脩| △
QB=08||ビターエンダー |23.6{1014}13=[2112]津 村| △ △
QC=11||ガロアクリーク |24.7{1112}F=[2012]川 田|▲
QD=16||マンオブスプリッ|24.8{14H}14=[2101]北村友| △○▲

QE=17||ヴァ ル コ ス|25.9{1611}12=[2202]三 浦| ○○
QF=15||サトノフラッグ |28.7{17E}D=[3002]武 豊|▲○
QG=07||ブラックホール |32.1{1315} =[2103]石川裕|
QH=10||コ ル テ ジア|45.6{1816} =[2113]松山弘|
QI=13||ディープボンド |58.6{H18}11=[2112]和 田|△△○
QJ=18||ウインカーネリア|69.8{1517} =[2204]田 辺|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
-------------------------------
※年齢 全牡 牡=18頭(セ=0頭) 
※格
G1V=2頭
 A05コントレイル  [2000]ホープフルS・皐月賞
 B12サ リ オ ス [1100]朝日杯FS
 参考=GI2、3着
 C12サ リ オ ス [1100]皐月賞2着
 D06ヴェルトライゼン[0101]ホープフルS2着
 E11ガロアクリーク [0011]皐月賞3着

G2V=頭(GIV除く)
 A11ガロアクリーク [1勝]スプリングS(→皐月8人気3着)
 B13ディープボンド [1勝]京都新聞杯(皐月18人気10着後)
 C15サトノフラッグ [1勝]弥生賞(→皐月2人気5着)

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)

 1着=1枠01番  2着=4枠07番
 3着=7枠13番  4着=3枠06番
-----------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れG [AB型] 枠順AB=3.1
 馬連型=A流れG [AB型] 馬連AB=2.7

 枠連=AB//CD/EF/G/H 
 枠順=36//72/18/5/4
 馬順=AB DC H11 E 12
 代行=GF 1017 0915 13 18
 代2= 14 16
 ―――――――――――――
 結果=
----------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 18 08 12 10 -06 13 05 02 -17 15 09 03 -14 16 11 04 07 01
覧 ○ 6 ◎ ▲ △ 5
3F A D B E C
本 ○ ◎ ●

******************************
 ※ 直前予想

 今回かなり大きな特徴が前走・前々走皐月賞ステップの多さでしょうか。
 前走が12頭、前々走2頭と計14頭です。なんと皐月賞1着から14着までがダービー出走です。記憶はないけれど、初めてかもしれません。

 そして特異なのが以下の2頭。
 ・13ディープボンド 皐月18人気10着→G2京都新聞杯1着(4人)
 ・08ビターエンダー 皐月11人気14着→OPプリンシパルS1着(2人)

 いつもだとダービートライアルとして重視するレースですが、この2頭さすがに買いたくありません。
 ちなみに、もう一つのトライアル東京G2青葉賞(芝24)の勝ち馬オーソリティはダービー不出走。2着17ヴァルコスが出ています。こちらは不気味です。2走前も阪神芝24を勝っており、すなわち芝24は2戦[1100]の成績です。

 とは言え、表の◎、○に関してはいろいろ考えることなく、幼稚園児になったつもりで(^.^)素直につけましょう。

 もちろん皐月1、2着の◎福永05コントレイル、○Dレーン12サリオス。

 昨年サートゥルナーリア4着の例はあるけれど、コントレイルは4戦4勝、GI2勝、プラス東京も1戦1勝(ここが違ってサートゥルは東京初)。4戦全て上がり1位。最高33.1(ここも違ってナーリアは上がり最高34.1)。父ディープインパクトも文句なし。
 特に光るのは2戦目の2歳G3東京スポーツ杯(芝18)です。5番手先行して上がり1位33.1の勝利。コンマ8差の楽勝でした。勝ちタイム1445は2歳全場のレコードです。
 古馬の東京芝18レコードは1442ですから、2歳としては破格。その後レコード走の反動もなくGI連勝ですから、同世代に敵なし=3冠2つ目は歩いて帰ってきても獲れる(^_^;)。
 ――と言いたいところですが、後述のとおり2着あり得ると見てウラ馬券は構築します。

 かたや○11サリオス。こちらは[新馬→G3→GI朝日杯FS]の3連勝が全てマイル。しかも3歳になって走ることなく皐月挑戦だったので、難しいのではと思いました(単勝オッズも3番人気)。ところが、先行してコンマ1差の2着。さすが鞍上Dレーンという堂々たる戦いっぷりでした。

 こちらで光るのは[新馬→G3サウジR]の2戦が東京マイルで5番手、3番手先行しての勝利。上がりは1位の33.1。すなわち東京2戦2勝。先行して上がりも良し、となれば横綱相撲。父ハーツクライだし、鞍上レーンなら逆転さえあり得る。
 おお、コントレイルの父ディープインパクトが国内で唯一負けたのがハーツクライ。3冠達成の有馬記念でした。「歴史は繰り返す」となれば、馬連◎○1本でも馬単は○→◎の方が面白そうです。

 そうなると、3複はどうしましょう。馬順CD相手の3複はルメール03ワーケアと武豊15サトノフラッグで、配当は10倍前後。もしもこの2頭が3着だと総流しはトリガミ必至。この2頭を消すと、それ以外は3複20倍を超えます。

 そこで、サトノフラッグとワーケアのいちゃもん付け。
 まずサトノフラッグは新馬6着後未勝利から3連勝、そして前走皐月5着。この新馬を勝てなかったことが大きなマイナス。
 また、ワーケアは前走が3月の弥生賞(2着)。今回それ以来の実戦で、これがデータ的にはあまり良くない。そこで、3複はこの2頭を外して総流しにしたいと思います(^_^;)。

 さて、ここからはウラ●に関係した話。

 ◎○の両馬は展開図を見てわかるようにどちらも先行タイプです。
 展開指標は12サリオス3.8、05コントレイル5.0。サリオスは常に3番手から5~6番手先行で、コントレイルも番手から5番手内でした。

 ところが、コントレイルは唯一前走皐月賞(18頭)だけ最内01番から1角12番手で先行しませんでした。その前同場同距離のGIホープフルS(13頭)は02番から4番手先行したのに、「先行しなかったのか、できなかったのか」気になったので、皐月映像を見返してみました。

 皐月賞は稍重馬場でした。コントレイルは普通に発走したのに、外の馬がどっと出るや抑えるようにして1角12~13番手。道中ずっとこの位置でした。
 そして、向こう正面では逃げ馬の1000メートル通過59.8。馬群は20馬身ほどの長い列になっていたし、馬場を考えるとハイペースでしょうか。

 しかし、コントレイルは依然12番手くらいで後ろから数えた方が早いほど。しかも、外には2頭併走して「いつ外に出るんだろう」と思いました。それまで不利を受けるなどの場面はなかったので、私は意識的に「下げたのではないか」と思いました。

 ところが、3角から4角にかけて一気に外へ出て残り400では早くも先行馬群の大外に並び、馬群から抜け出すや、サリオスと叩き合って半馬身先着しました。
 先行したサリオスの上がりが3位の35.4。コントレイルは1位の34.9。

 先週オークスを勝ったデアリングタクトは「残り600というより残り200の脚がすごかった」ことを書きました。そのでんで言うと、コントレイルは残り600のうち、最初の200の脚がすごいという感じでした。

 コントレイルは皐月賞で先行できるのに下げたのかどうか。鞍上福永も陣営も「想定外」と言い、特に稍重で馬場の内が荒れていたので、1角では無理しなかった、とインタビューで答えていました。私はそうかなあと思いました。

 皐月を勝つだけなら、先行すれば良いのです。また、ダービーも先行して勝てばいい。近年ダービーというか、東京芝24は結構先行馬が活躍しています。必ずしも差し・追いである必要はない。
 しかし、昨年のダービーにおいてサートゥルナーリアは先行馬であり、内枠06番だったのに出遅れました。そして、道中ずっと11番手前後。結果最速上がり34.1を出したのに、4着に敗退しました。

 私は福永・コントレイルはこれを試したのではないかと思います。ただ単に皐月を勝ちにいくだけではない。ダービーを意識したということです。

 01番から5、6番手先行するのはたやすいでしょう。馬場は稍重、中山で先行有利は常識。ホープフルSの勝ち方からして、もう皐月は勝てると踏んでいた。だが、ダービーはどうか。
 内枠に入るかどうかはくじ運。もしも8枠に入って先行できなかったら、昨年サートゥルナーリアの二の舞いである。
 そこで福永は敢えて下げた。中山で7、8馬身離れた中団の位置から勝てるようなら、「ダービーも間違いなく勝てる」と思ったのではないでしょうか。

 そして、今回ダービーは05番という先行馬にとって絶好の枠に入りました。これで先行しても勝てるし、何らかのアクシデントがあって中団走行となっても、上がりだけで勝てる……それを試した皐月賞ではなかったか、と私は思いました。
 
 さて、以上のように「歩いて帰ってきてもダービーは勝てる」と書きつつ、好事魔多し。コントレイルが負けるかもしれないところまで考察するべく、敢えて無謀な(^.^)いちゃもんを探してみました。見つかりましたよ~。

 皐月賞過去20年20回のうち、馬場状態は悪くとも「稍重」まで。今年を含めて計4回ありました。4回の稍重皐月賞馬はみな次走ダービーに出走しています。
 3回分のダービー結果が以下の通り。なんと3頭ともダービーは勝っていません。
 その際ダービー(D)で勝った馬とその人気も掲載しました(成績は皐月賞前の時点です)。
 [皐月賞稍重馬場の結果とダービー]
 年 1着    (人)[成績]TM→D人気結果 D勝ち馬     (人)
10年 ヴィク~ピサ(1)[4100]2008→1人気3着 エイシンフラッシュ(7)
12年 ゴールドシッ(4)[3200]2013→2人気5着 ディープブリランテ(3)
18年 エポカドーロ(7)[2110]2008→4人気2着 ワグネリアン   (5)
20年 コントレイル(1)[3000]2007→1人気?着 ?

 過去3回中1着が1頭もないというのは驚きです。たまたまなのかどうか。
 これでコントレイルの勝利確率は3分の1に下がって33パーセント(^.^)。

 稍重皐月賞馬はダービー前だと上記成績に1勝追加されます。
 特に10年のヴィクトワールピサなど、新馬2着後は皐月賞まで5連勝。ダービーは当然のように単勝210円の1番人気。ところが3着。勝ったのは7番人気31.9倍の内田博・エイシンフラッシュでした。4角11番手から上がり1位の32.7で2着ローズキングダム(前年朝日杯馬)をクビ差差しきりました。

 面白いのは皐月稍重馬場をやや低人気で勝った馬はダービーでも1番人気にならず、
5着、2着に負けていること。
 12年のゴールドシップなど、その後同年菊を勝ち、有馬を勝ち、さらにGI3勝を追加した馬です。なのに、稍重皐月を勝ってもダービー連勝とはいかなかった。

 過去20年皐月良馬場のレコードは17年アルアインの1578です。近年皐月賞の勝ちタイムは1580前後が頻発しています。
 それを思うと、稍重馬場の2分1秒前後というのは結構しんどい馬場であるのかもしれません。もしかしたら、稍重皐月を勝つため、かなりの力を使っており、もしもその疲労が「ひと月程度では抜けていない」としたら……。
 絶対かと思われるコントレイルの2着、あるいは3着があるかもしれません。

 では、稍重皐月年にダービーを勝った3頭の成績と前走はどうだったか、チェックしてみます。

 以下のように過去3回3頭のダービー馬は前走皐月賞出走馬。すなわち、稍重皐月賞で僅差負けていた馬でした(成績はダービー前)。
 [上記ダービー1着馬3頭の成績]
  馬    名 [成績]前走
10年エイシンフラ [3021]皐月11番人気3着(0.0差)注1月京成杯V以来
12年ディープブリラ[2210]皐月3番人気3着(0.5差)
18年ワグネリアン [3101]皐月1番人気7着(0.8差)
20年 ?

 エイシンフラッシュは東京初でしたが、ディープブリランテは東京2戦[1100]、ワグネリアンは東京1戦1勝(2歳G3東スポ杯2S)。エイシンフラッシュがダービーで人気薄となったのもよくわかります。が、ディープブリランテとワグネリアンの2頭は東京実績がある、と言えます。

 そこで、皐月賞においてコントレイルの後塵を拝したけれど、東京実績のある馬を探してみました。以下の4頭です。

皐月馬      名[東京]
2着12サ リ オ ス[2000]新馬(芝16)→G3サウジRC連勝(上がり33.1)
3着11ガロアクリーク[1000]新馬(芝20)(G2スプリSV馬)
5着15サトノフラッグ[1001]新馬6着(芝20)→G2歳未(芝20)V
6着09ダーリントンホ[1000]2走前G3共同通信杯V

 ちなみに、皐月4着は17番人気だった18ウインカーネリアンで今回も人気薄必至。しかし、唯一の逃げ馬です。まーまさかの1枚追加でしょうか。

 冗談はさておき、上記4頭の東京上がり最速を比較してみると、サトノフラッグとダーリントンホールは34秒を切ったことがなく、ガロアクリークは芝20の新馬で33.5。 しかし、サリオスが先行して上がり33.1を出すと、皐月3着以下の3頭はとても同馬より前に行けるとは思えません。つまり、皐月敗退馬で雪辱を狙える東京得意馬は12サリオスのみ。

 かくして一周回ってなんとやら、稍重皐月賞経由敗退馬の中でダービー雪辱を果たせそうな馬はやはり○12サリオス、となってしまいました。
 そうなると馬単○→◎もう1枚。

 しかし、これでは正直面白くないので、最後に今年もひそかなウラ●(^_^)。
 それは一度は消去したルメール03ワーケアです。父ハーツクライ。

 同馬は[2110]の成績、東京の[新馬→OPアイビーS]を190円、130円のど1番人気で連勝した後、GIホープフルSを3着(2人)。今年3月弥生賞2着(1人)。皐月賞には出走せず、それ以来のダービー参戦です。

 同馬で光るのは新馬→OP(ともに芝18)を先行して連勝したときの上がりです。 稍重→重の馬場で新馬33.2、OP33.3でした。タイムは1510→1481と平凡だけれど、ほぼ3秒縮めています。着差合計0.9です。つまり、東京は2戦2勝。

 もしも東京の2戦が良馬場だったらと思うと、上がりは(東京2戦2勝の)サリオスより上かもしれません。ホープフルS3着後弥生賞2着(これも重)を経て皐月賞に進まなかったのは、累積疲労を考慮して皐月よりダービーに的を絞ったのではないかと思われます。鞍上ルメールは4戦全て手綱を取っています。
 ただ、弥生賞以来はあまり良くないようだし馬主もイマイチ。馬主歴10年なれど、いまだ重賞勝ちはなし。突然のダービー宰相はちと荷が重いかなと見て2着づけで表の◎○の1、3着流しでしょうか(^_^)。

 以上です。

------------------------------
 本紙予想
 印番馬     名 騎 手 馬順
 ◎05コントレイル  福 永 A
 ○12サ リ オ ス レーン B
 ●03ワ ー ケ ア ルメル C

 さて結果は?

===============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2020.05.28

別稿『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』第35号「一読法からの提言」五 (5)

 今号は「★ 成績つけるのやめませんか。(その5)」
 前号文科省と、ある企業人事課による「相対評価と絶対評価」についての解説、いかがでしたか。「なるほど、だから絶対評価に変わったのか」と納得できましたか。
 思うに「うーん、読んでもよくわからなかった」との感想が漏れたかもしれません。特に文科省のアンサーは答えのようで答えになっていない。「煙に巻かれた」って感じでしょうか。

 今号では二つの解説をまとめつつ、足りない点を補い、前号前置きで書いたように、「ここ数十年の世界史的大転換から、なぜ相対評価は絶対評価に変わったのか」、私の見解を(後半として)披露する……つもりでした。
 ところが、またも長くなったので、[中盤]として二つの解説を、より深く、よりわかりやすく「解説する」ところまでとしました。
 キモは二つの解説から相対評価、絶対評価だけでなく、もう一つ「第三の成績評価」を発見したことです。

---------------------------------------
 [以下今号]
  ★ 成績つけるのやめませんか。(その5) 
 [11] なぜ相対評価は絶対的観点別評価に変わったのか。中盤(33号)

 [前  号]
  ★ 成績つけるのやめませんか。(その4) 
 [10] なぜ相対評価は絶対的観点別評価に変わったのか。(前半)(32号)
  ★ 成績つけるのやめませんか。(その3) 
 [9] 小中の先生に絶対評価はできない。(31号)
  ★ 成績つけるのやめませんか。(その2) 
 [8] 成績をつけるのは誰のためか。(30号)
  ★ 成績つけるのやめませんか。(その1)
 [7] 人は正しい評価などできない。(29号)
====================
本号の難読漢字
・煙(けむ)に巻く・育(はぐく)む・云々(うんぬん)・摩訶(まか)不思議・多寡(たか)・過重(かじゅう)
********** 小論「一読法を学べ」 **********

 『 一読法を学べ――学校では国語の力がつかない 』 33

 一読法からの提言 その四

 ★ 成績つけるのやめませんか。(その5)

[11] なぜ相対評価は絶対的観点別評価に変わったのか。(中盤)

 前号では「相対評価と絶対評価」について文科省と企業人事課の文章を参考資料として読んでもらいました。教育に関わっている教員、児童生徒、保護者にとって評価・評定は学校だけのことと思いがちです。が、会社員、公務員も働いている限り「勤務評定」という形でみな労働実績を評価されている。その優劣に応じて給料に差が付けられることもある。つまり、「成績評価」とは決して子どもたち、学校だけの問題ではない。それが改めてわかったのではないかと思います。

 まずは文科省の解説について。
 そもそも論からスタートすると、為政者である政治家・官僚、ブレーンの有識者たちは「今の日本の教育・学校・子どもたち」に何かしら問題があると感じている。議論はそこからスタートします。
 どのような点が問題なのか、現状認識を明らかにする。次いで原因・理由を探り、最後に解決法を見出し、法律化したり、現場に指示・命令を下す。そのような流れをたどります。

 最初の認識は「子どもたちの学力が低下している」との思いです。文科省は「学力面での課題」として4点列挙していました。
-----------------------------------
1 暗記や計算は得意だが、判断力や表現力が身についていない
2 勉強は大切だと思っているが必ずしも好きだと思っていないなど、子どもの学習意欲が低い
3 学校の授業以外に勉強を全く又はほとんどしない子どもがかなりいるなど、子どもに学習習慣が身に付いていない
4 子どもたちの学びを支える自然体験、社会体験、生活体験が不足し、人やものとかかわる力が低下していることなどがわかっています。
-----------------------------------
 この現状認識は教育関係者だけの感想ではありません。別のところに「大学や企業の人事担当者も、今の子どもについて論理的思考力や問題発見力、行動力・実行力などについて課題があると指摘(している)」と書かれています。これは子どもと言うより、若者への感想でしょう。

 何にせよ、これら現状認識をものすごく乱暴な言葉でまとめると、「子どもが悪い、情けない。もっと勉強しろ!」であり、「学校の授業以外に勉強を……しない」のところからは「親が悪い、家庭が悪い。どうしてもっと家で勉強させないんだ!」と言っている感じです。
 さらに別の所では「各学校で創意工夫を生かした『わかる授業』を行い、子どもたちに思考力・判断力・表現力や学ぶ意欲などの『確かな学力』を育むことが必要」とあるので、「学校は、教員は、創意工夫を生かした『わかる授業』を行っていない。学校が悪い、先生が悪い。お前ら何やってんだ!」との認識であることがわかります。

 要するに、「子どもが悪い、親が悪い、教員が悪い。教員を管理できない校長が悪い。校長を指導できない教育委員会が悪い」と言いたいようです。
 おっと、口がすべりました。最後の「教育委員会」云々はさすがに「質問・回答」コーナーに書かれていません。しかし、ある種の知事たちは「教育委員会・委員長はオレの言うことを聞け」と叫んでいるので、この認識であることは間違いないでしょう。
 ある種の政治家たちも「子どもも親も教員も、国民はオレの言うことを聞けば、あらゆる問題は解決し、この国は良くなるのだ」と考えているようです。
 この根底には「お前たちは余計なことは考えなくていいんだ」があると思います。

 閑話休題。では、なぜこうした状況になったのか。
 文科省・専門家各位が槍玉にあげたのが「相対評価」です。子どもが悪い、親が悪い、教員が悪いとあからさまに言うわけにはいかないから、理由を考えた。で、思いついたのが「相対評価」である。だから、「悪しき相対評価を絶対評価に変える必要がある」との結論に至ったわけです。

 かくして、文科省が相対評価を絶対評価に変えた理由として取り上げたのが、(ア)から(オ)までの5点でした(前号参照)。趣旨は「絶対評価が相対評価より優れている」に尽きます。
 なお、文科省は絶対評価を「目標に準拠した評価」、相対評価を「集団に準拠した評価」と呼んでいます。「準拠」とはよりどころとか基準という意味です。
 その文末を見ると、
 ア 目標に準拠した評価が適当である。
 イ 目標に準拠した評価が優れている。
 ウ 上級の学校段階の教育との円滑な接続に資する観点から、重要となっている。
 エ 目標に準拠した評価を常に行うことが重要となる。
 オ 集団に準拠した評価によるよりも、目標に準拠した評価の客観性を高める努力をし、それへの転換を図ることが必要となっている。

 このように、絶対評価が「適当である・優れている・重要である・必要である」と書かれています。
 この結語から相対評価を照射し直すと、相対評価は「適当ではない・優れていない・重要ではない・必要ではない」と読みとれます。だから「絶対評価に変えたのだ」と。

 おやおや、戦後五十年の長きに渡って行われた制度を、かくも簡単に全否定するとは。
 現場の先生方はずっと「相対評価をやめよう」と言い続けていました。ところが、政治家と官僚、有識者は聞く耳を持たず、決して変えようとしなかった。
 なのに、いざ変えるとなったら、かくまで極端な全否定です。相対評価制度を決めた彼らの先輩諸氏――政治家・官僚・有識者に対して「お前たちは一体何をやっていたんだ」とバカにしている……かのような文言ではありませんか。

 では、なぜこうまで激変したのか。その理由も(ア)から(オ)に書かれています。それを私なりにまとめると、以下のようになります。
 児童生徒が学習指導要領の内容を確実に身につけていない、教師は児童生徒が身につけていないことを的確に把握していない、身につけるようしっかり指導していない。つまり、悪いのは子どもであり、教師であると。
 そして、その元凶は「相対評価制度」にある。なぜなら(具体例を一つだけあげると)、跳び箱6段が学習指導要領の目的なら、6段を跳べないのに、評定「5」を付けるのはおかしい。それは相対評価だからだ――と言いたいようです。

 これは企業人事課の解説にあった「(目標が)未達成でも周りの結果がそれよりも悪ければ、相対的に評価が上がります」と同じ見解です。
 跳び箱6段を跳べることが全員の目標なのに、誰も6段を跳べない。しかし、相対評価だから、5段を(とてもきれいに跳べた)数人に「5」を付けている。「それはおかしいじゃないか」と言うのです。まことにもっともな意見です。

 ただ、現場の見方はちょっと違います。先生方はむしろクラスの多くが跳び箱6段を跳べている。そちらを問題視したのです。
 クラスの半数が目標を達成している。それなのに、相対評価制度によって「5」の人数が決められ、「5をたくさんつけてはいけない」とされている。だから、相対評価制度は「愚劣だ、理不尽だ」と言い続けていた。児童生徒の努力を正当に評価するべきだ。それこそ「目標に準じた評価をする必要がある」と主張していたのです。

 かくして2002年、文科省は「相対評価はダメだ。絶対に絶対評価がいい」と言って小中(高)を絶対評価に変えました。ようやく先生方の意見を採り入れて「目標に準拠した評価」に変えてくれたわけです。めでたし、めでたし……と言いたいところです。

 ところが、ここで摩訶不思議なことが起こります。絶対評価に変えたのだから「跳び箱6段を跳べること」が目的で、クラス・学年の全員が6段を跳べたら、この一事に関しては全員に評価「5」をつけていいことになります。
 逆にもしも誰一人跳び箱6段を跳べる者がいない場合は、「5」が一人もいないはずです。それが「目標に準拠する」絶対評価の厳密な適用でしょう。
 ところが、学校の現実は全員「5」とか、一人も「5」がいない――ようになっていません。

 そのわけが絶対評価と同時に導入された「観点別評価」です。
 この解説として「アンサー」は以下のように書いています(全文再掲載します)。
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Q 子どもの成績を「観点別学習状況の評価」と「評定」で評価していると聞きましたが、どのようなものなのでしょうか。
A これからの社会を生きる児童生徒にとって身に付ける必要がある学力は、知識・技能のみならず、学ぶ意欲や思考力、判断力、表現力などを含む幅広い学力です。このような学力がどの程度身に付いているかを的確に把握するため、学校においては、従来(筆者注、2002年度)から、「関心・意欲・態度」「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」の4つの観点から見た学習状況の評価(観点別学習状況の評価)を基本としています。(観点の数は教科によって異なっているものもありますが、観点別学習状況の評価の考え方は各教科共通です。)

 「観点別学習状況の評価」は、各教科の学習状況を分析的に評価するものであり、学習指導要領に示す目標に照らして、その実現状況を観点ごとにA、B、Cの3段階で評価するものです。
 「評定」は、観点別学習状況を基本として、各教科の学習状況を総括的に評価するものであり、小学校(第3学年以上)では3、2、1の3段階、中学校では5、4、3、2、1の5段階で評価するものです。従来は、「集団に準拠した評価」によっていましたが、今回の指導要録の改善により、評定についても「目標に準拠した評価」を行うこととなったところです。
-----------------------------------
 文科省は「これからの社会を生きる児童生徒にとって身に付ける必要がある学力は、知識・技能のみならず、学ぶ意欲や思考力、判断力、表現力などを含む幅広い学力」だと言います。だが、「なぜその学力が必要なのか」、その点については説明していません。

