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2021.02.15

【 年度代表馬アーモンドアイに疑義あり 】

 お元気でお過ごしのことと思います。御影祐です。
 本年の競馬初メルマガ。今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m

 すでに2月なので毎年以下のように書きたくなります。
「もう1回中山が終わり1回東京も最終週。週末はいよいよ本年GIの開始です」と。
「1、2月の競馬はいかがだったでしょうか。私は相変わらずのトンネルです」も例年どおり(^_^;)。

 それはさておき、今年は競馬の大問題(年度代表馬が牡馬三冠コントレイルではなくアーモンドアイになったこと)だけでなく、新型コロナ再度の緊急事態宣言、オリンピックが開催できるかどうか――に加えて組織委員会・某会長の「女性蔑視」発言が大きな話題となっています。

 私は昨年末「有馬記念回顧」に以下のように書きました。
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 余談ながら、今年この私的ルール(牝馬の1番人気は危険だから本命としない)が私のGI予想を不振に終わらせました。2020年の牡牝混合GIは全部で10レースあります。なんとそのうち9レースで牝馬が勝ちました。牡馬が勝ったのは春天のフィエールマンだけ。
 考えてみれば、「競馬における牝馬の活躍は相変わらず男尊女卑が染みついている日本の男たちへの啓蒙かもしれない」などと、(予想で)えらそうなこと書きました。
 が、私自身が連単軸の◎を牝馬に打とうとしない、正に競馬の「牡尊牝卑」だったようです(^_^;)。手痛いしっぺ返しを食らった1年でした。
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 妙な言い方ですが、自身の内なる差別を吐露したことが、まるで某会長の「女性蔑視」発言を予言していたかのよう。彼は自身の発言を終始「女性蔑視の意図はなかった」と言い張っています。いじめにセクハラ・パワハラ、加害者の「そんなつもりはなかった」の言葉を一体何度聞いたことでしょう。

 ただ、この件はこれ以上語りません。『一読法を学べ』の次号において詳しく触れる予定です。いつまで経っても治らない傾向は単に男どもが持っている資質・体質の問題だけでなく、日本語が大いに関係していると考えているからです。

 次に、前号ラストの「宿題」について。

 年末有馬回顧のラストに「有馬記念は外したけれど、阪神メインは当たった」ことを書き、後記に「一読法」的問題を付け足した件です。
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 さて、本文を最後まで読まれたなら、「あれっ」とか「何っ」とつぶや
いたでしょうか。ラストの「以下は余談です」から後は書かなくても構わ
ない雑談でしょう。
 いとこの友人が「有馬獲ったぞ」とか、いとこや私の冷淡な反応とか、
さらに阪神11レースが当たっていたとか(^_^;)。

 特に最後は「?」です。人の的中話は面白くないと書いていながら、
「あんたの的中話は披露するんかい?」と思われる可能性が高い。
 そこで一読法読者ならこう疑問をつぶやきます。
「はて、筆者はなぜこの雑談を書いたのだろうか」と。

 考えられる答えは以下の3つです。

1 筆者はノー天気な人間で、有馬を外した(かもしれない)読者のことな
 ど思いやりもしない人間だから。

2 ほんとは最終レースも当たらなかったのに、当たったかのように報告
 して「自分の予想は当たるときもあるぞ」と読者に誇示したかったから。

3 ほんとに当たったが、外れた読者のことを思って雑談以下は書かない
 ことにしようと決めた。しかし、その後考え直して「暗い気持ちの後に
 かすかな希望があった」一例として書こうと決めたから。

 さて、答えはどれでしょう。そして、その根拠となる表現が「以下は余
談です」から末尾までにあります(^_^)。見つけることができるでしょうか。
 答えは2021年最初のメルマガにて。
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 ほんとはこの件から始めるつもりだったのに、余計なことに紙数を費やさねばなりません。
 よって、ここは簡単に。答えはもちろん「3」です。

 その後コロナについて書いているように、一年通した最終メルマガなのに「馬券は外れた、コロナはいまだ終息しない」と暗い話題ばかり書かねばなりません。
 私自身いとこの家から自宅に帰るとき、「雨が降るは、宵闇は迫るは」とやけ酒飲みたくなくなる心理状態でした。
 それだけに夜「的中していた」と知ったときはほんとに嬉しく、かすかな希望の明かりと感じられたのです。これはぜひ書きたい、お知らせしたいと思った次第です。トンネルを抜け出すときは来ると。
 もっとも、今年またトンネル突入ですが(^_^;)。

 そして、国語問題としては「どこでこのことがわかるか」と言うと、本文末尾に「敢えて報告させていただきます」と書いたところです。本来なら書かない。でも、敢えて……といった感じでした。

 さて、ここからが本論。
 今年1月憤慨とともに聞いた「年度代表馬選定」について。

 昨年の年度代表馬は5歳牝馬アーモンドアイになりました。GI3勝で並んだコントレイルとの争い。まさかなあと思いつつ、アーモンドアイになるとしても僅差だろうと思いました。
 ところが、アーモンドアイは「記者投票283票の83%にあたる236票を獲得し、44票のコントレイルに192票もの大差をつけ」て選ばれたのです。
 まずこの差に愕然として唖然茫然、口あんぐりでした。

 がっかり以上に投票した競馬記者・評論家らに対して「おめーら、何考えてるんや!」と言いたくなりました(^_^;)。年度代表馬は牡馬三冠福永コントレイルしかないでしょうに。

