お詫び
週中予想でかなり絞っていたとは言え、「直前予想」を24日に公開することを忘れてしまいました。3複的中があっただけに、紹介したかったところです。
来年にご期待ください。m(_ _)m
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今年ラストほぞ噛み回顧も長くなったので見出しつけました(^_^;)。
テーマは「なぜ逃げた横山和タイトルホルダーは勝てなかったか」。
全体は長いけれど各項は短いです。ヒマを見つけてお読みください。
有馬記念回顧
[1] 勝ち馬サインはみんな思いついたらダメ(^_^;)
[2] 大外ルメール16スターズオンアースの番手戦法
[3] 横山和タイトルホルダー向こう正面の大逃げ
[4] 土曜中山メイン芝2500の走り
[5] 武豊ドウデュースの3角まくり
[6] ルメール騎手、舌を巻くすごさ
[7] タイトルホルダーは大逃げではなかった?
[8] 当たっていつものほぞ噛み(^_^;)
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【前回GI結果】
有馬記念結果は――[▲→★→◎]なのに3複的中のみ……のほぞ(^_^;)
1着―武 豊 05ドウデュース………………[▲] 単勝=5.2
2着―ルメル 16スターズオンアース………[★]
3着―横山和 04タイトルホルダー…………[◎]
4着―横山武 10ジャスティンパレス………[〇]
5着―松 山 02シャフリヤール……………[?]
一覧[C→E→QA→H] 馬群[1→2→3→2]
馬順[C→F→G→A] 枠順[C→A*→F→B]
枠連=3-8=9.8 馬連=05-16=27.3 馬単=43.8
3連複=05-16-04=80.5 3連単=421.1
ワイド12=9.3 W13=12.1 W23=17.2
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本紙予想結果
印騎 手番馬 名 馬順 結果
◎横山和04タイトルホルダー G 3
〇横山武10ジャスティンパレス A(乖)4
▲武 豊05ドウ デュース C 1
△マーカ06ディープ ボンド 09 15
★ルメル16スターズオンアース F 2
・池 添15スルーセブンシーズ D(乖) 12
・川 田01ソールオリエンス E(逆) 8
・ムーア13タスティエーラ B 6
?松 山02シャフリヤール H 5
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【有馬記念、過去8年の実近一覧結果】
一 覧 馬 順 [1234]群
2023年 C→E→QA→H C→F→G→A 1→2→3→2 乖離3着
2022年 C→H→G→QH A→E→C→12 1→2→2→4 乖離2・3着
2021年 B→QA→A→D A→E→B→C 1→3→1→1 乖離2着
2020年 A→QD→C→B A→11→B→D 1→3→1→1
2019年 F→B→H→C B→C→D→F 2→1→2→1 乖離1・3着
2018年 QB→A→F→QA D→A→09→F 3→1→2→3 乖離1着
2017年 A→G→B→C A→10→C→B 1→2→1→1
2016年 A→C→B→QE B→A→D→H 1→1→1→4
16年以降初めて馬順AかBが2着内に入らなかった。ただ、5種オッズA(10)を除くと、B以下は不安定で、勝った05ドウデュースは単勝ならB。
同馬は当日朝も馬順はCで単勝B。最終的にも単勝Bだった。
乖離馬3頭のうち2頭が4、3着。第3群の乖離馬04タイトルホルダーが3着に入った。来年も乖離馬は見過ごせない。
第1群の3頭が馬順[ECB]ゆえ軸にしづらいが、3歳馬軽視を使うなら、第1群の1頭はC05ドウデュースであった。