 別の「確かな学力」について解説したところでも、「これからの子どもたちには、基礎的・基本的な『知識や技能』はもちろんですが、これに加えて、『学ぶ意欲』や『思考力・判断力・表現力など』を含めた幅広い学力を育てることが必要です」とあり、そのために「論理的思考力や問題発見力、行動力・実行力~学ぶ意欲や判断力、表現力(が必要だ)」と結論を言うばかりで――すなわち「必要である・重要である」と言うけれど――「これからの子どもたちになぜ必要なのか、なぜそれが重要なのか」説明してくれません。
 一読法読者なら、必ず傍線を引いて余白に「なぜそう思うのか?」と疑問を記すところです。

 私はひねくれ者だから、次のような質問をしたくなります。
「これからの社会と書いていますが、相対評価だった時代に『学ぶ意欲』や『思考力・判断力・表現力は必要なかったのですか。その時代の人々は論理的思考力や問題発見力、行動力・実行力を持たなかったのですか」と。
 いやいや、そんなことはないでしょう。相対評価の時代(約50年間)であっても、そのような力を学んだし、実践してきたはずです。学校において、先生や友人たちとのディスカッションなどを通じて。

 ところが、文科省は「これからの時代に必要である」理由を説明しないまま、小中高において知識と技能の習得だけでなく「関心・意欲・態度」や「思考・判断」などを習得する必要がある。だから、絶対評価だけでなく「観点別評価」も導入した――というのです。
 再度素朴な疑問を書いておきます。
「どうしてこれからの社会を生きる力として知識・技能だけではダメなんですか。どうして『学ぶ意欲』や『思考力・判断力・表現力』が必要なんですか?」と。

 この答えがないから、文科省のアンサーを読んでも「なるほどよくわかった」とのつぶやきが出てこないのです。
 失礼ながら、「文科省の文章を読んで、よくわからないのは自分の頭が悪いからだろう」と思う人さえいるでしょう。そんなことはありません。
 文科省の文章は「結論だけ書かれて途中が省略されている」からわかりづらいのです。

 このことは2020年新型コロナ騒動の中でも起きていました。国民に「37.5度4日」とか、「8割外出自粛」など結論だけ「要請」して、なぜその結論が出たのか、途中経過が明かされません。まるで「下々の者は途中経過を言っても理解できん連中ばかりだ。お前たちは余計なことは考えず、オレ様の言うことに従っていればいいのだ」と言わんばかりでした。

 余談ながら、私(御影)は頭が悪いから、しばしば「あなたの言うことはよくわかりません。もっとわかるように説明してください」と言います。読者各位もわからないときには「わかりません」と正直に言った方が良いと思います。

 なんにせよ、相対評価を絶対評価に変えるだけでなく、そこに観点別評価が付け加えられた。私はこれを「絶対的観点別評価」と呼びました。
 この絶対的観点別評価とは一体何なのか。その意味するところを明らかにするため、私はとある企業人事課の解説を採り上げました(たまたまネットで見つけたものを引用しただけだろう、と思われたかもしれません。いえいえ、深く考えた上で掲載しました)。
 それが相対評価と絶対評価の違いについて説明された「あしたのチーム」さんの文章です。これを読んだとき、「そうだったのか!」とひらめきました。

 この解説によると、絶対評価とは「設定された目標をどの程度達成できたか」であり、「目標をクリアすれば高評価がつき、未達成だと低評価」がつく。対して相対評価とは「他者との比較により評価する方法」であり、「集団の中で順位を決めることで優劣(をつける)」とあります。
 これは文科省の説明「絶対評価とは目標に準拠した評価であり、相対評価とは集団に準拠した評価である」との説明と同じです。

 ただ、文科省が絶対評価を絶賛し、相対評価を全否定したのと比べると、さすがに企業は冷静です。「どちらにも一長一短あります」と、さらりと言ってのけます。
 そして、「現在の経営環境をふまえると絶対評価を推す声が多い」とか、「人事においては、絶対評価を取り入れるべきだという考えが主流になってきています」とあるように、企業においてもかつては相対評価が中心だった、それが絶対評価に変わったことがわかります。
 ここんとこ、頭にしっかり入れておくべきです。学校が相対評価から絶対評価に変わったように、企業も同様の流れをたどったのです。一読法読者なら、ここも「なぜ?」と記すでしょう。

 ところが、学校の場合は絶対評価に変わった際、(なぜか)観点別評価なるものがくっついてきた。対して企業の成績評価は「絶対評価」一本だったようです。
 高評価か低評価、順位をつけ、優劣をつける。それによって優秀な者は歩合給を得たり、給料が上がる。さらに、優秀な者は係長、課長、部長と役職が上がり、これによっても給料袋が分厚くなる(もちろん昔の話)。
 私は優劣だけでなく、「平均的、真ん中へんの成績の社員」を入れたいと思いました。何度も書いているように、集団を優劣によって三つ(ABC)に分ければ、度数分布はA、Cが少なくBが多い。54321の5段階なら、3が最も多い。

 この解説において注目すべきは、相対評価であろうが、絶対評価であろうが、《成績評価とは社員に優劣をつけること》とある点です。絶対評価では「高評価と低評価」、相対評価では「順位を決めることで優劣をつける」と書かれています。
 言い方を変えると、「社員に優劣をつけることが成績評価の目的」なのです。
 ただ、これは若干きつい表現なので、「社員の優劣を発見するための制度」と言った方が波風立たないかもしれません。

 学校でも児童生徒に成績をつけています。なぜ成績をつけるのか。この答えとして「子どもたちに優劣をつけるためである」と言ったら、相当の異和感を覚えるし、関係者の反発必至。穏やかな表現としては「子どもたちの現状を知らしめ、彼らの意欲や向上心を刺激するためである」といったところでしょう。
 文科省の回答でも、成績をつけるのは「学力がどの程度身に付いているかを的確に把握するため」とありました。それは児童生徒本人にとって、教える教員にとって大切なことであり、優劣をつけることが目的ではない――というわけです。

 しかし、結果的にクラスは優秀なグループ、中間グループ、劣ったグループに分かれます。ABCです。そして、友達関係もほぼこのグループ内でできあがります。同じ匂いをかぎ分けると言うか、話題や感性が似通っているから、友達になりやすいのです。
 ちなみに、子どもたちはなぜ部活動が好きなのか、わかりますか。部活動にはクラスの(成績による)身分差がない。つまり、平等だからです。
 あるクラスの優等生、別のクラスの普通生、さらに別のクラスの劣等生が部活動に集まる。ここでの友人関係は成績に関係ない。むしろ成績劣等生が部活では「優等生」として認知されたりしている。だから、部活が好きなのです。
 もちろん部活にもカーストがあります。ただ、こちらのカーストは学年進行によって上がいなくなります。
 たとえば、野球とか卓球、テニスなど新入生は球拾いからスタートする。球を打てるのはせいぜい上級生が休んでいるときくらい。しかし、数ヶ月我慢すれば3年生が引退してたくさんやれるようになる。さらに、1年経って2年の夏から秋に部活の最上級生となり、思うがままに活動できる……。

 クラスにはオオカミのように、一人か二人は群れに属さない生徒もいます(この子は他のクラスに友達がいます)。遠足とか修学旅行などで「数人の班を作りなさい」と言うと、やはりABCの中で固まり、その中で二つに分かれたりします。
 この班分けは大概男女別々です。私は一度だけ男女混合の班分けをしたことがあります。それを提案すると、最初はいやがっていたけれど、修学旅行を終えてみると結構好評でした。それがきっかけだったかどうか、その後一組だけカップルとなり、卒業後何年か経って結婚しました。
 面白いのは男女混合の場合、A-A、B-B、C-Cとならなかったことです。

 余談が過ぎました。学校の成績評価がホンネを隠しているように思われるのに対し、企業は正直で明快です。絶対であろうが、相対であろうが、勤務状態や仕事の成果に応じて成績をつける。それは社員を優秀、普通、劣等に分けるためであり、給料に差を付け、優秀な者を選び出し、長と名の付く役職に取り立てることである――と言わんばかりです。

 ここで先を読み進めることなく、立ち止まる余裕のある方は「なぜ企業・会社組織は社員に優劣をつけるのか」、そのわけを考えてみてください。
 現役・リタイアの方々、会社員の経験者ならもちろんおわかりですよね。

 それはさておき、相対評価・絶対評価について「あしたのチーム」さんの解説をさらに読み解きます。

 絶対評価は社員同士を比較することはない。「評価基準に従って一人一人を客観(絶対)的に評価するので、周囲の成績に左右されることがない」と言います。よって、こちらの方が優れているように思えます。

 一方、相対評価の方はかなり問題がある。「例え自分の目標を達成しても、他にそれを超える結果を出した社員がいれば」評価は下がり、「逆に、未達成でも周りの結果がそれよりも悪ければ」相対的に評価が上がる。
 もっとも、これを「問題」と見るかどうかはビミョーです。会社側に立つ上司か、あるいは部下の社員か。立場によって感想が変わるからです。

 会社にとって前者の状況に不満はない。目標達成者が多いのだから。予想外の結果に、嬉しい悲鳴をあげるかもしれません。
 しかし、後者は「未達成なのに、高い評価をつけねばならない」点で大いに不満でしょう。ちょっと汚い言葉を使うと、上司は「なんで目標も達成していないやつらに高い評価をつけなきゃならないんだ。あいつらちゃんと働いていないじゃないか」と言いたくなるでしょう。

 逆に一社員にとって後者は「しめしめ」とほくそ笑むはずです。目標が達成できなかったのに、「意外と高評価じゃないか。これなら給料がアップするぞ。遊びに行けるぞ」と思えるからです。しかし、前者だと「これだけがんばって目標を達成したのに、なんで評価されないんだ。給料が上がらないんだ」と不満を抱え、居酒屋で「ふざけんじゃねえよ」とぼやきたくなるでしょう。

 相対評価のデメリットについて書かれたところに、「部下の給与を上げるために甘めの評価になる」とありました。
 そこを読んだとき「おやっ?」と思いましたか。「上司が部下の給料を上げるために甘めの評価をつけるわけないだろう」とつぶやかれたかもしれません。

 いえいえ、そんなことはありません。上司だって人間です。部下をしっかり見ているなら、「今回は目標を達成できなかったが、働きぶりを見ると評価は高い。給料を上げる価値はある」と考える人だっているでしょう。
 目標を達成したA君と達成できなかったC君を比べたとき、熱意と努力はC君の方により多く見られた。絶対評価ではC君の給料は上がらない。だが、相対評価だから「C君の給与も上げましょう」と提言できるのです。
 これがさらに上の上司から見ると、「君の評価は甘い」と言われるわけです。

 では、絶対評価なら、上司にとって部下にとって不満となる問題は起きないのか。すなわち、会社側も社員もウインウインの関係で、「めでたしめでたし」となるのでしょうか。

 ここでまた二つ目の立ち止まりです。絶対評価とは一人一人が他の社員に関係なく目標を達成したかどうかが評価される。達成すれば高評価となり、達成できなければ低評価である。自分のせいだから社員に不満は生まれず、会社にとっても正当な評価を下しているとして「全く問題はない」――そう言えるでしょうか。
 さー現役・元の会社員の方々、自分を振り返ってください。「我が社は絶対評価だったから、私に不満などなく、会社の勤務評価に充分満足している(満足していた)」と笑顔で言えますか?

 これも私の考察は後述として話を元に戻します。
 あしたのチームさんの解説では具体例もとてもわかりやすかったと思います。
 言わく絶対評価を「スポーツに例えると、42.195キロを〇時間〇分以内に走ればオリンピック出場資格を与える」。対して「オリンピック資格は上位5人に与える」というのが相対評価であると。

 この例を読んだとき、「なるほど確かに」とつぶやきましたか。それで終わりですか。
 私はちょっと違います。マラソンや他の競技をいくつか思い浮かべ、「水泳はこれにあてはまらないのではないか」とつぶやいたのです。
 少々自慢げな言葉で恐縮ながら、私は論理的思考力を駆使して「第三の成績評価がある」ことに気づきました。

 たとえば、柔道とかレスリングなどは日本人同士で試合を行い、優勝した選手がオリンピックに出場する。水泳も昔はそうでした。
 ところが、近年の水泳選考は「日本選手の中でトップに立つ」だけではオリンピックに行けません。派遣標準記録というのがあって「それを超えていなければならない」と決められているからです。

 はて、この選考方法は相対評価なのか、絶対評価なのか。
 相対評価なら、日本選手でトップであれば出場資格を得る。もしも二人まで出場可なら、2位の人も出られる。だが、ある基準を超えなければ、2位はおろか1位でも出場できないというのだから、相対評価ではない。
 それなら基準を超えたら何人でも出場できるかと言うと、一人とか二人に限られる。人数制限がある以上、単純な絶対評価でもない。

 おお、これこそ正に「絶対的相対評価」ではありませんか。「相対的絶対評価」と言ってもいいでしょう。両者が合体しているのです。ある基準(目標値)をクリアし、なおかつ日本選手の中でトップ(か2位)でなければなりません。
 要するに、成績評価は相対評価と絶対評価の二つだけではない。もう一つ「絶対的相対評価」もあるのです(この言葉、これまでに一度出ています。覚えていますか)。

 ここでしつこく三つ目の立ち止まりとなる「なぜ?」です。
 なぜ水泳はこのようなオリンピック選考方法を採用したのか。相対評価ではない。絶対評価でもない。絶対評価であり、相対評価でもある。この評価制度は「一体何なんだ?」と疑問が湧きます。「派遣人数が一人か二人に限られているからでしょ」と簡単に答えないでいただきたい。もっと深い意味があります。

 そして、どこに出ていたかと言うと、第26号「高校の成績評価は絶対的相対評価である」と解説したところです。
 思わぬところで、その復活です。「内容なんかもう忘れちゃったよ」と言う方はそちらをさらりと読み返してください。果たして水泳の例は高校の絶対的相対評価と同じなのかどうか。

 もったいぶらずに、早速三つ目の「なぜ?」について私の見解です。
 水泳の絶対的相対評価は高校の絶対的相対評価と本質は同じだけれど、似て非なるものです。高校の「絶対値」はとても低い。テストの平均が60なら、最低20は超えなさい。「超えないと単位を取得できず、やがて留年しますよ」という意味の絶対値=目標です。
 対して水泳の選考方法における絶対値はめちゃ高い。オリンピックで最低でも準決勝、決勝に進出できるレベルであることが求められている。テストで言うなら、90点以上を取れることが目標であり、最低レベルである。

 ここで思い出すのが「オリンピックは参加することに意義がある」の言葉です。いつからかこの言葉は死語になったようです。
 参加することに意義があるなら、日本人最高成績の人がオリンピックに出ればいい。つまり、相対評価でよく、記録の良し悪しは問わない。だが、派遣標準記録という絶対評価も求められるようになった。
 では、派遣標準記録とは何か。それはオリンピックで決勝に進出できる、メダル争いができるレベルの記録です。ちょっと卑近な言葉で言うと、「税金使ってオリンピックに出て予選敗退で帰ってくるようなら、オリンピックに行くな」とでもなりましょうか。

 もちろんいまだこの言葉に意義がある国もあるでしょう。だが、日本はもはや「参加するだけではダメ」という国になった。近年日本代表選手から「金メダルじゃなきゃ意味がない」とか「最低でもメダル」なる言葉がよく聞かれます。
 これはメダル争いできるだけの「猛烈な練習をした」との自信・自負を表す言葉であると同時に、「参加するだけでは意味がない」思いの発露でもありましょう。
 この言葉を聞いて「痛々しい」と感じるのは、きっと私が年食ったからだと思います。
 そして、「参加するだけでは意味がない」との思いは選手と関係組織が持っているだけではない。国民全体の感情でもあると思います。

 このようにまとめてみると、2020東京オリンピックを目指したマラソン選考も「絶対的相対評価」であったことがおわかりいただけると思います。
 日本の出場人数は3人。その選考においていくつかのマラソン大会を走り、順位(1位や3位~6位内)と設定タイムをクリアした選手が「MGC(最終選考レース)」に出場できる。最後にMGCで2位以内に入った選手がオリンピック出場資格を獲得する。もう一人は日本人最高タイム更新者かMGC3位の選手。
 すなわち、単純に日本人トップクラスであるだけでなく、設定タイムを超えなければならないという点で、マラソンも「絶対的相対評価」による選考になりました。

 残念ながら、あしたのチームさんはこの「絶対的相対評価」について説明していません。そこで私は「企業・会社組織における絶対的相対評価とはなんだろう」と考えました。

 思いつく答えはこうです。それは最低限到達すべき目標として一人一人に課される「ノルマ」ではないか。そして、ノルマだけでなく、相対評価も加味されている。これが絶対的相対評価だと思います。

 たとえば、車の販売、保険業務の外交。営業活動によって「ひと月車を5台売ること」とか「生命保険契約をひと月10件達成しなさい」とノルマが決められている(とします)。絶対評価なら、この目標(ノルマ)を達成したら、「それで良し」であり、「よくやった」として達成者が評価・表彰されるでしょう。
 一方、相対評価の場合ノルマはありません。壁には最も売れた人から最低の人までずらりと貼り出され、最高売り上げの人が最高の評価を受ける。それが車10台、保険契約20件であろうが、4台、8件であろうが、とにかく最高売り上げの人が賞賛され表彰される。
 どんな業種でも売り上げは月によって多寡(たか)がある。自分の売り上げが伸びないとき、最高成績の人もあまり売れていないとわかると、ほっとする……これは人情です。そして、相対評価ならこれが許されます。

 では、絶対評価ならどうか。相対評価であってもノルマが決められている場合はどうか。ここからは車の販売に限って話を進めます。

 月に車5台を売るという目標が定められたとき、「それは簡単だ」と思うか、「とても難しい」と感じるか、人によって違うでしょう。
 実際営業に出たとき、今月は軽く達成できた。だが、翌月は1台しか売れなかった。平均すると、ひと月3台になる。そのときどう思うか。
 それに、車の車種や値段も関係してきます。軽とか売れ筋である100万~200万円台の車か、500万超の国産高級車か。はたまた1台軽く1000万を超える外車か。かたや月1台がやっとだったり、月10台は最低レベルだろうと思われたりする。全員一律に目標を決めることなど可能なのか、と思います。

 ここんとこ「あしたのチーム」さんも次のように補足しています。
「目標設定は社員それぞれに対して行われなければなりません。所属する部門や職種、勤続年数やポジションによって求められる要素やレベルは異なります。技術部門1年目の社員と営業部門の10年目の社員では、越えるべきハードルが違うのは当然のこと」と。
 つまり、絶対評価と呼びつつ、社員一人一人によって違う目標が設定されなければならないと言うのです。

 同じ営業でも、新米と勤続10年のベテラン(中堅?)に違いがあるのは誰しも納得できるでしょう。しかし、優秀な者には高い目標、劣っている者には低い目標が設定されるとどうでしょう。
 劣等社員にとってはありがたいけれど、優秀社員は心穏やかでないと思います。「オレが車10台を売るのと、あいつが車5台を売ることが、どうして同じ評価なんだ?」と不満が漏れること間違いありません。

 絶対評価はどの程度の目標を設定するかによって実質と効果が大きく変わってきます。全員に同じ目標を設定することは無理があるけれど、一人一人目標を変えることも、決して満足感をもたらしません。

 もしも「車は月1台売ること」と低い目標を設定すれば全員が達成できる。では「月100台売ること」と高く設定すれば、社員から「到底無理だ」と暴動が起こるか、全員やめてしまって会社がつぶれる。それなら「この程度でどうだ」と「月10台」に決める。すると「そのくらいなら」と達成できたり、できなかったりする社員に分かれる……。

 絶対評価だから、達成できたら高評価、達成できなかったら低評価。低評価の社員は納得ずくだから、不満はない。未達成だと基本給だけで歩合はないけれど、それも仕方ない。一方、達成した社員はプラス?万円の歩合給をもらえるので満足。
 では、会社側(経営者や株主)は「私たちも満足している」と言うかどうか。

 いやいや、言ってくれないでしょう。会社にとっては達成できなかった連中をどうするかという問題と、達成した優秀社員も、ある問題が発生していることに気づくはずです。

 ここで絶対評価最大の弱点が明らかになります。それは優秀社員が目標を達成すると、もはやそれ以上をやろうとしないことです。
 月の販売目標10台を半月で達成したら、あとは遊んでいれば良いではありませんか。他の連中はまだ数台で四苦八苦している。壁に貼られた自分の販売実績はトップである。自分の目標は達成したし、社員全体のトップでもある。「もうこれ以上あくせく働く必要はない」と思いませんか。会社は自分に対して高評価を下してくれるのですから。

 目標さえ達成すれば、月の半分は遊んでいい。それこそ絶対評価の厳密な適用です。ところが、そんな働き方を会社が許すはずもありません。
 そこでどうするかと言うと、この社員には「あと半月でもう10台売って目標の倍を達成したら、大きな褒美を与える」と新たなニンジンをぶら下げてさらに働かせるわけです。
 この優秀社員は基本給や歩合給として返ってくるお金が増えると知れば、もっともっとがんばって営業活動に励みます。
 かくして、営業課の壁には月に20台売った最も優秀な販売員から15台、10台売った人とランクが付けられ(ここまでが「ノルマ達成者!」)、月に5台、1台しか売れなかった劣等社員の成績も貼り出されます。

 おやおや、これはもはや相対評価です。しかも、単純な相対評価ではない。「ノルマを達成せずんば、人にあらず」みたいな評価制度です。

 優秀社員はさらなるニンジンによってもっとがんばらせることができた。
 では、目標10台を達成できなかった劣等社員はどうするか。
 こちらは未達成でも9台売った人、5台だった人、1台しか売れなかった人に分かれます。そこで、こちらも差を付ける。そもそも売り上げ9台と1台が同じ基本給であるのはおかしい。そこで、全員の基本給を4分の3に下げ、ノルマ未達成の場合は月の売り上げに応じて基本給を上げ下げする……。
 これは社員にとってかなり辛いことです。誰もそんなブラック企業で働こうとは思いません。

 だから、会社側が「今後は基本給を4分の3にする」などと労働者側に提案するはずがない。最初から基本給を低めに設定しておけば済む話です。「我が社は同業他社と比べれば、基本給は低い。だが、能力主義だから、がんばった分だけ給料が上がる」と告知するわけです。
 そして、未達成であっても、1台売ったらいくら、2台、3台とやっぱり歩合給をつける。そして、目標の10台を達成したら、一気に歩合がはねあがる。がんばれば、がんばっただけ見返りがある……といった方法で社員の働く意欲をかき立てるのです。

 このように、最低目標が決められているという絶対評価、一人一人を比べて優秀な者、次位の者、平均値の者、劣っている者……と評価する相対評価。[ノルマ+相対評価]が企業や会社組織における「絶対的相対評価」ではないかと思います。

 高校における絶対的相対評価とは「成績の低い生徒を救うための制度」でした。しかし、企業の絶対的相対評価はこれとは真逆の成績評価だと思います。
 ノルマを達成できない社員は全員劣等生であり、それが続くようなら、「お前は無能力だから、会社をやめてくれ」と追い出すための制度である――と言ったらさすがに言い過ぎでしょう。
 良心的な会社なら、「君は営業には向いていないから、総務とか経理に替わりなさい」と言ってくれると思います。

 こうして社員に課されるノルマについて考えてみると、結局の所、ノルマとは「絶対評価における目標であった」ことがわかります。
 よって、車の販売を例として3種の成績評価をまとめると、以下のようになります。

1 相対評価……目標はないので、トップが20台の月があれば、10台の月もある。基本給は同じで、各自の売り上げ台数によって歩合給をもらう。
2 絶対評価……月10台の販売目標(ノルマ)が決められたとき、達成したらあとは遊んでもいい。未達成の者はがんばるが、基本給に関係なければ、できなかったとあきらめる。
3 絶対的相対評価……月10台の販売目標を達成しても、さらに懸命に働いてトップを目指す。かたや目標を達成できないと、低い基本給しかもらえないので、懸命に働かねばならない。ときには詐欺師のようなことをしてでも、ノルマを達成する……。

 3の絶対的相対評価制度が社員にいかにプレッシャーを与え、それが基本給にも及ぶとき、人はどう感じ、どうなるか。最近ある事例が教えてくれました。
 2019年に発覚した日本郵政グループ、かんぽ生命保険の不正販売問題です。郵便局員が保険業法に違反して顧客に虚偽の説明を行い、契約を結ばせました。ほとんど詐欺まがいであり、全国の被害は18万件と言われます。

 まだ全容解明、原因の探求など定かではありません。しかし、保険勧誘に関して「厳しいノルマが課された」ことは間違いないようです。すなわち、絶対的相対評価制度が生みだした不正だと私は思います。

 長くなりました。本節はここまでとします。が、最後に学校の成績評価に戻らねばなりません。
 学校の成績評価は戦後50年に渡る相対評価から2002年絶対評価に変わりました。が、そのとき「観点別評価」も加えられました。これを1→2→3とすると、
 1 相対評価
 2 絶対評価
 3 絶対的観点別評価

 ――となりましょう。もちろん上記「企業の人事評価における3段階」を意識しています。私は「絶対的観点別評価」とは「絶対的相対評価」であると思っています。

 文科省は解説の中でこれからの子どもたちに必要な学力は「知識・技能のみならず、学ぶ意欲や思考力、判断力、表現力などを含む幅広い学力」であると述べています。
 相対評価の時代は「学習指導要領に記された知識と技能」を学べば良かった。評価は「集団に準拠する=相対評価」だった。
 ところが、2002年度以降知識と技能の評価は「目標に準拠して=絶対評価」に変わった。さらにそれは観点別評価4~5ヶの1項目となった。つまり、知識と技能の習得は4分の1から5分の1の最低レベル=ノルマとなったことを表しています。

