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2025.09.29

スプリンターズS、結果とほぞ噛み

 スプリンターズS結果は、馬順A~F2着内なし……じゃあムリ(-_-)

 1着―三 浦 16ウインカーネリアン………[・]牡8 単勝=50.0
 2着―武 豊 13ジューンブレア……………[・]牝4
 3着―ルメル 06ナムラクレア………………[〇]牝6
 4着―モレイ 07サトノレーヴ………………[◎]牡6
 5着―内田博 02ヨシノイースター…………[?]牡7

 一覧順位[QF→G→B→A] 馬群[4→2→1→1]
 前日馬順[12→G→B→A] 枠順[D*→F→B→A]
                     (*は代行)
 枠連=8-7=31.5 馬連=16-13=608.3 馬単=1199.2
 3連複=16-13-06=1167.2 3連単=13011.5
 ワイド12=144.1 W13=58.5 W23=20.3

------------
 本紙予想結果
 印騎 手番馬       名  馬 結果
 ◎モレイ07サトノレーヴ     A 4
 〇ルメル06ナムラクレア     B 3
 ▲岩田望04ママコチャ      C  6
 △川 田15ルガル        D  12
 ●横山武11トウシンマカオ    E  10
 ・松 山01ピューロマジック   F  8
 ・武 豊13ジューンブレア    G 2
 ・リョン10ラッキースワイネル  H  11
 ・坂 井05カンチェンジュンガ  09  9
 ・戸崎圭14カピリナ       10  16
 ・松 若08ペアボルックス    11  13
 ・三 浦16ウインカーネリアン  12 1
 ?内田博02ヨシノイースター   13 5

------------
【スプリンターズS、過去10年の実近一覧結果】
    一 覧     馬 順     馬群
2025年 QF→G→B→A 12→G→B→A 4→2→1→1
2024年 H→E→C→D 09→E→D→C 2→2→1→1
2023年 A→B→C→QA C→E→A→D 1→1→1→3 乖4着
2022年 QE→F→QA→QD 09→E→F→12 4→2→3→3
2021年 D→B→E→QC C→A→11→H 1→1→2→3 逆3着
2020年 B→D→H→QF A→C→11→G 1→1→2→4
2019年 A→F→B→D B→C→A→F 1→2→1→1 乖2着
2018年 F→D→QE→G A→09→13→10 2→1→4→2 乖1着逆2着
2017年 E→F→QB→QD A→E→09→16 2→2→3→3 乖1着
2016年 QB→C→QH→F C→B→G→E 3→1→4→2 乖1着

 そろそろ馬順ABが1、2着と思ったら、今年も消えました。
 これで4年連続。来年は穏やかであって「ほしいーのぉ」と思ったものです(^.^)。

 以下一覧データの結果です。

************************
 【GIスプリS 実近一覧表】 中山 芝12 16頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|馬      名牝歳|予OZ{実近}[展]3F|馬|3指単複|乖|印着
[1]
A=07|サトノ レーヴ 6| 2.8{AD}[12] |A|AAAB| |◎4
B=06|ナムラ クレア牝6| 4.1{BA}[15]D|B|BCBA| |〇3
C=04|ママ コチャ 牝6| 6.1{DB}[7] |C|CBCC| |▲6
D=14|カ ピ リ ナ牝4| 6.8{CF}[10]E|10|09H1111| |
[2]
E=11|トウシンマカオ 6| 8.5{FE}[11] |E|EDFD| |●11
F=01|ピューロマジッ牝4| 8.7{GC}[3]A|F|FEEE| |
G=13|ジューンブレア牝4| 8.8{EG}[5]B|G|GGGG| |・2
H=08|ベアボルックス 4|15.0{1010}[2] |11|    | |
[3]
QA=09|ドロップオブラ牝6|15.9{H14}[14] |16|    | |
QB=15|ル  ガ  ル 5|17.0{0913}[6] |D|DFDF|乖|△12
QC=12|ヤマニンアイリス4|18.9{1109}[9] |15|    | |
QD=02|ヨシノイースター7|21.3{1312}[8] |13|    | |?5
[4]
QE=05|カンチェンジュン5|22.7{1215}[16]C|09|H090910| |
QF=16|ウインカーネリア8|24.1{14H}[1]逃|12|1213H09| |・1
QG=10|ラッキースワイネ7|25.9{1511}[4] |H|101010H|乖|
QH=03|ダノンマッキンリ4|38.1{1616}[13] |14|    | |

 注…「馬」は馬連順「3」は3複順「単複」は単複順位
-------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
番16 08 01 10 -13 15 04 02 -12 14 11 07 -03 09 06 05
覧 6 ▲ △ 5 ◎ 〇
3F A C E D C
馬12 11 F H G D C 13 15 10 E A 14 16 B 09
予 △ ▲ ● ◎ 〇
結1 2 5 4 3
--------------------------
-------------
 [枠連順位]

 枠連=AB/CDEF/G/H/ 
 枠順=43 2817 6 5  枠順[D*→F→B→A]
 馬順=AB CDFG E H  馬順[12→G→B→A]
 代行=1109 14121310 15 16
 ―――――――――――――
 結果=43 1 2

 [オッズ分析]
 枠連型=A流れF [A型] 枠順AB=6.3
 馬連型=A流れF [A型] 馬連AB=6.3

・馬連・枠連ともA07サトノレーヴ・4枠流れでAが強い。一覧もAがトッ
プ。やや異変はEFGの1・7・6枠が馬順と対応していない。
・A型だが、B06ナムラクレア・3枠もやや強く、AB型と言ってもいい。 
 そこで3複[A=B→(CD蹴って)EFGH0910]。