また、前走上がり3Fのベストを第1、第2群から取り上げると、上から[E-B-C-A]の馬。Eの09ヒートオンビートは馬順14位でカット候補。残った[B-C-A]が1→2→4着と馬連・馬単的中。この3頭から第3群乖離馬2頭(特に逃げAは必須)へ流せば、3複3単の的中。
来年(芝のGI)はこの前走上がりベスト5にもっと着目すべきと反省である。
これらを勘案すると、上から順に◎〇▲△としていれば「完全的中」だったが、まーこれは結果論(^_^;)。
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【有馬記念実近一覧表】 中山 芝25 16頭 定量58キロ
(人気は前日馬連順位)
順=番|馬 名牝歳|予OZ{実近}[展]3F|馬|乖|3指単複 印着
[1]
A=01|ソールオリエンス 3| 3.5{CA}[14] |E| |CCEF ・8
B=09|ヒートオンビート 6| 4.4{AD}[10]E|14| |
C=05|ドウ デュース 4| 4.5{BC}[8]B|C| |EDBC ▲1
D=13|タスティエーラ 3| 6.9{DB}[4] |B| |BFGE ・6
[2]
E=16|スターズオンアー牝4| 9.8{F10}[11]C|F| |DBFD ★2
F=02|シャフリヤール 5| 9.9{GG}[13] |H| |09100910 ?5
G=10|ジャスティンパレス4|11.5{E11}[09]A|A|乖|AAAA 〇4
H=11|ハ ー パ ー 牝3|13.4{09H}[5] |11| |
[3]
QA=04|タイトルホルダー 5|14.1{1009}[1]逃|G|乖|GGDG ◎3
QB=15|スルーセブンシー牝5|17.0{H14}[12] |D|乖|FECB ・12
QC=14|プ ラ ダ リ ア4|19.2{12F}[7] |13| |
QD=12|ウイン マリリン牝6|20.8{1113}[3] |16| |
[4]
QE=03|オウオウエミーズ牝6|24.4{15E}[15] |15| |
QF=08|ラ イ ラッ ク牝4|28.3{1312}[16]D|10| |
QG=06|ディープ ボンド 6|40.5{1615}[6] |09| |HHHH △15
QH=07|アイアンバローズ 6|40.7{1416}[2] |12| |
注…「馬」は馬連順「3指」は3複系順位、「単複」は単複順位
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○ 展開予想
※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
逃げ 先行 差し 追込
番04 07 12 13 -11 06 14 05 -10 09 16 15 -02 01 03 08
覧 △ ▲ 〇 5 6 ◎
3F B A E C D
本◎ ・ △ ▲ 〇 ★ ・ ・
結3 1 4 2 5
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[枠連順位]
枠連型=A流れD [AB型] 枠順AB= 8.3
馬連型=A流れE [A 型] 馬連AB=11.2
枠連=ABCD/EF//GH/
枠順=8531 72 64 枠順[C→A*→F→B]
馬順=DACE BG 1110 馬順[C→F→G→A]
代行=F1409H 1315 1612
―――――――――――――
結果=241 3
[オッズ分析]
かなり特異なオッズ相となっている。馬順A[10ジャスティンパレス]が5種オッズ全てAゆえ、しっかりした軸と言えるが、5枠は枠順Aではなく、馬順D・F同居の8枠が補強枠のAとなっている。枠連はAB型でもあるし、A・B2枠で固いとみれば軸はAB枠。しかし、A8枠オトリ、B5枠が消えるかもと思えば、枠CDEF内で枠連が成立するかもしれない。枠GHはおそらく来ないと思われるが、オッズからは断言できない。
馬順はAからGの7頭までとH以下に段差があり、5種オッズもこの7頭がAからG。ただし、B~Gは全く不安定で何が来るか決め手はない。