 では、追加された「学ぶ意欲や思考力、判断力、表現力」はどうやって学ぶのか、そしてそれは絶対評価できるのか。
 一例だけ考えても、児童生徒がどう学ぶ意欲を示すか――それは一人一人違うでしょう。先生は「この生徒は学ぶ意欲を持っているかどうか」判定する際、他の生徒との比較において評価するはずです。つまり、「学ぶ意欲や思考力、判断力、表現力」とは相対評価にならざるを得ません。絶対的観点別評価とは3の「絶対的相対評価」なのです。

 そうなると、学校に「絶対評価」のみの時代はありません。2002年度に相対評価から一気に「絶対的観点別評価」に変わったのですから。

 みなさん方がわが子、わが孫を学校に送り出すということは、ハイレベルの絶対値をクリアし、なおかつ集団の中でトップか2位になるオリンピック代表選手となることを求めているようなものであり、子どもにとっては過大過重なノルマを課されて生きることを要求されている――と言ったら、言い過ぎでしょうか。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2020.05.25

オークス、結果とほぞ噛み

 オークス、結果は――○●的中も「そっちかよお!」のほぞ(^_^;)

 1着―松山弘 04デアリングタクト………[○]D 単勝=1.6
 2着―横山典 16ウインマリリン…………[●]QB
 3着―和 田 07ウインマイティー………[?]QD
 4着―川 田 06リアアメリア……………[・]C
 5着―浜 中 12マジックキャッスル……[?]H(一覧順位)

 前日馬順[A→E→13→H→14]枠順[A→C→E’→F]

 枠連=2-8=7.0 馬連=04-16=18.0 馬単=19.5
 3連複=04-16-07=150.2 3連単=424.1
 ワイド12=7.7 W13=17.5 W23=57.4
---------------
 ○ 展開予想結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 08 03 16 18 -10 11 05 07 -09 17 02 13 -12 04 06 15 14 01
覧 ◎ 5 6 △ ▲ ○
3F E C D B A
本 ● ・ △ ・ ・ △ ○ ・ ◎
結 2 3 5 1 4
------------------------------
 本紙予想結果
 印番馬      名  馬 結果
 ◎01デ  ゼ  ル   B  11
 ○04デアリングタクト  A 1
 ▲02クラヴァシュドール C  15
 △10ミヤマザクラ    D  7
 △18サンクテュエール  F  13
 △05ホウオウピースフィ G  8
 ・11リリーピュアハート 09  9
 ・06リアアメリア    12 4
 ●16ウインマリリン   E 2
 ?07ウインマイティー  13 3
 ?12マジックキャッスル 14 5

*******************************
 【GIオークス 実近一覧表】 東京 芝24 18頭 定量55キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番||馬        名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印着
A=11||リリーピュアハート| 3.2{AA}10=[2110]福永祐| ◎ △・9
B=01||デ  ゼ  ル  | 5.1{BB}B=[2000]レーン|   ○◎11
C=06||リア アメリア  | 5.3{CC}H=[2002]川 田|    ・4
D=04||デアリングタクト | 5.7{DD}A=[3000]松山弘|◎   ○1

E=05||ホウオウピースフル| 8.0{GE}G=[2101]内田博|  ▲ ・
F=17||マルターズディオサ| 8.7{E09}11=[3201]田 辺|▲
G=18||サンクテュエール |10.1{HF}F=[2101]ルメル|    ・
H=12||マジックキャッスル|10.3{F12}14=[1301]浜 中|  ◎◎?5

QA=02||クラヴァシュドール|10.9{11G}C=[1211]デムロ|△ △ △
QB=16||ウイン マリリン |12.3{0910}E=[3001]横山典|▲○▲ ●2
QC=10||ミヤマ ザクラ  |12.6{12H}D=[2102]武 豊|△  △△
QD=07||ウインマイティー |17.1{1411}13=[3102]和 田|    ?3

QE=08||スマイルカナ   |20.6{1313}09=[3012]柴田大|△
QF=03||アブレイズ    |21.8{1015}12=[2000]藤井勘|
QG=13||ウーマンズハート |26.0{1514} =[2003]藤岡康|
QH=09||インターミッション|44.6{1716} =[2011]石川裕|
QI=14||フィオリキアリ  |46.0{1617} =[2104]田中勝|   △
QJ=15||チェーンオブラブ |51.9{1818} =[1203]石橋脩|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
-----------------------------
※年齢 全牝3歳 =18頭 
※格
G1V=1頭
 A04デアリングタクト [1000]桜花賞1着 1
 参考GI2・3着=3頭
 B17マルターズディオサ[0101]阪神JF2着
 C02クラヴァシュドール[0011]阪神JF3着・桜花4着
 D08スマイルカナ   [0010]桜花賞3着

G2V=2頭(GIV除く)
 A16ウインマリリン  [1勝]フローラS(芝20)1着   2
 B17マルターズディオサ[1勝]チューリップ賞(芝16)1着

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=7枠13番  2着=5枠10番
 3着=1枠02番  4着=6枠12番 全×
----------------
 [枠連順位]
 枠連型=3 巴 [AB型] 枠順AB=3.6
 馬連型=A流れE[A 型] 馬連AB=5.4

 枠連=AB//C/D/EF/G//H 
 枠順=21//8/5/43/6//7
 馬順=AB E D HG 09 15 前日馬順[A→E→13→H→14]
 代行=10C F 17 1312 14 16
 代2= 11 18
 ―――――――――――――――
 結果=1 2 34 5   前日枠順[A→C→E’→F]

*********************************
 ※ 回  顧

 最初の感想として「○●的中も「そっちかよお!」と書いた意味、おわかりいただけたかどうか。
 久し振りに3複[◎-○→総流し]を採用したけれど、やはり成立せず、全く自信のなかったウラ●が2着激走してみれば、[ウラ●→1番人気→総流し]の方にしていれば、3複万シューの的中だったのです。
 もちろんウラ●からの3複もそこそこ買っていました。だが、予感どおりするりと抜けてミョーな馬が飛び込んできました。

 さて、オークス。世間の関心は「63年ぶりの無敗オークス馬が誕生するか」にありましたが、私の関心は(せがれから乗り替わった)父横山典16ウインマリリンの走り(^.^)。

 先行馬の同馬は8枠からどう走るかと思っていたら、スタート後スピードをあげ、逃げた柴田大08スマイルカナの番手につけました。「おおー、いいんじゃない?」
 そして、淡々とした流れの中、向こう正面ではスマイルカナが数馬身離して逃げ、1000メートル通過「59.8」の声。これでスマイルカナはつぶれると思い、番手ウインマリリンが実質の逃げ。「しめしめ」(^_^)

 ところが、さすがに02クラヴァシュドールの鞍上デムーロです。3番手にいた同馬は3角で前のウインマリリンをせっつくように並びかけ、4角では抜いて番手に立ちました。そのときウインマリリンはずるずる下がっている……(-.-)。
 私は「脚をなくしたのか、もしもわざと下げて脚を貯めたのなら、期待できる」と思いました。
 そして、直線。前のスマイルカナ、クラヴァシュドールが抜け出しをはかるのに対し、ウインマリリンは最内を進む。そして、残り300横山典が気合いを入れると、するする抜け出してくるではありませんか。脚色は明らかに前2頭より上。
 私の目の前にはウラ●の単勝的中というニンジンがぶら下がっていました(^_^;)。
 背後に迫るのは4枠07番の馬。「07番? 誰……?」とつぶやいたように、全く記憶にない馬。しかし、この馬には先着できそう。

 すると、大外をものすごい脚で追ってくるのは、ど1番人気○の松山04デアリングタクトです。同馬が2着なら、馬連・馬単の的中。
 すぐに「差せっ、松山!」の声が出たけれど、直後には7番を抜き、むしろウインマリリンに迫っている。
「うわっ、16、16、横山、横山!」の声は出たものの……すぐに消えました。
 何しろ数秒後にはデアリングタクトがあっさりウインマリリンも抜いて先頭でゴールを駆け抜けていたからです。かくして馬単消滅、単勝も消え失せ、的中は●-○の馬連のみ。ふにゃ。

 さらに、3着に滑り込んだ7番の馬。全く名前を思い出せず、ということはもちろん総流し以外買っていないということで、「くあーっ。総流しはこっちだったかー」の声が出たのであります。

 そして、テレビのアナが「3着7番和田ウインマイティー」と言うのを聞いて
「しあったー。ウインウインの関係かあ」とこれまた痛恨の二乗くらいのほぞ(理由は後述)を噛んだのでした。
 かくして、せっかくウラ●-○の馬連を的中させながら、残りは全て敗退、トリガミに終わるという悲しき結果になったのであります。

 さて、勝った松山・デアリングタクト。驚きました。唯一の無敗GI桜花賞馬だから、勝って不思議はないけれど、私が列挙したいちゃもんは次の通り。
--------------------------
 東京初、3戦マイルのみ、馬主・調教師イマイチ、3戦1番人気が一度
もない裏切り馬。鞍上松山騎手は芝21以上の重賞勝利なし。
--------------------------

 やっぱり驚いたのは鞍上松山騎手の騎乗っぷりでしょう。
 彼は3月15日の阪神G2フィリーズレビューで1番人気のカリオストロに乗って4着に負けました。肩を落として帰ってくる姿はよく覚えています。観客がいたら罵声を浴びたことでしょう。

 その後重賞で勝ったG2阪神牝馬S(サウンドキアラ)と桜花賞のデアリングタクトはともに2番人気。彼は今年重賞を6勝しているけれど、1番人気はG3京都牝馬S(サウンドキアラ)の一度(4.3倍)だけで、後はみな2番人気以下です。この1番人気も実質2番人気みたいなもの。記憶にないけれど、重賞、それも200円を切るような1番人気に乗ったのは初めてではないでしょうか。このプレッシャーに耐えられるのはルメール。デムーロに川田、武豊、福永など歴戦の強者たち。まだまだ駆け出しの松山には「荷が重い」と思いました(^_^;)。

 ところが、彼はデアリングタクトの力を信じたようです。道中ずっと中盤で我慢し続け、4角では13~14番手あたり。私は残り300でウインマリリンが最内を抜け出したとき、真ん中から外にデアリングタクトの姿を探しました。が、どこにいるか全くわからない。「しめしめ」とほくそ笑んだこと言うまでもありません(^.^)。

 後でビデオを確認すると、デアリングタクトは残り400では馬群の中。大外はレーン01デゼルの方でした。デアリングタクトの前は壁になっていたと言うか、1頭前にいて左右どちらを抜くか迷っている風でした。ところが、内から抜くと、もう前に馬はなく……それでも残り200では最内16ウインマリリンと真ん中07ウインマイティーとは数馬身の差があるように見えました。
 が、そこからの末脚がすごく、正にあっという間に2頭を抜き、半馬身差の勝利でした。勝ちタイム2244は平凡ながら、同馬の上がりはもちろん最速の33.1。
単純に3頭分すれば、200メートル11秒ですが、感じとしては最後200、10秒くらいではないか、と思わせました。

 一昨年アーモンドアイが勝ったときのタイムは2238、6~5番手先行で上がり33.2。昨年の勝ち馬ラヴズオンリーユーのタイムはレースレコードの2228。道中9~10番手から上がり34.5。テレビアナが「アーモンドアイと戦ったら勝てるかも」と言っていましたが、どうでしょう。上がり3Fならアーモンドアイが上でしょうが、デアリングタクトは残り200の末脚が強烈です。

 5歳のアーモンドアイは今年で引退するだろうから、デアリングタクトは牝3冠など目指さず、ジャパンカップでアーモンドアイと対戦してほしいものです。しかし、秋初戦を勝ち、秋華賞も勝てば、「無敗の牝3冠馬」となるから、陣営はそちらを選ぶでしょうね。

 また、レースビデオを見返したとき、レーン01デゼルと、ルメール18サンクテュエールのしたたかさと言うか、「これが戦いなんだ」と思える騎乗ぶりも目につきました。
 勝ちっぷりを考えれば、デゼルが末脚を発揮すべく追い込みに賭けることは明らか。同馬は終始後方でした。
 サンクテュエールは2~3番手先行でG3の2着、1着があり、前走桜花は6番手の6着。今回大外に入りました。ただ、同馬の新馬、2戦目は新潟・東京マイルで上がり33.6を出しており、後方待機、直線に賭ける戦法を取る可能性がありました。そして、ルメールはそうしました。

 向こう正面でこの3頭は後方を併走していました。最内が04デアリングタクト。その外は18サンクテュエール。直後を01デゼル。
 そして、3角から(残り3F標識の)4角にかけてデアリングタクトの外はサンクテュエールとデゼルが並んでいたのです。まるで「デアリングタクトを壁の中に閉じこめよう」というかのように。

 ルメールとレーンがそれを打ち合わせていたとは思えません。二人は期せずしてその戦術をとったのだと思います。事実デアリングタクトは外に2頭もいれば、馬群の中を進しかありません。そのときレーン・デゼルは大外、その内をルメール・サンクテュエール。残り400でこの3頭ほぼ並んでいました。

 が、デゼルに大外を伸びる脚はなく最終的にコンマ7差の11着。サンクテュエールは1秒差13着でした。デゼルは予想で書いた「3月未勝利→5月3日→オークス24日の中2週はきつい」が敗因でしょうか。サンクテュエールは先行してなんぼの馬のようです。

 周回パトロールビデオをご覧になれば、この3頭の駆け引きというか、ぎりぎりの戦いぶりが見られてとても面白いです。
 あるいは、残り400で外に出られず、前が壁になったとき、鞍上松山は負けを覚悟したかもしれません。しかし、「残り200で数馬身差なら勝てる」と愛馬を信じていたのではないか。そのときの彼には1番人気のプレッシャーとかなかったと思います。ただ、デアリングタクトの能力を最大限発揮すべく壁をすり抜け、必死に追った。
 それがデアリングタクトに63年ぶりの無敗オークス馬の称号と、松山騎手にはGI2連勝という栄誉をもたらしたと思います。いやいや、松山騎手、これで化けるかもしれません(^_^)。

 ヴィクトリーロードを戻ってくる松山・デアリングタクトに観衆からの声援と拍手はありません。それでも、彼は手を挙げていました。
 そのとき私は「俺たちみんな見てるぞ。あんたとデアリングタクトの姿を目に焼き付けたぞ」と言いたくなりました。
 だって中年以上の競馬ファンは60年後生きちゃいませんから(^_^;)。

 レースは松山デアリングタクトのすごさばかり目立っていましたが、私には2着横山典の父親っぷりと言うか、「これが8枠先行馬の戦い方だ」というところを見せつけてくれたことも心に残りました。
 もしもウインマリリンが内枠なら、コースが中山・京都なら、勝ったのは同馬ではないかと思います。それほどそつなく完璧に乗ったけれど、相手が悪かったってところでしょう。

 最後に実近一覧の結果。
 「今年は第3群の3頭が上位人気です。過去の実近データはこの3頭から着内が出る可能性が高い傾向があります」と書いた通り16ウインマリリンが2着に入りました。が、第3群最低人気の07ウインマイティーには総流し以外印が回りません。
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 【オークス、過去4年の実近一覧と今年の結果】
  2020 |2019 |2018 2017 2016 |2020年有力馬
年=人|着|人|着|人|着|人|着|人|着|番馬       名  結果
[1]
A=10| |A|3|A|1|A|1|A|1|11リリーピュアハート   9
B=B| |D|5|B|3|C|3|B|2|01デゼル       ○ 11
C=H| |F| |C| |B|5|E| |06リアアメリア     4
D=A| |H| |D|2|D| |09|5|04デアリングタクト  ○1
[2]
E=G| |B|1|F| |F|2|D| |05ホウオウピースフル △ 8
F=11| |C| | | |E| |F|3|17マルターズディオサ
G=F| |12|2|H| |G| |C| |18サンクテュエール  △ 13
H=14| |G|4|10| | | | | |12マジックキャッスル  5
[3]
QA=C| | | | | |H| |G| |02クラヴァシュドール △ 15
QB=E| |09| |E|5| | |10|4|16ウインマリリン   △2
QC=D| | | |09| | | | | |10ミヤマザクラ    △ 7
QD=13| |10| |12|4| | | | |07ウインマイティー   3
[4]
QE=09| |E| | | | | | | |08スマイルカナ 逃A △ 16
QF=12| | | | | | | | | |03
QG=15| | | | | | | | | |13
QH=18| | | | | | | | | |09
QI=17| | | | | | | | | |14
QJ=16| | | | | |09|4|H| |15
  18  18  18 18 18 ※注「人気」は前日馬連順位
--------------

 ただ、展開図には以下のように前走上がり3Fの1位から5位までにA~Eと付けています。07ウインマイティーは2位のBでした。Aは01デゼルです。
 ということはウラ●から→◎○→前走上がりABなら3複[16→01=04→07]であり、もう一頭一覧トップ・上がりCの11リリーピュアハートを付け加えてもウラ●から相手4頭で3複的中。唯一GI馬・1番人気のデアリングタクトを単純に◎としていれば、[●=◎→02・07・11]となって3単4万の的中もあり得た……。
 まー人生と競馬に「ればたら」はありません(^_^)。

--------------
 ○ 展開予想結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 08 03 16 18 -10 11 05 07 -09 17 02 13 -12 04 06 15 14 01
覧 ◎ 5 6 △ ▲ ○
3F E C D B A
本 ● ・ △ ・ ・ △ ○ ・ ◎
結 2 3 5 1 4
----------------------------

 最後にもう一つ。2、3着が同馬主ウイン・ウインであることを知ったとき、「『しあったー。ウインウインの関係かあ』とこれまた痛恨の二乗くらいのほぞを噛んだ」と書きました。これ、深ーい意味があるのです。

 実は先週から『一読法を学べ』の次号を書いていますが、この中に、企業における勤務評価について相対評価はいろいろ問題があるので、絶対評価に変わった――との記述があります。
 私はそこに「絶対評価なら相対評価の問題は起きないのか。すなわち、会社側も社員も《ウインウイン》の関係で、不満はなく『めでたしめでたし』となるのでしょうか」と書きました。

 なんと、オークスの2、3着馬を一週間前に予言していたのです。
 くあーっ。「なんで気づかなかったかなあ」とは後の祭り(^_^;)。

 えっ、「そんなこたあない」ですって?
 いやいや、予言だと思いますよ。

 せっかく天の啓示があったというのに、正に痛恨の極み。
 まーだから、「ほぞ噛み予想」の名が付いているのでしょう……。

 以上です。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2020.05.23

オークス、直前予想

 さて、明日はオークス。ヒジョーに困ったことになっております。
 ◎軸が見あたりません。ウラ●はありすぎて絞れません(^_^;)。

 何より実近一覧があてになりません。トップAが不人気なのです。
 よって、とても当たるとは思えません。

 ただ、オッズはなぜか1強であり、2強であり、3強気配です。
 3戦3勝の桜花賞馬松山04デアリングタクトが馬順Aで単勝2倍を切る1番人気。続くは2戦2勝のDレーン01デゼルで04-01の馬連が5.4倍。3番人気がデムーロ02クラヴァシュドールでこの3頭の3連複は12倍ほど。

 私はこの3頭とても印を付けたいと思わないのですが、私が軽視無視した馬ほどよく来る(^_^;)ので、ここは何も考えずこの3頭の3複と04→01=02の馬連・馬単・3複買っておきますか?

 それはさておき、いつもの実近一覧過去4年の結果。

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 【オークス、過去4年の実近一覧と今年の結果】
  2020 |2019 |2018 2017 2016 |2020年有力馬
年=人|着|人|着|人|着|人|着|人|着|番馬       名 
[1]
A=10| |A|3|A|1|A|1|A|1|11リリーピュアハート
B=B| |D|5|B|3|C|3|B|2|01デゼル       ○
C=H| |F| |C| |B|5|E| |06リアアメリア
D=A| |H| |D|2|D| |09|5|04デアリングタクト  ○
[2]
E=G| |B|1|F| |F|2|D| |05ホウオウピースフル △
F=11| |C| | | |E| |F|3|17マルターズディオサ
G=F| |12|2|H| |G| |C| |18サンクテュエール  △
H=14| |G|4|10| | | | | |12マジックキャッスル
[3]
QA=C| | | | | |H| |G| |02クラヴァシュドール △
QB=E| |09| |E|5| | |10|4|16ウインマリリン   △
QC=D| | | |09| | | | | |10ミヤマザクラ    △
QD=13| |10| |12|4| | | | |07
[4]
QE=09| |E| | | | | | | |08スマイルカナ 逃A △
QF=12| | | | | | | | | |03
QG=15| | | | | | | | | |13
QH=18| | | | | | | | | |09
QI=17| | | | | | | | | |14
QJ=16| | | | | |09|4|H| |15
  18  18  18 18 18 ※注「人気」は前日馬連順位

 過去4年第3群以下から3着内は出ていません。ところが、今年は第3群の3頭が上位人気です。過去の実近データはこの3頭から着内が出る可能性が高い傾向があります。
 問題はCDE3頭のどれを◎にするかですが、決め手はありません。
 もしも第1群の馬順AB2頭が連絡みなら、上位5番人気までで決着がつくかもしれません。
 また、第2群の過去4年を見ると、[F→F→×→B・12]ですから、今年のF17マルターズディオサとG18サンクテュエールは軽視したくない感じです。

 いずれれにせよ、第4群は来たらごめんなさいでカットでしょう。
 単純予想は第3群人気トップのC02クラヴァシュドールを◎として第1群ABを○▲、そして第2群上位2頭を△とします。逃げA馬は08スマイルカナです。
 [一覧予想]
 印番馬       名  馬順
 ◎02クラヴァシュドール  C
 ○04デアリングタクト   A
 ▲01デ ゼ  ル     B
 △18サンクテュエール   F
 △05ホウオウピースフィル G
 ・10ミヤマザクラ     D
 ・16ウインマリリン    E
 ・11リリーピュアハート  09
 ・06リアアメリア     12
 ・08スマイルカナ     H

*****************************
 【GIオークス 実近一覧表】 東京 芝24 18頭 定量55キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番||馬        名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印
A=11||リリーピュアハート| 3.2{AA}10=[2110]福永祐| ◎ △・
B=01||デ  ゼ  ル  | 5.1{BB}B=[2000]レーン|   ○◎
C=06||リア アメリア  | 5.3{CC}H=[2002]川 田|    ・
D=04||デアリングタクト | 5.7{DD}A=[3000]松山弘|◎   ○

E=05||ホウオウピースフル| 8.0{GE}G=[2101]内田博|  ▲ ・
F=17||マルターズディオサ| 8.7{E09}11=[3201]田 辺|▲
G=18||サンクテュエール |10.1{HF}F=[2101]ルメル|    ・
H=12||マジックキャッスル|10.3{F12}14=[1301]浜 中|  ◎◎

QA=02||クラヴァシュドール|10.9{11G}C=[1211]デムロ|△ △ △
QB=16||ウイン マリリン |12.3{0910}E=[3001]横山典|▲○▲ ●
QC=10||ミヤマ ザクラ  |12.6{12H}D=[2102]武 豊|△  △△
QD=07||ウインマイティー |17.1{1411}13=[3102]和 田|

QE=08||スマイルカナ   |20.6{1313}09=[3012]柴田大|△
QF=03||アブレイズ    |21.8{1015}12=[2000]藤井勘|
QG=13||ウーマンズハート |26.0{1514} =[2003]藤岡康|
QH=09||インターミッション|44.6{1716} =[2011]石川裕|
QI=14||フィオリキアリ  |46.0{1617} =[2104]田中勝|   △
QJ=15||チェーンオブラブ |51.9{1818} =[1203]石橋脩|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
--------------------------------
※年齢 全牝3歳 =18頭 
※格
G1V=1頭
 A04デアリングタクト [1000]桜花賞1着
 参考GI2・3着=3頭
 B17マルターズディオサ[0101]阪神JF2着
 C02クラヴァシュドール[0011]阪神JF3着・桜花4着
 D08スマイルカナ   [0010]桜花賞3着

G2V=2頭(GIV除く)
 A16ウインマリリン  [1勝]フローラS(芝20)1着
 B17マルターズディオサ[1勝]チューリップ賞(芝16)1着

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=7枠13番  2着=5枠10番
 3着=1枠02番  4着=6枠12番
-----------------
 [枠連順位]
 枠連型=3 巴 [AB型] 枠順AB=3.6
 馬連型=A流れE[A 型] 馬連AB=5.4

 枠連=AB//C/D/EF/G//H 
 枠順=21//8/5/43/6//7
 馬順=AB E D HG 09 15  
 代行=10C F 17 1312 14 16
 代2= 11 18
 ―――――――――――――――
 結果=
---------------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 08 03 16 18 -10 11 05 07 -09 17 02 13 -12 04 06 15 14 01
覧 ◎ 5 6 △ ▲ ○
3F E C D B A
本 ● ・ △ ・ ・ △ ○ ・ ◎

*****************************
 ※ 直前予想

 今年の牝馬GIのトレンド(?)は「上がり馬」の激走なんでしょうか。

 まず桜花賞がそうでした。[新馬→OPエルフィンS]の2連勝馬デアリングタクトが、見た目強烈な末脚を発揮してGI桜花も1着(2番人気)。そして、今回オークスではど本命1番人気。
 父はエピファネイア。2年目の産駒重賞初勝利でした。私は桜花賞では「来るはずない」とほぼ無印(^_^;)。

 次に[3月未勝利→5月東京OPスイートピーS]を連勝したデゼルが3戦目にしてGIオークス挑戦。
 こちらはスイートピーSの末脚がすごかった。18頭立て4角13番手から上がり32.5を発揮してあっさり1着。こちらは父ディープインパクト。
 この2頭、上がり3Fがすごいと言うより、残り200でぐーんと伸びてきます。

 ということは、今回もトレンドどおりであり、柳の下にもう一匹ドジョウがいるなら、勝つのは[未勝利→OP→GIV]となる01デゼルの方ではないでしょうか。で2着が04デアリングタクト(^_^)。

 私は正直どちらも買いたくない……ので、かえって表はこの2頭。
 そこで表馬券は◎Dレーン01デゼル、○松山04デアリングタクト。
 馬連1本、馬単裏なしの◎→○1本。3複総流し(^_^;)。
 なぜ総流しかと言うと、残りの16頭は何が来てもおかしくないからです。

 さて、そうなるとウラですが、まずは123番人気3頭にいちゃもんつけます。

 松山04デアリングタクト……
 東京初、3戦マイルのみ、馬主・調教師イマイチ、3戦1番人気が一度もない裏切り馬。鞍上松山騎手は芝21以上の重賞勝利なし。

 Dレーン01デゼル……
 柳の下に2匹目はいない(^.^)。[3月未勝利→5月3日→24日]の中2週はきつい。鞍上レーンは昨年重賞7勝(/14)をあげたけれど、今年は1勝(/6)と不調。

 デムーロ02クラヴァシュドール……
 5戦[1211]の新馬勝ちのみで4戦重賞を勝てない。全5走マイルのみで芝18以上未経験。馬主イマイチ。鞍上デムーロにGI連勝はない(と思う)。

 ただ、この3頭の2着、3着はあり得ると思います(とちょっと弱気)。

 となると、何が頭で来るか。

 実近トップの福永11リリーピュアハートが実近AAだし、魅力的なのですが、たぶん唯一東京芝24(ゆりかもめ賞)を走って1着だったから、この位置にいるのだと思います。ディープインパクト産駒は良いけれど、新馬を勝てず、重賞は初。さすがに良くて3着と見て別の馬を抜擢します。

 ウラ●は8枠横山典16ウインマリリンです。
 父スクリーンヒーローはまずまず。成績は4走[3001]。特筆すべきは3勝が全て芝20であること。そして、前走東京芝G2フローラS(芝20)の勝ち馬――すなわちG2V馬です。
 さらに光るのがこのレースの勝ちタイム。先行して上がり3位の35.3でしたが、タイムは1587。このタイム、フローラSで初めて1590を切ったレースレコードです。父スクリーンヒーローはGI1勝だけですが、鳴かず飛ばずの条件馬から2008年11月東京G2アルゼンチン杯(芝25)をレースレコードで1着、次走ジャパンカップを9番人気で1着しました。ウインマリリンにはなんとなくその雰囲気があるかなと(^_^)。

 過去4走ずっと横山武史騎手でしたが、落馬騎乗停止となり、急きょ父の横山典に乗り替わりとなりました。ここは「父の威厳を見せずばならまい」てな感じでしょうか。ただ、先行馬なのに、外8枠に入ったのが……ビミョーなんですが。
 馬券は一覧第1群のAB2頭と第3群のCDE3頭に馬連を流し、第1群残り2頭と第2群G・Fを3着候補として3複馬券を組みます。

 以上です。

-------------------------------
 本紙予想
 印番馬      名  馬順
 ◎01デ  ゼ  ル   B
 ○04デアリングタクト  A
 ▲02クラヴァシュドール C
 △10ミヤマザクラ    D
 △18サンクテュエール  F
 △05ホウオウピースフィ G
 ・11リリーピュアハート 09
 ・06リアアメリア    12
 ●16ウインマリリン   E

 さて結果は?