 [御影流AI馬連・3複予想]
◎A=サトノレーヴ→10 09 11 12→3複CB
 07→14 05 10 08 16→04 06
〇B=ナムラクレア→FEH→3複A
 06→01 11 10→07

************************
 回  顧

 まずは(昨年に続いて)三浦皇成騎手、GI初勝利おめでとうございます。
 レース後実況アナが「127戦の初勝利」などと言うもんだから、
「はて?」と思い、次に「えっ、今までGI勝ったことなかったの?」とつぶやいたもんです(^.^)。それほどGIによく出ていましたからね。

 調べてみたら確かにG2-5勝、G3-17勝の計22勝でした。
 彼は2008年初出走ですでに18年目。GIVって難しいんですねえ。
 何にせよ、元アイドルの奥様も大喜びでしょう(^_^)。

 さて、表題に「スプリンターズS結果は、馬順A~F2着内なし……じゃあムリ(-_-)」と書きました。
 が、今は「必ずしも無理じゃなかったなあ」とつぶやきます。

 というのはまず1着馬。逃げAです。指数1.5で2位と差があるので単騎逃げ馬と言っていい。短距離芝12のレースは何はさておき、逃げA馬には印をつけるべき。
 レース直後「くあーっ、単勝買っておくべきだった!」と叫んだものです。これで50倍。く~~っ。

 なぜ買わなかったのか。なぜ重い印をつけなかったのか。
 もちろん芝12の大外16番であり、高齢8歳馬だから。
 また、GIは国内外8戦[0107](唯一2着は国外GI)。
 G3の2勝はあれど、G2Vなし。それにずっと芝16~20が主戦場で芝12に専念したのは過去4戦ほど[0211]。
 これが最内01番、4歳か5歳、G2Vあり――だったら重い印をつけたでしょう。

 ただ、妙なオッズ集中は感じていました。
 土曜朝前日オッズ一覧を作成したとき、16ウインカーネリアンは馬順12位なのに、単勝はH17.3、複勝09位4.9倍とかなり買われていたので、「怪しい」と思ったのです。
 最終的に単勝11番人気の50倍だから、金曜夜から土曜朝にかけてかなり買われたことがわかります。
 が、私は「大外の8歳馬じゃなあ」と(無印にはしなかったけれど)あっさり「良くて3着候補」止まり。このとき鞍上三浦騎手のGI未勝利なんて全く考慮の外(^.^)。

 次に馬連・馬単。
 私はウラ●候補として6頭取り上げました。それが以下。
----------------------
・昨年のスプリS1着の牡5川田15ルガル。D
・前走新潟G3(芝10)ながらほぼレコードタイムを出し、なおかつ上がり
も強烈(31.3)だった牝4松山01ピューロマジック。F
・重賞実績イマイチながら、芝12[4200]、中山3戦3勝の牝4武豊13ジュー
ンブレア。G
 前走G2セントSの1着と1番人気の2頭。
・1着(8人気)は牡5坂井05カンチェンジュンガ。09
・1番人気(3着)は牡6横山武11トウシンマカオ。E
----------------------

 この中に2着武豊13ジューンブレアがいます。
 よって、逃げA16→13他6枚で馬連6万、馬単約12万の的中。

 3複3単は(オッズはA流れFだけれど、実質ABタイプと書いたとおり)
 3番手は馬順ABで万全。これで3複…3単……
 と書きたいけれど、空しいのでやめます(^.^)。
 結果から振り返ると、私ゃいつも億万長者です。

 実は13ジューンブレアも「ウラ●にしようかなあ」とつぶやいていました。
 しかし(芝12・中山優秀ながら)重賞は4戦[0202]、何よりGI初出走。G2Vがあったらウラ●にしたかもしれません。結局、これも「良くて3着」候補。このとき鞍上武豊はもちろん考慮のうち。

 予想前置きで「買えば来ぬ買わぬと来やがる」と書いたけど、「まー来ないだろう」と軽視。終わって「来るんかいぃ!」とほぞ噛みました。
 逃げましたね。やっぱり逃げる武豊は怖い。絶妙なミドルペースを醸成して16ウインカーネリアンともども「行った、行った」を達成しました。
 展開図では5番手の位置だったけれど、「逃げるかも」と推理するべきでした。

 というわけで、獲れそうでやっぱり獲れない特大馬券。
 いつかこのように冷静に見切ってゲットしたいものです。

=============
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:現在本ブログでは競馬予想を毎回公開していません。
 見たい方は以下「ほぞ噛み予想」メルマガにご登録ください(無料)。
「ほぞ噛み予想」

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2025.09.27

スプリンターズステークス、直前予想

 すでに別メルマガにて9月メルマガ再開のご挨拶は終えていますが、ほぞ噛み読者においては宝塚記念以来の再会です(^_^)。

 いよいよ後期GIの開幕。有馬記念までよろしくお願いいたします。
 今年後期のスケジュールはちょっと異変があり、ほぼ1週間後ろにずれています。
 原因は有馬記念が12月28日(日)になったこと。
 よって、28日に入っていたホープフルSは27日(土)となりました。

 年の瀬28日の有馬記念なんてJRA71回の歴史で初めてのことでしょう。
 まーお上のやることに文句のつけようはないけど、そのせいで1月金杯は(例年通りなら)一週間後の4日(日)。つまり、厩舎・騎手など競馬関係者には大晦日も正月もなし。

 8月お盆も休みなしだから、年中無休の働かせ放題。
 折しも23年競馬学校入学の7名が4名退学、3名留年で来春の騎手デビュー0人とニュースに。
 そのうち騎手希望0人になるんじゃね? 労働加重の教員と同じ。
 最後まで行かないと変えようとしないのが中枢部のお偉方。
 やれやれ(-_-)。