おそらくこの上位7頭から123着が出ると思われるが、8位9位の02シャフリヤール、06ディープボンドの激走も考えられる。この2頭は枠CDの代行に入っている。8枠代行のF(16スターズオンアース)ともども注意したい。
これだけ乱れているとお勧めは「ケン」だが、有馬だけに参加はしたい。
となると5種オッズ5Aの一覧乖離、馬順A10ジャスティンパレスを軸として薄目のF2枠E7枠への流し。そして、この3枠が消えたときのウラACD枠の831ボックスを買うか。
有馬の8枠は不利とあれだけ言われているのに、枠Aに入ったのは解せない。馬順D・F同居が枠順Aになるには相当買われているということ。
もしかしたら8枠は補強枠として固いかもしれず、枠順A流しF・Eのボックスも買っておきたい。
お勧め枠連
馬順A(枠順B)軸→EF枠=5→2・7
ウラ枠順ACDボックス=8・3・1
枠順A[馬順DF]-E-Fボックス=8・7・2
[結 果]
ウラの枠順A-C的中だが払い戻しは安い。
オッズを眺めて不思議だと思うのは同枠に上位人気2頭が入ると、必ずと言っていいほど枠順が上昇すること。今回A8枠はオトリではなく補強枠だった。
いつもの有馬なら「8枠不利」が広がるはずなのに、8枠がAになるということは買うべきと思うファンが多かったことを示している。
だが、毎回そうかと言うと、やはりオトリとなって消えることも多々ある。
なんとかこの秘密を探したいところだが、いまだ不明である。
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※ 回 顧
[1] 勝ち馬サインはみんな思いついたらダメ(^_^;)
この日当地は雪も消え、寒いなりに穏やかな陽気となって今年最後のいとことの競馬を楽しみました。
いとこの◎は横山武10ジャスティンパレス、私の◎は兄の横山和04タイトルホルダー。当然馬連馬単買っている。
「この2頭のワンツーだったら、二人とも万々歳ですね」などと言いながら、スタートを待ちました。
私は「今年有馬のサインはタイトルですよ」と言って大谷翔平、阪神優勝、そして藤井聡太八冠のことを(忸怩たる思いで)語りました(^_^;)。直前予想で藤井八冠のことを書くのをすっかり忘れていたからです。
メルマガ配信後ネットコラムを見て「しまった」と思うと同時に、「これだけ気づかれていると、勝つのは難しいかも」と一抹の不安もよぎりました。
ちなみに、大谷翔平から「タイトル」のサインではなく、ドジャース入団から[ドウジャース→ドウデュース]とつないだサインを思いついた人がいたようです。
こちらでしたね(^.^)。
[2] 大外ルメール16スターズオンアースの番手戦法
そして、3時40分スタート。
直後度肝を抜かれる大事件(と私には思えた)がありました。
大外ルメール16スターズオンアースがなんとするする出るや、04タイトルホルダーの番手についたではありませんか。
4角ではもう2番手。ルメールマジック早くも炸裂(!)と見えました。
テレビ画像はスタート直後の様子を手前から映します。
そのとき私はいやーな予感を覚えました。横山和タイトルホルダーが出遅れたかのように激しく手綱を動かして「一生懸命」先頭に出ようとしていたからです(帰宅後周回ビデオを見る限り出遅れはなかった)。
対して大外ルメール16スターズは鞍上が軽~く手を動かすだけなのに(そう見えた)、まるで先頭に立つかのように離れた外を04タイトルホルダーと並走し、やがて番手に落ち着きます。
私は「なんというしたたかさ、なんという謀略(^_^;)」と感じました。
スターズオンアースは前2走4、5番手を先行しているけれど、その前は10番手以降を追い込んでいます。今回の展開予想図でも差しの11番手。
直前予想で書いたように、同馬は大外だし中団か後方追い込みに賭けるのではと推理しました。もしかしたら逃げる横山和騎手もそう思ったかもしれません。