===============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2020.05.18

ヴィクトリアマイル、結果とほぞ噛み

 ヴィクトリアマイル、結果は――◎1着は当然の……相手が逆(^_^;)

 1着―ルメール 12アーモンドアイ…………[◎]A 単勝=1.4
 2着―松  山 18サウンドキアラ…………[・]B
 3着―横山 典 16ノームコア………………[・]D
 4着―三  浦 13トロワゼトワル…………[?]F
 5着―川  田 07ダノンファンタジー……[△]QA(一覧順位)
 前日馬順[A→D→F→13→G]枠順[A→B→B’→E]

 枠連=6-8=3.9 馬連=12-18=7.5 馬単=9.5
 3連複=12-18-16=29.6 3連単=73.4
 ワイド12=3.9 W13=5.3 W23=15.3
--------------
 ○ 展開予想結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 17 09 13 10 -07 08 01 18 -12 02 05 04 -03 15 16 06 14 11
覧 6 ▲ ○ ◎ 5 △
3F B D C E A
本・ △ ・ ・ ◎ △ △ ・ ○
結 4 5 2 1 3
----------------------------
 本紙予想
 印番馬      名 齢 馬 結果
 ◎12アーモンドアイ  5 A 1 
 ○14スカーレットカラ 5 E  15
 △05プリモシーン   5 C  8
 △07ダノンファンタジ 4 G 5 
 △02ビーチサンバ   4 H  9
 ・01ラヴズオンリーユ 4 B  7
 ・18サウンドキアラ  5 D 2
 ・16ノームコア    5 F 3
 ・17コントラチェック 4 09  14
 ?13トロワゼトワル  5   4

**************************
 【ヴィクトリアマイル 実近一覧表】 東京芝16 18頭 定量55キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印着
A=12|5|アーモンドアイ | 1.6{AA}A=[8111]ルメル|◎▲▲○◎1
B=18|5|サウンドキアラ | 9.3{CC}D=[7343]松山弘|▲◎  ・2
C=01|4|ラヴズオンリーユ|10.0{DB}B=[4010]デムロ|▲   ・7
D=16|5|ノーム コア  |11.4{B13}F=[5123]横山典|△○○ ・3

E=15|5|ア ル ー シャ|17.3{EG} =[5133]北村宏|   ○
F=13|5|トロワゼトワル |21.4{F14} =[5407]三 浦|  ◎ ?4
G=05|5|プリモ シーン |22.1{GE}C=[4317]レーン| △○ △
H=03|4|シャドウディーヴ|25.0{H11}11=[2416]池 添|   ○

QA=07|4|ダノンファンタジ|26.9{11D}G=[5104]川 田|△△▲ △5
QB=17|4|コントラチェック|27.8{10F}09=[4113]武 豊| △  ・
QC=06|5|トーセンブレス |30.9{1212} =[221-]大 野|   ▲
QD=09|4|セ ラ ピ ア |33.7{13H}10=[3002]田 辺|

QE=02|4|ビーチ サンバ |34.5{1409}H=[1315]福 永|  ▲ △
QF=04|4|シゲルピンクダイ|35.1{1510}12=[1234]和 田|
QG=08|6|ディメンシオン |41.6{0916}消=[5318]松田大|
QH=14|5|スカーレットカラ|54.5{1815}E=[3519]石橋脩|  △△○15
QI=10|5|メジェールスー |63.0{1717} =[4138]岡 田|
QJ=11|5|サトノガーネット|65.9{1618} =[521-]吉田豊|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
-------------------------
 成績補足
QC=06|5|トーセンブレス |30.9{1212} =[221.12]大 野|
QJ=11|5|サトノガーネット|65.9{1618} =[521.11]吉田豊|
--------------------------
※年齢 全牝 4歳=7 5歳=10 6歳=1 頭
※格
G1V=4頭
 A12アーモンドアイ [6011]3歳牝3冠・JC・ドバイ・秋天 1
 B01ラヴズオンリーユ[1010]19年オークス
 C16ノームコア   [1003]19年ヴィクトリアマイル 3
 D07ダノンファンタジ[1003]18年2歳阪神JF

G2V=2頭(GIV除く)
 A18サウンドキアラ [1勝]前走阪神牝馬S(芝16) 2
 B14スカーレットカラ[1勝]19年府中牝馬S(芝18)
 参考G2V2勝
 C07ダノンファンタジ[2勝]3歳チューリップ賞・ローズS

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=2枠04番ノームコア  今年16番 3
 2着=5枠09番プリモシーン 今年05番 8
 3着=2枠03番
 4着=3枠06番
--------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD [AB型] 枠順AB=4.8
 馬連型=A流れH [A 型] 馬連AB=8.1

 枠連=AB/CD/EF/GH/ 
 枠順=68/13/74/25/
 馬順=AD BC EG 1110 前日馬順[A→D→F→13→G]
 代行=15F H14 1318 1217
 代2= 09 16
 ―――――――――――――
 結果=123 45    前日枠順[A→B→B’→E]

***************************
 ※ 回  顧

 いやいや、なんというレースでしょう。
 アーモンドアイの女傑ぶりというか、他馬を子ども扱いと言うか、あっさり、ほんとにあっさり勝ってしまいました。

 私は予想で「ここは歩いて帰って来ても1着(^.^)」と書きましたが、ほんとに鞍上ルメールはムチを一発も使わず、持ったままで4馬身差の楽勝。

 タイムは昨年にコンマ1及ばないだけの1306。上がりはトップの32.9。追っていたら、レコードでしょう。ルメール騎手は直線残り200で外をちらり、残り100で内をちらり。後は流すだけ……でした。
 レース後アーモンドアイは全く息が上がっておらず、ほんとに歩いて帰ってきたかのようにけろりとしていました。

 これでGI7勝。歴代最多GI勝利に並びました。今後どこを走るのか。個人的希望としては宝塚→秋天かJCを経て有馬で昨年の雪辱と有終の美を飾ってほしいと思います。
 ただ、次走宝塚なら私は◎を打ちません(^.^)。

 さて、ウラ●的○石橋脩14スカーレットカラーは後方待機で直線だけ追ってほしいと思っていたのに、向こう正面で早くもまくり始めたので、「ああこりゃダメだ」とあきらめました。結果は2頭取り消したので、ブービーの15着。ほげ。

 アーモンドアイは5、6番手先行でした。レースは逃げた13トロワゼトワルが結構飛ばしたようで、1000メートル通過56.7。かなりのハイペースだったのに、逃げた13トロワゼトワルが4着、3番手18サウンドキアラが2着、3、4角6、7番手だった16ノームコアが3着ですから、前残りと言えるでしょう。
 入着馬はマイル以上が守備範囲ばかりだから、ハイペースでも残れるのはなぜか。やはりまだ解明できていません。

 笑ってしまうのは相変わらずの馬券下手(^_^;)。
 ◎アーモンドアイなら、絞ろうと以下の4頭をカット(つまり3着候補)。
------------
B01ラヴズオンリー……昨年11月以来の休み明け1キロ増は苦しい。
D18サウンドキアラ……重賞3連勝でそろそろ打ち止め。先行馬の大外?
F16ノームコア  ……前走高松宮1秒9差15着は負けすぎ。
0917コントラチェッ……逃げA馬だが、8枠16番では苦しい。
------------
 ラヴズオンリーユーと武豊コントラチェックのカットは成功でしたが、18サウンドキアラと16ノームコアが2、3着だから参ります。
 2、3着2頭は1着ではないのだから、割り引いたことは正解です。
 しかし、次のように補うこともできます。

D18サウンドキアラ……先行馬の大外? だが、底力で2着はあるか。
F16ノームコア  ……負けすぎ。だが、昨年の1着馬だし、マイルなら
           2、3着があるか。

 こんなこと付け足していたらカットなんぞできないので、まーしょんなかでしょう。

 もっとも、馬券は3連複が当たりました。
 以下のように実近一覧馬券戦術で
---------------
 ところが、驚いたことに、そのノームコア、今年も出走して第1群であ
り、Dであり、馬順は昨年とほぼ同じF(6番人気)です。まさかNHK
マイルに続いて「第1群4頭で123着が出る」なんてことないでしょう
ねえ。取りあえずA群4頭の3複買っておきます。
---------------
 と書いていたら、ほんとに第1群4頭から123着が出たので、3複29倍が的中したというわけです。雀の涙以上の払い戻しでした(^_^)。

 以上です。今回特筆はアーモンドアイの復活勝利だけですね。

---------------
【ヴィクトリアマイル、過去4年と今年の実近一覧結果】

  2020 |2019 |2018 2017 2016 |2020年有力馬
年=人|着|人|着|人|着|人|着|人|着|番馬 名      印着
[1]
A=A| |B|5|B|4|A|7|A|2|12アーモンドアイ  ◎1
B=D| |A|4|A|2|B|12|G|1|18サウンドキアラ  ・2
C=B| |E| |D|5|E|6|C|4|01ラヴズオンリーユ ・ 7
D=F| |G|1|C| |F|1|H| |16ノームコア    ・3
[2]
E= | |C| |G| |D| | | |15
F= | | | |F| |C|4|D|5|13トロワゼトワル  ?4
G=C| | | | | |G|3| | |05プリモシーン   △ 8
H=11| |10| | | |H| | | |03
[3]
QA=G| |17| | | |10| | | |07ダノンファンタジ △5
QB=09| |09| |H|1|09|5|B|3|17コントラチェ逃A ・ 
QC= | |F| | | | | |E| |06
QD=10| |H| |E|3| | |09| |09取消
[4]
QE=H| |D|2| | | | | | |02ビーチサンバ   △ 9
QF=12| |12|3| | | | |10| |04
QG=消| | | |10| |12|2|F| |08取消
QH=E| | | | | | | | | |14スカーレットカラ ○ 15
QI= | | | |09| | | | | |10
QJ= | | | | | |×| | | |11
  18  18  17 18  ※注「人気」は前日馬連順位

=============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2020.05.16

ヴィクトリアマイル、直前予想

 新型コロナ緊急事態宣言はかなり解消され、首都圏・阪神圏なども近そうです。  しかし、いろいろな自粛は当分続くでしょう。スポーツは無観客だろうし、ワクチンや集団免疫が達成されるまで耐えるしかありませんね。

 さて、週末唯一の楽しみとなった自粛的スポーツ兼ギャンブル。明日は古馬牝馬のマイル決戦ヴィクトリアマイルです。
 それにしても、前期GI、東京開催の中でマイルGIが3つもあるのはどうなんでしょう。ここはヴィクトリア2000でもいいような気がしますが(^_^;)。

 とまーこのような話題からスタートするのも、◎として打たざるを得ない馬が決まっているからで、今回のテーマは相手をどう絞るか広げるか――です。
 本命に絞って本穴だとがっかりだし、本穴に広げて本命だと雀の涙を流さにゃならないし、ある意味たち悪いです。

 取りあえず、いつものように実近一覧過去4年の結果を。

 昨年はNHKマイル同様「第1群の人気薄に注意しよう」と書きながら第1群の馬順G・ノームコア(1着)を無印にするという痛恨のほぞ噛みでした。
 ところが、驚いたことに、そのノームコア、今年も出走して第1群であり、Dであり、馬順は昨年とほぼ同じF(6番人気)です。まさかNHKマイルに続いて「第1群4頭で123着が出る」なんてことないでしょうねえ。取りあえずA群4頭の3複買っておきます。

【ヴィクトリアマイル、過去4年と今年の実近一覧結果】

  2020 |2019 |2018 2017 2016 |2020年有力馬
年=人|着|人|着|人|着|人|着|人|着|番馬 名      印着
[1]
A=A| |B|5|B|4|A|7|A|2|12アーモンドアイ  ◎
B=D| |A|4|A|2|B|12|G|1|18サウンドキアラ  ・
C=B| |E| |D|5|E|6|C|4|01ラヴズオンリーユ ・
D=F| |G|1|C| |F|1|H| |16ノームコア    ・
[2]
E= | |C| |G| |D| | | |15
F= | | | |F| |C|4|D|5|13
G=C| | | | | |G|3| | |05プリモシーン   △
H=11| |10| | | |H| | | |03
[3]
QA=G| |17| | | |10| | | |07ダノンファンタジ △
QB=09| |09| |H|1|09|5|B|3|17コントラチェ逃A ・ 
QC= | |F| | | | | |E| |06
QD=10| |H| |E|3| | |09| |09
[4]
QE=H| |D|2| | | | | | |02ビーチサンバ   △
QF=12| |12|3| | | | |10| |04
QG=消| | | |10| |12|2|F| |08
QH=E| | | | | | | | | |14スカーレットカラ ○
QI= | | | |09| | | | | |10
QJ= | | | | | |×| | | |11
  18  18  17 18  ※注「人気」は前日馬連順位

 その他気づくことは第2群、第3群より第4群が良さそうな感じです。
 今年の第4群02ビーチサンバと14スカーレットカラーには流した方がいいかもしれません。
 一覧単純予想は第2群C05プリモシーン◎、○第1群A12アーモンドアイです。
 実近一覧予想
 印番馬      名 実近馬順
 ◎05プリモシーン   G C
 ○12アーモンドアイ  A A
 ・18サウンドキアラ  B D
 ・01ラヴズオンリーユ C B
 ・16ノームコア    D F
 ・07ダノンファンタジ QA G
 ・17コントラチェック QB 09
 ・02ビーチサンバ   QE H
 ・14スカーレットカラ QH E


******************************************************************
 【ヴィクトリアマイル 実近一覧表】 東京芝16 18頭 定量55キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印
A=12|5|アーモンドアイ | 1.6{AA}A=[8111]ルメル|◎▲▲○
B=18|5|サウンドキアラ | 9.3{CC}D=[7343]松山弘|▲◎
C=01|4|ラヴズオンリーユ|10.0{DB}B=[4010]デムロ|▲
D=16|5|ノーム コア  |11.4{B13}F=[5123]横山典|△○○

E=15|5|ア ル ー シャ|17.3{EG} =[5133]北村宏|   ○
F=13|5|トロワゼトワル |21.4{F14} =[5407]三 浦|  ◎
G=05|5|プリモ シーン |22.1{GE}C=[4317]レーン| △○
H=03|4|シャドウディーヴ|25.0{H11}11=[2416]池 添|   ○

QA=07|4|ダノンファンタジ|26.9{11D}G=[5104]川 田|△△▲
QB=17|4|コントラチェック|27.8{10F}09=[4113]武 豊| △
QC=06|5|トーセンブレス |30.9{1212} =[221-]大 野|   ▲
QD=09|4|セ ラ ピ ア |33.7{13H}10=[3002]田 辺|

QE=02|4|ビーチ サンバ |34.5{1409}H=[1315]福 永|  ▲
QF=04|4|シゲルピンクダイ|35.1{1510}12=[1234]和 田|
QG=08|6|ディメンシオン |41.6{0916}消=[5318]松田大|
QH=14|5|スカーレットカラ|54.5{1815}E=[3519]石橋脩|  △△
QI=10|5|メジェールスー |63.0{1717} =[4138]岡 田|
QJ=11|5|サトノガーネット|65.9{1618} =[521-]吉田豊|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
----------------------------------------------------
 成績補足
QC=06|5|トーセンブレス |30.9{1212} =[221.12]大 野|
QJ=11|5|サトノガーネット|65.9{1618} =[521.11]吉田豊|
---------------------------------------------------
※年齢 全牝 4歳=7 5歳=10 6歳=1 頭
※格
G1V=4頭
 A12アーモンドアイ [6011]3歳牝3冠・JC・4歳ドバイ・秋天
 B01ラヴズオンリーユ[1010]19年オークス
 C16ノームコア   [1003]19年ヴィクトリアマイル
 D07ダノンファンタジ[1003]18年2歳阪神JF

G2V=2頭(GIV除く)
 A18サウンドキアラ [1勝]前走阪神牝馬S(芝16)
 B14スカーレットカラ[1勝]19年府中牝馬S(芝18)
 参考G2V2勝
 C07ダノンファンタジ[2勝]3歳チューリップ賞・ローズS

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=2枠04番ノームコア  今年16番
 2着=5枠09番プリモシーン 今年05番
 3着=2枠03番
 4着=3枠06番
---------------------------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD [AB型] 枠順AB=4.8
 馬連型=A流れH [A 型] 馬連AB=8.1

 枠連=AB/CD/EF/GH/ 
 枠順=68/13/74/25/
 馬順=AD BC EG 1110
 代行=15F H14 1318 1217
 代2= 09 16
 ―――――――――――――
 結果=

---------------------------------------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 17 09 13 10 -07 08 01 18 -12 02 05 04 -03 15 16 06 14 11
覧 6 ▲ ○ ◎ 5 △
3F B D C E A
本・ △ ・ ・ ◎ △ △ ・ ○

---------------------------------------------------------
******************************************************************

 ※ 直前予想

 
 さて、つまらない予想を書かねばなりません(^_^;)。
 小学校児童でも打てる◎。もちろんルメール5歳08アーモンドアイです。
 全成績11戦[8111]、マイル4戦[3010]、東京コース[4010]、重賞9戦[7011]、GI8戦[6011]。他馬より頭3つ以上抜けています。

 前走ドバイGIに出るつもりがコロナ騒動で中止になり、結局有馬記念9着(1秒8差)以来5ヶ月ぶりの出走となりました。
 しかし、休み明けは5戦5勝。負けた3回は新馬2着を除くと、むしろ2戦目だったことを思えば、あやしいのは次走(宝塚記念?)。今回は大丈夫。
 しかも、牡馬相手のGIで3勝を上げているのだから、格下の同斤量牝馬相手に負けるわけにはいきません。ここは歩いて帰って来ても1着(^.^)。というわけで、連単軸の◎。

 問題は相手探し。1頭(08ディメンシオン)取り消したとは言え、相手は16頭。総流しでは本命サイドだとトリガミ必至です。
 そこで、馬順2番人気以降9番人気までを大胆に取捨選択します。
 まず以下4頭はカット。
B01ラヴズオンリー……昨年11月以来の休み明け1キロ増は苦しい。
D18サウンドキアラ……重賞3連勝でそろそろ打ち止め。先行馬の大外?
F16ノームコア  ……前走高松宮1秒9差15着は負けすぎ。
0917コントラチェッ……逃げA馬だが、8枠16番では苦しい。

 そこで2着候補は次の4頭。
C05プリモシーン ……昨年VICM2着、2走前東京マイルV。
E14スカーレットカ……昨年東京G2府中牝馬Sの追い込みV光る。
G07ダノンファンタ……GI1勝、G2も2勝。鞍上川田。
H02ビーチサンバ ……重賞率10戦9回のA。2着ならあり。

 今回「もしもアーモンドアイが負けるとすれば」と考えてみると、展開予想ではアーモンドアイはほぼ中団。ということは逃げ先行の前の馬が粘るか、後ろの馬が強烈な追い込みを見せるか、でしょう。

 アーモンドアイが昨年の安田記念同タイム3着で見せた末脚は(16頭立て)4角9番手から上がりトップの32.4でした。今回これと同様の差し脚を見せられては前の馬はいずれも餌食だと思います。
 となると、後ろからちんたら走って「2着でいいや」の馬が2着どころか、もしかしたら、アーモンドを食うかもしれません(^_^;)。当然外の馬です。

 そこで7枠14番石橋脩のスカーレットカラー。成績[3519]、マイル[1303]、GI[0003]はイマイチ、イマニですが、G2府中牝馬S(東京芝18)1着があります。このときは15頭立てを終始14番手。4角も14番手から上がりトップの33.2で追い込んで1着。タイムは1445でした。このタイムは全場芝18の同値レコードです。
 また、前走G2阪神牝馬S(芝16)も(16頭立て)4角15番手から上がりトップの33.4でサウンドキアラの2着に追い込んでいます。父ヴィクトワールピサはまだ供用6年目で重賞5勝(/122)、GI1勝ですが、このGIは2016年に桜花賞を勝ったジュエラーです。そこでスカーレットカラーをウラ●的○とします。
 アーモンドアイの単勝を買うオゼゼはないので、まさかのスカーレットカラーの単勝と馬単を少々(^_^)。

 以上です。
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 本紙予想
 印番馬      名 齢 馬順
 ◎12アーモンドアイ  5 A
 ○14スカーレットカラ 5 E
 △05プリモシーン   5 C
 △07ダノンファンタジ 4 G
 △02ビーチサンバ   4 H
 ・01ラヴズオンリーユ 4 B
 ・18サウンドキアラ  5 D
 ・16ノームコア    5 F
 ・17コントラチェック 4 09


 さて結果は?