 それはさておき、明日は後期GI初戦スプリンターズステークス。
 週中上位人気は1強+3中の気配。

 上位人気4頭を列挙すると、
・A07サトノレーヴ
・B06ナムラクレア
・C04ママコチャ
・D11トウシンマカオ

 この4頭に共通していることは何か?
 とクイズにして正解を言える人は相当の記憶力です。

 答えは全て6歳(ナムラクレアとママコチャが牝馬)、全て昨年のスプリS出走。
 なおかつうち3頭は2~4着(トウシンマカオ2、ナムラクレア3、ママコチャ4着)。そして、昨年1番人気サトノレーヴはコンマ4差7着でした。

 では昨年の1着馬は?
 昨年4歳2騎の1頭9番人気の西村淳ルガルでした。同騎手涙のGI初勝利。

 ちなみに昨年は5歳5強。私は「どうも5歳だけで決まるとは思えない。ここは4歳からウラ●を」と成績・鞍上から牡4オオバンブルマイ(8人気)を抜擢。
 こちらは11着でこけ、無印にした牡4ルガル1着とわかって「そっちかよ~」とほぞ噛みました。

 では、3つ目のクイズ。昨年オオバンブルマイの鞍上は?
 こりゃあわかるでしょう。「買えば来ぬ買わぬと来やがる」あの人ですよ(^_^;)。

 さて、前置き最後にちょっと不如意の告白があります。
 いつものペースで書いてきましたが、結構しんどいのです。
 最近いよいよ左目の白内障が悪化して近くも遠くもかすんで見づらい。
 特に夜はスタンドライトをつけるとまぶしくてパソコンが見にくい。
 ライトを消すと、キーボードが暗くて打ちミス多発(-_-)。

 で、とうとう白内障の手術に踏み切ることにしました。
 私が住むところは郡に一つしか眼科がないので、手術は数か月待ち。
 今のところ来年2月の予定です。
 かくして、この前置きや事前データは日中執筆しているので大丈夫ですが、土曜発行の直前データ、予想は苦労しそう。
 長文予想を期待されている皆様には(えっ、いない?)申し訳ないことながら、短文となることご了解ください。

 もう一つ。前期実践した御影流AI予想ですが、奇数偶数馬券がイマイチでした。そこでこの件は(私の、もしくは一部読者の?)ひそかな倍買い馬券として今後分けることはしません。

 また、馬順ABから10位まで基本全て印をつけるものとします。
 理由はおわかりと思います。10頭のうち9頭に印を付けたら「無印にした1頭が激走してほぞ」が多々あったからです(^_^;)。

 表記としてはAB型の時[3複A=B→(CD蹴って)EFGH0910]となります。また、A流し、B流し、ABが消えそうなときのウラ[C・D流し]馬連など独自の法則に基づいた買い目を列挙します。
 一覧の予想印は今までどおりですが、原則[◎〇▲△ウラ●]の5頭とします。


 まずはスプリンターズS、過去9年の実近一覧結果から。

【スプリンターズS、過去9年の実近一覧結果】
    一 覧     馬 順     馬群
2025年 →→→ →→→ →→→
2024年 H→E→C→D 09→E→D→C 2→2→1→1
2023年 A→B→C→QA C→E→A→D 1→1→1→3 乖4着
2022年 QE→F→QA→QD 09→E→F→12 4→2→3→3
2021年 D→B→E→QC C→A→11→H 1→1→2→3 逆3着
2020年 B→D→H→QF A→C→11→G 1→1→2→4
2019年 A→F→B→D B→C→A→F 1→2→1→1 乖2着
2018年 F→D→QE→G A→09→13→10 2→1→4→2 乖1着逆2着
2017年 E→F→QB→QD A→E→09→16 2→2→3→3 乖1着
2016年 QB→C→QH→F C→B→G→E 3→1→4→2 乖1着

 傾向は省略します。読者各位でご検討ください。
 昨年は(5強のうち)馬順ABが消えました。それまで6年間AかBどちらかが2着内だったのに、過去3年ABの2着内はなし。そろそろ戻る?

************************
 【GIスプリS 実近一覧表】 中山 芝12 16頭 定量58キロ
                  (人気は前日馬連順位)
順=番|馬      名牝歳|予OZ{実近}[展]3F|馬|3指単複|乖|印着
[1]
A=07|サトノ レーヴ 6| 2.8{AD}[12] |A|AAAB| |◎
B=06|ナムラ クレア牝6| 4.1{BA}[15]D|B|BCBA| |〇
C=04|ママ コチャ 牝6| 6.1{DB}[7] |C|CBCC| |▲
D=14|カ ピ リ ナ牝4| 6.8{CF}[10]E|10|09H1111| |
[2]
E=11|トウシンマカオ 6| 8.5{FE}[11] |E|EDFD| |●
F=01|ピューロマジッ牝4| 8.7{GC}[3]A|F|FEEE| |
G=13|ジューンブレア牝4| 8.8{EG}[5]B|G|GGGG| |
H=08|ベアボルックス 4|15.0{1010}[2] |11|    | |
[3]
QA=09|ドロップオブラ牝6|15.9{H14}[14] |16|    | |
QB=15|ル  ガ  ル 5|17.0{0913}[6] |D|DFDF|乖|△
QC=12|ヤマニンアイリス4|18.9{1109}[9] |15|    | |
QD=02|ヨシノイースター7|21.3{1312}[8] |13|    | |
[4]
QE=05|カンチェンジュン5|22.7{1215}[16]C|09|H090910| |
QF=16|ウインカーネリア8|24.1{14H}[1]逃|12|1213H09| |
QG=10|ラッキースワイネ7|25.9{1511}[4] |H|101010H|乖|
QH=03|ダノンマッキンリ4|38.1{1616}[13] |14|    | |