それがまさかの(?)大外から番手奪取。しかもタイトルの直後でプレッシャーをかけるかのような走り。なんという騎手でしょう。
[3] 横山和タイトルホルダー向こう正面の大逃げ
その後淡々と流れて馬群は向こう正面へ。
ここでまたいや~な予感を覚えました。横山和タイトルホルダーが後続をぐいぐい引き離したのです。最大10馬身くらいつけたでしょうか。向こう正面テレビ馬です。「離したい気持ちはわかるけど、残る脚があるかなあ」とまたもかすかな不安。
単騎の逃げなんだから自分のペースで一貫してスローに落とせば、直線短い中山だからぎりぎり粘れる――そう予想したのに、激しい逃げを敢行した。
最初からそのつもりだったのか、はたまた番手ルメール16スターズの圧力から逃げたかったのか。そこはわかりません。
有馬は奇数なのでペースはわかりづらいけれど、公称ミドルペース。
タイトルホルダーは芝25を4戦して[2002]。2勝はともに中山G2日経賞で、4歳時は稍重を逃げて勝ちタイム2354(57キロ)。今年は不良馬場を途中から逃げて2368(59キロ)。負けた2回はともに有馬記念(良)で、(菊花V後)の3歳時は番手から5着が2325、昨年逃げて9着が2341。
単純に比べ辛いけれど、同馬はスローでタイムがかかったときに激走する馬だと思います。今回ドウデュースの勝ちタイムは良2309。過去10年の2位。タイトル向こう正面の大逃げはこの速いタイムを引き出したのではないか。
結局、タイトルホルダーにとって自身がつくった二つのハイペース――スタート直後と向こう正面のペースアップ――によって直線残り200の末脚が失われたような気がしてなりません。
[4] 土曜中山メイン芝2500の走り
ただ、タイトルホルダーの走りには伏線があります。
前日中山11レースの3Wハンデ(芝25)のグレイトフルS、ご覧になったでしょうか。16頭立てが取消で15頭出走。
近年このパターン――日曜メインの同距離下級戦が土曜日に組まれること――が増えています。「どうぞ馬券の参考に」とでも言うかのように。
中山11レースの大外16番に牡6歳横山和ホウオウエクレールが出走していました。35戦[356.21]、一覧F、馬順E。展開図では逃げA。単勝6番人気でした。
ちなみに、このレースに(有馬主力の)武豊・ルメール・横山武・川田らは出ていません。阪神に行きました。メインがG2阪神カップだからでしょう。
ということは横山和騎手にとって逃げ戦法を試す絶好のチャンスだったはず。
その通り横山和は大外16番から軽くしごいて先頭馬群3頭と並走。そして、1週目ゴール前では[02-07-16]の順で3番手に落ち着く。私はずっと同馬を見続けました。
すると、向こう正面で佐藤02プリマヴィータが大逃げを打ちます。離れた2番手原07ダノングロワール。3番手横山和16ホウオウエクレール。
最大10馬身くらい開いたでしょうか。
しかし、3角あたりで02プリマは後続につかまる。番手07ダノンの脚色よく、馬なりで4角へ。そのとき横山和ホウオウは盛んに手が動いている……。
そして、直線で伸びてきたのは中団の差し馬。3番人気が[9-8-10-8]から1着。2着も[7-7-7-6]の1番人気。番手だった07ダノンが3着に残りました。
勝ちタイム2320。横山和16ホウオウはコンマ6差の5着。向こう正面大逃げの02プリマは最下位でした。
長々と書いて恐縮ながら(日曜夜レースビデオを見直して)このレースをまとめるなら、《大逃げはつぶれた・大外でも先行できる・差しも届く・タイムは意外と速い》でしょうか。
このレース、阪神から戻った有馬主力は当然ビデオを見たでしょう。
先ほど私は「ルメール大外からまさかの番手」と書きました。
いやいや、彼は前日メインの横山和大外3番手先行を見て急きょ有馬の番手先行を考えたかもしれません。
逆に前日の競馬を活かせなかったのは横山和のように思えます。(残念なことながら)横山和タイトルホルダーは前日つぶれた「向こう正面逃げ馬」と同じことをやってしまったからです。