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2020.05.14

別稿『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』第34号「一読法からの提言」五 (4)

 今号は「★ 成績つけるのやめませんか。(その4)」

 前号の補足です。「2020年度よりプログラミング授業が小学校に導入された」件についてちょっと勘違いがありました。私は一教科として「プログラミング」が導入されたと思っていましたが、小学校では「教科+コンピューター活用授業」といった方が良さそうです。導入の狙いは「論理的思考力」を養うことだとか。

 ただ、すでにパソコンやタブレットは活用されているし、実験的に簡単なプログラミングを組んで動かす授業も行われているようです。また、中学校の家庭・技術ですでにプログラミング授業が始まっており、2021年度より必修化されるとのこと。こちらもプログラミングの技術習得だけでなく、課題解決のためにプログラミング的思考(つまり論理的思考)を学ぶとされています。いずれ一教科として独立するかもしれません。
 よって、子どもたちと先生方に新たな負担を課すとの論旨に変更はありません。
 英語に続いて論理的思考力まで身につけよ――なんて、お偉方はきっと「子どもたちの一日は30時間ある」と考えているのでしょう。

 しかし、新たな疑問も湧きました。そもそも小学校児童に「論理的思考力」の育成など可能なのでしょうか。むしろ大人にこそ学ばせるべきではないのか。
 あるいは、若者や大人に論理的思考力が欠けているから、「小学校から訓練する必要がある」と考えたのでしょうか。
 ちょっと失礼なことを書くと、「一体論理的思考力ちゃ何ね? どうやって身につけ、どう実践したら論理的思考力があると見なされるのか。さっぱりわからん」とつぶやいた方は《論理的思考力が身についていない》と思います(^_^;)。

 さて、前号ラストでは小中の観点別評価を牛馬の重い荷物にたとえました。今号は「なぜ相対評価は絶対的観点別評価に変わったのか」、その理由を探ります。私はドローンのように空高く浮遊してここ数十年の世界史的大転換から考察したいと思います。そして、今の子どもたちがもっともっと重い荷物を背負わされたことを明らかにするつもりです。

 [以下今号]
  ★ 成績つけるのやめませんか。(その4) 
 [10] なぜ相対評価は絶対的観点別評価に変わったのか。(前半)(32号)

 [前  号]
  ★ 成績つけるのやめませんか。(その3) 
 [9] 小中の先生に絶対評価はできない。(31号)

  ★ 成績つけるのやめませんか。(その2) 
 [8] 成績をつけるのは誰のためか。(30号)

  ★ 成績つけるのやめませんか。(その1)
 [7] 人は正しい評価などできない。(29号)
===============
 本号の難読漢字
・縷々(るる)・阿漕(あこぎ)・多岐(たき)・手練手管(てれんてくだ)・準拠(じゅんきょ)
************ 小論「一読法を学べ」***********

 『 一読法を学べ――学校では国語の力がつかない 』 32

 一読法からの提言 その四

 ★ 成績つけるのやめませんか。(その4)

[10] なぜ相対評価は絶対的観点別評価に変わったのか

 本題の前に、まず余談からスタートせねばなりません。
 前置きで「論理的思考力ちゃ何ね?」と書きながら、その答えを書かないわけにはいかないでしょう。

 で、その答えとは……本稿「一読法を学べ」が答えです。
 この小論は論理的思考力に基づいて書かれています。論理的思考力を身につけるにはどうすればよいか、縷々(るる)解説してきました。
「おいおい」とあきれないでください。マジです。

 一読法で教科書や書物を読み、一読法で人の話を聞く。起こっていることを分析し、解釈し、未来を予想する――これができるようになったとき、《あなたは論理的思考力が身についています》との卒業証書を授与いたします。

 もっとわかりやすく言うと、論理的思考力とは「論文を書く力」のことです。推薦入試や就職試験における「800字程度の小論文を書きなさい」とは論理的思考力のあるなしを判定しているのです。
 さらに、簡単に言うと、論理的思考力とは「ああでもない、こうでもない」と考えることです。「あれもある、これもある。それもあるじゃないか」と思いつくことです。いろいろな見方・考え方ができることこそ論理的思考力なのです。

 このように定義すれば、小学校児童が論理的思考力を身につけるなんて至難の業であり、あこぎ[阿漕]な要求だとわかるはずです。
 まず日本語能力、中でも高い漢字力が必要です。当然知識も多岐に渡って豊富に持たなければなりません。もしも「跳び箱は跳べなくていい。逆上がりを練習するのはやめてパソコンを使いこなせるようにしろ」と言うなら、そういう政治家と官僚はやめてもらった方が世の中のためだと思います。

 もちろん頭のいい人たちです。そんなこと言うはずもありません。
 では、どう言うか。こう言います。
「跳び箱6段が跳べず、逆上がりができないのは努力が足りないからだ。もっと練習しなさい。漢字や英単語は2000語使えるように。社会の年号や項目は1000ヶ覚えなさい。数学は……理科は……。さらに英会話がすらすらできるように、パソコンを楽々使いこなせるようにしなさい」と。
 私には不思議でなりません。お偉いさんだけでなく、世のお父さんお母さん方はなぜこの言葉を牛馬の荷物と思えないのでしょうか。

 閑話休題。前号にて「小中の相対評価の良い点(メリット)」をかなり書きました。
 それを読まれてみなさん方はどう感じたでしょうか。
 私は第25号において「相対評価ほど理不尽で愚劣な制度はない」と悪い点を多々書きました。つまり、デメリットを並べ立てたというわけです。
 そのとき「この人は悪い点ばかり書いているが、相対評価にいい点はないのだろうか」と考えましたか。ネットを使って「相対評価のメリット」と検索してみたでしょうか。
 人の言ったことを「そうだ。そうだ。確かにそうだ」とうなずくばかり。これを「鵜呑み」と言います。25号で相対評価のデメリットしか書かなかったのは、読者に対する挑戦です。

 ――と言いたいところですが、ぶっちゃけあのときはデメリットしか思いつかず、それしか書かないつもりで……それしか書きませんでした(^_^;)。

 その後「待てよ。相対評価のメリットってなんだろう?」と考え直し、成績評価の歴史や小中の絶対評価を検索し、現役の先生から実状を聞きました。
 そして、小中の絶対評価的観点別評価がかなり大変であることを知り、ひるがえって相対評価の楽ちんさと言うか、メリットが見えてきました。素人に毛の生えた程度でも、相対評価なら成績をつけることができるのです。
 そこで前号において「相対評価は先生方にあまり負担をかけない、生徒も先生の能力や考え方の違いから守られるというメリットがある」とまとめたわけです。

 以前から何度も書いています。ものごとの解釈、未来予想には最低3つを思い浮かべようと。肯定か否定か中間か。賛成か反対か、どちらもありか。楽観的未来か悲観的未来か、どちらでもない未来か。これが論理的思考です。一つの解釈、一つの主張を述べるだけの文章や演説は論理性に欠けた表現なのです。
 もしも「相対評価」についての解説がデメリットだけで終えたなら、私の主張は一方的で、論理性も広がりも持たないことになります。だから、私は「相対評価」のメリットを語りました。
 読者各位はそれを読まれて「なるほど絶対評価とは難しいものだ。相対評価も結構メリットがあったんだ」と感じたのではないでしょうか。

 ちなみに、政治家やカルト宗教教祖、原理主義者は一方的な解釈と結論を主張しがちです。彼らはとても頭がいい。あるいは、表現能力が高いから、聞いていると反論の余地のない、正しいことを喋っているように感じます。だから、いつでも「そうかな? 別の見方はないかな?」と注意して聞く必要があります。

 余談ながら、ある種のテレビ販売、詐欺師も同じでしょう。手練手管を駆使して「すぐに買わなければいけない、対応しなければならない」ような気持ちに追い込んできます。特に健康器具の販売は舌を巻きます。現物を見ると、「これはいい。ぜひ買いたい」と感じさせます。
 私はそう思ったとき一週間待つことにしています。それでも買いたいと思うなら「買おう」ってことです。で、一週間経つと、買いたい気持ちはほぼ消えています。

 どうもお偉方は「プログラミング技術を学べば論理的思考力が身につく」と考えているようです。
 私に言わせれば、その前に国語授業が変わる必要がある。事態を傍観し、終わってからようやく考え始める[通読→精読]ではなく、その都度その都度解釈し、未来を予想し、修正する――すなわち、[常に精読する一読法]を学び、他教科や実生活でも実践すれば、論理的思考力は自ずから身につくのです。

 では、本題に戻って「なぜ相対評価は絶対的観点別評価に変わった」のか。

 ――ですが、ここで突然中断いたします(理由は後記に書きました)。
 私の考えは次号に回して以後二つの文章を紹介します。
 一つは成績制度を決めた本家本元文科省の解説。もう一つはとある会社が作成した「人事評価制度における、絶対評価と相対評価の違い」なる文章です。論理的思考力をもって二つの解説を読み比べてください。

 まず絶対評価や観点別評価について文科省の見解です。
 同省のホームページ「学習指導要領について」――「よくある質問と回答」中に「Q&A」として「絶対評価とは、なぜ相対評価から絶対評価に変わったのか」など解説されています。
 そこから関連する部分だけ取り上げて掲載します。

****************
Q 子どもの評価が「相対評価」から「絶対評価」に変わったと聞きましたが、どう変わったのですか、また、その理由は何ですか。
A 新学習指導要領においては、基礎的・基本的な内容を確実に身に付けさせ、自ら学び自ら考える力などの「生きる力」を育成することを重視していることから、評価についても、学習指導要領に示す目標に照らしてその実現状況を見る評価を一層重視することが重要となります。このため、指導要録においても、これまでの考え方を更に発展させ、従来から「目標に準拠した評価」による「観点別学習状況の評価」に加え、「評定」(各教科の学習状況を総括的に評価するもの)についても、「集団に準拠した評価」(いわゆる相対評価)から、「目標に準拠した評価」(いわゆる絶対評価)に改めたところです。

 その主な理由は以下のとおりです。
ア.児童生徒一人一人の進歩の状況や教科の目標の実現状況を的確に把握し、学習指導の改善に生かすことが重要であるが、そのためには、目標に準拠した評価が適当であること。

イ.学習指導要領に示す基礎的・基本的な内容の確実な定着を図る観点から、児童生徒が学習指導要領に示す内容を確実に習得したかどうかの評価を一層徹底する必要があり、そのためには、目標に準拠した評価が優れていること。

ウ.各学校段階において、児童生徒がその学校段階の目標を実現しているかどうかを評価することが、上級の学校段階の教育との円滑な接続に資する観点から、重要となっていること。

エ.新学習指導要領では、習熟の程度に応じた指導など個に応じた指導を一層重視しており、学習集団の編成も多様となることが考えられるため、指導に生かす評価の観点からは、目標に準拠した評価を常に行うことが重要となること。

オ.少子化等により、かなり広範囲の学校で、学年、学級の児童生徒数が減少してきており、評価の客観性や信頼性を確保する上でも、集団に準拠した評価によるよりも、目標に準拠した評価の客観性を高める努力をし、それへの転換を図ることが必要となっていること。

Q 「目標に準拠した評価」「集団に準拠した評価」「個人内評価」について、それぞれどのようなものか教えてください。
A 「目標に準拠した評価」(いわゆる絶対評価)は、学習指導要領に示す目標がどの程度実現したか、その実現状況を見る評価のことを指します。一方、「集団に準拠した評価」(いわゆる「相対評価」)は、学年や学級などの集団においてどのような位置にあるかを見る評価のことを指します。また、「個人内評価」は、児童生徒ごとのよい点や可能性、進歩の状況などを積極的に評価しようとするものです。
 各学校においては、目標に準拠した評価を一層重視するとともに、個人内評価を工夫することが求められます。

Q 子どもの成績を「観点別学習状況の評価」と「評定」で評価していると聞きましたが、どのようなものなのでしょうか。
A これからの社会を生きる児童生徒にとって身に付ける必要がある学力は、知識・技能のみならず、学ぶ意欲や思考力、判断力、表現力などを含む幅広い学力です。このような学力がどの程度身に付いているかを的確に把握するため、学校においては、従来から、「関心・意欲・態度」「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」の4つの観点から見た学習状況の評価(観点別学習状況の評価)を基本としています。(観点の数は教科によって異なっているものもありますが、観点別学習状況の評価の考え方は各教科共通です。) 「観点別学習状況の評価」は、各教科の学習状況を分析的に評価するものであり、学習指導要領に示す目標に照らして、その実現状況を観点ごとにA、B、Cの3段階で評価するものです。
 「評定」は、観点別学習状況を基本として、各教科の学習状況を総括的に評価するものであり、小学校(第3学年以上)では3、2、1の3段階、中学校では5、4、3、2、1の5段階で評価するものです。従来は、「集団に準拠した評価」によっていましたが、今回の指導要録の改善により、評定についても「目標に準拠した評価」を行うこととなったところです。

Q 最近、子どもたちの学力が低下しているという指摘を聞きますが、本当ですか。
A 文部科学省が実施・参加した全国的・国際的な学力調査によると、日本の子どもの成績は、国際的にみてトップクラスにあります。
 ただし、学力面での多くの課題も浮かび上がっており、
1 暗記や計算は得意だが、判断力や表現力が身についていない
2 勉強は大切だと思っているが必ずしも好きだと思っていないなど、子どもの学習意欲が低い
3 学校の授業以外に勉強を全く又はほとんどしない子どもがかなりいるなど、子どもに学習習慣が身に付いていない
4 子どもたちの学びを支える自然体験、社会体験、生活体験が不足し、人やものとかかわる力が低下していることなどがわかっています。

 これらの課題を克服するためには、今後とも、全国的な学力調査を通じて、子どもたちの学力の状況を継続的に検証するとともに、各学校で創意工夫を生かした「わかる授業」を行い、子どもたちに思考力・判断力・表現力や学ぶ意欲などの「確かな学力」を育むことが必要です。

Q 「確かな学力」とはどのような力ですか。
A これからの子どもたちには、基礎的・基本的な「知識や技能」はもちろんですが、これに加えて、「学ぶ意欲」や「思考力・判断力・表現力など」を含めた幅広い学力を育てることが必要です。これを「確かな学力」といいます。
 大学や企業の人事担当者も、今の子どもについて論理的思考力や問題発見力、行動力・実行力などについて課題があると指摘しています。また、全国的・国際的な学力調査では、今の日本の子どもたちは、学ぶ意欲や判断力、表現力に課題があることが指摘されています。
 各学校では、子どもたち一人一人に応じて指導するなど「わかる授業」を行い、「確かな学力」を育むことができるように努めています。

**************
 以上、文科省ホームページにある「成績評価」システムの解説でした。
 どうでしょう。「なるほどよくわかった」とのつぶやきが漏れたでしょうか。この解説によって「なぜ相対評価が絶対評価に変わったのか、観点別評価が新たに加えられた理由」について納得できたでしょうか。
 私は「どこかおかしい、何かが語られていない」と感じました。国会における政府答弁と似ています。

 さて、もう一つは「(株)あしたのチーム」さんが作成したビジネスマン向けの文章です。会社における人事評価について絶対評価と相対評価の違いを解説しています。正直、文科省の解説よりよっぽどわかりやすいと感じたのは私だけでしょうか。なお、小見出しの番号は私がつけました。

*****************
「人事評価制度における、絶対評価と相対評価の違い―― メリット、デメリット」(「あしたの人事」(株)あしたのチーム(2019/12/23)

 人事評価において、絶対評価と相対評価のどちらが優れているのかという議論は長く続いています。どちらにも一長一短ありますが、現在の経営環境をふまえると絶対評価を推す声が多いのが実情です。それは中小企業においても例外ではありません。
 絶対評価と相対評価それぞれの特徴と、絶対評価が重視されるようになった理由についてみていきましょう。

 1 絶対評価と相対評価の違い

 人事における絶対評価とは、設定された目標をどの程度達成できたかによって処遇を決定する評価方法です。目標をクリアすれば高評価がつき、未達成だと低評価がつきます。他社員との比較ではなく、評価基準に従って一人一人を客観(絶対)的に評価するので、周囲の成績に左右されることはありません。
 評価基準は一律ではなく、部門や職種あるいはポジションによってそれぞれ作成されます。スポーツに例えると、42.195キロを〇時間〇分以内に走ればオリンピック出場資格を与えるというものです。

 それに対し相対評価とは、他者との比較により評価する方法です。「AさんよりBさんの方ができた」「CさんはDさんよりできなかった」と、集団の中で順位を決めることで優劣をつけます。オリンピック資格は上位5人に与えるというのが、分かりやすい例です。
 相対評価においては、例え自分の目標を達成しても、他にそれを超える結果を出した社員がいれば評価は下がります。逆に、未達成でも周りの結果がそれよりも悪ければ、相対的に評価が上がります。

 相対評価は、評価する側からすると判断がしやすいのが長所ですが、される側からすると分かりにくいという短所があります。頑張っても評価されない時もあれば、手を抜いても評価される時もあるためです。何をもって給料が上がるのか明確でない状態は、モチベーションを著しく低下させます。

 絶対評価(のまとめ)
方  法=期首に立てた目標の達成度で評価する。
メリット=目標を達成すれば、他の被評価者に関係なく評価されるためフェアで納得感がある。
デメリット=昇給原資との調整が困難である。
 (御影注……全員が目標を達成すると、全員の給料を上げねばならないから)

 相対評価(のまとめ)
方  法=被評価者の順位付けにより優劣を決定し評価する。
メリット=順位付けで評価を行う為、定められた給与原資の枠内での分配が容易である。
デメリット=フェアな評価とはならない場合がある。部下の給与を上げるために甘めの評価になる。仮に全ての社員のパフォーマンスが期待外れであっても、順位付けにより高評価者が発生する。

 2 絶対評価が重視されるようになった理由

 人事においては、絶対評価を取り入れるべきだという考えが主流になってきています。その理由は、絶対評価の持つ透明性にあります。
 どのような基準に基づいて、どのような結果になったのかが明らかであれば、人事評価に対する信用度が上がります。

 社員がきちんと評価されている実感を持てなければ、どんな制度もうまく機能することはないので、透明性や客観性は不可欠な要素と言えるでしょう。
 絶対評価を取り入れることによって、社員のパフォーマンスが上がることも期待できます。
 具体的な方向性を示すことで必要な業務に集中でき、無駄な業務が減ります。自身の目標の達成が組織にどのような結果をもたらすかをイメージできれば、モチベーションの向上にも役立つでしょう。
 その結果、組織全体の力が最大限に発揮できます。

 学校現場においても、相対評価より絶対評価を採用する動きが見られます。
 学校では、学年や学級などの集団においてどのような位置にあるかを見る「集団に準拠した評価」(=相対評価)が長く重視されてきました。

 しかし、少子化に伴い個性を重視したり、評価への信頼性を高めたりする必要が生じたことから学習指導要領が改正され、2002年以降は「目標に準拠した評価」(=絶対評価)による成績評価へと大きく流れが変わりました。
 企業においても学校においても完全に相対評価がなくなったわけではありませんが、全体としては絶対評価を重視する傾向が強くなってきているのは確かです。

 3 絶対評価運用のポイント

 中小企業も例外ではありません。社員が1人でもいれば、絶対評価の導入が求められます。
 「個人に対して正当な評価を行い、報酬によって応える」という姿勢は、従業員の規模とは無関係に必要だからです。少ない社員だから手厚く人事評価ができるという自信は、「人数が少ないから相対評価が簡単」と言っているにすぎません。
 もちろん、絶対評価を導入すれば万事うまくいくわけではありません。運用においては、さまざまな課題が存在します。まず、目標や評価基準は単純な業務成績だけでなく、プロセスや行動レベルまで考慮することが求められます。

 1990年代に多くの企業がアメリカ式成果主義を導入した際、社員が自身の業績を重視するあまり部下の育成に消極的になるなど、間違った個人主義が横行しました。
 そのため、業績評価だけでなく、それを生み出すプロセスや適性などを踏まえた行動評価も、併せて行う必要性が明らかになりました。
 また、目標設定は社員それぞれに対して行われなければなりません。所属する部門や職種、勤続年数やポジションによって求められる要素やレベルは異なります。技術部門1年目の社員と営業部門の10年目の社員では、越えるべきハードルが違うのは当然のことです。

 以上のことから分かるように、人事における絶対評価は運用上の負担が大きいのが実情です。それだけに、人事評価は単なる給与査定ではなく、人材育成も兼ねていると考えるべきです。
 絶対評価においては、経営者と社員の間で目標に対する合意が取れていることが非常に重要です。経営環境や個人の適性から評価基準を交渉・共有化し、評価のフィードバックを行うことは、社員の育成に大いに役立つと考えられます。
**************

==============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:今号を読まれて、本稿『一読法を学べ』は全体が完成しているわけではないことがおわかりいただけたと思います。ある意味、その都度立ち止まって執筆している一読法的執筆姿勢です。
 二週間前から本日の締め切りに間に合う予定で書き始めました。ところが、先週からほぼ一週間別の仕事が入り、こちらを完成させることができませんでした。
 別の仕事とは実家裏にある畑を耕し、夏野菜を植え付けること事です。この時期にやらないと、夏にトマトやキュウリ、ナスなどが食べられません。もちろん無農薬です。決して広くないけれど、全て手作業だし、肉体労働が苦手なため、30分やったら30分休む……ようなていたらくゆえ、時間がかかります。
 このようなわけで、後半は参考文献をそのまま掲載することにしました。読者各位はどのように読みとったか。次号私の考察と比べてみてください。

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2020.05.11

 NHKマイル、結果とほぞ噛み

 NHKマイル、結果は――歓喜の……とはいかぬウラ●→◎的中(^_^)

 1着―デムーロ 11ラウダシオン……………[●]C 単勝=29.6
 2着―ルメール 03レシステンシア…………[◎]A
 3着―福永 祐 06ギルデッドミラー………[?]D
 4着―石橋 脩 02タイセイビジョン………[△]B
 5着―Dレーン 14ルフトシュトローム……[△]QA(一覧順位)
 前日馬順[09→A→F→B→C]枠順[G→A→E→C]

 枠連=6-2=30.2 馬連=11-03=42.0 馬単=119.0
 3連複=11-03-06=196.2 3連単=1527.5
 ワイド12=15.7 W13=62.4 W23=12.3

------------------
 ○ 展開予想結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 03 10 07 09 -16 08 15 13 -05 12 04 06 -11 14 17 18 02 01
覧◎ 6 5 △ ▲ ○
3F A D B C E
本◎ ● △ ○ △
結2 3 1 5 4
----------------------------------
 本紙予想結果
 印番馬      名  騎  手 馬 結果
 ◎03レシステンシア   ルメール A 2
 ○17サトノインプレッサ 武  豊 D  13
 △02タイセイビジョン  石橋 脩 B 4
 △14ルフトシュトローム Dレーン C 5
 ●11ラウダシオン    デムーロ 09 1
 ?06ギルデッドミラー  福永 祐 F 3

*******************************
 【NHKマイル 実近一覧表】 東京 芝16 18頭 定量57キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|馬        名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印着
A=03|レシステンシア 牝| 2.0{AA}A=[3110]ルメル|◎△○ ◎2
B=02|タイセイビジョン | 4.0{BB}B=[3200]石橋脩|○ ▲ △4
C=11|ラウダシオン   | 6.6{CC}09=[3111]デムロ|    ●1
D=06|ギルデッドミラー牝| 8.1{DH}F=[2211]福 永| △○ ?3

E=05|シャインガーネッ牝|10.6{E09}G=[3001]田 辺|△△
F=08|サクセッション  |11.7{09D}E=[3011]横山典| ○
G=17|サトノインプレッサ|11.7{GE}D=[3000]武 豊|△▲  ○
H=10|ハーモニーマゼラン|11.9{HF}14=[2222]大野拓| △

QA=14|ルフトシュトローム|14.0{10G}C=[3000]レーン|▲◎ ◎△5
QB=04|プリンスリターン |21.1{1212}11=[2122]原田和|
QC=18|ウイングレイテスト|21.7{1114}H=[1211]横山武|
QD=12|ボンオムトゥック牝|25.7{1311}12=[2111]田中勝|

QE=09|ラインベック   |30.1{F18}10=[2022]津 村| ▲○△
QF=16|ストーンリッジ  |30.5{1410}13=[1101]松田大|   ▲
QG=15|ソウルトレイン  |37.7{1713} =[2104]藤井勘|   ○
QH=07|メイショウチタン |39.6{1615} =[2016]吉田豊|  △
QI=01|シ ャ チ    |47.9{1517} =[200-]木幡育|
QJ=13|ニシノストーム  |48.0{1816} =[2003]江田照|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
-------------------------------
 成績補足
QI=01|シ ャ チ   |47.9{1517} =[200.10]木幡育|
-------------------------------
※年齢 3歳=18頭 ※牡牝 牡=14頭(セ=0頭) 牝=4頭 
※格
G1V=1頭
 A03レシステンシア [1勝]2歳阪神JF 2

 参考GI2着=2頭
 B03レシステンシア [2着]桜花賞2着    2
 C02タイセイビジョン[2着]2歳阪神JF2着 4
 
 G2V=2頭(GIV除く)
 A02タイセイビジョン[1勝]京王杯2歳S(東京芝14)   4
 B14ルフトシュトロー[1勝]ニュージーランドT(中山芝16)5

 参考G3V=2頭(GIV含む)
 A03レシステンシア [1勝]ファンタジーS(京都芝14)  2
 B02タイセイビジョン[1勝]アーリントンカップ(阪神芝16 4
 C05シャインガーネッ[1勝]ファルコンS(中京芝14)
 D17サトノインプレッ[1勝]毎日杯(阪神芝18)

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=8枠17番  2着=8枠18番
 3着=5枠10番  4着=2枠03番 2

----------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD[4巴型] 枠順AB=7.3
 馬連型=A流れD[4巴型] 馬連AB=6.3

 枠連=ABC/D/E/FG/H 
 枠順=281/7/3/46/5
 馬順=ADB C F E09 10  前日馬順[09→A→F→B→C]
 代行=11H18 16 G 1512 14
 代2= 13 17
 ―――――――――――――
 結果=2 4 5 3 1    前日枠順[G→A→E→C]

******************************
 ※ 回  顧

 前期初のウラ●11ラウダシオン→◎03レシステンシアの1、2着的中。
 単勝30倍弱、馬連42倍、馬単119倍の万シュー的中と手応えのある払い戻しとなりました。
「さぞかしハイテンションで叫びまくっただろう」と思われたかもしれません。
 ところが、さにあらず。なんだか終始冷静でゴール直後も、
「あら。馬連・馬単当たっちゃったよ……」程度でした(^_^;)。

 やはり世の中がこんな風だと、心からの歓喜は出ないものですね。
 2011年の東日本大震災のときがそうでした。数ヶ月ほどゴルフでバーディー取っても、心から「よっしゃあ」の声は出ませんでした。

 それにウラ●として選んだ馬――というより騎手が「実のところ鞍上デムーロを応援したくはない(^_^;)のですが」と書いたとおり。2着でいいと思っていたのに、まさかの1着。
 それに勝ち方がなんともすっとぼけたと言うか、相当練ったのでしょうが、我等の想定を超えていました。

 スタート直後予想どおりルメール03レシステンシアが逃げにかかりました。
 そのとき「何をとち狂ったか」(とそのときは思いました)、デムーロ11ラウダシオンがレシステンシアに逃げ争いを仕掛けたのです。
 同馬の展開指数は5.7でしたが、展開図では追込群に位置する13番目。せいぜい中団くらいだろうと思っていただけに、意外な先行策でした。

 実況アナが「11番ラウダシオン、かかっています」と叫んだとおり、私も「かかったかあ。あれじゃあつぶれる」と思いました。
 ただ、3角で逃げレシステンシア、番手ラウダシオンに落ち着いたとき、しかも、ここでペースダウンしたように見えたので、
「このままワンツーなら簡単だったなあ」とも思いました(^.^)。