 これまで戦後の牡馬三冠は昨年のコントレイルを含めて7頭います。
 1964年のシンザンからミスターシービー・シンボリルドルフ・ナリタブライアン。2000年以降はディープインパクトとオルフェーヴルの2頭。そして、前回から9年ぶりにコントレイル。だいたい10年に1頭といった感じです。
 それほど距離が違う、コースも違う、皐月・ダービー・菊を3連勝するのは至難の業なのです。

 これまでの牡馬三冠6頭は全て年度代表馬となりました。コントレイルがとうとう「牡馬三冠馬が年度代表馬にならない」不名誉な記録第1号となってしまいました。

 これを論じているとまたまた長くなるので、以下箇条書きに、この決定がなぜ不服か、理由を語ります。


[1] 2頭のGI―3勝を冷静に比較する

 年度代表馬とは「その年に最も活躍した=GI勝利数の多い馬」に与えられる。 昨年GI最多は3勝のアーモンドアイとコントレイルが並んだが、アーモンドアイに投票した人は「史上初めてGI日本歴代単独最多の8勝目」をあげた点を重視したようだ。

 ならば、言いたい。今後前年までにGI8勝をあげ、引退年にGI1勝を追加して「競馬会初のGI9勝馬」となった馬を(他にGI2勝・3勝馬がいるのに)、その年の「年度代表馬」に選ぶだろうか。年度代表馬とは通算の勝利数なんぞ考慮に入れない、あくまで「その年最も活躍した馬」ではないのか。

 それに、GI勝利数が並んだときは、レース内容を比較するのがこれまでの常識。たとえば、A馬は短距離高松宮・スプリンターズSとヴィクトリアマイルを勝った。B馬は春天・秋天にJCか有馬を勝った。
 同じ3勝だが、決して同等と見なされることはない。

 昨年の候補2頭のGI勝利数を冷静に比較すれば、アーモンドアイの3勝はヴィクマイル(牝馬限定芝16)・秋天(芝20)・JC(芝24)の3勝。牝馬限定が混じっている以上、GI2.5勝のイメージではないだろうか。しかも全て東京コースである。
 かたや、コントレイルは中山皐月(芝20)・東京ダービー(芝24)・京都菊花(芝30)である。比較すれば、どちらが上か明らかではないか。

 一説にはJCでアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの新旧3冠馬の叩きあいを制したアーモンドアイが「コントレイルより上」と見なす向きがあったようだが、私はあのレースに関しても疑義がある。


[2] 牝馬は牡馬より優遇されている

 そもそも牝馬は常に牡馬より斤量2キロ減で優遇されている。優遇しなければ「勝てない」からハンデをつけているのである。ところが、20年の牡牝混合GIは10戦中牝馬が9勝するなど明らかに異常だった。
 これはもう優遇を撤廃すべきである。男女平等――牡牝同等を言うなら、同列に扱うべきだと思う。
 ればたらはないが、アーモンドアイが牡馬と同斤量なら、GI8勝できただろうか。そして、最後のJCでアーモンドアイが古馬と同斤量だったら――コントレイルより2キロ重ければ、勝ったのはコントレイルではないか。
 斤量優遇の牝馬アーモンドアイが牡牝混合GIで2勝し、牝馬限定で1勝しての3勝。対して牡馬3冠の3勝、どちらが重いか明らかではないかと思う。


[3] 古馬アーモンドアイはグランプリに出ていない

 結局アーモンドアイは4、5歳時、年度代表馬決定に大きな意味を持つ宝塚記念と有馬記念に出ていない(厳密に言うと19年に有馬参戦して9着の1回あり)。

 本来なら20年はラストGIとして有馬記念に出るべきだ。それを「中山25の有馬では勝てない」とばかりに、距離20以上の東京なら4戦4勝、芝24はオークス・JCと2戦2勝のジャパンカップに出走した。しかも、コントレイルが先にJC出走を表明してからの参戦。つまり「後出しジャンケン」である。これは卑怯だと思う。

 もしも有馬に出てのV。そしてGI3勝なら、年度代表馬アーモンドアイになっても納得できた。
 たとえば、2014年5歳牝馬ジェンティルドンナ(牝3冠)はこの年GI1勝のみ。JCを最後に引退予定だったけれど4着に終わり、有馬記念に参戦表明。中山初もあって「さすがに無理だろう」と4番人気。
 だが、これを勝利して(GI2勝がこの年の最多もあって)年度代表馬に選出された。アーモンドアイはこれを目指すべきだったと思う。もしもアーモンドアイが(前期GIVがなくとも)秋天→JC→有馬を3連勝していたら、コントレイルの上と見ても納得できる。

 以上3点。やっぱり語ってしまいました(^_^;)。
 もちろんひいきの福永祐ちゃんが牡馬3冠ジョッキーになったのに、年度代表馬の騎手でないことへの同情もあります。しかし、決まった以上、くつがえすことはできません。

 こうなったら、福永コントレイル、今年GI4勝して文句のない年度代表馬に選ばれてほしいものです。そして、来年GI2勝を追加して「通算GI9勝」の新記録をつくってほしいと思います。
 しかし、もしもそうなって来年牡馬3冠馬が出たら、年度代表馬はどうする?
 もちろん牡馬3冠を年度代表馬に選ぶべきです。

 最後に今年の「ほぞ噛み予想」の直前予想について。
 かなり変更しようと考えていますが、長くなったので、次号「昨年のフェブラリーS回顧」とともに発表します。

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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