 注…「馬」は馬連順「3」は3複順「単複」は単複順位
---------------------------
 ○ 展開予想

※展開(3Fは前走の上がり優秀5頭)
 逃げ     先行     差し     追込
番16 08 01 10 -13 15 04 02 -12 14 11 07 -03 09 06 05
覧 6 ▲ △ 5 ◎ 〇
3F A C E D C
馬12 11 F H G D C 13 15 10 E A 14 16 B 09
予 △ ▲ ● ◎ 〇

----------------------------
--------------
 [枠連順位]

 枠連=AB/CDEF/G/H/ 
 枠順=43 2817 6 5
 馬順=AB CDFG E H 
 代行=1109 14121310 15 16
 ―――――――――――――
 結果=

 [オッズ分析]
 枠連型=A流れF [A型] 枠順AB=6.3
 馬連型=A流れF [A型] 馬連AB=6.3

・馬連・枠連ともA07サトノレーヴ・4枠流れでAが強い。一覧もAがトップ。やや異変はEFGの1・7・6枠が馬順と対応していない。
・A型だが、B06ナムラクレア・3枠もやや強く、AB型と言ってもいい。 
 そこで3複[A=B→(CD蹴って)EFGH0910]。

 [御影流AI馬連・3複予想]
◎A=サトノレーヴ→10 09 11 12→3複CB
 07→14 05 10 08 16→04 06
〇B=ナムラクレア→FEH→3複A
 06→01 11 10→07

****************************
 ※ 直前予想

 一覧トップ3頭がそのまま5種オッズ[ABC]となりました。
 トップの07サトノレーヴは全成績[8312]、芝12[7311]とほぼ文句なし。
 ただ、芝12唯一の着外(だけでなく唯一の6着以下)が昨年のGIスプリS。1番人気を裏切るコンマ4差の7着でした。鞍上レーン。

 しかし、今年の高松宮記念は2番人気をあざ笑うかのように1着(2着ナムラクレア)。鞍上はモレイラ。以後国外GIを連続2着。
 6歳になったけれど、まだまだ堅実ということで馬連軸の◎で良いのではないでしょうか。

 ただ、高松宮1着後の2戦は海外GI。3ヶ月明けの国内である点が気がかり。連単軸は疑問あり。
 まずは一覧BCの06ナムラクレア、04ママコチャとともに123着独占の可能性があるので3複ABC1枚。そして3単として[C→B=A]の2枚
(^.^)。

 ただ、これはお遊び馬券であって成立しないと思っています。
 というのはこの3頭で馬連(枠連も)3巴になっていないからです。
 A流れFということはBCよりDEFの方が強いということ。
 よってお勧めはA軸から薄目DEF。
 また枠順GHも切れないので、抑えA→GH。
 これを馬順の買い目にしたのが上記AI予想と考えてください。

 というわけで、もしかしたらA07サトノレーヴが2着。B06ナムラクレア・C04ママコチャが3着以下に落ちるときのウラ●はやはり設定したい。
 候補は以下5頭(末尾は馬順)。

・昨年のスプリS1着の牡5川田15ルガル。D
・前走新潟G3(芝10)ながらほぼレコードタイムを出し、なおかつ上がりも強烈(31.3)だった牝4松山01ピューロマジック。F
・重賞実績イマイチながら、芝12[4200]、中山3戦3勝の牝4武豊13ジューンブレア。G
 前走G2セントSの1着と1番人気の2頭。
・1着(8人気)は牡5坂井05カンチェンジュンガ。09
・1番人気(3着)は牡6横山武11トウシンマカオ。E
 
 絞ると「そっちかよお」となりそうなので、ひとまず[A→DEFG09]の馬連と裏の馬単5枚ずつ(^.^)。

 そして、最後に渾身の、じゃなく「たぶんダメだろうなあ」の裏●として抜擢したいのが横山武11トウシンマカオ。
 24戦[823.11]はイマイチ。芝12[5135]もビミョー。ただ58キロ[2124]。
 GI[0106](これがゼツボー)ながらG2は[2112]と日本馬唯一の2勝。
 G3も[3023]だから重賞5勝。GIを勝てないだけ(^.^)。

 ただ2走前のG2京王杯SC(芝14)では58キロを背負い、5番手先行して上がり32.6で勝ちました。タイム1183は東京芝14のレコード更新。
 そして前走G2セントでは1番人気3着とほどよく負けた。ここで(馬は泣かないだろうけど)涙のGI初勝利を味わってほしいものです(^_^)。
 馬連馬単●→◎1本。3複[●=◎→上記6頭]に流します。

 以上です。

 本紙予想
 印騎 手番馬       名  馬順
 ◎モレイ07サトノレーヴ     A
 〇ルメル06ナムラクレア     B
 ▲岩田望04ママコチャ      C
 △川 田15ルガル        D
 ●横山武11トウシンマカオ    E
 ・松 山01ピューロマジック   F
 ・武 豊13ジューンブレア    G
 ・リョン10ラッキースワイネル  H
 ・09 10 11 12順=05 14 08 16番

 さて結果は?