 そして、4角から直線。逃げ・番手は変わらぬまま残り400。外から3番手以降の馬たちが両馬に襲いかかる。
 だが、残り200。逃げ先2頭の脚色は衰えず、それよりむしろラウダシオンの方が右ムチ一閃、前のレシステンシアを交わし、先頭に躍り出ると……
 残り100。両馬の差は1馬身はあり、逃げたレシステンシアに再度交わせる脚はなく、また、後続組から2頭を脅かしそうな脚色の馬もなし。すなわち後ろは3着争い。
 ここで私はウラ●→◎の1、2着を確信できました(^_^)。

 つまり、残り200を過ぎたあたりで何も声をあげなくとも、この1、2着は変わらないとわかったので、「あら。当たっちゃったよ」てな声が出たわけです。
 デムーロ11ラウダシオンの勝ちタイム1325。2着レシステンシアとの差はコンマ2、意外な楽勝でした。ラウダシオンの父はリアルインパクト。ディープインパクトの子として2010年NHKマイルから安田記念に挑戦して勝ってしまったという伝説の馬ですが、種牡馬供用から2年目初重賞制覇がGIVとなりました。

 
 歓喜イマイチだったわけはもう一つあります。この日私の馬券メインは新潟大賞典だったからです(^.^)。
 予想前置きで書いたように、昨年のNHKマイルウラ●2着のケイデンスコールが出走しており、単勝はもちろん同馬から馬券を結構買いました。
 当日NHKマイルの方は「さすがに今日は4強で決まるだろう」と思っていたので、いつもの半額くらいの買い方。単勝こそ2枚買ったけれど、馬連・馬単は最低枚数。

 ところが、新潟大賞典のケイデンスコールは見せ場なく12着大敗。しかも同馬が1着ならまだしも2着だった場合、流した123番人気は[456]着で不的中。
「今日も全滅か~」とこんな(-.-)顔で、メインNHKマイルのスタートを待ちました。

 なので、ちょっと声が出たのは3着争いくらいでした。
 02タイセイビジョンと06ギルデッドミラーが残り100で頭の上げ下げとなっていました。タイセイビジョン3着なら、[●→◎→△]となって3複はもちろん3単も買っています。
 そこで「2、2、2、2。石橋、石橋っ!」の声が出たけれど、ゴールの瞬間外福永06ギルデッドミラーがハナ差出ているとわかりました。

 人生と馬券にればたらはないけれど、このハナ差が逆なら、3複60倍、3単6万馬券の的中でした。前期の負けを一気に解消できる大的中だったのです。
 まー喜びもその程度にとどめておけってことでしょうか。

 さて、ウラ●に指名した11ラウダシオンの理由を再掲すると、
--------------
 それは一覧第1群のC、馬順09のデムーロ11ラウダシオンです。 成績
[3111]で、重賞は3戦[0111]。GI朝日杯6番人気8着。芝16はこ
の1戦8着。芝12、14の馬です。なぜ買ってみようかと言うと、全馬
18頭の中で、前走と斤量同じ馬は3頭。あとはみな1キロ以上増です。同
斤量の3頭が03レシステンシア(桜花55→55)、そしてラウダシオン(ファ
ルコンS57→57)。この2頭はともに前走1番人気2着でした。
 ちなみに、もう1頭は09ラインベック(皐月57→57)ですが、ラインベッ
クは皐月15着でさすがに厳しいと思います(と思ったら、土曜日東西メイ
ンは皐月賞大敗組が1着しましたね。もう打ち止めでしょう(^.^)。
---------------
 結局、この3頭、さらにラインベックは連対がないので、「同斤量で2着内あり」の馬は「レシステンシアとラウダシオンだけだった」ことになります。
 その後調べてみたら、昨年ウラ●にして2着だったケイデンスコールも[57→57キロ]の馬でした。昨年は強調材料として見落としていたわけです。

 余談ながらこの[57キロ]経験済みについてちょっと説明しておきます。
 3歳馬は123月にG3・G2をステップとして4月以降のGIに挑みます。
 G2は馬齢戦(=全馬同斤量)ですが、G3はほぼ別定戦です。別定戦とは過去の賞金額が高いと重い斤量が課されます。多くは2歳重賞で勝った馬とかOPを2勝した馬で、他より1キロ重くなります。

 具体的には、
 ラウダシオンはG3勝ちはなかったけれど、新馬勝ちから3戦目、京都OPもみじS1着→朝日杯8着→東京OP(L)クロッカスS1着と、OP2勝があったので、前走中京G3ファルコンSは57キロを背負いました(1番人気2着)。

 また、昨年のケイデンスコールは2歳G3新潟2S1着があった(→朝日杯13着)ので、3歳初戦G3毎日杯(4着)は57キロを背負っていました。
 他の馬が57キロのGI挑戦で過去56キロ以下しか経験がないのに対し、57キロを経験しているのは「有利ではないか」と考えての穴馬選定法です。

 もちろん毎回激走するわけではありません。皐月賞の穴馬ウラ●もこの理屈を書きましたが、ダメでした。
 今回ラウダシオンは東京1戦1勝、左回り[1100]もありました。しかし、芝12・14なら[3110]だけれど、マイルは朝日杯の1戦8着(1秒差)では、とても強気になれませんでした。デムーロは初乗りなのに、あれほど思い切った戦法を取るとは「さすが」と言うしかありません。

 さらに、強気になれなかったのは実近一覧の位置です。
 以下、今年の結果ですが、11ラウダシオンは第1群の3位。それが馬順は09位。だいたい10回に9回このパターンは来ません。直前予想でも以下のように書きました。
-----------------
 さて、実近一覧過去4年の傾向です。
 第1群のうち2頭はABの人気上位が多く、どちらか、または両方が1、
2着になっています。今年は03レシステンシアと02タイセイビジョンです。
第2群、第3群は3着が多く、第4群は軽視で良しか?
 注意したいのは普通第1群の人気薄は来ないことが多いのですが、17年
13人気が2着、18年Gが1着です。今年これに当たるのが実近Cのデムー
ロ11ラウダシオンか実近D、馬順Fの福永06ギルデッドミラーです。

-----------------

 なんとここで上げた馬名4頭が[1234]着。すなわち第1群4頭が究極の4頭絞りだったから参ります。
 まー結果論です。こんなこと、100回に1回くらいだから、例外中の例外と思ってください。

 ああ、それにしても[ウラ●→◎→第1群残り2頭]の3連単2枚で3単15万馬券の的中だったとは……「くーーっ。夏のボーナス取り損ねた」と最後につぶやいたことです(^_^;)。

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【NHKマイル、過去3年の実近一覧結果と今年の結果】

  2020 |2019 |2018 |2017 |2016 |2020年結果(上位人気と1~5着まで)
年=人|着|人|着|人|着|人|着|人|着|番馬      名 馬 結果 
[1群]
A=A| |B|1|A|12|09|10|A|1|03レシステンシア  A 2
B=B| |A|5|H|4|B|9|C|17|02タイセイビジョン B 4
C=09| |14|7|B|2|13|2|B|2|11ラウダシオン   09 1
D=F| |C|4|G|1|C|1|G|4|06ギルデッドミラー F 3
[2群]
E=G| |G| |E| |E| |F| |05シャインガーネッ
F=E| |09| | | | | |09| |08サクセッション  E  14
G=D| |D| |D| |F|3|D| |17サトノインプレッ D  13
H=14| |E| |09|3|G| |E|5|10
[3群]
QA=C| | | |C| |D|4| | |14ルフトシュトロー C 5
QB=11| |10| |F|5|15|5|H| |04プリンスリターン
QC=H| |13|2| | | | |12|3|18ウイングレイテス
QD=12| |F|3|11| |A|17| | |12ボンオムトゥック
[4群]
QE=10| | | |12| | | | | |09ラインベック
QF=13| |H| | | | | | | |16
QG=17| | | | | | | | | |15
QH=15| | | |10| |H| | | |07
QI=18| | | | | | | | | |01
QJ=16| |11| | | | | | | |13
18 18 18 18  ※注「人気」は前日馬連順位
----------------

 最後にもう一点。パトロールビデオを見たら、デムーロ騎手は残り200からムチを3発しか使っていませんでした。それも以前「憎っきく親のかたき」といった叩き方ではなかった。ついでにレシステンシアのルメールも数えたら4発。ちょっと意外でした。
 あれっと思って3、4着のギルデッドミラー福永は9発。4着タイセイビジョン石橋は右ムチ一発で馬が内によれ、以後ムチはなし。
 思うに、1、2着2頭は「もうこれ以上打つ必要はない」とわかっていた。石橋のタイセイビジョンはムチに反応できる余力はなかった、ギルデッドミラーはムチに対応できる余力を持っていた――ように感じます。
 今回ムチ3発のデムーロ騎手には、ちょっと好感持てました(^_^)。

 以上です。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2020.05.09

NHKマイル、直前予想

 昨年のNHKマイルは人気薄石橋脩18ケイデンスコールをウラ●に指名して
「来た、来た、来たっ! いしばし! 石橋! イシバシ~~っ!!」と
 見事○デムーロ17アドマイヤマーズ→18ケイデンスコールの馬単220倍を当てました……が、馬連は買っていなかった、というていたらくでした。

 ちなみに、ケイデンスコールを抜擢した理由は以下、
--------------------------------
 さて、とても頭で来るとは思えないけれど、まさかの2着ならとウラ●
の選定。狙ったのはやはり差し追い込み馬。大外石橋脩の18ケイデンスコー
ルです。
 全5走の成績は[2102]と平凡。重賞は新潟G3新潟2S1着の他は朝
日杯13着(4番人気)。前走G3毎日杯が7番人気4着とイマイチ。ただ、
右回り・左回りと分けてみると、新馬後3戦は[中京→新潟→新潟]で2
→1→1着。右回りとなった前2走(阪神)は13着→4着。東京コース初
ながら、左回りなら走るかもしれません。父ロードカナロアも文句なし。
 さらに、マイル4走と前走芝18で、光るのはとにかく上がり。中団か
ら差す競馬で5走中4回ベスト1。その4回は最速33.1(2度)を含んで
全て33秒台。
 大外に入った以上、道中はてれんこ走って最後の直線だけに賭ける――
その競馬に期待したいと思います。
--------------------------------
 今回の参考になればと思って掲載いたします。
 同時に妙な因縁というか、このケイデンスコールが明日の新潟メイン、新潟大賞典で出走します。それも16頭立ての8枠15番。人気は20倍前後。
 この人気薄はNHKマイル2着後重賞・オープンなど4戦[14→17→12→7]着とさんざんだからでしょう。しかも、この4戦新潟・東京・中京と全て左回りだから、むむむって感じです。
 それでも、まさかを信じて単勝と123番人気に馬連流してみようかと思っています。騎手は中谷。石橋脩はNHKマイル本命の一角02タイセイビジョンに乗っています。

 さて、実近一覧過去4年の傾向です。
 第1群のうち2頭はABの人気上位が多く、とちらか、または両方が1、2着になっています。今年は03レシステンシアと02タイセイビジョンです。第2群、第3群は3着が多く、第4群は軽視で良しか?
 注意したいのは普通第1群の人気薄は来ないことが多いのですが、17年13人気が2着、18年Gが1着です。今年これに当たるのが実近Cのデムーロ11ラウダシオンか実近D、馬順Fの福永06ギルデッドミラーです。

【NHKマイル、過去3年の実近一覧結果と今年の結果】

  2020 |2019 |2018 |2017 |2016 |2020年結果(上位人気と1~5着まで)
年=人|着|人|着|人|着|人|着|人|着|番馬      名 着
[1群]
A=A| |B|1|A|12|09|10|A|1|03レシステンシア
B=B| |A|5|H|4|B|9|C|17|02タイセイビジョン
C=09| |14|7|B|2|13|2|B|2|11ラウダシオン
D=F| |C|4|G|1|C|1|G|4|06ギルデッドミラー
[2群]
E=G| |G| |E| |E| |F| |05シャインガーネット
F=E| |09| | | | | |09| |08サクセッション
G=D| |D| |D| |F|3|D| |17サトノインプレッサ
H=14| |E| |09|3|G| |E|5|10
[3群]
QA=C| | | |C| |D|4| | |14ルフトシュトローム
QB=11| |10| |F|5|15|5|H| |04プリンスリターン
QC=H| |13|2| | | | |12|3|18ウイングレイテスト
QD=12| |F|3|11| |A|17| | |12ボンオムトゥック
[4群]
QE=10| | | |12| | | | | |09ラインベック
QF=13| |H| | | | | | | |16
QG=17| | | | | | | | | |15
QH=15| | | |10| |H| | | |07
QI=18| | | | | | | | | |01
QJ=16| |11| | | | | | | |13
18 18 18 18  ※注「人気」は前日馬連順位

 一覧より印を付けてみるなら、第3群トップの14ルフトシュトローム◎でしょうか。
 以下第1群ABの2頭が○▲。
 印番馬      名  馬順
 ◎14ルフトシュトローム C
 ○03レシステンシア   A
 ▲02タイセイビジョン  B
 △17サトノインプレッサ D
 ・08サクセッション   E
 ・06ギルデッドミラー  F
 ・18ウイングレイテスト H
 ・09ラインベック    10
 ・05シャインガーネット G

******************************************************************
 【GI記念 実近一覧表】 阪神 芝22 16頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|馬        名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印
A=03|レシステンシア 牝| 2.0{AA}A=[3110]ルメル|◎△○ ◎
B=02|タイセイビジョン | 4.0{BB}B=[3200]石橋脩|○ ▲ △
C=11|ラウダシオン   | 6.6{CC}09=[3111]デムロ|    ●
D=06|ギルデッドミラー牝| 8.1{DH}F=[2211]福 永| △○

E=05|シャインガーネッ牝|10.6{E09}G=[3001]田 辺|△△
F=08|サクセッション  |11.7{09D}E=[3011]横山典| ○
G=17|サトノインプレッサ|11.7{GE}D=[3000]武 豊|△▲  ○
H=10|ハーモニーマゼラン|11.9{HF}14=[2222]大野拓| △

QA=14|ルフトシュトローム|14.0{10G}C=[3000]レーン|▲◎ ◎△
QB=04|プリンスリターン |21.1{1212}11=[2122]原田和|
QC=18|ウイングレイテスト|21.7{1114}H=[1211]横山武|
QD=12|ボンオムトゥック牝|25.7{1311}12=[2111]田中勝|

QE=09|ラインベック   |30.1{F18}10=[2022]津 村| ▲○△
QF=16|ストーンリッジ  |30.5{1410}13=[1101]松田大|   ▲
QG=15|ソウルトレイン  |37.7{1713} =[2104]藤井勘|   ○
QH=07|メイショウチタン |39.6{1615} =[2016]吉田豊|  △
QI=01|シ ャ チ    |47.9{1517} =[200-]木幡育|
QJ=13|ニシノストーム  |48.0{1816} =[2003]江田照|
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
----------------------------------------------------
 成績補足
QI=01|シ ャ チ   |47.9{1517} =[200.10]木幡育|
----------------------------------------------------

※年齢 3歳=18頭 ※牡牝 牡=14頭(セ=0頭) 牝=4頭 
※格
G1V=1頭
 A03レシステンシア [1勝]2歳阪神JF

 参考GI2着=2頭
 B03レシステンシア [2着]桜花賞2着
 C02タイセイビジョン[2着]2歳阪神JF2着
 
 G2V=2頭(GIV除く)
 A02タイセイビジョン[1勝]京王杯2歳S(東京芝14)
 B14ルフトシュトロー[1勝]ニュージーランドT(中山芝16)

 参考G3V=2頭(GIV含む)
 A03レシステンシア [1勝]ファンタジーS(京都芝14)
 B02タイセイビジョン[1勝]アーリントンカップ(阪神芝16
 C05シャインガーネッ[1勝]ファルコンS(中京芝14)
 D17サトノインプレッ[1勝]毎日杯(阪神芝18)

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=8枠17番  2着=8枠18番
 3着=5枠10番  4着=2枠03番

---------------------------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れD[4巴型] 枠順AB=7.3
 馬連型=A流れD[4巴型] 馬連AB=6.3

 枠連=ABC/D/E/FG/H 
 枠順=281/7/3/46/5
 馬順=ADB C F E09 10         
 代行=11H18 16 G 1512 14
 代2= 13 17
 ―――――――――――――
 結果=

---------------------------------------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 03 10 07 09 -16 08 15 13 -05 12 04 06 -11 14 17 18 02 01
覧◎ 6 5 △ ▲ ○
3F A D B C E
本◎ ● △ ○ △

---------------------------------------------------------
******************************************************************

 ※ 直前予想


 まずは、第1群ABのルメール03レシステンシアと石橋脩02タイセイビジョンが馬順もABなので外せません。レシステンシアは唯一GI馬。次いで3戦3勝のDレーン14ルフトシュトロームと17武豊サトノインプレッサ。ルフトシュトロームは唯一G2V馬。よってこの4頭4強内で決まっても全く不思議ないので、3複4頭ボックスをまず買います。

 しかし、この4頭中買いたくない馬がいます。
 まず父馬から軽視したいのが02タイセイビジョン。父はタートルボウルという聞いたことない馬。供用5年で重賞5勝(/21)、GI0勝。
 次いで、14ルフトシュトローム。父はキンシャサノキセキ。供用7年で重賞7勝(/112)でGI0勝。父は高松宮記念2勝の短距離馬でした。産駒もどちらかと言うと短距離勝ちが多く、Dレーンの腕で上位に持っていけるかどうか。

 この2頭に比べれば、
 03レシステンシアの父はダイワメジャーで供用10年重賞36勝(/689)、GI8勝。また、サトノインプレッサの父はディープインパクトで文句なし。

 通常牡牝混合戦ルールにより、牝馬の03レシステンシア、また同馬は逃げA馬であり、先行馬も多くハイペースが予想されるので、軽視するところですが、NHKマイルは結構牝馬も走ります。牡馬より2キロ減が利いているのでしょう。
 そんなわけで、印は以下の通り。
 ◎03レシステンシア   ルメール A
 ○17サトノインプレッサ 武  豊 D
 △02タイセイビジョン  石橋 脩 B
 △14ルフトシュトローム Dレーン C

 オッズもこの4頭4巴のようですから、今回こそ本命サイドと思いたいところです。
 その他昨年のウラ●ケイデンスコールのような馬を探しましたが、どうも「この馬に賭けたい」というのがいませんでした。

 しかし、もしも何かもう1頭激走したらと考え、1頭たぶん無理だろうなあと思いつつ選定しておきます。

 それは一覧第1群のC、馬順09のデムーロ11ラウダシオンです。 成績[3111]で、重賞は3戦[0111]。GI朝日杯6番人気8着。芝16はこの1戦8着。芝12、14の馬です。なぜ買ってみようかと言うと、全馬18頭の中で、前走と斤量同じ馬は3頭。あとはみな1キロ以上増です。同斤量の3頭が03レシステンシア(桜花55→55)、そしてラウダシオン(ファルコンS57→57)。この2頭はともに前走1番人気2着でした。
 ちなみに、もう1頭は09ラインベック(皐月57→57)ですが、ラインベックは皐月15着でさすがに厳しいと思います(と思ったら、土曜日東西メインは皐月賞大敗組が1着しましたね。もう打ち止めでしょう(^.^)。

 そんなわけで実のところ鞍上デムーロを応援したくはない(^_^;)のですが、もしも来たらと思って11ラウダシオンをウラ●。4強に馬連・3複流します。

 以上です。

---------------------------------------------------------
 本紙予想
 印番馬      名  騎  手 馬順
 ◎03レシステンシア   ルメール A
 ○17サトノインプレッサ 武  豊 D
 △02タイセイビジョン  石橋 脩 B
 △14ルフトシュトローム Dレーン C
 ●11ラウダシオン    デムーロ 09


 さて結果は?

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2020.05.05

天皇賞春、結果とほぞ噛み

 天皇賞春結果は――逃げA馬1着なら……の敗戦(-_-;)

 1着―ルメール 14フィェールマン…………[▲]B 単勝=2.0
 2着―北村 友 06スティッフェリオ………[*]F
 3着―横山 典 05ミッキースワロー………[△]H
 4着―浜中 俊 07ユーキャンスマイル……[○]A
 5着―藤岡 康 03トーセンカンビーナ……[?]D(一覧順位)
 前日馬順[A→11→E→B→F]枠順[B→D’→D→A]

 枠連=8-4=11.1 馬連=14-06=57.7 馬単=74.1
 3連複=14-06-05=135.0 3連単=552.0
 ワイド12=17.9 W13=5.1 W23=51.6
--------------
 ○ 展開予想結果

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 06 04 08 09 -14 12 02 05 -13 03 01 10 -07 11
覧6 ▲ ○ 5 △ ◎
3F A C D B E
本* ▲ ▲ ◎ △ △ ○
結2 1 3 5 4
----------------------------
 本紙予想結果
 印番馬       名 性齢 馬 結果
 ◎02エタリオウ     牡5 H  10
 ○07ユーキャンスマイル 牡5 B 4
 ▲14フィェールマン   牡5 A 1
 ▲08キ セ キ     牡6 C  6
 △01モズベッロ     牡4 D  7
 △05ミッキースワロー  牡6 E 3
 *06スティッフェリオ  牡6 11 2
 ?03トーセンカンビーナ 牡4   5

*****************************
 【GI天皇賞春 実近一覧表】 京都 芝32 14頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印着
A=07|5|ユーキャンスマイ| 2.9{AA}B=[6315]浜 中|△○△◎○4
B=14|5|フィェールマン | 7.1{BH}A=[4211]ルメル|◎◎◎○▲1
C=08|6|キ セ キ   |10.3{CG}C=[4446]武 豊|○ ▲ ▲6
D=03|4|トーセンカンビー|10.4{DE}F=[4414]藤岡康| △   5

E=12|5|シルヴァンシャー|14.1{ED}09=[4023]デムロ|
F=06|6|スティッフェリオ|16.0{G09}11=[833-]北村友|△   *2
G=01|4|モズベッロ   |17.4{HC}D=[4305]池 添|△   △7
H=05|6|ミッキースワロー|17.9{12B}E=[5329]横山典|▲   △3

QA=11|4|メイショウテンゲ|19.0{11F}10=[2326]幸 英|△△△△
QB=04|6|ダンビュライト |23.3{0910}G=[424-]松 若|▲
QC=13|5|ハッピーグリン |28.7{1012}14=[313-]和 田|
QD=02|5|エタリオウ   |40.1{1313}H=[1708]川 田| △▲▲◎10

QE=10|4|メロディーレー牝|41.2{1411}13=[202-]岩田望|
QF=09|7|ミライヘノツバサ|87.5{F14}12=[523-]木幡巧|  △
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
--------------------------
 成績補足
F=06|6|スティッフェリオ|16.0{G09}11=[833.13]北村友| 2
QB=04|6|ダンビュライト |23.3{0910}G=[424.11]松 若|
QC=13|5|ハッピーグリン |28.7{1012}14=[313.11]和 田|
QE=10|4|メロディーレーン|41.2{1411}13=[202.12]岩田望|
QF=09|7|ミライヘノツバサ|87.5{F14}12=[523.12]木幡巧|
---------------------------
※年齢 4歳=4 5歳=5 6歳=4 7歳=1 頭
※牡牝 牡=12頭(セ=1頭 04ダンビュライト)
    牝=1頭(10メロディーレーン) 
※格
G1V=2頭
 A14フィエールマン[2002]菊花賞18年・天皇賞春19年  1
 B08キ セ キ  [1315]菊花賞17年

G2V=6頭(GIV除く)
 A05ミッキースワロー[2勝]セントライト記念・日経賞 3
 B04ダンビュライト [2勝]AJCC・京都記念
 C07ユーキャンスマイ[1勝]阪神大賞典
 D01モズ ベッロ  [1勝]日経新春杯
 E06スティッフェリオ[1勝]オールカマー       2
 F11メイショウテンゲ[1勝]弥生賞

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=7枠10番フィエールマン、今年12番 1
 2着=5枠07番
 3着=6枠08番
 4着=2枠02番エタリオウ、今年02番
--------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れし [AB型] 枠順AB=3.7
 馬連型=A流れE [AB型] 馬連AB=6.5

 枠連=AB//C/DE/F/GH/ 
 枠順=58//3/41/7/26/
 馬順=BA F ED 09 H12  前日馬順[A→11→E→B→F]
 代行=C14 G 11 10 13
 ―――――――――――――
 結果=41 5 32   枠順[B→D’→D→A]
-----------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 06 04 08 09 -14 12 02 05 -13 03 01 10 -07 11
覧6 ▲ ○ 5 △ ◎
3F A C D B E
本* ▲ ▲ ◎ △ △ ○
結2 1 3 5 4
*****************************
 ※ 回  顧

 天皇賞春、直線残り200――2頭の馬が壮烈な叩き合いを演じてマッチレースになりつつありました。
 そのとき私が叫んでいたのは……
「6、6、6、6! 北村、北村! 粘れっ、粘れえっ!」でした(^.^)。

 何と予想の最後にあげた*印北村06スティッフェリオ。逃げるだろうと思ったのに、途中からほぼ3番手。妙な乱ペースだったので、「こりゃダメだろう」と思ったら、意外にも逃げ先行3頭から抜け出したのは馬順11番人気の逃げA馬スティッフェリオでした。
 同馬がゴールを目指し、▲ルメール14フィエールマンが追い上げ並ぼうとしている。内らち沿いには一覧◎の浜中07ユーキャンスマイルも単独ゴールを目指していたけれど、勢いは併走となった2頭のマッチ。

 本紙◎02エタリオウは後方でもがいており、もはや2連3連系の的中はなし。
 しかし、*06スティッフェリオは
----------------
 最後にもう1頭。春天はときどき忘れたときの逃げ残りがあります。そ
こで単騎逃げが予想される北村友06スティッフェリオも*印を。この2頭、
ともにステイゴールド産駒なので、まさかの02-06ワイドも1枚。
----------------
 と書いたように、ひそかに単複買っていただけに、単勝64倍が当たれば、この日のマイナス全てを取り戻してお釣りが来るだけの配当。そりゃあ声が出ようってもんです(^_^;)。