前日は大外から楽に先行できた。だが、本番のタイトルホルダーはスタート直後の行きっぷりが悪く、激しくしごかねばなならなかった。前日同距離を同タイプで乗ったことがかえって悪い方に働いたような気がします。
[5] 武豊ドウデュースの3角まくり
勝った武豊騎手も当然土曜中山メインを見たでしょう。
こちらは1、2着馬の差しが届いたところに注目した(のだと思います)。
直線短い中山、芝25は先行有利、せめて中団にいるべき――の定説に反して武豊は後方追走を選択した。
1番人気横山武10ジャスティンパレスも最後方でしたが、こちらは出遅れたようです。レース後「腹くくって直線だけに賭けるしかなかった」と語っていました。 それでも僅差4着だから、出遅れがなかったら勝ち負けだったかもしれません。
武豊だけでなく、ルメールも川田も向こう正面でタイトルホルダーが大逃げ打ってもあわてなかった。しかも、武豊ドウデュースは3角まくりまでやってのけた。 ジャスティン横山武はドウデュースをマークしてついていくつもりだったようです。が、まくれなかった。ここも4着の敗因のようです。
1~4着馬のタイム系データとコーナー通過順を列挙すると以下のとおり。
タイム 後3F コーナー通過
1着―武 豊 05ドウデュース[▲]2309 34.3 13-13-8-3
2着―ルメル 16スターズオン[★]2310 34.8 2-2-2-2
3着―横山和 04タイトルホル[◎]2312 36.2 1-1-1-1
4着―横山武 10ジャスティン[〇]2312 34.4 16-16-12-9
勝ちタイム2309は過去10年の2位。中山芝25レコードは2295(2004年有馬記念ゼンノロブロイ)だから、かなり速いです。
1着05ドウデュースと4着10ジャスティンパレスは最初からほぼ後方数頭の中にいました。上がりを見ても3頭が34秒台、タイトルホルダーのみ2秒近く遅い36.2。
アタマ差3着に粘って私に3複馬券をプレゼントしてくれました(^.^)が、ゴールがあと10メートル先だったら、4着か5着だったでしょう。
要するに、勝ちタイムから類推すると、公称ミドルペースと言いながら、タイトルホルダーがつくったペースは結構ハイだった。だからこそ武豊ドウデュースと横山武ジャスティンパレスは追い込みが届く走りを見せた。
武豊ドウデュースの勝ちは3角まくりでした。先週朝日杯で犯したミスを今度はしないぞとばかりに、後方で脚をため、3角まくりを打って4角では早くも2番手。しかも大外。そこから上がり1位の34.3で真ん中を突き抜けました。
ルメールが前日の同距離レースを見て大外からの先行を決めたなら、武豊は「後方からの差しでも届く、馬の調子が良ければ3角まくりも」と決意したのかもしれません。
[6] ルメール騎手、舌を巻くすごさ
もう一つ。ルメールマジックのすごさを書いておきたいと思います。
スタート直後大外から番手につける、向こう正面では離れても番手(=後続馬群の先頭)をキープする。その後3角から4角にかけて後続が一気に彼を抜こうとしました。
そのときルメール16スターズオンアースはまだ追わない。直後のムルザ14ブラダリアが前へ出るのを許しています。
こういうときの感想を「舌を巻く」と言うのでしょう。彼はここでも脚をためたのです。この走りが直線最後で逃げたタイトルホルダーをとらえ、2着を確保させた理由だと思います。
違い過ぎる……と言うしかありません。
横山和とルメール騎手。彼我の差は一体どれほどあるのでしょう。並みの日本人騎手には到底追いつけない差のように感じます。
以下のように書くと、ちょっときつすぎるかもしれません。
が、敢えて「ればたら」を言うと、もしもタイトルホルダーにルメールが乗っていたら、勝ったのではないか。そう思えてなりません。
横山和騎手はルメールの騎乗ぶりをとことん研究して精神修養を積んで、来年こそ重賞・GI勝利に活かしてほしいもんです。
[7] タイトルホルダーは大逃げではなかった?