=================
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2025.09.26

『久保はてな作品集』プレ1

  「Y高文芸部1年時の活動」

 前号にて予告したように、これからしばらく私がある高校の文芸部顧問をしていたときの生徒作品を公開します。ペンネーム「久保はてな」君の作品です。

 それは今から3×10年近く前1997年のこと。当時の高校文芸部というのはだいたい自由放任でした。部員が自分の好みで小説や詩、アニメ風の漫画を書き、それを冊子にして文化祭で発表する。顧問はせいぜい製本を手伝ったりアドバイスする程度でした。

 その年私は過去2年間部員0だった文芸部に積極的に介入しようと、部活説明会に集まった新入生にある提案をします。
 それは顧問が課題を設定して全部員が書き、作品をプリントアウトしてみなで批評し合う――すなわち[課題→実作→合評]という活動です。

 文芸部はそれまでワープロ教室で活動しており、ワープロ機器「文豪」を使用していました。それが前年パソコンに替わり、ソフトとして「ワード」とするか「一太郎」かの選択で「一太郎」に決定。
 当初集まった1年生は7名、私の提案に同意しました。その後1人退部して新たに4名入部。計11名が3年(1学期)まで活動しました。
 部員は一太郎を使って打ち込み、フロッピーディスクを顧問に提出。私は作者を伏せてランダムに並べ替え、ちょっとした冊子にする。部員は各自印刷して合評に備えるという流れです。

 私も小説訓練のため、ときどき同じ課題に応えて小説を書きました。
 彼らとの3年間は私の創作魂に火をつけ、4年後の2001年早期退職して執筆活動を開始します。
 それから早四半世紀。Y高文芸部のことは縄文か弥生遺跡のように、埋もれたと見なして掘り起こすつもりはありませんでした。

 ところが、猛暑の7、8月ある事情から当時のことを『Y高文芸部物語』として書く羽目になりました。もちろん誰かに依頼されたわけではなく、自分の意思による執筆です。
 それがせいぜいひと月で終わるだろうと思ったのに、意外と長引いて9月中旬までかかってしまいました。

 この影響をもろに受けたのが『空海論文』メルマガです。後編執筆が全くできませんでした。
 メルマガ「ほぞ噛み」読者と「ジンセー論」読者は「ふ~ん」てなもんでしょうが、「空海論」読者には平謝りです。実質中断となってさらに完結が伸びそう。
 寛容の心にてご容赦願います。m(_ _)m

 なぜ部員の中で久保はてな君の作品だけを公開するのか(もちろん本人の了承済み)。
 事情はいずれ語ることにしてこれから掲載していきます。
 短いものは一回で済むけれど、長いものは数回に分けて掲載することになります。
 まー気楽にお読みください。いつもの「一読法で読んでいるか」を問う罠やクイズは一切ありません(^.^)。

 まずはY高文芸部1年、2年時に設けた課題について解説しておきます。
 今号は1年時の課題と活動について。
 なお、今回と次回は狂短歌をつくりました。以後はありません。

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 (^_^)本日の狂短歌(^_^)

 ○ 30年 前に埋もれた文芸部 今掘り起こすことに意味あり?

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***** 「久保はてな作品集」 *****

 【 プレ1 Y高文芸部1年の活動 】

 本題の前に一言。
 もしも本稿読者に中高の国語の先生、なおかつ文芸部顧問の方がいらっしゃいましたら、[課題→実作→合評]の活動は(参考にこそなれ)実施不可能だと思います。
 文芸部員はこの活動を通じて表現力、小説構想力をかなり成長させました。
 その分顧問は大変でした(^_^;)。ゆめ「やってみようか」などと思わぬよう忠告しておきます。

 さて、Y高文芸部1年時の課題は以下の通り(末尾は実施月)。

 【1年(97年度)課題】

1「遠足の日」を書く 5月
2 筒井康隆『バブリング創世記』をまねて『自分創成期』をつくる 5月
3「芸術鑑賞の日」を書く 6月
4「顔」を描く 7月
5「叫び」をテーマに掌編を作る(文化祭文芸誌統一テーマ) 8月
6「文化祭準備期間」を描く (文化祭冊子『百八煩悩』製作) 9月
7「ある~時、ある~所に、おじいさんとおばあさんがいました」を冒頭に「物語」をつくる 10月
8「食べる」を描く 11月
9「博物館」を描く(S市立博物館訪問) 12月
10 現代都市をテーマに「絵本」をつくる 98年1月
11 源信作『往生要集』を参考に現代版「地獄物語」をつくる 3月

 1年目最大の目的はとにかく表現力を身につけること。私はそれを「文字デッサン」と呼びました。
 絵画などは必ずデッサンから始まる。奇想天外な「泣く女」を描いたピカソも、燃えるひまわりのゴッホも、最初は静物、人物、風景をリアルに描く訓練を積んでいる。
 ならば、文章だってまずはデッサン力。しかも、芸術的独創的な文体は必要ない――と言うより天才でもない限り、初めから素晴らしい文体が生み出せるはずもない。

 まずは普通の文章がフツーに書けること。主述の対応、漢字、助詞テニヲハの使用。推敲して誤字脱字を訂正するなど、現在の能力を駆使して原稿用紙1、2枚の文章をつくる。
 特に推敲は「避板法(同じ言葉が繰り返されることを避ける)」のために必須の作業。
 部員には「知らない人の作品を粗探しするつもりで読みなさい」と言ったものです。

 後に久保はてな君が書いた作品(7月執筆)の中に当時の様子が詳しく書かれています。
 Y東西高校や文芸部の活動実態にも触れているので、それを引用したいと思います。

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 Y東西高校の文芸部は今1年生7人しかいない。東が4人で西が3人。
 S市にあるうちの高校は全国でも珍しい双子高校で、同じ敷地内に東と西、二つの高校がある。
 1学年7クラスだから東西全部で42学級。だから、施設やグランドなどかなりでかい。
 基本の授業は別々なんだけど、選択授業、それに運動会や文化祭の行事なんかは東西合同でやる。
 東には音楽コースと美術コース、西には体育コースと外国語コースの専門コースもある。ぼくは東の一般コース。つまり普通科みたいなもんだ。