 そして、残り100ではスティッフェリオが前に出ていた。残り50で頭の上げ下げだったけれど、まだスティッフェリオが前(と見えました)。
 そこにじりじりじりじりフィエールマンが近付いた……ところがゴール。
 ほぼ同着に見えました。
「長い写真判定か」と思ったけれど、テレビ画面はあっさりルメール・フィエールマンをアップにしている。ほげ。

 結果同タイムハナ差でした。勝ちタイム3165。フィエールマンは天皇賞春連覇となりました。フィエールマンに◎打っていれば馬連的中だった……の思い空しく、私の春天は終わったのであります。
 またも憎っくきルメール。「やっぱりルメールが1番人気に乗ったら◎にせんといかんのか」とのつぶやきも、空しく我が部屋に響いたことです。
 ルメール騎手は秋春秋春の天皇賞4連勝とか。平成の盾男が武豊なら、今後は彼が令和の武豊になるのでしょうか。

 さらに、「ステイゴールド産駒エタリオウとスティッフェリオで迷ったんだが、そっちだったか。やっぱり勘が鈍っている」といつものほぞ噛みでもありました。ふう(-.-)。
 スティッフェリオが低人気だったからではなく、2頭の比較ではエタリオウを取らざるを得なかった事情があります。

 [2頭の比較データ]
・牡5歳エタリオウ=[1709] GI[0105]・G2[0302]
 前5走[9→5→7→10→6着]18年菊花2着、19年春天4着
・牡6歳スティッフ=[843.13]GI [0005]・G2[1013]
 前5走[1→12→13→8→3]19年中山G2オールカマー1着、G3・2勝

 2頭を比べれば、どっちもどっちでしょう(^_^;)。
 かたやエタリオウは1勝馬とは言え、GI・G2の2着がすごい。菊4着もある。 かたやスティッフェリオは逃げAで単騎逃げが予想されたけれど、GIは5戦着外。ただ、G2オールカマーのV(4番人気)は光っていました。中山芝22を一貫して逃げ、2着にコンマ3差つけて楽勝しました。
 ちなみに、このときの2着馬が今回3着の05ミッキースワローです。
 すなわち、今回の馬券は1番人気フィェールマン→昨秋オールカマー1・2着馬の組み合わせでした。もちろんフィエールマン→前走日経賞123着でも的中です。
 まっ所詮結果論ですが。

 それにしても、波乱の立て役者は北村友スティッフェリオながら、それを生みだしたのは武豊キセキかもしれません。格のGI馬「2頭を軸としてG2V6頭に流す3複6枚、まず買っておく」と書いたとおり、キセキが3着なら、3複的中だったのです。キセキ敗退の理由は何か。後半はその探索です。


 私が算出している展開予想は以下の通りでした。先頭から06スティッフェリオ、04ダンビュライト、08キセキの順。展開指数は先頭から2.1、3.0、4.5。
 ぎんぎんの逃げ馬はいないけれど、スティッフェリオの2.1が抜けており、ゆえに「単騎の逃げでスローでは」と予想しました。

※展開図(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 06 04 08 09 -14 12 02 05 -13 03 01 10 -07 11
覧6 ▲ ○ 5 △ ◎
3F A C D B E
本* ▲ ▲ ◎ △ △ ○
結2 1 3 5 4

 レースの結果表だとキセキの通過順は[1→1→1→1]となってあたかも最初から4角まで逃げたかのようですが、春天3200は向こう正面をスタートして(1周目の)3角→4角→ゴール前を通って1角――と進むのはご存じの通り。

 レースの実際はスタート後松山04ダンビュライトと北村06スティッフェリオが逃げ争いのようになったけれど、結局、ダンビュライト-スティッフェリオで落ち着き、3番手は01モズベッロ。08キセキはその外を走っていました。

 このとき1000メートル通過1分3秒0。
 過去数年1000メートル通過を見るとキタサンブラックが逃げて勝った16年が61.8のスローで勝ちタイム3153。連覇した翌17年はぎんぎんの逃げ馬がいて58.3。だが、実質2番手のキタサンブラックが逃げたようなもので、勝ちタイム3125。これが春天レコードです。
 そして、18年が60.1で勝ちタイム3162。昨年フィエールマンVは59.8で勝ちタイム3165。ちなみに全て良馬場でした。

 これらと比較すると、今年の良馬場1000メートル通過63.0は異常とも言える、どスローでしょう。
 ところが、次の1000メートルを合算してみると、60.4で走っています。
 このように序盤スローからハイ(もしくは平均ペース?)に上げたのが武豊08キセキです。
 同馬は1角で「このままではたまらん」とばかり先頭に踊り出て2角を過ぎると、どんどんスピードアップして後続を引き離す……かに見えたけれど、2、3番手はあまり離れず、むしろ後続が置いて行かれて列はかなりのタテ長となりました。

 これ一般的には「乱ペース」と呼ばれるやつ。こういうときは人間のマラソンと同じで、ペースの上げ下げに巻き込まれた人(馬)がばてて末脚をなくします。じっと我慢でペースを変えなかった馬(人)が最後にのびてくる。
 私はキセキ◎ではなかったけれど、「武豊キセキ、あんなことやって直線残れるかなあ」と思いました。

 その後3角から4角を経て直線。武豊キセキは先頭でゴールを目指したけれど、自らつくった乱ペースに残す脚なく1着からコンマ8差の6着。

 そして、(おそらく)道中ずっとペースを変えず走ったのが中団7、8番手のまま上がり34.6のベスト1(2位は35.1でコンマ5も上)できっちり差しきったルメール・フィエールマンであり、意外にも3番手のまま淡々と走った北村友スティッフェリオだったようです。
 大外14ルメール・フィエールマンは5番手先行タイプですが、中団まで下げていました。

 実は何年か前武豊が春天の乱ペースに合わせたかのように前に出たり下がったりして結局大敗したことがあったので、レース直後は「豊またやっちまったよ」と思いました(^_^;)。
 なぜ正面1角で先頭に立ったのか。さらに、後続を引き離そうとするかのようにペースを上げたのか。結果、直線で末脚をなくしたわけですから、「何やっとんねん」てな気持ちです。

 ところが、周回パトロールを見てこれらの「なぜ」が解けました。

 出遅れが心配された08キセキはすんなり出ました。そして、逃げ争いをする内の2頭の外を走ってホームストレッチに入ります。しかし、1角まで外目のまま。
 なぜかと言えば、3番手には01モズベッロが走っており、そこに入れなかったのです。これ鞍上にとって最初の「想定外」かもしれません。

 武豊ほどの人です。1000メートル通過63.0のチョースローを感じないはずがありません。本当は内ラチ沿いを3番手くらいでじっと我慢の走りをしたかった。だが、このままではずっと内2頭の外を走らねばならない。
 ここで武豊の決断――1角から逃げようと思ったのでしょう。スピードアップして先頭に立ちます。

 問題はその次。そのままスローで行くか、どうするか。
 もしもスローのままだったら馬群は固まります。そして最後の3F(600メートル)から「ヨーイドン」のスタートとなる。
 するとどうなるか。上がり優秀な馬が123着となり、逃げ先行馬は差し追いの餌食となってつぶれる。これが普通の流れです。武豊はこの結末を推理したのではないか。
 あるいは、ゴール前から1角までキセキはむしろ外によれるように内の2頭から離れて走っていました。もしかしたら「もしもスローだったら、外目を走って1角から逃げよう」と決めていたかもしれません。あり得る想像です。

 いずれにせよ、武豊・キセキは1角でペースアップして先頭に立った。
 そこから後続になしくずしに脚を使わせる。こちらも末脚をなくすけれど、差し追い馬もばてれば「キセキは残れる」と踏んだのでしょう。一か八かの賭けですが、武豊はその戦法を取りました。

 ただ、無茶苦茶なハイペースではありません。私は列が縦長になったのでそう感じましたが、結果は次の1000メートル60.4。絶妙な平均ペースです。決して無謀なハイペースにしていないところはさすがです。

 そして、残り600。最初に通過したのはキセキ。レースの上がりは36.0でした。
 先頭のキセキは36.8(6着)で上がっています。3番手だったスティッフェリオは35.1(これが3F2位)の上がり。そして4角7番手だったフィエールマンはベスト34.6の上がりでハナ差勝ちました。

 1、2着の勝ちタイムは3165で武豊08キセキはコンマ8差でした。すなわち、キセキは36.0で上がっていれば3165で踏破する。結果、この3頭のハナ・クビ差争いだったと想像できます。 キセキは先行するようになってからも、この程度の上がりは出せた馬です。しかし、現実はコンマ8ばて方が激しかった……。豊二つ目の誤算でしょうか。

 そこへ行くとルメール・フィエールマンはさすがです。
 同馬は展開予想では5番手先行タイプです。それが14頭とは言え、大外に入りました。彼はレース後のインタビューで「大外はいやだったけれど、スタートがいいと外目外目を走らねばならない」ので、敢えて抑えて「中団待機にした」と言うのです。

 フィエールマンが菊を勝ったときは1000メートル62.7のどスロー。同馬は4角6番手から上がりトップ33.9(5頭同値)の3061で勝ちました。このときのハナ差2着がエタリオウです。
 そして、昨春春天は1000メートル59.8の平均(むしろややハイ?)ペースだった。 そのときフィエールマンは[7→5→4→1]と来て上がり2位の34.5、3150の勝利でした。

 つまり、フィエールマンはスローでも平均(ややハイ)でも、きっちり34秒台で上がれる馬だったのです。
 そして、今回最初の1000は63.0のドスロー、次の1000で武豊が仕掛けた(ハイペースに思える)60.4の平均ペースでも、同馬はじっと自分のペースで走り続けた……ように思えます。もちろんそのように操ったのは鞍上ルメール。さすがです。
 結果はハナ差だったけれど、彼は「きっちり差しきれる」と自信をもっていたのでしょう。
 同馬は5歳でもまだ10戦しか走っていません。この走りができるなら、来年史上初のGI3連覇を達成するかもしれません。

 いやいや、それにしても、大外では「スタートがいいと外を走らなければならないので」と内にもぐり込ませたルメール。8番枠でも内に逃げ先行2頭がいたら、ルメールの言葉どおり外を走るしかなかった武豊08キセキ。

 ならばと(あるいはそれを見越して)1角から先頭に躍り出て後続を引き離そうとした武豊。かたやそのペースに惑わされることなくじっと我慢し続けたルメール。
 龍虎相まみえたと言っては誉めすぎでしょうか(^_^)。

 もう一頭、スティッフェリオの鞍上北村友は「漁夫の利」か。それとも「我慢して同じペースで走るべきだ」と決意していたか。もしも後者なら、今後注目すべき騎手となりそうです。

 余談ながら、北村友は今年15年目の中堅。一昨年まで年間重賞最多でも2勝、トータル21勝(/381)のイマイチ騎手でしたが、昨年は7勝。しかも、初GI制覇となった大阪杯のアルアイン、秋華賞のクロノジェネシス、阪神JFレシステンシアと一気にGI3勝をあげブレイクしました。
 ところが、レシステンシアは今年チューリップ賞で140円の1番人気で3着に負けると、桜花賞は武豊に乗り替わり(2番人気の2着)。そして、今週末NHKマイルではルメールに乗り替わりとなりました。
 やはり日本人騎手、もっともっとルメールから学んでほしいし、馬主関係者もしばらく若手に任せてほしいと思ったことです。

 閑話休題。キセキは17年の菊花賞馬ではあるけれど、あのときは不良馬場で3189の勝ちタイムでした。同馬は中長距離8勝を上げたルーラーシップ産駒(供用5年目)でした。
 父ルーラーシップに芝30以上の実績なく、産駒重症勝ち15頭(/177)も中長距離が多く、GIVはキセキ1頭のみ。芝30以上も勝ったのは不良馬場でしたから、ルーラーシップ産駒は長距離では買えないかもしれません。
 一方、フィエールマンの父ディープインパクトはご存じの万能型。それをわかって武豊必死の戦法だった、と思えば、見応えのある春天だった気がします(^_^)。

 最後に実近一覧今年の結果。
 単純予想のミスは第1群馬順1位のフィエールマンを◎にすべきだったこと。
 しかし、第2群06スティッフェリオは馬順この群の4位だから相手に入りません。
 そこで今後は[逃げA]馬と明記して人気に関係なく相手の1頭に追加することにします。

--------------
【 天皇賞春、過去3年の実近一覧と今年の結果】

  2020 |2019 |2018 2017 2016 |
年=人|着|人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(有力9頭)
[1]
A=B| |C|5|A|2|B|3|C|3|07ユーキャンスマイル 4
B=A| |B|1|H| |A|1|A| |14フィェールマン   1
C=C| |A|4|E| |C|2|B|1|08キ セ キ      6
D=F| |H|3|C|3|E| |D| |03トーセンカンビーナ 5
[2]
E=09| |D| |10|4|D| | | |
F=11| |F| |B|1|G| | | |06スティッフェリ逃A 2
G=D| |E|2|G| | | |E| |01モズベッロ
H=E| |G| | | |09| |H|5|05ミッキースワロー  3
[3]
QA=10| |09| |D| |H| |G| |
QB=G| |11| |F|5|F|5| | |04ダンビュライト
QC=14| |10| | | |10|4|F| |
QD=H| |12| | | | | |10|4|02エタリオウ
[4]
QE=13| |13| |09| | | | | |
QF=12| |×| | | | | | | |
QG=×| |×| | | | | |09| |
QH=×| |×| | | | | | | |
QI=×| |×| | | | | |13|2|
QJ=×| |×| |×| |×| | | |
1413 17 17 18  ※注「人気」は前日馬連順位

 一覧単純予想      馬 結果
 ◎07ユーキャンスマイル B 4
 ○01モズベッロ     D 
 ▲05ミッキースワロー  E 3
 △14フィェールマン   A 1
 △08キ セ キ     C 
 △03トーセンカンビーナ F 5
 ・04ダンビュライト   G 
 ・02エタリオウ     H 
 ?06スティッフェリオ  11 2
--------------

 以上です。

 最後に合い言葉。コロナに負けるな!

=================
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2020.05.02

天皇賞春、直前予想

 最近メルマガ3本執筆で少々お疲れ気味の御影祐です(^_^;)。
 その分競馬勘が鈍っていると感じています。が、明日から6週連続GI。
 なんとか半分くらい(プラス決算で)当てたいものです。

 最近「これは本命だろう」と思えば本穴、中穴決着。ならばとそこをねらい打ちすれば、1頭歯牙にもかからない馬が激走する……というほんとに取りづらい馬券が続いています。 別にコロナの影響とは思いませんが、春天も「この3頭かなあ」と思いつつ、疑心暗鬼にとらわれます(^_^)。

 まずは昨年まで4年間の実近一覧結果。
 全体を眺めれば、第1群は馬順ABCになりやすい。3回ABCです。
 結果は一度だけこの3頭で[123]着。今年このパターンです。
 終わって「これかよ」があり得るので、取りあえず3複買っておきます。

 目下4年連続第1群から2頭3着内に入っています。今年もこの傾向は続くのではないかと思います。
 次に多頭数で1回第4群の人気薄が激走していますが、それを例外とすれば、まず第4群は切る。すると、第2群1位か2位が2度1着2着。
 そして、第3群の連絡みはないけれど、4着5着がよく出ており、そろそろここが狙い目かもしれません。04ダンビュライトと02エタリオウです。
 ちなみに、昨年の実近1位2位3位は今年も出走しています。
 昨年の結果はAユーキャンスマイル5着、Bフィエールマン1着、Cエタリオウ4着でした。3着だったD[馬順H]の馬は今年出ていません。

【 天皇賞春、過去3年の実近一覧と今年の結果】

  2020 |2019 |2018 2017 2016 |
年=人|着|人|着|人|着|人|着|人|着|番馬名(有力9頭)
[1]
A=B| |C|5|A|2|B|3|C|3|07ユーキャンスマイル
B=A| |B|1|H| |A|1|A| |14フィェールマン
C=C| |A|4|E| |C|2|B|1|08キ セ キ
D=F| |H|3|C|3|E| |D| |03トーセンカンビーナ
[2]
E=09| |D| |10|4|D| | | |
F=11| |F| |B|1|G| | | |
G=D| |E|2|G| | | |E| |01モズベッロ
H=E| |G| | | |09| |H|5|05ミッキースワロー
[3]
QA=10| |09| |D| |H| |G| |
QB=G| |11| |F|5|F|5| | |04ダンビュライト
QC=14| |10| | | |10|4|F| |
QD=H| |12| | | | | |10|4|02エタリオウ
[4]
QE=13| |13| |09| | | | | |
QF=12| |×| | | | | | | |
QG=×| |×| | | | | |09| |
QH=×| |×| | | | | | | |
QI=×| |×| | | | | |13|2|
QJ=×| |×| |×| |×| | | |
1413 17 17 18  ※注「人気」は前日馬連順位

 一覧買い目公式どおりなら、第2群馬順D01モズベッロが軸ですが、第1群トップの07ユーキャンスマイルが実近AAゆえそちらを◎。相手は第2群DE。3着候補として第1群残り3頭(ACF)と第3群上位2頭(GH)の馬券を組みたいと思います。
 一覧単純予想
 ◎07ユーキャンスマイル B
 ○01モズベッロ     D
 ▲05ミッキースワロー  E
 △14フィェールマン   A
 △08キ セ キ     C
 △03トーセンカンビーナ F
 ・04ダンビュライト   G
 ・02エタリオウ     H

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 【GI天皇賞春 実近一覧表】 京都 芝32 14頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|齢|馬       名|予OZ{実近}人=[全芝]騎 手|格距TM3F印
A=07|5|ユーキャンスマイ| 2.9{AA}B=[6315]浜 中|△○△◎○
B=14|5|フィェールマン | 7.1{BH}A=[4211]ルメル|◎◎◎○▲
C=08|6|キ セ キ   |10.3{CG}C=[4446]武 豊|○ ▲ ▲
D=03|4|トーセンカンビー|10.4{DE}F=[4414]藤岡康| △

E=12|5|シルヴァンシャー|14.1{ED}09=[4023]デムロ|
F=06|6|スティッフェリオ|16.0{G09}11=[833-]北村友|△   *
G=01|4|モズベッロ   |17.4{HC}D=[4305]池 添|△   △
H=05|6|ミッキースワロー|17.9{12B}E=[5329]横山典|▲   △

QA=11|4|メイショウテンゲ|19.0{11F}10=[2326]幸 英|△△△△
QB=04|6|ダンビュライト |23.3{0910}G=[424-]松 若|▲
QC=13|5|ハッピーグリン |28.7{1012}14=[313-]和 田|
QD=02|5|エタリオウ   |40.1{1313}H=[1708]川 田| △▲▲◎

QE=10|4|メロディーレー牝|41.2{1411}13=[202-]岩田望|
QF=09|7|ミライヘノツバサ|87.5{F14}12=[523-]木幡巧|  △
             TM…タイム優秀 3F…上がり3F優秀
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 成績補足
F=06|6|スティッフェリオ|16.0{G09}11=[833.13]北村友|
QB=04|6|ダンビュライト |23.3{0910}G=[424.11]松 若|
QC=13|5|ハッピーグリン |28.7{1012}14=[313.11]和 田|
QE=10|4|メロディーレーン|41.2{1411}13=[202.12]岩田望|
QF=09|7|ミライヘノツバサ|87.5{F14}12=[523.12]木幡巧|
------------------------------
※年齢 4歳=4 5歳=5 6歳=4 7歳=1 頭
※牡牝 牡=12頭(セ=1頭 04ダンビュライト)
    牝=1頭(10メロディーレーン) 
※格
G1V=2頭
 A14フィエールマン[2002]菊花賞18年・天皇賞春19年
 B08キ セ キ  [1315]菊花賞17年

G2V=6頭(GIV除く)
 A05ミッキースワロー[2勝]セントライト記念・日経賞
 B04ダンビュライト [2勝]AJCC・京都記念
 C07ユーキャンスマイ[1勝]阪神大賞典
 D01モズ ベッロ  [1勝]日経新春杯
 E06スティッフェリオ[1勝]オールカマー
 F11メイショウテンゲ[1勝]弥生賞

 昨年1234着馬の馬番(今年の出走馬は馬名付加)
 1着=7枠10番フィエールマン、今年12番
 2着=5枠07番
 3着=6枠08番
 4着=2枠02番エタリオウ、今年02番
--------------
 [枠連順位]
 枠連型=A流れし [AB型] 枠順AB=3.7
 馬連型=A流れE [AB型] 馬連AB=6.5

 枠連=AB//C/DE/F/GH/ 
 枠順=58//3/41/7/26/
 馬順=BA F ED 09 H12  
 代行=C14 G 11 10 13
 ―――――――――――――
 結果=
---------------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
 06 04 08 09 -14 12 02 05 -13 03 01 10 -07 11
覧6 ▲ ○ 5 △ ◎
3F A C D B E
本* ▲ ▲ ◎ △ △ ○

******************************
 ※ 直前予想

 昨年の菊花賞馬武豊ワールドプレミアの姿がここにないのはさみしい限りです。
 有馬3着後放牧休養中とか。ぜひ復活してほしいものです。

 さて、前回皐月賞はまさかのGI・G2V4頭で決まってほぞ噛みました。
 柳の下にまたドジョウがいるとは思えないけれど、今回春天もGIVは2頭。
 ただ、G2Vは6頭の多さ。
 GIV2頭が14フィエールマンと08キセキ。ともに菊花賞馬で、フィエールマンは昨年の春天V馬。
 ところが、フィエールマンはその後イマイチ。失意の凱旋門12着→有馬4着(コンマ1秒1差)で今回休み明けです。
 また、キセキは3歳菊花1着後13戦[0337]で1着一度もなし。こちらも昨秋凱旋門7着→有馬5着→前走G2阪神大賞典1番人気7着(コンマ6差)のていたらく。

 どちらも連から消えて不思議ない――けれど「腐ってもGI馬」。頭はなくとも、底力で2、3着の可能性はあります。
 そこで、この2頭を軸としてG2V6頭に流す3複6枚、まず買っておきます(^_^;)。

 次にもしも荒れるならと考えてウラ●的穴馬を探して◎にしたいと思います。
 というのは3強が表の◎○▲みたいなものだからです。
 
 そこで、今回年齢構成を見ると、以下の通り。
 ※年齢 4歳=4 5歳=5 6歳=4 7歳=1 頭

 7歳馬09ミライヘノツバサは前走G3ダイヤモンドS1着で気になるっちゃあ気になるけれど、最低人気320倍のチョー激走。今回そこからプラス4キロだし、さすがに2戦連続はないだろうとカット。
 そこで456歳馬を馬順上位2頭と「菊花賞に出走していたかどうか」の観点で抜き出してみると、以下のようになります。

4歳          馬 菊花賞
 01モズベッロ     D 未出
 03トーセンカンビーナ F 未出
 メロディーレーン牝  13 5着(12人)
5歳
 14フィエールマン   A 1着(7人)
 07ユーキャンスマイル B 3着(10人)
 02エタリオウ     H 2着(2人)
6歳
 08キ セ キ     C 1着(1人)  
 05ミッキースワロー  E 6着(3人)
 04ダンビュライト   G 5着(4人)

 菊の実績がない4歳馬はよくて3着と見て5歳6歳からウラ●的◎を探すと5歳に面白い人気薄馬がいます。4歳時菊花2着の川田02エタリオウです。

 同馬は全成績[1708]という未勝利1勝のみ。しかし、2着7回の中にはG2青葉賞、G2神戸新聞杯、菊花賞、G2日経賞5回があるという史上最強の2着馬です。
 ただ、最近は神通力が消え去ったか、昨年の春天2番人気4着後、GI・G2を6戦[0006]で一度も連絡みなし。
 しかし、鞍上川田に乗り替わってあの「激走よ、もう一度」があるかもしれません。

 もしも来るなら2着でしょう(^.^)。そこで(妙な買い方ですが)2着固定の◎。
 相手はABC3強とDEの5頭に馬連・馬単2着付けで流します。 

 最後にもう1頭。春天はときどき忘れたときの逃げ残りがあります。そこで単騎逃げが予想される北村友06スティッフェリオも*印を。この2頭、ともにステイゴールド産駒なので、まさかの02-06ワイドも1枚。

 以上です。

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 本紙予想
 印番馬       名 性齢 馬順
 ◎02エタリオウ     牡5 H
 ○07ユーキャンスマイル 牡5 B
 ▲14フィェールマン   牡5 A
 ▲08キ セ キ     牡6 C
 △01モズベッロ     牡4 D
 △05ミッキースワロー  牡6 E
 *06スティッフェリオ  牡6 11


 さて結果は?