――とここまで書いて(最近恒例の)「待てよ…」(^.^)。
私は横山和騎手の騎乗ぶりを批判しています。前日向こう正面大逃げを打ってつぶれた逃げ馬と同じことを「本番でなぜやるんだ」と。
有馬は2500という奇数レースなので、ペースや1000通過がわかりづらい。
ただ、公称《ミドルペース》というのが引っかかりました。
タイトルホルダー向こう正面の大逃げは本当にハイペースの逃げだったのだろうかと。画像からは後続をかなり離してはっきり大逃げとわかりました。
しかし、ここが画像と実際の不明瞭なところで、向こう正面の見た目はタイトルホルダーが激しく逃げているように見えた。が、もしかしたら後続馬群がペースを落として脚をためたのかもしれません。
そこでラップタイムを確認しました。すると、最初の100が7秒、次の200が11.3とやや速い。ただ、これはどのレースもだいたい同じ。
次300以降のラップ平均は1900メートルまで(つまり残り3F地点)12.1。正に平均ペースではありませんか。
となると、タイトルホルダーは向こう正面大逃げに見えたけれど、決してハイペースの逃げではない。平均ペースの逃げなんだと。今も書いたように、ただ後続がついていかなかったのです。
となると、こう言うべきかもしれません。「むしろスローに落として逃げるべきだった」と。
先ほど書いたようにタイトルホルダー過去2回の有馬(良)の最速タイムは2325。
今回コンマ3差の3着ながら、逃げて2312のタイムで走っています。
タイトルホルダーにとってベストタイムであり、2312も良馬場過去10年の2位にあたります。並みの年だったら勝って不思議ない走破タイムなのです。
近年の有馬で逃げて勝った馬と言えば、2017年の有馬を思い出します。
逃げて勝った武豊キタサンブラック(引退公言)のタイムは良2336でした。
タイトルホルダーより2秒も遅い(^.^)。
あれっと思って17年の有馬ラップを調べてみました。
すると武豊キタサンブラックはずっと逃げているのに道中6Fを[13.3-13.2-12.8]のどスローで走っていました。
同馬の上がりは35.2。上がり最速34.3の馬がいたけれど、逃げ馬にこの上がりを出されると後続は届かない。
再度ればたらを言うと、もしもタイトルホルダーがずぶといスローに落として上がり36.2ではなく、コンマ5縮める35.7で走っていたら、もちろん楽勝でした。
いや正確に言うと、タイトルホルダーは2F12秒の平均ペースで走った。ところが、後続はスローに落としていた。またも「ればたら」ですが、後続が同じ平均ペースで走ったら、直線で末脚をなくし、タイトルホルダーが勝った可能性が高い。
私はこの比較からちょっと妙なことを思いました。
17年有馬で引退馬キタサンブラックが道中どスローに落としても、後続は先頭を走らせた。おかげでキタサンブラックは1番人気に応えて有終の美を飾れた。
今回もしかしたら他の騎手は「タイトルホルダーが勝っていい」と思っていたかもしれません。タイトルホルダーがスローに落としても、誰も競りかけることなく淡々とスローで走った……。あのルメールでさえ。
ところが、横山和騎手だけは「スローに落としたら絡まれる。先頭を奪われる」と不安にとらわれたのではないか。もちろん平均ペースで走っても「タイトルホルダーなら勝てる」と思った、そちらが強いかもしれない。
一方、後続騎手たちは「このペースでタイトルホルダーに勝たれたらあきらめるしかない。だが、もしもつぶれたら自分の馬が勝てる可能性がある」と思った。
その騎手が武豊であり、ルメール、横山武だったのでしょう。
[8] 当たっていつものほぞ噛み(^_^;)
毎回恒例のほぞ、オーラス有馬でもありました。
もちろん理屈が当たった点は自分を誉めたい(^.^)。
今年の3歳馬は4歳馬と比較して強くないと見た通り、3歳龍虎は6着、8着でした。
そして、ルメール公開枠順抽選の言葉について以下のように書きました。