 部活動は基本的に東西別々だけれど、いくつかのクラブは合同で活動している。
 文芸部も東西合同の部活だ。顧問のS先生によると過去2年間休部状態で、そろそろ廃部にするつもりだったらしい。

 4月初め、S先生は新入生向けのクラブ説明会でこんな提案をしてきた。 「文芸部というのはどこの学校でも部員各自が詩や小説を自由に書き、冊子を作って発表というパターンが多い。この文芸部もそうだった。
 しかし、クラブ全体の日常活動として考えると、それではクラブとして寄り集まる意味がない。それに自分で書いているだけで批判されることがないと、文章表現の練習にならない。
 そこで今年から部員が自分勝手に創作するんじゃなく、先生が出す課題に沿って全員同じものを書く。そして、みんなでその合評を行う……」

 先生はそのような文芸部にしたいと言ってきた(つまり「切磋琢磨」ってやつだ)。
 もちろん各自好きな詩や小説を自由に書いて構わない。ただクラブ全体としては[課題→書く→合評]の三段階でやる。「一年生がその条件に従ってくれるなら本腰入れてやりたい」と締めくくった。
 入部希望者7人は全員先生の提案に同意した。
 もっとも、新入生が入学早々先生に逆らうわけなかったけどね……。
 そんなわけで文芸部は1年生だけで再スタートってことになった(ぼくらはみな新だけど)。

 これまで春の遠足や芸術鑑賞当日の体験を八百字程度で書いたり、筒井康隆の『バブリング創世記』をまねて「自分創世記」を作ったりした。
 それぞれ「遠足当日の自然描写を入れよ」とか、芸術鑑賞では「会場となった建物を書け」などいろいろ条件がある。
 今度の課題なんか「顔を描く――その際直喩を必ず入れる」だった。いわゆる「~のように」ってやつだ。絵じゃないんだから、文字で人の「顔」を書くのはかなりしんどかった。

 合評の方は作品を順に読んで行って良い点悪い点を批評し合う。
 みんながどう課題に取り組んだかすぐわかるし、部員それぞれの個性的な文章が読めるので結構楽しい。
 きっちり課題をこなした作品に感心する一方、何だかよくわからない難解な作品があったりする。西校のAなんか課題にちっとも答えない、はちゃめちゃな文章を書く。
 先生はうんざりしているけど、ぼくはそれもそれでいいかなと思う。

 合評の作品には作者名をつけていない。それでもだいたい誰が書いたか見当はつく。
 だから、批評も書いた人を傷つけないような言葉が多い。それでもときにぐさっと刺さる批評が出る。先生を含めて全員が批評するので、自分の番になると内心どきどきする。
 部員の作品を読んで「うまいなあ」と思ったり、自作を振り返って自己嫌悪に陥ることもたびたびだった。(「透明な叫び」より)
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 その後文化祭冊子の表題を『百八煩悩』とすることに決めた。
 そして、統一テーマとして「叫び」を設定。

 このテーマは1997年当時の社会情勢と関係している。あのころ十代以降の人は今でも記憶に留めているのではないだろうか。
 同年2月から5月にかけて発生した少年「A」による児童連続殺傷事件―所謂「酒鬼薔薇聖斗」事件は社会を震撼させた。
 中学校の正門に切断された児童の首が置かれ、マスコミに犯行声明が送付されるなど特異な事件だった。犯人が逮捕されると「普通」の中学3年生であり、連続殺傷事件だったとわかってさらに衝撃を与えた。

 もう一つは「あの頃日本の少年少女を熱狂させたアニメは?」とクイズにすれば、多くの人が答えられるだろう。「新世紀エヴァンゲリオン」である。
 1995年にテレビ放映が始まり、1年後不可解な形で終わる(中断?)。翌97年7月の映画版にて一応の結末を迎えるものの、その後も映画版は継続され、最終的に完結したのは2021年であった。
 巨大な汎用人型兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなって謎の敵「使徒」と戦うのは14歳の「普通」の少年少女たち。普通とは言え、生い立ちや心に様々な問題を抱え、どうして戦わねばならないのか悩みを抱えていた。

 私は当時の十代がムンクの絵『叫び』に似て、何かを叫んではいるけれど、何を叫んでいるかはわからない――そのように受けとって文化祭冊子のテーマとした。97年入学の文芸部員は正にこの世代ど真ん中だったから。


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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:冒頭の狂短歌――「30年 前に埋もれた文芸部 今掘り起こすことに意味あり?」に対して当然「意味あり」の答えが用意されています。
 文化祭冊子のテーマを「叫び」とした理由を書いた部分でおわかりいただけるかと。

 当時日本は「世界のナンバー1」と呼ばれたバブル景気が終わって沈滞期に入っていた。ただ、世界は東西ドイツの壁崩壊、ソ連解体と続いて「ようやく冷戦の終了、平和な世の中がやって来る」と思わせました。
 ところが、30年経って世界は第三次世界大戦の様相を呈し、日本の子供たちはいじめ・不登校、競争社会のプレッシャーで苦しんでいる。「どうして戦わねばならないのか」というつぶやきは今の子供たちみなが抱えているのではないでしょうか。
 今こそ「叫べ! 子供たち」と言いたいものです。

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2025.09.11

2025年参院選オール比例代表なら――の検証

 二か月のご無沙汰、なぜかのんびり夏休みを取れなかった御影祐です。

 まずは猛暑・酷暑を生き抜いた皆様、そしてお盆前には梅雨末期のような集中豪雨、最近は静岡牧之原市で突風による家屋損壊など甚大な被害を受けた方々へ。
 お見舞い申し上げます。m(_ _)m