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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別稿『一読法を学べ――学校では国語の力がつかない』第33号「一読法からの提言」五 (3)

 今号は「★ 成績つけるのやめませんか。(その3)」
 コロナ禍で学校の休校が続く中、突然「9月入学説」が飛び出してきました。「こんなときこそ学校を変えられるかもしれない」と言うのでしょうか。
 しかし、検討はしていいけれど、今年の9月から実施――となると、性急と言うより泥縄であり、あまりな暴論と言わざるを得ません(私が言うのもなんですが……)。
 今必要なのは休校措置が続く、もしくは解除されてもまた休校とぶつ切り授業が続く可能性が高い、《現在の子どもたちへの教育をどうするか》でしょう。
 私は直ちに教育に特化した第二次補正予算を組み、小中高校生全員にタブレットを供与して全国的にオンライン授業を開始することだと思います。

 ただ、9月入学説を聞いて「なるほど」とも思いました。
 その流れに乗っかると、私が提唱する新しい教育システム――成績をつけるのをやめ、高校や大学のランク付けをやめ、入試をやめる。そして、学ぶことが遊びのように楽しい学校をつくる。この突飛な提言を考えてもらえるチャンスなのかもしれません。
 私が披露するのは、子どもたちがわくわくするような、「ぜひ行きたい」と思うであろう学校です(^_^)。

 さて、今号は提言その五「★ 成績つけるのやめませんか」の(その3)。「小中の先生方に絶対評価はできない」について語ります。

 もしも読者各位が現役の先生なら「バカにするな」と憤慨なさるかもしれません。
 まーそう怒らずに読んでください。以前「小中の相対評価ほど愚劣で理不尽なものはない」と書きました(→第25号)。これは児童生徒の側に立ったときの結論です。だが、成績をつける教師の側に立ってみると、この制度はとてもよくできていたことがわかります。
 それは教員が悩まなくて済む、教員が優秀かどうかのレベルを問わない、とても簡単な方法なのです。
 では、どうしてこの結論になるのか、しばし考えてから本文を読んでください。
 ここで立ち止まるのが一読法です(^_^)。

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 本号の難読漢字
・擁護(ようご)殺(そ)ぐ・・素人(しろうと)・精進(しょうじん)・奉(たてまつ)る・闊歩(かっぽ)・舵(かじ)
************** 小論「一読法を学べ」***********

 『 一読法を学べ――学校では国語の力がつかない 』 31

 一読法からの提言 その五

 ★ 成績つけるのやめませんか。(その3)

[9] 小中の先生に絶対評価はできない

 最初に執筆上のウラ話を明かすと、「小中の先生に絶対評価はできない」との表題は、読者に読んでもらうため、耳目を集めるためのセンセーショナルな表現です。つまりキャッチコピーのようなもの。

 この話題は次のように三つの小見出しをもって論ずることができます。
 [一] 小中の先生に絶対評価の能力は必要ない
 [二] 相対評価によって子どもたちは守られた
 [三] 小中の観点別評価は子どもたちと先生を苦しめている

 今節の私は以前と違って相対評価を擁護していると受け取られるかもしれません。
「何それ」と思いつつお読み下さい。


[一] 小中の先生に絶対評価の能力は必要ない

 以前小中高大の成績付けを解説しました。
 大学は「優・良・可・不可」の4段階絶対評価。高校は5段階の絶対的相対評価。小中は2002年にそれまでの5段階相対評価から絶対評価(+観点別評価)に変わりました。小学校は5段階からABC。中学校は変わらず5段階のまま。

 実はそのとき高校にも観点別評価が導入されました(私は退職したので未経験)。高校の観点は「知識・技能」、「思考・判断・表現」、「主体的に学習に取り組む態度」の3つ。
 しかしながら、何人かの旧友に聞いた感じでは「一応観点別評価も付けているが、全体としては昔とあまり変わっていない」との答えでした。つまり、途中がどうなろうと、最終的には5段階の絶対的相対評価であると。

 この小中高大の成績付けに関して「なぜ大学だけは絶対評価なんだ?」との疑問を持たれたでしょうか。そして「なぜ小中は相対評価だったのか?」と。

 この答えこそ「大学の先生は絶対評価ができるが、小中高の先生に絶対評価はできない」ことを表しています。いや、むしろこう言うべきでした。小中の先生方に絶対評価ができる能力・実力は求められていない。もっと言うなら「小中の先生は絶対評価ができなくても、児童生徒を教えていい。成績をつけて構わない」と。相対評価は先生方の負担を軽くするためだったとも言えそうです。
 前置きで書いたように、読者が小中高の現役教員なら、「絶対評価ができない」と聞いて「バカにするな」と憤慨されたかもしれません。少なくとも大学でそこそこ研究をしたと自負する先生なら、「自分でも絶対評価はできる」とおっしゃるでしょう。
 しかし、大学の先生レベルのことは意識して研究を続けない限り――すなわち学術書や専門書を読み、最新の研究結果を検証したり、論文を執筆、発表するなどしないと、絶対評価できるレベルを維持できません。

 大学の教授・准教授などはその研究分野のエキスパートです。そして、講義や演習はその分野しか担当しません。だから、学生がどのレベルにあるか評価できます。大学の先生は学生が発表したり、提出するレポートや論文が、もしもどこかの専門誌や単行本からコピペしたものなら、それを指摘できます。
 学生がいろいろ調べ考えたあげく、自信に満ちて「これはまだ誰も言っていない新説です」と発表すると、指導教授は「それならどこそこの大学の紀要にすでに書かれているぞ」と言って発表者の鼻の骨をへし折ります。専攻分野においてエキスパートだから、そのようなことができる。つまり、大学の先生は学生を絶対評価できます。

 ところが、小中高の教員に大学教官レベルの専門性は求められていません。だからこそ教員全体に対して「児童生徒にはこの内容を教えなさい」と教科、学年の内容が定められている。それが「学習指導要領」です。
 指導要領には小学校、中学校、高等学校など初等中等教育機関において各教科で「教える内容」が書かれており、これに基づいて教科書が作られます。すなわち、指導要領に書かれている内容が各教科で学ぶ全てであり、教員の側に要求されている専門性はこれが上限です。それ以上は(あるに越したことはないけれど)別に持たなくとも構いません。

 たとえば、大学のことを中学校にもって来ると、大学なら国社数理英、音美体などの専門家が他の教科を講義したり、指導することはまずありません。
 当然のように思えますが、中高では必ずしもそうではありません。昔田舎の中学校では国語や音楽の先生が体育を担当することがよくありました。生徒数に応じて教員の定数が決まっており、体育の先生が週30時間担当しなければならない――なんてことがあったとき、週15時間の先生に体育の授業を割り振ったのです(私が中二のとき体育は担任の国語の先生でした)。大学ではあり得ないことです。

 また、高校で「情報」の授業が始まったとき、「情報」の免許を持つ先生は一人もいませんでした。担当するのは主として数学か理科の教員でしたが、パソコンが得意な国語や社会の先生だったこともあります。
 これは今も続いており、これから小学校にプログラミング授業が導入されることになりました。しかし、全くやったことのない先生でも指導させています。そして、専門でもない人(担任)が子どもたちのプログラミングの習得状況に関してABCの成績をつけるのです。先生方は英語に続いて「またやらなければならないことが増えた」と○○していることでしょう(○○の中身は想像して入れてください)。

 おかしいと思いませんか。普通の感覚ならおかしいと思うことを、政治家や文科省のお偉方は「おかしい」と思いません。
 なぜおかしいと思わないのか。それは小学校の授業に専門性は必要ないと考えているからです。教えるのは初歩の初歩であり、いろはの「い」である。
 まずはパソコンやタブレットを使いこなせるようになること。次いで簡単なゲームなどを模範例どおり作って動かせるようになればいい。もっと深く学ぶ必要はないし、そのための人員を整備する必要もない。せいぜい音楽を専攻した教員を上級生向けに用意したように、「そのうちプログラミングの専門家を各校一人入れれば充分」と考えているはずです。

 お偉方のこの発想は小学校の先生がいかに真面目な人たちであるか、知らないから出てきます。あるいは、すでに基本を知っている学生を教えたことしかない大学教官の発想です。
 彼らは全く知らない人(子ども)にイロハしか教えないんだから、先生もイロハを理解し、操作できれば充分と考えているのです。
 しかし、現場の先生はそう思いません。「1つを教えるには10の知識を持っていなければならない」と感じているはずです。せめて5、最低でも2。

 なぜなら、パソコンのプログラミング画面を初めて見、初めて操作する子どもたちは思いもよらない動きをするからです。そのとき5つの知識を持っていれば、たやすく指導できるのに、指導できません。専門家もいないから、結局「もう一度書かれた手順どおり最初からやり直せ」と言うのが精一杯です。
 あるいは、すぐに上達してどんどん自分で工夫するようになる児童も現れます。すると、同レベルの知識しか持たない先生のレベルを超える質問をするようになります。もしも先生が答えられないと、子どもは先生を軽蔑します。
 こうなると、先生は「余計なことをするな」と言うしかなく、かくして子どものやる気を殺ぐ結果になります。

 先生方はそうした状況が予想できるから、教科書や指導書だけでなく、帰宅後プログラミング理論の勉強を開始しなければなりません。学校でそんな勉強をやる余裕はないからです。学校に残るな、と言われれば、自宅に持ち帰って仕事をし、新たな勉強も家でやるしかない。これでは真面目に対応すればするほど病気になるか、過労死しても不思議ではありません。

 もっとも、文科省が考える「深い専門性は必要ない」との理屈、取りあえず一理あると思います。
 たとえば、小学校一年生が学ぶ内容はひらがなやカタカナを読めること、書けること。算数の数字を理解して足し算や引き算ができるようになることです。この指導に関して国語や数学の専門家である必要はないでしょう。市販のテストを実施し、○×をつけることも、まー普通の大人なら誰でもできます。
 くどいようですが、この作業に国語や数学を深く学んだ大学の先生は必要ない。つまり、絶対評価できる能力は必要ないのです。

 ただ、小学校の先生の名誉のために書いておくと、小学校の先生は教科内容に関して深い専門性を持つ必要はない。だが、教え方のプロ、専門家である必要はある。
 どのように授業を展開すれば、児童が飽きることなく、しっかり内容を理解し、応用できるようになるか。そのために工夫を重ね、他の先生方と議論を重ねて日々精進しています。これは普通の大人にはできない。いわんや大学の先生も(教育学部の先生以外)できないと思います。

 私は本節表題として「小中の先生に絶対評価はできない」と書きました。これは厳密に言うと、「できない」のではなく、「絶対評価は求められていない」というのが正しい。絶対評価ができるほどの専門性は要求されていないのです。
 教員は学習指導要領の内容(=教科書)が理解でき、それを子どもたちに教えることができれば充分である。いや、一点集中で深入りするような授業をしてはいけない。今度は先生が「余計なことはするな」と言われているようなものです。

 現場の実態を打ち明けると、たまに余計なことをする分には問題ないけれど、一年間余計なことばかりやっていると、かなりまずいことになります。下手すると不適格教員として辞職に追い込まれるでしょう。

 中高の先生方の中には大学学部で深く学んだ人がいます。国文学で言うなら、源氏物語とか伊勢物語、近代なら夏目漱石とか芥川龍之介。私は志賀直哉の「暗夜行路」を卒論でやりました。
 高校国語の教科書にはよく『城の崎にて』が載っています。当然私も授業でやりました。そのとき志賀直哉と代表作『暗夜行路』の内容を少々解説することはあっても、志賀直哉に特化した授業を1年間続けることはありません。
 必修だけでなく選択授業が増加したときでさえ、「選択・志賀直哉」を開設したことはありません。生徒はこちらより「選択・大学入試対応現代文読解法」を選びます。
 要するに、学習指導要領を外れるような余計なことは「やってはいけない」と決められているのです。


[二] 相対評価によって子どもたちは守られた

 このように、絶対評価はできない→絶対評価をする必要がない→絶対評価をしないから相対評価になる――とつながるわけですが、相対評価にはもっと積極的な理由もありました。
 妙な表現ですが、相反する言葉として「小中の先生方に絶対評価をさせない」ことです。これによって子どもたちは先生の個人的違いから守られたと言うこともできます。
 ちょっと意外なこの点について次に解説します。

 これまで相対評価は主要五教科と呼ばれる国社数理英に関しては「知識」、実技三教科である音楽・美術・体育に関しては「技能」の習得具合を評価していました。
 前者「知識」については大ざっぱに言うと「知っているか、知っていないか。覚えているか、忘れたか」、それは筆記試験によって判定できます。算数・数学のように「公式や解法など覚えたことを応用できるか」もあります。
 一方、後者の「技能」に関しては「歌がうまいかへたか。絵がうまいかへたか」、体育なら「跳び箱や鉄棒、マット運動など確実にできるか、きれいにできるか」など技能面を普段の授業やテストによって判定できます。

 そして、点数を合算すれば、クラスや学年で最も高得点の児童生徒から最低点の生徒までずらりと並びます。
 たとえば、学年の児童生徒が100名、統一テストなら、上から順に5、4、3、2、1と評定をつけていくことになります。近くの学校に100名の児童生徒がいたとしても、その学校と本校生徒を合計して200名で成績を出すことはしません。相対評価とはあくまでそのクラス、その学年だけの評価です。

 この場合、成績をつけている先生にとって悩みの種は境目の子どもに「5をつけるか4にするか、4に上げるか3に落とすか」でしょう。
 相対評価制度はこの悩みを悩まなくて済むよう、54321の人数を決めました。児童生徒100人に対して上から順に5は7人、4は24人、3は38人、2は24人、1は7人と。この比率は国の(法律で決められた)命令です。
 学期途中に多少の増減があったとしても、学年末の度数分布はこの比率でなければなりません。1学年の生徒数500人でも、30人でも適用しなければならない絶対命令です。

 そして、この制度は子どもたちを教員の能力と言うか教え方のレベル、そして思想信条から守るというメリットを持っていました。
 ……と書くと「なにっ!」と叫ばれそうですが、別に主義とか信仰といった深い意味の思想信条ではありません。先生方は「子どもとは、学びとはかくあるべし」と考えて授業を行っている。そして、子どものがんばり具合を評価するためテストを行い、成績をつけている――その程度の信条・信念のことです。

 たとえば、A・B二人の先生が同じ教科書を使い、学年4クラスを2クラスずつ分け持って教えるとします。統一テストにすることが多いけれど、もしも「授業方法、信念が違う」場合、別々にテストを作成することがあります。当然成績も各自つけることになります。
 かたやA先生はものすごくハイレベルなテストをつくって最高60、平均は40だった。かたやB先生はかなり簡単な問題をつくって最高95、平均70だった。

 以前もこの例を取り上げました。入試など応用問題を多くすれば、前者の結果となります。逆に授業でやったことだけを問い、記号選択式にすれば後者の結果になりがちです。
 A先生は「入試に対応できるよう、生徒に真の実力をつけるための授業でありテストだ」との信条から難しいテストを作成する。かたやB先生は「テストは知識を習得したかどうか確認するためのものだ。それにばらつきが出るような問題を作成しなければ度数分布に合致しないではないか」との信念からこのようなテストを作成します。

 ちなみに、保護者は入試を意識した授業やテストを行うA先生を高く評価するようです。が、そんなに単純ではありません。わが子が毎回20点しか取れないと、「もう少し簡単にしてほしい」と思うはずです。また。生徒は自身の勉強不足を反省するより「A先生の教え方が悪い」と言ったりするものです。

 A・B両先生は考え方も授業もテストも違う。しかし、相対評価制度によって54321の人数が決められているから、A先生のクラスもB先生のクラスも54321の度数分布は全く同じになります。
 もしも絶対評価ならA先生のクラスには5、4が一人もいないことになり、B先生のクラスでは3以下が一人もなく4と5ばかり――となる可能性が高い。相対評価で度数分布が決められているからこそ、先生による偏りが起こらないのです。
 もうこの一例だけで、小中の先生方に「個人の思想信条、個人の考えによる絶対評価はさせない」ことがわかるはずです。

 これは知識教科である国社数理英の話ですが、実技教科である音楽・体育・美術も同じです。
 ある体育の先生は器械体操でオリンピックに出場したことがある。別の美術の先生は二科展に入選したことがある。さらに絶対音感を持つ音楽の先生は音程のちょっとのずれさえ聞き逃すことはない。
 このような《優秀な》先生が自分の絶対的尺度で子どもの跳び箱運動や、絵や歌を評価したらどうでしょう。もしも「5の成績をつけられる子どもは一人もいない」と判定されたら……。
 ところが、取り立てて実績のない先生が教えている隣のクラスでは5がたくさんつけられている……としたら、子どもや保護者にとってたまったものではありません。

 以前このように書いたことがあります。ある美術の授業で生徒の作品をずらりと並べたら、「素人の私でもどれがうまくてどれが下手かわかる」と。
 あるいは、子どもに歌を歌わせてみれば、音楽の先生でなくとも、「この子はうまい。この子はまーまーだ。この子は音痴だなあ」とわかります。この評価はカラオケによる採点と大きく違うことはないでしょう。

 要するに、相対評価なら素人にちょっと毛の生えた程度の人でも行うことができる。ハイレベルの力を持つ先生であっても、平均的か低レベルの先生でも同じ度数分布の「54321」が提出されます。
 よって、相対評価とは実のところ「教える先生によって子どもたちの成績に差ができないよう守っている」とも言えるのです。相対評価とは先生にあまり負担をかけない制度であり、絶対評価を許さない制度でもあったのです。


[三] 小中の観点別評価は子どもたちと先生を苦しめている

 さて、2002年に長らく続いた相対評価は絶対評価(+観点別評価)に変わりました(詳細は→第25号)。
 しかし、これまで書いてきたように、大多数の人はその道の専門家でない限り、絶対評価はできない。所詮素人にちょっと毛の生えた程度では、当人の能力・実力、あるいは経験、主義や信仰、信条・信念による個人の価値基準によって「これは良い、これは良くない。これは優れている、これは劣っている」と判断している。つまるところ相対評価でしかないと言うべきでしょう。

 すると「だからこそ社会全体で評価基準を定めているんだ」と反論されるかもしれません。
 失礼な言い方ながら、このような反論を直ちに思いついた方は歴史を全く学んでいないと言わざるを得ません。社会全体の評価基準も絶対(正しい)とは言えず、相対的なものだからです。

 たとえば、戦前の日本は「天皇を神としてあがめ奉り、家長に従う人間が立派な人間である。子どもをたくさん産む女、国のために命を捨ててくれる男が評価5である。戦争に反対する人間など非国民であり、最低最悪の1である」と基準を定めていたではありませんか。
 多くの日本人はこの基準に従って近所の人を眺め、評価1の人間を密告しました。親や先生は子どもたちを評価5の人間にすべく、しつけ育てたのです。
 戦後連合国占領軍によってこの価値基準ががらりと変えられたことはご存じのとおりです。

 もっとも民主主義国アメリカの価値基準が全て正しいかと言えば、そんなことはありません。「日本人は漢字をやめてローマ字にした方がいい。英語を公用語にせよ」という文化破壊の価値基準を提示したのは間違いなくアメリカでした。
 かの国は今でも個人が銃を持ち、ライフルを持ち、マシンガンを持っても正しいという価値基準を持っています。もしも日本人が腰に真剣を差して通りを闊歩していたら、彼らは「なんと野蛮な」と言うでしょう。自国は振り返ることなく……。
 つまり、社会の価値基準、成績評価の基準も時代によって変化する。個人によっても変わる。ゆえに、絶対評価など不可能であると言っているのです。

 小中の先生に絶対評価はできない。その能力・実力は求められていない。だから、絶対評価ではなく相対評価をさせている(させてきた)。さらに、先生方の能力・実力による授業、テストによって子どもたちに大きな差が生まれることは平等・公平の観点から好ましくない。ゆえに、絶対評価ではなく相対評価を制度化した――とまとめられます。

 問題はここからです。では、なぜ絶対評価に変わったのか。
 私は高校の教員でした。高校の成績付けは「絶対的相対評価」でした。ある範囲に評定平均が入るように成績をつける。最高点を1割程度出す。不合格となる「1」はよほどの事情がないかぎりつけない。この成績評価制度は絶対的でありつつ相対的であるという、生徒も教員もそこそこ満足できる制度だったと思います。

 もちろん学習指導要領に沿っているという意味では相対評価です。しかし、中学校のようにがちがちの度数分布ではなかった。相対評価の愚劣さは高得点を取っても、上がいれば5にならないことであり、必ず最低点の1をつけねばならなかったことです。相対評価であっても、テストで90点を超えた生徒は全員5にするとか、1はよほどのことがない限りつけないなど、その程度の改定でも良かったように思います。
 しかし、文科省と有識者のお偉方は相対評価に見切りを付けて絶対評価に舵(かじ)を切りました。だけでなく、同時に観点別評価なるものを採用しました。一体なぜか。

 理由について考える前に、もう少し成績評価の流れをたどっておきます。
 戦前の成績評価は教員の主観だったとの報告があります。もちろん基本は知識や技能習得が第一義だったでしょう。しかし、先程書いたように、社会の価値基準がかなり含まれたことは間違いないと思います。
 戦後数年もアメリカ民主主義を価値基準とする主観的評価だった(かもしれません)。「相対評価でいく」とはっきり決定されたのは1950年代初めのことでした。
 その後約五十年、小中の5段階相対評価は維持され、2002年に撤廃されて「絶対評価」に変わりました。

 私はその直前小説家を目指して教員生活にさよならしました。当時思ったことは以下の通りです。
 先生方が長年要求してきた「愚劣で理不尽な相対評価をやめろ」との主張が通ってようやく絶対評価に変わった。これによって「小中はかなり変わるだろう、良くなるだろう」と。

 ところが、最近本稿を書くためいろいろ調べたり、少数ながら現役の先生の声を聞いてみると、「よくなっていないのではないか」と思うようになりました。
「どうも小中の絶対評価とは名のみで、本当の絶対評価ではなさそうだ」に変わり、最後に「観点別評価とは結局ランク付けのために導入されたのではないか」と思うに至りました。

 以前小学校の3段階評価ABCには、「できない」を意味する「D」が含まれていると書きました。補助具を使っても逆上がりができなければ、絶対評価としては「不合格」を意味する評価Dでしょう。しかし、いたいけな児童にDをつけるのは忍びない。それにDをつけたからと言って――それが2科目3科目あっても、1年間全て欠席しても――留年させるわけではない。だから、Dは設けず3段階とした。
 これはお情けある制度としてわからなくはないけれど、絶対評価の名に値しないでしょう。理屈を押し通せば、絶対評価である大学のように4段階であるべきです。

 このように(ちょっと語弊ある表現ながら)不合格の「D」なのにゲタを履かせて「C」としたなら、「A」の数を減らすため、目標を達成して「A」になるはずなのに、難癖つけて「B」に落としているように見える――と書いたら、これまた語弊ある表現だと言われそうです。

 ある小学校の先生は国社数のテストで「95点以上取らないと、知識面のAはつかない」と語っていました。「えっ、ちょっと高過ぎじゃないですか?」と言うと、「テストが簡単だから、それくらいしないとAがたくさん出るんです」と答えたのです。「最終的に観点別評価が入るからAがたくさん出るわけではない」とも言いました。

 ということは、観点別評価とはまるで知識面のAをBに落とすためにつけているかのように感じられます。これもまた絶対評価とは言いがたい側面です。
 私にはまだ中学校の実状を詳しく聞くことができません。しかし、同じく「絶対評価+観点別評価」制度である限り、5段階の中学校でも似たような現象が起きているはずです。

 おそらく不合格にあたる1は激減したでしょう。中学校だって絶対評価だから、テストの平均点が80なら、半数は4がつき、90以上がさらにその半数なら、クラスの4分の1は5がつく……はずです。が、そうならない。

 なぜなら、観点別評価が入る。筆記試験の結果はあくまで「関心・意欲・態度」、「思考・判断・表現」、「技能」、「知識・理解」という4~5観点の一つに過ぎない。だから、テストで90点を取っても「5」になるわけではない――というわけです。

 現在小中において実施されている成績付けは「絶対評価風観点別評価」と呼ぶべきでしょう。観点別評価の方に重きがあるのです。そして、この成績評価システムが子どもたちと先生方に、相当のプレッシャーとストレスを与えていることもわかりました。

 子どもたちや保護者は知識や技能で満点を取っても、Aや5がつかない不可解さに首を傾げています。跳び箱5段を跳べることが目標で、懸命に努力して5段を跳べるようになった。でも、Aはつかない、5にならない。
 子どもたちは「じゃあどう努力すればいいの」と悩んでいるようです。もちろんAや5にならない理由が観点別評価でした。

 一方、教える側の先生方は(絶対的な評価など不可能なのに)、絶対的に評価しなければならないと感じている。担任の先生は観点別評価のため、子どもたちの様子を、毎日毎時間観察しなければならないプレッシャーにさらされることになりました。

 この状況を生みだした――敢えてこの言葉を使います――《元凶》が観点別評価です。
 私には観点別評価とは絶対評価をそのまま採用すると、児童生徒が3段階ならAばかりとなる。5段階なら4とか5ばかりとなる。それでは差がつかない、ランクができない。だから、観点別評価を取り入れて順位がつくようにした――そう思われてなりません。

 ここでも私は前号の結論を繰り返すことになります。観点別評価とは児童生徒を優秀な人間、平均的な人間、劣った人間に分けるための制度であり、自分がカーストのどこに位置するか、自覚させるための制度であると。
 かつてはたくさんの知識を持ち、すぐれた技能を見せる子どもが優秀でした。ところが、今の子どもたちは知識を持ち、技能ができても「お前は優秀ではない」と言われている。「もっと意欲を見せろ。自分で考えて判断しろ。それを表現しろ。できたらお前は優秀な人間だ。だが、できなければ、お前は平均だ、お前は劣っている」と叱咤激励されている。結局、個人を選別し、カーストの構成員を養成するための学校であり、成績付け制度であると言わざるを得ません。

 ちょっと文学的なたとえを使うなら、子どもたちはその小さな肩に重い重い荷物を背負わされた。まるで荷役(にやく)の馬か牛のように。
 課された荷物をかついで中高の六年間を貫徹しないと、価値のない駄馬か鈍牛と認定される。もういい、自分はその道を進みたくない。そう思った子どもが不登校になるのでしょう。
 あるいは、ストレスとプレッシャーから、誰かクラスでへんなやつをいじり、からかい、いじめることにゆがんだ快感を覚える。学校からいじめがなくならないはずです。

 思った以上に長くなりました。本節最後に「では、なぜ相対評価を絶対評価風観点別評価に変えたのか」、そのわけを語るつもりでしたが、次号に回したいと思います。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:4月から某局で始まった朝ドラに戦前の価値基準がよく描かれています。男が詩を書いたり、作曲したり、なよなよしていると、「男らしくない」と言われ、女が自分の意志を語ると「女らしくない」と言われる。これから戦時色が濃くなると、ますますその傾向が強まるでしょう。
 そして、今日5月1日から志村けんさんが登場するとかで見ました。なかなか出てこないのでガセネタかと思ったら、最後20秒ほどでやっと登場。いつもの人なつっこい笑顔じゃなかったので、「まさかヒール?」と思ってしまいました(^_^;)。

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