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それにくじ引き前ルメールがつぶやいた、「(空いていた)01番と16番はいや」の言葉も引っかかります。これはむしろ逆かもしれない。「鬼門と言える01番16番に入ったら、自分がどうにかして見せる」の思いが隠されているのではないでしょうか。
--------------------
これがズバリだったから驚きます。今後はルメール大明神と言うしかありませんね。
が、勝ったのは武豊大明神。私は「GI・中山・58キロでいまだ勝てていない点、連単軸としては苦しい」と見ましたが、見事中山・GI・58キロで勝たせました。しかも、お年を感じさせない3角まくり。脱帽です。まだまだ若いです(^_^)。
種牡馬争いでは、ディープ産駒ジャスティンパレスが4着。ドゥラメンテ産駒のスターズオンアースとタイトルホルダーが2、3着。そして、ハーツクライ産駒ドウデュースの1着。
この4騎手のムチ打ち、数えました。ちょっと多すぎるけれど、まー最後だから許容範囲でしょうか。
また、週中予想で以下のように書きました。
--------------------
まだ武豊ドウデュースを軸にするか決めていないけれど、実はルメール・イクイノックスがここ有馬に(引退レースとして)出走してほしかった。
そうすれば、ハーツクライ産駒の武豊ドウデュースが彼らに土をつける――なんて痛快ではありませんか。そんなラストを想像していたのです……(^_^;)。
--------------------
イクイノックスは宝塚→秋天→JCを3連勝。斤量は全て58キロ。そして、前2走は3番手先行。
もしもここに鞍上ルメールのイクイノックスが出ていたら、枠に関係なくタイトルホルダーの番手か3番手先行したでしょう。
最後は(この想定レースでも)武豊ドウデュースが3角まくりを打つ。昨年のダービーではドウデュース1着、イクイノックス2着でした。その再現があったかもしれません。
そのときは間違いなく武豊ドウデュースに◎を打ったはず。
見たかったなあ……(^_^)。
最後に馬券について。
一覧と1着から4着の結果をご覧になってわかるように、今回私がつけた印は[◎〇▲]と人気薄ディープボンドの[△]。3歳馬と8枠両馬に[・]。しかし、最後に大外ルメール16スターズオンアースを[★]印として復活させました。
つまり、AからGまで7頭のうち重い印をつけたのは4頭。これが1~4着だから参ります。3複80倍が的中したのでトータルプラスだけれど、忸怩たる的中です(^_^;)。
ゴール前100メートル、私は「残れ、残れ」と叫びました。
タイトルホルダーが1着なら完全的中だし、2着でも3複・馬連の的中がある。なのに3着。
ところが、10ジャスティンと02シャフリヤールの急追でまたも「残れ、残れ」の大絶叫(^.^)。辛うじての3着確保でした。
もしもタイトルホルダー4着なら重い印をつけた馬4頭が1~4着内に入ったのに、一つも当たらないというほぞを噛むところでした。
同タイムアタマ差3着の横山和タイトルホルダーに感謝至極です(^_^)。
以上です。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
後記:今年もほぞ噛み予想にお付き合いいただき、ありがとうございました。
後期は実近一覧、乖離馬など結構活躍した気がします。両者を合わせると4頭絞りができていることも多かった。だからこそほぞ噛みも相変わらず。
まー題名が題名だけにしょんなかです。来年は「ほぞ無し予想」とでも改名しましょうか(^.^)。
今年も昨年に続いて競馬収支は赤字。せめて原点回収を目指しているのですが思うにまかせません。
昨年も書いたようにウクライナ戦争はいまだ終わりが見えず、年末新たにイスラエル対ガザの人殺し戦争も始まってどうしても影響を受けます。
私たちには早く終わってと祈るしかありません。
それでは、皆様のご多幸を祈って良い年をお迎えください。
――と書いて今年のほぞ噛み予想を終えるところですが、27日(水)配信予定の別稿『続狂短歌人生論』が本年ラストメルマガとなります。最後のご挨拶はその中ということで。 御影祐
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