 ほんとに(誰かが言っていましたが)日本は四季ではなく五季になったようです。
 春夏秋冬じゃなく春夏盛夏秋冬。盛夏は一文字にしたいところ。

 雨が降らないとダムが底を尽くほどの渇水と猛暑。降り出すと線状降水帯や、1時間100ミリの豪雨。「猛烈な雨」の言葉は何度聞いたことか。そこで春夏猛秋冬(^_^;)。

 こうした傾向は隣の大国、米欧の温帯地域で顕著。やはり地球温暖化のせいなら、(いつも書いているように)「戦争なんかやってる場合じゃない。武器弾薬、核兵器開発維持に使うお金を10分の1に減らして地球温暖化対策に回せ!」と言いたいのですが、「戦争に備える金を増やせ!」の声にかき消されがちです。

 それから、当地では8月にはいって3回(1分ほどの)長いサイレンが鳴りました。
 私が子どものころからの慣例です。
 6日午前8時15分、9日11時02分、15日正午。もちろん意味はおわかりでしょう。
 終戦から80回目の夏。1945年に生まれた人は今年80歳。
 その日あまりに悲しいニュースがありました。

 1945年に12歳だった男の子が後に一つ下の女の子と結婚した。
 二人は戦後80年を生き抜いた。そして、今年92歳になった夫が老々介護のあげく妻の首を絞めて窒息死させたとして逮捕された。
 事件は3月に起こったようですが、報道は8月15日にありました。

 あまりに辛い80年後の現在。どうにかできなかったか、でもどうにもできないだろうなと痛感させられるニュースでした。極論ながら私は安楽死賛成派です。

 さて、『空海論文編前半』の復習は6月末に終了しました。
 今後は後半をどんどん発表すべきところ……なのに、下書きはとんと進んでおりません(^_^;)。
 またも「長期中断?」だけは避けたいと思って鋭意奮闘中です。

 その前にまずは7月参院選前の結果について、いつもの御影流検証活動を。
 国政選挙のたびにやっている「小選挙区ではなく全面比例代表なら議席はどうなるか」――今回も現実の議席数を本来の議席と比較して読者にお示しします。

 こんなことやっているのは私だけでしょうか。
 議員の多数は変えようとも思わないようです。無意味でムダな検証かもしれない。だが、核兵器をなくせという主張は無意味でムダだろうか。

 この夏映画『ミッションインポッシブル』を見ました。
 地球環境や自然、生き物を守るためには「人類を滅ぼすのが一番」という主張が隠されています。極論ながら私はそれに賛成。

 手っ取り早い方法は核保有国が核兵器を互いに撃ち合うこと。1万発を打ち終えたとき、人類と多くの生き物は恐竜のように絶滅する。大地も海も放射能で汚染される。
 だが、1千年後地球はかつての自然に戻り、生き残った生物が穏やかに暮らす星となってよみがえる(と科学は推理している)。

 さすがに人間はそれをしないので、AIがウィルスを発射装置に侵入させて勝手に発射させようとする。それを防ぐべくイーサン・ハントが活躍する……という物語でした。

 まだ暑くて秋風もないのに、長い前置き恐縮です。
 言いたいことは「戦争反対、地球に平和を。地球温暖化を防ぐために戦争と武器兵器にお金を使うのをやめろ」なんて主張は一見無意味でムダに見える。
 けど、やっぱり地道にしつこく言い続けた方がいい。「小選挙区制はやめてオール比例代表に」との主張も同じです。

 ところが、今年チョー意外なことが起こりました。
 なんと小選挙区の結果と本来の比例代表の結果がかなり近づいたのです。

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*****「狂短歌人生論」 ****

 (^_^)本日の狂短歌(^_^)

 ○ 3割の得票率で 6割の議席を得れば 悲惨な未来

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 (^_^) ゆとりある人のための20分エッセー (^_^)
 【 2025年参院選オール比例代表なら――の検証 】
 まずは7月参議院選挙がオール比例代表だったら、の結果。

 参院選は改選数 125 選挙区75 比例代表 50
 有権者数=1億359万1806人
 投票率=58.51%[前回より6.46増]

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【 2025年参議院選挙、比例代表得票率に基づく正しい議席配分 】

政 党 名 議席数 得票 率 本来数 増 減
自由民主党  39  21.64  27 +12
公 明 党   8   8.80  11 - 3
立憲民主党  22  12.50  16 + 6
日本 維新   7   7.39   9 - 2
国民民主党  17  12.88  16 + 1
れいわ新選   3   6.56   8 - 5
日本共産党   7   4.84   6 + 1
参 政 党  14  12.55  16 - 2
日本保守党   2   5.04   6 - 2
社会民主党   1   2.06   3 - 2
チーム未来   1   2.56   3 - 1
NHK…党   1   1.20   2 - 1
無 所 属   3   1.98   2 + 1
総   計  125 100.0       
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 本来数のところを見ればわかるように最多で27。増減は最多が自民党の+12でマイナスの最多はれいわ新選の-5。自民は本来なら27議席でした。

 これまで自民党は小選挙区1位になることが多く、小選挙区制度の恩恵を最大限享受してきました。衆院選で本来から+100名の議席を得たこともあります。
 彼らはそのとき「議席の6割だ、大勝だ、国民に支持された」と言い続けていた。

 しかし、そのときだって支持率は30数パーセント。決して国民全体――意思を鮮明にした投票者中――6割の支持を得ていたわけではありません。

 今回の異変の理由はすでに論評済みだから若干の言及を。

 一つは自民得票率の激減。これまで一貫して33%前後――すなわち投票者の3分の1の支持を得ていた。それが今回は2割強。改選数52に対して13減らしました。さすがに議席激減もやむなし、という支持率減少です。

 もう一つは投票率の増加。前回より6.5%増えて6割近くの人が投票に行きました。
 これって衆院選の投票率です。

 普通このパターンだと、増えた分は自民公明以外の野党に流れる。1党なら野党トップの立憲民主党へ。本来数からだと共産党や社民党へ。
 昔の分け方で言うと「与党保守・中道」から「左翼・中道左翼」へと流れました。

 ところが、今回自公が減らした分は国民民主と参政党が得た。他に日本保守党も議席は2だけれど、支持率は5パーセント。本来なら6人当選してもおかしくない。

 この3党の支持率合計は30.5%です。つまり「中道と保守極右」が3割の支持を集めたと言えそうです。
 参政党や日本保守党を保守極右と定義すると「そんなことはない」と言われそうで、私はこの定義は保留したい気持ちです。

 というのは参政党から出馬して当選した女性議員の主張を聞くと、物価高による生活苦、子育ての困難さなどを訴え、(ぱっと見)立憲か共産、社民の女性候補と変わりないように思えるからです。

 でも、ウィキペディアなどで「参政党」を検索すると、政治的思想の欄に「右派ポピュリズム・超保守主義・ウルトラナショナリズム」だけでなく、「反ワクチン・陰謀論・排外主義・反LGBT法・反男女平等」などとあります。

 それを見れば「はて? あの女性候補者たちはこれを知って立候補したのか。同党に投票した人はこれを知って投票したのか」と聞きたくなります。

 また、同党が訴えた「ジャパンファースト」もかなり支持されたようですが、それを批判されると、「トランプのアメリカファーストに対抗したんだ。どこが悪い」と言わんばかり。確かにナショナリズムです。

 しかし、そもそもトランプのアメリカファーストが悪しき考え方と言うべきでしょう。いちいちあげないけれど、彼の独裁者ぶり、強権、非民主主義的傾向はどんどん際立っています。

 すでに世界国家の半数以上は独裁政権で、自由と民主主義を守る旗手であるはずのアメリカも独裁国家になりかけている。核を持つロシア、北朝鮮、中国も独裁国家であり、自国ファーストを主張する。

 今世界は数百年前の封建時代、小国に分かれて領土争いの戦争を繰り返したころに先祖返りしています。封建時代は近代国家として一つにまとまることで(一部地域を除いて)克服され、平和が訪れた。

 グローバリズムに問題はある。しかし、もはや一国が鎖国制度を取ることはなく、世界各国は経済的に深くつながっている。地球温暖化にしても、平和にしても地球全体で解決しなければならない課題ばかり。

 やっぱり最後に「戦争なんかしている場合じゃない」と言いたし、対立を煽るような主張を繰り返す人、過激政党は支持できない、と言いたいと思います。

 閑話休題。
 参院選の結果は今回だけの傾向か。それとも続くのか。
 折しも衆参両院で少数与党となった自民党は選挙敗北の責任を取って(取らせて?)ようやく総理総裁が辞任しました。次期総裁は10月に決まります。

 自民から逃げた保守右翼と(裏金問題、政党助成金、ガソリン暫定税・消費税減額など政治改革と物価高対策に及び腰の同党にお灸を据えた)保守中道支持者はリーダー交替によって返って来るか。

 私が危惧するのは3割の支持率で6割の議席を得ることがある日本の選挙制度です。
 ほぼあり得ない仮定だけど、左翼や極左が3割の支持率で6割の議席を得たら、それはおかしい。同様に極右政党が3割の支持率で6割の議席を得るのもぞっとする。
 特に後者は他国と敵対関係に陥ると、話し合いより戦争への道を歩みそうです。
 しかし、オール比例代表なら、4割の支持率政党が国全体の進路を決めることはありません。

 戦後80年を迎えた年にこのような状況が見えてきたということは何やら示唆に富んでいるような気がします。


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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:以下は別件。
 7月までの特殊詐欺被害は700億を超えたとか。毎月100億の計算です。
 このままでは年末1兆2千億円――国家予算の1%が詐欺師集団に渡ります。

 今年の特徴は警察・検察が登場する劇場型詐欺で7割がこれだそうです。
 そして、被害は高齢者だけでなく20~30代が増加している。
 やり方はとても巧妙で、逮捕状が出ているとしてパニックに陥らせ、誰にも相談させないようにして金を送金すれば逮捕しないと脅す。

 これって「日本の教育の敗北だ」と思うのは私だけでしょうか。
 目上や権威・権力に従順な「良い子」を育てる教育、文章や相手の言うことは「後になって考えましょう」という三読法の国語授業(他教科もそれを実践)。私はこの二つが詐欺に弱い国民を育てていると思います。

 そして、「もう手放せない」と誰もが言うスマホが詐欺に手を貸している。
 ちなみに私はスマホも携帯も持たぬ化石人間です(^.^)。

 ……とまー相変わらずの主張ばかりで済みません。
 でも、言い続け(書き続け)ます。
 防御のためには「警察・検察がこれから逮捕に向かいますと前もって言うことは絶対に、絶対にあり得ない。だいたい早朝寝起きを襲う。
 それを聞いたら間違いなく「詐欺だと思え!」。

 さて、今後のメルマガですが、ある事情からしばらく空海論文を中断します。
 かわりに約30年前、私がある高校の文芸部顧問をしていたときの生徒作品を公開します。ペンネーム「久保はてな」君の作品ですが、なぜ突然、どうしてこの時期かは追々わかると思います。 御影祐

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